GEベルノバ
基本情報
GEベルノバGEVNYSE
GE Vernova Inc.
パワー(51.9%)・エレクトリフィケーション(25.3%)・ウィンド(23.9%)の3部門。2024年4月2日にGEから分離した発電と送配電の会社で、防衛事業は持たない。
売上高は6.1兆円で、三菱重工業(5.0兆円)の約1.2倍。従業員は約75,000人。
- 時価総額38.9兆円
- 売上高6.1兆円
- 営業利益2,221億円
- 純利益7,816億円
- 株価911.93USD
- PER51.6倍
- PBR21.73倍
- ROE47.1%
- 配当利回り0.14%
売上高と利益の推移
財務ハイライト(過去5期)
当社株主に帰属する当期純利益・ROE
総資産・純資産・株主資本比率
キャッシュ・フロー
1株当たり当期純利益(EPS)
| 決算期 | 売上高 | 前期比 | 営業利益 | 営業利益率 | 純利益 | 純利益率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| FY20252025-12-31期末 | 60,923億円 | +9.0% | 2,221億円 | 3.6% | 7,816億円 | 12.8% |
| FY20242024-12-31期末 | 55,909億円 | +5.1% | 754億円 | 1.3% | 2,484億円 | 4.4% |
| FY20232023-12-31期末 | 53,195億円 | +12.1% | ▲1,477億円 | ▲2.8% | ▲701億円 | ▲1.3% |
| FY20222022-12-31期末 | 47,458億円 | — | ▲4,611億円 | ▲9.7% | ▲4,379億円 | ▲9.2% |
直近5期の通年決算です。
事業の概要
パワー(Power)
ガスタービン・蒸気タービン・原子力・水力の発電設備とその保守。売上高の51.9%を占め、受注残も943億87百万ドルで最大
部門の利益4,644億円・利益率14.7%
- 重構造ガスタービン・エアロデリバティブ(2025年の受注173台・29.8GW)
- 蒸気タービンと原子力(小型モジュール炉を含む)
- 水力発電設備
- 長期の保守サービス契約
エレクトリフィケーション(Electrification)
送配電の機器とソフトウェア。売上高は前期比27.7%増で、3部門でいちばん伸びた
部門の利益2,293億円・利益率14.9%
- 交流変電所のシステム・開閉装置・変圧器
- 高圧直流送電(HVDC)
- 同期調相機と蓄電システム
- 電力系統のソフトウェア
ウィンド(Wind)
陸上風力・洋上風力とブレード製造(LMウインドパワー)。3部門で唯一の赤字
部門の利益▲957億円・利益率▲6.6%
- 陸上風力タービン
- 洋上風力タービン
- 風車のブレード(LMウインドパワー)
- 風力発電所の保守サービス
注目ポイント
- ★★★2024年4月2日にGEから分かれた会社会社は10-Kに「2024年4月2日、ゼネラル・エレクトリック(現在はGEエアロスペースとして事業を行う)が、かねて公表していたGEベルノバの分離を完了した」と記載しています。★本社はマサチューセッツ州ケンブリッジです。★★★当サイトには分かれた相手のGE(GEエアロスペース)も載っています。同じ業界ページで見比べられます。★★そのため当サイトが持つ推移は4期ぶんで、2022年・2023年12月期はGEの一部としての「連結および結合」の財務諸表です。★★分離前は2期続けて営業赤字(△28億81百万ドル・△9億23百万ドル)で、分離後の2024年12月期に4億71百万ドルの黒字へ転じました。★会社は2025年12月9日に、自社株買いの枠を60億ドルから100億ドルへ増やしたと公表しています。
- ★★★3部門のうちウィンドだけが赤字★パワーはセグメントEBITDA 29億2百万ドル(利益率14.7%)、エレクトリフィケーションは14億33百万ドル(14.9%)です。★★★ウィンドは5億98百万ドルの赤字(△6.6%)です。★★ウィンドは売上高も減っています。91億10百万ドルで、前期の97億1百万ドルから6.1%減りました。★会社は減った理由として「洋上風力で、2024年第3四半期に計上した中止済み案件の和解収入がなくなったこと」「案件の遅れ」「生産したナセルの数が減ったこと」、および「LMウインドパワーで生産拠点を減らしたことによる数量の減少」を挙げています。★★一方でエレクトリフィケーションは売上高が27.7%増(75億50百万ドル→96億42百万ドル)で、3部門でいちばん伸びました。★★★会社は2026年の見通しで、ウィンドについて「オーガニックの売上高が2桁台前半の減少、セグメントEBITDAはおよそ4億ドルの赤字」としています。
- ★★★受注残が売上高の3.9倍受注残(RPO=残存履行義務)は2025年12月末で1,502億38百万ドルです。売上高380億68百万ドルの3.9倍にあたります(当サイトの計算)。★前期の1,190億23百万ドルから26%増えました。内訳は設備642億45百万ドル・サービス859億93百万ドルです。★★パワーだけで943億87百万ドル(前期比29%増)です。★会社は増えた理由として「ガスパワーで重構造ガスタービンとエアロデリバティブの設備および保守契約が増えたこと」「蒸気パワーの保守、水力の設備、原子力の設備が増えたこと」を挙げ、一方で「洋上風力は契約の履行が進んだこと、陸上風力は米国の顧客が政策の不確かさに直面したことで受注が減った」としています。★★★2026年4〜6月期の受注は242億ドルで、会社は「オーガニックで88%増」と公表しました。★★同社は「ガスパワーの設備の受注残と枠の予約契約が100GWから116GWへ増えた」とも公表しています。
- ★★売上高の54.4%が米国以外、従業員は欧州がいちばん多い2025年12月期の売上高は米国173億41百万ドル(45.6%)・米国以外207億28百万ドル(54.4%)です。★米国以外の内訳は欧州75億94百万ドル・中東アフリカ53億89百万ドル・アジア46億29百万ドル・米国以外の南北アメリカ31億16百万ドルです。★★従業員はおよそ75,000人で、会社は「欧州に約24,000人、米国に約21,000人、アジアに約19,000人、中南米に約6,000人」と記載しています。★★★売上高でも従業員でも、米国は半分を下回ります。★会社は「従業員のおよそ70%が製造・エンジニアリング・サービスの専門職」とも記載しています。★★日本単独の数字は開示されていません。アジアの46億29百万ドルに含まれます。★前期からの動きを見ると、米国が18.1%増えた一方で米国以外はほぼ横ばいでした(当サイトの計算)。
部門ごとの売上と利益
2025年12月期10-Kの「SUMMARY OF REPORTABLE SEGMENTS」より
| 部門 | 売上高 | 部門の利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| パワー(Power) | 31,635億円 | 4,644億円 | 14.7% |
| エレクトリフィケーション(Electrification) | 15,431億円 | 2,293億円 | 14.9% |
| ウィンド(Wind) | 14,579億円 | ▲957億円 | ▲6.6% |
| 消去・全社 | ▲722億円 | ▲866億円売上高の行は「Eliminations and other(消去とその他)」、利益の行は「Corporate and other(全社とその他)」で、会社は別の名前で示している。利益の側には金融事業と、独立した上場会社として運営するために必要な全社費用が入る | — |
| 連結(調整後EBITDA) | 60,923億円 | 5,115億円 | 8.4% |
★★★部門の利益は営業利益ではなく「セグメントEBITDA」です。
地域別の売上
地域別の売上高2025年12月期
- 米国
- 欧州
- 中東・アフリカ
- アジア
- 米国以外の南北アメリカ
2025年12月期の地域別の売上高です。
最新の決算
2026年4〜6月期(2026年12月期 第2四半期)2026-07-22 公表
| 項目 | 2026年4〜6月期(2026年12月期 第2四半期) | 2025年4〜6月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 17,771億円 | 14,581億円 | +21.9% |
| 営業利益 | 1,045億円 | 605億円 | +72.8% |
| 純利益 | 1,069億円 | 823億円 | +30.0% |
| 売上高営業利益率 | 5.9% | 4.1% | — |
会社が公表した決算資料の数値です。
会社が公表している今期の見通し
2026年12月期の見通し2026-07-22 公表
| 項目 | 会社の見通し | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 455億〜465億ドル | +19.5%〜+22.2%(前期比・当サイトの計算) |
- ★★会社が金額で示しているのは売上高だけです。利益は「調整後EBITDA率12%〜14%」という非GAAPの指標で、当サイトはGAAPの数値を載せる方針のため表に入れていません。
- ★会社は2026年7月22日にこの見通しを引き上げました。売上高は445億〜455億ドルから455億〜465億ドルへ、フリーキャッシュフロー(非GAAP)は65億〜75億ドルから115億〜125億ドルへ。調整後EBITDA率は12%〜14%のまま据え置いています。
- ★★部門ごとの見通しも示されています。パワーは「オーガニックの売上高が18%〜20%増(従来は16%〜18%増)、セグメントEBITDA率17%〜19%」、エレクトリフィケーションは「売上高145億〜150億ドル(うちプロレックGEがおよそ31億ドル)、セグメントEBITDA率18%〜20%」、ウィンドは「オーガニックの売上高が2桁台前半の減少、セグメントEBITDAはおよそ4億ドルの赤字」です。
- ★見通しは10-Kにも四半期報告書にも記載がなく、SECに提出された決算発表資料(Form 8-K 添付資料99)にあります。
これは会社が公表した数値であり、当サイトの予測ではありません。
日本企業との違い
三菱重工業7011
★★★この業界ページで唯一、正面から重なる組み合わせ。三菱重工業のエナジー(2兆626億円・売上収益の41.5%・利益率13.0%)と、GEベルノバのパワー(197億67百万ドル・売上高の51.9%・セグメントEBITDA率14.7%)は、どちらもガスタービンを中心とする発電設備とその保守である。★★規模はGEベルノバのパワー(約3兆1,634億円)のほうが大きい。★★★ただし会社全体では中身が違う。三菱重工業は航空・防衛・宇宙が売上の28.0%を占めるが、GEベルノバは防衛事業を持たない(その部分は分離元のGEエアロスペースに残った)。★利益の定義も違うので利益率はそのまま比べられない(三菱重工業は営業利益に準じる区分利益、GEベルノバは減価償却費などを引く前のセグメントEBITDA)。★規模は会社全体でもGEベルノバ(約6兆923億円)が三菱重工業(4兆9,741億円)の1.22倍。
エナジー(売上の41.5%)・航空/防衛/宇宙・プラント/インフラ・物流/冷熱/ドライブシステムの4セグメントで、2026年3月期の売上収益は4兆9,741億68百万円。★★★この2社は正面から重なります。 三菱重工業のエナジー(2兆626億円・利益率13.0%)と、GEベルノバのパワー(197億67百万ドル=ページ下部のレートで約3兆1,634億円・セグメントEBITDA率14.7%)は、どちらもガスタービンを中心とする発電設備とその保守です。★★規模はGEベルノバのパワーのほうが大きいです(約3兆1,634億円対2兆626億円)。★★★ただし会社全体では中身が違います。 三菱重工業は航空・防衛・宇宙が売上の28.0%を占め、GEベルノバは防衛事業を持ちません(その部分は分離元のGEエアロスペースに残りました)。★規模はGEベルノバのほうが大きいです(約6兆923億円対4兆9,741億円で1.22倍)。
売上高をGEベルノバと並べる- 三菱重工業5.0兆円2026年3月期
- GEベルノバ6.1兆円直近の通期
- 三菱重工業13.6兆円
- GEベルノバ38.9兆円
川崎重工業7012
川崎重工業のエネルギーソリューション&マリン(4,601億45百万円・売上収益の19.9%・利益率12.0%)がガスタービン・ガスエンジン・舶用機械を扱い、GEベルノバのパワーと一部が重なる。★★★ただし比重がまったく違う。川崎重工業はこの部門が2割弱で、二輪車を含むパワースポーツ&エンジンが29.6%で最大。GEベルノバは発電と送配電だけの会社である。★規模はGEベルノバ(約6兆923億円)が川崎重工業(2兆3,112億円)の2.64倍。★GEベルノバは防衛事業を持たないが、川崎重工業は航空宇宙システム(27.2%)を持つ。
パワースポーツ&エンジン(売上の29.6%)・航空宇宙システム・エネルギーソリューション&マリン・精密機械/ロボット・車両などの6セグメントで、2026年3月期の売上収益は2兆3,112億67百万円。★★重なるのは1つの部門どうしです。 川崎重工業のエネルギーソリューション&マリン(4,601億45百万円・利益率12.0%)は、ガスタービン・ガスエンジン・舶用機械などを扱い、GEベルノバのパワーと一部が重なります。★★★ただし比重がまったく違います。 川崎重工業はこの部門が売上の19.9%にとどまり、二輪車を含むパワースポーツ&エンジンが29.6%で最大です。GEベルノバは発電と送配電だけの会社です。★規模はGEベルノバのほうが大きいです(約6兆923億円対2兆3,112億円で2.64倍)。
売上高をGEベルノバと並べる- 川崎重工業2.3兆円2026年3月期
- GEベルノバ6.1兆円直近の通期
- 川崎重工業2.3兆円
- GEベルノバ38.9兆円
IHI7013
IHIの資源・エネルギー・環境(3,767億20百万円・売上収益の22.9%・利益率1.6%)がボイラや原動機を扱い、GEベルノバのパワーと一部が重なる。★★利益率の差が大きい(1.6%対14.7%)が、利益の定義が違うのでそのまま比べられない。★★★IHIは航空・宇宙・防衛が利益の柱(1,124億29百万円・利益率17.3%)で、GEベルノバは防衛事業を持たない。★規模はGEベルノバ(約6兆923億円)がIHI(1兆6,434億円)の3.71倍。
航空・宇宙・防衛(売上の39.7%)・産業システム/汎用機械・資源/エネルギー/環境・社会基盤の4セグメントで、2026年3月期の売上収益は1兆6,434億2百万円。★★重なるのは資源・エネルギー・環境です。 IHIのこの部門(3,767億20百万円)はボイラや原動機を扱い、GEベルノバのパワーと一部が重なります。★★★利益率の差が大きいです。IHIの資源・エネルギー・環境は1.6%、GEベルノバのパワーは14.7%(セグメントEBITDA率)です。ただし利益の定義が違うため、そのまま比べられる数字ではありません。★★IHIは航空・宇宙・防衛が利益の柱(1,124億29百万円・利益率17.3%)で、GEベルノバは防衛事業を持ちません。★規模はGEベルノバのほうが大きいです(約6兆923億円対1兆6,434億円で3.71倍)。
売上高をGEベルノバと並べる- IHI1.6兆円2026年3月期
- GEベルノバ6.1兆円直近の通期
- IHI3.0兆円
- GEベルノバ38.9兆円
4社とも決算期と会計基準の組み合わせが異なるため、売上高の範囲は完全には一致しません。決算期は日本3社が3月末、GEベルノバが12月末です。★★★部門の利益の定義が違います。日本3社は営業利益(またはそれに準じる区分利益)、GEベルノバは「セグメントEBITDA」で、減価償却費などを引く前の金額です。そのまま比べられる数字ではありません。米ドルはページ下部に記載のレートで円換算しています。
よくある質問
GEベルノバと正面から重なる日本の会社はどこですか?
三菱重工業です。★★★三菱重工業のエナジーと、GEベルノバのパワーが正面から重なります。どちらもガスタービンを中心とする発電設備とその保守です。★規模は三菱重工業のエナジーが2兆626億円(利益率13.0%)、GEベルノバのパワーが197億67百万ドル(約3兆1,634億円・セグメントEBITDA率14.7%)で、GEベルノバのパワーのほうが大きい形です。★★★ただし会社全体では中身が違います。三菱重工業は航空・防衛・宇宙が売上の28.0%を占めますが、GEベルノバは防衛事業を持ちません。★川崎重工業とはエネルギーソリューション&マリン(4,601億45百万円)、IHIとは資源・エネルギー・環境(3,767億20百万円)が一部重なります。いずれも会社全体に占める比重は2割前後で、GEベルノバのように発電と送配電だけの会社ではありません。★★利益の定義も違います。日本3社は営業利益に準じる区分利益、GEベルノバは減価償却費などを引く前のセグメントEBITDAです。
GEとGEベルノバはどう違うのですか?
2024年4月2日に、GEがGEベルノバを分離しました。★会社は10-Kに「ゼネラル・エレクトリック(現在はGEエアロスペースとして事業を行う)が、かねて公表していたGEベルノバの分離を完了した。GEは当社の株式のすべてを自社の株主へ交付し、当社は独立した会社になった」と記載しています。★★★当サイトの重工・防衛のページには、分かれた相手のGEも載っています。★いまのGE(GEエアロスペース)は航空機エンジンの会社で、民間エンジン・サービスが75.9%を占めます。GEベルノバは発電と送配電の会社です。★★GEは2023年にGEヘルスケアも分離しており、3つに分かれた形です。★★本社もGEベルノバはマサチューセッツ州ケンブリッジにあります。★★★分離前の期をどう読むかに注意が要ります。当サイトの推移のうち2022年・2023年12月期は、GEの一部としての「連結および結合」の財務諸表です。この2期は営業赤字(△28億81百万ドル・△9億23百万ドル)でした。
2025年12月期の当期純利益が営業利益より大きいのはなぜですか?
★★★法人税が戻し(ベネフィット)になったためです。★営業利益は13億88百万ドル、当期純利益は48億84百万ドルです。★★会社は「2025年第4四半期に29億7百万ドルの法人税のベネフィットを計上した」と記載しています。★理由として「米国の連邦・州の繰延税金資産について、その大部分を実現できると判断を改めた」「米国で課税される事業が複数年にわたり黒字であること」を挙げています。★★実効税率は△72.5%で、通期の法人税は△20億51百万ドルでした。★繰延税金資産の評価性引当金は、2025年に36億4百万ドル減っています(84億20百万ドル→48億16百万ドル)。★★★したがって1株当たり利益17.69ドルも、この税の戻しを含んだ数値です。★★会社は同じ期の「調整後EBITDA」を31億96百万ドル(率8.4%)としていますが、これは非GAAPの指標です。★★★当サイトはこの戻しが今後も続くかどうかを書きません。
部門の利益が「セグメントEBITDA」なのはどういう意味ですか?
★★★営業利益でも当期純利益でもありません。★会社は「最高経営責任者が最高経営意思決定者であり、その評価にあたって、減価償却費・のれん等の減損・大規模な事業再構築・事業の売買による損益などを除くことがある」と10-Kに記載しています。★★3部門の合計に全社の△5億41百万ドルを足した31億96百万ドルを、会社は「調整後EBITDA」と呼び、非GAAPの指標だと明記しています。★★★同じ期の営業利益は13億88百万ドル(営業利益率3.6%)、当期純利益は48億84百万ドルです。3つとも意味が違います。★★売上高の側の4行目は「消去とその他」△4億51百万ドル、利益の側の4行目は「全社とその他」△5億41百万ドルで、会社は別の名前で示しています。当サイトはこれを1行にまとめています。★利益の側には金融事業と、独立した上場会社として運営するために必要な費用が入ると会社は注記しています。
ウィンドが赤字なのはなぜですか?
★ウィンドのセグメントEBITDAは5億98百万ドルの赤字(△6.6%)です。3部門で唯一の赤字で、前期も5億88百万ドルの赤字でした。★★売上高も減っています。91億10百万ドルで、前期の97億1百万ドルから6.1%減りました。★会社は減った理由として「洋上風力で、2024年第3四半期に計上した中止済み案件の和解収入がなくなったこと」「案件の遅れ」「生産したナセルの数が減ったこと」、および「LMウインドパワーで生産拠点を減らしたことによる数量の減少」を挙げています。★★受注残でも「洋上風力は契約の履行が進んだこと、陸上風力は米国の顧客が政策の不確かさに直面したことで受注が減った」と会社は記載しています。★★★会社は2026年の見通しで、ウィンドについて「オーガニックの売上高が2桁台前半の減少、セグメントEBITDAはおよそ4億ドルの赤字」としています。★★★当サイトは、この事業をどう評価するかを書きません。
受注残はどれくらいありますか?
2025年12月末で1,502億38百万ドルです。売上高380億68百万ドルの3.9倍にあたります(当サイトの計算)。★前期の1,190億23百万ドルから26%増えました。内訳は設備642億45百万ドル・サービス859億93百万ドルです。★★パワーだけで943億87百万ドル(前期比29%増)です。★会社は増えた理由として「ガスパワーで重構造ガスタービンとエアロデリバティブの設備および保守契約が増えたこと」「蒸気パワーの保守、水力の設備、原子力の設備が増えたこと」「エレクトリフィケーションで交流変電所のシステム・開閉装置・変圧器、同期調相機と蓄電システムの需要が増えたこと」を挙げています。★★ガスタービンの受注は2025年に173台・29.8GWで、前期の112台・20.2GWから増えました。引き渡しは81台・15.3GWなので、受注が引き渡しの約2倍です。★★★2026年4〜6月期の受注は242億ドルで、会社は「オーガニックで88%増」と公表しました。★会社は「ガスパワーの設備の受注残と枠の予約契約が100GWから116GWへ増えた」とも公表しています。
日本での売上はどれくらいですか?
日本単独の数字は開示されていません。★会社が示す地域別は、米国173億41百万ドル(45.6%)・欧州75億94百万ドル(20.0%)・中東アフリカ53億89百万ドル(14.2%)・アジア46億29百万ドル(12.2%)・米国以外の南北アメリカ31億16百万ドル(8.2%)の5区分です。日本はアジアの46億29百万ドルに含まれます。★会社は「設備とサービスを売った先の地域で分類している」「この分析では米国を南北アメリカの残りと分けて示す」と注記しています。★★★米国以外が54.4%で、売上高でも従業員でも米国は半分を下回ります。★従業員はおよそ75,000人で、会社は「欧州に約24,000人、米国に約21,000人、アジアに約19,000人、中南米に約6,000人」と記載しています。★★5区分の合計と連結の売上高は1百万ドル違います。会社の表がそのようになっており、端数の処理によるものです。★★当サイトは開示されていないことを推測で補いません。
今期の見通しはどこまで公表されていますか?
GAAPの金額で示されているのは売上高だけです。★2026年7月22日の決算発表で、会社は2026年12月期について「売上高455億〜465億ドル」としています。前期の380億68百万ドルからは+19.5%〜+22.2%にあたります(当サイトの計算)。★★会社はこの日、見通しを引き上げました。売上高は445億〜455億ドルから455億〜465億ドルへ、フリーキャッシュフロー(非GAAP)は65億〜75億ドルから115億〜125億ドルへ引き上げ、調整後EBITDA率は12%〜14%のまま据え置いています。★★部門ごとの見通しも示されています。パワーは「オーガニックの売上高が18%〜20%増(従来は16%〜18%増)、セグメントEBITDA率17%〜19%」、エレクトリフィケーションは「売上高145億〜150億ドル(うちプロレックGEがおよそ31億ドル)、セグメントEBITDA率18%〜20%」、ウィンドは「オーガニックの売上高が2桁台前半の減少、セグメントEBITDAはおよそ4億ドルの赤字」です。★利益の指標が非GAAPしかないため、当サイトの表には売上高だけを入れています。★見通しは10-Kにも四半期報告書にも記載がなく、SECに提出された決算発表資料(Form 8-K 添付資料99)にあります。
中期経営計画はありますか?
会社は売上高・利益率・ROEなどの中長期の数値目標を、SECの提出書類では公表していません。★通期の見通しは1年ぶんだけで、複数年にわたる数値目標の一覧はありません。★当ページの日本3社が中期経営計画で示すようなものを、GEベルノバはSECの提出書類に出していません。★会社が数値で示した資本の使い方は、2025年12月9日に自社株買いの枠を60億ドルから100億ドルへ増やしたことです。
数値はいつ時点のものですか?
決算数値は各社の直近の年次報告書(米国は10-K、日本は有価証券報告書)によります。決算期は会社ごとに異なり、GEベルノバは12月末、日本3社は3月末です。★★GEベルノバは2024年4月2日にGEから分離したため、当サイトが持つ推移は4期ぶん(2022年12月期〜2025年12月期)です。2022年・2023年12月期はGEの一部としての「連結および結合」の財務諸表です。★直近の四半期の実績は、会社が2026年7月22日にSECへ提出した四半期報告書(Form 10-Q)によります。通期の見通しは同じ日の決算発表資料(Form 8-K 添付資料99)によります。株価と時価総額はページ下部の更新日時点の値です。
注記(5件)
- 売上高と利益の推移
- ★★★2024年4月2日にGEから分離して独立した会社になりました。会社は10-Kに「ゼネラル・エレクトリック(現在はGEエアロスペースとして事業を行う)が、かねて公表していたGEベルノバの分離を完了した。GEは当社の株式のすべてを自社の株主へ交付し、当社は独立した会社になった」と記載しています。★★そのため当サイトが持つのは4期ぶんで、2022年・2023年12月期はGEの一部としての「連結および結合」の財務諸表です。★★売上高は296億54百万ドル(2022年12月期)→332億39百万→349億35百万→380億68百万ドル(2025年12月期)で、4期で28.4%増です(当サイトの計算)。★★★営業損益は2期続けて赤字でした。△28億81百万ドル(2022年12月期)→△9億23百万→4億71百万→13億88百万ドル(2025年12月期)と、2024年12月期に黒字へ転じています。★★★2025年12月期は営業利益13億88百万ドルに対し、当期純利益が48億84百万ドルと大きく上回っています。★★理由は法人税です。会社は「2025年第4四半期に29億7百万ドルの法人税のベネフィットを計上した」と記載しています。米国の連邦・州の繰延税金資産について、その大部分を実現できると判断を改めたためで、会社は「米国で課税される事業が複数年にわたり黒字であること」を理由に挙げています。実効税率は△72.5%です。★★したがって1株当たり利益17.69ドル(2025年12月期)も、この税の戻しを含んだ数値です。★1株当たり配当は0.25ドル(2024年12月期)から1.25ドル(2025年12月期)へ増えました。★株主資本比率は17.7%(株主資本111億78百万ドル÷総資産630億16百万ドル)です。★株式分割はありません。
- 部門ごとの売上と利益
- 会社は「最高経営責任者が最高経営意思決定者であり、その評価にあたって、減価償却費・のれん等の減損・大規模な事業再構築・事業の売買による損益などを除くことがある」と10-Kに記載しています。★★3部門の合計に全社の△5億41百万ドルを足した31億96百万ドルを、会社は「調整後EBITDA」と呼び、非GAAPの指標だと明記しています。★★★同じ期の営業利益は13億88百万ドル(営業利益率3.6%)、当期純利益は48億84百万ドルです。3つとも意味が違うので、混ぜて読まないでください。★★売上高の側の4行目は「消去とその他」△4億51百万ドル、利益の側の4行目は「全社とその他」△5億41百万ドルで、会社は別の名前で示しています。当サイトはこれを1行にまとめています。★利益の側の「全社とその他」には、金融事業と、独立した上場会社として運営するために必要な費用が入ると会社は注記しています。★★部門別の資産も開示されており、パワー266億63百万ドル・ウィンド114億44百万ドル・エレクトリフィケーション92億1百万ドル・その他157億9百万ドルで、合計は総資産630億16百万ドルと一致します。★設備投資はパワー5億73百万ドル・エレクトリフィケーション2億73百万ドル・ウィンド1億93百万ドルです。
- 「部門の利益」が何を指すかは会社によって違います。掲載している会社の基準の一覧を用語集に置いています。
- 地域別の売上
- 会社が10-Kの「REVENUES BY GEOGRAPHY」で開示した区分をそのまま用いており、当サイトで分類し直したものではありません。★★★米国は173億41百万ドルで45.6%、米国以外が207億28百万ドルで54.4%です。★会社は「設備とサービスを売った先の地域で分類している」「この分析では米国を南北アメリカの残りと分けて示す」と注記しています。★★米国以外の内訳は欧州75億94百万ドル(20.0%)・中東アフリカ53億89百万ドル(14.2%)・アジア46億29百万ドル(12.2%)・米国以外の南北アメリカ31億16百万ドル(8.2%)です。★★5区分の合計と連結の売上高は1百万ドル違います。会社の表がそのようになっており、端数の処理によるものです。★★★日本単独の数字は開示されていません。アジアの46億29百万ドルに含まれます。★前期は米国146億79百万ドル・米国以外202億56百万ドルで、米国が18.1%増えた一方、米国以外はほぼ横ばいでした(当サイトの計算)。★★従業員では欧州が最も多いです。会社は「およそ75,000人の従業員のうち、欧州に約24,000人、米国に約21,000人、アジアに約19,000人、中南米に約6,000人」と記載しています。★長期性資産は米国24億44百万ドル・米国以外35億62百万ドルです。
- 最新の決算
- 当サイトが原文を翻訳・加工したものではありません。増減は前年の同じ期間との比較です。★3か月(2026年4月1日〜6月30日)の数値です。★★売上高21.9%増・営業利益72.8%増・当期純利益30.0%増でした(当サイトの計算)。売上高営業利益率は4.1%から5.9%へ上がっています。★★当期純利益(668百万ドル)が連結の純利益(649百万ドル)より大きいのは、非支配持分に19百万ドルの損失が帰属したためです。当サイトの表は会社に帰属する金額を載せています。★1株当たり利益(希薄化後)は2.47ドル(前年同期1.86ドル)。★★★受注は242億ドルで、会社は「オーガニックで88%増、パワーとエレクトリフィケーションがけん引した」と公表しました。★受注残は前の四半期から130億ドル増えました。★★会社は「ガスパワーの設備の受注残と枠の予約契約が100GWから116GWへ増えた」とも公表しています。★営業活動によるキャッシュ・フローは54億92百万ドル(前年同期3億67百万ドル)。★★★当サイトは増益の理由をこれ以上書きません。
- 会社が公表している今期の見通し
- ★★前期比は、2025年12月期の売上高380億68百万ドルとの比較で当サイトが計算した値です。★会社自身は前期比の伸び率を示していません。会社は、実際の業績がこの数値と大きく異なることがありうる旨を資料に記載しています。
出典
部門別・地域別の売上高、四半期決算、今期の見通しは、同社が公表した次の資料から当サイトが書き写しました(2025年12月期 Form 10-K(2026-02-04 公表)/2026年12月期 第2四半期 Form 10-Q(2026-07-22 公表)/2026年12月期 第2四半期の決算発表(Form 8-K 添付資料99)(2026-07-22 公表))。5期の推移(売上高・利益・総資産・キャッシュ・フロー等)と発行済株式数は、米国SECに提出されたXBRLデータによります。金額は1米ドル=160.04円、株価と時価総額は1米ドル=160.02円で円に直しています(レートの出典はYahoo Finance)。
投資判断は自己責任で行ってください。
当サイトは特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
数値は更新時点のものです。最新の情報は各社の開示資料をご確認ください。
更新日