ブラックストーン

基本情報

ブラックストーンBXNYSE

Blackstone Inc.

運用資産残高1.3兆ドル超を約5,285人で運用する。GAAPの収益は未実現の成功報酬を含むため期によって大きく振れる。

売上高は2.3兆円で、野村ホールディングス(4.8兆円)の約0.5倍。従業員は約5,285人。

  • 時価総額17.1兆円
  • 売上高2.3兆円
  • 営業利益
  • 純利益4,832億円
  • 株価142.39USD
  • PER36.8倍
  • PBR12.33倍
  • ROE35.8%
  • 配当利回り3.29%
正式社名
Blackstone Inc.
会計基準
米国会計基準(US GAAP)
SECへの登録業種
Investment AdviceSIC 6282
発行済株式数
750,625,114 株
1株あたり利益(EPS)
3.87 米ドルFY2025・希薄化後
1株あたり配当金
4.69 米ドルFY2025
従業員数
約5,285 人うち268人がシニア・マネージング・ディレクター。★部門別は クレジット&保険 約815人・不動産 約785人・プライベートエクイティ 約720人・マルチアセット投資 約240人で、合計しても全社の半分弱

売上高と利益の推移

売上高と純利益の推移(億円)(利益率)00.0%8,0006.0%16,00012.0%24,00018.0%32,00024.0%40,00030.0%36,1329,374FY202113,6322,797FY202212,8402,226FY202321,1734,443FY202423,1264,832FY202525.9%20.5%17.3%21.0%20.9%売上高純利益純利益率

財務ハイライト(過去5期)

純利益・ROE

純利益・ROE(億円)00.0%2,50020.0%5,00040.0%7,50060.0%10,00080.0%FY21FY22FY23FY24FY25純利益ROE

総資産・自己資本・自己資本比率

総資産・自己資本・自己資本比率(兆円)0.00.0%2.06.0%4.012.0%6.018.0%8.024.0%FY21FY22FY23FY24FY25総資産自己資本自己資本比率

キャッシュ・フロー

キャッシュ・フロー(億円)▲10,000▲5,00005,00010,00015,000FY21FY22FY23FY24FY25営業投資財務

1株あたり利益(EPS・希薄化後)

1株あたり利益(EPS・希薄化後)(米ドル)025810FY21FY22FY23FY24FY25EPS
決算期売上高前期比純利益純利益率
FY20252025-12-31期末23,126億円+9.2%4,832億円20.9%
FY20242024-12-31期末21,173億円+64.9%4,443億円21.0%
FY20232023-12-31期末12,840億円-5.8%2,226億円17.3%
FY20222022-12-31期末13,632億円-62.3%2,797億円20.5%
FY20212021-12-31期末36,132億円9,374億円25.9%

直近5期の通年決算です。

事業の概要

1.3兆ドル超運用資産残高2025年12月末。部門別はクレジット&保険4,430億ドル・プライベートエクイティ4,164億ドル・不動産3,193億ドル・マルチアセット投資962億ドル。★従業員約5,285人で割ると1人当たり約2億4,600万ドル(当サイトの計算)
71億11百万ドル分配可能利益2025年12月期(前期59億67百万ドル、前々期50億61百万ドル)。未実現の成功報酬などを除いた、会社が業績の物差しとする非GAAPの指標。★配当はこの約85%を四半期ごとに支払う方針
57億38百万ドル手数料関連利益2025年12月期(前期52億82百万ドル、前々期43億49百万ドル)。分配可能利益から、実現した成功報酬と自己資金の投資収益を除いたもの。★運用報酬という安定した部分だけを取り出した指標
268人シニア・マネージング・ディレクター2025年12月末。従業員 約5,285人のうちの人数。★会社は10-Kで「従業員が持つ知的資本が当社の成功に不可欠」と記載している

注目ポイント

  • ★★★1.3兆ドルを5,285人で運用する2025年12月末の運用資産残高は1.3兆ドル超、従業員は約5,285人(うち268人がシニア・マネージング・ディレクター)です。★★1人当たり約2億4,600万ドル(約394億円)を運用している計算になります(当サイトの計算)。★★当ページのチャールズ・シュワブは約33,000人、野村ホールディングスは約2万7千人で、事業の形がまったく違います。シュワブは数百万の個人顧客に口座を提供する会社、ブラックストーンは機関投資家と富裕層から預かった資金を非公開の資産に投じる会社です。★部門ごとの人数も開示されており、クレジット&保険 約815人・不動産 約785人・プライベートエクイティ 約720人・マルチアセット投資 約240人です。★会社は10-Kで、投資の方針を「投資先の企業と資産を強くすることで、機関投資家と個人投資家に説得力のあるリターンを届ける」と説明しています。
  • ★★★4部門の運用資産残高同社は資産運用会社なので、事業の規模は預かっている資産で測ります。クレジット&保険(BXCI)4,430億ドル(34.7%)——社債・資産担保の融資・保険会社の資産運用。約815人が担当。★プライベートエクイティ(BXPE)4,164億ドル(32.7%)——未公開株式のほか、インフラ・成長投資・セカンダリー。約720人。★不動産(BREP)3,193億ドル(25.0%)——会社は「世界の不動産投資の主導者」と10-Kに記載。約785人。★マルチアセット投資(BXMA)962億ドル(7.5%)——会社は「ヘッジファンドへの裁量配分では世界最大」と記載。約240人。★★4部門の合計は1兆2,749億ドルで、会社が10-Kに記載する「1.3兆ドル超」と整合します。★★★部門ごとの人数を足すと約2,560人で、全社の約5,285人の半分弱です。残りは投資以外の職務にあたります。★★下の表は運用資産残高ではなく、GAAPの収益の内訳です。運用資産残高はそもそも収益とは別のものなので、表を分けています。
  • ★★★GAAPの収益の内訳(会社の連結損益計算書のとおり)運用報酬・助言報酬(純額)80億76百万ドルが収益144億50百万ドルの55.9%で、預かっている資産に応じて入る、最も安定した部分です。★★★投資収益52億51百万ドル(36.3%)が、期によって大きく振れる部分です。内訳は成功報酬の実現分36億62百万ドル・未実現分6億43百万ドル・自己投資の実現分6億98百万ドル・未実現分2億48百万ドルこのうち「未実現」の2つ(合わせて8億91百万ドル)は、まだ売却していない投資の値上がり益で、現金は入っていません。★★★2023年12月期には、この未実現の2つが合わせて△22億95百万ドルのマイナスでした(成功報酬△16億92百万+自己投資△6億3百万ドル)。同期の投資収益は2億33百万ドルまで縮み、収益全体が80億23百万ドルにとどまった理由がここにあります。成功報酬(インセンティブ・フィー)9億78百万ドル・受取利息と配当4億16百万ドル。★★「その他」は△2億71百万ドルのマイナスで、会社は「うち△2億71百万ドルが為替差損」と10-Kに注記しています(前期は+1億22百万ドルの為替差益)。★★当ページに内訳の表を置いていないのは、この「その他」がマイナスのためです。円グラフにすると1周しません。数字は上のとおりで、合計は連結の収益と一致します。
  • ★★★GAAPの収益が期によって大きく振れる収益は225億77百万ドル(2021年12月期)→85億18百万ドル(2022年12月期)と62%減り、2024年12月期には65%増えています。★★★事業が急に縮んだり広がったりしたわけではありません。GAAPの収益にはまだ売却していない投資の値上がり益(未実現の成功報酬)が含まれるため、運用している資産の時価が動くと、現金が入らなくても収益が動きます。★★会社はこの影響を除いた指標を示しています。2025年12月期の分配可能利益(Distributable Earnings)は71億11百万ドル部門の分配可能利益の合計は78億82百万ドル手数料関連利益(Fee Related Earnings)は57億38百万ドルです。いずれも2023年12月期から素直に増えています(50億61百万→59億67百万→71億11百万ドル)。★★当サイトはGAAPの数値を載せる方針のため、推移の図と基本情報はGAAPの数値です。読むときは、この振れの理由を踏まえてください。会社は10-Kの調整表で、GAAPの税引前利益から未実現の成功報酬△6億43百万ドル、株式報酬14億43百万ドルなどを加減して分配可能利益を導いています。
  • ★★配当は「分配可能利益の約85%」会社は10-Kに「普通株式の保有者に対し、ブラックストーン株式会社に帰属する分配可能利益のおよそ85%にあたる四半期配当を支払う意向である」と記載しています。取締役会が事業の遂行・投資・法令順守のために必要と判断した額の調整を受けるとも書かれています。★★そのため1株当たり配当も期によって振れます。3.57ドル(2021年12月期)→4.94→3.32→3.45→4.69ドル(2025年12月期)。★★★「利益の何割を配る」という方針を数字で明記している会社は、当ページの証券・資産運用5社では他にありません。当サイトは配当方針の良し悪しを述べません。会社が公表した方針と実績を並べています。
  • ★★「純利益」の範囲に注意が要る当サイトが推移の図に描く純利益は「ブラックストーン株式会社に帰属する純利益」で、2025年12月期は30億19百万ドルです。★★これに非支配持分に帰属する分を足した「純利益」は60億47百万ドルになります。内訳はブラックストーン・ホールディングスの非支配持分23億21百万ドル・連結対象事業体の非支配持分6億61百万ドル・償還可能な非支配持分4,550万ドルです。★★★つまり会社全体の利益のうち、半分だけが上場している親会社に帰属します。同社は上場する親会社(ブラックストーン株式会社)と、その下の持分会社(ブラックストーン・ホールディングス)という構造を持ちます。★税引前の純利益は71億72百万ドルで、法人税11億25百万ドルを引いた60億47百万ドルが純利益です。★当ページのゴールドマン・サックス・モルガン・スタンレーには、この構造はありません。

最新の決算

2026年4〜6月期2026-07-23 公表

項目2026年4〜6月期2025年4〜6月期増減
収益8,072億円5,940億円+35.9%
純利益1,967億円1,223億円+60.8%

会社が公表した決算資料の数値です。

日本企業との違い

野村ホールディングス8604

インベストメント・マネジメント部門(純収益2,585億円・11.9%)が接する。★★★ただし運用する資産の性質がまったく違う。野村アセットマネジメントが運用するのは主に上場している株式や債券で、ブラックストーンが投じるのは未公開の企業・不動産・私募のクレジット。★★★人数の使い方も正反対。ブラックストーンは1.3兆ドル超を約5,285人で運用し、1人当たり約2億4,600万ドル(当サイトの計算)。★ホールセール部門に当たる事業をブラックストーンは持たない

ホールセール・ウェルスマネジメント・インベストメントマネジメント・バンキングの4部門で、2026年3月期の純収益は1兆9,625億円。★★インベストメント・マネジメント部門(純収益2,585億円・13.2%)が接します。 野村ホールディングスは野村アセットマネジメントを通じて投資信託や年金資産を運用しており、ブラックストーンと同じ資産運用の事業です。★★★ただし運用する資産の性質がまったく違います。 野村アセットマネジメントが運用するのは主に上場している株式や債券で、ブラックストーンが投じるのは未公開の企業・不動産・私募のクレジットです。★★★人数の使い方も正反対です。 ブラックストーンは1.3兆ドル超を約5,285人で運用し、1人当たり約2億4,600万ドル(当サイトの計算)。野村ホールディングスは約2万7千人で、その多くが営業と管理にあたります。★ホールセール部門(投資銀行業務と機関投資家向けトレーディング)に当たる事業を、ブラックストーンは持ちません。

売上高をブラックストーンと並べる
  • 野村ホールディングス4.8兆円2026年3月期
  • ブラックストーン2.3兆円直近の通期
時価総額をブラックストーンと並べる
  • 野村ホールディングス5.1兆円
  • ブラックストーン17.1兆円

大和証券グループ本社8601

アセットマネジメント部門(純営業収益1,119億円・15.5%)が接する。★★採算の高さは近い形。大和証券グループ本社のアセットマネジメント部門の経常利益率58.5%は3部門で最も高く、資産運用は預かった資産に応じて報酬が入るため、規模が大きくなるほど採算がよくなるという点でブラックストーンと共通する。★★★ただし運用する資産の性質が違う(上場している株式や債券 対 未公開の企業・不動産・私募のクレジット)。★★「利益の何割を配る」という配当方針を数字で明記している点はブラックストーン特有(分配可能利益の約85%)

ウェルスマネジメント・グローバルマーケッツ&インベストメントバンキング・アセットマネジメントの3部門で、2026年3月期の純営業収益は7,027億円。★★アセットマネジメント部門(純営業収益1,119億円・15.9%)が接します。 大和証券グループ本社も投資信託や年金資産の運用を手がけます。★★採算の高さは近い形です。 同社のアセットマネジメント部門の経常利益率は58.5%と3部門で最も高く、資産運用は預かった資産に応じて報酬が入るため、規模が大きくなるほど採算がよくなるという点でブラックストーンと共通します。★★★ただし運用する資産の性質が違います。 大和証券グループ本社が運用するのは主に上場している株式や債券で、ブラックストーンが投じるのは未公開の企業・不動産・私募のクレジットです。★★「利益の何割を配る」という配当方針を数字で明記している点も、ブラックストーン特有です(分配可能利益の約85%)。

売上高をブラックストーンと並べる
  • 大和証券グループ本社1.5兆円2026年3月期
  • ブラックストーン2.3兆円直近の通期
時価総額をブラックストーンと並べる
  • 大和証券グループ本社2.9兆円
  • ブラックストーン17.1兆円

3社とも決算期と会計基準の組み合わせが異なるため、売上高の範囲は完全には一致しません。ブラックストーンは12月期の米国会計基準、野村ホールディングス・大和証券グループ本社は3月期です。★★★ブラックストーンのGAAPの収益は、まだ売却していない投資の値上がり益を含むため期によって大きく振れます。推移の図を読むときは、注記に書いた理由を踏まえてください。米ドルはページ下部に記載のレートで円換算しています。

よくある質問

ブラックストーンと正面から重なる日本の会社はどこですか?

資産運用という事業では、野村ホールディングスのインベストメント・マネジメント部門と大和証券グループ本社のアセットマネジメント部門です。★★★ただし運用する資産の性質がまったく違います。 日本の2社が運用するのは主に上場している株式や債券で、ブラックストーンが投じるのは未公開の企業・不動産・私募のクレジットです。★★★人数の使い方も正反対です。 ブラックストーンは1.3兆ドル超を約5,285人で運用し、1人当たり約2億4,600万ドル(当サイトの計算)。日本の2社はいずれも数千人から数万人の営業員を抱えます。★★採算の高さは近い形です。 大和証券グループ本社のアセットマネジメント部門の経常利益率は58.5%で3部門で最も高く、資産運用は預かった資産に応じて報酬が入るため、規模が大きくなるほど採算がよくなるという点は共通します。★野村ホールディングスが持つホールセール部門に当たる事業を、ブラックストーンは持ちません。

なぜGAAPの収益が期によって大きく振れるのですか?

GAAPの収益に、まだ売却していない投資の値上がり益(未実現の成功報酬)が含まれるためです。運用している資産の時価が動くと、現金が入らなくても収益が動きます。★収益は225億77百万ドル(2021年12月期)→85億18百万ドル(2022年12月期)と62%減り、2024年12月期には65%増えました。★★★事業が急に縮んだり広がったりしたわけではありません。★★会社はこの影響を除いた指標を示しています。2025年12月期の分配可能利益(Distributable Earnings)は71億11百万ドル部門の分配可能利益の合計は78億82百万ドル手数料関連利益(Fee Related Earnings)は57億38百万ドルです。いずれも2023年12月期から素直に増えています(50億61百万→59億67百万→71億11百万ドル)。★会社は10-Kの調整表で、GAAPの税引前利益から未実現の成功報酬△6億43百万ドル、株式報酬14億43百万ドルなどを加減して分配可能利益を導いています。★★当サイトはGAAPの数値を載せる方針のため、推移の図と基本情報はGAAPの数値です。読むときは、この理由を踏まえてください。

部門の表が「売上高」ではないのはなぜですか?

同社が資産運用会社で、事業の規模を預かっている資産で測るためです。当ページの部門の表は運用資産残高(Total Assets Under Management)です。★4部門の内訳は、クレジット&保険4,430億ドル(34.7%)・プライベートエクイティ4,164億ドル(32.7%)・不動産3,193億ドル(25.0%)・マルチアセット投資962億ドル(7.5%)で、合計1兆2,749億ドル。会社が10-Kに記載する「1.3兆ドル超」と整合します。★部門ごとの人数も開示されています。クレジット&保険 約815人・不動産 約785人・プライベートエクイティ 約720人・マルチアセット投資 約240人。★★足すと約2,560人で、全社の約5,285人の半分弱です。残りは投資以外の職務にあたります。★★会社は部門別のGAAPの売上高を、当サイトが検算できる形では開示していません。部門別に示しているのは分配可能利益という非GAAPの指標で、当サイトはGAAPの数値を載せる方針のため部門の表には入れていません。

「純利益」が2つあるように見えるのはなぜですか?

同社が、上場する親会社とその下の持分会社という構造を持つためです。当サイトが推移の図に描く純利益は「ブラックストーン株式会社に帰属する純利益」で、2025年12月期は30億19百万ドルです。★★これに非支配持分に帰属する分を足した「純利益」は60億47百万ドルになります。内訳はブラックストーン・ホールディングスの非支配持分23億21百万ドル・連結対象事業体の非支配持分6億61百万ドル・償還可能な非支配持分4,550万ドルです。★★★つまり会社全体の利益のうち、半分だけが上場している親会社に帰属します。税引前の純利益は71億72百万ドルで、法人税11億25百万ドルを引いた60億47百万ドルが純利益です。★★当ページのゴールドマン・サックス・モルガン・スタンレー・チャールズ・シュワブ・ブラックロックには、この構造はありません。

配当はどう決まるのですか?

会社は10-Kに「普通株式の保有者に対し、ブラックストーン株式会社に帰属する分配可能利益のおよそ85%にあたる四半期配当を支払う意向である」と記載しています。取締役会が事業の遂行・投資・法令順守のために必要と判断した額の調整を受けるとも書かれています。★★そのため1株当たり配当も期によって振れます。3.57ドル(2021年12月期)→4.94→3.32→3.45→4.69ドル(2025年12月期)。★★★「利益の何割を配る」という方針を数字で明記している会社は、当ページの証券・資産運用5社では他にありません。分配可能利益そのものは50億61百万ドル(2023年12月期)→59億67百万→71億11百万ドルと素直に増えています。当サイトは配当方針の良し悪しを述べません。会社が公表した方針と実績を並べています。

日本での売上はどれくらいですか?

開示されていません。 同社は地域別の売上高を、当サイトが検算できる形では開示していません。★運用資産残高も、部門別には示されていますが地域別には示されていません。★★当ページの証券・資産運用5社のうち、地域別の売上を開示しているのはゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーです。会社は10-Kに「不動産事業は世界に統合された1つの事業として運営し、南北アメリカ・欧州・アジアを含む世界中に投資している」と記載しています。

今期の見通しの節がないのはなぜですか?

会社が通期の見通しを金額で公表していないためです。 10-K・四半期報告書・決算発表資料のいずれにも、収益や利益の見通しの数値がありません。★★当ページの証券・資産運用5社の中で、これは珍しい形ではありません。ゴールドマン・サックス・モルガン・スタンレー・チャールズ・シュワブも、通期の見通しを金額で示していません。★野村ホールディングス・大和証券グループ本社も、決算短信で通期の業績予想を公表していません。運用する資産の時価に業績が左右されるため、予想を出さないのが日米に共通した形です。

中期経営計画はありますか?

会社は収益・利益率・ROEなどの中長期の数値目標を、SECの提出書類では公表していません。★★唯一、複数年にわたって数字で示されている方針が配当です(分配可能利益の約85%)。★10-Kの戦略の記述は言葉だけで、会社は投資の方針を「投資先の企業と資産を強くすることで、機関投資家と個人投資家に説得力のあるリターンを届ける」と説明しています。★野村ホールディングス・大和証券グループ本社が中期経営計画で示すような数値目標の一覧を、ブラックストーンはSECの提出書類に出していません。

数値はいつ時点のものですか?

決算数値は各社の直近の年次報告書(米国は10-K、日本は有価証券報告書)によります。決算期は会社ごとに異なり、ブラックストーンは12月末、野村ホールディングス・大和証券グループ本社は3月末です。★運用資産残高は2025年12月末時点の値です。直近の四半期の実績は、会社が2026年8月7日にSECへ提出した四半期報告書(Form 10-Q)によります。株価と時価総額はページ下部の更新日時点の値です。

注記(2件)
売上高と利益の推移
★★★GAAPの収益が期によって大きく振れます。225億77百万ドル(2021年12月期)→85億18百万ドル(2022年12月期)→80億23百万→132億30百万→144億50百万ドル(2025年12月期)。2022年12月期に62%減り、2024年12月期に65%増えています。★★★事業が急に縮んだり広がったりしたわけではありません。同社のGAAPの収益には、まだ売却していない投資の値上がり益(未実現の成功報酬)が含まれます。運用している資産の時価が動くと、現金が入らなくても収益が動きます。★会社はこの影響を除いた「分配可能利益(Distributable Earnings)」を業績の物差しとして示しており、こちらは50億61百万ドル(2023年12月期)→59億67百万→71億11百万ドルと素直に増えています。★★当サイトはGAAPの数値を載せる方針のため、推移の図はGAAPの純利益で描いています。読むときは、この振れの理由を踏まえてください。★★同社の連結損益計算書には営業利益の行がありません。当サイトが5期そろえて描ける利益が純利益しかないため、推移の図は純利益で描いています。★★★「純利益」の範囲にも注意が要ります。当サイトが描く純利益はブラックストーン株式会社に帰属する額で、2025年12月期は30億19百万ドル。これに非支配持分に帰属する分(ブラックストーン・ホールディングス23億21百万ドル、連結対象事業体6億61百万ドルなど)を足した「純利益」は60億47百万ドルです。同社は複雑な持分構造を持ちます。★1株当たり配当は3.57ドル(2021年12月期)→4.94→3.32→3.45→4.69ドルと、収益と同じように振れます。会社は「分配可能利益の約85%を四半期配当として支払う」方針を10-Kに記載しています。★ROEと自己資本比率は会社が公表していないため当サイトが計算しています(ROEの分母は期首と期末の自己資本の平均、自己資本比率は期末の自己資本÷期末の総資産)。
最新の決算
当サイトが原文を翻訳・加工したものではありません。増減は前年の同じ期間との比較です。★3か月(2026年4月1日〜6月30日)の数値です。収益は35.9%増、純利益は60.8%増えました。★★★同社の四半期の収益は、運用している資産の時価に左右されます。2026年1〜3月期の収益は36億18百万ドル、純利益は6億50百万ドルでした。四半期ごとの振れが大きいのは、まだ売却していない投資の値上がり益が収益に含まれるためです。★利益率は出していません。同社の損益計算書に営業利益の行が無く、他社と同じ物差しの利益率を作れないためです。★純利益はブラックストーン株式会社に帰属する額で、非支配持分に帰属する分を含みません。

出典

四半期決算は、同社が公表した次の資料から当サイトが書き写しました(2025年12月期 Form 10-K(2026-02-27 公表)2026年12月期 第2四半期 Form 10-Q(2026-08-07 公表))。5期の推移(売上高・利益・総資産・キャッシュ・フロー等)と発行済株式数は、米国SECに提出されたXBRLデータによります。金額は1米ドル=160.04円、株価と時価総額は1米ドル=160.02円で円に直しています(レートの出典はYahoo Finance)。

投資判断は自己責任で行ってください。

当サイトは特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。

数値は更新時点のものです。最新の情報は各社の開示資料をご確認ください。

更新日