医療機器Medical Devices
日本の顔ぶれ
- テルモ心臓血管カンパニーが売上の59.8%。ほかに血液・細胞テクノロジー20.4%、メディカルケアソリューションズ19.1%、オーガンテクノロジーズ0.7%。当期に4つ目の区分を追加した。アメリカではメドトロニックボストン・サイエンティフィックアボットストライカーインテュイティブ・サージカルサーモフィッシャーサイエンティフィックダナハー
- オリンパス消化器内視鏡ソリューションが69.0%、サージカルインターベンションが31.0%の2区分。従来の「内視鏡事業」「治療機器事業」から区分を変更した。アメリカではインテュイティブ・サージカルストライカーメドトロニックダナハーボストン・サイエンティフィックアボットサーモフィッシャーサイエンティフィック
- シスメックス報告セグメントが地域。欧州中東アフリカ30.4%、米州26.1%、中国17.9%、本社(日本)17.5%、アジアパシフィック8.1%。アメリカではダナハーインテュイティブ・サージカルアボットサーモフィッシャーサイエンティフィックメドトロニックストライカーボストン・サイエンティフィック
アメリカの対応企業
サーモフィッシャーサイエンティフィックTMO
Thermo Fisher Scientific Inc.
ラボラトリー製品・バイオ医薬サービス(53.5%)、ライフサイエンス・ソリューションズ、分析機器、特殊診断の4部門。病院で使う機器にあたるのは特殊診断(10.3%)だけで、主力は研究室の消耗品と受託開発製造。売上高44.6十億ドル。
- 売上高7.1兆円
- 純利益1.1兆円
- 時価総額39.2兆円
- 株価675.00USD
- 掲載企業内シェア21.7%
- 決算期FY2025 · 米国基準
- シスメックス
- テルモ
- オリンパス
アボットABT
ABBOTT LABORATORIES
医療機器48.3%、診断薬20.2%、栄養製品19.1%、確立された医薬品12.5%の4セグメント。1900年にイリノイ州で設立。医療機器だけの会社ではない。
- 売上高7.0兆円
- 純利益1.0兆円
- 時価総額27.7兆円
- 株価101.29USD
- 掲載企業内シェア21.6%
- 決算期FY2025 · 米国基準
- テルモ
- シスメックス
- オリンパス
メドトロニックMDT
Medtronic plc
心臓血管38.5%、ニューロサイエンス28.3%、メディカルサージカル24.3%、糖尿病8.6%。アイルランドのゴールウェイに本社を置く。1949年創業、150を超える国で事業を行う。
- 売上高5.8兆円
- 純利益7,621億円
- 時価総額17.8兆円
- 株価88.64USD
- 掲載企業内シェア17.7%
- 決算期FY2026 · 米国基準
- テルモ
- オリンパス
- シスメックス
ストライカーSYK
STRYKER CORP
メドサージ&ニューロテクノロジー62.3%、整形外科&脊椎37.7%の2区分。米国が売上の75.7%。
- 売上高4.0兆円
- 純利益5,152億円
- 時価総額16.4兆円
- 株価272.36USD
- 掲載企業内シェア12.2%
- 決算期FY2025 · 米国基準
- テルモ
- オリンパス
- シスメックス
ダナハーDHR
Danaher Corporation
診断(40.5%)、ライフサイエンス、バイオテクノロジーの3部門。部門の利益は営業利益。ライフサイエンス部門の利益が3期で57%減った(減損が主因)。2023年にヴェラルトを分離し、2026年2月にマシモの買収に合意した。売上高24.6十億ドル。
- 売上高3.9兆円
- 純利益5,737億円
- 時価総額24.8兆円
- 株価224.49USD
- 掲載企業内シェア12.0%
- 決算期FY2025 · 米国基準
- シスメックス
- オリンパス
- テルモ
ボストン・サイエンティフィックBSX
Boston Scientific Corporation
心臓血管(66.0%)とメドサージの2部門。5期で売上が68.9%、営業利益が3.01倍。部門の売上は社内で決めた一定の為替レートで測るため、連結の売上高と21百万ドルずれる。無配。売上高20.1十億ドル。
- 売上高3.2兆円
- 純利益4,600億円
- 時価総額10.0兆円
- 株価43.92USD
- 掲載企業内シェア9.8%
- 決算期FY2025 · 米国基準
- テルモ
- オリンパス
- シスメックス
インテュイティブ・サージカルISRG
Intuitive Surgical, Inc.
手術支援ロボット「ダビンチ」の単一セグメント。売上の84%が繰り返し発生する収益で、本体の販売は24.6%。年間の手術件数は約315万件、設置台数は約11,106台。無配。売上高10.1十億ドル。
- 売上高1.6兆円
- 純利益4,533億円
- 時価総額22.5兆円
- 株価405.18USD
- 掲載企業内シェア4.9%
- 決算期FY2025 · 米国基準
- オリンパス
- シスメックス
- テルモ
カードの下にある「対応する日本企業」は、その米国企業と事業が重なる会社です。
規模の比較
日本企業(オレンジ)と米国企業(青)を同じ物差しで並べています。
日米の構造の違い
「医療機器」という言葉の幅がいちばん広い業界
このページの7社の米国企業は、どれも「医療機器」でくくられますが、事業の位置はまったく違います。
- 患者の体に入れるものを作る — ボストン・サイエンティフィック(ステント・カテーテル・心臓弁・脊髄刺激装置)、ストライカー(人工関節・脊椎インプラント)、メドトロニック(ペースメーカー・インスリンポンプ)
- 手術を行う装置を作る — インテュイティブ・サージカル(手術支援ロボット)
- 検査の機器と試薬を作る — ダナハーの診断部門(40.5%)、アボットの診断製品(20.2%)、サーモフィッシャーサイエンティフィックの特殊診断(10.3%)
- 研究室と医薬品工場を支える — サーモフィッシャーサイエンティフィックのラボラトリー製品・バイオ医薬サービス(53.5%)、ダナハーのバイオテクノロジー(29.7%)とライフサイエンス(29.9%)
- 医療機器以外の柱を持つ — アボット(栄養製品19.1%・確立された医薬品12.5%で売上の3割超)
★★★サーモフィッシャーサイエンティフィックとダナハーは、患者に使う機器をほとんど作っていません。サーモフィッシャーサイエンティフィックで病院向けの機器にあたるのは特殊診断46億4百万ドル(売上の10.3%)だけで、最大の部門は研究室の消耗品の供給と、医薬品の受託開発製造(CDMO)・臨床試験の支援です。この2社にとって、医薬品の業界ページの8社は顧客側に並びます。
★日本側3社もそれぞれ位置が違います。テルモは患者に使う製品(カテーテル・輸液・血液バッグ)、オリンパスは内視鏡と手術機器、シスメックスは検体検査の機器と試薬です。
「心臓血管」という同じ名前の区分が3社にある
★★最大の報告セグメントの名前が一致する組み合わせがあります。
- テルモ — 心臓血管カンパニー 59.8%
- ボストン・サイエンティフィック — 心臓血管 66.0%
- メドトロニック — カーディオバスキュラー 38.5%
日用品のページでは、区分の名前そのものに重なりが読み取れることを根拠にしました。この3社も同じです。★しかも中身も近く、いずれもカテーテル治療の機器が主力です。
★★規模はボストン・サイエンティフィックの心臓血管部門(132億66百万ドル)が最大で、ページ下部のレートで円に直すと約2兆1,231億円。テルモの心臓血管カンパニー6,764億円を大きく上回ります。
部門の利益の定義が、会社ごとに5通りある
同じ「部門の利益」でも、中身がそろっていません。
- 営業利益をそのまま — ダナハー(会社は「営業外収益・費用、支払利息、法人税を除いた、総収益から営業費用を引いたもの」と定義)、オリンパス
- セグメント営業利益(全社費用を配分しない) — アボット、メドトロニック、ストライカー
- ★部門間取引を含む売上に対して測る — サーモフィッシャーサイエンティフィック。ライフサイエンス・ソリューションズの36.3%は、37億68百万ドル÷103億74百万ドル(外部売上87億81百万ドルで割ると42.9%になる)
- ★社内で決めた一定の為替レートで測る — ボストン・サイエンティフィック。2部門の売上の合計200億95百万ドルは、連結の200億74百万ドルより21百万ドル大きい
- 調整後営業利益 — テルモ
- 部門の利益そのものが無い — インテュイティブ・サージカル(単一セグメント)
★★★そのため部門の利益率を会社をまたいで比べることはできません。各社のページに定義を書いています。
★★部門の利益と連結の利益の差も大きく違います。ボストン・サイエンティフィックは2部門の合計65億70百万ドルに対し連結の営業利益36億13百万ドル(差29億57百万ドル)、サーモフィッシャーサイエンティフィックは4部門の合計101億9百万ドルに対し連結の税引前利益73億8百万ドル(差28億1百万ドル)。ダナハーだけは差が3億44百万ドルと小さいです。
部門どうしの利益率の開きが、会社の性格を映す
- ボストン・サイエンティフィック — 心臓血管32.4%・メドサージ33.2%。ほぼ同じ
- ストライカー — メドサージ&ニューロテクノロジー29.9%・整形外科29.8%。ほぼ同じ
- メドトロニック — カーディオバスキュラー26.3%・ニューロサイエンス29.8%・メディカルサージカル24.1%。近い
- アボット — メディカルデバイス33.7%・確立された医薬品23.3%・診断製品19.5%・栄養製品18.4%。1.8倍の開き
- サーモフィッシャーサイエンティフィック — ライフサイエンス・ソリューションズ36.3%・特殊診断26.9%・分析機器23.0%・ラボラトリー製品14.0%。2.6倍の開き
- ダナハー — 診断26.7%・バイオテクノロジー25.6%・ライフサイエンス7.1%。3.8倍の開き
★★医療機器だけの会社は部門間の差が小さく、幅の広い会社ほど差が大きいという形が出ています。★★★ダナハーのライフサイエンス部門7.1%は、減損4億46百万ドルと無形資産の償却6億4百万ドルによるもので、この2つを戻すと21.4%になります(当サイトの計算)。
「装置を置いて、消耗品で稼ぐ」会社が3社ある
★★本体を売って終わりではなく、使われるほど収益が積み上がる形を、数字で示している会社があります。
- インテュイティブ・サージカル — 繰り返し発生する収益が84%(84億65百万ドル)。器具・アクセサリ59.8%+保守サービス15.6%。本体の販売は24.6%
- シスメックス — 試薬が61.6%(3,079億円)、機器20.6%、保守サービス13.9%
- サーモフィッシャーサイエンティフィック — 部門の区分が違うため比率は出せませんが、ライフサイエンス・ソリューションズは試薬・消耗品が中心です
★★★インテュイティブ・サージカルとシスメックスの構成はほぼ同じ形です(59.8%/24.6%/15.6% 対 61.6%/20.6%/13.9%)。分野は手術と検体検査でまったく違いますが、稼ぎ方が一致しています。
★インテュイティブ・サージカルは、使われる量そのものも開示しています。2025年12月期のダビンチによる手術は約3,153,000件(前期比18%増)、設置台数は約11,106台(同12%増)、1台当たりの年間手術件数は前期比3%増です。
事業別で区切る会社と、地域別で区切る会社
日本側3社のうち、テルモとオリンパスは事業で区切り、シスメックスは地域で区切っています(本社統括・EMEA統括・米州統括・中国統括・AP統括の5区分)。
★米国の7社はすべて事業別です。地域で部門を分ける会社はありません。
★★ただしシスメックスも、製品別の内訳は開示しています。試薬3,079億円(61.6%)・機器1,032億円(20.6%)・保守サービス693億円(13.9%)・その他196億円(3.9%)です。部門としては地域で分けていても、製品ごとの金額は分かります。
米国の会社でも、米国の比率はさまざま
- ストライカー — 米国75.7%
- ボストン・サイエンティフィック — 米国64.1%
- インテュイティブ・サージカル — 米国68%(会社は「68%・67%・66%」と3期を示しており、比率が上がっている)
- サーモフィッシャーサイエンティフィック — 北米51.7%(米国だけなら49.9%)
- ダナハー — 北米42.2%
- アボット — 米国38.6%
- メドトロニック — 米国49.6% / 米国外50.0%でほぼ半々
★メドトロニックは10-Kに「アイルランドのゴールウェイに本社を置く」と記載しており、150を超える国で事業を行うとしています。化学のリンデ、自動車部品のアプティブに続いて、SECに提出書類を出しているが本社が米国にない会社です。
日本を国名で開示するのはアボットだけ
★★7社のうち、日本での売上を国名で開示しているのはアボット(14億75百万ドル・売上の3.3%)だけです。
- ボストン・サイエンティフィック・サーモフィッシャーサイエンティフィック — アジア太平洋に含まれる
- ダナハー — 「その他の先進国市場」12億52百万ドル(5.1%)に含まれる。★会社は「高成長市場」を「東欧・中東・アフリカ・中南米・アジア(日本・オーストラリア・ニュージーランドを除く)」と定義しており、日本は先進国市場側
- インテュイティブ・サージカル — 「米国以外」に含まれる
★★ただし金額以外の記載はあります。ボストン・サイエンティフィックは「2025年の第2四半期と第3四半期に、米国のFDAの承認と日本の医薬品医療機器総合機構(PMDA)の承認を得た」と10-Kに書き、インテュイティブ・サージカルは直接販売を行う国として「日本、韓国、インド、台湾、カナダ」を挙げています。
★逆に日本側3社は、日本の売上を必ず開示します。テルモは日本2,226億円(19.7%)、オリンパスは日本1,039億円(10.3%)、シスメックスは国内586億円(11.7%)です。★★日本の医療機器の会社は、いずれも国内が2割以下という共通点があります。
通期の見通しの示し方が、この業界はとくにばらつく
★★★米国7社のうち、GAAPの金額で売上高と利益の両方を示す会社は1社もありません。
- ボストン・サイエンティフィック — 売上高の伸び率をGAAPベースで5.5%〜6.5%と示す。利益は非GAAPの1株当たり利益のみ
- ダナハー — GAAPの売上高・利益の金額は無し。非GAAPのコア売上高の伸び率3.0%〜4.0%など。★例外として、無形資産の償却の見込み19億ドルと為替の影響+0.5%だけは示している
- インテュイティブ・サージカル — GAAPの金額は無し。手術件数の伸び率13.5%〜15.5%と非GAAPの比率のみ
- ★★サーモフィッシャーサイエンティフィック — SECの提出書類に見通しの数値が1つも無い。決算発表資料の「2026年の年間見通し」の見出しの下は「本日の決算説明の電話会議で示す」という1文だけ
★★そのためサーモフィッシャーサイエンティフィックの個票には「今期の見通し」の節がありません。ダナハーの見通しの表も2行だけです。
★一方、日本側3社は決算短信で売上収益・営業利益・当期利益を金額で示します。資料の位置づけが違います。
規模の差が10倍以上ある
売上高(直近の通期・米ドルはページ下部のレートで円に直したもの)は次のとおりです。
- サーモフィッシャーサイエンティフィック — 44.6十億ドル
- アボット — 44.3十億ドル
- メドトロニック — 36.4十億ドル
- ストライカー — 25.1十億ドル
- ダナハー — 24.6十億ドル
- ボストン・サイエンティフィック — 20.1十億ドル
- テルモ — 1兆1,319億円
- オリンパス — 1兆107億円
- インテュイティブ・サージカル — 10.1十億ドル
- シスメックス — 5,000億円
最大のサーモフィッシャーサイエンティフィックと最小のシスメックスで14倍以上の開きがあります。表では円換算・同じレートで並べているので、10社を通して比べられます。
★★従業員数の差はさらに大きく、サーモフィッシャーサイエンティフィック約125,000人に対しインテュイティブ・サージカルは約17,021人で7.3倍です。
よくある質問
テルモのアメリカ版はどこですか?
ボストン・サイエンティフィックとメドトロニックです。★★3社とも最大の報告セグメントが「心臓血管」で、テルモは59.8%、ボストン・サイエンティフィックは66.0%、メドトロニックは38.5%を占めます。区分の名前がそのまま一致する組み合わせです。★中身も近く、いずれもカテーテル治療の機器が主力です。★★規模はボストン・サイエンティフィックの心臓血管部門(132億66百万ドル)が最大で、ページ下部のレートで円に直すと約2兆1,231億円。テルモの心臓血管カンパニー6,764億円を大きく上回ります。★ただしテルモは血液・細胞テクノロジーカンパニー(2,310億円)を持ち、米国側の2社にこれに当たる事業はありません。
サーモフィッシャーサイエンティフィックとダナハーは医療機器の会社ですか?
患者に使う機器は、どちらもほとんど作っていません。★サーモフィッシャーサイエンティフィックで病院向けの機器にあたるのは特殊診断46億4百万ドル(売上の10.3%)だけです。最大の部門(53.5%)は研究室の消耗品の供給と、医薬品の受託開発製造(CDMO)・臨床試験の支援です。★ダナハーは診断部門(40.5%)が検査機器と試薬ですが、残りの59.5%は研究用の機器・試薬(ライフサイエンス29.9%)とバイオ医薬品の生産資材(バイオテクノロジー29.7%)です。★★この2社にとって、医薬品の業界ページの8社は顧客側に並びます。★当サイトがこの2社を医療機器の業界ページに置いているのは、検査・診断という共通の軸があるためです。シスメックスとの重なりが最も大きい2社でもあります。
アボットは医療機器の会社ではないのですか?
医療機器は売上の48.3%で最大のセグメントですが、それだけの会社ではありません。診断薬20.2%、栄養製品19.1%、確立された医薬品12.5%を持ちます。10-Kにも「ヘルスケア製品の幅広く多様なライン」と記載されています。★★当ページで医療機器以外の柱を持つのは、アボットとサーモフィッシャーサイエンティフィック・ダナハーの3社です。
シスメックスの製品別の売上は分かりますか?
分かります。 シスメックスの報告セグメントは地域(本社統括・EMEA統括・米州統括・中国統括・AP統括)ですが、製品別の内訳は別に開示されています。試薬3,079億円(61.6%)・機器1,032億円(20.6%)・保守サービス693億円(13.9%)・その他196億円(3.9%)です。★★★この構成は、インテュイティブ・サージカルの器具・アクセサリ59.8%・本体24.6%・保守サービス15.6%とほぼ同じ形です。分野は検体検査と手術でまったく違いますが、「装置を置いて、消耗品で稼ぐ」という稼ぎ方が一致しています。★ただし地域別の部門しか無いため、製品ごとの利益は分かりません。
部門の利益率を会社どうしで比べられますか?
比べられません。定義が5通りに分かれているためです。★営業利益をそのまま使うのがダナハーとオリンパス、★全社費用を配分しないセグメント営業利益がアボット・メドトロニック・ストライカー、★部門間取引を含む売上に対して測るのがサーモフィッシャーサイエンティフィックとシスメックス、★社内で決めた一定の為替レートで測るのがボストン・サイエンティフィック、★調整後営業利益がテルモです。★インテュイティブ・サージカルは単一セグメントで、部門の利益そのものがありません。★★ボストン・サイエンティフィックでは、2部門の売上の合計200億95百万ドルが連結の200億74百万ドルより21百万ドル大きくなります。会社が為替の影響を独立の行で示しているためです。★★サーモフィッシャーサイエンティフィックでは、ライフサイエンス・ソリューションズの利益率36.3%が部門間取引を含む売上103億74百万ドルに対するもので、外部売上87億81百万ドルで割ると42.9%になります。★★シスメックスの本社統括の利益率8.2%も、セグメント間を含む売上高2,180億11百万円に対するもので、外部顧客への売上875億62百万円で割ると20.3%になります(同社は製造の中心が日本にあり、海外の統括会社へ供給しているため)。各社のページに定義を書いています。
メドトロニックはアイルランドの会社ですか?
10-Kに「アイルランドのゴールウェイに本社を置く」と記載されています。当サイトはSECに提出書類を出している会社を対象にしており、メドトロニックはその条件を満たします。ただし本社が米国にある会社ではありません。★化学ページのリンデ(アイルランド法人)、自動車部品ページのアプティブ(ジャージー法人)と同じ扱いです。
米国企業の日本での売上は分かりますか?
アボットだけ分かります(14億75百万ドル・売上の3.3%)。★ボストン・サイエンティフィックとサーモフィッシャーサイエンティフィックはアジア太平洋に含まれ、インテュイティブ・サージカルは「米国以外」に含まれます。★★ダナハーは「その他の先進国市場」12億52百万ドル(5.1%)に含まれます。同社は「高成長市場」を「東欧・中東・アフリカ・中南米・アジア(日本・オーストラリア・ニュージーランドを除く)」と定義しており、日本は先進国市場側に入ります。★★ただし金額以外の記載はあります。ボストン・サイエンティフィックは「2025年の第2四半期と第3四半期に、米国のFDAの承認と日本の医薬品医療機器総合機構(PMDA)の承認を得た」と10-Kに書き、インテュイティブ・サージカルは直接販売を行う国として「日本、韓国、インド、台湾、カナダ」を挙げています。
なぜ通期の見通しの節がない会社があるのですか?
★★★米国7社のうち、GAAPの金額で売上高と利益の両方を示す会社は1社もないためです。★サーモフィッシャーサイエンティフィックにいたっては、SECに提出された書類に見通しの数値が1つもありません。決算発表資料の「2026年の年間見通し」という見出しの下は、「本日午前8時30分(米国東部時間)の決算説明の電話会議で、2026年の財務見通しを更新して示す」という1文だけです。そのため同社の個票には「今期の見通し」の節がありません。★ダナハーとインテュイティブ・サージカルも売上高・利益をGAAPの金額で示さず、ダナハーは非GAAPのコア売上高の伸び率、インテュイティブ・サージカルは手術件数の伸び率と非GAAPの比率だけです。★ボストン・サイエンティフィックは売上高の伸び率をGAAPベースで示しています(5.5%〜6.5%)。★★当サイトはGAAPの数値を載せる方針なので、表に載る行が会社ごとに大きく違います。
無配の会社があるのはなぜですか?
当ページの10社のうち、ボストン・サイエンティフィックとインテュイティブ・サージカルの2社が配当を出していません。★代わりに自社株買いを行っています。ボストン・サイエンティフィックは2026年4〜6月期に20億ドルの加速型自社株買いを完了(約4,000万株)、インテュイティブ・サージカルは2025年12月期に480万株を23億ドルで取得しています。★★ダナハーは配当を出していますが、SECのXBRLに1株当たり配当が登録されていないため、当ページの推移の表では欄が空きます。会社は10-Kで四半期0.32ドル、2025年の支払総額8億78百万ドルと記載しています。無配と混同しないようご注意ください。★当サイトは配当の有無について良し悪しを述べません。
10社の決算期はそろっていますか?
★そろっていません。日本の3社(テルモ・オリンパス・シスメックス)はいずれも3月末。米国側はメドトロニックだけが4月末で、アボット・ストライカー・サーモフィッシャーサイエンティフィック・ダナハー・ボストン・サイエンティフィック・インテュイティブ・サージカルは12月末です。★★ただしサーモフィッシャーサイエンティフィックとダナハーは52/53週制で、四半期は暦の四半期と数日ずれます(直近の四半期はサーモフィッシャーサイエンティフィックが2026年3月29日〜6月27日、ダナハーが2026年3月28日〜6月26日)。★そのため「直近の通期」が指す期間は会社ごとに違います。各社のカードに決算期を書いています。
数値はいつ時点のものですか?
決算数値は各社の直近の年次報告書(米国は10-K、日本は有価証券報告書)と、そのあとに公表された決算発表資料によります。日本の3社は2026年3月期、メドトロニックは2026年4月期、残る6社は2025年12月期です。直近の四半期の実績は、米国の会社はいずれも2026年4〜6月期(第2四半期)の四半期報告書によります。株価と時価総額、米ドルの円換算レートはページ下部に記載しています。
注記(2件)
- アメリカの対応企業
- 日米それぞれの開示資料(年次報告書・有価証券報告書)でセグメントを突き合わせ、重なりを確認できたものだけを載せています。どこがどう重なるかは下の「日米の構造の違い」で説明しています。
- 規模の比較
- 米ドルはページ下部のレートで円換算しました。会計基準が異なるため、売上高の範囲は完全には一致しません(各社の基準を併記しています)。上のカードの「掲載企業内シェア」は、掲載した米国企業7社の売上高合計に占める割合です。世界市場でのシェアではありません。
出典
売上高・純利益は各社の直近の通年決算(米国企業 FY2025・FY2026/日本企業 2026年3月期)によります。出典は米国SEC(証券取引委員会)の年次報告書(10-K)、金融庁EDINETの有価証券報告書、株価はYahoo Finance。金額の円換算は1米ドル = 158.73円、株価と時価総額は1米ドル = 157.06円。
投資判断は自己責任で行ってください。
当サイトは特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
数値は更新時点のものです。最新の情報は各社の開示資料をご確認ください。
更新日