ギリアド・サイエンシズ
基本情報
ギリアド・サイエンシズGILDNasdaq
GILEAD SCIENCES, INC.
単一セグメント。指標はギリアドに帰属する純利益。
売上高は4.7兆円で、アステラス製薬(2.1兆円)の約2.2倍。従業員は約17,000人。
- 時価総額28.9兆円
- 売上高4.7兆円
- 営業利益1.6兆円
- 純利益1.4兆円
- 株価145.68USD
- PER21.5倍
- PBR7.96倍
- ROE40.5%
- 配当利回り2.17%
売上高と利益の推移
財務ハイライト(過去5期)
純利益・ROE
総資産・自己資本・自己資本比率
キャッシュ・フロー
1株あたり利益(EPS・希薄化後)
| 決算期 | 売上高 | 前期比 | 営業利益 | 営業利益率 | 純利益 | 純利益率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| FY20252025-12-31期末 | 47,120億円 | +2.4% | 16,039億円 | 34.0% | 13,619億円 | 28.9% |
| FY20242024-12-31期末 | 46,017億円 | +6.0% | 2,660億円 | 5.8% | 768億円 | 1.7% |
| FY20232023-12-31期末 | 43,396億円 | -0.6% | 12,171億円 | 28.0% | 9,066億円 | 20.9% |
| FY20222022-12-31期末 | 43,660億円 | -0.1% | 11,731億円 | 26.9% | 7,349億円 | 16.8% |
| FY20212021-12-31期末 | 43,698億円 | — | 15,873億円 | 36.3% | 9,962億円 | 22.8% |
直近5期の通年決算です。
事業の概要
注目ポイント
- ★★★1製品で売上の48.7%ビクタルビ(ビクテグラビル/エムトリシタビン/テノホビル アラフェナミド)の売上は143億34百万ドルで、連結の売上高294億43百万ドルの48.7%にあたります。★HIV治療薬全体では207億52百万ドル・70.5%で、ビクタルビのほかデシコビ27億58百万ドル、ゲンボイヤ14億98百万ドル、オデフシィ11億67百万ドルなどがあります。★★当ページの8社の中では、バーテックス・ファーマシューティカルズ(トリカフタ1製品で85.9%)に次ぐ集中度です。反対側にはアムジェン(最大のプロリアでも12.0%)があります。
- ★★★直近の四半期は104億96百万ドルの純損失2026年4〜6月期は、売上高78億3百万ドルに対して営業損失103億94百万ドル・純損失104億96百万ドルでした。★★★原因は3件の買収を「資産取得」として処理し、取得価額のほぼ全額をその場で費用にしたためです。会社は10-Qに次のように記載しています。アーセルクス(2026年4月完了・現金約64億ドル)→ 70億ドルを取得IPR&D費用に計上。トゥブリス(2026年5月完了・現金約32億ドル)→ 31億ドルを計上。オウロ・メディシンズ(2026年6月完了・総額約19億ドル)→ 19億ドルを計上。★★いずれも「取得した資産の公正価値のほぼすべてを主要な開発候補品が占めるため、資産取得として会計処理した」と会社は説明しています。企業結合として処理すれば無形資産になり、何年もかけて償却されますが、資産取得ではその期に一括で費用になります。★加えて、イミュノメディクスから以前取得した仕掛研究開発資産の減損17億50百万ドルも計上されました。★この四半期の損益計算書の「取得IPR&D費用」は111億83百万ドルです。実効税率は△2.4%で、会社は「取得IPR&D費用が損金にならないため」と説明しています。
- ★★★通期の見通しが「1株当たり損失」で示されている会社は2026年8月4日に、2026年12月期のGAAPの希薄化後1株当たり損失を3.75ドル〜3.40ドルと公表しました(5月7日時点は2.85〜3.25ドルの損失)。★★会社は「この見通しには、アーセルクス・トゥブリス・オウロ・メディシンズの取引に関する取得IPR&D費用111億ドルによる約9.08ドルの影響が含まれる」と明記しています。★製品売上の見通しは301億〜304億ドルで、こちらは増収です。★★売上が伸びているのに通期で赤字になるという形は、当サイトが掲載している企業の中でも例がありません。
- ★★上位3社の卸で総製品売上の74%会社は10-Kに、カーディナルヘルス29%・マッケソン24%・センコーラ21%が総製品売上に占める比率だと記載しています(合計74%)。★★この開示の分母は、2025年12月期の年次報告書から「総収益」ではなく「総製品売上」に変わりました。会社は「過年度も同じ基準に組み替えた」と注記しています。★当ページのアムジェンは同じ3社で総売上の77%、ジョンソン・エンド・ジョンソンは48.4%です。
地域別の売上
地域別の売上高2025年12月期(2025年1月1日〜12月31日)
- 米国
- 欧州
- その他の地域
2025年12月期(2025年1月1日〜12月31日)の地域別の売上高です。
疾患領域別の売上高2025年12月期(2025年1月1日〜12月31日)
- HIV
- オンコロジー(がん)
- 肝疾患
- ベクルリー(新型コロナ)
- その他
- ロイヤルティ・契約その他
★★★HIV治療薬が売上高の70.5%(207億52百万ドル)を占めます。
最新の決算
2026年4〜6月期2026-08-04 公表
| 項目 | 2026年4〜6月期 | 2025年4〜6月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 12,488億円 | 11,334億円 | +10.2% |
| 営業利益 | ▲16,634億円 | 3,959億円 | 赤字転落 |
| 純利益 | ▲16,798億円 | 3,137億円 | 赤字転落 |
会社が公表した決算資料の数値です。
会社が公表している今期の見通し
2026年12月期の見通し2026-08-04 公表
| 項目 | 会社の見通し | 前期比 |
|---|---|---|
| 製品売上高 | 301億〜304億ドル | +4.1%〜+5.1%(当サイトの計算) |
| 1株当たり損失(GAAP・希薄化後) | △3.75〜△3.40ドル | 黒字から赤字へ(前期は+6.78ドル) |
- ★★★会社は「この1株当たり損失の見通しには、アーセルクス・トゥブリス・オウロ・メディシンズの取引に関する取得IPR&D費用111億ドルによる約9.08ドルの影響が含まれる(レイクフロントとの提携および関連する税の影響を差し引いたもの)」と明記しています。
- ★会社は2026年8月4日にこの見通しを更新しました。製品売上高は300億〜304億ドルから301億〜304億ドルへ、1株当たり損失は3.25〜2.85ドルから3.75〜3.40ドルへ変わっています。
- ★ベクルリー(新型コロナ治療薬)を除く製品売上は298億〜301億ドル、ベクルリーは約3億ドル(前回見込みは約6億ドル)としています。
- ★前期比は当サイトの計算です(2025年12月期の製品売上289億15百万ドル、希薄化後1株当たり利益6.78ドルとの比較)。
これは会社が公表した数値であり、当サイトの予測ではありません。
日本企業との違い
アステラス製薬4503
★★★1製品への依存度がほぼ同じ。アステラス製薬はXTANDIで44.9%、ギリアド・サイエンシズはビクタルビで48.7%。掲載中の日米11社で最も近い形。★★どちらも「次の柱」を外から買っている。アステラス製薬は重点戦略製品5つ、ギリアド・サイエンシズは2026年に3件の買収を完了。★★ただし会計処理が違うため見える形が変わる。ギリアド・サイエンシズは資産取得として処理し、2026年4〜6月期は104億96百万ドルの純損失になった。★疾患領域は重ならない
「医薬品事業」の単一セグメントで、2026年3月期の売上収益は2兆1,392億円。XTANDI1製品で44.9%(9,608億円)を占めます。★★★1製品への依存度がほぼ同じです。 アステラス製薬はXTANDIで44.9%、ギリアド・サイエンシズはビクタルビで48.7%。当ページの日米11社の中で、この2社は最も近い形です。★★そのため、どちらも「次の柱」を外から買っています。 アステラス製薬は重点戦略製品としてPADCEV・IZERVAY・VYLOY・VEOZAH・XOSPATAの5つを挙げ、ギリアド・サイエンシズは2026年に3件の買収(アーセルクス・トゥブリス・オウロ・メディシンズ)を完了しました。★★ただし会計処理が違うため、見える形が変わります。 ギリアド・サイエンシズは3件を資産取得として処理し、取得価額のほぼ全額をその期の費用にしたため、2026年4〜6月期は104億96百万ドルの純損失になりました。★疾患領域は重なりません。 アステラス製薬はがん・免疫抑制剤が中心、ギリアド・サイエンシズはHIVが中心です。
売上高をギリアド・サイエンシズと並べる- アステラス製薬2.1兆円2026年3月期
- ギリアド・サイエンシズ4.7兆円直近の通期
- アステラス製薬4.3兆円
- ギリアド・サイエンシズ28.9兆円
武田薬品工業4502
感染症の領域で接する(武田薬品工業はワクチン596億円、ギリアド・サイエンシズは感染症が売上の79.6%)。★★★ただし製品の集中度が正反対。武田薬品工業は最大でも31.2%、ギリアド・サイエンシズはビクタルビ1製品で48.7%。★★大型買収のあとに一括費用を計上した点は共通だが処理が違う。武田薬品工業のシャイアー買収は企業結合として毎期償却されるが、ギリアド・サイエンシズの直近3件は資産取得としてその期に全額が費用になった
「医薬品事業」の単一セグメントで、2026年3月期の売上収益は4兆5,057億円。どちらも単一セグメントで、部門別の表を持たない点が共通します。★★感染症の領域で接します。 武田薬品工業はワクチン596億円(1.3%)を持ち、ギリアド・サイエンシズはHIV207億52百万ドル・肝疾患32億17百万ドル・新型コロナ治療薬9億11百万ドルと、感染症が売上の79.6%を占めます。★★★ただし製品の集中度が正反対です。 武田薬品工業は最大の消化器系疾患でも31.2%ですが、ギリアド・サイエンシズはビクタルビ1製品で48.7%です。★★大型買収のあとに一括費用を計上した点は共通します。 ただし処理が違い、武田薬品工業のシャイアー買収は企業結合として無形資産になり毎期償却されるのに対し、ギリアド・サイエンシズの直近3件は資産取得としてその期に全額が費用になっています。★海外比率は逆です。 武田薬品工業は海外90.4%、ギリアド・サイエンシズは米国70.9%です。
売上高をギリアド・サイエンシズと並べる- 武田薬品工業4.5兆円2026年3月期
- ギリアド・サイエンシズ4.7兆円直近の通期
- 武田薬品工業9.2兆円
- ギリアド・サイエンシズ28.9兆円
第一三共4568
がんの領域で重なる(第一三共は抗体薬物複合体を主力に据え、ギリアド・サイエンシズもトロデルビ13億97百万ドルというADCを持つ)。★★ただしギリアド・サイエンシズのオンコロジーは32億36百万ドル・11.0%にとどまり主力ではない。★★細胞療法という日本側に無い柱を持つ(イエスカルタ14億95百万・テカルタス3億44百万ドル)。★規模は近い(ギリアド・サイエンシズが第一三共の2.2倍前後)
「医薬品事業」の単一セグメントで、2026年3月期の売上収益は2兆1,230億円。医療用医薬品が95.6%を占めます。★★がんの領域で重なります。 第一三共は抗体薬物複合体(ADC)を主力に据え、ギリアド・サイエンシズもトロデルビ13億97百万ドルというADCを持ちます。ただしギリアド・サイエンシズのオンコロジーは32億36百万ドル・売上の11.0%にとどまり、主力ではありません。★★細胞療法という、日本側3社にない柱を持ちます。 イエスカルタ14億95百万ドル・テカルタス3億44百万ドルで、いずれもCAR-T細胞療法です。★★★製品の集中度が大きく違います。 第一三共は製品別の内訳を「医療用医薬品95.6%」という粒度でしか開示していませんが、ギリアド・サイエンシズはビクタルビ1製品で48.7%です。★規模は近いです(ギリアド・サイエンシズの売上高294億43百万ドルは、第一三共の連結売上収益の2.2倍前後)。
売上高をギリアド・サイエンシズと並べる- 第一三共2.1兆円2026年3月期
- ギリアド・サイエンシズ4.7兆円直近の通期
- 第一三共5.6兆円
- ギリアド・サイエンシズ28.9兆円
4社とも決算期と会計基準の組み合わせが異なるため、売上高の範囲は完全には一致しません。ギリアド・サイエンシズは12月期の米国会計基準、武田薬品工業・第一三共・アステラス製薬は3月期のIFRSです。★★ギリアド・サイエンシズは、直近の四半期が104億96百万ドルの純損失です。買収の会計処理によるもので、売上高は前年同期比10.2%増えています。米ドルはページ下部に記載のレートで円換算しています。
よくある質問
ギリアド・サイエンシズと正面から重なる日本の会社はどこですか?
1製品への依存度という物差しでは、アステラス製薬が最も近い形です。 アステラス製薬はXTANDI1製品で売上収益の44.9%、ギリアド・サイエンシズはビクタルビ1製品で48.7%です。★★ただし疾患領域は重なりません。 アステラス製薬はがん・免疫抑制剤が中心、ギリアド・サイエンシズはHIVが中心です。★感染症という点では武田薬品工業のワクチン事業(596億円・1.3%)と接しますが、規模がまったく違います。ギリアド・サイエンシズは感染症だけで売上の79.6%です。★★細胞療法(イエスカルタ・テカルタス)とADC(トロデルビ)は、日本側では第一三共の領域と接します。
なぜ直近の四半期が1兆円を超える赤字なのですか?
3件の買収を「資産取得」として処理し、取得価額のほぼ全額をその期の費用にしたためです。 会社は10-Qに次のように記載しています。★アーセルクス(2026年4月完了・現金約64億ドル)→ 70億ドルを取得IPR&D費用に計上。★トゥブリス(2026年5月完了・現金約32億ドル)→ 31億ドルを計上。★オウロ・メディシンズ(2026年6月完了・総額約19億ドル)→ 19億ドルを計上。★★★3件とも「取得した資産の公正価値のほぼすべてを主要な開発候補品が占めるため、資産取得として会計処理した」と会社は説明しています。★★企業結合として処理すれば取得価額は無形資産になり、何年もかけて償却されます。資産取得ではその期に全額が費用になります。★損益計算書の「取得IPR&D費用」は同四半期で111億83百万ドルでした。これにイミュノメディクスから以前取得した仕掛研究開発資産の減損17億50百万ドルが加わっています。★売上高は前年同期比10.2%増の78億3百万ドルで、事業そのものが縮んだわけではありません。★★当サイトはこの損失について良し悪しを述べません。会社が公表した事実を並べています。
2024年12月期に利益がほとんど無くなったのも同じ理由ですか?
同じ形です。 2024年12月期は売上高287億54百万ドルに対し、営業利益16億62百万ドル・純利益4億80百万ドルでした。★原因は2つの一括費用です。(1)サイマベイ・セラピューティクスの取得に伴う「取得した仕掛研究開発費」38億ドル、(2)イミュノメディクスから取得した仕掛研究開発資産の減損42億ドル。合わせて80億ドルです。★★(2)の減損は、トロデルビの非小細胞肺がん(2次治療)の開発を2024年9月に中止すると判断したことによるもので、会社は第1四半期に24億ドル、第3四半期に18億ドルを計上しています。★2025年12月期に純利益が17.7倍になったのは、これらが繰り返されなかったためです(2025年12月期の取得IPR&Dは10億24百万ドル、減損は5億90百万ドル)。★★売上高は5期でほとんど動いていません。273億5百万→272億81百万→271億16百万→287億54百万→294億43百万ドルです。
ビクタルビとはどんな製品ですか?
HIVの治療薬で、2025年12月期の売上は143億34百万ドル。連結の売上高の48.7%を占めます。★成分はビクテグラビル/エムトリシタビン/テノホビル アラフェナミドの3剤配合です。★3期で118億50百万→134億23百万→143億34百万ドルと伸び続けています。★HIV治療薬全体では207億52百万ドル・売上の70.5%で、ビクタルビのほかデシコビ27億58百万ドル、ゲンボイヤ14億98百万ドル、オデフシィ11億67百万ドルなどがあります。★★当ページの医薬品8社の中では、バーテックス・ファーマシューティカルズ(トリカフタ1製品で85.9%)に次ぐ集中度です。反対側にはアムジェン(最大のプロリアでも12.0%)があります。★新型コロナ治療薬のベクルリー(レムデシビル)は、3期で21億84百万→17億99百万→9億11百万ドルへ58.3%減りました。会社は新型コロナによる入院が減ったことを理由に挙げています。
通期の見通しが「損失」なのは、どういうことですか?
会社は2026年8月4日に、2026年12月期のGAAPの希薄化後1株当たり損失を3.75ドル〜3.40ドルと公表しました(5月7日時点は2.85〜3.25ドルの損失)。★★★会社は「この見通しには、アーセルクス・トゥブリス・オウロ・メディシンズの取引に関する取得IPR&D費用111億ドルによる約9.08ドルの影響が含まれる(レイクフロントとの提携および関連する税の影響を差し引いたもの)」と明記しています。★製品売上の見通しは301億〜304億ドルで、前期の289億15百万ドルから4.1%〜5.1%の増収です(当サイトの計算)。★★売上が伸びているのに通期で赤字になるという形は、当サイトが掲載している企業の中でも例がありません。★ベクルリーを除く製品売上は298億〜301億ドル、ベクルリーは約3億ドル(前回見込みは約6億ドル)としています。★見通しは10-Kにも四半期報告書にも記載がありません。SECに提出される決算発表資料(Form 8-K 添付資料99.1)にあります。
日本での売上はどれくらいですか?
開示されていません。 会社の地域別の区分は米国・欧州・その他の3つだけで、「米国以外の個々の国は、いずれも総売上高の10%未満」と注記されています。★米国が売上高の70.9%(208億76百万ドル)、欧州が50億64百万ドル(17.2%)、その他が35億3百万ドル(11.9%)です。★会社は世界35か国超で事業を行い、本社はカリフォルニア州フォスターシティにあると10-Kに記載しています。★★当ページの医薬品8社のうち、日本を国名で開示しているのはイーライリリー(21億32百万ドル)とアッヴィ(12億74百万ドル)の2社だけです。
卸への集中はどれくらいですか?
3社で総製品売上の74%です。会社は10-Kに、カーディナルヘルス29%・マッケソン24%・センコーラ21%と記載しています。★★この開示の分母は、2025年12月期の年次報告書から「総収益」ではなく「総製品売上」に変わりました。会社は「過年度も同じ基準に組み替えた」と注記しています。★★当ページのアムジェンは同じ3社で総売上の77%、ジョンソン・エンド・ジョンソンは48.4%です。米国の医薬品はごく少数の卸を通して流れます。★日本側3社の有価証券報告書には、これに相当する開示がありません。
中期経営計画はありますか?
会社は売上高・利益率・ROEなどの中長期の数値目標を、SECの提出書類では公表していません。★通期の見通しは1年ぶんだけで、複数年にわたる数値目標の一覧はありません。★10-Kの「見通し(Outlook)」の節は言葉だけで、会社は「研究開発のポートフォリオには中核となる疾患領域にわたって50を超える臨床段階のプログラムがある」と記載しています。★武田薬品工業・第一三共・アステラス製薬が中期経営計画で示すようなものを、ギリアド・サイエンシズはSECの提出書類に出していません。
数値はいつ時点のものですか?
決算数値は各社の直近の年次報告書(米国は10-K、日本は有価証券報告書)によります。決算期は会社ごとに異なり、ギリアド・サイエンシズは12月末、武田薬品工業・第一三共・アステラス製薬は3月末です。直近の四半期の実績は、会社が2026年8月6日にSECへ提出した四半期報告書(Form 10-Q)によります。株価と時価総額はページ下部の更新日時点の値です。
注記(4件)
- 売上高と利益の推移
- ★★★売上高は5期でほとんど動いていないのに、利益が1期だけ崩れています。売上高は273億5百万→272億81百万→271億16百万→287億54百万→294億43百万ドル。一方営業利益は99億18百万→73億30百万→76億5百万→16億62百万→100億22百万ドルで、2024年12月期だけが沈んでいます。純利益も62億25百万→45億92百万→56億65百万→4億80百万→85億10百万ドルです。★★★原因は2つの一括費用です。会社は10-Kに、2024年12月期に(1)サイマベイ・セラピューティクスの取得に伴う「取得した仕掛研究開発費」38億ドル、(2)イミュノメディクスから取得した仕掛研究開発資産の減損42億ドルを計上したと記載しています。2つで80億ドルです。★★(2)の減損は、トロデルビの非小細胞肺がん(2次治療)の開発を2024年9月に中止すると判断したことによるもので、会社は第1・第3四半期に分けて計上しています。★2025年12月期に純利益が17.7倍になったのは、これらが繰り返されなかったためです(2025年12月期の取得IPR&Dは10億24百万ドル、減損は5億90百万ドル)。★1株当たり配当は2.84ドルから3.16ドルへ、5期とも前期を上回っています。★ROEと自己資本比率は会社が公表していないため当サイトが計算しています(ROEの分母は期首と期末の自己資本の平均、自己資本比率は期末の自己資本÷期末の総資産)。
- 地域別の売上
- 会社が10-Kの注記2で開示した区分をそのまま用いており、当サイトで分類し直したものではありません。★米国が売上高の70.9%(208億76百万ドル)を占めます。★★区分は米国・欧州・その他の3つだけで、会社は「米国以外の個々の国は、いずれも総売上高の10%未満」と注記しています。★★日本の金額は開示されていません。★会社は世界35か国超で事業を行い、本社はカリフォルニア州フォスターシティにあると10-Kに記載しています。★3区分の合計は連結の売上高と一致します。
- ★★★うちビクタルビ1製品で143億34百万ドル、連結の売上高の48.7%にあたります。単一の製品で売上の半分近くを占める会社です(当ページの8社ではバーテックス・ファーマシューティカルズの85.9%に次ぐ集中度)。★ビクタルビは3期で118億50百万→134億23百万→143億34百万ドルと伸び続けています。★★ベクルリー(レムデシビル)は3期で21億84百万→17億99百万→9億11百万ドルへ58.3%減りました。新型コロナによる入院が減ったためです。★オンコロジーは細胞療法(イエスカルタ14億95百万ドル・テカルタス3億44百万ドル)とトロデルビ13億97百万ドルからなります。細胞療法は18億69百万→19億73百万→18億39百万ドルと横ばいです。★6区分の合計294億42百万ドルは連結の売上高294億43百万ドルと1百万ドル差(会社側の丸め)で一致します。
- 最新の決算
- 当サイトが原文を翻訳・加工したものではありません。増減は前年の同じ期間との比較です。★3か月(2026年4月1日〜6月30日)の数値です。★★★売上高は10.2%増えましたが、104億96百万ドルの純損失になりました。★★★原因は3件の買収(アーセルクス・トゥブリス・オウロ・メディシンズ)を資産取得として処理し、取得価額のほぼ全額を「取得IPR&D費用」111億83百万ドルとして一括計上したためです。これに仕掛研究開発の減損17億50百万ドルが加わりました。★費用の合計は181億97百万ドルで、前年同期の46億8百万ドルの3.9倍です。★★当サイトはこの損失について良し悪しを述べません。会社が公表した事実を並べています。★赤字のため売上高営業利益率は出していません。
- 会社が公表している今期の見通し
- ★見通しは10-Kにも四半期報告書にも記載がなく、SECに提出された決算発表資料(Form 8-K 添付資料99.1)にあります。★1株当たりの金額は円に直していません。会社は、実際の業績がこの数値と大きく異なることがありうる旨を資料に記載しています。
出典
地域別の売上高、四半期決算、今期の見通しは、同社が公表した次の資料から当サイトが書き写しました(2025年12月期 Form 10-K(2026-02-24 公表)/2026年12月期 第2四半期 Form 10-Q(2026-08-06 公表)/2026年12月期 第2四半期の決算発表(Form 8-K 添付資料99.1)(2026-08-04 公表))。5期の推移(売上高・利益・総資産・キャッシュ・フロー等)と発行済株式数は、米国SECに提出されたXBRLデータによります。金額は1米ドル=160.04円、株価と時価総額は1米ドル=160.04円で円に直しています(レートの出典はYahoo Finance)。
投資判断は自己責任で行ってください。
当サイトは特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
数値は更新時点のものです。最新の情報は各社の開示資料をご確認ください。
更新日