シスメックス
基本情報
- 正式社名
- シスメックス株式会社
- 証券コード
- 6869(東京証券取引所)
- 会計基準
- IFRS
- 発行済株式数
- 629,480,076 株
- ROE(自己資本利益率)
- 7.3%2026年3月期
- 1株あたり配当金
- 38 円2026年3月期
- 従業員数
- 10,861 人2026年3月期末・有価証券報告書・10,861人(2026年3月31日時点・連結。ほかに平均臨時雇用者数804人)
売上高と利益の推移
財務ハイライト(過去5期)
親会社の所有者に帰属する当期利益・ROE
資産合計・親会社の所有者に帰属する持分・持分比率
キャッシュ・フロー
1株当たり当期純利益(EPS)
| 決算期 | 売上高 | 前期比 | 税引前利益 | 純利益 | 純利益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026年3月期2026-03-31期末 | 5,000億円 | -1.7% | 491億円 | 355億円 | 7.1% |
| 2025年3月期2025-03-31期末 | 5,086億円 | +10.2% | 792億円 | 537億円 | 10.6% |
| 2024年3月期2024-03-31期末 | 4,615億円 | +12.4% | 746億円 | 496億円 | 10.8% |
| 2023年3月期2023-03-31期末 | 4,105億円 | +12.8% | 687億円 | 458億円 | 11.2% |
| 2022年3月期2022-03-31期末 | 3,638億円 | — | 643億円 | 441億円 | 12.1% |
直近5期の通年決算です。出典は金融庁EDINETに提出された有価証券報告書で、利益は有価証券報告書の「主要な経営指標等の推移」によります。日本企業は円で決算を出すため、円換算はしていません。図の売上高と利益は同じ物差しで並べているので、棒の高さの差がそのまま利益の大きさにあたります。会社はIFRSを適用しており、純利益を「親会社の所有者に帰属する当期利益」と呼びます。当サイトは日米の会社を同じ言葉で並べるため、表の見出しは全社共通の言い方にそろえています。★★IFRSのため「主要な経営指標等の推移」に営業利益の欄が無く、税引前利益までしか載っていません。図に描いている利益は税引前利益です。会社は同じ有価証券報告書のセグメント注記で、2026年3月期の営業利益(セグメント利益)を518億31百万円と示しています。★★★2026年3月期は5期で初めての減収です。売上高は3,637億円→4,105億円→4,615億円→5,086億円と4期連続で増えたあと、5,000億円へ1.7%減りました。税引前利益は792億円から490億円へ38.1%、当期利益は536億円から354億円へ33.9%減り、ROEは11.98%から7.32%へ下がっています。★★2022年3月期だけ、1株当たりの数値が株式分割前の基準です。会社は2024年4月1日付で普通株式1株につき3株の株式分割を行い、有価証券報告書の同表の注4で「第56期(2023年3月期)の期首に当該株式分割が行われたと仮定して、1株当たり親会社所有者帰属持分、基本的1株当たり当期利益及び希薄化後1株当たり当期利益を算定しております」と記載しています。そのため第55期(2022年3月期)の1株当たり当期利益210円88銭・1株当たり親会社所有者帰属持分1,664円85銭だけが分割前で、翌期の72円94銭・617円56銭とは基準が違います。当サイトは会社が公表していない数値を作らないため、会社の公表どおりに載せています。★同じ注は、2024年3月期の株価収益率についても、2024年3月末時点の株価が権利落ち後の株価であるため権利落ち後の分割割合を加味して計算した旨を記しています。★会社は役員報酬BIP信託及び株式付与ESOP信託を導入しており、同信託が所有する株式を自己株式として処理して期中平均株式数から控除しています(同表の注3)。
事業の概要
本社統括
シスメックス株式会社と国内子会社、および同社が統括する一部の海外子会社。日本と東アジアを担当する。★★5部門でいちばん減益幅が大きく、セグメント利益は前期比69.9%減
利益構成比36.1%178億円・利益率8.2%
- ★★外部顧客への売上は875億62百万円(前期比6.8%減)だが、セグメント間の売上高1,304億49百万円を含めた売上高は2,180億11百万円と5部門で最大。製造の中心を担っている
- 会社は減益の理由として、減収に加え売上原価率の悪化と販売費及び一般管理費の増加を挙げている
- ★当期の減損損失115億19百万円(連結115億57百万円のほぼ全額)がこの部門で計上されている
- 検体検査機器
- 検体検査試薬
- メディカルロボット事業
EMEA統括
欧州・中東・アフリカ。シスメックス ヨーロッパ エスイーほか28社。★外部顧客への売上は5部門で最大の1,521億10百万円(前期比12.1%増)
利益構成比20.1%99億円・利益率6.5%
- ★増収率12.1%は5部門で最も高い
- 会社はヘマトロジー分野の試薬、尿検査分野・血液凝固検査分野の機器と試薬が主要国を中心に増えたと記載している
- セグメント利益は99億4百万円(前期比6.4%減)。会社は事業規模拡大に伴う販売費及び一般管理費の増加を理由に挙げている
- 検体検査機器
- 検体検査試薬
- 保守サービス
米州統括
北米・中南米。シスメックス アメリカ インクほか7社。外部顧客への売上は1,304億56百万円(前期比6.1%増)
利益構成比17.3%85億円・利益率6.5%
- ★セグメント利益85億7百万円は前期比26.1%増で、5部門で唯一の2桁増益
- 会社は北米でヘマトロジー分野の機器・試薬と尿検査分野の機器、中南米で尿検査分野の機器・試薬が増えたと記載している
- 検体検査機器
- 検体検査試薬
- 保守サービス
中国統括
希森美康医用電子(上海)有限公司ほか3社。★★外部顧客への売上は892億96百万円で前期比24.2%減
利益構成比19.0%93億円・利益率10.4%
- ★★5部門でこの部門だけが大きく減収。会社は医療費抑制政策による厳しい環境下で、ヘマトロジー分野の機器と試薬、血液凝固検査分野の試薬等の売上が大きく減ったと記載している
- セグメント利益は93億43百万円(前期比12.2%減)。会社は販売費及び一般管理費が減ったが減収の影響が大きかったと記載している
- ★利益率10.4%は5部門で最も高い
- 検体検査機器
- 検体検査試薬
- 保守サービス
AP統括
アジア・パシフィック。シスメックス アジア パシフィック ピーティーイー リミテッドほか11社。外部顧客への売上は405億81百万円(前期比6.1%増)
利益構成比7.5%37億円・利益率9.1%
- セグメント利益37億7百万円(前期比3.6%増)
- ★会社は2024年8月に竣工したインドの新生産拠点の償却費等により売上原価率が悪化したが、増収で増益になったと記載している
- 検体検査機器
- 検体検査試薬
- 保守サービス
注目ポイント
- ★★★5期で初めての減収売上高は3,637億円→4,105億円→4,615億円→5,086億円と4期連続で増えたあと、2026年3月期に5,000億円へ1.7%減りました。税引前利益は792億円から490億円へ38.1%減、当期利益は536億円から354億円へ33.9%減で、ROEは11.98%から7.32%へ下がっています。会社は減収の理由として、日本と、医療費抑制政策の影響を受けた中国での大きな減収を挙げています。当サイトは良し悪しを判断しません。
- ★★中国が24.2%減、本社統括の利益が69.9%減販売地域別で中国は1,179億70百万円から894億65百万円へ24.2%減りました。部門別では本社統括のセグメント利益が591億4百万円から177億71百万円へ69.9%減っています。同部門では当期に減損損失115億19百万円を計上しました。一方でEMEAは12.6%増、米州は6.2%増です。
- ★試薬が売上の61.6%製品・サービス別では試薬が3,079億23百万円で売上高の61.6%を占めます。機器は20.6%、保守サービスは13.9%です。5つの報告セグメントはすべて地域の統括会社で、製品の区分ではありません。
部門ごとの売上と利益
2026年3月期有価証券報告書のセグメント注記より
| 部門 | 売上高 | うち外部顧客向け | 部門の利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 本社統括 | 2,180億円 | 876億円 | 178億円 | 8.2% |
| EMEA統括 | 1,529億円 | 1,521億円 | 99億円 | 6.5% |
| 米州統括 | 1,305億円 | 1,305億円 | 85億円 | 6.5% |
| 中国統括 | 896億円 | 893億円 | 93億円 | 10.4% |
| AP統括 | 406億円 | 406億円 | 37億円 | 9.1% |
| 調整額 | ▲1,316億円 | — | 26億円セグメント間の売上高1,316億35百万円の消去と、セグメント利益の調整額25億98百万円(棚卸資産の調整額23億53百万円・固定資産の調整額2億45百万円等) | — |
| 連結(営業利益) | 5,000億円 | — | 518億円 | 10.4% |
★★5つの報告セグメントは、すべて地域の統括会社です。製品の区分ではありません。会社は「日本及び東アジア地域においては本社統括として当社が、その他の地域においては米州、EMEA、中国及びアジア・パシフィックの各地域に設置した統括会社が、それぞれの地域特性に応じた包括的な戦略を立案し、事業活動を展開している」と説明しています。★そのため本社統括だけ、外部顧客への売上(875億62百万円)とセグメント間を含む売上高(2,180億11百万円)が大きく違います。同社は製造の中心が日本にあり、他の統括会社へ供給しているためです。★部門の利益は「セグメント利益」で、会社は連結損益計算書の営業利益と調整を行っていると注記しています。5部門の合計492億32百万円に調整額25億98百万円を加えた518億31百万円が連結の営業利益です。★★★本社統括のセグメント利益が591億4百万円から177億71百万円へ69.9%減ったことが、連結の減益の中心にあります。同部門では当期に減損損失115億19百万円(連結115億57百万円のほぼ全額)を計上しています。★★中国統括は外部売上が24.2%減で、会社は医療費抑制政策の影響を挙げています。
「部門の利益」が何を指すかは会社によって違います。掲載している会社の基準の一覧を用語集に置いています。
売上高の内訳
販売地域別の売上高2026年3月期
- EMEA(欧州・中東・アフリカ)
- 米州
- 中国
- 国内
- AP(アジア・パシフィック)
2026年3月期の販売地域別の売上高です。会社が有価証券報告書の業績の分析で開示した区分をそのまま用いており、当サイトで分類し直したものではありません。★この区分は、上の報告セグメント(統括会社別)とは別のものです。会社は業績の分析で、売っている相手のいる地域ごとの売上高を示しています。海外が88.3%(4,414億3百万円)で、国内は11.7%です。★★中国が1,179億70百万円から894億65百万円へ24.2%減り、国内も677億86百万円から586億3百万円へ13.5%減りました。一方でEMEAは12.6%増、米州は6.2%増、APは6.4%増です。★会社はセグメント注記の「地域に関する情報」では国ごとの区分も示しており、そちらでは日本586億3百万円・米国1,157億80百万円・中国894億65百万円・その他2,361億58百万円です。★非流動資産(金融資産・退職給付に係る資産・繰延税金資産を除く)は日本1,483億96百万円、その他1,059億55百万円です。★売上高の10%以上を占める相手先はありません(「主要な顧客に関する情報」)。
製品・サービス別の売上高2026年3月期
- 試薬
- 機器
- 保守サービス
- その他
★★試薬が売上高の61.6%を占めます。機器は20.6%、保守サービスは13.9%です。★機器を売って、そのあと試薬と保守サービスが続けて売れる形になっており、会社は中期経営計画で「安定的な収益源である診断薬においてバリューチェーン全体での変革を実行する」と記載しています。★前期と比べると、試薬は3,138億18百万円から3,079億23百万円へ1.9%減、機器は1,042億59百万円から1,032億32百万円へ1.0%減、保守サービスは684億14百万円から692億75百万円へ1.3%増です。
最新の決算
2027年3月期 第1四半期(2026年4〜6月)2026-08-07 公表
| 項目 | 2027年3月期 第1四半期(2026年4〜6月) | 2026年3月期 第1四半期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,307億円 | 1,057億円 | +23.6% |
| 営業利益 | 148億円 | 106億円 | +39.5% |
| 税引前利益 | 141億円 | 79億円 | +79.2% |
| 純利益 | 87億円 | 46億円 | +90.9% |
| 売上高営業利益率 | 11.3% | 10.1% | — |
会社が公表した決算資料の数値です。当サイトが原文を翻訳・加工したものではありません。増減は前年の同じ期間との比較です。★3か月(2026年4月1日〜6月30日)の数値です。純利益は親会社の所有者に帰属する四半期利益。★★売上高23.6%増に対し、営業利益39.5%増・税引前利益79.2%増・純利益90.9%増と、増益率が増収率を大きく上回りました。基本的1株当たり四半期利益は14円17銭(前年同期7円30銭)。★★親会社所有者帰属持分比率は65.0%で、2026年3月期末の71.4%から下がりました。期末の自己株式数が799万5,365株から2,427万5,357株へ増えています。★会社は当四半期に連結の範囲へシスメックスBioMajesty株式会社の1社を加えたと記載しています。
会社が公表している今期の見通し
2027年3月期(通期)2026-08-07 公表
| 項目 | 会社の見通し | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 5,450億円 | +9.0% |
| 営業利益 | 600億円 | +15.8% |
| 税引前利益 | 560億円 | +14.2% |
| 純利益 | 370億円 | +4.4% |
| 売上高営業利益率 | 11.0% | — |
| 1株あたり配当金 | 40円 | — |
- ★★この予想は2026年8月7日に修正されたものです(決算短信に「直近に公表されている業績予想からの修正の有無:有」と記載)
- 基本的1株当たり当期利益は60円89銭
- ★会社は第2四半期累計の予想も公表しています。売上高2,650億円(前年同期比14.0%増)・営業利益250億円(同24.1%減)・税引前利益230億円(同23.2%減)・親会社の所有者に帰属する当期利益150億円(同21.1%減)
- 配当は年40円(中間20円・期末20円)の予想で、2026年3月期の38円から増える見込みです。直近の配当予想からの修正はありません
これは会社が公表した数値であり、当サイトの予測ではありません。会社が公表した数値です。売上高営業利益率は当サイトが売上高と営業利益から計算したものです。会社は、実際の業績がこの数値と大きく異なることがありうる旨を資料に記載しています。
中期経営計画
中期経営計画(2027年3月期〜2029年3月期)2026年4月開始・2026年3月期 有価証券報告書(2026年6月提出)で説明された内容
会社が掲げる「長期ビジョン」は「より良いヘルスケアジャーニーを、ともに。」です。2033年度を最終年度とする長期経営戦略2033(VA33)の一部として推進しています。
優先的に取り組む4つのテーマ2026年4月開始・2026年3月期 有価証券報告書(2026年6月提出)で説明された内容
| テーマ | テーマ | 主な重点活動 |
|---|---|---|
| 1ダイアグノスティクス事業の競争力強化本業AI等の最新技術を融合させた新製品をグローバル市場へ順次投入する | 会社が挙げている取り組み |
|
| 2ダイアグノスティクス事業の強みを活かした医療DXとデータ活用の推進DX世界190カ国以上に広がる顧客基盤の検査データとAI解析技術を組み合わせる | 会社が挙げている取り組み |
|
| 3バリューチェーン改革による収益性向上収益性グループ全体の収益性および資本効率の改善を図る | 会社が挙げている取り組み |
|
| 4財務・資本戦略の再設計財務資本効率の向上を図る | 会社が挙げている取り組み |
|
経営目標(財務)
| 指標 | 2026年3月期(実績) | 会社が掲げた目標 |
|---|---|---|
| ROE(2028年度) | 7.32% | 12.0% |
| 配当性向 | 85.16%(提出会社の単体ベース) | 40%目途の累進配当 |
これは会社が公表した計画であり、当サイトの予測でも評価でもありません。目標の言い回しは資料の表現をそのまま用いています。計画は見直されることがあります。★会社は売上高や利益の金額目標をこの有価証券報告書には示していません。数値で示されているのはROEと配当性向です。★★ROEの目標12.0%(2028年度)に対し、2026年3月期の実績は7.32%です。★配当性向の実績85.16%は提出会社(単体)の当期純利益に対するもので、有価証券報告書の「提出会社の経営指標等」に載っている数値です。連結の当期利益に対する比率とは分母が違います。★同社は「シスメックス・エコビジョン2033」も策定しており、製品ライフサイクルにおけるCO2排出量や水消費量の削減、グリーン調達等を推進すると記載しています。
アメリカの対応企業
アボットABT
アボットの診断薬(20.2%)と重なるが、シスメックスは地域別でしか金額を開示しておらず、製品レベルの重なりを数字で確かめられない
★★この3社のなかで、事業がいちばん重なる会社です。アボットは診断薬・医療機器・栄養・ジェネリック医薬品の4部門を持ち、そのうち診断薬部門(Diagnostic Products)は89億37百万ドルです。基準日のレートで約1.4兆円になり、シスメックス全体(5,000億円)の約2.8倍にあたります。会社全体では443億ドル(約7.0兆円)で、シスメックスの約14.0倍の規模です。
売上高をシスメックスと並べる- アボット7.0兆円FY2025
- シスメックス5,000億円直近の通期
- アボット31.7兆円2026-08-20 時点
- シスメックス1.2兆円2026-08-20 時点
メドトロニックMDT
メドトロニックの4区分に、検体検査に当たる区分がない
領域が重なりません。メドトロニックは売上高364億ドル(基準日のレートで約5.8兆円)で、心臓血管・神経科学・医療外科・糖尿病など治療機器が中心です。シスメックスの約11.5倍の規模ですが、検体検査を主力とする部門はありません。
売上高をシスメックスと並べる- メドトロニック5.8兆円FY2026
- シスメックス5,000億円直近の通期
- メドトロニック19.0兆円2026-08-20 時点
- シスメックス1.2兆円2026-08-20 時点
ストライカーSYK
ストライカーの2区分に、検体検査に当たる区分がない
領域が重なりません。ストライカーは売上高251億ドル(基準日のレートで約4.0兆円)で、整形外科と手術機器が中心です。シスメックスの検体検査にあたる事業を持ちません。規模はシスメックスの約8.0倍で、この3社のなかではいちばん近い部類です。
売上高をシスメックスと並べる- ストライカー4.0兆円FY2025
- シスメックス5,000億円直近の通期
- ストライカー20.7兆円2026-08-20 時点
- シスメックス1.2兆円2026-08-20 時点
シスメックスはIFRS、アボット・メドトロニック・ストライカーは米国会計基準です。売上高の範囲は完全には一致しません。米ドルはページ下部に記載の基準日のレートで円換算しています。
★決算期がそろっていません。シスメックスは3月末、アボットとストライカーは12月末、メドトロニックは4月の最終金曜日です。
★★推移の図に描いている利益が違います。シスメックスは有価証券報告書の5期の表に営業利益の欄が無いため税引前利益、米国3社は営業利益で描いています。
★★★部門の区切り方が違います。シスメックスの5つの報告セグメントはすべて地域の統括会社で、製品の区分ではありません。米国3社はいずれも製品・治療領域で区切っています。部門どうしを直接くらべることはできません。
よくある質問
シスメックスのアメリカ版はどこですか?
★★事業がいちばん重なるのはアボットの診断薬部門です。アボットは4部門のうち診断薬部門(Diagnostic Products)が89億37百万ドルで、基準日のレートで約1.4兆円、シスメックス全体(5,000億円)の約2.8倍にあたります。★ただし会社全体で見るとアボットは443億ドル(約7.0兆円)でシスメックスの約14.0倍あり、医療機器・栄養・ジェネリック医薬品も抱えています。★メドトロニックとストライカーは治療機器・整形外科が中心で、検体検査を主力とする部門を持ちません。
5つの部門が全部「統括」となっているのはなぜですか?
★★★シスメックスの報告セグメントは、製品ではなく地域の統括会社で区切られているためです。会社は「日本及び東アジア地域においては本社統括として当社が、その他の地域においては米州、EMEA、中国及びアジア・パシフィックの各地域に設置した統括会社が、それぞれの地域特性に応じた包括的な戦略を立案し、事業活動を展開している」と説明しています。★そのため本社統括だけ、外部のお客さまへの売上(875億62百万円)と、他の統括会社への供給を含めた売上高(2,180億11百万円)が大きく違います。製造の中心が日本にあるためです。★製品ごとの内訳は、有価証券報告書の「製品及びサービスに関する情報」に別に載っており、当ページでも製品・サービス別として並べています。
2026年3月期に減収になったのはなぜですか?
★事実として、売上高は4期連続で増えたあと、2026年3月期に5,086億円から5,000億円へ1.7%減りました。5期で初めての減収です。会社は理由として、米州・EMEA・APでは増収だったものの、日本と、医療費抑制政策の影響を受けた中国で大きく減収になったことを挙げています。販売地域別では中国が24.2%減・国内が13.5%減、EMEAは12.6%増・米州は6.2%増です。★利益面については、会社は減収に加えて売上原価率の上昇、販売費及び一般管理費の増加、事業環境の変化や戦略の変更等による減損損失の計上を挙げています。当サイトは良し悪しを判断しません。
本社統括の利益が69.9%減ったのはなぜですか?
★★会社が挙げている理由は、減収・売上原価率の悪化・販売費及び一般管理費の増加の3つです。セグメント利益は591億4百万円から177億71百万円になりました。★同部門では当期に減損損失115億19百万円を計上しており、これは連結の減損損失115億57百万円のほぼ全額にあたります。★★それぞれが利益をいくら押し下げたかは、会社が金額を示していないため当サイトでも分けていません。減損の対象になった資産も特定していません。
2022年3月期の1株当たりの数値だけ桁が違うのはなぜですか?
★★★株式分割の基準が、その期だけ違うためです。会社は2024年4月1日付で普通株式1株につき3株の株式分割を行いましたが、有価証券報告書の「主要な経営指標等の推移」注4は「第56期(2023年3月期)の期首に当該株式分割が行われたと仮定して、1株当たり親会社所有者帰属持分、基本的1株当たり当期利益及び希薄化後1株当たり当期利益を算定しております」と記しています。★そのため第55期(2022年3月期)の1株当たり当期利益210円88銭だけが分割前で、翌期の72円94銭とは基準が違います。1株当たり親会社所有者帰属持分も同じで、1,664円85銭と617円56銭です。★当サイトは会社が公表していない数値を作らないため、会社の公表どおりに載せています。★ファーストリテイリングもまったく同じ形です。
試薬が売上の6割というのは、どういう状態ですか?
★事実として、製品・サービス別では試薬が3,079億23百万円で売上高の61.6%を占めます。機器は1,032億32百万円で20.6%、保守サービスは692億75百万円で13.9%です。★機器を売って、そのあと試薬と保守サービスが続けて売れる形になっており、会社は中期経営計画で「安定的な収益源である診断薬においてバリューチェーン全体での変革を実行する」と記載しています。★前期と比べると、試薬は1.9%減、機器は1.0%減、保守サービスは1.3%増です。
特定の取引先に売上が偏っていませんか?
★売上高の10%以上を占める相手先はありません。有価証券報告書の「主要な顧客に関する情報」に、該当する相手先が無いため記載を省略する旨が書かれています。★販売地域別では海外が88.3%(4,414億3百万円)、国内が11.7%です。
数値はいつ時点のものですか?
5期の推移と部門別・製品別・地域別の内訳は2026年3月期の有価証券報告書、直近の四半期と今期の見通し・配当予想は2027年3月期第1四半期(2026年8月7日公表の決算短信)によります。株価と時価総額、米ドルの換算レートはページ下部に記載した基準日の値です。
数値の基準日と出典
- 決算(通年)
- 2026年3月期(2026-03-31 期末)
- 決算(四半期)
- 2027年3月期 第1四半期(2026年4〜6月)/2026-08-07 公表
- IR資料の確認日
- 2026-08-21
部門別の売上高と売上高の内訳、四半期決算、今期の見通し、中期経営計画は、同社のIRサイトで公開されている次の資料から当サイトが書き写しました(有価証券報告書(2026年3月期・第59期)(2026-06-25 公表)/2027年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)(2026-08-07 公表))。5期の推移(売上高・総資産・キャッシュ・フロー等)と発行済株式数・従業員数は、金融庁EDINETに提出された有価証券報告書によります。5期の利益は有価証券報告書の「主要な経営指標等の推移」によります。
投資判断は自己責任で行ってください。
当サイトは特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
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