ダナハー
基本情報
ダナハーDHRNYSE
DANAHER CORP /DE/
診断(40.5%)、ライフサイエンス、バイオテクノロジーの3部門。部門の利益は営業利益。
売上高は3.9兆円で、シスメックス(5,000億円)の約7.9倍。従業員は約60,000人。
- 時価総額24.3兆円
- 売上高3.9兆円
- 営業利益7,506億円
- 純利益5,784億円
- 株価216.07USD
- PER42.8倍
- PBR2.89倍
- ROE7.1%
売上高と利益の推移
財務ハイライト(過去5期)
純利益・ROE
総資産・自己資本・自己資本比率
キャッシュ・フロー
1株あたり利益(EPS・希薄化後)
| 決算期 | 売上高 | 前期比 | 営業利益 | 営業利益率 | 純利益 | 純利益率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| FY20252025-12-31期末 | 39,318億円 | +2.9% | 7,506億円 | 19.1% | 5,784億円 | 14.7% |
| FY20242024-12-31期末 | 38,209億円 | -0.1% | 7,783億円 | 20.4% | 6,240億円 | 16.3% |
| FY20232023-12-31期末 | 38,233億円 | -10.3% | 8,325億円 | 21.8% | 7,624億円 | 19.9% |
| FY20222022-12-31期末 | 42,639億円 | +7.4% | 12,060億円 | 28.3% | 11,537億円 | 27.1% |
| FY20212021-12-31期末 | 39,693億円 | — | 10,206億円 | 25.7% | 10,295億円 | 25.9% |
直近5期の通年決算です。
事業の概要
診断(Diagnostics)
臨床検査の機器と試薬。血液分析・分子診断・病理診断・急性期のポイントオブケア検査を扱う。3部門で最大
利益構成比52.6%4,241億円・利益率26.7%
- ★★売上高99億41百万ドルで連結の40.5%。3部門で最大
- ★★営業利益26億50百万ドルで、3部門の利益合計50億34百万ドルの52.6%。利益率26.7%も最も高い
- ★★2026年2月16日に合意したマシモ(約99億ドル)は、この部門に入る見込みと会社は記載している
- ★無形資産の償却は1億91百万ドルで、3部門で最も少ない
- 血液分析(Beckman Coulter)
- 分子診断(Cepheid)
- 病理診断(Leica Biosystems)
- 急性期のポイントオブケア検査(Radiometer)
ライフサイエンス(Life Sciences)
研究用の機器・試薬・消耗品。顕微鏡、フローサイトメトリー、遺伝子解析、実験装置など
利益構成比10.3%832億円・利益率7.1%
- ★★★営業利益が3期で12億9百万→8億79百万→5億20百万ドルへ57.0%減った。利益率は16.9%→12.0%→7.1%
- ★★主因は減損。2023年12月期は0、2024年12月期は2億22百万ドル、2025年12月期は4億46百万ドル
- ★無形資産の償却が6億4百万ドルあり、営業利益5億20百万ドルを上回る
- ★売上高73億34百万ドルは3期でほぼ横ばい(71億41百万→73億29百万→73億34百万ドル)
- 顕微鏡(Leica Microsystems)
- フローサイトメトリー
- 遺伝子解析(IDT)
- 抗体・研究用試薬(Abcam)
バイオテクノロジー(Biotechnology)
バイオ医薬品を作るための資材と装置。培地・ろ過・精製・一回使い切りのバッグなど
利益構成比37.0%2,983億円・利益率25.6%
- ★売上高72億93百万ドルで連結の29.7%。前期の67億59百万ドルから7.9%増えた
- ★★無形資産の償却が9億2百万ドルと3部門で最も大きい。営業利益18億64百万ドルの48.4%にあたる
- ★2025年12月期の減損は1億1百万ドル(技術・その他の無形資産・施設)
- バイオ生産の資材(Cytiva)
- 細胞培養の培地
- ろ過・精製の装置
- 一回使い切りのバッグ・チューブ
注目ポイント
- ★★★ライフサイエンス部門の利益が3期で57%減った営業利益は12億9百万ドル(2023年12月期)→8億79百万→5億20百万ドル(2025年12月期)。利益率は16.9%→12.0%→7.1%です。★同じ3期の売上高は71億41百万→73億29百万→73億34百万ドルとほぼ横ばいなので、減ったのは利益だけです。★★★主因は減損です。同部門の減損は2023年12月期0→2024年12月期2億22百万ドル→2025年12月期4億46百万ドル。会社は2025年の減損について「ライフサイエンスと診断の両部門の商標に関する減損」「ライフサイエンス部門の施設に関する減損」と記載しています。★★無形資産の償却6億4百万ドルも重く、営業利益5億20百万ドルを上回ります。この2つを戻すと15億70百万ドル・21.4%になります(当サイトの計算)。★他の2部門の利益率は診断26.7%・バイオテクノロジー25.6%で、ライフサイエンスだけが大きく離れています。
- ★★★2023年に事業の3分の1を分離した会社は2023年9月30日に、環境および応用ソリューション事業をヴェラルト・コーポレーションとして分離しました(株主へ全株式を按分で交付)。★この分離は非継続事業として処理されており、当ページの5期の数値はすべて分離後の継続事業ベースです。★★同社は過去にも同じことをしています。2016年7月2日にフォーティブ・コーポレーション(旧・計測事業と産業技術事業ほか)を分離し、エンビスタ・ホールディングス(歯科)も切り離しています。会社は10-Kのリスク要因で、これら3件の分離が課税取引と判断された場合に重大な負担が生じうると記載しています。★★つまりこの会社は、事業を買っては分けることを繰り返してきた会社です。当ページの他の6社に、これに当たる形はありません。
- ★★マシモの買収(約99億ドル)に合意した会社は2026年2月16日に、マシモ・コーポレーションの全株式を現金約99億ドル(引き受ける負債を含み、取得する現金を差し引いたもの)で取得する確定契約を締結したと10-Kに記載しています。★マシモはパルスオキシメーター(血中酸素飽和度計)などの患者モニタリング装置を、主に急性期の医療現場に提供する会社で、2025年の売上は約15億ドルです。★会社はマシモを診断部門に組み入れる見込みとしています。★取得資金は手元資金と借入で賄うと記載しています。★★2026年8月31日時点で取引は完了していません。規制当局の承認とマシモの株主総会の承認が条件です。そのため当ページの数値には含まれていません。
- ★従業員6万人の内訳が開示されている会社は10-Kに、2025年12月31日時点で約60,000人(会社は「アソシエイト」と呼ぶ)を雇用し、北米22,000人・西欧20,000人・その他の先進国市場3,000人・高成長市場15,000人という内訳だと記載しています。★うち約58,000人が常勤、2,000人が非常勤です。★米国の従業員のうち249人が時給制の労働組合員とも記載されています。★★当ページの医療機器7社では3番目に多い人数です(サーモフィッシャーサイエンティフィック約125,000人、アボット約115,000人、メドトロニック約95,000人に次ぎ、ボストン・サイエンティフィック約59,000人、ストライカー約56,000人、インテュイティブ・サージカル約17,021人)。
部門ごとの売上と利益
2025年12月期(2025年1月1日〜12月31日)10-Kの注記6より
| 部門 | 売上高 | 部門の利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 診断(Diagnostics) | 15,909億円 | 4,241億円 | 26.7% |
| ライフサイエンス(Life Sciences) | 11,737億円 | 832億円 | 7.1% |
| バイオテクノロジー(Biotechnology) | 11,672億円 | 2,983億円 | 25.6% |
| その他(部門に配分していない全社費用) | 0億円 | ▲551億円配分していない全社費用と、報告セグメントの業績評価に含めないと会社が判断した費用 | — |
| 連結 | 39,318億円 | 7,506億円 | 19.1% |
★★部門の利益は営業利益です。
地域別の売上
地域別の売上高2025年12月期(2025年1月1日〜12月31日)
- 北米
- 高成長市場
- 西欧
- その他の先進国市場
2025年12月期(2025年1月1日〜12月31日)の地域別の売上高です。
最新の決算
2026年4〜6月期2026-07-21 公表
| 項目 | 2026年4〜6月期 | 2025年4〜6月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 10,026億円 | 9,500億円 | +5.5% |
| 営業利益 | 1,804億円 | 1,216億円 | +48.3% |
| 純利益 | 1,392億円 | 888億円 | +56.8% |
| 売上高営業利益率 | 18.0% | 12.8% | — |
会社が公表した決算資料の数値です。
会社が公表している今期の見通し
2026年12月期の見通し2026-07-21 公表
| 項目 | 会社の見通し | 前期比 |
|---|---|---|
| 買収に伴う無形資産の償却(見込み) | 約19億ドル | — |
| 為替が売上に与える影響(見込み) | +0.5% | — |
- ★★★会社は通期の見通しについて、GAAPの売上高も利益も金額では公表していません。公表しているのは非GAAPのコア売上高が前年比3.0%〜4.0%増という伸び率と、調整後営業利益率・調整後1株当たり利益(いずれも非GAAP)です。
- ★★上の表の2行は、会社が「非GAAPの見通しをGAAPに調整できない理由」を説明する中で、例外的に金額・比率を示した項目です。会社は「買収に伴う無形資産の償却は2026年12月期通期で19億ドル、第3四半期で5億ドルと見込む」「為替は2026年6月26日時点のレートを前提に、通期の売上を0.5%押し上げると見込む」と記載しています。
- ★第3四半期については、非GAAPのコア売上高が前年比2.0%〜3.0%増、為替が売上を1.0%押し下げると見込むとしています。
- ★★会社は調整できない理由として、「為替が収益性に与える影響、将来の買収、売却した製品ライン、個別の税務調整、減損、投資の評価損益、訴訟の結果といった要素は予測と見積りが難しく、将来の不確実な事象や当社の管理外の事象に左右されることが多い」と記載しています。
これは会社が公表した数値であり、当サイトの予測ではありません。
日本企業との違い
シスメックス6869
★★★当ページで最も正面から重なる組み合わせの1つ。ダナハーの診断部門(99億41百万ドル・売上の40.5%)は血液分析(ベックマン・コールター)・分子診断(セフィエド)・病理診断(ライカ バイオシステムズ)を扱い、シスメックスの主力である血液分析と正面から競合する。★★「装置を置いて、試薬で稼ぐ」形も共通。★★★ただし規模が大きく違い、ダナハーの診断部門だけでシスメックスの連結売上収益の3倍を超える。★ダナハーはさらにバイオ生産の資材(72億93百万ドル)を持つ
本社統括・EMEA統括・米州統括・中国統括・AP統括という地域別の5セグメントで、2026年3月期の売上収益は5,000億円。★★★当ページの日本側3社の中で、最も正面から重なる相手です。 ダナハーの診断部門(99億41百万ドル・売上の40.5%)は血液分析(ベックマン・コールター)・分子診断(セフィエド)・病理診断(ライカ バイオシステムズ)を扱い、シスメックスの主力である血液分析と正面から競合します。★★「装置を置いて、試薬で稼ぐ」形も共通します。 シスメックスは試薬が売上の61.6%(3,079億円)です。★★★ただし規模が大きく違います。 ダナハーの診断部門だけで、シスメックスの連結売上収益の3倍を超えます。★部門の切り方も逆です。 シスメックスは地域で5つ、ダナハーは事業で3つに分けています。★★ダナハーはさらに、シスメックスが手がけないバイオ生産の資材(バイオテクノロジー部門72億93百万ドル)を持ちます。
売上高をダナハーと並べる- シスメックス5,000億円2026年3月期
- ダナハー3.9兆円直近の通期
- シスメックス1.2兆円
- ダナハー24.3兆円
オリンパス7733
★★接点は顕微鏡。ダナハーのライフサイエンス部門はライカ マイクロシステムズという顕微鏡のブランドを持ち、オリンパスもかつて顕微鏡を主力の1つとしていたが2023年に科学事業を分離した。★★★分離を繰り返す会社という点でも重なる。ダナハーは2016年にフォーティブ、2023年9月30日にヴェラルトを分離し、エンビスタも切り離した。★★ただし主力事業は重ならない(オリンパスは内視鏡と手術機器、ダナハーは検査機器と研究用機器)。★規模は約2.4倍の差
消化器内視鏡ソリューション(69.0%)とサージカルインターベンション(31.0%)の2セグメントで、2026年3月期の売上収益は1兆107億円。★★接点は顕微鏡です。 ダナハーのライフサイエンス部門はライカ マイクロシステムズという顕微鏡のブランドを持ち、オリンパスもかつて顕微鏡を主力の1つとしていましたが、2023年に科学事業を分離しています。★★★分離を繰り返す会社という点でも重なります。 ダナハーは2016年にフォーティブ、2023年9月30日にヴェラルトを分離し、エンビスタも切り離しました。オリンパスも2023年に科学事業を分離しています。★★ただし主力事業は重なりません。 オリンパスは患者の体内に入れる内視鏡と手術機器、ダナハーは検査機器と研究用機器・バイオ生産の資材です。★規模はダナハーが約2.4倍です。
売上高をダナハーと並べる- オリンパス1.0兆円2026年3月期
- ダナハー3.9兆円直近の通期
- オリンパス2.4兆円
- ダナハー24.3兆円
テルモ4543
重なりは薄い。テルモは患者に直接使う製品を作る会社で、ダナハーの3部門にこれに当たる事業は無い。★★接点は血液・細胞テクノロジーカンパニー(2,310億円)で、ダナハーのバイオテクノロジー部門(細胞培養の培地・ろ過・精製)と接する。★★顧客が違う(テルモは病院、ダナハーは製薬会社・研究機関・検査機関)。★規模は約3.5倍の差。★利益率は近い(テルモ15.6%対ダナハー19.1%)
心臓血管カンパニー(59.8%)を中心とする4事業で、2026年3月期の売上収益は1兆1,319億円。★★重なりは薄い組み合わせです。 テルモはカテーテル・輸液・血液バッグなど患者に直接使う製品を作る会社で、ダナハーの3部門にこれに当たる事業はありません。★★接点は血液・細胞テクノロジーカンパニー(2,310億円)です。テルモは血液成分の採取・処理の装置と細胞治療の製造支援を手がけており、ダナハーのバイオテクノロジー部門(細胞培養の培地・ろ過・精製の装置)と接します。★★顧客も違います。 テルモの顧客は病院、ダナハーの顧客は製薬会社・研究機関・検査機関が中心です。★規模はダナハーが約3.5倍です。★★利益率は近い水準です。 テルモの2026年3月期の売上高営業利益率は15.6%、ダナハーは19.1%です。
売上高をダナハーと並べる- テルモ1.1兆円2026年3月期
- ダナハー3.9兆円直近の通期
- テルモ3.8兆円
- ダナハー24.3兆円
4社とも決算期と会計基準の組み合わせが異なるため、売上高の範囲は完全には一致しません。ダナハーは12月期の米国会計基準、テルモ・オリンパス・シスメックスは3月期のIFRSです。★★ダナハーの5期の数値は、2023年9月30日に完了したヴェラルトの分離を反映した継続事業ベースです。★1株当たり配当はSECのXBRLに登録されていないため、推移の表では空欄になります(会社は四半期0.32ドルを支払っています)。米ドルはページ下部に記載のレートで円換算しています。
よくある質問
ダナハーと正面から重なる日本の会社はどこですか?
シスメックスです。 ダナハーの診断部門(99億41百万ドル・売上の40.5%)は血液分析(ベックマン・コールター)・分子診断(セフィエド)・病理診断(ライカ バイオシステムズ)を扱い、シスメックスの主力である血液分析と正面から競合します。★★「装置を置いて、試薬で稼ぐ」形も共通します。★★★ただし規模が大きく違います。 ダナハーの診断部門だけで、シスメックスの連結売上収益の3倍を超えます。★オリンパスとは、顕微鏡(ライカ マイクロシステムズ)という接点と、事業の分離を繰り返してきたという共通点があります。★テルモとの重なりは薄いです。接点はテルモの血液・細胞テクノロジーカンパニーとダナハーのバイオテクノロジー部門だけです。
ライフサイエンス部門の利益が大きく減っているのはなぜですか?
営業利益は12億9百万ドル(2023年12月期)→8億79百万→5億20百万ドル(2025年12月期)。利益率は16.9%→12.0%→7.1%です。★同じ3期の売上高は71億41百万→73億29百万→73億34百万ドルとほぼ横ばいなので、減ったのは利益だけです。★★★主因は減損です。同部門の減損は2023年12月期0→2024年12月期2億22百万ドル→2025年12月期4億46百万ドル。会社は2025年の減損について「ライフサイエンスと診断の両部門の商標に関する減損」「ライフサイエンス部門の施設に関する減損」と記載しています。★★無形資産の償却6億4百万ドルも重く、営業利益5億20百万ドルを上回ります。この2つを戻すと15億70百万ドル・21.4%になります(当サイトの計算)。★他の2部門の利益率は診断26.7%・バイオテクノロジー25.6%で、ライフサイエンスだけが大きく離れています。★★会社は連結の営業利益率の低下130ベーシスポイントのうち、120ベーシスポイントが減損によると10-Kに記載しています。
ヴェラルトの分離とは何ですか?
会社が2023年9月30日に、環境および応用ソリューション事業を「ヴェラルト・コーポレーション」として分離したものです。株主へ全株式を按分で交付する形でした。★★この分離は非継続事業として処理されており、当ページの5期の数値はすべて分離後の継続事業ベースです。★★★同社は過去にも同じことをしています。2016年7月2日にフォーティブ・コーポレーション(旧・計測事業と産業技術事業ほか)を分離し、エンビスタ・ホールディングス(歯科)も切り離しています。★会社は10-Kのリスク要因で、これら3件の分離が課税取引と判断された場合に重大な負担が生じうると記載しています。★★つまりこの会社は、事業を買っては分けることを繰り返してきた会社です。当ページの他の6社に、これに当たる形はありません。オリンパスが2023年に科学事業を分離したのが、日本側で最も近い例です。
マシモの買収とは何ですか?
会社が2026年2月16日に、マシモ・コーポレーションの全株式を現金約99億ドル(引き受ける負債を含み、取得する現金を差し引いた額)で取得する確定契約を締結したものです。★マシモはパルスオキシメーター(血中酸素飽和度計)などの患者モニタリング装置を、主に急性期の医療現場に提供する会社で、2025年の売上は約15億ドルです。★会社はマシモを診断部門に組み入れる見込みとしています。★取得資金は手元資金と借入で賄うと記載しています。★★2026年8月31日時点で取引は完了していません。規制当局の承認とマシモの株主総会の承認が条件です。そのため当ページの数値には含まれていません。★完了後の姿については書いていません。将来の見込みを扱わないためです。
「高成長市場」という区分は何ですか?
会社が独自に定義している地域の区分です。 10-Kには「高成長市場とは、東欧・中東・アフリカ・中南米(メキシコを含む)・アジア(日本・オーストラリア・ニュージーランドを除く)を指す」「先進国市場とは、高成長市場でない世界のすべての市場を指す」と記載されています。★2025年12月期の売上は、北米103億56百万ドル(42.2%)・高成長市場70億22百万ドル(28.6%)・西欧59億38百万ドル(24.2%)・その他の先進国市場12億52百万ドル(5.1%)です。★★そのため日本は「その他の先進国市場」12億52百万ドルに含まれます。この区分にはオーストラリア・ニュージーランドなども入るため、日本単独の金額は分かりません。★従業員の内訳も同じ区分で開示されており、北米22,000人・西欧20,000人・その他の先進国市場3,000人・高成長市場15,000人です。
部門の利益は営業利益ですか?
営業利益です。 会社は10-Kに「営業利益は、営業外収益・費用、支払利息、法人税を除いた、総収益から営業費用を引いたもの」と定義し、「部門どうしの取引は重要でなく、連結の合計に至る過程で消去される」と記載しています。★3部門の合計50億34百万ドルから、配分していない全社費用3億44百万ドルを引くと、連結の営業利益46億90百万ドルになります。★★部門ごとに費用の内訳も開示されています。減価償却費(診断4億7百万・ライフサイエンス1億85百万・バイオテクノロジー1億49百万)、無形資産の償却(バイオテクノロジー9億2百万・ライフサイエンス6億4百万・診断1億91百万、計16億97百万ドル)、減損(ライフサイエンス4億46百万・バイオテクノロジー1億1百万・診断15百万、計5億62百万ドル)、その他の部門項目です。★★当ページの医療機器7社の中では、部門の利益の定義が最も素直な会社です。ボストン・サイエンティフィックは一定為替レートで測り、サーモフィッシャーサイエンティフィックは部門間取引を含む売上に対して測ります。
今期の見通しはどこまで公表されていますか?
GAAPの売上高も利益も、金額では公表されていません。 会社が2026年7月21日に公表したのは、非GAAPのコア売上高が前年比3.0%〜4.0%増という伸び率と、調整後営業利益率・調整後1株当たり利益(いずれも非GAAP)です。★★例外として、会社は「非GAAPの見通しをGAAPに調整できない理由」を説明する中で、買収に伴う無形資産の償却を2026年12月期通期で19億ドル(第3四半期で5億ドル)、為替が通期の売上を0.5%押し上げると見込むと記載しています。当ページの見通しの表に載せているのは、この2つだけです。★第3四半期については、非GAAPのコア売上高が前年比2.0%〜3.0%増、為替が売上を1.0%押し下げると見込むとしています。★会社は調整できない理由として、「為替が収益性に与える影響、将来の買収、売却した製品ライン、個別の税務調整、減損、投資の評価損益、訴訟の結果といった要素は予測と見積りが難しく、将来の不確実な事象や当社の管理外の事象に左右されることが多い」と記載しています。
配当の欄が空いているのはなぜですか?
SECのXBRLに1株当たり配当のデータが登録されていないためです。会社は配当を出しています。★10-Kには、2025年12月26日時点の株主に対し1株0.32ドルの四半期配当を2026年1月30日に支払ったこと、2025年の配当支払総額が8億78百万ドル(前期8億31百万ドル)であることが記載されています。★当サイトの推移の表は、5期そろって自動取得できる項目だけを描いています。そのためこの会社の配当の欄は空きますが、配当を出していないわけではありません。★当ページで実際に無配なのは、ボストン・サイエンティフィックとインテュイティブ・サージカルの2社です。
中期経営計画はありますか?
会社は売上高・利益率・ROEなどの中長期の数値目標を、SECの提出書類では公表していません。★通期の見通しも非GAAPの伸び率だけで、複数年にわたる数値目標の一覧はありません。★テルモ・オリンパス・シスメックスが中期経営計画で示すようなものを、ダナハーはSECの提出書類に出していません。
数値はいつ時点のものですか?
決算数値は各社の直近の年次報告書(米国は10-K、日本は有価証券報告書)によります。決算期は会社ごとに異なり、ダナハーは12月末、テルモ・オリンパス・シスメックスは3月末です。★ダナハーの四半期は暦の四半期と数日ずれます(直近の四半期は2026年3月28日〜6月26日)。直近の四半期の実績は、会社が2026年7月21日にSECへ提出した四半期報告書(Form 10-Q)によります。株価と時価総額はページ下部の更新日時点の値です。
注記(5件)
- 売上高と利益の推移
- ★★★売上高はほぼ横ばいなのに、利益が3期続けて減っています。売上高は248億2百万ドル(2021年12月期)→266億43百万→238億90百万→238億75百万→245億68百万ドル(2025年12月期)。一方営業利益は63億77百万→75億36百万→52億2百万→48億63百万→46億90百万ドル、純利益は64億33百万→72億9百万→47億64百万→38億99百万→36億14百万ドルです。★★売上高営業利益率は25.7%→28.3%→21.8%→20.4%→19.1%と下がり続けています。★★★2023年9月30日にヴェラルト・コーポレーション(旧・環境および応用ソリューション事業)を分離しており、5期の数値はすべてこの分離後の継続事業ベースです。分離は非継続事業として処理されています。★★2025年12月期の営業利益率の低下(130ベーシスポイント)について、会社は10-Kで内訳を示しています。押し下げたのは減損(120ベーシスポイント)、為替と費用構造の変化(30)、買収の希薄化効果と製品ラインの売却(20)。押し上げたのは2024年の商業契約の終了に伴う損失(25)、アブカム買収に伴う棚卸資産の時価評価(10)、買収に係る偶発事象の解決(5)です。★1株当たり配当はSECのXBRLに登録されていないため、当ページの表では空欄になります。会社は10-Kで、2025年12月26日時点の株主に対し1株0.32ドルの四半期配当を2026年1月30日に支払ったこと、2025年の配当支払総額が8億78百万ドルであることを記載しています。★ROEと自己資本比率は会社が公表していないため当サイトが計算しています(ROEの分母は期首と期末の自己資本の平均、自己資本比率は期末の自己資本÷期末の総資産)。
- 部門ごとの売上と利益
- 会社は10-Kに「営業利益は、営業外収益・費用、支払利息、法人税を除いた、総収益から営業費用を引いたもの」と定義しています。部門どうしの取引は重要でなく、連結の合計に至る過程で消去されるとも記載しています。★★3部門の合計50億34百万ドルから、配分していない全社費用3億44百万ドルを引くと、連結の営業利益46億90百万ドルになります。★★★部門ごとに費用の内訳が開示されています。減価償却費(診断4億7百万・ライフサイエンス1億85百万・バイオテクノロジー1億49百万)、無形資産の償却(バイオテクノロジー9億2百万・ライフサイエンス6億4百万・診断1億91百万、計16億97百万ドル)、減損(ライフサイエンス4億46百万・バイオテクノロジー1億1百万・診断15百万、計5億62百万ドル)、その他の部門項目です。★★★ライフサイエンス部門の利益率7.1%は、無形資産の償却6億4百万ドルと減損4億46百万ドルの2つでほぼ説明がつきます。この2つを戻すと15億70百万ドル・21.4%になります(当サイトの計算)。★3部門の売上の合計は連結の売上高と一致します。
- 「部門の利益」が何を指すかは会社によって違います。掲載している会社の基準の一覧を用語集に置いています。
- 地域別の売上
- 会社が10-Kで開示した区分をそのまま用いており、当サイトで分類し直したものではありません。★北米が売上高の42.2%(103億56百万ドル)を占めます。★★★区分の呼び方が独特です。会社は「高成長市場」を、東欧・中東・アフリカ・中南米(メキシコを含む)・アジア(日本・オーストラリア・ニュージーランドを除く)と定義し、それ以外を「先進国市場」としています。★★そのため日本は「その他の先進国市場」12億52百万ドル(5.1%)に含まれます。この区分にはオーストラリア・ニュージーランドなども入るため、日本単独の金額は分かりません。★高成長市場が70億22百万ドル(28.6%)と大きいのが特徴です。★4区分の合計は連結の売上高と一致します。
- 最新の決算
- 当サイトが原文を翻訳・加工したものではありません。増減は前年の同じ期間との比較です。★3か月(2026年3月28日〜6月26日)の数値です。同社の四半期は暦の四半期と数日ずれます。★売上高は5.5%増、営業利益は48.3%増、純利益は56.8%増えました。売上高営業利益率は12.8%から18.0%へ上がっています。★★前年同期(2025年4〜6月期)の営業利益7億60百万ドルは、前後の四半期(11億〜13億ドル)より低い水準でした。★同社の四半期の利益は減損の計上時期によって振れます。2024年7〜9月期は9億58百万ドル、2025年4〜6月期は7億60百万ドルでした。
- 会社が公表している今期の見通し
- ★見通しは10-Kにも四半期報告書にも記載がなく、SECに提出された決算発表資料(Form 8-K 添付資料99.1)にあります。★★当サイトはGAAPの数値を載せる方針のため、この表には売上高も利益も入っていません。会社は、実際の業績がこの数値と大きく異なることがありうる旨を資料に記載しています。
出典
部門別・地域別の売上高、四半期決算、今期の見通しは、同社が公表した次の資料から当サイトが書き写しました(2025年12月期 Form 10-K(2026-02-24 公表)/2026年12月期 第2四半期 Form 10-Q(2026-07-21 公表)/2026年12月期 第2四半期の決算発表(Form 8-K 添付資料99.1)(2026-07-21 公表))。5期の推移(売上高・利益・総資産・キャッシュ・フロー等)と発行済株式数は、米国SECに提出されたXBRLデータによります。金額は1米ドル=160.04円、株価と時価総額は1米ドル=160.04円で円に直しています(レートの出典はYahoo Finance)。
投資判断は自己責任で行ってください。
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数値は更新時点のものです。最新の情報は各社の開示資料をご確認ください。
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