アンフェノール
基本情報
アンフェノールAPHNYSE
AMPHENOL CORP /DE/
コネクタ(接続部品)・センサ・アンテナ・ケーブルの会社。報告セグメントは3つで、コミュニケーション・ソリューションズが外部売上の52.2%・部門利益率30.8%。
売上高は3.6兆円で、村田製作所(1.8兆円)の約2.0倍。従業員は約170,000人。
- 時価総額31.9兆円
- 売上高3.6兆円
- 営業利益9,168億円
- 純利益6,671億円
- 株価82.78USD
- PER49.6倍
- PBR15.22倍
- ROE36.8%
- 配当利回り0.45%
売上高と利益の推移
財務ハイライト(過去5期)
純利益・ROE
総資産・自己資本・自己資本比率
キャッシュ・フロー
1株あたり利益(EPS・希薄化後)
| 決算期 | 売上高 | 前期比 | 営業利益 | 営業利益率 | 純利益 | 純利益率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| FY20252025-12-31期末 | 36,079億円 | +51.7% | 9,168億円 | 25.4% | 6,671億円 | 18.5% |
| FY20242024-12-31期末 | 23,781億円 | +21.3% | 4,932億円 | 20.7% | 3,787億円 | 15.9% |
| FY20232023-12-31期末 | 19,613億円 | -0.5% | 3,999億円 | 20.4% | 3,012億円 | 15.4% |
| FY20222022-12-31期末 | 19,720億円 | +16.1% | 4,040億円 | 20.5% | 2,972億円 | 15.1% |
| FY20212021-12-31期末 | 16,991億円 | — | 3,289億円 | 19.4% | 2,485億円 | 14.6% |
直近5期の通年決算です。
事業の概要
コミュニケーション・ソリューションズ
高速・高周波・電源・光ファイバーのコネクタと接続システム、同軸・光・電源ケーブル、アンテナ。ITデータコム・携帯機器・通信ネットワーク向けが中心(Communications Solutions)
利益構成比59.5%5,853億円・利益率30.8%
- ★★★外部売上120億56百万ドルは連結の52.2%(当サイトの計算)。3部門でいちばん大きい
- ★★★部門の営業利益率30.8%(当サイトの計算・分母は部門間の取引を含む売上高)。3部門でいちばん高い
- ★★★外部売上が1年で90.6%増えた(前期63億23百万ドル→120億56百万ドル・当サイトの計算)。会社はITデータコム向けの伸びとアンドリューの買収を挙げている
- ★2026年1月に買収したコムスコープの光ファイバー接続製品もこの部門に入る
- 光ファイバー接続製品
- 高速接続製品
- 高周波接続製品
- ケーブル組立品・ハーネス
- 基地局アンテナ・機器用アンテナ
- 同軸・光・電源ケーブル
ハーシュ・エンバイロメント・ソリューションズ
過酷な環境で使う頑丈な接続製品。コネクタ、特殊ケーブル、プリント基板とその組立品。産業・防衛・民間航空・自動車向け(Harsh Environment Solutions)
利益構成比24.5%2,408億円・利益率25.7%
- ★★外部売上58億81百万ドルは連結の25.5%(当サイトの計算)
- ★★部門の営業利益率25.7%(当サイトの計算)。前期の24.2%から上がった
- ★外部売上は33.1%増(前期44億17百万ドル→58億81百万ドル・当サイトの計算)
- ★防衛向けは連結売上の約9%、民間航空向けは約5%(いずれも会社の記載・部門をまたぐ数字)
- 過酷環境向けのデータ・電源・光・高周波コネクタ
- バックプレーン接続システム
- ケーブル組立品・ハーネス
- 同軸・特殊ケーブル
- フレキシブル基板・リジッド基板
インターコネクト・アンド・センサー・システムズ
センサとセンサ応用システム、コネクタ、バスバー(電源分配)、付加価値の高い接続システム。自動車・産業・ITデータコム向け(Interconnect and Sensor Systems)
利益構成比16.0%1,570億円・利益率19.3%
- ★★外部売上51億57百万ドルは連結の22.3%(当サイトの計算)
- ★★部門の営業利益率19.3%は3部門でいちばん低い(当サイトの計算)
- ★外部売上は15.1%増(前期44億81百万ドル→51億57百万ドル・当サイトの計算)
- ★★★当ページの日本企業と製品が重なるのはこの部門のセンサだけ。TDKのセンサ応用製品、村田製作所の機能デバイス(センサ)と同じ種類の製品を扱う
- バスバー・電源分配システム
- 電源接続製品
- バックプレーン接続システム
- 力・圧力・温度・位置・振動・ガスと湿度・液面のセンサ
注目ポイント
- ★★★売上が1年で1.5倍、営業利益は1.9倍2025年12月期の売上高は230億94百万ドルで、ページ下部のレートで約3兆6,079億円にあたります(当サイトの計算)。前期の152億23百万ドルから51.7%増、営業利益は31億57百万ドルから58億68百万ドルへ85.9%増です(いずれも当サイトの計算)。★★★会社は10-Kで、2025年1月31日に完了したアンドリュー(元コムスコープの屋外無線ネットワーク事業)を含む5件の買収に約38億ドルを投じたこと、ITデータコム市場向けの売上が伸びたことを挙げています。★★売上高営業利益率は25.4%で、前期の20.7%から4.7ポイント上がりました(当サイトの計算)。★当ページの村田製作所は15.4%、TDKは10.9%です(いずれも当サイトの計算)。
- ★★★3部門のうち、コミュニケーション・ソリューションズが売上の52%・利益率31%弱コミュニケーション・ソリューションズの外部売上120億56百万ドルは連結の52.2%、部門の営業利益37億46百万ドルは3部門の合計の59.5%です(いずれも当サイトの計算)。部門の営業利益率は30.8%で、ハーシュ・エンバイロメント・ソリューションズ25.7%、インターコネクト・アンド・センサー・システムズ19.3%を上回ります(当サイトの計算・分母は部門間の取引を含む売上高)。★★★この部門の外部売上は1年で90.6%増えました(前期63億23百万ドル・当サイトの計算)。★★最終市場別では、ITデータコム向けが連結売上の約36%で最大です(会社の記載。以下、産業約19%・自動車約15%・通信ネットワーク約10%・防衛約9%・携帯機器約6%・民間航空約5%)。
- ★★★買収で大きくなる会社。設備投資は売上の4.3%★★★2026年1月9日に、コムスコープの接続・ケーブル事業を約105億ドルで買収しました。会社は「これまでで最大の買収」と10-Kに記載しています。2025年には5件の買収に約38億ドル、2024年には2件に約22億ドルを投じました(会社の記載)。★★一方で設備投資は9億97百万ドルで、売上高の4.3%です(当サイトの計算)。会社は「設備投資は歴史的に売上高の3〜4%の範囲」と記載しています。★★★当ページの村田製作所は設備投資が売上収益の13.5%(2,477億78百万円÷1兆8,308億56百万円)、TDKは売上高の11.9%(2,985億91百万円÷2兆5,048億20百万円)(いずれも当サイトの計算)。買収で伸びる会社と、自社の設備投資で伸びる会社という違いが数字に出ています。★当サイトは、どちらが良いとは書きません。
- ★★株式分割を2年で2回。配当と自社株買い★★★2026年9月2日付で普通株式1株を2株に分割しました(2026年8月6日に取締役会が承認、8月17日の株主が対象)。2024年6月11日にも1株を2株に分割しています。★★上の5期の1株あたり利益と配当は、2026年の分割より前の基準です。分割後の四半期配当は1株0.125ドル(分割前0.25ドル)と会社は記載しています。★2025年12月期の1株あたり配当(宣言額)は0.745ドルで、5期で0.635ドル(2021年12月期・2024年の分割前の基準)から増えています。★2025年に配当の支払いに8億2百万ドル、自社株買いに6億65百万ドル(740万株)を使ったと会社は記載しています。★★★当サイトは配当や分割について良し悪しを述べません。
部門ごとの売上と利益
2025年12月期10-Kのセグメント注記(注記13)より
| 部門 | 売上高 | うち外部顧客向け | 部門の利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| コミュニケーション・ソリューションズ | 18,997億円 | 18,834億円 | 5,853億円 | 30.8% |
| ハーシュ・エンバイロメント・ソリューションズ | 9,376億円 | 9,188億円 | 2,408億円 | 25.7% |
| インターコネクト・アンド・センサー・システムズ | 8,149億円 | 8,056億円 | 1,570億円 | 19.3% |
| 部門間の売上の消去と全社費用(Corporate / Other) | ▲444億円 | — | ▲663億円株式報酬費用1億35百万ドル・買収した棚卸資産の評価差額の償却77百万ドル・買収関連費用1億3百万ドル・その他の営業費用1億8百万ドル。会社が部門に配賦していないもの(10-K 注記13の突き合わせ表) | — |
| 連結 | 36,079億円 | 36,079億円 | 9,168億円 | 25.4% |
★★「売上高」の列は部門間の取引を含む金額、「うち外部顧客向け」が外部への売上高です。
地域別の売上
地域別の売上高(製品の出荷先)2025年12月期
- 米国以外
- 米国
2025年12月期の地域別の売上高(米国・米国以外)です。
最新の決算
2026年4〜6月期(2026年12月期 第2四半期)2026-07-29 公表
| 項目 | 2026年4〜6月期(2026年12月期 第2四半期) | 2025年4〜6月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 13,682億円 | 8,827億円 | +55.0% |
| 営業利益 | 4,038億円 | 2,216億円 | +82.2% |
| 純利益 | 2,764億円 | 1,705億円 | +62.1% |
| 売上高営業利益率 | 29.5% | 25.1% | — |
会社が公表した決算資料の数値です。
会社が公表している今期の見通し
2026年12月期 第3四半期(会社の見通し)2026-07-29 公表
| 項目 | 会社の見通し | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 93億〜94億米ドル(前年同期比50〜52%増) | — |
| 1株当たり利益(非GAAP・希薄化後) | 1.40〜1.42米ドル(前年同期比51〜53%増・2026年9月2日の株式分割前の基準) | — |
- ★★会社が公表しているのは次の四半期の2項目だけです。通期の売上高や利益の見通しは、当サイトが確認した10-K・10-Q・決算発表のどれにも書かれていません
- ★会社は「現在の市況が続き、為替レートが一定であることを前提とする」「追加の関税の還付は含めない」と記載しています
- ★★買収したコムスコープについては、2026年の通年で売上46億ドル・非GAAPの1株当たり利益に0.30ドルの上乗せを見込むと会社は記載しています(従前の41億ドル・0.15ドルから引き上げ)
- ★★★当ページの村田製作所とTDKは、日本の制度にもとづき決算短信で通期の業績予想を公表しています。村田製作所は2027年3月期の売上収益15.2%増・営業利益52.6%増(2026年7月31日に上方修正)、TDKは売上高3.0%増・営業利益8.3%増(2026年4月28日公表・7月31日時点で変更なし)です
- ★1株当たり利益の見通しは非GAAPベースで、株式報酬にかかる税の便益や買収関連費用などを除いたものです。上の推移の図・表はGAAPベースなので、直接は比べられません
これは会社が公表した数値であり、当サイトの予測ではありません。
日本企業との違い
村田製作所6981
★★★同じ電子部品でも、作っている製品がほぼ重ならない。アンフェノールはコネクタ(接続部品)・センサ・アンテナ・ケーブル、村田製作所はコンデンサ(売上収益の51.1%)が中心。重なるのは村田製作所の機能デバイス(売上収益の5.9%)に含まれるセンサだけ(いずれも当サイトの計算)。★★同じ顧客(スマートフォン・自動車・データセンター)には納めている。★★規模はアンフェノールが1.97倍(売上高は約3兆6,079億円と1兆8,308億56百万円・ページ下部のレートで換算・当サイトの計算)。★★★売上高営業利益率は25.4%と15.4%(いずれも当サイトの計算)。★★★伸び方が違う。アンフェノールは買収(2025年に約38億ドル・2026年1月に約105億ドル)で伸び、設備投資は売上高の4.3%。村田製作所は設備投資が売上収益の13.5%(いずれも当サイトの計算)。★中華圏の売上が大きい点は共通(村田製作所47.2%、アンフェノールは中国が約16%と会社が記載)
積層セラミックコンデンサを中心とするコンポーネント部門と、高周波モジュール・電池・センサなどのデバイス・モジュール部門の2つで、2026年3月期の売上収益は1兆8,308億56百万円。★★★作っている製品がほぼ重なりません。アンフェノールはコネクタ・センサ・アンテナ・ケーブル、村田製作所はコンデンサ(売上の51.1%)が中心です。重なるのは村田製作所の機能デバイスに含まれるセンサだけで、当サイトは対応の濃さを△(部分対応)にしています。★★規模はアンフェノールが1.97倍(売上高は約3兆6,079億円と1兆8,308億56百万円・ページ下部のレートで換算・当サイトの計算)。★★★売上高営業利益率は25.4%と15.4%で、アンフェノールが10.0ポイント高い(いずれも当サイトの計算)。★★★伸び方が違います。アンフェノールは2025年に買収5件に約38億ドル、2026年1月にコムスコープに約105億ドルを投じ、設備投資は売上高の4.3%。村田製作所は設備投資が売上収益の13.5%で、買収ではなく自社の設備で伸びる形です(いずれも当サイトの計算)。★どちらも中華圏の売上が大きい。村田製作所は47.2%、アンフェノールは中国が約16%(会社の記載)。
売上高をアンフェノールと並べる- 村田製作所1.8兆円2026年3月期
- アンフェノール3.6兆円直近の通期
- 村田製作所14.1兆円
- アンフェノール31.9兆円
TDK6762
★★★製品が重なるのはセンサだけ。TDKのセンサ応用製品(温度・圧力センサ・磁気センサ・MEMSセンサ・売上高の9.0%)は、アンフェノールのインターコネクト・アンド・センサー・システムズ部門のセンサと同じ種類の製品で、当ページの日本企業で唯一、報告セグメントの単位で重なる。それでも売上の1割以下なので△。★★TDKの柱はリチウムイオン二次電池を中心とするエナジー応用製品(売上高の54.7%・部門利益の73.4%)、アンフェノールの柱はコネクタ(いずれも当サイトの計算)。★★規模はアンフェノールが1.44倍(売上高は約3兆6,079億円と2兆5,048億20百万円・当サイトの計算)。★★★売上高営業利益率は25.4%と10.9%で2.3倍の開き(いずれも当サイトの計算)。★★設備投資の比率は4.3%と11.9%(当サイトの計算)。★★TDKは中国が売上の55.0%、アンフェノールは米国以外が65.4%。★どちらも直近3年で株式分割(TDKは2021年10月1日に1株→3株・2024年10月1日に1株→5株、アンフェノールは2024年6月と2026年9月に1株→2株)
リチウムイオン二次電池を中心とするエナジー応用製品が売上の54.7%を占め、受動部品・センサ応用製品・磁気応用製品と合わせて4つの報告セグメントを持つ。2026年3月期の売上高は2兆5,048億20百万円。★★★製品が重なるのはセンサだけです。TDKのセンサ応用製品(温度・圧力センサ・磁気センサ・MEMSセンサ)は、アンフェノールのインターコネクト・アンド・センサー・システムズ部門のセンサと同じ種類の製品で、当ページの日本企業で唯一、報告セグメントの単位で重なります。それでもTDKの売上の9.0%にとどまるため、当サイトは対応の濃さを△(部分対応)にしています。★★規模はアンフェノールが1.44倍(売上高は約3兆6,079億円と2兆5,048億20百万円・当サイトの計算)。★★★売上高営業利益率は25.4%と10.9%で、2.3倍の開きがあります(いずれも当サイトの計算)。★★TDKは中国が売上の55.0%、アンフェノールは米国以外が65.4%(中国は約16%)。★★TDKは2021年と2024年に株式分割(1株→3株、1株→5株)、アンフェノールは2024年と2026年に(いずれも1株→2株)を行っています。
売上高をアンフェノールと並べる- TDK2.5兆円2026年3月期
- アンフェノール3.6兆円直近の通期
- TDK5.7兆円
- アンフェノール31.9兆円
3社とも決算期が違います。★アンフェノールは12月末、村田製作所とTDKは3月末です。★★会計基準も違います。アンフェノールは米国会計基準、日本側2社はIFRS(国際会計基準)です。★★部門の利益率は3社とも部門間の取引を含む売上高を分母にしています。アンフェノールは部門の営業費用を外部売上から差し引いて部門の利益を出すので、会社自身の計算(外部売上が分母)より0.2〜0.3ポイント低く出ます。★★見通しの示し方も違います。アンフェノールは次の四半期の売上高と1株当たり利益(非GAAP)だけを示し、日本側2社は決算短信で通期の業績予想を公表します。★日本側2社は「主要な経営指標等の推移」に営業利益の欄が無いため、当サイトの推移の図には税引前利益を描いています。★★アンフェノールは2026年9月2日付で株式を分割しており、5期の1株あたり利益と配当の表は分割前の基準です。米ドルはページ下部に記載のレートで円換算しています。
よくある質問
村田製作所・TDKのアメリカ版はどこですか?
当サイトはアンフェノール(APH)を置いていますが、対応の濃さは2件とも△(部分対応)です。★★★作っている製品がほぼ重なりません。アンフェノールはコネクタ(接続部品)・センサ・アンテナ・ケーブル、村田製作所は積層セラミックコンデンサ(売上の51.1%)、TDKはリチウムイオン二次電池を中心とするエナジー応用製品(売上の54.7%)が中心です(いずれも当サイトの計算)。★★重なるのはセンサだけで、TDKのセンサ応用製品(売上の9.0%)がアンフェノールのインターコネクト・アンド・センサー・システムズ部門のセンサと同じ種類の製品です。★★それでも3社は、スマートフォン・自動車・データセンターという同じ顧客に部品を納めています。★★★当サイトが載せている業界の中で、日米の製品の重なりがいちばん薄い組み合わせです。その薄さそのものが、この業界を読むときの出発点になります。
売上が1年で5割増えたのはなぜですか?
会社は買収と、ITデータコム向けの伸びを挙げています。★2025年12月期の売上高は230億94百万ドルで、前期の152億23百万ドルから51.7%増でした(当サイトの計算)。★★★会社は10-Kで、2025年1月31日に完了したアンドリュー(元コムスコープの屋外無線ネットワーク事業)を含む5件の買収に約38億ドルを投じたこと、AIを含むITデータコム市場向けの売上が伸びたことを記載しています。★★部門別では、コミュニケーション・ソリューションズの外部売上が63億23百万ドルから120億56百万ドルへ90.6%増でした(当サイトの計算)。★直近の2026年4〜6月期については、会社は「売上高は米ドル建てで55%増、買収と為替の影響を除いた実質では30%増」と記載しています。★★★当サイトは、この伸びが続くかどうかについて何も書きません。
3つの部門はどう違いますか?
製品の種類ではなく、使われる環境と顧客で分けられています。★★コミュニケーション・ソリューションズ(外部売上の52.2%・部門利益率30.8%)は高速・高周波・光ファイバーのコネクタとケーブル、アンテナで、ITデータコム・携帯機器・通信ネットワーク向け。★★ハーシュ・エンバイロメント・ソリューションズ(25.5%・25.7%)は過酷な環境で使う頑丈なコネクタ・特殊ケーブル・プリント基板で、産業・防衛・民間航空・自動車向け。★★インターコネクト・アンド・センサー・システムズ(22.3%・19.3%)はセンサ、バスバー(電源分配)、接続システムで、自動車・産業向け(構成比と利益率はいずれも当サイトの計算・利益率の分母は部門間の取引を含む売上高)。★★★部門の営業利益の合計62億93百万ドルから、株式報酬費用や買収関連費用など4億25百万ドルを引くと、連結の営業利益58億68百万ドルになります(10-Kの注記13)。★最終市場別では、ITデータコム向けが連結売上の約36%で最大です(会社の記載)。
コムスコープの買収とは何ですか?
2026年1月9日に完了した、会社史上最大の買収です。★★★コムスコープ(旧CommScope Holding Company。現在の社名はVistance Networks)の接続・ケーブル事業を約105億ドルで買収したと会社は10-Kに記載しています。★★会社は「ITデータコムと通信ネットワーク市場向けの光ファイバー接続製品と、建物のインフラ向けの産業用接続製品が加わる」と記載しています。★2025年1月31日には、同じ会社から屋外無線ネットワーク事業(アンドリュー)を買収しています。★★2026年7月29日の決算発表で、会社はコムスコープの2026年の通年の売上を46億ドル、非GAAPの1株当たり利益への上乗せを0.30ドルと見込むと記載しました(従前の見込みは41億ドル・0.15ドル)。★★★当サイトは、買収の成否や統合後の数値について何も書きません。会社が示した見込みをそのまま載せているだけです。
株式分割はいつありましたか?
2年で2回、いずれも1株を2株に分割しています。★★1回目は2024年6月11日(2024年5月31日の株主が対象)で、2024年12月期の10-Kに記載があります。★★★2回目は2026年9月2日(2026年8月17日の株主が対象)で、2026年8月6日と9月4日のForm 8-Kに記載があります。分割後の四半期配当は1株0.125ドル(分割前0.25ドル)と会社は記載しています。★★上の5期の1株あたり利益と配当は、2026年の分割より前の基準です。当サイトは会社が公表していない数値を作らないため、表はそのままにしています(分割後にそろえると、それぞれ半分にあたります)。★2021年12月期の1株あたりの数値は空けています。2024年の分割後に提出された年次報告書が遡って示しているのは2022年12月期までだからです。★★基本情報の株価・時価総額・発行済株式数は分割後の値で、PERと配当利回りは分割後の株数にそろえて計算しています。
日本での事業はありますか?
会社は日本の売上を金額で開示していません。★★会社が金額で示す地域別の内訳は「米国」79億87百万ドル(34.6%)と「米国以外」151億7百万ドル(65.4%)の2つだけです(製品の出荷先による・比率は当サイトの計算)。★会社は10-Kのリスク要因で「2025年は米国外が売上高の約65%、中国が約16%」と記載していますが、日本の数字はありません。★日本法人(アンフェノールジャパン)はありますが、会社は国別の売上を示していません。★★★当ページの村田製作所は中華圏が売上の47.2%、TDKは中国が55.0%で、3社とも中国向けが大きい形です(いずれも当サイトの計算)。★会社は「従業員の約90%を米国外で雇用している」「長期性資産の約79%が米国外にあり、約37%が中国にある」とも記載しています。
直近の四半期はどうでしたか?
2026年4〜6月期(2026年12月期 第2四半期)は増収増益でした。★売上高が55.0%増の87億58百万ドル、営業利益が82.2%増の25億85百万ドル、純利益が62.1%増の17億69百万ドルです(当サイトの計算)。★★売上高営業利益率は29.5%で、前年同期の25.1%から4.4ポイント上がりました。会社は「営業利益には関税の還付による純額80百万ドルの利益が含まれる」と記載しています。★★受注高は107億ドルで、受注と売上の比率は1.23倍(会社の記載)。★部門別では、コミュニケーション・ソリューションズの外部売上が85.0%増の53億84百万ドルで、会社が示す部門の営業利益率は33.6%(前年同期30.6%)です(会社の記載)。★★当ページの村田製作所(売上収益20.7%増・営業利益59.8%増)とTDK(38.3%増・53.0%増)も、同じ四半期に増収増益でした。★★★3社とも、会社はデータセンター向けの需要を挙げています。
今期の見通しはどこまで公表されていますか?
次の四半期の2項目だけです。★★会社は2026年7〜9月期について、売上高93億〜94億ドル(前年同期比50〜52%増)、非GAAPの希薄化後1株当たり利益1.40〜1.42ドル(51〜53%増)と見込むと2026年7月29日に公表しました。★通期の売上高や利益の見通しは、当サイトが確認した10-K・10-Q・決算発表のどれにも書かれていません。★★★当ページの村田製作所とTDKは、日本の制度にもとづき決算短信で通期の業績予想を公表しています。村田製作所は2027年3月期の売上収益2兆1,100億円(15.2%増)・営業利益4,300億円(52.6%増)(2026年7月31日に上方修正)、TDKは売上高2兆5,800億円(3.0%増)・営業利益2,950億円(8.3%増)です。★★この違いは制度によるもので、当サイトはどちらが良いとは書きません。★1株当たり利益の見通しは2026年9月2日の株式分割より前の基準です。
数値はいつ時点のものですか?
決算数値は同社が2026年2月11日にSECへ提出した2025年12月期のForm 10-Kによります。★同社の決算期は12月末で、3月末の日本側2社とは3か月ずれています。★直近の四半期は、2026年7月31日に提出されたForm 10-Q(2026年4月1日〜6月30日)と、7月29日の決算発表によります。★株式分割は2026年9月4日提出のForm 8-Kによります。★日本側2社の数値は、2026年6月に提出された有価証券報告書と、2026年7月31日に公表された第1四半期決算短信によります。米ドルはページ下部に記載のレートで円換算しています。株価と時価総額はページ下部の更新日時点の値です。
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注記(5件)
- 売上高と利益の推移
- ★★★売上高は5期で2.12倍になっています(2021年12月期108億76百万ドル→2025年12月期230億94百万ドル)。営業利益は2.79倍(21億5百万ドル→58億68百万ドル)です(いずれも当サイトの計算)。★★★2025年12月期だけで売上高が51.7%増、営業利益が85.9%増でした。会社は10-Kで、2025年1月31日に完了したアンドリューの買収を含む5件の買収(約38億ドル)と、ITデータコム市場向けの伸びを挙げています。★2023年12月期は売上高が0.5%減っています。★ROEと自己資本比率は会社が公表していないため当サイトが計算しています(ROEの分母は期首と期末の自己資本の平均、自己資本比率は期末の自己資本÷期末の総資産)。★★1株あたりの数値は2021年12月期だけ空けています。同社は2024年6月11日付で普通株式1株を2株に分割しましたが、分割後に提出された年次報告書が遡って示しているのは2022年12月期までで、2021年12月期の分割後の1株あたり利益と配当は公表されていません。当サイトは会社が公表していない数値を作らないため、その期の1株あたり利益は描いていません。★★★さらに2026年9月2日付で、もう一度1株を2株に分割しています。上の5期の1株あたり利益と配当は、いずれもこの2026年の分割より前の基準です。分割後にそろえると、それぞれ表の数値の半分にあたります(当サイトは会社が公表していない数値を作らないため、表はそのままにしています)。上の株価・時価総額・発行済株式数は分割後の値で、PERと配当利回りは分割後の株数にそろえて計算しています。
- 部門ごとの売上と利益
- 3部門の売上高233億78百万ドルから部門間の売上2億84百万ドルを引くと、連結の売上高230億94百万ドルになります。★★★部門の利益の合計62億93百万ドルから、会社が部門に配賦していない4億25百万ドル(株式報酬費用・買収関連費用など)を引くと、連結の営業利益58億68百万ドルになります。★★利益率の分母は部門間の取引を含む売上高にしています(当ページの日本企業2社と同じ扱い)。★会社自身は部門の営業費用を外部売上から差し引いて部門の利益を出しており、会社の計算(分母は外部売上)では31.1%・26.2%・19.5%と、当サイトの値より0.2〜0.3ポイント高く出ます。★部門の利益率は当サイトの計算です。
- 「部門の利益」が何を指すかは会社によって違います。掲載している会社の基準の一覧を用語集に置いています。
- 地域別の売上
- 会社が10-Kの経営者による分析(MD&A)で開示した区分をそのまま用いており、当サイトで分類し直したものではありません。★★会社が金額で開示している地域別の内訳は「米国」と「米国以外」の2区分だけです(製品の出荷先の顧客所在地による)。米国は79億87百万ドルで連結の34.6%、米国以外は151億7百万ドルで65.4%(当サイトの計算)。★★会社は10-Kのリスク要因で「2025年は米国外が売上高の約65%、中国が約16%」と記載していますが、中国の金額は開示していません。★★当ページの村田製作所は中華圏が47.2%、TDKは中国が55.0%(いずれも当サイトの計算)で、3社とも本国の売上は3分の1以下です。
- 最新の決算
- 当サイトが原文を翻訳・加工したものではありません。増減は前年の同じ期間との比較です。★★★3か月(2026年4月1日〜6月30日)で、売上高が55.0%増・営業利益が82.2%増・純利益が62.1%増でした(当サイトの計算)。★★★会社は「売上高は米ドル建てで55%増、買収と為替の影響を除いた実質では30%増」と記載しています。2026年1月に買収したコムスコープの売上が加わったことが大きく、会社は同社の2026年の通年の売上を46億ドルと見込むと記載しています。★★受注高は107億ドルで、受注と売上の比率(ブック・トゥ・ビル)は1.23倍(会社の記載)。★★売上高営業利益率は29.5%で、前年同期の25.1%から4.4ポイント上がりました。会社は「営業利益には関税の還付による純額80百万ドルの利益が含まれる」と記載しています。★部門別の外部売上は、コミュニケーション・ソリューションズが85.0%増の53億84百万ドル、ハーシュ・エンバイロメント・ソリューションズが28.5%増の18億57百万ドル、インターコネクト・アンド・センサー・システムズが17.2%増の15億18百万ドル(当サイトの計算)。会社が示す部門の営業利益率は33.6%・30.1%・21.0%です(会社の記載)。★1株当たり利益(GAAP・希薄化後)は1.37ドルで、これは2026年9月2日の株式分割より前の基準です(分割後にそろえると0.685ドル・当サイトの計算)。★当ページの村田製作所(売上収益20.7%増・営業利益59.8%増)とTDK(38.3%増・53.0%増)も同じ四半期に増収増益でした。
- 会社が公表している今期の見通し
- 会社が2026年7月29日に公表した数値です。★次の四半期(2026年7〜9月期)についての見通しで、通期ではありません。★★この見通しは2026年9月2日の株式分割より前の1株あたりの基準で示されています。当サイトは会社が公表していない数値を作らないため、そのまま載せています。会社は、実際の業績がこの数値と大きく異なることがありうる旨を資料に記載しています。
出典
部門別・地域別の売上高、四半期決算、今期の見通しは、同社が公表した次の資料から当サイトが書き写しました(2025年12月期 Form 10-K(2026-02-11 公表)/2026年12月期 第2四半期 Form 10-Q(2026-07-31 公表)/2026年第2四半期の決算発表(Form 8-K 添付資料99.1)(2026-07-29 公表)/株式分割に関する Form 8-K(2026-09-04 公表))。5期の推移(売上高・利益・総資産・キャッシュ・フロー等)と発行済株式数は、米国SECに提出されたXBRLデータによります。金額は1米ドル=156.22円、株価と時価総額は1米ドル=156.22円で円に直しています(レートの出典はYahoo Finance)。
投資判断は自己責任で行ってください。
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