日本たばこ産業

基本情報

日本たばこ産業2914東京証券取引所

日本たばこ産業株式会社

連結子会社225社・持分法適用会社20社。たばこ事業(売上収益の95.3%)と加工食品事業(4.6%)の2つ。

売上高は3.5兆円で、フィリップ・モリス・インターナショナル(6.5兆円)の約0.5倍。従業員は約52,867人。

  • 時価総額14.1兆円
  • 売上高3.5兆円
  • 営業利益
  • 純利益5,102億円
  • 株価7,025円
  • PER24.4倍
  • PBR3.41倍
  • ROE13.0%
  • 配当利回り3.33%
正式社名
日本たばこ産業株式会社
英文社名
Japan Tobacco Inc.
会計基準
IFRS
発行済株式数
2,000,000,000 株
1株あたり利益(EPS)
287.4 円2025年12月期
1株あたり配当金
234 円(連結配当性向 84.5%)2025年12月期
従業員数
52,867 人2025年12月期末・有価証券報告書

売上高と利益の推移

売上高と税引前利益の推移(億円)(利益率)00.0%8,0005.0%16,00010.0%24,00015.0%32,00020.0%40,00025.0%23,2484,7242021年12月期26,5785,9342022年12月期28,4116,2162023年12月期30,5672,2432024年12月期34,6777,3982025年12月期20.3%22.3%21.9%7.3%21.3%売上高税引前利益税引前利益率

財務ハイライト(過去5期)

親会社の所有者に帰属する当期利益・ROE

親会社の所有者に帰属する当期利益・ROE(億円)00.0%1,5004.0%3,0008.0%4,50012.0%6,00016.0%'21/12'22/12'23/12'24/12'25/12当期利益ROE

資産合計・資本合計・親会社所有者帰属持分比率

資産合計・資本合計・親会社所有者帰属持分比率(兆円)0.00.0%2.515.0%5.030.0%7.545.0%10.060.0%'21/12'22/12'23/12'24/12'25/12総資産資本合計親会社所有者帰属持分比率

キャッシュ・フロー

キャッシュ・フロー(億円)▲6,000▲3,00003,0006,0009,000'21/12'22/12'23/12'24/12'25/12営業投資財務

1株当たり当期純利益(EPS)

1株当たり当期純利益(EPS)(円)080160240320'21/12'22/12'23/12'24/12'25/12EPS
決算期売上高前期比税引前利益純利益純利益率
2025年12月期2025-12-31期末34,677億円+13.4%7,398億円5,102億円14.7%
2024年12月期2024-12-31期末30,567億円+7.6%2,243億円1,792億円5.9%
2023年12月期2023-12-31期末28,411億円+6.9%6,216億円4,823億円17.0%
2022年12月期2022-12-31期末26,578億円+14.3%5,934億円4,427億円16.7%
2021年12月期2021-12-31期末23,248億円4,724億円3,385億円14.6%

直近5期の通年決算です。

事業の概要

たばこ

JT International S.A.を中核に、130を超える国と地域で紙巻たばこと加熱式たばこ等を製造・販売する

売上構成比 95.3%売上構成比95.3%33,054億円

利益構成比99.1%9,522億円・利益率28.8%

強み・実績
  • ★★★売上収益3兆3,054億円で連結の95.3%。調整後営業利益9,521億61百万円(28.8%)
  • ★★会社は10-Kにあたる有価証券報告書で「世界で業界3位以内に入る規模(中国国家煙草総公司を除く)」と記載している
  • 世界のCombustibles(燃焼性のたばこ)の販売数量シェア上位5ブランドのうち2ブランドを製造・販売する(2024年度データ)
  • 中核4ブランドを「グローバル・フラッグシップ・ブランド」と呼ぶ。ウィンストン・キャメル・メビウス・LDの4つ
  • 日本国内に3つのたばこ製造工場、日本を除く27か国に34の工場を持つ
主な製品・サービス
  • 紙巻たばこ(Combustibles)
  • 加熱式たばこ・E-Vapor(会社の呼び方はRRP。中心はPloomブランド)
  • 葉たばこの育種・調達
  • 製造受託・物流

加工食品

テーブルマーク株式会社などが、冷凍・常温の加工食品と調味料を製造・販売する

売上構成比 4.6%売上構成比4.6%1,595億円

利益構成比0.9%86億円・利益率5.4%

強み・実績
  • 売上収益1,595億13百万円で連結の4.6%。調整後営業利益85億89百万円(5.4%)
  • ★★利益率はたばこ事業と大きく違います。加工食品5.4%に対し、たばこ事業は28.8%
  • 冷凍うどん・パックごはん・冷凍お好み焼が中心(テーブルマーク)。富士食品工業は酵母エキス調味料などを扱う
  • ★同社は1998年に加工食品事業へ参入し、2008年に株式会社加ト吉を取得した(2010年にテーブルマーク株式会社へ社名変更)
主な製品・サービス
  • 冷凍食品(うどん・お好み焼など)
  • 常温食品(パックごはんなど)
  • 調味料(酵母エキス・昆布やカツオの抽出調味料)
95.3%たばこ事業が売上収益に占める割合2025年12月期。3兆3,054億7百万円 ÷ 3兆4,676億75百万円(当サイトの計算)。★残りは加工食品事業4.6%と、その他0.1%
130以上たばこ製品を売る国と地域の数会社は有価証券報告書に「130以上の国と地域で製品を販売しております」と記載している。★あわせて「世界で業界3位以内に入る規模(中国国家煙草総公司を除く)」とも記載する
3,756億36百万円2024年12月期に計上したカナダ訴訟の費用カナダの子会社JTI-Macdonald Corp.を被告に含む喫煙と健康に関する訴訟に関わるもの。同期の税引前利益が63.9%減った主な理由。★2025年12月期には和解金に係る負債の再測定益528億83百万円が計上されている
34工場日本を除く27か国のたばこ工場その他たばこ関連工場を含む。★日本国内には3つのたばこ製造工場と2つのその他たばこ関連工場がある。★同社は1996年から2015年にかけて国内工場の閉鎖を重ねており、有価証券報告書の沿革に20を超える工場の閉鎖が並ぶ

注目ポイント

  • ★★★2025年12月に医薬事業を手放し、2つの事業になった同社は2025年5月に、医薬事業の承継と鳥居薬品株式会社の株式の譲渡に関する合意書を塩野義製薬株式会社と締結しました。2025年9月に鳥居薬品の全株式を譲渡し、2025年12月に医薬事業を譲渡しています。★★これにより報告セグメントは「たばこ」と「加工食品」の2つになりました。医薬事業は非継続事業に分類され、部門別の表には含まれません。★★★残った2つの重さは大きく違います。たばこ事業が売上収益の95.3%、加工食品事業が4.6%です。★会社は連結子会社225社・持分法適用会社20社で構成され、うちたばこ事業に174社、加工食品事業に19社が属します。
  • ★★★2024年12月期の落ち込みはカナダの訴訟によるもの税引前利益は2023年12月期の6,216億1百万円から、2024年12月期は2,243億33百万円へ63.9%減りました。★★会社は同期に、カナダの子会社JTI-Macdonald Corp.を被告に含む喫煙と健康に関する訴訟に関わる費用3,756億36百万円を計上しています。有価証券報告書のセグメント注記で、調整項目(費用)の内訳として示されているものです。★★この費用は調整後営業利益からは除かれています。そのため同期は、調整後営業利益7,426億29百万円に対して営業利益が3,142億23百万円という開きになりました。★★2025年12月期には、逆に和解金に係る負債の再測定益528億83百万円が調整項目(収益)に入っています。2026年12月期の配当も、この和解金の支払い等の影響に係る調整を実施した後の当期利益(6,420億円)を基に算定されたと会社は決算短信に記載しています。
  • ★★2024年10月に米国のたばこ会社を取得した同社は2024年10月に、米国のVector Group Ltd.の発行済株式を取得しました(有価証券報告書の沿革)。★★★これは当ページのフィリップ・モリス・インターナショナルと逆向きの動きです。フィリップ・モリス・インターナショナルは米国では紙巻たばこを売っていません(2008年に米国事業をアルトリア・グループとして分離)。日本たばこ産業は、その米国の紙巻たばこ市場へ2024年に入っています。同社は1999年に米国のRJRナビスコ社から米国外のたばこ事業を、2007年に英国のGallaher Group Plcを、2016年に米国Reynolds American Inc.グループからNatural American Spiritの米国外事業を取得してきました。買収で広げてきた会社です。★★2022年1月には、国内たばこ事業と海外たばこ事業の2事業体制を一本化し、たばこ事業の本社機能をジュネーブ拠点に統合しています。
  • ★★政府が株式を持ち続けている会社同社は1985年4月に、日本たばこ産業株式会社法に基づき、日本専売公社の財産の全額出資により設立されました。前身の日本専売公社は1949年に設立された、たばこ専売制度の実施主体です。★1994年10月に東京・大阪・名古屋の各証券取引所に上場し、政府保有株式は1994年・1996年・2004年・2013年の4回にわたって売り出されています。★発行済株式総数は20億株です。★★当サイトが載せている日本企業の中で、設立の経緯がこれほど特殊な会社は多くありません。★1997年には塩専売制度の廃止に伴い、同社の塩専売事業が終了しています。

部門ごとの売上と利益

2025年12月期有価証券報告書のセグメント注記より

部門売上高部門の利益利益率
たばこ33,054億円9,522億円28.8%
加工食品1,595億円86億円5.4%
その他・消去28億円▲585億円
合計34,677億円9,022億円26.0%

★★★部門の利益は「調整後営業利益」です。

地域別の売上

たばこ事業のクラスター別の売上収益2025年12月期

  • EMA(アフリカ・中近東・東欧・トルコ・南北アメリカ・免税) 49.8%49.8%15,846億円EMA(アフリカ・中近東・東欧・トルコ・南北アメリカ・免税)
  • Asia(日本を含むアジア全域) 27.1%27.1%8,642億円Asia(日本を含むアジア全域)
  • Western Europe(西欧) 23.1%23.1%7,356億円Western Europe(西欧)

2025年12月期のたばこ事業の自社たばこ製品売上収益です。

最新の決算

2026年1〜6月期(2026年12月期 中間期)2026-07-30 公表

項目2026年1〜6月期(2026年12月期 中間期)2025年1〜6月期増減
売上収益19,861億円16,868億円+17.7%
営業利益6,449億円5,001億円+29.0%
親会社の所有者に帰属する中間利益4,318億円3,199億円+35.0%
売上高営業利益率32.5%29.6%

会社が公表した決算資料の数値です。

会社が公表している今期の見通し

2026年12月期の業績予想(会社の公表値)2026-07-30 公表

項目会社の見通し前期比
売上収益38,850億円+12.0%
営業利益10,080億円+16.3%
親会社の所有者に帰属する当期利益6,440億円+26.2%
売上高営業利益率25.9%
  • ★★★会社は2026年7月30日に、この業績予想を引き上げました。直前の公表値との差は、売上収益が+1,880億円(5.1%)、営業利益が+870億円(9.4%)、親会社の所有者に帰属する当期利益が+740億円(13.0%)です。会社は決算短信に「足元までの状況等を織り込んだこと」によると記載しています。
  • ★★会社が独自に定義する調整後営業利益は1兆350億円(前期比16.9%増・直前の公表値から+800億円)、為替の影響を除いた「為替一定ベースの調整後営業利益」は9,880億円(同11.6%増・+240億円)としています。当サイトの表にはIFRSの営業利益を載せています。
  • ★★増減率は継続事業だけの金額どうしで比べたものです。ただし親会社の所有者に帰属する当期利益の+26.2%だけは、非継続事業(医薬事業と鳥居薬品の株式譲渡等)を含む前期の当期利益5,101億75百万円との比較です。会社は「継続事業だけで比べた場合は、前期4,990億81百万円に対して29.0%増になる」と決算短信に併記しています。
  • ★★配当は1株あたり272円(中間136円・期末136円)としています。前期の234円から38円の増配です。会社はこの金額を「カナダにおける子会社JTI-Macdonald Corp.を被告に含む喫煙と健康に関する訴訟の和解に伴う和解金支払い等の影響に係る調整を実施した後の当期利益(6,420億円)を基にした配当性向75.2%」で算定したと記載しています。
  • 1株当たり当期利益は362円74銭としています。

これは会社が公表した数値であり、当サイトの予測ではありません。

アメリカの対応企業

フィリップ・モリス・インターナショナルPM

どちらも世界規模でたばこを製造・販売し、同じ市場で競っている。規模と利益率はフィリップ・モリス・インターナショナルが上(売上高は約1.9倍、売上高営業利益率36.6%対25.0%)。★★ただし米国市場での立場は正反対で、フィリップ・モリス・インターナショナルは米国で紙巻たばこを売らず、日本たばこ産業は2024年10月に米国のVector Group Ltd.を取得している

売上高を日本たばこ産業と並べる
  • フィリップ・モリス・インターナショナル6.5兆円FY2025
  • 日本たばこ産業3.5兆円直近の通期
時価総額を日本たばこ産業と並べる
  • フィリップ・モリス・インターナショナル46.8兆円
  • 日本たばこ産業14.1兆円

よくある質問

日本たばこ産業のアメリカ版はどこですか?

フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)です。★★★当サイトの業界ページの中で、これほど素直に対応する組み合わせは多くありません。どちらも世界規模でたばこを製造・販売し、同じ市場で競っています。★規模はフィリップ・モリス・インターナショナルが約1.9倍です(売上高406億48百万ドル対売上収益3兆4,676億円)。★利益率もフィリップ・モリス・インターナショナルが上です(36.6%対25.0%)。★★ただし米国での立場は逆で、フィリップ・モリス・インターナショナルは米国で紙巻たばこを売っていません。同社は2008年に米国事業をアルトリア・グループとして分離しており、いまも米国市場には紙巻たばこで参入していません。★★★一方の日本たばこ産業は、2024年10月に米国のVector Group Ltd.を取得しています。互いの本国市場に対する構えが逆になっている組み合わせです。

2024年12月期に利益が大きく減ったのはなぜですか?

カナダの訴訟に関わる費用3,756億36百万円を計上したためです。税引前利益は6,216億1百万円(2023年12月期)から2,243億33百万円へ63.9%減り、当期利益も4,822億88百万円から1,792億40百万円へ減りました。★★会社は有価証券報告書のセグメント注記で、調整項目(費用)の内訳として「カナダ訴訟関連損失375,636百万円」と示しています。カナダの子会社JTI-Macdonald Corp.を被告に含む、喫煙と健康に関する訴訟に関わるものです。★★この費用は「調整後営業利益」からは除かれています。そのため同期は、調整後営業利益7,426億29百万円に対して営業利益が3,142億23百万円という開きになりました。★★★2025年12月期には逆向きの動きがありました。和解金に係る負債の再測定益528億83百万円が調整項目(収益)に入り、税引前利益は7,397億86百万円と5期で最も大きい金額になっています。★会社は2026年12月期の配当も、この和解金の支払い等の影響に係る調整を実施した後の当期利益(6,420億円)を基に算定したと決算短信に記載しています。

「調整後営業利益」と営業利益はどう違うのですか?

調整後営業利益は、会社が独自に定義した非GAAP指標です。IFRSが定めるものではありません。★営業利益から、買収に伴い生じた無形資産に係る償却費と、調整項目(収益・費用)を除いたものです。★★2025年12月期は、調整後営業利益9,022億7百万円に対して営業利益は8,670億38百万円でした。差の内訳は、買収に伴い生じた無形資産の償却費が△705億25百万円、調整項目(収益)が+681億15百万円、調整項目(費用)が△327億59百万円です。★★★前期はもっと開きました。調整後営業利益7,426億29百万円に対し営業利益は3,142億23百万円で、カナダ訴訟関連損失3,756億36百万円が調整項目(費用)に入っていたためです。★★部門別の表に載せているのは調整後営業利益のほうです。会社が「取締役会は、収益と調整後営業利益を検討のうえ、セグメント業績を評価し、経営資源の配分を決定している」と記載しているためです。★同社は2026年12月期の第1四半期から定義を見直し、カナダ訴訟の和解に伴う和解金分割支払額相当に対応する利益も除くようになりました。

医薬事業はどうなったのですか?

2025年12月に塩野義製薬株式会社へ譲渡しました。2025年5月に医薬事業の承継と鳥居薬品株式会社の株式の譲渡に関する合意書を締結し、2025年9月に鳥居薬品の全株式を譲渡、2025年12月に医薬事業を譲渡しています(有価証券報告書の沿革)。★★これにより報告セグメントは「たばこ」と「加工食品」の2つになりました。医薬事業は当年度において非継続事業に分類され、部門別の表には含まれていません。★★決算の見え方にも影響します。2026年12月期の中間期決算では、前年同期の売上収益・営業利益・税引前利益が継続事業だけの金額に組み替えられており、会社はこの理由で対前年中間期増減率を記載していません。同社は1998年に鳥居薬品の発行済株式の過半数を公開買付で取得しており、27年にわたって持っていたことになります。

たばこ事業の地域別の内訳はありますか?

「クラスター別」という3区分で開示されています。EMA 1兆5,846億8百万円(49.8%)・Asia 8,642億23百万円(27.1%)・Western Europe 7,355億54百万円(23.1%)です。★EMAは「アフリカ、中近東、東欧、トルコ、南北アメリカ大陸及びすべての免税市場」で、トルコ・ルーマニア・ロシアなどを含みます。Asiaは日本を含むアジア全域で、台湾・日本・フィリピンなどを含みます。Western Europeは西欧地域で、イタリア・英国・スペインなどを含みます。★★これはたばこ事業の売上収益3兆3,054億7百万円そのものではなく、そのうちの「自社たばこ製品売上収益」3兆1,843億84百万円の内訳です。物流事業や製造受託などは含まれません。★★調整後営業利益もクラスター別に示されています。EMA 4,500億45百万円・Western Europe 2,775億62百万円・Asia 2,245億54百万円で、Western Europeは売上が3番目でありながら利益は2番目です。★★★日本単独の金額は開示されていません。Asiaの内訳が示されていないためです。

推移のグラフの利益が「税引前利益」なのはなぜですか?

同社の有価証券報告書の「主要な経営指標等の推移」に、営業利益の欄が無いためです。★同表には売上収益・税引前利益・当期利益・総資産・持分などが並びますが、営業利益はありません。★★当サイトは、載っている欄で通すことにしました。別の資料から5期ぶんを補うこともできますが、出所が2つに分かれるより、1つの表から取るほうが確かめやすいと判断しています。★2025年12月期の営業利益8,670億38百万円は、同じ有価証券報告書の連結損益計算書とセグメント注記から取り、部門別の表のところに載せています。当ページのアサヒグループホールディングスも同じ形の表ですが、同社はFACTBOOKに5期ぶんの営業利益があったため、そちらから補っています。

直近の決算はどこまで出ていますか?

2026年12月期の中間期(2026年1月1日〜6月30日)までです。2026年7月30日に発表されました。★★同社は3か月の四半期ではなく、6か月の中間期で開示します。他社の四半期と並べて読むときは、期間の長さが違うことに注意が要ります。★売上収益1兆9,860億70百万円(17.7%増)・営業利益6,449億40百万円(29.0%増)・親会社の所有者に帰属する中間利益4,318億29百万円(35.0%増)でした。★1株当たり中間利益は180円19銭から243円24銭へ増えています。★★通期の業績予想は同じ日に引き上げられました。売上収益3兆8,850億円・営業利益1兆80億円・親会社の所有者に帰属する当期利益6,440億円で、直前の公表値からそれぞれ+1,880億円・+870億円・+740億円です。★配当は1株あたり272円(中間136円・期末136円)としています。前期の234円から38円の増配です。

中期経営計画はありますか?

「経営計画2026」があります。2026年2月12日に公表され、対象期間は2026年12月期から2028年12月期です。★★ただし売上収益や利益の金額としての目標は公表されていません。会社が示しているのは成長率で、決算短信に「為替一定ベースの調整後営業利益の成長率における、中長期に亘る年平均 mid to high single digit 成長を全社利益目標としており、その達成を目指してまいります」「なお、経営計画2026の期間においては、年平均 high single digit 成長を想定しております」と記載しています。★「為替一定ベースの調整後営業利益」は、会社が独自に定義した調整後営業利益から、さらに為替の影響を除いたものです。2026年12月期の業績予想では9,880億円(11.6%増)としています。

数値はいつ時点のものですか?

決算数値は直近の年次報告書によります。日本たばこ産業は12月末が決算期で、2025年12月期の有価証券報告書は2026年3月23日に金融庁EDINETへ提出されました。直近の実績は、会社が2026年7月30日に公表した2026年12月期 第2四半期(中間期)決算短信によります。★比較している米国企業(フィリップ・モリス・インターナショナル)も12月末が決算期です。米ドルはページ下部に記載のレートで円換算しています。株価と時価総額はページ下部の更新日時点の値です。

注記(5件)
売上高と利益の推移
利益は同報告書の「主要な経営指標等の推移」によります。会社はIFRSを適用しており、売上高を「売上収益」、純利益を「親会社の所有者に帰属する当期利益」、自己資本にあたるものを「親会社の所有者に帰属する持分」と呼びます。当サイトは日米の会社を同じ言葉で並べるため、表の見出しは全社共通の言い方にそろえています。★★有価証券報告書の「主要な経営指標等の推移」に営業利益の欄が無く、税引前利益までしか載っていません。そのため推移の図に描く利益は税引前利益にしています。★★★2024年12月期の落ち込みが目を引きます。税引前利益は6,216億円(2023年12月期)から2,243億円へ63.9%減り、当期利益も4,822億円から1,792億円へ減りました。会社はこの期に、カナダの子会社JTI-Macdonald Corp.を被告に含む喫煙と健康に関する訴訟に関わる費用3,756億36百万円を計上しています(有価証券報告書のセグメント注記の調整項目)。★★2025年12月期はその反動もあって戻りました。税引前利益7,397億86百万円・当期利益5,101億75百万円で、いずれも5期で最も大きい金額です。同期にはカナダ訴訟の和解金に係る負債の再測定益528億83百万円が調整項目(収益)に入っています。★★売上収益は5期とも前期を上回っています。2兆3,248億円→2兆6,578億円→2兆8,410億円→3兆567億円→3兆4,676億円。★1株当たり配当も140円→188円→194円→194円→234円と、下げた期がありません。★従業員数は55,381人から52,867人へ推移しています。★★資本合計と持分比率の分母・分子がそろっていません。表の「資本合計」は非支配持分を含む金額(2025年12月期で4兆1,153億89百万円)ですが、会社が示す「親会社所有者帰属持分比率」48.54%の分子は非支配持分を除いた親会社の所有者に帰属する持分4兆869億33百万円です。どちらも会社が有価証券報告書の同じ表に載せている数値で、当サイトはそのまま並べています。
部門ごとの売上と利益
会社は「取締役会は、収益と調整後営業利益を検討のうえ、セグメント業績を評価し、経営資源の配分を決定している」と記載しています。これは会計基準(IFRS)が定める指標ではなく、会社が独自に定義した非GAAP指標で、営業利益から買収に伴い生じた無形資産に係る償却費調整項目(収益・費用)を除いたものです。★★2025年12月期は、調整後営業利益9,022億7百万円に対して営業利益は8,670億38百万円でした。差の内訳は、買収に伴い生じた無形資産の償却費が△705億25百万円、調整項目(収益)が+681億15百万円、調整項目(費用)が△327億59百万円です。★調整項目(収益)の主なものはカナダ訴訟の和解金に係る負債の再測定益528億83百万円、調整項目(費用)の主なものは子会社清算損271億28百万円です。★★★前期(2024年12月期)は差がもっと大きく、調整後営業利益7,426億29百万円に対し営業利益は3,142億23百万円でした。調整項目(費用)にカナダ訴訟関連損失3,756億36百万円が入っているためです。★★「その他・消去」には、遊休資産の利活用に伴う不動産賃貸などの事業活動に加え、報告セグメントに帰属しない企業広報経費や本社コーポレート部門の運営費といった本社経費が含まれます。そのため売上収益27億56百万円に対して調整後営業損益は585億42百万円の赤字になります。★3区分の合計は連結と1百万円だけ違います(会社の資料が百万円未満を四捨五入しているため)。★★2025年12月に医薬事業を譲渡したため、この期から報告セグメントは2つです。前期までの3つ目(医薬)は非継続事業に分類され、上の表には含まれません。
「部門の利益」が何を指すかは会社によって違います。掲載している会社の基準の一覧を用語集に置いています。
地域別の売上
会社が有価証券報告書のセグメント注記で開示した区分をそのまま用いており、当サイトで分類し直したものではありません。★★★これはたばこ事業の「自社たばこ製品売上収益」3兆1,843億84百万円の内訳です。同事業の売上収益3兆3,054億7百万円には、ほかに物流事業や製造受託などが含まれます。★★最大はEMAで1兆5,846億8百万円(49.8%)です。会社はEMAに「アフリカ、中近東、東欧、トルコ、南北アメリカ大陸及びすべての免税市場」が入ると説明しており、トルコ・ルーマニア・ロシアなどを含みます。★Asia(日本を含むアジア全域)は8,642億23百万円(27.1%)で、台湾・日本・フィリピンなどを含みます。★Western Europe(西欧)は7,355億54百万円(23.1%)で、イタリア・英国・スペインなどを含みます。★★調整後営業利益もクラスター別に開示されています。EMA 4,500億45百万円・Western Europe 2,775億62百万円・Asia 2,245億54百万円で、合計はたばこ事業の9,521億61百万円と一致します。★★★Western Europeは売上が3番目でありながら利益は2番目で、利益率がほかより高い構成です。★当サイトは日本単独の金額を載せていません。会社がAsiaの内訳を開示していないためです。★3区分の合計は自社たばこ製品売上収益と1百万円だけ違います(会社の資料が百万円未満を四捨五入しているため)。
最新の決算
当サイトが原文を翻訳・加工したものではありません。増減は前年の同じ期間との比較です。★★これは3か月ではなく6か月(2026年1月1日〜6月30日)の数値です。同社は四半期ではなく中間期で開示しています。★売上収益は17.7%増、営業利益は29.0%増、親会社の所有者に帰属する中間利益は35.0%増でした。1株当たり中間利益は180.19円から243.24円へ増えています。★★★前年同期の数値は継続事業だけの金額です。会社は前年度に医薬事業を非継続事業へ分類したため、2025年中間期の売上収益・営業利益・税引前利益は継続事業の金額に組み替えられています。会社は決算短信で、この理由により売上収益・営業利益・税引前利益の対前年中間期増減率を記載していません(当サイトが載せている増減率は当サイトの計算です)。★★部門別では、たばこ事業の外部収益が1兆9,055億93百万円・調整後営業利益6,829億2百万円、加工食品事業が792億37百万円・40億70百万円でした。★会社が独自に定義する調整後営業利益は6,617億21百万円(前年同期5,244億93百万円)、為替の影響を除いた「為替一定ベースの調整後営業利益」は6,261億47百万円で19.4%増としています。★★同社は当第1四半期から調整後営業利益の定義を見直しました。営業利益から買収に伴い生じた無形資産の償却費と調整項目を除くことに加え、カナダ訴訟の和解に伴う和解金分割支払額相当に対応する利益も除くようになっています(前期も同じ調整をしたうえで比べている、と会社は記載)。
会社が公表している今期の見通し
業績予想は有価証券報告書ではなく、SECの提出書類にあたる決算短信(2026年7月30日)に載っています。★★会社は「経営計画2026」(2026年2月12日公表・対象は2026年12月期から2028年12月期)を持っています。全社の利益目標は「為替一定ベースの調整後営業利益の成長率における、中長期に亘る年平均 mid to high single digit 成長」で、経営計画2026の期間については年平均 high single digit 成長を想定すると決算短信に記載しています。売上収益や利益の金額としての中期目標は公表されていません。会社は、実際の業績がこの数値と大きく異なることがありうる旨を資料に記載しています。

出典

部門別・地域別の売上高、四半期決算、今期の見通しは、同社のIRサイトで公開されている次の資料から当サイトが書き写しました(有価証券報告書(2025年12月期・第41期)(2026-03-23 公表)2026年12月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結)(2026-07-30 公表))。5期の推移(売上高・利益・総資産・キャッシュ・フロー等)と発行済株式数・従業員数は、金融庁EDINETに提出された有価証券報告書によります。

投資判断は自己責任で行ってください。

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