GEエアロスペース
基本情報
GEエアロスペースGENYSE
GENERAL ELECTRIC CO
民間エンジン・サービス(75.9%)と防衛・推進技術の2部門。2023年にGEヘルスケア、2024年にGEベルノバを分離して航空機エンジン専業になった。
売上高は7.3兆円で、IHI(1.6兆円)の約4.5倍。従業員は約57,000人。
- 時価総額56.9兆円
- 売上高7.3兆円
- 営業利益—
- 純利益1.4兆円
- 株価342.58USD
- PER42.1倍
- PBR19.03倍
- ROE45.8%
- 配当利回り0.42%
売上高と利益の推移
財務ハイライト(過去5期)
純利益・ROE
総資産・自己資本・自己資本比率
キャッシュ・フロー
1株あたり利益(EPS・希薄化後)
| 決算期 | 売上高 | 前期比 | 純利益 | 純利益率 |
|---|---|---|---|---|
| FY20252025-12-31期末 | 73,385億円 | +18.5% | 13,930億円 | 19.0% |
| FY20242024-12-31期末 | 61,938億円 | +9.5% | 10,492億円 | 16.9% |
| FY20232023-12-31期末 | 56,570億円 | +21.3% | 15,175億円 | 26.8% |
| FY20222022-12-31期末 | 46,633億円 | -48.4% | 538億円 | 1.2% |
| FY20212021-12-31期末 | 90,372億円 | — | ▲10,142億円 | ▲11.2% |
直近5期の通年決算です。
事業の概要
民間エンジン・サービス(CES)
民間航空機のエンジンと、その整備・部品供給。CFMインターナショナル(サフランとの折半出資)を通じたLEAPとCFM56が中心
利益構成比87.2%14,181億円・利益率26.6%
- ★★売上高333億14百万ドルで2部門の75.9%。前期の268億81百万ドルから23.9%増えた
- ★★★うちサービスが250億10百万ドル・機器が83億4百万ドル。サービスが部門の75.1%を占め、連結の売上高の54.5%にあたる
- ★★部門の利益88億61百万ドル(26.6%)。前期の70億55百万ドル(26.2%)から25.6%増えた
- ★研究開発費12億87百万ドル(前期9億93百万ドル)
- LEAP(CFMインターナショナル)
- CFM56
- GE9X・GEnx
- 整備・修理・オーバーホール(MRO)
- 純正部品の供給
防衛・推進技術(DPT)
軍用エンジンと推進システム、アビオ・アエロを通じた部品・積層造形。会社は「防衛・システム」と「推進・積層技術」の2つの営業セグメントを1つの報告セグメントにまとめている
利益構成比12.8%2,074億円・利益率12.3%
- ★売上高105億54百万ドルで2部門の24.1%。前期は94億78百万ドルだった
- ★部門の利益12億96百万ドル(12.3%)。民間エンジン・サービスの26.6%の半分以下
- ★★部門間取引が16億86百万ドルあり、外部顧客への売上は88億68百万ドル
- ★機器54億28百万ドル・サービス54億26百万ドルとほぼ半々
- 軍用エンジン
- 推進システム
- アビオ・アエロ(部品・積層造形)
- 整備・修理
注目ポイント
- ★★★2度の分離で、複合企業から航空機エンジン専業になった会社は2023年1月にGEヘルスケア、2024年4月にGEベルノバ(電力・再生可能エネルギー)を分離し、航空機エンジンの専業になりました。社名も「ゼネラル・エレクトリック」から「GEエアロスペース」へ改めています(SECへの登録名は今も General Electric Co)。★★★そのため当ページの5期の推移は、2021年12月期だけが別の基準です。同期の売上高564億69百万ドルはGEベルノバを含み、2022年12月期以降の291億39百万ドル〜458億55百万ドルは含みません。48.4%の減少は事業の縮小ではなく、集計する範囲の変更です。★会社は2021年12月期を分離後の基準に組み替えた年次報告書を出していないため、当サイトも組み替えていません。★★2022年12月期以降の4期は同じ基準で比べられます。売上高は57.4%増えました。
- ★★★売上の66.7%が「サービス」2部門の売上438億68百万ドルのうち、機器が134億33百万ドル、サービスが304億36百万ドルです。サービスが69.4%を占めます。★★民間エンジン・サービス部門ではさらに高く、333億14百万ドルのうちサービスが250億10百万ドル・75.1%です。これは連結の売上高458億55百万ドルの54.5%にあたります。★★★エンジン本体を売るより、その後の整備・部品供給で稼ぐ構造です。会社は10-Kに、整備・修理・オーバーホール(MRO)の能力を増やすため10億ドルを投資し、うち5億ドルをLEAPのMRO能力の拡大に充てると記載しています。★当ページのボーイングも、グローバル・サービシズ部門(売上の23.4%)で同じ形の事業を持ちます。
- ★★残存履行義務が1,905億64百万ドル2025年12月末時点で、契約済みでまだ売上として認識していない金額は1,905億64百万ドルです。売上高458億55百万ドルの4.2倍にあたります。★★うち機器に関するものが275億34百万ドル、サービスに関するものが1,630億29百万ドルです。★機器は1年以内に34%・2年以内に57%・5年以内に89%が認識される見込みとされています。★★サービスは1年以内に12%・5年以内に42%・10年以内に69%・15年以内に86%で、極めて長い期間にわたります。エンジンの整備契約が数十年に及ぶためです。★★当ページのボーイングは受注残を6,822億7百万ドルと開示していますが、これは受注した機体の総額で、残存履行義務とは定義が違います。
- ★米国内への投資と雇用を10-Kに書いている会社は10-Kに「国内製造業の再興を支持し、2025年に米国の製造に10億ドルを投資し、米国で5,000人を雇用した」と記載しています。★同時に「米国の航空宇宙産業の継続的な強さを確かなものにする、自由で公正な貿易の促進も支持する」とも書いています。★★関税については、「2025年後半に、米国は欧州連合・英国・日本・韓国との間で航空宇宙機器についてゼロ対ゼロの関税合意を結び、相互に関税を撤廃することとした」と記載しています。★従業員は約57,000人で、うち約30,000人が米国です。★当ページの重工・防衛の米国5社では最も少ない人数です(ボーイング約182,000人、RTX 180,000人、ロッキード・マーティン123,000人、ノースロップ・グラマン95,000人)。
部門ごとの売上と利益
2025年12月期(2025年1月1日〜12月31日)10-Kの注記25より
| 部門 | 売上高 | うち外部顧客向け | 部門の利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 民間エンジン・サービス(CES) | 53,315億円 | 53,216億円 | 14,181億円 | 26.6% |
| 防衛・推進技術(DPT) | 16,890億円 | 14,192億円 | 2,074億円 | 12.3% |
| 全社・その他(Corporate & Other) | 3,180億円 | 5,977億円 | ▲154億円報告セグメントに含まれない事業と、部門に配分していない全社の損益 | — |
| 連結(部門利益の合計) | 73,385億円 | — | 16,255億円 | 22.2% |
★★報告セグメントは2つ、営業セグメントは3つです。
地域別の売上
地域別の売上高2025年12月期(2025年1月1日〜12月31日)
- 米国
- アジア
- 欧州
- 中東・アフリカ
- 南北アメリカ(米国を除く)
2025年12月期(2025年1月1日〜12月31日)の地域別の売上高です。
最新の決算
2026年4〜6月期2026-07-16 公表
| 項目 | 2026年4〜6月期 | 2025年4〜6月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 21,363億円 | 17,641億円 | +21.1% |
| 純利益 | 3,793億円 | 3,246億円 | +16.9% |
会社が公表した決算資料の数値です。
日本企業との違い
IHI7013
★★★当ページで最も正面から重なる組み合わせ。IHIの航空宇宙防衛事業は航空機エンジンの部品が主力で、GEエアロスペースの民間エンジン・サービス部門(333億14百万ドル)と同じ領域にある。★★「本体より、その後の整備で稼ぐ」形も共通。GEエアロスペースは売上の66.7%がサービスで、IHIも民間エンジンの整備事業を持つ。★★採算の水準も近い(IHIの航空宇宙防衛17.3%、GEエアロスペースの民間エンジン・サービス26.6%)。★★★ただし立ち位置が違う。GEエアロスペースはエンジンを設計・統合する側、IHIは主要な部品(低圧タービンなど)を供給する側。★規模は約4.5倍の差
航空宇宙防衛(39.4%)・産業システム汎用機械(26.7%)・資源エネルギー環境(22.7%)・社会基盤(7.9%)の4事業で、2026年3月期の売上収益は1兆6,434億円。★★★当ページの日本側3社の中で、最も正面から重なる相手です。 IHIの航空宇宙防衛事業は航空機エンジンの部品が主力で、GEエアロスペースの民間エンジン・サービス部門(333億14百万ドル)と同じ領域にあります。★★「本体より、その後の整備で稼ぐ」形も共通します。 GEエアロスペースは売上の66.7%がサービスで、IHIも民間エンジンの整備事業を持ちます。★★採算の水準も近いです。 IHIの航空宇宙防衛のセグメント利益率は17.3%、GEエアロスペースの民間エンジン・サービスは26.6%です。★★★ただし立ち位置が違います。 GEエアロスペースはエンジンを設計・統合する側、IHIは主要な部品(低圧タービンなど)を供給する側です。★規模はGEエアロスペースが約4.5倍です。
売上高をGEエアロスペースと並べる- IHI1.6兆円2026年3月期
- GEエアロスペース7.3兆円直近の通期
- IHI3.0兆円
- GEエアロスペース56.9兆円
三菱重工業7011
★★★三菱重工業は「分離する前のGE」に最も近い形。火力発電のガスタービン(エナジー41.3%)・航空機エンジンの部品(航空防衛宇宙28.0%)・産業機械を1社で持つ。GEエアロスペースは2024年までGEベルノバ(電力・再生可能エネルギー)を含んでおり、当ページの2021年12月期の売上高564億69百万ドルはその基準。★★つまり三菱重工業は、GEが分けた事業を1社で抱えている。★★現在の姿では重なりが薄い。GEエアロスペースは航空機エンジンの専業で、三菱重工業の航空防衛宇宙(1兆3,929億円)とだけ接する。★規模は近い
エナジー(41.3%)・航空防衛宇宙(28.0%)・プラントインフラ(16.4%)・物流冷熱ドライブシステム(12.6%)の4事業で、2026年3月期の売上収益は4兆9,742億円。★★★「分離する前のGE」に最も近い形です。 三菱重工業は火力発電のガスタービン(エナジー)・航空機エンジンの部品(航空防衛宇宙)・産業機械を同じ会社の中に持ちます。GEエアロスペースは2024年までGEベルノバ(電力・再生可能エネルギー)を含んでおり、当ページの2021年12月期の売上高564億69百万ドルはその基準です。★★つまり三菱重工業は、GEが分けた事業を1社で抱えていることになります。★★現在の姿では重なりが薄いです。 GEエアロスペースは航空機エンジンの専業で、三菱重工業の航空防衛宇宙(1兆3,929億円)とだけ接します。★規模は近いです(GEエアロスペースの売上高458億55百万ドル対4兆9,742億円)。
売上高をGEエアロスペースと並べる- 三菱重工業5.0兆円2026年3月期
- GEエアロスペース7.3兆円直近の通期
- 三菱重工業13.6兆円
- GEエアロスペース56.9兆円
川崎重工業7012
航空宇宙システム(6,137億円・26.6%)が接する。川崎重工業も航空機エンジンの部品を手がけ、防衛省向けの航空機も作る。★★★ただし川崎重工業は事業の幅が広く、最大の事業はパワースポーツ&エンジン(二輪車・四輪バギー)6,828億円。GEエアロスペースは航空機エンジンの専業。★★分離を繰り返して専業になった点はGEエアロスペース特有(2023年にGEヘルスケア、2024年にGEベルノバ)。★規模は約3.2倍の差
パワースポーツ&エンジン(29.5%)・航空宇宙システム(26.6%)・エネルギーソリューション&マリン(18.8%)など6事業で、2026年3月期の売上収益は2兆3,113億円。★★航空宇宙システム(6,137億円・26.6%)がGEエアロスペースと接します。 川崎重工業も航空機エンジンの部品を手がけ、防衛省向けの航空機も作ります。★★★ただし川崎重工業は事業の幅が広く、最大の事業はパワースポーツ&エンジン(二輪車・四輪バギー)6,828億円です。GEエアロスペースは航空機エンジンの専業です。★★分離を繰り返して専業になった点は、GEエアロスペース特有です。 会社は2023年にGEヘルスケア、2024年にGEベルノバを分離しました。★規模はGEエアロスペースが約3.2倍です。★どちらも米国が大きな市場です(GEエアロスペースは39.7%、川崎重工業は32.2%)。
売上高をGEエアロスペースと並べる- 川崎重工業2.3兆円2026年3月期
- GEエアロスペース7.3兆円直近の通期
- 川崎重工業2.3兆円
- GEエアロスペース56.9兆円
4社とも決算期と会計基準の組み合わせが異なるため、売上高の範囲は完全には一致しません。GEエアロスペースは12月期の米国会計基準、三菱重工業・川崎重工業・IHIは3月期のIFRSです。★★GEエアロスペースの5期の推移は、2021年12月期だけがGEベルノバを含む別の基準です。米ドルはページ下部に記載のレートで円換算しています。
よくある質問
GEエアロスペースと正面から重なる日本の会社はどこですか?
IHIです。 IHIの航空宇宙防衛事業(6,481億円・売上の39.4%)は航空機エンジンの部品が主力で、GEエアロスペースの民間エンジン・サービス部門と同じ領域にあります。★「本体より、その後の整備で稼ぐ」形も共通します。★★ただし立ち位置が違います。 GEエアロスペースはエンジンを設計・統合する側、IHIは主要な部品を供給する側です。★川崎重工業の航空宇宙システム(6,137億円)とも接します。★★★三菱重工業は「分離する前のGE」に近い形です。火力発電のガスタービン・航空機エンジンの部品・産業機械を1社で持っており、GEが2023年と2024年に分けた事業を、三菱重工業は今も抱えています。
なぜ2021年12月期と2022年12月期で売上高が半減しているのですか?
事業が半減したのではなく、集計する範囲が変わったためです。★★★会社は2023年1月にGEヘルスケア、2024年4月にGEベルノバ(電力・再生可能エネルギー)を分離し、航空機エンジンの専業になりました。★当サイトが使うSECのXBRLでは、2021年12月期の数値は2023年12月期の年次報告書(2024年2月2日提出)から取っており、GEベルノバを含みます。2022年12月期は2024年12月期の年次報告書、2023〜2025年12月期は2025年12月期の年次報告書から取っており、いずれもGEベルノバを非継続事業として除いた基準です。★★会社は2021年12月期を分離後の基準に組み替えた年次報告書を出していないため、当サイトも組み替えていません。組み替えると、会社が公表していない数字を当サイトが作ることになるためです。★★2022年12月期以降の4期は同じ基準で比べられます。売上高は291億39百万→353億48百万→387億2百万→458億55百万ドルへ57.4%増えました。
社名が「GEエアロスペース」なのに、SECの登録名が違うのはなぜですか?
会社は事業上の呼び名を改めましたが、法人名は変えていないためです。★2025年12月31日期のForm 10-K(2026年1月29日提出)の表紙には、「(Exact name of registrant as specified in its charter)」として General Electric Company と印字されています。一方、本文と表紙のロゴは GE Aerospace を使っています。★★当サイトは読者が探す名前を優先し、社名を「GEエアロスペース」としました。旧称「ゼネラル・エレクトリック」でも検索できるように別表記として登録しています。★当ページのRTXも、社名を変えた会社です(ただし同社は法人名も変更済みで、EDGARの登録名と一致します)。
「売上の3分の2がサービス」とは、どういうことですか?
2部門の売上438億68百万ドルのうち、機器が134億33百万ドル、サービスが304億36百万ドルです。サービスが69.4%を占めます。★★民間エンジン・サービス部門ではさらに高く、333億14百万ドルのうちサービスが250億10百万ドル・75.1%です。これは連結の売上高458億55百万ドルの54.5%にあたります。★★★エンジン本体を売るより、その後の整備・部品供給で稼ぐ構造です。★会社は10-Kに、整備・修理・オーバーホール(MRO)の能力を増やすため10億ドルを投資し、うち5億ドルをLEAPのMRO能力の拡大に充てると記載しています。★★残存履行義務の内訳もこれを裏づけます。1,905億64百万ドルのうち1,630億29百万ドルがサービスに関するもので、15年以内に86%が認識される見込みとされています。エンジンの整備契約が数十年に及ぶためです。★当ページのボーイングも、グローバル・サービシズ部門(売上の23.4%)で同じ形の事業を持ちます。
部門の利益は営業利益ですか?
営業利益ではありません。会社は「Segment profit」と呼び、10-Kに「最高経営意思決定者(最高経営責任者)が業績評価と資源配分に使う指標」と記載しています。★★この指標からは、会社が除いてよいと判断した項目が抜かれています。具体的には「減損、規模の大きい事業構造改革、分離に伴う費用、生産拠点の再編、買収に伴う費用、買収・売却による一部の損益、一部の訴訟の和解」です。非継続事業と非支配持分に帰属する分も除かれます。★一方、共通サービス・従業員給付・情報技術といった全社費用は、利用状況または相対的な運営費用に応じて各部門に配分されています。★★2部門の合計101億57百万ドルから、全社・その他△96百万ドル・支払利息等△8億43百万ドル・営業外の給付収益788百万ドル・法人税△14億5百万ドルを差し引くと、継続事業の普通株主に帰属する純利益86億1百万ドルになります。★★★2026年1月15日に、民間エンジン・サービス部門を「民間エンジンのライフサイクル全体」へ広げると公表しており、次の年次報告書では部門の区分が変わります。
なぜ推移の図が営業利益ではなく純利益なのですか?
同社の連結損益計算書に営業利益の行が無いためです。 会社は売上高から費用を引いた先を段階的に示しておらず、営業利益にあたる小計を置いていません。★当サイトが5期そろえて描ける利益が純利益しかないため、推移の図は純利益で描いています。★★当ページの重工・防衛の米国5社は、いずれも同じ形です(RTX・ロッキード・マーティン・ノースロップ・グラマン・ボーイングのうち、ボーイングだけが営業利益の行を持ちます)。★三菱重工業・川崎重工業・IHIもIFRSのため「主要な経営指標等の推移」に営業利益の欄がなく、税引前利益までしか載っていません。
日本での売上はどれくらいですか?
開示されていません。 地域別の区分は米国181億94百万ドル(39.7%)・アジア108億19百万ドル(23.6%)・欧州86億3百万ドル・中東アフリカ45億75百万ドル・南北アメリカ(米国を除く)36億64百万ドルの5つで、日本はアジアに含まれます。★★米国以外が売上高の60%を占め、会社は10-Kにこの比率を明記しています(2023年12月期52%→2024年12月期55%→2025年12月期60%)。★★★ただし10-Kは日本を名指ししています。「2025年後半に、米国は欧州連合・英国・日本・韓国との間で航空宇宙機器についてゼロ対ゼロの関税合意を結び、相互に関税を撤廃することとした」と記載しています。★米国政府向けの機器とサービスの販売は、連結売上高の10%です(前期12%、前々期14%)。当ページのノースロップ・グラマンやロッキード・マーティンとは、政府依存の度合いが大きく違います。
今期の見通しの節がないのはなぜですか?
会社が示している見通しの数値が、すべて非GAAPのためです。 2026年7月16日の決算発表で、会社は2026年12月期について調整後売上高の伸び率(高い10%台)・営業利益105億5千万〜107億5千万ドル・調整後1株当たり利益7.65〜7.85ドル・フリーキャッシュフロー89億〜92億ドルを示していますが、いずれにも「非GAAP」の印が付いています。★当サイトはGAAPの数値を載せる方針のため、この節を置いていません。★部門ごとの見通しも同じで、民間エンジン・サービスは営業利益102億5千万〜103億5千万ドル、防衛・推進技術は16億〜17億ドルとされています。★★当ページの重工・防衛の米国5社の中では、ボーイングが通期の見通しそのものを公表していません。
中期経営計画はありますか?
会社は売上高・利益率・ROEなどの中長期の数値目標を、SECの提出書類では公表していません。★通期の見通しは1年ぶんだけで、複数年にわたる数値目標の一覧はありません。★★複数年にわたる唯一の数値は、10-Kに書かれた投資の計画です。会社は「整備・修理・オーバーホールの能力を増やすため10億ドルを投資し、うち5億ドルをLEAPのMRO能力の拡大に充てる」「2025年に米国の製造に10億ドルを投資し、米国で5,000人を雇用した」と記載しています。★三菱重工業・川崎重工業・IHIが中期経営計画で示すような数値目標の一覧を、GEエアロスペースはSECの提出書類に出していません。
数値はいつ時点のものですか?
決算数値は各社の直近の年次報告書(米国は10-K、日本は有価証券報告書)によります。決算期は会社ごとに異なり、GEエアロスペースは12月末、三菱重工業・川崎重工業・IHIは3月末です。★★GEエアロスペースの5期の推移は、2021年12月期だけがGEベルノバを含む別の基準です。直近の四半期の実績は、会社が2026年7月16日にSECへ提出した四半期報告書(Form 10-Q)によります。株価と時価総額はページ下部の更新日時点の値です。
注記(4件)
- 売上高と利益の推移
- ★★★2021年12月期と2022年12月期のあいだで、会社の中身が変わっています。売上高は564億69百万ドル(2021年12月期)→291億39百万ドル(2022年12月期)と48.4%減っていますが、事業が半減したのではなく、集計する範囲が変わったためです。★★★会社は2023年1月にGEヘルスケア、2024年4月にGEベルノバ(電力・再生可能エネルギー)を分離し、航空機エンジンの専業になりました。当サイトが使うSECのXBRLでは、2021年12月期の数値は2023年12月期の年次報告書から取っており、GEベルノバを含みます。2022年12月期以降はGEベルノバを非継続事業として除いた基準です。★会社は2021年12月期をGEベルノバ分離後の基準に組み替えた年次報告書を出していないため、当サイトも組み替えていません。2022年12月期以降の4期は同じ基準で比べられます。★★その4期で見ると、売上高は291億39百万→353億48百万→387億2百万→458億55百万ドルへ57.4%増え、純利益は3億36百万→94億82百万→65億56百万→87億4百万ドルです。★2023年12月期の純利益94億82百万ドルには、分離した事業に関する損益が含まれます。★★同社の連結損益計算書には営業利益の行がありません。当サイトが5期そろえて描ける利益が純利益しかないため、推移の図は純利益で描いています。★1株当たり配当は0.32ドルから1.44ドルへ増えています(2024年12月期に1.12ドルへ引き上げ)。★ROEと自己資本比率は会社が公表していないため当サイトが計算しています(ROEの分母は期首と期末の自己資本の平均、自己資本比率は期末の自己資本÷期末の総資産)。
- 部門ごとの売上と利益
- 会社は「防衛・システム」と「推進・積層技術」を、経済的な特性の類似などを理由に1つの報告セグメント(防衛・推進技術)にまとめたと10-Kに記載しています。★★★部門の利益(Segment profit)からは、会社が除いてよいと判断した項目が抜かれています。会社は「減損、規模の大きい事業構造改革、分離に伴う費用、生産拠点の再編、買収に伴う費用、買収・売却による一部の損益、一部の訴訟の和解」を挙げています。非継続事業と非支配持分に帰属する分も除かれます。★一方、共通サービス・従業員給付・情報技術といった全社費用は、利用状況または相対的な運営費用に応じて各部門に配分されています。★★2部門の合計101億57百万ドルから、全社・その他△96百万ドル・支払利息等△8億43百万ドル・営業外の給付収益788百万ドル・法人税△14億5百万ドルを差し引くと、継続事業の普通株主に帰属する純利益86億1百万ドルになります。これに非継続事業1億3百万ドルを足したものが、普通株主に帰属する純利益87億4百万ドルです。★2部門の総売上438億68百万ドルに全社・その他19億87百万ドルを足すと、連結の売上高458億55百万ドルになります。★★会社は部門別の資産を開示していません(最高経営意思決定者が資産に基づいて業績評価も資源配分もしていないため)。★★★2026年1月15日に、民間エンジン・サービス部門を「民間エンジンのライフサイクル全体」へ広げると公表しています。次の年次報告書では部門の区分が変わります。
- 「部門の利益」が何を指すかは会社によって違います。掲載している会社の基準の一覧を用語集に置いています。
- 地域別の売上
- 会社が10-Kの注記25で開示した区分をそのまま用いており、当サイトで分類し直したものではありません。★★米国以外が売上高の60%(276億61百万ドル)を占めます。会社は10-Kにこの比率を明記しており、2023年12月期52%→2024年12月期55%→2025年12月期60%と上がり続けています。★★アジアが108億19百万ドル・23.6%で、米国181億94百万ドル(39.7%)に次ぐ規模です。前期の72億37百万ドルから49.5%増えました。★日本の金額は開示されていません。アジアに含まれます。★★★ただし10-Kは日本を名指ししています。「2025年後半に、米国は欧州連合・英国・日本・韓国との間で航空宇宙機器についてゼロ対ゼロの関税合意を結び、相互に関税を撤廃することとした」と記載しています。★米国政府向けの機器とサービスの販売は、連結売上高の10%です(前期12%、前々期14%)。★有形固定資産(純額)は米国57億36百万ドル・欧州12億57百万ドル・アジア5億5百万ドル・南北アメリカ4億79百万ドル・その他11百万ドルです。★5区分の合計は連結の売上高と一致します。
- 最新の決算
- 当サイトが原文を翻訳・加工したものではありません。増減は前年の同じ期間との比較です。★3か月(2026年4月1日〜6月30日)の数値です。★売上高は21.1%増、純利益は16.9%増えました。★会社は決算発表資料で、民間エンジン・サービス部門の売上を97億31百万ドル(27%増)・部門利益26億57百万ドル(20%増)、防衛・推進技術部門の売上を34億ドル(16%増)・部門利益4億75百万ドル(18%増)と公表しています。★同部門の受注は、民間エンジン・サービスが129億32百万ドル(18%増)でした。★利益率は出していません。同社の損益計算書に営業利益の行が無く、他社と同じ物差しの利益率を作れないためです。
出典
部門別・地域別の売上高、四半期決算は、同社が公表した次の資料から当サイトが書き写しました(2025年12月期 Form 10-K(2026-01-29 公表)/2026年12月期 第2四半期 Form 10-Q(2026-07-16 公表)/2026年12月期 第2四半期の決算発表(Form 8-K 添付資料99.1)(2026-07-16 公表))。5期の推移(売上高・利益・総資産・キャッシュ・フロー等)と発行済株式数は、米国SECに提出されたXBRLデータによります。金額は1米ドル=160.04円、株価と時価総額は1米ドル=160.04円で円に直しています(レートの出典はYahoo Finance)。
投資判断は自己責任で行ってください。
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数値は更新時点のものです。最新の情報は各社の開示資料をご確認ください。
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