オリンパス

基本情報

正式社名
オリンパス株式会社
証券コード
7733(東京証券取引所)
会計基準
IFRS
発行済株式数
1,114,485,700 株
ROE(自己資本利益率)
8.7%2026年3月期
1株あたり配当金
30 円2026年3月期
従業員数
28,138 人2026年3月期末・有価証券報告書・28,138人(2026年3月31日時点・連結。ほかに平均臨時雇用者数1,187人)

売上高と利益の推移

売上高と税引前利益の推移(億円)(利益率)00.0%2,5005.0%5,00010.0%7,50015.0%10,00020.0%12,50025.0%7,5011,4172022年3月期8,8191,8232023年3月期9,2584362024年3月期9,9731,5912025年3月期10,1079402026年3月期18.9%20.7%4.7%15.9%9.3%売上高税引前利益税引前利益率

財務ハイライト(過去5期)

親会社の所有者に帰属する当期利益・ROE

親会社の所有者に帰属する当期利益・ROE(億円)00.0%80010.0%1,60020.0%2,40030.0%3,20040.0%'22/3'23/3'24/3'25/3'26/3当期利益ROE

総資産・親会社の所有者に帰属する持分・持分比率

総資産・親会社の所有者に帰属する持分・持分比率(億円)00.0%4,00015.0%8,00030.0%12,00045.0%16,00060.0%'22/3'23/3'24/3'25/3'26/3総資産親会社所有者帰属持分親会社所有者帰属持分比率

キャッシュ・フロー

キャッシュ・フロー(億円)▲4,000▲2,00002,0004,000'22/3'23/3'24/3'25/3'26/3営業投資財務

1株当たり当期純利益(EPS)

1株当たり当期純利益(EPS)(円)050100150200'22/3'23/3'24/3'25/3'26/3EPS
決算期売上高前期比税引前利益純利益純利益率
2026年3月期2026-03-31期末10,107億円+1.3%940億円682億円6.7%
2025年3月期2025-03-31期末9,973億円+7.7%1,591億円1,179億円11.8%
2024年3月期2024-03-31期末9,258億円+5.0%436億円2,426億円26.2%
2023年3月期2023-03-31期末8,819億円+17.6%1,823億円1,434億円16.3%
2022年3月期2022-03-31期末7,501億円1,417億円1,157億円15.4%

直近5期の通年決算です。出典は金融庁EDINETに提出された有価証券報告書で、利益は有価証券報告書の「主要な経営指標等の推移」によります。日本企業は円で決算を出すため、円換算はしていません。図の売上高と利益は同じ物差しで並べているので、棒の高さの差がそのまま利益の大きさにあたります。会社はIFRSを適用しており、純利益を「親会社の所有者に帰属する当期利益」と呼びます。当サイトは日米の会社を同じ言葉で並べるため、表の見出しは全社共通の言い方にそろえています。★★IFRSのため「主要な経営指標等の推移」に営業利益の欄が無く、税引前利益までしか載っていません。図に描いている利益は税引前利益です。会社は同じ有価証券報告書のセグメント注記と業績の分析で、2026年3月期の営業利益を971億20百万円と示しています。★★★2024年3月期だけ、税引前利益436億11百万円より当期利益2,425億66百万円のほうが大きくなっています。会社は業績の分析で、税引前利益までが継続事業の数値で、当期利益は継続事業と非継続事業の合計であると説明しています。同じ期は投資キャッシュ・フローが3,599億92百万円の収入で、他の4期(いずれも支出)と向きが逆です。会社は2022年4月1日に科学事業を吸収分割で㈱エビデントに承継させ、2023年4月3日に㈱BCJ-66へ譲渡しています。★当サイトはこの期の非継続事業の内訳までは確認していないため、金額と会社の説明だけを載せています。★売上高は5期すべてで前期を上回り、7,501億円から1兆107億円へ1.35倍になりました。一方で税引前利益は1,417億円から940億円へ、当期利益は1,157億円から682億円へ減っています。★株式分割は行われていません。発行済株式総数は12億9,929万株から11億1,449万株へ、自己株式の取得と消却により減っています(有価証券報告書「提出会社の経営指標等」)。★2026年3月期に企業結合で暫定的に測定した公正価値を修正したため、連結財政状態計算書を遡及修正しており、2025年3月期の関連する数値は修正後のものです(同表の注3)。

事業の概要

消化器内視鏡ソリューション

消化器内視鏡、消化器科処置具、医療サービス。★外部売上は連結の69.0%

売上構成比 69.0%売上構成比69.0%6,974億円

部門の利益1,364億円・利益率19.6%

強み・実績
  • 売上高は前期比3.5%増、営業利益は20.5%減の1,363億59百万円
  • 会社は営業減益の理由として、米国関税の影響とセールスミックスの悪化による原価率の悪化、合弁会社Swan EndoSurgical, Inc.への出資に関する約44億円の費用、組織体制の変革とポジション最適化の施策に伴う費用約141億円、開発資産の減損損失が約34億円増えたことを挙げている
  • 会社は品質保証・法規制対応の変革プロジェクトElevateに係る一時的な費用が約58億円減ったことも記載している
主な製品・サービス
  • 消化器内視鏡
  • 消化器科処置具
  • 医療サービス

サージカルインターベンション

泌尿器科製品、呼吸器科製品、外科内視鏡、エネルギー・デバイス、耳鼻咽喉科製品、婦人科製品。★★当期は営業損失149億86百万円(前期は152億65百万円の営業利益)

売上構成比 31.0%売上構成比31.0%3,131億円

部門の利益▲150億円・利益率▲4.8%

強み・実績
  • ★★2部門のうちこちらだけが営業損失。売上高は前期比3.0%減
  • 会社は営業損失の理由として、減収による売上利益の減少、米国関税の影響、サージカルデバイスの一部製品の自主回収に伴う費用約25億円の引当計上、組織体制の変革とポジション最適化の施策に伴う費用約67億円、一部の技術関連資産等の無形資産の減損損失約16億円、開発資産の減損損失が約25億円増えたことを挙げている
  • 分野別では、会社は泌尿器科と呼吸器科が増収、外科内視鏡とその他の治療領域が減収と記載している
主な製品・サービス
  • 泌尿器科製品
  • 呼吸器科製品
  • 外科内視鏡
  • エネルギー・デバイス
  • 耳鼻咽喉科製品
  • 婦人科製品

注目ポイント

  • ★★売上高は5期とも増収、利益は減少売上高は7,501億円→8,819億円→9,258億円→9,973億円→1兆107億円と5期すべてで前期を上回り、5期で1.35倍になりました。一方で税引前利益は1,417億円から940億円へ、当期利益は1,157億円から682億円へ減っています。ROEは25.6%から8.7%へ下がりました。当サイトは良し悪しを判断しません。
  • ★★★サージカルインターベンションが営業損失2部門のうちサージカルインターベンションは当期が営業損失149億86百万円で、前期の152億65百万円の営業利益から転じました。消化器内視鏡ソリューションは1,363億59百万円の営業利益(前期比20.5%減)です。連結の営業利益は1,624億62百万円から971億20百万円へ40.2%減りました。売上高は1.3%増えています。
  • ★2024年3月期だけ利益の並びが逆同期は税引前利益436億11百万円より当期利益2,425億66百万円のほうが大きく、投資キャッシュ・フローも3,599億92百万円の収入と他の4期(いずれも支出)と向きが逆です。会社は税引前利益までが継続事業の数値で、当期利益は継続事業と非継続事業の合計であると説明しています。同社は2023年4月3日に科学事業(㈱エビデント)を譲渡しています。当サイトは非継続事業の内訳までは確認していません。

部門ごとの売上と利益

2026年3月期有価証券報告書のセグメント注記より

部門売上高うち外部顧客向け部門の利益利益率
消化器内視鏡ソリューション6,974億円6,974億円1,364億円19.6%
サージカルインターベンション3,131億円3,131億円▲150億円▲4.8%
その他・消去又は全社2億円▲243億円その他△4億99百万円と、消去又は全社△237億54百万円の合計
連結(営業利益)10,107億円971億円9.6%

部門の利益は「営業利益」です。2部門の合計1,213億73百万円に、その他△4億99百万円と消去又は全社△237億54百万円を加えた971億20百万円が連結の営業利益になります。★★テルモの部門の利益(調整後営業利益)とは基準が違います。オリンパスは同じ有価証券報告書で調整後営業利益1,433億10百万円(前期1,885億9百万円)も公表していますが、部門別に示しているのは営業利益のほうです。会社は調整後営業利益を「営業利益からその他の収益及びその他の費用を除外した利益」と定義しています。★★★サージカルインターベンションは当期が営業損失149億86百万円で、前期の152億65百万円の営業利益から転じました。★報告セグメントの区分が当期から変わりました。会社は2025年4月1日付の組織改編に伴い、従来の「内視鏡事業」「治療機器事業」の2区分を「消化器内視鏡ソリューション事業」「サージカルインターベンション事業」の2区分に変更し、前期も同じ区分に組み替えて表示しています。同時に共通費用の配賦方法を見直しており、会社はその影響で消化器内視鏡ソリューションの営業利益が90億54百万円、サージカルインターベンションの営業利益が70億91百万円減り、調整額の営業損失が161億45百万円減ったと記載しています。

「部門の利益」が何を指すかは会社によって違います。掲載している会社の基準の一覧を用語集に置いています。

売上高の内訳

地域別の売上高(顧客の所在地基準)2026年3月期

  • 北米 40.1%40.1%4,055億円北米
  • 欧州 27.8%27.8%2,811億円欧州
  • 日本 10.3%10.3%1,039億円日本
  • アジア・オセアニア 10.2%10.2%1,026億円アジア・オセアニア
  • 中国 8.2%8.2%825億円中国
  • その他 3.5%3.5%352億円その他

2026年3月期の地域別の売上高です。会社が有価証券報告書で開示した区分をそのまま用いており、当サイトで分類し直したものではありません。★北米が40.1%で最大、日本は10.3%です。北米4,054億93百万円のうち米国は3,796億39百万円(連結の37.6%)。★★中国が957億38百万円から824億52百万円へ13.9%減りました。会社はセグメントの説明で、中国について競争激化や国産優遇策といった継続的な課題を挙げています。日本も1,105億29百万円から1,039億5百万円へ6.0%減っています。一方で欧州は2,546億20百万円から2,810億70百万円へ10.4%増え、アジア・オセアニアも増えています。★非流動資産(金融商品・繰延税金資産・退職給付に係る資産を除く)は日本1,499億86百万円、米州2,353億30百万円(うち米国2,218億96百万円)、欧州・中東1,685億91百万円(うちドイツ695億74百万円)、アジア・オセアニア340億54百万円です。★売上高の10%以上を占める相手先はありません(有価証券報告書の「主要な顧客に関する情報」)。

最新の決算

2027年3月期 第1四半期(2026年4〜6月)2026-08-07 公表

項目2027年3月期 第1四半期(2026年4〜6月)2026年3月期 第1四半期増減
売上高2,404億円2,065億円+16.4%
営業利益290億円166億円+74.4%
税引前利益276億円169億円+63.2%
純利益191億円90億円+112.5%
売上高営業利益率12.0%8.0%

会社が公表した決算資料の数値です。当サイトが原文を翻訳・加工したものではありません。増減は前年の同じ期間との比較です。★3か月(2026年4月1日〜6月30日)の数値です。純利益は親会社の所有者に帰属する四半期利益。★★売上高16.4%増に対し、営業利益74.4%増・純利益112.5%増と、増益率が増収率を大きく上回りました。基本的1株当たり四半期利益は17円76銭(前年同期7円97銭)。★会社は調整後営業利益306億76百万円(前年同期131億88百万円)も併記しています。★★親会社の所有者に帰属する持分比率は49.0%で、2026年3月期末の52.8%から下がりました。期末の自己株式数が1,338万3,184株から5,166万6,048株へ増えています。★会社は当四半期に連結の範囲へBioProtect Ltd.の1社を加えたと記載しています。

会社が公表している今期の見通し

2027年3月期(通期)2026-08-07 公表

項目会社の見通し前期比
売上高1兆760億円〜1兆550億円+6.5%〜+4.4%
営業利益1,555億円〜1,365億円+60.1%〜+40.5%
調整後営業利益1,795億円〜1,605億円+25.3%〜+12.0%
税引前利益1,495億円〜1,305億円+59.1%〜+38.8%
純利益1,090億円〜955億円+59.9%〜+40.1%
1株あたり配当金30円
  • ★★会社は通期の予想を幅で公表しています。上の金額と増減率はいずれも会社の書き方のままで、当サイトで中央値を作ってはいません
  • 基本的1株当たり当期利益は102円26銭〜89円59銭
  • 直近に公表されている業績予想からの修正はありません
  • 配当は年30円(期末一括)の予想で、2026年3月期と同額です。直近の配当予想からの修正もありません
  • ★会社は調整後営業利益を「営業利益からその他の収益及びその他の費用を除外した利益」と定義したうえで、営業利益と両方を公表しています

これは会社が公表した数値であり、当サイトの予測ではありません。会社が公表した数値です。会社は、実際の業績がこの数値と大きく異なることがありうる旨を資料に記載しています。

会社が示した財務ガイダンス

財務ガイダンスと3つの戦略基盤2026年3月期 有価証券報告書(2026年6月18日提出)で説明された内容

会社が掲げる「存在意義」は「世界の人々の健康と安心、心の豊かさの実現」です。

3つの戦略基盤2026年3月期 有価証券報告書(2026年6月18日提出)で説明された内容

戦略基盤テーマ主な重点活動
1イノベーションによる成長成長内視鏡医療で先進技術を活用した製品とソリューションの開発を進める会社が挙げている取り組み
  • AI、デジタル技術、ロボティクス等の先進技術を活用した製品およびソリューションの開発
  • 注力領域における主要製品の導入を通じた製品ポートフォリオの強化
  • 中国および新興国市場におけるプレゼンスの強化
  • 外部パートナーとの提携や企業買収を活用した技術および能力の獲得
2シンプル化運営地域を軸とした組織運営から、事業を主体としたオペレーティング・モデルへ移行する会社が挙げている取り組み
  • 意思決定の迅速化および業務の一貫性の向上
  • 組織階層の削減や業務プロセスの見直し
  • データおよびAIの活用を通じた生産性向上とコスト競争力の強化
3責任ある行動品質品質および安全を最優先とした業務運営を徹底する会社が挙げている取り組み
  • 患者さん中心の価値観を基盤とした、品質および安全を最優先とする業務運営
  • オーナーシップと実行力を重視した企業文化の醸成
  • ESGへの取り組みとグローバルなマネジメント体制「オリンパス・マネジメント・システム」の整備

経営目標(財務)

指標2026年3月期(実績)会社が掲げた目標
売上高の成長率(為替影響を除いたベース・2027年3月期)売上高1兆107億円前年比約3%
売上高の成長率(為替影響を除いたベース・2028年3月期)前年比約4%
売上高の成長率(為替影響を除いたベース・2029年3月期)前年比約5%
調整後営業利益率の改善調整後営業利益1,433億10百万円2026年3月期を起点として年率約100ベーシスポイント以上の改善を継続的に実現

これは会社が公表した計画であり、当サイトの予測でも評価でもありません。目標の言い回しは資料の表現をそのまま用いています。計画は見直されることがあります。★会社は年度ごとの売上高や利益の金額目標ではなく、成長率と利益率の改善幅で示しています。★★会社は株主還元について、2027年3月期以降、配当を中心とした還元モデルから、配当と機動的な自己株式取得を組み合わせた、より柔軟な枠組みへ移行すると記載しています。あわせて「今後は1株当たり配当金の維持を基本としていく考え」とも書いています(有価証券報告書のキャピタルアロケーション)。★1ベーシスポイントは0.01%です。

アメリカの対応企業

ストライカーSYK

ストライカーのメドサージ&ニューロテクノロジー(62.3%)と、オリンパスのサージカルインターベンション(31.0%)が手術関連で重なるが、オリンパスは消化器内視鏡が69.0%で構成が違う

整形外科が中心で、領域が重なりません。ストライカーは売上高251億ドル(基準日のレートで約4.0兆円)で、オリンパスの約3.9倍の規模です。この3社のなかではオリンパスといちばん規模が近い会社ですが、扱う製品は整形外科と手術機器が中心です。

売上高をオリンパスと並べる
  • ストライカー4.0兆円FY2025
  • オリンパス1.0兆円直近の通期
時価総額をオリンパスと並べる
  • ストライカー20.7兆円2026-08-20 時点
  • オリンパス2.4兆円2026-08-20 時点

メドトロニックMDT

メドトロニックのメディカルサージカル(24.3%)と手術関連で重なるが、オリンパスは消化器内視鏡が中心

規模が5.7倍違います。メドトロニックは売上高364億ドル(基準日のレートで約5.8兆円)で、心臓血管・神経科学・医療外科・糖尿病など5部門を持ちます。オリンパスは消化器内視鏡と外科の2部門に絞っており、部門の数がいちばん離れている相手です。

売上高をオリンパスと並べる
  • メドトロニック5.8兆円FY2026
  • オリンパス1.0兆円直近の通期
時価総額をオリンパスと並べる
  • メドトロニック19.0兆円2026-08-20 時点
  • オリンパス2.4兆円2026-08-20 時点

アボットABT

アボットの4区分に、消化器内視鏡に当たる区分がない

事業の幅が違います。アボットは売上高443億ドル(基準日のレートで約7.0兆円)で、オリンパス(1兆107億円)の約6.9倍の規模です。同社は診断薬・医療機器・栄養・ジェネリック医薬品の4部門を持ち、オリンパスが持たない栄養や医薬品にあたる事業を抱えています。重なるのは医療機器の部分だけです。

売上高をオリンパスと並べる
  • アボット7.0兆円FY2025
  • オリンパス1.0兆円直近の通期
時価総額をオリンパスと並べる
  • アボット31.7兆円2026-08-20 時点
  • オリンパス2.4兆円2026-08-20 時点

オリンパスはIFRS、アボット・メドトロニック・ストライカーは米国会計基準です。売上高の範囲は完全には一致しません。米ドルはページ下部に記載の基準日のレートで円換算しています。

決算期がそろっていません。オリンパスは3月末、アボットとストライカーは12月末、メドトロニックは4月の最終金曜日です。

★★推移の図に描いている利益が違います。オリンパスは有価証券報告書の5期の表に営業利益の欄が無いため税引前利益、米国3社は営業利益で描いています。

★★★部門の利益の基準が違います。オリンパスは「営業利益」で、2部門の合計に調整額を足すと連結の営業利益になります。同じ医療機器でもテルモは「調整後営業利益」で部門別を示しており、日本の2社どうしでも基準が違います。米国3社の基準は用語集の一覧に載せています。

よくある質問

オリンパスのアメリカ版はどこですか?

規模でいちばん近いのはストライカー(251億ドル・オリンパスの約3.9倍)ですが、扱う製品は重なりません。ストライカーは整形外科と手術機器が中心です。★事業の形でいえば、メドトロニックが外科・内視鏡の領域を持つ点で一部重なりますが、同社は心臓血管や糖尿病など5部門を抱えており、消化器内視鏡を主力とする会社は米国3社の中にありません。アボットは診断薬・栄養・ジェネリック医薬品まで持つ会社で、事業の幅がさらに広くなります。

売上高は増えているのに、利益はなぜ減っているのですか?

事実として、売上高は5期すべてで前期を上回り、7,501億円から1兆107億円へ1.35倍になりました。一方で税引前利益は1,417億円から940億円へ、当期利益は1,157億円から682億円へ減っています。★★2026年3月期については、会社が減益の要因を挙げています。米国関税の影響とセールスミックスの悪化による原価率の悪化、グローバルレベルで組織体制を変革しポジションの最適化を図る施策に伴う費用約269億円、サージカルインターベンション事業の一部の技術関連資産等の無形資産の減損損失約16億円、開発資産の減損損失の増加などです。当サイトは良し悪しを判断しません。

サージカルインターベンション事業が営業損失というのは、どういう状態ですか?

★★2部門のうち、こちらだけが当期に営業損失149億86百万円となりました。前期は152億65百万円の営業利益です。売上高は3,227億59百万円から3,131億9百万円へ3.0%減りました。会社は損失の要因として、減収による売上利益の減少、米国関税の影響、サージカルデバイスの一部製品の自主回収に伴う費用約25億円の引当計上、組織体制の変革とポジション最適化の施策に伴う費用約67億円、一部の技術関連資産等の無形資産の減損損失約16億円、開発資産の減損損失が約25億円増えたことを挙げています。★もう一方の消化器内視鏡ソリューションは1,363億59百万円の営業利益(前期比20.5%減)です。

2024年3月期だけ、税引前利益より当期利益のほうが大きいのはなぜですか?

★★会社の説明の範囲でお答えします。同期の税引前利益は436億11百万円、当期利益は2,425億66百万円でした。会社は業績の分析で、税引前利益までが継続事業の数値で、当期利益は継続事業と非継続事業の合計であると説明しています。★同期は投資キャッシュ・フローが3,599億92百万円の収入で、他の4期(いずれも支出)と向きが逆です。同社は2022年4月1日に科学事業を吸収分割で㈱エビデントに承継させ、2023年4月3日に㈱BCJ-66へ譲渡しています。★★当期利益のうちいくらがこの譲渡によるものかは、当サイトで確かめていません。2026年3月期の有価証券報告書は、継続事業と非継続事業の区分を2025年3月期・2026年3月期についてしか示していないためです。

部門の利益は、テルモと同じ基準ですか?

★★違います。オリンパスの部門の利益は「営業利益」で、2部門の合計1,213億73百万円に、その他△4億99百万円と消去又は全社△237億54百万円を加えると連結の営業利益971億20百万円になります。テルモは「調整後営業利益」(買収無形資産の償却費と一時的な損益を除いたもの)で部門別を示しています。★オリンパスも調整後営業利益1,433億10百万円を公表していますが、それは会社全体の数値で、部門別に示しているのは営業利益のほうです。同社は調整後営業利益を「営業利益からその他の収益及びその他の費用を除外した利益」と定義しています。

今期の見通しが幅になっているのはなぜですか?

★★会社が幅で公表しているためです。2026年8月7日公表の決算短信で、売上高1兆760億〜1兆550億円、営業利益1,555億〜1,365億円、親会社の所有者に帰属する当期利益1,090億〜955億円というように、すべての項目が幅で示されています。当サイトで中央値を作ってはいません。日本企業の多くは単一の数値で通期予想を出しますが、同社は幅で出しています。★業績予想・配当予想とも、直近に公表されているものからの修正はありません。

特定の取引先に売上が偏っていませんか?

売上高の10%以上を占める相手先はありません。有価証券報告書の「主要な顧客に関する情報」に、該当する相手先が無いため記載を省略する旨が書かれています。★地域では北米が40.1%で最大(うち米国が連結の37.6%)、日本は10.3%です。

数値はいつ時点のものですか?

5期の推移と部門別・地域別の内訳は2026年3月期の有価証券報告書、直近の四半期と今期の見通し・配当予想は2027年3月期第1四半期(2026年8月7日公表の決算短信)によります。株価と時価総額、米ドルの換算レートはページ下部に記載した基準日の値です。

数値の基準日と出典

決算(通年)
2026年3月期(2026-03-31 期末)
決算(四半期)
2027年3月期 第1四半期(2026年4〜6月)/2026-08-07 公表
IR資料の確認日
2026-08-21

部門別の売上高と売上高の内訳、四半期決算、今期の見通し、会社が示した財務ガイダンスは、同社のIRサイトで公開されている次の資料から当サイトが書き写しました(有価証券報告書(2026年3月期・第158期)(2026-06-18 公表)2027年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)(2026-08-07 公表))。5期の推移(売上高・総資産・キャッシュ・フロー等)と発行済株式数・従業員数は、金融庁EDINETに提出された有価証券報告書によります。5期の利益は有価証券報告書の「主要な経営指標等の推移」によります。

投資判断は自己責任で行ってください。

当サイトは特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。

数値は基準日時点のものです。最新の情報は各社の開示資料をご確認ください。