野村ホールディングス
基本情報
- 正式社名
- 野村ホールディングス株式会社
- 英文社名
- Nomura Holdings, Inc.
- 証券コード
- 8604(東京証券取引所)
- 会計基準
- 米国基準
- 発行済株式数
- 3,088,562,601 株
- ROE(自己資本利益率)
- 10.1%2026年3月期
- 1株あたり配当金
- 51 円2026年3月期
- 従業員数
- 28,677 人2026年3月期末・有価証券報告書
売上高と利益の推移
財務ハイライト(過去5期)
当社株主に帰属する純利益・ROE
総資産・純資産・自己資本比率
キャッシュ・フロー
1株当たり当期純利益(EPS)
| 決算期 | 売上高 | 前期比 | 税引前利益 | 純利益 | 純利益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026年3月期2026-03-31期末 | 47,585億円 | +0.5% | 5,398億円 | 3,621億円 | 7.6% |
| 2025年3月期2025-03-31期末 | 47,367億円 | +13.9% | 4,720億円 | 3,407億円 | 7.2% |
| 2024年3月期2024-03-31期末 | 41,573億円 | +67.2% | 2,738億円 | 1,659億円 | 4.0% |
| 2023年3月期2023-03-31期末 | 24,867億円 | +56.0% | 1,495億円 | 928億円 | 3.7% |
| 2022年3月期2022-03-31期末 | 15,940億円 | — | 2,266億円 | 1,430億円 | 9.0% |
直近5期の通年決算です。出典は金融庁EDINETに提出された有価証券報告書で、利益は同報告書の「主要な経営指標等の推移」によります。日本企業は円で決算を出すため、円換算はしていません。図の売上高と利益は同じ物差しで並べているので、棒の高さの差がそのまま利益の大きさにあたります。★★★この図の「売上高」は収益合計です。有価証券報告書の表は「売上高(US GAAP)」という欄名でこの金額を載せていますが、金融費用(支払利息)を引く前の総額です。★★★部門別・地域別の表は「純収益」(金融費用控除後収益)で作られており、2026年3月期は2兆1,677億13百万円です。★★★5期で収益合計は2.99倍、純収益は1.59倍です。伸び方が違うのは、金利の上昇で受取利息と支払利息が同時にふくらんだためですが、会社は5期の推移について要因を数値で分解していません。★★税引前利益は2,266億23百万円から5,398億21百万円へ2.38倍になりました。★2023年3月期だけ利益が落ち込んでいますが、会社はこの表について要因を数値で示していません。★★自己資本比率は6.7%から5.9%へ下がっています。証券会社は顧客の取引にともなう資産を大きく抱えるため、総資産が大きく出ます。
事業の概要
ホールセール部門
機関投資家向けの市場業務と投資銀行業務。部門別の純収益で最大
利益構成比37.7%2,006億円・利益率17.3%
- グローバル・マーケッツ(債券・為替・株式の売買と流動性の提供)
- インベストメント・バンキング(M&Aの助言・資金調達)
- ストラクチャード・ファイナンスとソリューション・ビジネス
ウェルス・マネジメント部門
国内の個人・法人のお客様向けの資産管理。部門の利益では最大で、利益率も最も高い
利益構成比38.4%2,040億円・利益率41.8%
- 野村證券の本支店・営業所を通じた資産管理サービス
- 投資信託・保険・債券などの販売
- デジタルの接点を通じたサービス
インベストメント・マネジメント部門
資産運用。伝統的資産からオルタナティブ資産までを扱う
利益構成比16.6%883億円・利益率34.2%
- 野村アセットマネジメントによる投資信託・投資顧問
- オルタナティブ資産の運用
- 2025年12月に取得したMacquarie Group Limitedの米欧パブリック・アセットマネジメント事業
バンキング部門
銀行業務。4部門で最も小さい
利益構成比2.6%140億円・利益率26.0%
- 野村信託銀行
- 法人・個人向けの貸出
- 預金の受入れ
注目ポイント
- ★★★「売上高」が2つあり、部門別の表は別のほうを使っている★★★有価証券報告書の「主要な経営指標等の推移」は収益合計4兆7,584億86百万円を「売上高(US GAAP)」として載せています。★★一方、部門別・地域別の表は純収益2兆1,677億13百万円を使います。差の2兆5,907億73百万円は金融費用(支払利息)です(当サイトの計算)。★★★当サイトの5期の図はページ上部と同じ収益合計で描き、部門別・地域別の表には純収益であることを明記しています。★米国のゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーが「売上高」として示すのは純収益にあたる金額なので、規模を比べるときは純収益どうしで見る必要があります。
- ★★★部門の利益は税引前利益で、営業利益ではない★★★証券会社の損益計算書には営業利益の行がありません。★部門の利益は税引前利益で、ホールセール部門2,005億67百万円・ウェルス・マネジメント部門2,040億24百万円・インベストメント・マネジメント部門882億97百万円・バンキング部門140億16百万円です。★★4部門と「その他」の合計5,315億50百万円に、営業目的で保有する株式の未実現損益82億71百万円を足すと連結の5,398億21百万円になります。★★★利益率はウェルス・マネジメント部門が41.8%で最も高く、ホールセール部門は17.3%です(当サイトの計算)。
- ★★★通期の業績予想を公表していない★★★会社は決算資料に「経済情勢や市場環境などによる不確実性があるため、業績予想は行っておりません」と記載しています。★★配当予想も示していません。2026年3月期の1株当たり配当額は51円(中間27円・期末24円)でした。★★★そのためこのページには「今期の見通し」の節がありません。★大和証券グループ本社も同じで、日本の2社とも通期の予想を出していません。★★米国の3社もGAAPの金額による見通しを示しません。掲載している日米5社で通期の見通しを公表している会社は1社もありません。
- ★★2030年度に向けた経営定量目標を掲げている★★会社は経営ビジョン「Reaching for Sustainable Growth」を2024年5月に定め、2030年度に向けた経営定量目標としてROE10〜12%+と7,500億円超の税引前当期純利益を掲げています。★2026年3月期の実績はROE10.09%・税引前利益5,398億21百万円です。★★★当サイトはこの目標が達成できるかどうかを述べません。★注力テーマとして「日本のフランチャイズを活かしたグローバル戦略の深化」「安定収益の飛躍的な成長」「“プラットフォーム”提供戦略の更なる推進」の3つを挙げています。
- ★★欧州が税引前で損失になっている★★地域別の税引前利益は、日本4,482億91百万円・米州618億68百万円・アジア・オセアニア607億90百万円に対し、欧州は311億28百万円の損失です。★純収益では欧州が2,615億22百万円(12.1%)を占めますので、収益はあるのに利益が出ていない形です(当サイトの計算)。★★★当サイトは理由を書きません。会社が地域別の損益の要因を数値で分解していないためです。★前期の欧州は純収益3,756億48百万円・税引前利益203億48百万円でした。
部門ごとの売上と利益
2026年3月期Form 20-Fの注記「Segment and geographic information」より(有価証券報告書の注記23と同じ内容)
| 部門 | 売上高 | 部門の利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| ホールセール部門 | 11,622億円 | 2,006億円 | 17.3% |
| ウェルス・マネジメント部門 | 4,879億円 | 2,040億円 | 41.8% |
| インベストメント・マネジメント部門 | 2,585億円 | 883億円 | 34.2% |
| バンキング部門 | 539億円 | 140億円 | 26.0% |
| その他(消去を含む) | 1,969億円 | 246億円 | 12.5% |
| 営業目的で保有する株式の未実現損益 | 83億円 | 83億円部門別の合計から連結の数値へ戻すための調整。会社は部門の成績からこの損益を除いている | — |
| 連結 | 21,677億円 | 5,398億円 | — |
★★★この表の「売上高」は純収益です。金融費用(支払利息)を差し引いた後の収益で、ページ上部の収益合計4兆7,584億86百万円とは別のものです。4部門と「その他(消去を含む)」の合計は2兆1,594億42百万円で、これに営業目的で保有する株式の未実現損益82億71百万円を足すと連結の純収益2兆1,677億13百万円になります。★★★部門の利益は税引前利益で、法人税を引く前の金額です。米国のゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーも税引前利益ですが、大和証券グループ本社は経常利益で、同じ業界の中でも段階がそろいません。★★ホールセール部門は部門別の純収益では53.8%を占めるのに、部門の利益では37.7%にとどまります(当サイトの計算)。利益率は17.3%で、ウェルス・マネジメント部門の41.8%との差が大きい形です。★「その他」には消去が含まれます。会社は部門の外にある損益をここへ入れています。
「部門の利益」が何を指すかは会社によって違います。掲載している会社の基準の一覧を用語集に置いています。
地域別の純収益
地域別の純収益2026年3月期
- 日本
- 米州
- 欧州
- アジア・オセアニア
2026年3月期の地域別の純収益です。会社がForm 20-Fの注記「Segment and geographic information」の地域別の表よりで開示した区分をそのまま用いており、当サイトで分類し直したものではありません。★★★日本が純収益の50.2%で、ちょうど半分です。★米州6,699億98百万円(30.9%)・欧州2,615億22百万円(12.1%)・アジア・オセアニア1,484億15百万円(6.8%)が続きます(当サイトの計算)。★★★分母は連結の純収益2兆1,677億13百万円で、ページ上部の収益合計とは別のものです。★★税引前利益で見ると形が変わります。日本4,482億91百万円・米州618億68百万円・アジア・オセアニア607億90百万円に対し、欧州は311億28百万円の損失です。★★海外の小計は純収益1兆799億35百万円・税引前利益915億30百万円で、純収益では49.8%を占めるのに税引前利益では17.0%にとどまります(当サイトの計算)。★★★当サイトはこの差の理由を書きません。会社が地域別の損益の要因を数値で分解していないためです。
最新の決算
2026年4〜6月期(2027年3月期 第1四半期)2026-07-29 公表
| 項目 | 2026年4〜6月期(2027年3月期 第1四半期) | 2025年4〜6月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 13,717億円 | 11,566億円 | +18.6% |
| 税引前利益 | 2,115億円 | 1,603億円 | +32.0% |
| 純利益 | 1,456億円 | 1,046億円 | +39.2% |
| 売上高純利益率 | 10.6% | 9.0% | — |
会社が公表した決算資料の数値です。当サイトが原文を翻訳・加工したものではありません。増減は前年の同じ期間との比較です。★3か月(2026年4月1日〜6月30日)の数値です。売上高は収益合計、純利益は当社株主に帰属する四半期純利益。★★★収益合計18.6%増・純収益31.2%増・税引前利益32.0%増・純利益39.2%増でした。★★純収益は6,867億14百万円です(前年同期5,233億15百万円)。★★部門別の純収益はウェルス・マネジメント部門1,454億17百万円(37.5%増)・インベストメント・マネジメント部門983億14百万円(94.4%増)・ホールセール部門3,690億97百万円(41.4%増)・バンキング部門152億44百万円(18.7%増)です。★1株当たり四半期純利益は49円90銭(前年同期35円19銭)、年率換算のROEは15.4%(同12.0%)です。★★★当サイトは増益の理由を書きません。会社が四半期について要因を数値で分解していないためです。★★会社は通期の業績予想と配当予想のいずれも示していません。
経営ビジョンと経営定量目標
経営ビジョン「Reaching for Sustainable Growth」(2030年度に向けて)2024年5月に策定・2030年度に向けた方向性
会社が掲げる「パーパス」は「金融資本市場の力で、世界と共に挑戦し、豊かな社会を実現する」です。
経営目標(財務)
| 指標 | 2026年3月期(2025年度)の実績 | 会社が掲げた目標 |
|---|---|---|
| ROE(2030年度) | 10.09% | 10〜12%+ |
| 税引前当期純利益(2030年度) | 5,398億21百万円 | 7,500億円超 |
これは会社が公表した計画であり、当サイトの予測でも評価でもありません。目標の言い回しは資料の表現をそのまま用いています。計画は見直されることがあります。★★★これは中期経営計画ではなく、2030年度に向けた経営ビジョンに付けられた経営定量目標です。会社は有価証券報告書に「2030年度に向けた経営の方向性を示すものとして、経営ビジョン『Reaching for Sustainable Growth』を掲げ、経営定量目標としてROE10〜12%+、7,500億円超の税引前当期純利益の達成を目指しております」と記載しています。★達成に向けた注力テーマは「日本のフランチャイズを活かしたグローバル戦略の深化」「安定収益の飛躍的な成長」「“プラットフォーム”提供戦略の更なる推進」の3つです。★★中長期の優先課題として「パブリックに加え、プライベート領域への拡大・強化」を打ち出しています。★2025年12月にMacquarie Group Limitedの米国および欧州におけるパブリック・アセットマネジメント事業を取得しました。★★★当サイトはこの目標が達成できるかどうかを述べません。
アメリカの対応企業
モルガン・スタンレーMS
★★★証券・資産運用の日米5社で最も形が近い組み合わせ。個人向けの資産管理・機関投資家向けの市場業務・資産運用の3本柱をどちらも持つ。★★ただし比重が逆で、野村ホールディングスはホールセール部門が部門別の純収益の53.8%、モルガン・スタンレーはウェルス・マネジメントが純収益の44.9%である(当サイトの計算)。★規模はモルガン・スタンレー(706億45百万ドル・基準日のレートで約11兆2,228億円)が野村ホールディングスの純収益(2兆1,677億円)の5.18倍。★★部門の利益はどちらも税引前利益で、5社の中で段階がそろう組み合わせ。★★★ただし売上高の中身が違う。野村がページ上部に載せる収益合計4兆7,584億86百万円は金融費用を引く前で、モルガン・スタンレーの純収益は引いた後である。
★★★証券・資産運用の日米5社で最も形が近い組み合わせです。個人向けの資産管理・機関投資家向けの市場業務・資産運用の3本柱をどちらも持ちます。★★ただし比重が逆で、野村はホールセール部門が部門別の純収益の53.8%、モルガン・スタンレーはウェルス・マネジメントが44.9%です。★規模はモルガン・スタンレー(706億45百万ドル・基準日のレートで約11兆2,228億円)が野村ホールディングスの純収益(2兆1,677億円)の5.18倍です(当サイトの計算)。★★部門の利益はどちらも税引前利益で、5社の中で段階がそろう数少ない組み合わせです。★★自己資本比率は5.9%対7.9%です。
売上高を野村ホールディングスと並べる- モルガン・スタンレー11.2兆円FY2025
- 野村ホールディングス4.8兆円直近の通期
- モルガン・スタンレー53.4兆円2026-08-22 時点
- 野村ホールディングス4.7兆円2026-08-22 時点
ゴールドマン・サックスGS
機関投資家向けの投資銀行業務と市場業務が柱という点が重なる。ゴールドマン・サックスのグローバル・バンキング&マーケッツ(純収益の71.1%)と、野村ホールディングスのホールセール部門(部門別の純収益の53.8%)が対応する(当サイトの計算)。★規模はゴールドマン・サックス(582億83百万ドル・約9兆2,589億円)が野村ホールディングスの純収益(2兆1,677億円)の4.27倍。★★部門の利益はどちらも税引前利益。★★★自国の比重は逆向きで、ゴールドマン・サックスは米州62.7%、野村は日本50.2%である。★★財務の形は近く、株主資本比率6.9%対自己資本比率5.9%。★★ゴールドマン・サックスは個人向けの資産管理をアセット&ウェルス・マネジメントに含めており、部門の分け方が野村の4区分とはそろわない。
機関投資家向けの投資銀行業務と市場業務が柱という点が重なります。野村のホールセール部門(53.8%)と、ゴールドマン・サックスのグローバル・バンキング&マーケッツ(71.1%)が対応します。★規模はゴールドマン・サックス(582億83百万ドル・約9兆2,589億円)が野村ホールディングスの純収益(2兆1,677億円)の4.27倍です(当サイトの計算)。★★部門の利益はどちらも税引前利益です。★★★海外の比重は野村49.8%に対しゴールドマン・サックスは米州が62.7%で、自国の比重が逆の形になります。★★ゴールドマン・サックスはApple Cardからの撤退で、プラットフォーム・ソリューションズ部門の純収益が1億51百万ドルまで縮んでいます。
売上高を野村ホールディングスと並べる- ゴールドマン・サックス9.3兆円FY2025
- 野村ホールディングス4.8兆円直近の通期
- ゴールドマン・サックス48.1兆円2026-08-22 時点
- 野村ホールディングス4.7兆円2026-08-22 時点
ブラックロックBLK
★★★重なるのは資産運用だけ。ブラックロックは会社まるごとが資産運用で、野村ホールディングスのインベストメント・マネジメント部門は部門別の純収益の12.0%にとどまる(当サイトの計算)。★規模はブラックロック(242億16百万ドル・約3兆8,470億円)が野村ホールディングスの純収益(2兆1,677億円)の1.77倍だが、収益合計4兆7,584億86百万円と比べると0.81倍で上下が入れ替わる。★★★財務の形がまったく違う。ブラックロックの株主資本比率32.9%に対し、野村の自己資本比率は5.9%である。★★ブラックロックは報告セグメントが1つしかなく、部門ごとの利益を開示していない。★野村も2025年12月にMacquarie Group Limitedの米欧パブリック・アセットマネジメント事業を取得している。
★★★重なるのは資産運用だけです。野村のインベストメント・マネジメント部門は部門別の純収益の12.0%にとどまり、ブラックロックは会社まるごとが資産運用です。★規模はブラックロック(242億16百万ドル・約3兆8,470億円)が野村ホールディングスの純収益(2兆1,677億円)の1.77倍です(当サイトの計算)。★★★財務の形がまったく違います。ブラックロックの株主資本比率は32.9%、野村の自己資本比率は5.9%です。★★ブラックロックは報告セグメントが1つしかなく、部門ごとの利益を開示していません。★野村も2025年12月にMacquarie Group Limitedの米欧パブリック・アセットマネジメント事業を取得しています。
売上高を野村ホールディングスと並べる- ブラックロック3.8兆円FY2025
- 野村ホールディングス4.8兆円直近の通期
- ブラックロック28.5兆円2026-08-22 時点
- 野村ホールディングス4.7兆円2026-08-22 時点
野村ホールディングスは米国会計基準、米国3社も米国会計基準です。ただし「売上高」にあたる数字の範囲が違います。米ドルはページ下部に記載の基準日のレートで円換算しています。
★★★日米5社のうち野村ホールディングスは規模で4番目です。純収益2兆1,677億13百万円は、モルガン・スタンレー(約11兆2,228億円)の0.19倍、ゴールドマン・サックス(約9兆2,589億円)の0.23倍、ブラックロック(約3兆8,470億円)の0.56倍にあたります(当サイトの計算)。
★★★「売上高」の物差しが3通りに割れます。野村と大和証券グループ本社は支払利息を引く前の総額(収益合計・営業収益)、ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーは引いた後の純収益、ブラックロックは資産運用会社なのでそのまま収益です。上の比較は野村の純収益2兆1,677億13百万円を使っています。収益合計4兆7,584億86百万円で比べるとゴールドマン・サックスは1.95倍、モルガン・スタンレーは2.36倍になります(当サイトの計算)。
★★部門の利益の段階は野村・ゴールドマン・サックス・モルガン・スタンレーが税引前利益でそろいます。大和証券グループ本社は経常利益、ブラックロックは部門そのものがありません。
★★★自国の比重が正反対です。野村は純収益の50.2%が日本、49.8%が海外です。ゴールドマン・サックスは米州62.7%、モルガン・スタンレーは米州74.9%、ブラックロックは米州65.9%で、いずれも自国側に寄っています。
★★★通期の見通しは5社とも公表していません。野村は「経済情勢や市場環境などによる不確実性があるため、業績予想は行っておりません」と記載し、米国3社もGAAPの金額による見通しを示しません。そのため5社のページに「今期の見通し」の節がありません。
★★中長期の数値目標は日本側だけです。野村は2030年度にROE10〜12%+・税引前当期純利益7,500億円超を掲げます。ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーは年次報告書に数値目標を書いていません。ブラックロックは「2030年までにプライベート市場で4,000億ドル」という資金調達の目標だけを書いています。
★決算期は野村が3月末、米国3社は12月末です。ただし直近の四半期はどれも2026年4〜6月期なので、同じ3か月で比べられます。
よくある質問
野村ホールディングスに対応する米国企業はどこですか?
★★★モルガン・スタンレーです。個人向けの資産管理・機関投資家向けの市場業務・資産運用の3本柱をどちらも持ち、証券・資産運用の日米5社で最も形が近い組み合わせです。★★ただし比重が逆で、野村はホールセール部門が部門別の純収益の53.8%、モルガン・スタンレーはウェルス・マネジメントが44.9%です(当サイトの計算)。★規模はモルガン・スタンレー(約11兆2,228億円)が野村の純収益(2兆1,677億円)の5.18倍です。★機関投資家向けに絞ればゴールドマン・サックス(約9兆2,589億円・4.27倍)が近く、★資産運用だけを見ればブラックロック(約3兆8,470億円・1.77倍)があります。★★部門の利益の段階が税引前利益でそろうのは、野村・ゴールドマン・サックス・モルガン・スタンレーの3社です。
「売上高」が2つあるのはなぜですか?
★★★有価証券報告書の表と、部門別・地域別の表で使っている数字が違うためです。★「主要な経営指標等の推移」は収益合計4兆7,584億86百万円を「売上高(US GAAP)」という欄名で載せています。これは受取利息を含む収益の総額で、金融費用(支払利息)を引く前です。★★一方、部門別・地域別の表は純収益2兆1,677億13百万円を使います。差の2兆5,907億73百万円が金融費用です(当サイトの計算)。★★★当サイトの5期の図とページ上部の売上高は、有価証券報告書と同じ収益合計です。部門別・地域別の表には純収益であることを明記しています。★★米国のゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーが「売上高」として示すのは純収益にあたる金額なので、規模を比べるときは純収益どうしで見る必要があります。★大和証券グループ本社も同じ形で、営業収益1兆4,679億83百万円に対して純営業収益は7,204億27百万円です。
収益合計が5期で約3倍になったのはなぜですか?
★★★当サイトは理由を書きません。会社が5期の推移について要因を数値で分解していないためです。★収益合計は1兆5,939億99百万円から4兆7,584億86百万円へ2.99倍になりました(当サイトの計算)。★★一方、純収益は1兆3,638億90百万円から2兆1,677億13百万円へ1.59倍です。★★★伸び方が大きく違うのは、金利の上昇で受取利息と支払利息が同時にふくらんだためです。収益合計には受取利息が丸ごと入り、純収益は支払利息を引いた後だからです。★税引前利益は2,266億23百万円から5,398億21百万円へ2.38倍になりました。★当社株主に帰属する純利益は1,429億96百万円から3,621億29百万円へ2.53倍です。
部門の利益はどの段階の利益ですか?
★★★税引前利益(Income before income taxes)です。法人税を差し引く前の金額で、営業利益ではありません。★★証券会社の損益計算書には営業利益の行がありません。収益から費用を引く途中に「営業利益」という小計を置かない形です。★部門別の税引前利益はウェルス・マネジメント部門2,040億24百万円・ホールセール部門2,005億67百万円・インベストメント・マネジメント部門882億97百万円・バンキング部門140億16百万円です。★4部門と「その他(消去を含む)」の合計5,315億50百万円に、営業目的で保有する株式の未実現損益82億71百万円を足すと連結の5,398億21百万円になります。★★利益率はウェルス・マネジメント部門が41.8%、ホールセール部門が17.3%です(当サイトの計算)。★★★米国のゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーも税引前利益ですが、大和証券グループ本社は経常利益です。
なぜ「今期の見通し」の節がないのですか?
★★★会社が通期の業績予想を公表していないためです。★決算資料に「経済情勢や市場環境などによる不確実性があるため、業績予想は行っておりません」と記載されています。★★配当予想も示していません。2026年3月期の1株当たり配当額は51円(中間27円・期末24円)でした。★★★大和証券グループ本社も同じで、「有価証券関連業の業績は、経済情勢や相場環境に大きな影響を受ける状況にあり、その業績予想を行うことは困難であるため記載しておりません」と決算短信に明記しています。★★★米国3社もGAAPの金額による見通しを示しません。★★★掲載している日米5社で、通期の見通しを公表している会社は1社もありません。★★銀行や保険の日本企業は当期純利益の予想または目標を示すので、同じ金融でも証券だけが違う形です。
欧州が赤字なのはなぜですか?
★★★当サイトは理由を書きません。会社が地域別の損益の要因を数値で分解していないためです。★2026年3月期の地域別の税引前利益は、日本4,482億91百万円・米州618億68百万円・アジア・オセアニア607億90百万円に対し、欧州は311億28百万円の損失です。★純収益では欧州が2,615億22百万円あり、全体の12.1%を占めます(当サイトの計算)。★★前期の欧州は純収益3,756億48百万円・税引前利益203億48百万円でしたので、純収益が30.4%減り、利益が損失に転じた形です(当サイトの計算)。★★海外全体では純収益1兆799億35百万円・税引前利益915億30百万円で、純収益の49.8%を占めるのに税引前利益では17.0%にとどまります。
中長期の目標はどうなっていますか?
★★★中期経営計画ではなく、2030年度に向けた経営ビジョンに付けられた経営定量目標です。★会社は有価証券報告書に「2030年度に向けた経営の方向性を示すものとして、経営ビジョン『Reaching for Sustainable Growth』を掲げ、経営定量目標としてROE10〜12%+、7,500億円超の税引前当期純利益の達成を目指しております」と記載しています。★2026年3月期の実績はROE10.09%・税引前利益5,398億21百万円です。★注力テーマは「日本のフランチャイズを活かしたグローバル戦略の深化」「安定収益の飛躍的な成長」「“プラットフォーム”提供戦略の更なる推進」の3つです。★★中長期の優先課題として「パブリックに加え、プライベート領域への拡大・強化」を掲げ、2025年12月にMacquarie Group Limitedの米国および欧州におけるパブリック・アセットマネジメント事業を取得しました。★★★当サイトはこの目標が達成できるかどうかを述べません。
自己資本比率5.9%は低くないのですか?
★★★証券会社は顧客の取引にともなう資産を大きく抱えるため、総資産が大きく出ます。一般の会社と同じ物差しでは読めません。★総資産62兆6,459億25百万円に対して純資産は3兆8,549億15百万円です。★★5期で6.7%から5.9%へ下がっています。総資産が43兆4,121億56百万円から62兆6,459億25百万円へ44.3%増えた一方、純資産は2兆9,728億3百万円から3兆8,549億15百万円へ29.7%増にとどまったためです(当サイトの計算)。★★大和証券グループ本社の自己資本比率4.6%はさらに低い水準です。★米国のゴールドマン・サックスは6.9%、モルガン・スタンレーは7.9%で、同じ証券会社どうしでは近い形です。★★★資産運用会社のブラックロックは32.9%で、まったく違う水準になります。★★ROEは10.09%で、分母の純資産が小さいぶん高く出る点に注意が要ります。
直近の四半期はどうでしたか?
★2026年4〜6月期(2027年3月期 第1四半期)の実績は、収益合計1兆3,717億8百万円(18.6%増)・純収益6,867億14百万円(31.2%増)・税引前利益2,115億39百万円(32.0%増)・当社株主に帰属する四半期純利益1,455億61百万円(39.2%増)です。★部門別の純収益はウェルス・マネジメント部門1,454億17百万円(37.5%増)・インベストメント・マネジメント部門983億14百万円(94.4%増)・ホールセール部門3,690億97百万円(41.4%増)・バンキング部門152億44百万円(18.7%増)です。★1株当たり四半期純利益は49円90銭(前年同期35円19銭)、年率換算のROEは15.4%(同12.0%)です。★★★当サイトは増益の理由を書きません。会社が四半期については要因を数値で分解していないためです。★★会社は通期の業績予想と配当予想のいずれも示していません。
数値はいつ時点のものですか?
★5期の推移・部門別・地域別・従業員数は2026年3月期(2026年3月31日まで)の数値です。有価証券報告書は2026年6月22日、米国SECに提出された年次報告書(Form 20-F)は同じ日に提出されました。★直近の四半期は2026年4〜6月期で、2026年7月29日に公表されたものです。★株価と時価総額はページ下部に記載の基準日のものです。★★米ドルの円換算はページ下部に記載の基準日のレートを使っています。★★★当サイトは数値の基準日と出典をページの最後に必ず示します。
数値の基準日と出典
- 決算(通年)
- 2026年3月期(2026-03-31 期末)
- 決算(四半期)
- 2026年4〜6月期(2027年3月期 第1四半期)/2026-07-29 公表
- IR資料の確認日
- 2026-08-22
部門別の売上高と地域別の純収益、四半期決算、経営ビジョンと経営定量目標は、同社のIRサイトで公開されている次の資料から当サイトが書き写しました(有価証券報告書(2026年3月期)(2026-06-22 公表)/Form 20-F(2026年3月期)(2026-06-22 公表)/2027年3月期 第1四半期 決算概況(Financial Summary)(2026-07-29 公表))。5期の推移(売上高・利益・総資産・キャッシュ・フロー等)と発行済株式数・従業員数は、金融庁EDINETに提出された有価証券報告書によります。
投資判断は自己責任で行ってください。
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数値は基準日時点のものです。最新の情報は各社の開示資料をご確認ください。