テルモ
基本情報
- 正式社名
- テルモ株式会社
- 証券コード
- 4543(東京証券取引所)
- 会計基準
- IFRS
- 発行済株式数
- 1,480,559,680 株
- ROE(自己資本利益率)
- 9.2%2026年3月期
- 1株あたり配当金
- 30 円2026年3月期
- 従業員数
- 31,185 人2026年3月期末・有価証券報告書・31,185人(2026年3月31日時点・連結)
売上高と利益の推移
財務ハイライト(過去5期)
親会社の所有者に帰属する当期利益・ROE
総資産・親会社の所有者に帰属する持分・持分比率
キャッシュ・フロー
1株当たり当期純利益(EPS)
| 決算期 | 売上高 | 前期比 | 税引前利益 | 純利益 | 純利益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026年3月期2026-03-31期末 | 11,319億円 | +9.2% | 1,783億円 | 1,359億円 | 12.0% |
| 2025年3月期2025-03-31期末 | 10,362億円 | +12.4% | 1,546億円 | 1,170億円 | 11.3% |
| 2024年3月期2024-03-31期末 | 9,219億円 | +12.4% | 1,408億円 | 1,064億円 | 11.5% |
| 2023年3月期2023-03-31期末 | 8,202億円 | +16.6% | 1,161億円 | 893億円 | 10.9% |
| 2022年3月期2022-03-31期末 | 7,033億円 | — | 1,145億円 | 888億円 | 12.6% |
直近5期の通年決算です。出典は金融庁EDINETに提出された有価証券報告書で、利益は有価証券報告書の「主要な経営指標等の推移」によります。日本企業は円で決算を出すため、円換算はしていません。図の売上高と利益は同じ物差しで並べているので、棒の高さの差がそのまま利益の大きさにあたります。会社はIFRSを適用しており、売上高を「売上収益」、純利益を「親会社の所有者に帰属する当期利益」と呼びます。当サイトは日米の会社を同じ言葉で並べるため、表の見出しは全社共通の言い方にそろえています。★★IFRSのため「主要な経営指標等の推移」に営業利益の欄が無く、税引前利益までしか載っていません。図に描いている利益は税引前利益です。会社は同じ有価証券報告書のセグメント注記で2026年3月期の営業利益を1,763億20百万円と示しています。★★★5期とも増収で、売上収益は7,033億円から1兆1,318億円へ1.61倍になりました。当期利益も888億円から1,359億円へ増えています。★★2026年3月期に総資産が1兆8,283億円から2兆3,122億円へ26.5%増えました。投資キャッシュ・フローが3,441億円の支出、財務キャッシュ・フローが1,555億円の収入と、他の4期と違う形です。地域別の非流動資産では欧州が627億円から3,505億円へ増えており、うち英国が243億円から2,742億円になっています。★2024年4月1日付で普通株式1株につき2株の株式分割を行っており、1株当たりの数値は5期とも分割後の基準にそろえられています(有価証券報告書の注3)。
事業の概要
心臓血管カンパニー
カテーテル治療・血管内治療・心臓外科などの製品。★外部売上は連結の59.8%、部門の利益は74.2%
利益構成比74.3%1,640億円・利益率24.2%
- ★★この会社の柱。部門の利益1,639億94百万円は4部門の合計2,208億64百万円の74.2%
- ★部門の利益率24.2%は4部門で最も高い
- カテーテル
- ステント
- 心臓外科製品
血液・細胞テクノロジーカンパニー
輸血・血液センター向けの機器と、細胞治療の技術。外部売上は連結の20.4%
利益構成比15.2%336億円・利益率14.6%
- 部門の利益336億35百万円・利益率14.6%
- 血液成分採取装置
- 血液バッグ
- 細胞治療技術
メディカルケアソリューションズカンパニー
注射・輸液や糖尿病ケアなど、日常の医療を支える製品。外部売上は連結の19.1%
利益構成比9.8%216億円・利益率10.0%
- ★部門の利益率10.0%は4部門で最も低い
- 注射器・注射針
- 輸液ポンプ
- 糖尿病ケア製品
オーガンテクノロジーズ事業
臓器移植や再生医療に関わる事業。外部売上は連結の0.7%
利益構成比0.8%17億円・利益率20.9%
- 4部門で最も小さいが、部門の利益率は20.9%
- 臓器保存・移植関連
注目ポイント
- ★★5期とも増収で1.61倍売上収益は7,033億円→8,202億円→9,218億円→1兆361億円→1兆1,318億円と、5期すべてで前期を上回りました。当期利益も888億円から1,359億円へ増えています。ROEは8.4%〜9.5%の範囲で推移しています。
- ★心臓血管カンパニーが利益の74.2%外部売上では59.8%ですが、部門の利益では74.2%を占めます。部門の利益率も24.2%と4部門で最も高く、最も低いメディカルケアソリューションズカンパニー(10.0%)の2倍以上です。
- ★★2026年3月期に総資産が26.5%増えた1兆8,283億円から2兆3,122億円へ増えました。投資キャッシュ・フローが3,441億円の支出、財務キャッシュ・フローが1,555億円の収入と、他の4期と違う形です。地域別の非流動資産では欧州が627億円から3,505億円へ増えており、うち英国が243億円から2,742億円になっています。理由は当サイトで確認していないため、金額だけを載せています。
部門ごとの売上と利益
2026年3月期有価証券報告書のセグメント注記より
| 部門 | 売上高 | うち外部顧客向け | 部門の利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 心臓血管カンパニー | 6,764億円 | 6,764億円 | 1,640億円 | 24.2% |
| 血液・細胞テクノロジーカンパニー | 2,310億円 | 2,310億円 | 336億円 | 14.6% |
| メディカルケアソリューションズカンパニー | 2,161億円 | 2,161億円 | 216億円 | 10.0% |
| オーガンテクノロジーズ事業 | 80億円 | 80億円 | 17億円 | 20.9% |
| 調整額・買収無形資産の償却費・一時的な損益 | 3億円 | — | ▲445億円セグメント利益の調整額△14億94百万円・買収無形資産の償却費△242億20百万円・一時的な損益△188億28百万円 | — |
| 連結(営業利益) | 11,319億円 | — | 1,763億円 | 15.6% |
★★★部門の利益は会社独自の「調整後営業利益」です。会社は4部門の合計2,208億64百万円から、調整額14億94百万円を差し引いた2,193億69百万円を調整後営業利益とし、そこから買収無形資産の償却費242億20百万円と一時的な損益188億28百万円を差し引いた1,763億20百万円を営業利益としています。★会社は一時的な損益の中身として、係争中の訴訟関連費用55億7百万円、減損損失45億20百万円と関連費用36億31百万円、買収関連費用39億6百万円などを挙げています。★4部門の外部売上の合計は連結の売上収益と一致します(調整額2億94百万円は報告セグメントに帰属しない人材派遣による収入等)。★★心臓血管カンパニーが外部売上の59.8%、部門の利益の74.2%を占めます。
「部門の利益」が何を指すかは会社によって違います。掲載している会社の基準の一覧を用語集に置いています。
売上収益の内訳
地域別の売上収益(顧客の所在地基準)2026年3月期
- 米州
- 欧州
- 日本
- アジア他
- 中国
2026年3月期の地域別の売上収益です。会社が有価証券報告書で開示した区分をそのまま用いており、当サイトで分類し直したものではありません。★米州が39.2%で最大、日本は19.7%です。米州4,434億5百万円のうち米国は3,885億76百万円(連結の34.3%)。★★2026年3月期に欧州の非流動資産が627億61百万円から3,505億93百万円へ増えました。うち英国が243億23百万円から2,742億74百万円です。総資産が26.5%増えた背景にあたります。★売上収益の10%以上を占める相手先はありません(有価証券報告書の「主要な顧客に関する情報」)。医薬品の各社と違う点です。
最新の決算
2027年3月期 第1四半期(2026年4〜6月)2026-08-07 公表
| 項目 | 2027年3月期 第1四半期(2026年4〜6月) | 2026年3月期 第1四半期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上収益 | 3,118億円 | 2,600億円 | +19.9% |
| 営業利益 | 895億円 | 559億円 | +60.1% |
| 税引前利益 | 903億円 | 553億円 | +63.5% |
| 純利益 | 704億円 | 418億円 | +68.3% |
| 売上収益営業利益率 | 28.7% | 21.5% | — |
会社が公表した決算資料の数値です。当サイトが原文を翻訳・加工したものではありません。増減は前年の同じ期間との比較です。★3か月(2026年4月1日〜6月30日)の数値です。純利益は親会社の所有者に帰属する四半期利益。★★売上収益19.9%増に対し、営業利益60.1%増・純利益68.3%増と、増益率が増収率を大きく上回りました。基本的1株当たり四半期利益は47円74銭(前年同期28円37銭)。★会社は調整後営業利益796億7百万円(前年同期591億3百万円)も併記しています。この四半期は営業利益(894億80百万円)のほうが調整後営業利益より大きくなっています。
会社が公表している今期の見通し
2027年3月期(通期)2026-08-07 公表
| 項目 | 会社の見通し | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上収益 | 12,390億円 | +9.5% |
| 調整後営業利益 | 2,745億円 | +25.1% |
| 営業利益 | 2,575億円 | +46.0% |
| 純利益 | 1,931億円 | +42.1% |
| 売上高営業利益率 | 20.8% | — |
| 1株あたり配当金 | 36円 | — |
- ★通期の数値を公表しています。2026年8月7日時点のもので、同日に修正されています
- 基本的1株当たり当期利益は130円91銭
- ★前提の為替レートは1ドル=155円、1ユーロ=180円と会社が明示しています
- ★調整後営業利益と営業利益の両方を公表しています(2,745億円と2,575億円)
- 配当は年36円(中間18円・期末18円)。2026年3月期の30円から増える見込みで、直近の配当予想からの修正はありません
これは会社が公表した数値であり、当サイトの予測ではありません。会社が公表した数値です。売上収益営業利益率は当サイトが売上収益と営業利益から計算したものです。会社は、実際の業績がこの数値と大きく異なることがありうる旨を資料に記載しています。
アメリカの対応企業
メドトロニックMDT
双方の最大セグメントがともに「心臓血管」(テルモ59.8%、メドトロニック38.5%)で、区分の名前そのものが一致する
心臓血管が主力である点が重なります。メドトロニックは売上高364億ドルで、テルモ(1兆1,318億円)の約4.7倍の規模です。同社も心臓血管を最大の部門としており、この4社のなかでテルモといちばん形が近い会社です。ただしメドトロニックは神経科学や糖尿病など、テルモが持たない領域も抱えています。
売上高をテルモと並べる- メドトロニック5.8兆円FY2026
- テルモ1.1兆円直近の通期
- メドトロニック19.0兆円2026-08-20 時点
- テルモ3.7兆円2026-08-20 時点
アボットABT
アボットの医療機器(48.3%)と重なるが、アボットは栄養製品と医薬品で売上の3割を超える
事業の幅が違います。アボットは売上高443億ドルで、診断薬・医療機器・栄養・ジェネリック医薬品の4部門を持ちます。テルモは医療機器に絞っており、栄養や医薬品にあたる事業はありません。重なるのは医療機器の部分だけです。
売上高をテルモと並べる- アボット7.0兆円FY2025
- テルモ1.1兆円直近の通期
- アボット31.7兆円2026-08-20 時点
- テルモ3.7兆円2026-08-20 時点
ストライカーSYK
医療機器で重なるが、ストライカーはメドサージ・ニューロテクノロジーと整形外科が中心で、心臓血管の区分を持たない
整形外科と手術機器が中心で、テルモとは領域が重なりません。ストライカーは売上高251億ドルで、5期で1.47倍に伸びています。テルモの1.61倍と近い伸び方ですが、扱う製品が違います。
売上高をテルモと並べる- ストライカー4.0兆円FY2025
- テルモ1.1兆円直近の通期
- ストライカー20.7兆円2026-08-20 時点
- テルモ3.7兆円2026-08-20 時点
テルモはIFRS、アボット・メドトロニック・ストライカーは米国会計基準です。売上高の範囲は完全には一致しません。米ドルはページ下部に記載の基準日のレートで円換算しています。
★決算期がそろっていません。テルモは3月末、アボットとストライカーは12月末、メドトロニックは4月の最終金曜日です。
★★推移の図に描いている利益が違います。テルモは有価証券報告書の5期の表に営業利益の欄が無いため税引前利益、米国3社は営業利益で描いています。
★★★部門の利益の基準が違います。テルモは「調整後営業利益」(買収無形資産の償却費と一時的な損益を除いたもの)で、米国3社の基準は用語集の一覧に載せています。
よくある質問
テルモのアメリカ版はどこですか?
メドトロニックがいちばん形の近い会社です。どちらも心臓血管を最大の部門としています。ただし規模が違い、メドトロニック(364億ドル)はテルモ(1兆1,318億円)の約4.7倍です。★アボットは診断薬・栄養・ジェネリック医薬品まで持つ会社で事業の幅が広く、ストライカーは整形外科と手術機器が中心で領域が重なりません。
部門の利益の「調整後営業利益」とは何ですか?
★★★会社が定義している独自の指標です。4部門の合計2,208億64百万円から調整額14億94百万円を引いた2,193億69百万円が調整後営業利益で、そこから買収無形資産の償却費242億20百万円と一時的な損益188億28百万円を引いた1,763億20百万円が営業利益になります。会社は一時的な損益の中身として、係争中の訴訟関連費用55億7百万円・減損損失45億20百万円・買収関連費用39億6百万円などを挙げています。★上の推移の図と表にある利益は税引前利益で、これらとは別のものです。
5期すべてで増収というのは、どういう状態ですか?
★事実として、売上収益は7,033億円→8,202億円→9,218億円→1兆361億円→1兆1,318億円と、5期すべてで前期を上回りました。5期で1.61倍です。当期利益も888億円から1,359億円へ増え、ROEは8.4%〜9.5%の範囲で推移しています。当サイトは良し悪しを判断しません。
2026年3月期に総資産が26.5%増えたのはなぜですか?
★★当サイトでは理由を確認していません。金額は有価証券報告書のとおりで、総資産は1兆8,283億円から2兆3,122億円へ増えています。投資キャッシュ・フローが3,441億円の支出、財務キャッシュ・フローが1,555億円の収入と、他の4期と違う形です。★地域別の非流動資産では欧州が627億61百万円から3,505億93百万円へ、うち英国が243億23百万円から2,742億74百万円へ増えています。買収の相手先までは特定していないため、本文では計算書と注記に出ている事実だけを載せています。
特定の取引先に売上が偏っていませんか?
★売上収益の10%以上を占める相手先はありません。有価証券報告書の「主要な顧客に関する情報」に、該当する相手先が無いため記載を省略する旨が書かれています。★医薬品の各社(武田薬品工業は2社で22.4%、アステラス製薬は2社で29.0%、ファイザーは3社で54%)とは違う点です。
数値はいつ時点のものですか?
5期の推移と部門別・地域別の内訳は2026年3月期の有価証券報告書、直近の四半期と今期の見通し・配当予想は2027年3月期第1四半期(2026年8月7日公表の決算短信)によります。株価と時価総額はページ下部に記載した基準日の値です。
数値の基準日と出典
- 決算(通年)
- 2026年3月期(2026-03-31 期末)
- 決算(四半期)
- 2027年3月期 第1四半期(2026年4〜6月)/2026-08-07 公表
- IR資料の確認日
- 2026-08-21
部門別の売上高と売上収益の内訳、四半期決算、今期の見通しは、同社のIRサイトで公開されている次の資料から当サイトが書き写しました(有価証券報告書(2026年3月期・第111期)(2026-06-XX 公表)/2027年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)(2026-08-07 公表))。5期の推移(売上高・総資産・キャッシュ・フロー等)と発行済株式数・従業員数は、金融庁EDINETに提出された有価証券報告書によります。5期の利益は有価証券報告書の「主要な経営指標等の推移」によります。
投資判断は自己責任で行ってください。
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数値は基準日時点のものです。最新の情報は各社の開示資料をご確認ください。