コノコフィリップス
基本情報
コノコフィリップスCOPNYSE
CONOCOPHILLIPS
精製をしない上流だけの会社で、部門は地域で5つ。売上高589億44百万ドル・純利益79億88百万ドル。
売上高は9.4兆円で、INPEX(2.0兆円)の約4.7倍。
- 時価総額26.2兆円
- 売上高9.4兆円
- 営業利益—
- 純利益1.3兆円
- 株価137.34USD
- PER21.6倍
- PBR2.56倍
- ROE12.4%
- 配当利回り2.32%
売上高と利益の推移
財務ハイライト(過去5期)
純利益・ROE
総資産・自己資本・自己資本比率
キャッシュ・フロー
1株あたり利益(EPS・希薄化後)
| 決算期 | 売上高 | 前期比 | 純利益 | 純利益率 |
|---|---|---|---|---|
| FY20252025-12-31期末 | 94,445億円 | +7.7% | 12,799億円 | 13.6% |
| FY20242024-12-31期末 | 87,717億円 | -2.5% | 14,813億円 | 16.9% |
| FY20232023-12-31期末 | 89,954億円 | -28.5% | 17,556億円 | 19.5% |
| FY20222022-12-31期末 | 125,769億円 | +71.3% | 29,931億円 | 23.8% |
| FY20212021-12-31期末 | 73,429億円 | — | 12,945億円 | 17.6% |
直近5期の通年決算です。
事業の概要
ロウワー48(米国本土48州)
米国本土48州でのシェールを中心とした生産。パーミアン盆地・イーグルフォード・バッケンなど
利益構成比57.7%8,434億円・利益率12.7%
- ★★★売上413億95百万ドルで5部門の70.3%、部門利益52億64百万ドルで57.7%(当サイトの計算)。売上でも利益でも最大
- ★部門利益率12.7%
- ★★2024年第4四半期に取得したマラソン・オイルの資産が、この部門に加わっている
- ★会社は2025年の生産増について「ロウワー48・カナダ・オーストラリア・ノルウェー・アラスカ・リビア・中国・マレーシアでの新規の坑井」と「マラソン・オイルの取得」を挙げる
- シェールオイル・シェールガス
- 天然ガス液(NGL)
欧州・中東・北アフリカ
ノルウェー・リビア・カタールなどでの生産
利益構成比13.4%1,961億円・利益率18.9%
- ★売上64億84百万ドルで5部門の11.0%。部門利益12億24百万ドル(18.9%)
- ★部門利益率18.9%はロウワー48の12.7%を上回る
- ★2025年はノルウェーとリビアで新規の坑井が稼働した
- 原油
- 天然ガス・LNG
アラスカ
アラスカ州での生産
利益構成比8.0%1,170億円・利益率12.9%
- ★売上56億38百万ドルで5部門の9.6%。部門利益7億30百万ドル(12.9%)
- ★★部門利益は5部門で最も小さい(前期13億26百万ドル、前々期17億78百万ドルから2期続けて減っている)
- ★同社は米国内の生産をロウワー48とアラスカに分けて開示する数少ない会社
- 原油
- 天然ガス
カナダ
カナダでのオイルサンドと在来型の生産
利益構成比8.1%1,187億円・利益率20.4%
- ★売上36億25百万ドルで5部門の6.2%。部門利益7億41百万ドル(20.4%)
- ★部門利益率20.4%はアジア太平洋に次いで高い
- ★アラスカより売上が小さいのに、部門利益は上回る
- オイルサンド(SAGD)
- 在来型の原油・天然ガス
アジア太平洋
オーストラリア・中国・マレーシアなどでの生産
利益構成比12.8%1,870億円・利益率65.9%
- ★★★部門利益率65.9%で5部門のうち突出して高い
- ★★売上17億70百万ドルは5部門で最小(3.0%)なのに、部門利益11億67百万ドルは12.8%を占める(当サイトの計算)
- ★★カナダ(36億25百万ドル)の半分以下の売上で、より大きな利益を出している
- ★2025年は中国とマレーシアで新規の坑井が稼働した
- LNG
- 原油・天然ガス
注目ポイント
- ★★★精製をしない、上流だけの会社同社には製油所がありません。エクソンモービルの「エネルギー製品」やシェブロンの「下流」にあたる部門を持たず、原油と天然ガスを探して掘り、生産して売るところまでが事業です。★★★そのため財務の姿が2社と大きく違います。売上高589億44百万ドルは、エクソンモービルの3,322億38百万ドルの5分の1以下、シェブロンの1,890億31百万ドルの3分の1以下です。★★★ところが売上に対する純利益の比率は13.6%で、3社のうち最も高いです(エクソンモービル8.7%、シェブロン6.5%・いずれも当サイトの計算)。★★精製と販売は、売上を大きくするが利益率を下げるという関係が、3社を並べるとはっきり出ます。★★★当ページの日本側でも同じ関係が見られます。INPEXは精製をしない上流だけの会社で、売上収益2兆113億円に対し当期利益3,938億円(19.6%)。ENEOSホールディングスは11兆7,654億円に対し2,587億円(2.2%)、出光興産は8兆1,058億円に対し1,719億円(2.1%)です。
- ★★★アジア太平洋は売上3%で利益13%アジア太平洋部門は売上17億70百万ドルで5部門の3.0%にすぎませんが、部門利益11億67百万ドルは12.8%を占めます(当サイトの計算)。★★★部門利益率65.9%は5部門のうち突出して高いです。★同部門にはオーストラリア・中国・マレーシアが含まれます。★★カナダ(売上36億25百万ドル・利益7億41百万ドル)の半分以下の売上で、より大きな利益を出しています。★そのほかの部門利益率は、カナダ20.4%・欧州中東北アフリカ18.9%・アラスカ12.9%・ロウワー48 12.7%です。★★売上でも利益でも最大なのはロウワー48(売上413億95百万ドル・70.3%、利益52億64百万ドル・57.7%)で、2024年第4四半期に取得したマラソン・オイルの資産もここに加わっています。
- ★★2024年にマラソン・オイルを取得した会社は2024年第4四半期にマラソン・オイルを取得しました。★2025年の総生産量は日量2,375千バレル(石油換算)で、前期比388千バレル・20%増です。会社は「ロウワー48・カナダ・オーストラリア・ノルウェー・アラスカ・リビア・中国・マレーシアでの新規の坑井」と「マラソン・オイルの取得」を理由に挙げています。★総資産は959億24百万ドル(2023年12月期)から1,227億80百万ドル(2024年12月期)へ268億56百万ドル増えました。★★★当ページの3社はいずれも大型の買収で規模を広げています。エクソンモービルは2024年5月にパイオニア・ナチュラル・リソーシズを取得して5億45百万株を発行し、シェブロンは2025年にヘス・コーポレーションを取得して生産量が12%増えました。★★生産量では3社の順に、エクソンモービル日量4,736千バレル・シェブロン日量370万バレル・コノコフィリップス日量2,375千バレルです。
- ★埋蔵量の84%がOECD加盟国にある会社は10-Kに「当社の確認埋蔵量の約84%はOECD(経済協力開発機構)加盟国にある」と記載しています。★2025年12月末に生産を行っていたのは、米国・ノルウェー・カナダ・オーストラリア・中国・マレーシア・カタール・リビア・赤道ギニアです。★★地域別の売上高は米国466億11百万ドル(79.1%)・米国以外123億33百万ドル(20.9%)で、当ページの3社の中でいちばん米国に集中しています(当サイトの計算)。★★自己資本比率は52.9%、ROEは12.4%です。エクソンモービルは57.8%・11.0%、シェブロンは57.5%・7.3%で、3社とも自己資本比率が5割を超えています。★★★日本側ではINPEXの親会社所有者帰属持分比率が61.4%で、これも同じ水準です。
部門ごとの売上と利益
2025年12月期10-Kのセグメント注記より
| 部門 | 売上高 | 部門の利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| ロウワー48(米国本土48州) | 66,326億円 | 8,434億円 | 12.7% |
| 欧州・中東・北アフリカ | 10,389億円 | 1,961億円 | 18.9% |
| アラスカ | 9,034億円 | 1,170億円 | 12.9% |
| カナダ | 5,808億円 | 1,187億円 | 20.4% |
| アジア太平洋 | 2,836億円 | 1,870億円 | 65.9% |
| 全社・その他 | 51億円 | ▲1,823億円 | — |
| 連結 | 94,445億円 | 12,799億円 | 13.6% |
★★★この会社には精製の事業がありません。
地域別の売上
地域別の売上高2025年12月期
- 米国
- 米国以外
2025年12月期の地域別の売上高です。
最新の決算
2026年4〜6月期(2026年12月期 第2四半期)2026-08-06 公表
| 項目 | 2026年4〜6月期(2026年12月期 第2四半期) | 2025年4〜6月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 31,280億円 | 23,618億円 | +32.4% |
| 税引前利益 | 9,745億円 | 4,834億円 | +101.6% |
| 純利益 | 6,299億円 | 3,158億円 | +99.4% |
| 売上高税引前利益率 | 31.2% | 20.5% | — |
会社が公表した決算資料の数値です。
日本企業との違い
INPEX1605
★★★どちらも精製をしない上流だけの会社で、事業の形が正面から重なる。売上に対する利益の比率もINPEX 19.6%・コノコフィリップス13.6%と、統合型の4社(2.1%〜8.7%)より明らかに高い。★★ただし規模はコノコフィリップスが約4.7倍(売上高589億44百万ドル=約9兆4,445億円対2兆113億51百万円)。★INPEXは税負担が重く、税引前1兆1,734億円が当期利益3,938億円になる
国内O&Gと海外O&G(イクシスプロジェクト/その他のプロジェクト)で、2025年12月期の売上収益は2兆113億51百万円。★★★この2社は、事業の形が正面から重なります。 どちらも精製をしない上流だけの会社で、原油と天然ガスを掘って売るところまでです。★★★売上に対する利益の比率が、統合型の4社より明らかに高いという共通点もあります。コノコフィリップスは13.6%、INPEXは19.6%。エクソンモービル8.7%・シェブロン6.5%・ENEOSホールディングス2.2%・出光興産2.1%です(いずれも当サイトの計算)。★★規模はコノコフィリップスが約4.7倍です(売上高589億44百万ドル=約9兆4,445億円対2兆113億51百万円)。★★違いは税負担です。 INPEXは税引前利益1兆1,734億73百万円が当期利益3,938億36百万円になり、法人所得税は7,438億35百万円。コノコフィリップスは2026年4〜6月期で税引前利益60億82百万ドルに対し法人税21億51百万ドル(35.4%)です。
売上高をコノコフィリップスと並べる- INPEX2.0兆円2025年12月期
- コノコフィリップス9.4兆円直近の通期
- INPEX5.1兆円
- コノコフィリップス26.2兆円
ENEOSホールディングス5020
コノコフィリップスは精製をしない上流だけの会社で、ENEOSの中では石油・天然ガス開発(売上の1.8%)だけが対応する。★ENEOSの事業の中心は石油製品の精製・販売(87.9%)
石油製品ほか・石油天然ガス開発・機能材・電気・再生可能エネルギーの5事業で、2026年3月期の売上高は11兆7,654億70百万円。★★★重なりは薄い組み合わせです。 ENEOSは精製・販売が中心の統合型で、石油製品ほかが売上の87.9%を占めます。コノコフィリップスに対応するのは、ENEOSの石油・天然ガス開発(売上の1.8%)だけです。★★規模の差が大きいです。ENEOSの石油・天然ガス開発は外部売上2,167億44百万円、コノコフィリップスは連結で約9兆4,445億円です。★★★売上高だけを見るとENEOSのほうが大きい(11兆7,654億70百万円対約9兆4,445億円)のに、当期利益はコノコフィリップスが上です(79億88百万ドル=約1兆2,800億円対2,587億26百万円)。精製・販売の売上が大きいと、売上高は膨らむが利益は残りにくいという関係が出ています。
売上高をコノコフィリップスと並べる- ENEOSホールディングス11.8兆円2026年3月期
- コノコフィリップス9.4兆円直近の通期
- ENEOSホールディングス3.6兆円
- コノコフィリップス26.2兆円
出光興産5019
コノコフィリップスは精製をしない上流だけの会社で、出光興産の中では資源(売上の2.5%)だけが対応する。★出光の事業の中心は燃料油(83.8%)
燃料油・基礎化学品・高機能材・電力再生可能エネルギー・資源の5事業で、2026年3月期の売上高は8兆1,058億91百万円。★★★こちらも重なりは薄いです。出光興産は燃料油が売上の83.8%を占める統合型で、コノコフィリップスに対応するのは資源(売上の2.5%)だけです。★出光興産の資源は外部売上2,035億円・セグメント利益331億6百万円(利益率16.3%)。★★★売上に対する利益の比率で並べると、コノコフィリップス13.6%に対し出光興産は2.1%です(当サイトの計算)。★出光興産は基礎化学品と電力・再生可能エネルギーが赤字ですが、コノコフィリップスは5部門とも黒字です。
売上高をコノコフィリップスと並べる- 出光興産8.1兆円2026年3月期
- コノコフィリップス9.4兆円直近の通期
- 出光興産1.9兆円
- コノコフィリップス26.2兆円
4社とも決算期と会計基準の組み合わせが異なります。コノコフィリップスは12月末の米国会計基準、ENEOSホールディングスは3月末のIFRS、出光興産は3月末の日本基準(2027年3月期からIFRS)、INPEXは12月末のIFRSです。★★部門の利益の定義もそろいません。コノコフィリップスは税引後の部門純利益、ENEOSホールディングスは営業損益、出光興産は営業利益と持分法投資利益の合計、INPEXは親会社の所有者に帰属する当期利益です。米ドルはページ下部に記載のレートで円換算しています。
よくある質問
精製をしない会社なのですか?
しません。★同社には製油所がなく、原油と天然ガスを探して掘り、生産して売るところまでが事業です。エクソンモービルの「エネルギー製品」やシェブロンの「下流」にあたる部門を持ちません。★★そのため報告セグメントは事業の種類ではなく、地域で5つに分かれます。ロウワー48(米国本土48州)・アラスカ・カナダ・欧州中東北アフリカ・アジア太平洋です。★★★財務の姿が大きく違います。売上高589億44百万ドルは、エクソンモービルの3,322億38百万ドルの5分の1以下、シェブロンの1,890億31百万ドルの3分の1以下です。★★★ところが売上に対する純利益の比率は13.6%で、3社のうち最も高いです(エクソンモービル8.7%、シェブロン6.5%・当サイトの計算)。★★精製と販売は、売上を大きくするが利益率を下げるという関係が、3社を並べるとはっきり出ます。★★★当ページのINPEXも精製をしない会社で、売上収益に対する当期利益は19.6%です。ENEOSホールディングス2.2%・出光興産2.1%とは桁が違います。
部門はどう分かれているのですか?
地域で5つです。★ロウワー48(米国本土48州)413億95百万ドル・部門利益52億64百万ドル(12.7%)。★欧州中東北アフリカ64億84百万ドル・12億24百万ドル(18.9%)。★アラスカ56億38百万ドル・7億30百万ドル(12.9%)。★カナダ36億25百万ドル・7億41百万ドル(20.4%)。★アジア太平洋17億70百万ドル・11億67百万ドル(65.9%)(利益率はいずれも当サイトの計算)。★★★アジア太平洋は売上が5部門で最小(3.0%)なのに、部門利益は12.8%を占めます。カナダの半分以下の売上で、より大きな利益を出しています。★★売上でも利益でも最大なのはロウワー48(売上70.3%・利益57.7%)で、2024年第4四半期に取得したマラソン・オイルの資産もここに加わっています。★部門の利益は税引後です。会社は「特に断りのない限り、部門の業績は税引後で述べる」と記載しています。★★同社は米国内をロウワー48とアラスカに分けて開示しており、これは当ページの6社の中でこの会社だけの形です。
日本での売上はどれくらいですか?
開示されていません。★地域別の売上高は米国466億11百万ドル(79.1%)・米国以外123億33百万ドル(20.9%)です(比率は当サイトの計算)。★★★当ページの3社の中で、いちばん米国に集中しています。エクソンモービルは4部門の合計に対する米国の比率が42.5%、シェブロンは上流・下流とも米国と海外がほぼ半々です。★部門別で見ると、米国はロウワー48(413億95百万ドル)とアラスカ(56億38百万ドル)の2つで、合計470億33百万ドルです。★アジア太平洋部門にはオーストラリア・中国・マレーシアが含まれます。★2025年12月末に生産を行っていたのは、米国・ノルウェー・カナダ・オーストラリア・中国・マレーシア・カタール・リビア・赤道ギニアです。★★会社は「当社の確認埋蔵量の約84%はOECD加盟国にある」と10-Kに記載しています。★★★日本側では、INPEXが「国内O&G」を独立した報告セグメントとして開示しており、外部収益1,921億76百万円です。
マラソン・オイルの取得で何が変わりましたか?
生産量が増えました。★会社は2024年第4四半期にマラソン・オイルを取得しました。★2025年の総生産量は日量2,375千バレル(石油換算)で、前期比388千バレル・20%増です。会社は「ロウワー48・カナダ・オーストラリア・ノルウェー・アラスカ・リビア・中国・マレーシアでの新規の坑井」と「マラソン・オイルの取得」を理由に挙げています。★総資産は959億24百万ドル(2023年12月期)から1,227億80百万ドル(2024年12月期)へ268億56百万ドル増えました。★★★当ページの3社はいずれも大型の買収で規模を広げています。エクソンモービルは2024年5月にパイオニア・ナチュラル・リソーシズを取得して5億45百万株を発行し、シェブロンは2025年にヘス・コーポレーションを取得して生産量が12%増えました。★★生産量では、エクソンモービル日量4,736千バレル・シェブロン日量370万バレル・コノコフィリップス日量2,375千バレルです。★コノコフィリップスの希薄化後加重平均株式数は、2026年4〜6月期に12億14百万株で、前年同期の12億59百万株から減っています(自社株買いによるもの)。
損益計算書に営業利益がないのですか?
ありません。★同社の損益計算書は、「売上高およびその他の営業収益」に「持分法投資利益」「資産処分損益」「その他の収益」を足した「収益およびその他の収益の合計」から始まり、そこから費用を引いて税引前利益へ進みます。★当サイトは推移の図に描く利益を純利益にしています。★直近の四半期の比率も税引前利益で計算しています。★★★当ページのエクソンモービルとシェブロンも同じで、石油の会社に共通する形です。★★日本側では、INPEXの「主要な経営指標等の推移」にも営業利益の欄が無く、税引前利益が載っています(決算短信には営業利益があります)。ENEOSホールディングスと出光興産の推移の表にも営業利益の欄はありません。
2026年4〜6月期はどうでしたか?
売上高が32.4%増・純利益が99.4%増でした(当サイトの計算)。★売上高195億22百万ドル・税引前利益60億82百万ドル・純利益39億31百万ドルです。1株当たり利益(希薄化後)は1.56ドルから3.23ドルへ増えました。★★★当ページのエクソンモービル(売上42.3%増)・シェブロン(56.3%増)と同じ方向ですが、伸び幅はいちばん小さいです。★★精製の事業を持たないため、製油マージンの影響を受けないことがうかがえます。エクソンモービルは四半期報告書で「世界の製油マージンは、前例のない規模の製油能力の減少により、過去10年の幅を大きく上回った」と説明しています。★★当サイトはコノコフィリップスの増減の理由を書きません。会社が数値で分解していないためです。★法人税は21億51百万ドルで、税引前利益の35.4%にあたります(当サイトの計算)。
今期の見通しはどこまで公表されていますか?
SECの提出書類には公表されていません。★10-Kと10-Qに、通期の売上高や利益の見通しの記載はありません。★★★当ページのエクソンモービル・シェブロンも同じです。★★★日本側の3社は違います。ENEOSホールディングス・出光興産・INPEXは、日本の制度にもとづき決算短信で通期の業績予想を公表します。INPEXは売上収益1兆9,730億円・営業利益1兆2,230億円・親会社の所有者に帰属する当期利益5,100億円としています。★★同じ業界でも、見通しの示し方が日米で分かれます。
中期経営計画はありますか?
会社は売上高・利益率・ROEなどの中長期の数値目標を、SECの提出書類では公表していません。★通期の見通しすら書いていないので、複数年の金額目標もありません。
数値はいつ時点のものですか?
決算数値は各社の直近の年次報告書(米国は10-K、日本は有価証券報告書)によります。決算期は会社ごとに異なり、コノコフィリップスは12月末、ENEOSホールディングスと出光興産は3月末、INPEXは12月末です。直近の四半期の実績は、会社が2026年8月6日にSECへ提出した四半期報告書(Form 10-Q)によります。株価と時価総額はページ下部の更新日時点の値です。
注記(4件)
- 売上高と利益の推移
- ★★★この会社の損益計算書には営業利益の行がありません。「売上高およびその他の営業収益」に「持分法投資利益」「資産処分損益」「その他の収益」を足した「収益およびその他の収益の合計」が続き、そこから費用を引いて税引前利益へ進みます。そのため推移の図に描く利益は純利益にしています。★★★5期の振れが大きい会社です。売上高は458億28百万ドル(2021年12月期)→784億94百万→561億41百万→547億45百万→589億44百万ドル(2025年12月期)。★★★純利益はもっと振れます。80億79百万→186億80百万→109億57百万→92億45百万→79億88百万ドル。2022年12月期をピークに3期続けて減っています。★1株当たり利益も6.07→14.57→9.06→7.81→6.35ドルと同じ形です。★★★当サイトは増減の理由を書きません。会社が数値で分解していないためです。★1株当たり配当は1.75ドルから3.18ドルへ、5期とも前期を上回っています。★★2024年12月期に総資産が268億56百万ドル増えました。同期の第4四半期にマラソン・オイルを取得しています。★株式分割はありません。
- 部門ごとの売上と利益
- エクソンモービルの「エネルギー製品」やシェブロンの「下流」にあたる部門を持たず、原油と天然ガスを掘って売るところまでです。★★そのため部門は事業の種類ではなく、地域で5つに分かれます。ロウワー48(米国本土48州)・アラスカ・カナダ・欧州中東北アフリカ・アジア太平洋です。★★★部門利益率の差が大きいです。アジア太平洋65.9%・カナダ20.4%・欧州中東北アフリカ18.9%・アラスカ12.9%・ロウワー48 12.7%(いずれも当サイトの計算)。★★アジア太平洋は売上17億70百万ドルで5部門の3.0%にすぎないのに、部門利益11億67百万ドルは12.8%を占めます。カナダの半分以下の売上で、より大きな利益を出しています。★部門の利益は税引後です。会社は「特に断りのない限り、部門の業績は税引後で述べる」と記載しています。★5部門の合計は売上589億12百万ドル・利益91億26百万ドルで、そこに「全社・その他」の11億38百万ドルの赤字を足すと連結の純利益79億88百万ドルになります。★★★精製を持たないことは、売上に対する利益の比率に表れます。同社は589億44百万ドルの売上に対し純利益79億88百万ドルで13.6%。エクソンモービルは8.7%、シェブロンは6.5%です(当サイトの計算)。売上の桁はいちばん小さいのに、比率はいちばん高いという形です。
- 「部門の利益」が何を指すかは会社によって違います。掲載している会社の基準の一覧を用語集に置いています。
- 地域別の売上
- 会社が10-Kのセグメント注記で開示した区分をそのまま用いており、当サイトで分類し直したものではありません。★★米国が466億11百万ドルで79.1%、米国以外が123億33百万ドルで20.9%です(比率は当サイトの計算)。★★★当ページの3社の中で、いちばん米国に集中しています。エクソンモービルは4部門の合計に対する米国の比率が42.5%、シェブロンは上流・下流とも米国と海外がほぼ半々です。★部門別で見ると、米国はロウワー48(413億95百万ドル)とアラスカ(56億38百万ドル)の2つで、合計470億33百万ドルです。★★★日本単独の数字はありません。アジア太平洋部門にオーストラリア・中国・マレーシアが含まれます。★★会社は「当社の確認埋蔵量の約84%はOECD加盟国にある」と10-Kに記載しています。★2区分の合計は連結の売上高と一致します。
- 最新の決算
- 当サイトが原文を翻訳・加工したものではありません。増減は前年の同じ期間との比較です。★★3か月(2026年4月1日〜6月30日)で、売上高が32.4%増・純利益が99.4%増でした(当サイトの計算)。1株当たり利益(希薄化後)は1.56ドルから3.23ドルです。★★★当ページのエクソンモービル(売上42.3%増)・シェブロン(56.3%増)と同じ方向ですが、伸び幅はいちばん小さいです。精製の事業を持たないため、製油マージンの影響を受けないことがうかがえます。★エクソンモービルは四半期報告書で「世界の製油マージンは、前例のない規模の製油能力の減少により、過去10年の幅を大きく上回った」と説明しています。★★当サイトはコノコフィリップスの増減の理由を書きません。会社が数値で分解していないためです。★希薄化後の加重平均株式数は12億59百万株から12億14百万株へ減っています(自社株買いによるもの・当サイトの計算)。★★同社の損益計算書には営業利益の行が無いため、比率は税引前利益で計算しています。
出典
部門別・地域別の売上高、四半期決算は、同社が公表した次の資料から当サイトが書き写しました(2025年12月期 Form 10-K(2026-02-17 公表)/2026年12月期 第2四半期 Form 10-Q(2026-08-06 公表))。5期の推移(売上高・利益・総資産・キャッシュ・フロー等)と発行済株式数は、米国SECに提出されたXBRLデータによります。金額は1米ドル=160.23円、株価と時価総額は1米ドル=158.92円で円に直しています(レートの出典はYahoo Finance)。
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