シェブロン
基本情報
シェブロンCVXNYSE
CHEVRON CORP
上流・下流の2部門。連結の売上高1,890億31百万ドル・純利益122億99百万ドル。
売上高は30.3兆円で、ENEOSホールディングス(11.8兆円)の約2.6倍。
- 時価総額66.8兆円
- 売上高30.3兆円
- 営業利益—
- 純利益2.0兆円
- 株価212.63USD
- PER32.1倍
- PBR2.25倍
- ROE7.3%
- 配当利回り3.22%
売上高と利益の推移
財務ハイライト(過去5期)
純利益・ROE
総資産・自己資本・自己資本比率
キャッシュ・フロー
1株あたり利益(EPS・希薄化後)
| 決算期 | 売上高 | 前期比 | 純利益 | 純利益率 |
|---|---|---|---|---|
| FY20252025-12-31期末 | 302,881億円 | -6.8% | 19,706億円 | 6.5% |
| FY20242024-12-31期末 | 324,930億円 | +0.9% | 28,298億円 | 8.7% |
| FY20232023-12-31期末 | 321,977億円 | -18.4% | 34,239億円 | 10.6% |
| FY20222022-12-31期末 | 394,565億円 | +51.6% | 56,825億円 | 14.4% |
| FY20212021-12-31期末 | 260,314億円 | — | 25,036億円 | 9.6% |
直近5期の通年決算です。
事業の概要
下流(ダウンストリーム)
原油を精製して燃料と化学品をつくり、輸送して売る
利益構成比19.1%4,842億円・利益率2.3%
- ★★★売上1,308億76百万ドルで2部門の71.0%。ところが部門利益は30億22百万ドルで、2部門の19.1%にとどまる(当サイトの計算)
- ★★部門利益率2.3%。上流の24.0%とは桁が違う
- ★米国653億31百万ドル・海外655億45百万ドルでほぼ半々。利益は米国13億75百万ドル・海外16億47百万ドル
- ★持分法適用会社にシェブロン・フィリップス・ケミカル(持分法投資利益3億52百万ドル)とGSカルテックス(同2億78百万ドル)がある
- ガソリン・軽油・ジェット燃料
- 潤滑油・添加剤
- 石油化学品(持分法適用会社を通じて)
上流(アップストリーム)
原油と天然ガスを探して掘り、生産する
利益構成比80.9%20,544億円・利益率24.0%
- ★★★売上534億52百万ドルで2部門の29.0%にすぎないのに、部門利益128億22百万ドルは2部門の80.9%(当サイトの計算)
- ★★★部門利益率24.0%。下流の2.3%の10倍を超える
- ★米国196億8百万ドル・海外338億44百万ドル。利益は米国58億15百万ドル・海外70億7百万ドル
- ★★2025年の石油換算生産量は日量370万バレルで前期比12%増。会社は「ヘスの取得と、テンギスシェブロイル・パーミアン盆地・メキシコ湾での増産による」と説明する(資産売却の影響で一部相殺)
- ★生産量の約21%はOPEC+の国で行われている
- 原油の生産
- 天然ガス・LNG
- カザフスタンのテンギス油田(持分50%)
注目ポイント
- ★★★掘る事業が利益を出し、精製する事業は売上だけが大きい下流(精製・販売)は売上1,308億76百万ドルで2部門の71.0%を占めますが、部門利益は30億22百万ドルで19.1%にとどまります。★★★上流は売上534億52百万ドル(29.0%)で、部門利益128億22百万ドル(80.9%)です(比率は当サイトの計算)。★部門利益率は上流24.0%・下流2.3%です。★★★当ページのエクソンモービルも同じ形で、上流が売上12.2%・利益65.8%、エネルギー製品が売上75.5%・利益22.9%です。★★★コノコフィリップスは違います。同社は精製をしない上流だけの会社で、売上高589億44百万ドルに対し純利益79億88百万ドルと、売上に対する利益の比率が13.6%あります。シェブロンは6.5%、エクソンモービルは8.7%です(いずれも当サイトの計算)。★★日本側の3社も同じ形です。ENEOSホールディングスは石油製品ほかが売上の91.6%で利益率2.8%、石油・天然ガス開発は売上1.9%で23.5%。出光興産は燃料油が売上83.8%で2.6%、資源は2.5%で16.3%です。
- ★★★2025年にヘス・コーポレーションを取得した会社は2025年にヘス・コーポレーションを取得しました。★2025年の石油換算生産量は日量370万バレルで、前期比12%増です。会社は「ヘスの取得と、テンギスシェブロイル・パーミアン盆地・メキシコ湾での増産による。資産売却の影響で一部相殺された」と10-Kに記載しています。★★総資産は2,569億38百万ドルから3,240億12百万ドルへ670億74百万ドル増えました。★★株式数も増えています。2026年4〜6月期の希薄化後加重平均株式数は19億75百万株で、前年同期の17億24百万株から14.5%増えました(当サイトの計算)。★★★当ページの3社はいずれも大型の買収で規模を広げています。エクソンモービルは2024年5月にパイオニア・ナチュラル・リソーシズを取得して5億45百万株を発行し、コノコフィリップスは2024年第4四半期にマラソン・オイルを取得して2025年の生産量が20%増えました。★生産量の約21%はOPEC+の国で行われていると会社は記載しています。
- ★★カザフスタンのテンギス油田を50%持つ会社はカザフスタンのテンギス油田とコロレフ油田を操業するテンギスシェブロイル(TCO)に50%出資しています。★2025年12月末の投資額は238億30百万ドルで、持分法投資利益は15億56百万ドルでした(前期30億33百万ドル)。★同社の持分法適用会社への投資は合計430億37百万ドルで、上流が277億44百万ドル、下流が152億83百万ドルです。★下流の主なものはシェブロン・フィリップス・ケミカル(89億85百万ドル)と韓国のGSカルテックス(44億3百万ドル)です。★★持分法投資利益の合計は30億ドル(前期45億96百万ドル)で、その86.5%が海外から出ています(当サイトの計算)。★★★当ページの日本側3社のうち、INPEXも似た形です。同社はイクシスプロジェクトなどの持分法投資損益が720億99百万円あります。
- ★総資産に対する自己資本が57.5%2025年12月末の自己資本は1,864億50百万ドル、総資産は3,240億12百万ドルで、自己資本比率は57.5%です。★5期では58.1%→61.8%→61.5%→59.3%→57.5%と推移しています。★★ROEは11.5%→23.8%→13.3%→11.3%→7.3%で、2022年12月期をピークに下がり続けています。★★★当ページのエクソンモービルは自己資本比率57.8%・ROE11.0%、コノコフィリップスは52.9%・12.4%です。3社とも自己資本比率が5割を超えており、当サイトが載せている金融の会社とはまったく違う姿をしています。★★日本側ではINPEXの親会社所有者帰属持分比率が61.4%で、これも同じ水準です。ENEOSホールディングスは37.1%、出光興産は36.0%で、精製を主とする2社のほうが低いという形になっています。
部門ごとの売上と利益
2025年12月期10-Kのセグメント注記より
| 部門 | 売上高 | 部門の利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 下流(ダウンストリーム) | 209,700億円 | 4,842億円 | 2.3% |
| 上流(アップストリーム) | 85,645億円 | 20,544億円 | 24.0% |
| その他 | 167億円 | ▲5,680億円 | — |
| 合計 | 295,512億円 | 19,706億円 | 6.7% |
★★★この会社でいちばん目を引くのは、売上と利益の並びが逆になっていることです。
最新の決算
2026年4〜6月期(2026年12月期 第2四半期)2026-08-06 公表
| 項目 | 2026年4〜6月期(2026年12月期 第2四半期) | 2025年4〜6月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 112,248億円 | 71,817億円 | +56.3% |
| 税引前利益 | 26,732億円 | 6,645億円 | +302.3% |
| 純利益 | 19,343億円 | 3,990億円 | +384.8% |
| 売上高税引前利益率 | 23.8% | 9.3% | — |
会社が公表した決算資料の数値です。
日本企業との違い
ENEOSホールディングス5020
どちらも統合型で、上流の利益率が下流より高いという形が同じ。★シェブロンの上流の売上534億52百万ドル(約8兆5,645億円)に対し、ENEOSの石油・天然ガス開発は2,167億44百万円。★シェブロンは生産量の約21%がOPEC+の国、ENEOSは売上の74.7%が日本
石油製品ほか・石油天然ガス開発・機能材・電気・再生可能エネルギーの5事業で、2026年3月期の売上高は11兆7,654億70百万円。★★★事業の形がよく似ています。 どちらも掘るところから精製・販売までを持ち、売上の大半は精製・販売、利益率は掘るほうが高いという並びも同じです。シェブロンは下流が売上71.0%で利益率2.3%、上流が29.0%で24.0%。ENEOSは石油製品ほかが87.9%で2.8%、石油・天然ガス開発が1.8%で23.5%です。★★下流の利益率2.3%とENEOSの2.8%は近い水準で、上流の24.0%とENEOSの23.5%もほぼ同じです。★★規模が違います。 シェブロンの上流の売上534億52百万ドルは、ページ下部のレートで円に直すと約8兆5,645億円で、ENEOSホールディングスの石油・天然ガス開発2,167億44百万円の40倍です。★★★地理も逆で、ENEOSは売上の74.7%が日本、シェブロンは上流も下流も米国と海外がほぼ半々です。
売上高をシェブロンと並べる- ENEOSホールディングス11.8兆円2026年3月期
- シェブロン30.3兆円直近の通期
- ENEOSホールディングス3.6兆円
- シェブロン66.8兆円
出光興産5019
どちらも統合型で、燃料油(下流)の利益率が資源(上流)より低いという形が同じ。★シェブロンの下流の部門利益率2.3%と、出光興産の燃料油2.6%は近い水準。★上流はシェブロン24.0%・出光の資源16.3%
燃料油・基礎化学品・高機能材・電力再生可能エネルギー・資源の5事業で、2026年3月期の売上高は8兆1,058億91百万円。★★こちらも統合型で、形は同じです。 出光興産は燃料油が売上の83.8%で利益率2.6%、資源が売上2.5%で16.3%。★★★下流の利益率が近いのが目を引きます。 シェブロンの下流2.3%、出光興産の燃料油2.6%。★★規模はシェブロンが約3.7倍です(連結の売上高1,890億31百万ドル=約30兆2,881億円対8兆1,058億91百万円)。★出光興産は基礎化学品と電力・再生可能エネルギーが赤字ですが、シェブロンは2部門とも黒字です(ただし「その他」は35億45百万ドルの赤字)。★出光興産は2027年3月期の第1四半期からIFRSへ移行しており、5期の推移(日本基準)と直近の四半期の土台が違います。
売上高をシェブロンと並べる- 出光興産8.1兆円2026年3月期
- シェブロン30.3兆円直近の通期
- 出光興産1.9兆円
- シェブロン66.8兆円
INPEX1605
シェブロンの上流部門とだけ重なる。同社は下流が売上の71.0%を占める統合型。★上流どうしで比べると、シェブロンの売上534億52百万ドル(約8兆5,645億円)に対しINPEXは2兆113億51百万円
国内O&Gと海外O&G(イクシスプロジェクト/その他のプロジェクト)で、2025年12月期の売上収益は2兆113億51百万円。★★★INPEXは精製をしません。 シェブロンの2部門のうち、上流だけが対応します。★上流どうしで比べると、シェブロンの売上534億52百万ドル(約8兆5,645億円)に対し、INPEXは2兆113億51百万円です。★★売上に対する利益の比率は逆転します。 INPEXは売上収益に対する当期利益が19.6%、シェブロンは連結で6.5%です(いずれも当サイトの計算)。★★どちらも持分法適用会社の比重が大きいという共通点があります。シェブロンはカザフスタンのテンギスシェブロイルに50%出資し、INPEXはイクシス下流事業会社を共同支配企業としています。
売上高をシェブロンと並べる- INPEX2.0兆円2025年12月期
- シェブロン30.3兆円直近の通期
- INPEX5.1兆円
- シェブロン66.8兆円
4社とも決算期と会計基準の組み合わせが異なります。シェブロンは12月末の米国会計基準、ENEOSホールディングスは3月末のIFRS、出光興産は3月末の日本基準(2027年3月期からIFRS)、INPEXは12月末のIFRSです。★★部門の利益の定義もそろいません。シェブロンは税引後の「当社に帰属する純利益」、ENEOSホールディングスは営業損益、出光興産は営業利益と持分法投資利益の合計、INPEXは親会社の所有者に帰属する当期利益です。米ドルはページ下部に記載のレートで円換算しています。
よくある質問
精製の事業が大きいのに、利益が小さいのはなぜですか?
当サイトは理由を書いていません。会社が数値で分解していないためです。★事実として、下流(精製・販売)の売上は1,308億76百万ドルで2部門の71.0%を占めますが、部門利益は30億22百万ドルで19.1%にとどまります。★★★上流は売上534億52百万ドル(29.0%)で、部門利益128億22百万ドル(80.9%)です(比率は当サイトの計算)。★部門利益率は上流24.0%・下流2.3%で、10倍を超える差があります。★★★当ページのエクソンモービルも同じ形です(上流が売上12.2%・利益65.8%、エネルギー製品が75.5%・22.9%)。★★★日本側2社もまったく同じです。ENEOSホールディングスは石油製品ほかが売上の87.9%で利益率2.8%、出光興産は燃料油が83.8%で2.6%。掘るほうは、ENEOSが23.5%、出光が16.3%です。★★コノコフィリップスとINPEXは精製をしないため、この形になりません。
ヘス・コーポレーションの取得で何が変わりましたか?
生産量が増えました。★2025年の石油換算生産量は日量370万バレルで、前期比12%増です。会社は「ヘスの取得と、テンギスシェブロイル・パーミアン盆地・メキシコ湾での増産による。資産売却の影響で一部相殺された」と10-Kに記載しています。★総資産は2,569億38百万ドルから3,240億12百万ドルへ670億74百万ドル増えました。★★株式数も増えています。2026年4〜6月期の希薄化後加重平均株式数は19億75百万株で、前年同期の17億24百万株から14.5%増えました(当サイトの計算)。★★★当ページの3社はいずれも大型の買収で規模を広げています。エクソンモービルは2024年5月にパイオニア・ナチュラル・リソーシズを取得して5億45百万株を発行し、コノコフィリップスは2024年第4四半期にマラソン・オイルを取得して2025年の生産量が20%増えました。★生産量では、エクソンモービル日量4,736千バレル・シェブロン日量370万バレル・コノコフィリップス日量2,375千バレルです。★シェブロンの生産量の約21%はOPEC+の国で行われていると会社は記載しています。
部門の売上が2つあるように見えるのですが
会社が消去前と消去後の両方を示しているためです。★消去前の売上は上流874億79百万ドル・下流1,424億10百万ドルですが、部門間の消去が464億61百万ドルあります。★当サイトが載せているのは消去後の金額(上流534億52百万ドル・下流1,308億76百万ドル)で、これに「その他」の1億4百万ドルを足すと1,844億32百万ドルになります。★★連結の売上高1,890億31百万ドルとの差は、持分法投資利益30億ドルとその他の収益15億99百万ドルによるものです。★★上流は自社で掘った原油を下流へ渡しているため、消去前の数字を使うと二重に数えることになります。★★★当ページのエクソンモービルも同じ構造です。同社の「部門の収益およびその他の収益」の合計4,522億9百万ドルには部門間の1,210億5百万ドルが含まれており、当サイトは外部への売上3,238億20百万ドルを使っています。
カザフスタンのテンギス油田とは何ですか?
会社が50%出資する持分法適用会社、テンギスシェブロイル(TCO)が操業する油田です。★TCOはカザフスタンのテンギス油田とコロレフ油田を操業しています。★2025年12月末の投資額は238億30百万ドルで、持分法投資利益は15億56百万ドル(前期30億33百万ドル)でした。★同社の持分法適用会社への投資は合計430億37百万ドルで、上流が277億44百万ドル、下流が152億83百万ドルです。★下流の主なものはシェブロン・フィリップス・ケミカル(89億85百万ドル)と韓国のGSカルテックス(44億3百万ドル)です。★★持分法投資利益の合計は30億ドル(前期45億96百万ドル)で、その86.5%が海外から出ています(当サイトの計算)。★★★当ページのINPEXも持分法の比重が大きい会社です。同社はイクシス下流事業会社(Ichthys LNG Pty Ltd)を共同支配企業としており、持分法による投資損益は720億99百万円です。
損益計算書に営業利益がないのですか?
ありません。★同社の損益計算書は、「売上高およびその他の営業収益」1,844億32百万ドルに「持分法投資利益」30億ドルと「その他の収益」15億99百万ドルを足した「収益およびその他の収益の合計」1,890億31百万ドルから始まり、そこから費用を引いて税引前利益へ進みます。★当サイトは推移の図に描く利益を純利益にしています。★直近の四半期の比率も税引前利益で計算しています。★★★当ページのエクソンモービルとコノコフィリップスも同じで、石油の会社に共通する形です。★★部門の利益も税引後です。会社は「各営業セグメントの業績を税引後で評価し、借入利息と投資利息の影響は含めない」「全社の管理費は各営業セグメントに配分しない」と記載しています。
2026年4〜6月期に大きく伸びたのはなぜですか?
シェブロン自身は理由を数値で分解していません。★数字では、売上高が56.3%増・純利益が384.8%増でした(当サイトの計算)。1株当たり利益(希薄化後)は1.45ドルから6.11ドルです。★★この四半期の純利益120億72百万ドルは、2025年12月期の通期122億99百万ドルにほぼ並びます。★★★当ページのエクソンモービルは、同じ四半期について「第2四半期の市況は、中東の供給途絶と世界的な製油能力の減少に強く影響され続けた」「世界の製油マージンは、前例のない規模の製油能力の減少により、過去10年の幅を大きく上回った」と四半期報告書に記載しています。★★株式数の増加も効いています。希薄化後の加重平均株式数は14.5%増えており、2025年のヘス・コーポレーションの取得によるものです。★持分法投資利益は5億36百万ドルから21億25百万ドルへ増えました。★★日本側でも、ENEOSホールディングスの営業利益が859.5%増、出光興産は前年同期の営業損失から黒字へ転じています。
今期の見通しはどこまで公表されていますか?
SECの提出書類には公表されていません。★10-Kと10-Qに、通期の売上高や利益の見通しの記載はありません。★★★当ページのエクソンモービル・コノコフィリップスも同じです。★★★日本側の3社は違います。ENEOSホールディングス・出光興産・INPEXは、日本の制度にもとづき決算短信で通期の業績予想を公表します。★★同じ業界でも、見通しの示し方が日米で分かれます。
中期経営計画はありますか?
会社は売上高・利益率・ROEなどの中長期の数値目標を、SECの提出書類では公表していません。★通期の見通しすら書いていないので、複数年の金額目標もありません。★★当ページのINPEXは通期の業績予想を金額で示し、ENEOSホールディングスは「在庫影響を除いた利益相当額」まで併記しており、開示の細かさが日米で違います。
数値はいつ時点のものですか?
決算数値は各社の直近の年次報告書(米国は10-K、日本は有価証券報告書)によります。決算期は会社ごとに異なり、シェブロンは12月末、ENEOSホールディングスと出光興産は3月末、INPEXは12月末です。直近の四半期の実績は、会社が2026年8月6日にSECへ提出した四半期報告書(Form 10-Q)によります。株価と時価総額はページ下部の更新日時点の値です。
注記(3件)
- 売上高と利益の推移
- ★★★この会社の損益計算書には営業利益の行がありません。「売上高およびその他の営業収益」に「持分法投資利益」と「その他の収益」を足した「収益およびその他の収益の合計」が続き、そこから費用を引いて税引前利益へ進みます。そのため推移の図に描く利益は純利益にしています。★★表の売上高は「収益およびその他の収益の合計」です。2025年12月期は1,890億31百万ドルで、うち売上高およびその他の営業収益が1,844億32百万ドル、持分法投資利益が30億ドル、その他の収益が15億99百万ドルです。★★★5期の振れが大きい会社です。売上高は1,624億65百万ドル(2021年12月期)→2,462億52百万→2,009億49百万→2,027億92百万→1,890億31百万ドル(2025年12月期)。★★★純利益はもっと振れます。156億25百万→354億65百万→213億69百万→176億61百万→122億99百万ドル。2022年12月期をピークに3期続けて減っています。★1株当たり利益も8.14→18.28→11.36→9.72→6.63ドルと同じ形です(いずれも当サイトの計算)。★★★当サイトは増減の理由を書きません。会社が数値で分解していないためです。★1株当たり配当は5.31ドルから6.84ドルへ、5期とも前期を上回っています。★★2025年12月期に総資産が670億74百万ドル増えました。同期にヘス・コーポレーションを取得しています。★株式分割はありません。
- 部門ごとの売上と利益
- 下流(精製・販売)は売上1,308億76百万ドルで2部門の71.0%を占めますが、部門利益は30億22百万ドルで19.1%にとどまります。上流は売上534億52百万ドル(29.0%)で、部門利益128億22百万ドル(80.9%)です(比率は当サイトの計算)。★★★部門利益率は上流24.0%・下流2.3%です。原油と天然ガスを掘る事業が利益を出し、それを精製して売る事業は売上だけが大きいという形になっています。★★★当ページのエクソンモービルも同じ形です。同社は上流が売上12.2%で利益65.8%、エネルギー製品(燃料)が売上75.5%で利益22.9%です。★★部門の利益は税引後の「当社に帰属する純利益」です。会社は「各営業セグメントの業績を税引後で評価し、借入利息と投資利息の影響は含めない(いずれも全社で管理しているため)」「全社の管理費は各営業セグメントに配分しない」と記載しています。★表の売上高は部門間の取引を消去した後の金額です。消去前は上流が874億79百万ドル・下流が1,424億10百万ドルで、部門間の消去が464億61百万ドルあります。★「その他」は売上1億4百万ドル・35億45百万ドルの赤字で、全社の管理費と、借入利息(10億96百万ドル)・投資利息(2億57百万ドル)が入ります。★★連結の売上高1,890億31百万ドルと2部門+その他の合計1,844億32百万ドルの差は、持分法投資利益30億ドルとその他の収益15億99百万ドルによるものです。
- 「部門の利益」が何を指すかは会社によって違います。掲載している会社の基準の一覧を用語集に置いています。
- 最新の決算
- 当サイトが原文を翻訳・加工したものではありません。増減は前年の同じ期間との比較です。★★★3か月(2026年4月1日〜6月30日)で、売上高が56.3%増・純利益が384.8%増という大きな伸びでした(当サイトの計算)。1株当たり利益(希薄化後)は1.45ドルから6.11ドルです。★★この四半期の純利益120億72百万ドルは、2025年12月期の通期122億99百万ドルにほぼ並びます。★★株式数も増えています。希薄化後の加重平均株式数は17億24百万株から19億75百万株へ14.5%増えました(当サイトの計算)。2025年のヘス・コーポレーションの取得によるものです。★★★当ページのエクソンモービルも同じ四半期に大きく伸びています(売上42.3%増・純利益105.1%増)。同社は四半期報告書で「第2四半期の市況は、中東の供給途絶と世界的な製油能力の減少に強く影響され続けた」「世界の製油マージンは、前例のない規模の製油能力の減少により、過去10年の幅を大きく上回った」と説明しています。★シェブロンの持分法投資利益は5億36百万ドルから21億25百万ドルへ増えました。★★同社の損益計算書には営業利益の行が無いため、比率は税引前利益で計算しています。
出典
部門別の売上高、四半期決算は、同社が公表した次の資料から当サイトが書き写しました(2025年12月期 Form 10-K(2026-02-24 公表)/2026年12月期 第2四半期 Form 10-Q(2026-08-06 公表))。5期の推移(売上高・利益・総資産・キャッシュ・フロー等)と発行済株式数は、米国SECに提出されたXBRLデータによります。金額は1米ドル=160.23円、株価と時価総額は1米ドル=158.92円で円に直しています(レートの出典はYahoo Finance)。
投資判断は自己責任で行ってください。
当サイトは特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
数値は更新時点のものです。最新の情報は各社の開示資料をご確認ください。
更新日