セールスフォース
基本情報
セールスフォースCRMNYSE
Salesforce, Inc.
報告セグメントが1つ。売上の94.9%がサブスクリプションで、実装サービスは売上の5%かつ売上総利益の段階で赤字。
売上高は6.6兆円で、富士通(3.5兆円)の約1.9倍。従業員は約83,334人。
- 時価総額33.7兆円
- 売上高6.6兆円
- 営業利益1.3兆円
- 純利益1.2兆円
- 株価256.00USD
- PER32.8倍
- PBR3.56倍
- ROE12.4%
売上高と利益の推移
財務ハイライト(過去5期)
純利益・ROE
総資産・自己資本・自己資本比率
キャッシュ・フロー
1株あたり利益(EPS・希薄化後)
| 決算期 | 売上高 | 前期比 | 営業利益 | 営業利益率 | 純利益 | 純利益率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| FY20262026-01-31期末 | 66,456億円 | +9.6% | 13,333億円 | 20.1% | 11,934億円 | 18.0% |
| FY20252025-01-31期末 | 60,646億円 | +8.7% | 11,531億円 | 19.0% | 9,918億円 | 16.4% |
| FY20242024-01-31期末 | 55,784億円 | +11.2% | 8,020億円 | 14.4% | 6,619億円 | 11.9% |
| FY20232023-01-31期末 | 50,175億円 | +18.3% | 1,648億円 | 3.3% | 333億円 | 0.7% |
| FY20222022-01-31期末 | 42,397億円 | — | 877億円 | 2.1% | 2,311億円 | 5.5% |
直近5期の通年決算です。
事業の概要
注目ポイント
- ★★★直近の四半期の純利益の増加は、本業ではなく保有株式の評価益2026年5〜7月期の営業利益は23億31百万ドルで、前年同期の23億32百万ドルとほぼ同額(1百万ドル減)、売上高営業利益率は22.8%から20.5%へ下がっています。一方で純利益は18億87百万ドルから35億26百万ドルへ87%増えました。★★差の原因は戦略投資の評価益26億13百万ドル(前年同期は6百万ドル)で、そのうち27億ドルが Anthropic への出資にかかる未実現の評価益です。会社の計算では、この評価益が希薄化後1株当たり利益(4.29ドル)を2.43ドル押し上げました。★同社の戦略投資は450社超・簿価113億ドルで、うち約51億ドル(45%)が Anthropic です。
- ★★2026年3月に250億ドルの社債を発行し、同額の自社株買いを行った★2026年3月に元本250億ドルのシニア無担保社債(償還2028〜2066年)を発行し、その手取り金を総額250億ドルの加速型自社株買いに充てました。金融機関から約1億300万株を平均198.34ドルで初回受領しています。★その結果、借入残高は2026年1月末の145億ドルから7月末には395億ドルへ増え、株主資本は591億ドルから384億ドルへ減りました。★支払利息も四半期で67百万ドルから4億73百万ドルへ増えています。★2026年1月期の自社株買いは126億77百万ドル(50百万株)で、配当16億5百万ドルと合わせて143億ドルを株主に還元しました。
- ★初配当は2024年4月。2026年1月期は配当2年目同社は2024年2月28日に四半期配当の方針と初めての配当を公表し、2024年4月11日に1株0.40ドルを支払いました。★2026年1月期(配当2年目)は1株0.416ドルを4回、支払総額16億5百万ドルです。★2027年1月期は1株0.44ドル(5.8%増)へ引き上げています。★会社の会計年度は2月1日開始なので、初回の支払いは2025年1月期にあたります。
- ★契約の残りが年間売上の1.6倍2026年7月31日時点の残存履行義務は663億ドルで、2026年1月期の売上415億25百万ドルの約1.6倍にあたります。★うち今後12か月に売上として計上される見込みの部分(cRPO)が335億ドルで、前年同期比14%増。直近の四半期の売上の伸び11%を上回っています。★第4四半期に請求が集中する季節性があるため、四半期ごとの水準は前の四半期と単純には比べられません(2026年1月31日時点のRPOは724億ドル)。★解約率は約8%です。
売上高の内訳
地域別の売上高(契約主体の所在地基準)2026年1月期(2025年2月1日〜2026年1月31日)
- 南北アメリカ
- 欧州
- アジア太平洋
2026年1月期(2025年2月1日〜2026年1月31日)の地域別の売上高です。
売上高の内訳(収益の種類別)2026年1月期(2025年2月1日〜2026年1月31日)
- サブスクリプション・サポート
- プロフェッショナルサービスその他
★★★同社の報告セグメントは1つだけなので、部門ごとの売上と利益の表は置けません。
最新の決算
2027年1月期 第2四半期(2026年5月1日〜7月31日)2026-08-26 公表
| 項目 | 2027年1月期 第2四半期(2026年5月1日〜7月31日) | 2025年5月1日〜7月31日 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 18,156億円 | 16,381億円 | +10.8% |
| 営業利益 | 3,730億円 | 3,732億円 | -0.0% |
| 純利益 | 5,643億円 | 3,020億円 | +86.9% |
| 売上高営業利益率 | 20.5% | 22.8% | — |
会社が公表した決算資料の数値です。
会社が公表している中長期の目標
2030年1月期の売上高の目標2026年2月25日の決算発表資料に記載
会社が掲げる「会社が10-Kに掲げる位置づけ」は「あらゆる規模の組織がエージェント型企業になることを支援する」です。
会社が示している目標2026年2月25日の決算発表資料に記載
| 目標 | テーマ | 主な重点活動 |
|---|---|---|
| 12030年1月期に売上高630億ドル①インフォマティカを含めて、2030年1月期の売上高を630億ドルにする | 会社が示した数値 |
|
| 2買収で品揃えを広げる②データ管理とAIの分野で買収を続ける | 直近の動き |
|
| 3株主還元を続ける③自社株買いと配当を続ける | 直近の動き |
|
★★この目標は10-K本体ではなく、SECに提出された決算発表資料(Form 8-K 添付資料99.1)に書かれています。
経営目標(財務)
| 指標 | 2026年1月期(実績) | 会社が掲げた目標 |
|---|---|---|
| 売上高 | 415億25百万ドル | 2030年1月期に630億ドル(2026年2月25日の決算発表資料) |
| 利益率・株主還元 | 売上高営業利益率20.1% | 会社は数値目標を公表していない |
これは会社が公表した計画であり、当サイトの予測でも評価でもありません。
日本企業との違い
富士通6702
業務システムという領域は重なるが、稼ぎ方が正反対。セールスフォースは売上の94.9%がサブスクリプションで、実装サービスは売上の5%かつ売上総利益の段階で赤字。★★10-Kは競合に「社内利用のために自社で企業向けアプリケーションを開発しうる見込み顧客」を挙げる一方、販売のしくみに「システムインテグレーター」を挙げ、紹介料を払うと記載している。★1人当たり売上高はセールスフォース 約7,974万円 対 富士通 約3,531万円
サービスソリューション(66.1%)・ハードウェアソリューション(26.6%)・ユビキタスソリューション(6.6%)の3事業で、連結売上収益は3兆5,030億円。業務システムという領域では重なりますが、稼ぎ方が正反対です。 富士通は顧客ごとにシステムを作り運用を請け負うのが主体で、セールスフォースは同じ製品を多数の顧客にサブスクリプションで売ります。★★1人当たりの売上高は、セールスフォースが約7,974万円、富士通が約3,531万円(いずれも当サイトの計算)。★ハードウェアも違います。 富士通はUNIXサーバ・メインフレーム・光伝送システムを持ち、売上の26.6%がハードウェアです。セールスフォースは持ちません。★★ただし競合であると同時にパートナーでもあります。 セールスフォースは10-Kで、競合に「社内利用のために自社で企業向けアプリケーションを開発しうる見込み顧客」を挙げる一方、販売のしくみとして「グローバルコンサル会社、システムインテグレーター」を挙げ、紹介した顧客が生む初年度のサブスクリプション売上に基づく報酬を支払うと記載しています。
売上高をセールスフォースと並べる- 富士通3.5兆円2026年3月期
- セールスフォース6.6兆円直近の通期
- 富士通6.8兆円
- セールスフォース33.7兆円
NEC6701
業務システムの領域で重なる。ただしセールスフォースの実装サービスは売上の5%で赤字、NECにとっては本業であり利益源。★セールスフォースは2026年3月に250億ドルの社債を発行し同額の加速型自社株買いを実施、借入残高が145億→395億ドルへ
2026年3月期から報告セグメントを作り直し、ITサービス事業(70.0%)と社会インフラ事業(26.1%)の2つになりました。連結売上収益は3兆5,827億円。業務システムという領域では重なります。★★1人当たりの売上高はセールスフォースが約7,974万円、NECが約3,520万円(当サイトの計算)。★NECは社会インフラ事業に携帯電話基地局・光伝送システム・航空宇宙・防衛・海洋システムを持ちます。 セールスフォースにこれに当たる事業はありません。★セールスフォースの導入・実装サービスは売上の5%(21億37百万ドル)にとどまり、しかも売上総利益の段階で3億37百万ドルの赤字です。 会社は10-Kに「プロフェッショナルサービスの原価が同売上を上回る会計期間があり得る」と書いています。NECにとってこの領域は本業であり利益源という点が、最も大きな違いです。
売上高をセールスフォースと並べる- NEC3.6兆円2026年3月期
- セールスフォース6.6兆円直近の通期
- NEC6.7兆円
- セールスフォース33.7兆円
野村総合研究所4307
ハードウェアを作らない点が共通。★セールスフォースはマルチテナント(1つのアプリケーションを複数組織で使い顧客ごとに仮想的に隔離)の基盤で、会社は「提供コストを利用者基盤全体に分散でき、従来型のソフトウェア企業より速く事業を拡大できる」と10-Kに記載。野村総合研究所は自社でデータセンターを運営。★規模はセールスフォースが約8.2倍
コンサルティング・金融ITソリューション・産業ITソリューション・ITプラットフォームサービスの4部門で、連結売上収益は8,147億円。ハードウェアを作らない点はセールスフォースと同じです。★★規模が大きく違います。 セールスフォースの売上高415億25百万ドル(ページ下部のレートで約6兆6,456億円)は、野村総合研究所の約8.2倍です。★1人当たりの売上高は、セールスフォース約7,974万円に対し野村総合研究所約4,822万円(当サイトの計算)。日本の3社の中では野村総合研究所が最も近い形をしています。★野村総合研究所は自社でデータセンターを運営しますが、セールスフォースはマルチテナント(1つのアプリケーションを複数の組織で使い、顧客ごとに仮想的に隔離する)の基盤を持ち、会社は10-Kで「提供コストを利用者基盤全体に分散でき、従来型のソフトウェア企業より速く事業を拡大できる」と説明しています。
売上高をセールスフォースと並べる- 野村総合研究所8,147億円2026年3月期
- セールスフォース6.6兆円直近の通期
- 野村総合研究所3.1兆円
- セールスフォース33.7兆円
4社とも決算期と会計基準の組み合わせが異なるため、売上高の範囲は完全には一致しません。セールスフォースは1月末の米国会計基準、富士通・NEC・野村総合研究所は3月期のIFRSです。米ドルはページ下部に記載のレートで円換算しています。
よくある質問
セールスフォースと正面から重なる日本の会社はどこですか?
どの1社とも正面からは重なりません。 富士通・NEC・野村総合研究所の3社は顧客ごとにシステムを作り運用を請け負うシステムインテグレーターで、セールスフォースは同じ製品を多数の顧客にサブスクリプションで売る会社だからです。★扱う業務の領域は重なります。 セールスフォースが提供するのは営業・サービス・マーケティング・コマース・データ管理・統合・分析で、3社が担う企業の情報システムと対象業務が重なります。★★ただし競合であると同時にパートナーでもあります。 セールスフォースは10-Kで、競合に「社内利用のために自社で企業向けアプリケーションを開発しうる見込み顧客」を挙げる一方、販売のしくみとして「グローバルコンサル会社、システムインテグレーター」を挙げています。日本の3社は、この両方の立場に立ちうる位置にあります。
部門ごとの売上と利益の表がないのはなぜですか?
会社の報告セグメントが1つしかないためです。10-Kに「当社は単一のセグメントとして事業を行っている」と記載され、最高経営意思決定者(CEO)が業績評価と資源配分に使う指標は連結の純利益だとしています。会社は理由を「提供するサービスのほぼすべてが Agentforce 360 Platform の上で動き、ほぼ同一の形で提供されているため」と説明しています。ページに載せた2区分は「収益の種類別の売上の内訳」で、金額は売上高だけです。
サービス別の内訳(Agentforce Sales など)が載っていないのはなぜですか?
合計が売上高と一致しないためです。 会社はサービス別の内訳を Agentforce Service 98億18百万ドル・Agentforce Sales 90億28百万ドル・Agentforce 360 Platform/Slack/その他 88億82百万ドル・Agentforce Integration/Analytics 62億32百万ドル・Agentforce Marketing/Commerce 54億28百万ドルと開示していますが、その合計393億88百万ドルはサブスクリプション・サポートの金額で、プロフェッショナルサービス21億37百万ドルを含みません。当サイトは内訳の合計が全体と合うことを機械で確かめているため、この5区分は円グラフには使わず、注記に金額を書くにとどめました。★なおこの5区分は2027年1月期の第1四半期から2区分に変わりました。会社が表示方法を変えたためで、新旧の区分はそのままでは接続しません。
直近の四半期で純利益が87%増えたのはなぜですか?
保有する株式の評価益によるもので、事業の実態ではありません。★営業利益は23億31百万ドルで、前年同期の23億32百万ドルとほぼ同額(1百万ドル減)、売上高営業利益率は22.8%から20.5%へ下がっています。★★純利益が増えたのは、戦略投資の評価益26億13百万ドル(前年同期は6百万ドル)によるもので、そのうち27億ドルが Anthropic への出資にかかる未実現の評価益です。会社の計算では、この評価益が希薄化後1株当たり利益(4.29ドル)を2.43ドル押し上げました。★税金は理由ではありません。実効税率は22%から23%へ上がっています。★同社の戦略投資は450社超・簿価113億ドルで、うち約51億ドル(45%)が Anthropic です。
2024年1月期に営業利益が5倍近くになったのはなぜですか?
費用が減ったためです。営業利益は10億30百万ドルから50億11百万ドルへ、純利益は2億8百万ドルから41億36百万ドルへ増えました(売上高の伸びは11.2%)。★会社は2023年1月に従業員の約10%を削減する計画を公表し、2024年1月期の第1四半期までにほぼ完了しました。あわせて採用も凍結しています。その結果、営業費用は219億62百万ドルから213億5百万ドルへ6億57百万ドル減りました。会社は人員の増減を「マーケティング・販売14%減、一般管理20%減」と10-Kに記載しています。★事業再編の費用そのものは8億28百万ドルから9億88百万ドルへ増えています。減ったのは人件費です。★純利益の伸びがさらに大きいのは、実効税率が68%から16%へ下がったためで、会社は「主に米国内国歳入庁の通達による外国税額控除の一時的な便益」と説明しています。
地域別の基準が他社と違うと書いてあるのはなぜですか?
会社が「セールスフォース側の契約主体が所在する地域」で分けているためです。10-Kに「地域別の売上は当社側の契約主体が所在する地域に基づいて決定される。顧客の所在地域とは異なる場合がある」と明記されています。当サイトが掲載している会社の中でこの基準は同社だけで、ほかは顧客の本社所在地・請求先・出荷先・利用者の所在地などに分かれています。数字を並べるときは基準の違いにご注意ください。
日本向けの売上はどれくらいですか?
日本は独立した区分として開示されていません。 会社が10-Kで示す地域別は、南北アメリカ271億93百万ドル(65%)・欧州100億17百万ドル(25%)・アジア太平洋43億15百万ドル(10%)の3区分です。★国別に開示されているのは米国だけで、会社は「南北アメリカの売上のうち米国に帰属するものは約93%」「米国以外に売上高の10%を超える国はない」と記載しています。逆算すると米国は約252億90百万ドルで、連結売上高の約61%にあたります。★なお会社は、業績が「ユーロ・英ポンド・日本円・カナダドル・豪ドル・ブラジルレアル・インドルピー」の変動の影響を受けるとし、主要な税務管轄の1つに日本を挙げています(いずれも金額の記載はありません)。
配当はありますか?
あります。ただし始まったのは2024年です。 会社は10-Kに「2024年2月より前、当社は普通株式に対して現金配当を宣言も支払いもしたことがなかった。2024年2月28日に四半期配当の方針と、当社として初めての現金配当を公表した」と記載し、1株0.40ドルを2024年4月11日に支払いました。★同社の会計年度は2月1日開始なので、この初回の支払いは2025年1月期にあたります。★2026年1月期は1株0.416ドルを4回(支払総額16億5百万ドル)、2027年1月期は1株0.44ドル(5.8%増)です。★★配当より自社株買いのほうがはるかに大きく、2026年1月期は126億77百万ドル(50百万株)でした。
今期の見通しの節がないのはなぜですか?
会社が10-Kにも四半期報告書にも見通しを記載していないためです。見通しはSECに提出される決算発表資料(Form 8-K 添付資料99.1)にあり、2026年8月26日の発表では2027年1月期の通期について「売上高461億〜464億ドル(11〜12%増)、GAAPの営業利益率20.1%、GAAPの希薄化後1株当たり利益10.21〜10.25ドル」と公表しています。★当サイトは、この資料が SEC へ「filed」ではなく「furnished」された扱いであることを踏まえ、見通しの節を置かず、中長期の目標の節で会社の数値を紹介しています。
中期経営計画はありますか?
会社は「2030年1月期の売上高を、インフォマティカを含めて630億ドルにする」という目標を、SECに提出した決算発表資料(2026年2月25日)で公表しています。2026年1月期の実績は415億25百万ドルです。★10-K本体には「長期目標(long-range targets)」という語は出てきますが、具体的な数値はありません。★確認できる最新の言及は2026年2月25日で、2026年8月26日の直近の決算発表では触れられていません。当サイトは会社が公表した目標をそのまま紹介するにとどめ、達成の可否については述べません。
数値はいつ時点のものですか?
決算数値は各社の直近の年次報告書(米国は10-K、日本は有価証券報告書)によります。決算期は会社ごとに異なり、セールスフォースは1月末、富士通・NEC・野村総合研究所は3月末です。直近の四半期の実績は、会社が2026年8月27日にSECへ提出した四半期報告書(Form 10-Q)によります。株価と時価総額はページ下部の更新日時点の値です。
注記(4件)
- 売上高と利益の推移
- ★★★2024年1月期に、営業利益が10億30百万ドルから50億11百万ドルへ4.9倍、純利益が2億8百万ドルから41億36百万ドルへ19.9倍になっています。売上高の伸びは11.2%です。★★費用が減ったことによります。会社は2023年1月に従業員の約10%を削減する計画を公表し、2024年1月期の第1四半期までにほぼ完了しました。あわせて採用も凍結しています。その結果、営業費用は219億62百万ドルから213億5百万ドルへ6億57百万ドル減りました(研究開発費1億49百万ドル減・マーケティング販売費6億49百万ドル減)。会社は人員の増減を「マーケティング・販売14%減、一般管理20%減」と10-Kに記載しています。★事業再編の費用そのものは8億28百万ドルから9億88百万ドルへ増えています。減ったのは人件費です。★★純利益の伸びが営業利益より大きいのは税率が変わったためです。実効税率は2023年1月期の68%から2024年1月期の16%へ下がりました。会社は「主に米国内国歳入庁の通達による外国税額控除の一時的な便益」と説明しています。★従業員数は2023年1月末の79,390人から2024年1月末の72,682人へ6,708人減り、その後2026年1月末には83,334人へ増えています。★ROEと自己資本比率は会社が公表していないため当サイトが計算しています(ROEの分母は期首と期末の自己資本の平均、自己資本比率は期末の自己資本÷期末の総資産)。
- 売上高の内訳
- 会社が10-Kで開示した区分をそのまま用いており、当サイトで分類し直したものではありません。★★★この区分は「顧客の所在地」ではありません。会社は10-Kに「地域別の売上は当社側の契約主体が所在する地域に基づいて決定される。顧客の所在地域とは異なる場合がある」と明記しています。当サイトが掲載している他のIT企業とも、半導体各社とも違う基準です。★南北アメリカが65%、欧州25%、アジア太平洋10%。★国別に開示されているのは米国だけで、会社は「南北アメリカの売上のうち米国に帰属するものは約93%」「米国以外に売上高の10%を超える国はない」と記載しています。逆算すると米国は約252億90百万ドルで、連結売上高の約61%にあたります。★日本は独立した区分として開示されていません。ただし会社は、業績が「ユーロ・英ポンド・日本円・カナダドル・豪ドル・ブラジルレアル・インドルピー」の変動の影響を受けるとし、主要な税務管轄の1つに日本を挙げています(いずれも金額の記載はありません)。
- 会社は10-Kに「当社は単一のセグメントとして事業を行っている」と記載し、最高経営意思決定者(CEO)が業績評価に使う指標は連結の純利益だとしています。★★売上の94.9%がサブスクリプション・サポートです。2区分の合計415億25百万ドルは連結の売上高と一致します。★★★プロフェッショナルサービスは売上総利益の段階で赤字です。売上21億37百万ドルに対し売上原価が24億74百万ドルで、3億37百万ドルのマイナス(前期は2億29百万ドルのマイナス)。会社は10-Kで「当社のプロフェッショナルサービス組織は、サービスの採用を促し、より大型のサブスクリプション契約の獲得を助け、顧客の成功を支えると考えている。プロフェッショナルサービスの原価が同売上を上回る会計期間があり得る」と説明しています。★会社はサービス別の内訳も開示していますが、その合計はサブスクリプション・サポートの393億88百万ドルで、連結の売上高とは一致しません(プロフェッショナルサービスが含まれないため)。内訳は Agentforce Service 98億18百万ドル・Agentforce Sales 90億28百万ドル・Agentforce 360 Platform/Slack/その他 88億82百万ドル・Agentforce Integration/Analytics 62億32百万ドル・Agentforce Marketing/Commerce 54億28百万ドルです。★★この5区分は2027年1月期の第1四半期から2区分に変わりました。会社が表示方法を変えたためで、新旧の区分はそのままでは接続しません。
- 最新の決算
- 当サイトが原文を翻訳・加工したものではありません。増減は前年の同じ期間との比較です。★3か月(2026年5月1日〜7月31日)の数値です。SECに提出された四半期報告書(Form 10-Q)によります。★★売上高は11%増えましたが、営業利益は前年同期とほぼ同じ(1百万ドル減)で、売上高営業利益率は22.8%から20.5%へ下がりました。事業再編の費用が4百万ドルから94百万ドルへ増えたほか、売上原価が18%、研究開発費が14%、マーケティング販売費が12%増えています。★★★純利益が87%増えたのは、戦略投資の評価益26億13百万ドルによるものです。うち27億ドルが Anthropic への出資にかかる未実現の評価益で、会社の計算ではこれが希薄化後1株当たり利益(4.29ドル)を2.43ドル押し上げました。事業の実態ではありません。★同時に支払利息が67百万ドルから4億73百万ドルへ増えています(2026年3月の250億ドルの社債発行による)。★地域別は南北アメリカ74億4百万ドル(10%増)・欧州27億64百万ドル(14%増)・アジア太平洋11億68百万ドル(9%増)。★2025年11月に買収したインフォマティカが売上に4億56百万ドル寄与しています。
- 会社が公表している中長期の目標
- ★確認できる最新の言及は2026年2月25日の発表で、2026年8月26日の直近の発表では触れられていません。当サイトは会社が公表した目標をそのまま紹介するにとどめ、達成の可否については述べません(憲法B-7)。★10-Kには「長期目標(long-range targets)」という語は出てきますが、具体的な数値はありません。
- 目標の言い回しは資料の表現をそのまま用いています。計画は見直されることがあります。会社がSECに提出した決算発表資料(2026年2月25日)に記載した内容です。★★10-K本体には数値の中長期目標の記載がありません。会社は将来に関する記述の留保を資料に記載しています。
出典
売上高の内訳、四半期決算、中長期の目標は、同社が公表した次の資料から当サイトが書き写しました(2026年1月期 Form 10-K(2026-03-02 公表)/2027年1月期 第2四半期 Form 10-Q(2026-08-27 公表)/2024年1月期 Form 10-K(2024-03-06 公表))。5期の推移(売上高・利益・総資産・キャッシュ・フロー等)と発行済株式数は、米国SECに提出されたXBRLデータによります。金額は1米ドル=160.04円、株価と時価総額は1米ドル=160.04円で円に直しています(レートの出典はYahoo Finance)。
投資判断は自己責任で行ってください。
当サイトは特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
数値は更新時点のものです。最新の情報は各社の開示資料をご確認ください。
更新日