アナログ・デバイセズ

基本情報

アナログ・デバイセズADINasdaq

ANALOG DEVICES INC

報告セグメントは1つで、部門ごとの利益は開示していない。最終市場別の売上は産業45%、車載30%、民生13%、通信13%。

売上高は1.8兆円で、ルネサスエレクトロニクス(1.3兆円)の約1.3倍。従業員は約24,500人。

  • 時価総額28.1兆円
  • 売上高1.8兆円
  • 営業利益4,693億円
  • 純利益3,629億円
  • 株価361.78USD
  • PER79.3倍
  • PBR5.18倍
  • ROE6.6%
  • 配当利回り1.08%
正式社名
ANALOG DEVICES INC
会計基準
米国会計基準(US GAAP)
SECへの登録業種
Semiconductors & Related DevicesSIC 3674
発行済株式数
484,565,465 株
1株あたり利益(EPS)
4.56 米ドルFY2025・希薄化後
1株あたり配当金
3.89 米ドルFY2025
従業員数
約24,500 人うち約13,000人(約53%)が技術職。2025年11月期の自発的離職率は約7.2%

売上高と利益の推移

売上高と営業利益の推移(億円)(利益率)00.0%4,0008.0%8,00016.0%12,00024.0%16,00032.0%20,00040.0%11,7122,708FY202119,2275,247FY202219,6946,118FY202315,0873,253FY202417,6364,693FY202523.1%27.3%31.1%21.6%26.6%売上高営業利益営業利益率

財務ハイライト(過去5期)

純利益・ROE

純利益・ROE(億円)00.0%1,5002.5%3,0005.0%4,5007.5%6,00010.0%FY21FY22FY23FY24FY25純利益ROE

総資産・自己資本・自己資本比率

総資産・自己資本・自己資本比率(兆円)0.00.0%2.520.0%5.040.0%7.560.0%10.080.0%FY21FY22FY23FY24FY25総資産自己資本自己資本比率

キャッシュ・フロー

キャッシュ・フロー(億円)▲8,000▲4,00004,0008,000FY21FY22FY23FY24FY25営業投資財務

1株あたり利益(EPS・希薄化後)

1株あたり利益(EPS・希薄化後)(米ドル)02468FY21FY22FY23FY24FY25EPS
決算期売上高前期比営業利益営業利益率純利益純利益率
FY20252025-11-01期末17,636億円+16.9%4,693億円26.6%3,629億円20.6%
FY20242024-11-02期末15,087億円-23.4%3,253億円21.6%2,617億円17.3%
FY20232023-10-28期末19,694億円+2.4%6,118億円31.1%5,305億円26.9%
FY20222022-10-29期末19,227億円+64.2%5,247億円27.3%4,399億円22.9%
FY20212021-10-30期末11,712億円2,708億円23.1%2,225億円19.0%

直近5期の通年決算です。

事業の概要

約4,780件保有する米国特許2025年11月1日時点。ほかに公開中の米国出願が約500件。会社は「60年にわたりアナログとミックスドシグナルの技術を事業の土台にしてきた」と記載している
75,000点超取り扱う品目(SKU)の数10-Kの記載。アナログICだけで数千品種あり、その多くが数百の最終顧客を持ちうるとしている
5億34百万ドル設備投資額2025年11月期の有形固定資産の取得。売上高に対する比率は4.8%。★会社は2026年11月期について「売上高の約4〜6%」と10-Kに書いている
3.89米ドル1株あたり配当金2025年11月期。支払総額は19億24百万ドル。★2025年11月24日に1株0.99ドルの四半期配当を決議し、2026年8月19日には1.10ドルへ引き上げた

注目ポイント

  • ★★★報告セグメントが1つしかない同社は10-Kに「1つの事業セグメントおよび1つの報告セグメントとして業績を運営・把握している」と書いています。最高経営意思決定者(会長兼CEO)が業績評価と資源配分に使うのも連結の純利益で、部門ごとの利益はどこにも開示されていません。★そのため当ページには部門別の表がありません。上に載せた産業・車載・民生・通信の4区分は「最終市場別の売上の内訳」で、金額は売上高だけです。
  • ★★総資産の72.8%がのれんと無形資産2025年11月1日時点の総資産479億93百万ドルのうち、のれんが269億45百万ドル(56.1%)、無形資産が80億14百万ドル(16.7%)で、合わせて349億59百万ドル(72.8%)を占めます。有形固定資産は33億16百万ドル(6.9%)、棚卸資産は16億56百万ドル(3.5%)です。★大半が2021年のマキシム・インテグレーテッド買収によるもので、のれんは買収前の122億78百万ドルから269億18百万ドルへ倍以上になりました。★損益にも表れています。2025年11月期の無形資産の償却費は7億49百万ドルで、売上高の6.8%、営業利益29億32百万ドルの25.6%にあたります。
  • ★アナログICは品種が多く、寿命が長い会社は10-Kに「当社の製品には75,000点を超える品目(SKU)がある」「アナログICだけで数千品種あり、その多くが数百の最終顧客を持ちうる」と書いています。あわせて「当社のアナログICは製品のライフサイクルが長いのが通例である」とも記載しています。★60年にわたりアナログとミックスドシグナルの技術を事業の土台にしてきたとし、自社を「世界最大級の高性能アナログICの供給者の1つ」と述べています。2025年11月1日時点で米国特許を約4,780件持ちます。
  • ★ウエハーの半分超を外部に委託している会社は10-Kに「年間のウエハー必要量の半分超を、TSMCなどの外部のウエハー製造ファウンドリから調達している」と書いています。自社の前工程工場はマサチューセッツ州ウィルミントン、ワシントン州カマス、オレゴン州ビーバートン、アイルランドのリムリックです。★テキサス・インスツルメンツが「製造の大半を内製する」ことを明文の戦略に掲げているのとは対照的です。後工程はマレーシアのペナン・フィリピン・タイで、ペナンの工場は2025年11月期の第4四半期に売却目的保有に区分されました(帳簿価額5,416万ドル)。

売上高の内訳

地域別の売上高(製品を購入した代理店・OEMの所在地基準)2025年11月期(52週・2024年11月3日〜2025年11月1日)

  • 米国 29.4%29.4%5,182億円米国
  • 中国 25.9%25.9%4,574億円中国
  • 欧州 20.7%20.7%3,658億円欧州
  • その他アジア 13.5%13.5%2,377億円その他アジア
  • 日本 9.0%9.0%1,584億円日本
  • その他南北アメリカ 1.5%1.5%260億円その他南北アメリカ

2025年11月期(52週・2024年11月3日〜2025年11月1日)の地域別の売上高です。

売上高の内訳(最終市場別)2025年11月期(52週・2024年11月3日〜2025年11月1日)

  • 産業 44.7%44.7%7,889億円産業
  • 車載 29.7%29.7%5,246億円車載
  • 民生 13.0%13.0%2,296億円民生
  • 通信 12.5%12.5%2,205億円通信

★★★同社の報告セグメントは1つだけなので、部門ごとの売上と利益の表は置けません。

最新の決算

2026年11月期 第3四半期(2026年5月3日〜8月1日)2026-08-19 公表

項目2026年11月期 第3四半期(2026年5月3日〜8月1日)2025年5月4日〜8月2日増減
売上高6,437億円4,610億円+39.6%
営業利益2,581億円1,309億円+97.2%
純利益2,145億円830億円+158.4%
売上高営業利益率40.1%28.4%

会社が公表した決算資料の数値です。

会社が公表している中長期の目標

設備投資と株主還元に関する方針2025年11月1日期 Form 10-K(2025年11月25日提出)に記載

会社が掲げる「会社が掲げる事業の位置づけ」は「現実世界の情報を感知し、測り、解釈し、つなぎ、電力を供給するための部品を提供する」です。

会社が示している方針2025年11月1日期 Form 10-K(2025年11月25日提出)に記載

方針テーマ主な重点活動
1設備投資は売上高の一定比率に収める2026年11月期の設備投資を売上高の約4〜6%と見込む10-Kの記載
  • 「2026年11月期の設備投資は、同期の売上高の約4%から6%の間になると見込む」
  • 2025年11月期の実績は5億34百万ドルで、売上高の4.8%だった
  • ウエハーの半分超を外部ファウンドリから調達しているため、自社工場に投じる額が売上高に比べて小さい
2四半期配当を続ける四半期ごとの配当を今後も続けると現時点では見込む直近の決議
  • 2025年11月24日に1株0.99ドルの四半期配当を決議した(2025年12月22日支払い)
  • 2026年8月19日には1株1.10ドルへ引き上げた(2026年9月15日支払い)
  • 会社は「将来の配当は取締役会の決議による」と留保を付けている
3自社株買いを続ける取締役会が承認した総額267億ドルの枠のうち、97億ドルが残っている2025年11月期の実績
  • 自社株買い21億65百万ドル・配当19億24百万ドルで、合わせて40億89百万ドル
  • 会社はこれを「2025年11月期のフリーキャッシュフローの96%を株主に還元した」と決算発表資料で述べている(フリーキャッシュフローは42億79百万ドル)
  • これは実績の記述であって、目標の表明ではない

★★★会社は売上高・利益率・ROEなどの中長期の数値目標を公表していません。

経営目標(財務)

指標2025年11月期(実績)会社が掲げた目標
設備投資5億34百万ドル(売上高の4.8%)2026年11月期は売上高の約4〜6%
四半期配当年間3.89米ドル1株1.10米ドル(2026年8月19日決議)。会社は継続を見込むとしている
売上高・利益率売上高110億20百万ドル・売上高営業利益率26.6%会社は数値目標を公表していない

これは会社が公表した計画であり、当サイトの予測でも評価でもありません。

日本企業との違い

ルネサスエレクトロニクス6723

アナログ・電源管理・車載で重なる。ADIの最終市場は産業45%・車載30%で、ルネサスの2部門と対象が一致する。電源管理はルネサスがインターシル・ダイアログの買収で育てた分野。★★ただしマイコンでは重ならないADIの10-Kには「microcontroller」「MCU」が1度も出てこない

有価証券報告書に「半導体専業メーカー」と記載し、報告セグメントは産業・インフラ・IoT(50.8%)と自動車(48.4%)の2つ。アナログ・デバイセズの最終市場のうち産業45%・車載30%と、対象とする領域が重なります。 とくに電源管理は、ルネサスがインターシル(2017年)とダイアログ・セミコンダクター(2021年)の買収で主力の1つに育てた分野で、アナログ・デバイセズも製品カテゴリーの1つに掲げています。★ただし重なり方は対称ではありません。 ルネサスは売上のほぼ全額がこの2領域ですが、アナログ・デバイセズは産業と車載で75%です。★★マイコン(MCU)では重なりません。 アナログ・デバイセズの10-Kには「microcontroller」「MCU」という語が1度も出てきません。同社のプロセッサ関連はプログラマブルDSPで、会社はこれを「アナログからデジタルへの変換で生まれたデータをリアルタイムで処理するため」の製品と説明しています。

売上高をアナログ・デバイセズと並べる
  • ルネサスエレクトロニクス1.3兆円2025年12月期
  • アナログ・デバイセズ1.8兆円直近の通期
時価総額をアナログ・デバイセズと並べる
  • ルネサスエレクトロニクス6.4兆円
  • アナログ・デバイセズ28.1兆円

キオクシアホールディングス285A

製品としては重ならない。★★ADIの10-K全文に「memory」「NAND」「DRAM」「flash memory」が1度も出てこない。同社の製造プロセスは会社の説明で「バイポーラとCMOSを基礎とし、高性能アナログ・DSP・ミックスドシグナルICの製造に合わせたもの」。★接点はデータセンターという最終市場だけで、ADIが売るのは電源・光/高速接続・エネルギー最適化の部品

報告セグメントは「メモリ事業」単一で、売上収益を用途別に「SSD & ストレージ」「スマートデバイス」「その他」に区分すると記載します。★★★製品としては重なりません。 アナログ・デバイセズの10-K全文に「memory」「NAND」「DRAM」「flash memory」という語は1度も出てきません。同社の製造プロセスは会社の説明で「バイポーラとCMOSを基礎とし、高性能アナログ・DSP・ミックスドシグナルICの製造に合わせたもの」で、メモリ向けではありません。★接点はデータセンターという最終市場だけで、アナログ・デバイセズが売るのは電源・光/高速接続・エネルギー最適化の部品です。同じサーバーに載りうるものの、置き換えの関係にはありません。★報告セグメントが1つしかない点だけは、両社に共通します。

売上高をアナログ・デバイセズと並べる
  • キオクシアホールディングス2.3兆円2026年3月期
  • アナログ・デバイセズ1.8兆円直近の通期
時価総額をアナログ・デバイセズと並べる
  • キオクシアホールディングス26.2兆円
  • アナログ・デバイセズ28.1兆円

3社とも決算期と会計基準の組み合わせが異なるため、売上高の範囲は完全には一致しません。アナログ・デバイセズは11月初旬に終わる52〜53週の会計年度で米国会計基準、ルネサスエレクトロニクスは12月期のIFRS、キオクシアホールディングスは3月期のIFRSです。米ドルはページ下部に記載のレートで円換算しています。

よくある質問

アナログ・デバイセズと正面から重なる日本の会社はどこですか?

ルネサスエレクトロニクスです。アナログ・デバイセズの最終市場は産業向けが45%、車載向けが30%で、ルネサスの2つの報告セグメント(産業・インフラ・IoT 50.8%、自動車 48.4%)と対象が重なります。とくに電源管理とアナログ/ミックスドシグナルは両社とも主力です。ただしマイコンでは重なりません。 アナログ・デバイセズの10-Kには「microcontroller」という語が1度も出てこず、同社のプロセッサ関連はデジタル信号処理(DSP)に限られます。キオクシアホールディングスとは製品が重なりません。同社の10-Kに「memory」「NAND」「DRAM」という語は1度も出てきません。

部門ごとの売上と利益の表がないのはなぜですか?

会社の報告セグメントが1つしかないためです。10-Kに「1つの事業セグメントおよび1つの報告セグメントとして業績を運営・把握している」と明記されており、最高経営意思決定者(会長兼CEO)が業績評価と資源配分に使う指標は連結の純利益です。そのため区分ごとの利益はどこにも公表されていません。ページに載せた産業・車載・民生・通信の4区分は「最終市場別の売上の内訳」で、金額は売上高だけです。比率から利益を割り戻すことは当サイトではしません。

産業・車載・民生・通信の4区分は、部門とは違うのですか?

違います。会社はこの区分を「製品の技術的な特徴・販売先の顧客情報・出荷先の顧客情報・当社製品が組み込まれる最終製品や用途など、複数の材料を組み合わせて決めている」と説明しており、組織の単位ではありません。会社は分類のしかたが時間とともに変わりうるとも書いています。実際、過去の期の数字は組み替えられています。 2024年11月期の産業向けは前年の10-Kでは43億14百万ドルでしたが、最新の10-Kでは42億90百万ドルです(合計は変わりません)。

2022年10月期に売上高が64%増えたのはなぜですか?

マキシム・インテグレーテッドの買収によるものです。2021年8月26日に完了し、対価は279億49百万ドル(そのほぼ全額が株式)でした。会社は10-Kに「2022年10月期の売上高の増加は主に買収によるもので、買収が前年比の増加額の約65%を占めた」と記載しています。2021年10月期に含まれるマキシムの売上高は5億58百万ドルで、期末間際の約2か月分にとどまります。

2024年11月期に売上高が23%減ったのはなぜですか?

会社は10-Kで「マクロ経済の動向が弱まったこと」を主な理由とし、最終市場ごとに事情を分けて説明しています。 産業向けは「顧客が在庫の残高を減らしたこと」、通信向けは「インフラ投資の時期」、車載向けと民生向けは「消費支出の減退による需要の弱まり」です。減収28億78百万ドルのうち産業向けが22億97百万ドル(80%)、通信向けが5億26百万ドル(18%)を占め、車載向けと民生向けは合わせて約2%にとどまります。全社が一様に落ちたわけではありません。

地域別の基準が他社と違うと書いてあるのはなぜですか?

会社が「製品を購入した代理店またはOEMの所在地」で分けているためです。10-Kに「これは最終顧客の所在地とは異なる場合がある。とくに受託製造業者が代理店を通じて当社製品を購入する場合はそうである」と明記されています。当サイトが掲載している他の半導体企業は、マイクロンとエヌビディアが「顧客の本社所在地」、テキサス・インスツルメンツが「最終顧客の本社所在地」、インテルとAMDが「顧客への請求先」、キオクシアが「自社の事業拠点の所在地」で、それぞれ基準が違います。 数字を並べるときは基準の違いにご注意ください。

日本向けの売上はどれくらいですか?

2025年11月期は9億89百万ドルで、売上高の9.0%です。日本は6つの地域区分の1つとして単独で開示されています。★この期に減ったのは6区分のうち日本だけで、前期の10億85百万ドルから8.8%減りました(全社は17%増)。金額では2023年10月期13億97百万ドル→2024年11月期10億85百万ドル→2025年11月期9億89百万ドルと3期続けて減り、比率も11.4%→11.5%→9.0%と下がっています。会社は日本が減った理由を個別には説明していません。 なおこの区分は代理店・OEMの所在地基準なので、日本国内の最終需要そのものを表す数字ではありません。

直近の四半期は、なぜ2025年11月期の第4四半期ではないのですか?

当サイトは「いま出ている最新の四半期決算」を載せているためです。同社は2026年8月19日に2026年11月期 第3四半期(2026年5月3日〜8月1日)の決算を公表しており、これが最新です。2025年11月期の通期(上の推移の図)は2025年11月25日に確定した年次の数値で、時点が異なります。

今期の見通しの節がないのはなぜですか?

会社が通期の見通しを公表していないためです。同社は決算発表資料で次の1四半期分だけの見通しを示しており、2026年8月19日には2026年11月期 第4四半期について「売上高43億ドル±1億ドル、報告ベースの営業利益率約42.6%±150ベーシスポイント、報告ベースの1株当たり利益3.14ドル±0.15ドル」と公表しています。10-Kに数値が載っているのは設備投資(2026年11月期は売上高の約4〜6%)だけです。東京エレクトロン・ディスコ・ルネサス・キオクシアと同じく、この業界では通期の見通しを出さない会社が多くあります。

中期経営計画はありますか?

会社は売上高・利益率・ROEなどの中長期の数値目標を公表していません。10-Kの全文を検索しても、期間を区切った財務の数値目標は見つかりません。ページの「中長期の目標」の節に載せているのは、10-Kと決算発表資料に書かれている設備投資の比率(売上高の約4〜6%)と、配当・自社株買いに関する方針です。示されていない目標を当サイトで補うことはしません。

数値はいつ時点のものですか?

決算数値は各社の直近の年次報告書(米国は10-K、日本は有価証券報告書)によります。決算期は会社ごとに異なり、アナログ・デバイセズは11月初旬に終わる52〜53週の会計年度、ルネサスエレクトロニクスは12月末、キオクシアホールディングスは3月末です。★2024年11月期だけが53週で、増えた1週は第1四半期に入っています。直近の四半期の実績と次の四半期の見通しは、会社が2026年8月19日に公表した決算発表資料によります。株価と時価総額はページ下部の更新日時点の値です。

注記(4件)
売上高と利益の推移
★★★5期のうち2度、大きく動いています。2022年10月期に売上高が73億18百万ドルから120億13百万ドルへ64%増え、2024年11月期には123億5百万ドルから94億27百万ドルへ23%減りました。★増えたほうはマキシム・インテグレーテッドの買収です。2021年8月26日に完了し、会社は「増加分の約65%が買収によるもの」と10-Kに書いています。★★減ったほうは最終市場ごとに理由が違います。減収28億78百万ドルのうち産業向けが22億97百万ドル(80%)、通信向けが5億26百万ドル(18%)で、車載向けと民生向けは合わせて約2%にとどまります。会社は産業向けを「顧客が在庫を減らしたこと」、通信向けを「インフラ投資の時期」、車載・民生を「消費支出の減退」と分けて説明しています。★2025年11月期の売上高110億20百万ドルは、2023年10月期の123億5百万ドルにまだ戻っていません(10.4%下)。★★2024年11月期だけが53週で、増えた1週は第1四半期に入っています。会社は「2025年11月期は前期より1週少ない」と明記しています。★ROEと自己資本比率は会社が公表していないため当サイトが計算しています(ROEの分母は期首と期末の自己資本の平均、自己資本比率は期末の自己資本÷期末の総資産)。
売上高の内訳
会社が10-Kで開示した区分をそのまま用いており、当サイトで分類し直したものではありません。★★この区分は「製品を買った代理店またはOEMがどこにあるか」で分けたもので、最終顧客の所在地ではありません。会社は10-Kに「最終顧客の所在地とは異なる場合がある。とくに受託製造業者が代理店を通じて当社製品を購入する場合はそうである」と明記しています。マイクロン(顧客の本社所在地)・テキサス・インスツルメンツ(最終顧客の本社所在地)とも基準が違います。日本が独立した区分として9億89百万ドル(9.0%)あります。★★2025年11月期に減ったのは6区分のうち日本だけで、10億85百万ドルから9億89百万ドルへ8.8%減りました(全社は17%増)。金額では2023年10月期13億97百万ドル→2024年11月期10億85百万ドル→2025年11月期9億89百万ドルと3期続けて減り、比率も11.4%→11.5%→9.0%と下がっています。会社は日本が減った理由を個別には説明していません。★会社の定義では、欧州はドイツ・オランダ・フランス・イスラエル、その他アジアは台湾・韓国・マレーシア・シンガポール、その他南北アメリカはメキシコ・カナダが主です。
会社は10-Kに「連結の一本で事業を運営し、業績を追っている」と書いており、最高経営意思決定者が業績評価に使う指標も連結の純利益です。ここに載せたのは、会社が開示している最終市場別の売上の内訳で、区分ごとの利益は公表されていません。産業向けが45%で最大、車載向けが30%、民生向けと通信向けが13%ずつです。4区分の合計110億20百万ドルは連結の売上高と一致します。★★この区分は組織の単位ではありません。会社は「製品の技術的な特徴・販売先の顧客情報・出荷先の顧客情報・当社製品が組み込まれる最終製品や用途など、複数の材料を組み合わせて決めている」と説明し、分類のしかたは時間とともに変わりうるとも書いています。★★実際、過去の期の数字は組み替えられています。2024年11月期の産業向けは前年の10-Kでは43億14百万ドルでしたが、最新の10-Kでは42億90百万ドルです(合計は変わりません)。複数の期を並べるときは、必ず最新の10-Kの系列でそろえる必要があります。
最新の決算
当サイトが原文を翻訳・加工したものではありません。増減は前年の同じ期間との比較です。★3か月(2026年5月3日〜8月1日)の数値です。会社が2026年8月19日に公表した決算発表資料によります。★★売上高が前年同期比40%増、営業利益は97%増、純利益は158%増えています。売上総利益率は62.1%から67.3%へ5.2ポイント上がりました。★最終市場別では産業向けが19億72百万ドル(53%増)で全体の49%、車載向けが9億98百万ドル(16%増)、通信向けが6億55百万ドル(84%増)、民生向けが3億97百万ドル(6%増)です。★2026年11月期の9か月累計は売上高108億6百万ドル・営業利益39億90百万ドル・純利益33億47百万ドルで、上の推移の図に出ている2025年11月期の通期(110億20百万ドル)に近づいています。★希薄化後1株当たり利益は2.74ドル(前年同期1.04ドル)。
会社が公表している中長期の目標
10-Kの全文を検索しても、期間を区切った財務の数値目標は見つかりません(見つかるのは気候に関する目標だけです)。下に並べたのは10-Kに書かれている方針で、数値が示されているのは設備投資の比率と四半期配当だけなので、それを下の表に置いています。エヌビディア・インテル・AMD・マイクロンと同じ扱いで、示されていない目標を当サイトで補ってはいません。
目標の言い回しは資料の表現をそのまま用いています。計画は見直されることがあります。会社がForm 10-K(2025年11月25日提出)に記載した内容です。★★★売上高・利益率・ROEなどの中長期の数値目標は公表されていません。会社は将来に関する記述の留保を資料に記載しています。

出典

売上高の内訳、四半期決算、中長期の目標は、同社が公表した次の資料から当サイトが書き写しました(2025年11月1日期 Form 10-K(2025-11-25 公表)2026年8月1日に終了した第3四半期の決算発表(Form 8-K 添付資料99.1)(2026-08-19 公表)2024年11月2日期 Form 10-K(2024-11-26 公表)2022年10月29日期 Form 10-K(2022-11-22 公表))。5期の推移(売上高・利益・総資産・キャッシュ・フロー等)と発行済株式数は、米国SECに提出されたXBRLデータによります。金額は1米ドル=160.04円、株価と時価総額は1米ドル=160.04円で円に直しています(レートの出典はYahoo Finance)。

投資判断は自己責任で行ってください。

当サイトは特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。

数値は更新時点のものです。最新の情報は各社の開示資料をご確認ください。

更新日