アイオンキュー
基本情報
アイオンキューIONQNYSE
IonQ, Inc.
量子コンピューターの会社で、方式はイオントラップ。量子コンピューターのハードウェアと、量子のネットワーク・センサー・セキュリティの製品を売り、2025年に取得したCapella Spaceの衛星の画像データも売る。
売上高は206億円で、富士通(3.5兆円)の約170分の1。従業員は約1,132人。
- 時価総額2.6兆円
- 売上高206億円
- 営業利益▲1,006億円
- 純利益▲810億円
- 株価43.77USD
- PBR4.39倍
- ROE▲24.4%
株価
月末の終値です。2021年11月から2026年09月まで。株式分割は反映済みで、配当は含みません。出典はYahoo Finance。
売上高と利益の推移
財務ハイライト(過去5期)
純損益・ROE
総資産・自己資本・自己資本比率
キャッシュ・フロー
1株あたり損益(EPS・希薄化後)
| 決算期 | 売上高 | 前期比 | 営業利益 | 営業利益率 | 純利益 | 純利益率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| FY20252025-12-31期末 | 206億円 | +201.9% | ▲1,006億円 | ▲487.4% | ▲810億円 | ▲392.6% |
| FY20242024-12-31期末 | 68億円 | +95.4% | ▲369億円 | ▲539.7% | ▲526億円 | ▲770.0% |
| FY20232023-12-31期末 | 35億円 | +98.0% | ▲250億円 | ▲715.7% | ▲250億円 | ▲715.8% |
| FY20222022-12-31期末 | 18億円 | +430.3% | ▲136億円 | ▲770.3% | ▲77億円 | ▲435.8% |
| FY20212021-12-31期末 | 3億円 | — | ▲61億円 | ▲1,843.1% | ▲169億円 | ▲5,058.9% |
直近5期の通年決算です。
事業の概要
注目ポイント
- ★★★売上高は3倍になったが、営業損失は売上高の4.87倍2025年12月期の売上高は1億30百万ドルで、前期の4,307万ドルから201.9%増えました。会社は増収の理由を、特別仕様の量子コンピューターのハードウェアを製作する契約の進捗と、期中の買収による売上の増加と説明しています。★★一方で営業損失は2億32百万ドルから6億34百万ドルへ広がり、売上高の4.87倍になりました(当サイトの計算)。研究開発費3億6百万ドルは売上高の2.35倍です。★★費用に含まれる株式報酬費用は3億12百万ドル(前期1億7百万ドル)で、会社は研究開発費・一般管理費の増加の主な理由に、人員の増加と新たな株式報酬の付与(買収で付与した代替の報酬を含む)を挙げています。★一般管理費2億45百万ドルには買収の取引と統合の費用4,350万ドルが含まれます。減価償却費は前期の1,865万ドルから8,200万ドルに増え、会社は増加の主な理由に、買収で得た無形資産の償却の増加4,560万ドルを挙げています。★会社は10-Kで、技術上の節目の達成を優先するため、当面は大きな損失が続くと記載しています。
- ★★★純損益はワラントの時価評価で大きく動く。四半期で黒字と赤字が入れ替わる同社は2025年7月と10月の株式の発行(手取り9億77百万ドルと19億77百万ドル)にあわせて、Series A(36,042,530個・行使価格99.88ドル・2032年7月9日まで)とSeries B(43,010,800個・行使価格155.00ドル・2032年10月14日まで)のワラントを発行しました。これらと上場のときに引き継いだ公開ワラントは負債に計上され、四半期ごとに時価で評価し直されます。★★2025年12月末のワラント負債は24億72百万ドルで総資産の37.6%、2026年6月末は30億52百万ドルです(当サイトの計算)。★★★その評価損益で、純損益が四半期ごとに入れ替わっています。2025年7〜9月期は評価損8億82百万ドルで純損失10億55百万ドル、10〜12月期は評価益9億50百万ドルで純利益7億54百万ドル、2026年1〜3月期は評価益10億58百万ドルで純利益8億5百万ドル、4〜6月期は評価損16億49百万ドルで純損失18億68百万ドルでした。この4四半期とも営業損益は赤字です(△1億69百万→△2億29百万→△2億72百万→△3億37百万ドル)。★会社は10-Qで、2026年4〜6月期の評価損を「主にSeries AとSeries Bのワラントの時価評価の損失で、当社の株価の変動による」と説明しています。
- ★★★2025年に6件の買収。2026年7月31日にSkyWater Technologyを取得2025年12月期に完了した買収は6件で、総対価が最も大きいのはOxford Ionics(2025年9月16日・15億90百万ドル)です。ほかにCapella Space(衛星・7月11日・4億25百万ドル)、Lightsynq Technologies(5月30日・3億6百万ドル)、Vector Atomic(10月2日・1億81百万ドル)、id Quantique(スイス・4月30日・1億16百万ドルで約86%を取得し、7月に約91%へ)などです。★★対価の大半は自社株で、6件の総対価26億59百万ドルのうち現金は5,845万ドルでした(当サイトの計算)。★★2025年12月末の総資産65億70百万ドルのうち、のれん19億64百万ドルと無形資産7億67百万ドルで41.6%を占めます(当サイトの計算)。★会社は、取得した会社の売上を取得日から連結しており、2025年12月期の取得日以降の売上はid Quantique 1,880万ドル・Capella Space 2,150万ドル・Vector Atomic 870万ドルと記載しています。★★★2026年7月31日には、米国の半導体ファウンドリー(受託製造)のSkyWater Technologyの取得を完了しました。総対価は約18億ドルで、当社株24,135,775株と現金7億41百万ドルです。債務の返済と取引の費用を含めて約10億56百万ドルの現金を使いました(10-Q)。★2025年の株式の発行の手取りは、市場での売り出し(2〜3月)3億58百万ドル・7月9億77百万ドル・10月19億77百万ドルでした。
- ★★売上の3分の2は米国。日本は2025年に豊田通商と提携し、産業技術総合研究所と覚書2025年12月期の売上高のうち、米国の顧客が8,696万ドル(66.9%)、スイスが1,663万ドル(12.8%)、その他の国が2,643万ドル(20.3%)です(構成比は当サイトの計算)。★★★日本単独の売上は開示されていません。10-Kの全文で「Japan」が出てくるのは1か所だけで、アジアの個人情報の規制の列挙です(当サイトが全文を数えました)。★★日本との接点は、2025年の決算発表資料と10-Qに書かれています。2025年1〜3月期の資料に「日本で量子コンピューティングを加速するため、豊田通商と旗艦的な販売代理店の提携を結んだ。日本市場への参入を意味する」とあり、産業技術総合研究所(AIST)のG-QuATとの覚書の締結も記載されています。2025年4〜6月期の資料には「AISTとAI分野の協力の覚書を結び、共同の研究開発・人材育成・IonQ Forte級の量子コンピューターの利用に道を開く」とあります。★★同じ業界ページの富士通とNECを、10-Kは名指ししていません(出現0件)。10-Kが競合として名指しするのは、超伝導方式のGoogle・IBM・Rigetti Computing、光の方式のPsiQuantum・Xanadu、同じイオントラップ方式のQuantinuum・Alpine Quantum Technologies、量子アニーリングのD-Wave、中性原子のQuEraです。
売上高の内訳
顧客の所在地別の売上高2025年12月期(2025年1月1日〜12月31日)
- 米国
- その他の国
- スイス
2025年12月期(2025年1月1日〜12月31日)の顧客の所在地別の売上高です。
売上高の内訳(収益の種類別)2025年12月期(2025年1月1日〜12月31日)
- 量子ハードウェア
- プラットフォーム・コンサルティング・サポート
★★★同社の報告セグメントは1つだけなので、部門ごとの売上と利益の表は置けません。
最新の決算
2026年4〜6月期(2026年12月期 第2四半期)2026-08-05 公表
| 項目 | 2026年4〜6月期(2026年12月期 第2四半期) | 2025年4〜6月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 127億円 | 33億円 | +286.8% |
| 営業損益 | ▲535億円 | ▲255億円 | 赤字継続 |
| 純損益 | ▲2,965億円 | ▲281億円 | 赤字継続 |
| 売上高営業損益率 | ▲421.3% | ▲776.0% | — |
会社が公表した決算資料の数値です。
会社が公表している今期の見通し
2026年12月期の見通し2026-09-08 公表
| 項目 | 会社の見通し | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 4億50百万〜4億60百万ドル | +246.1%〜+253.8%(前期比・当サイトの計算) |
- ★★★この数値には、2026年7月31日に取得したSkyWater Technologyの8〜12月の売上が入っています。会社は2026年9月8日に、取得後で初めての合算の見通しとして売上高4億50百万〜4億60百万ドルを示し、取得の前からの商取引による同社とSkyWaterの間の売上を消去していると記載しています。★同じ日の投資家説明会の資料は、内訳を同社単独2億80百万〜2億90百万ドル、SkyWaterの8〜12月2億40百万ドル、社内取引の消去△7,000万ドルとしています。
- ★★同社単独の見通しは今期に2回引き上げられました。2026年2月25日に2億25百万〜2億45百万ドルを示し、5月6日に2億60百万〜2億70百万ドル、8月5日に2億80百万〜2億90百万ドル(SkyWaterを含まない)へ引き上げ、9月8日の資料でも2億80百万〜2億90百万ドルを示しています。★会社は、量子コンピューターの製品と2024年12月31日より前に取得した事業からの売上(会社が「オーガニック」と呼ぶ補足の指標)が前年比100%伸びるとしています。
- ★★★利益の見通しはGAAPの金額がありません。2月25日と5月6日の決算発表資料では、2026年12月期の調整後EBITDA(非GAAP)を3億10百万〜3億30百万ドルの損失としていましたが、8月5日の決算発表資料と9月8日の発表にはこの項目がありません。会社は、ワラントの時価評価などの金額と時期を予測できないため、最も近いGAAPの指標との調整を示せないと記載しています。そのため上の表は売上高の1行だけです。
- ★見通しは10-Kにも四半期報告書にも記載がなく、SECに提出された決算発表資料と2026年9月8日の発表(Form 8-K 添付資料99.1)にあります。
これは会社が公表した数値であり、当サイトの予測ではありません。
日本企業との違い
富士通6702
★★★どちらも量子コンピューターを開発しているが、方式と会社の中での重さが違う。アイオンキューはイオントラップ方式で、量子コンピューターのハードウェアと量子のネットワーク・センサー・セキュリティの製品を売る会社(2025年12月期の売上高1億30百万ドル・研究開発費3億6百万ドル)。富士通は超伝導方式で、有価証券報告書の研究開発活動に、2025年4月に理化学研究所との共同研究で256量子ビットの超伝導量子コンピュータを発表し、2030年度に1万物理量子ビット超の構築を目指すと記載している。★★富士通は量子の売上を開示していない。★規模は富士通の売上収益がアイオンキューの売上高の169.76倍(ページ下部のレートで換算・当サイトの計算)。★どちらも産業技術総合研究所と量子の分野で結びつきがある(富士通は2025年9月に量子技術分野の連携協定、アイオンキューは2025年に同研究所のG-QuATと覚書)。★アイオンキューの10-Kに富士通の名前は無く、富士通の有価証券報告書にもIonQの名前は無い
報告セグメントはサービスソリューション・ハードウェアソリューション・ユビキタスソリューションの3つで、2026年3月期の売上収益は3兆5,029億71百万円(IFRS)。★★★量子コンピューターの開発で重なりますが、方式が違います。富士通は超伝導方式で、有価証券報告書の研究開発活動に、2025年4月に理化学研究所との共同研究で256量子ビットの超伝導量子コンピュータを発表し、2030年度に1万物理量子ビット超の構築を目指すと記載しています。アイオンキューはイオントラップ方式です。★★会社の中での量子の重さが違います。アイオンキューは量子コンピューターのハードウェアと量子のネットワーク・センサー・セキュリティの製品を売る会社で、2025年12月期の売上高は1億30百万ドル、研究開発費は3億6百万ドルでした。富士通は量子の売上を開示していません。有価証券報告書は、消去・全社の調整後営業利益(767億円のマイナス)の説明で、AIや量子コンピュータ、次世代CPUといった先行研究への投資を挙げています。★規模は富士通の売上収益がアイオンキューの売上高の169.76倍です(ページ下部のレートで当サイトが計算)。★アイオンキューの10-Kは富士通を名指ししていません(出現0件)。★どちらも産業技術総合研究所と量子の分野で結びつきがあります。富士通は2025年9月に量子技術分野の連携協定を結び、アイオンキューは2025年に同研究所のG-QuATと覚書を結んだと決算発表資料に記載しています。
売上高をアイオンキューと並べる- 富士通3.5兆円2026年3月期
- アイオンキュー206億円直近の通期
- 富士通7.1兆円
- アイオンキュー2.6兆円
NEC6701
★★事業の重なりは小さく、近いのは暗号の分野。NECの有価証券報告書に量子コンピュータの記載は無く(当サイトが全文を数えて0件)、「量子」は研究開発活動の節で量子暗号通信などのセキュアなネットワーク技術を挙げた1か所だけ。アイオンキューは量子コンピューターのハードウェアを売る会社で、量子力学の原理を使ってデータを守る暗号のハードウェアとソフトウェアも製品として売る(10-K)。★NECは量子の売上を開示していない。★規模はNECの売上収益がアイオンキューの売上高の173.62倍(ページ下部のレートで換算・当サイトの計算)。★アイオンキューの10-KにNECの名前は無く、NECの有価証券報告書にもIonQの名前は無い
報告セグメントはITサービス事業と社会インフラ事業の2つで、2026年3月期の売上収益は3兆5,827億33百万円(IFRS)。★★★NECの有価証券報告書に「量子コンピュータ」の語は出てきません(当サイトが全文を数えて0件)。「量子」が出てくるのは研究開発活動の節の1か所で、光海底ケーブルシステム技術と並べて量子暗号通信などのセキュアなネットワーク技術を挙げている箇所です。★★事業の重なりは小さく、近いのは暗号の分野です。アイオンキューは量子の原理を使ってデータを守る暗号のハードウェアとソフトウェアを製品として売っており(10-K)、2025年4月には量子安全な通信などの技術を持つスイスのid Quantiqueの株式の約86%を取得しました(7月に約91%)。★NECは量子の売上を開示していません。★規模はNECの売上収益がアイオンキューの売上高の173.62倍です(ページ下部のレートで当サイトが計算)。★アイオンキューの10-KはNECを名指ししていません(出現0件)。
売上高をアイオンキューと並べる- NEC3.6兆円2026年3月期
- アイオンキュー206億円直近の通期
- NEC6.7兆円
- アイオンキュー2.6兆円
アイオンキューは米国会計基準、富士通とNECはIFRSです。売上高の範囲は完全には一致しません。★アイオンキューの数値は2025年12月期(2025年1月1日〜12月31日)で、富士通とNECの2026年3月期(2025年4月1日〜2026年3月31日)とは3か月ずれます。米ドルはページ下部に記載のレートで円換算しています。
★★★量子が会社の中に占める重さがまったく違います。アイオンキューは量子コンピューターのハードウェアと量子のネットワーク・センサー・セキュリティの製品を売る会社で、2025年12月期の売上高は1億30百万ドル、研究開発費は3億6百万ドルでした。富士通とNECは量子の売上を開示していません。富士通は有価証券報告書の経営方針や研究開発活動で量子コンピュータの開発に触れ、NECは研究開発の技術の1つとして量子暗号通信に触れています。
★★方式も違います。アイオンキューはイオントラップ方式、富士通は超伝導方式です。NECの有価証券報告書に量子コンピュータの記載はありません。
★利益の形も違います。アイオンキューの2025年12月期は営業損失6億34百万ドルで、富士通の2026年3月期の営業利益は3,483億29百万円、NECは3,599億13百万円です。
よくある質問
アイオンキューと比べる日本企業はどこですか?
この業界ページに載っている日本企業は、富士通とNECです。★★ただしアイオンキューの10-Kは、2社とも名指ししていません(出現0件)。10-Kが競合として名指しするのは、超伝導方式のGoogle・IBM・Rigetti Computing、光の方式のPsiQuantum・Xanadu、同じイオントラップ方式のQuantinuum・Alpine Quantum Technologies、量子アニーリングのD-Wave、中性原子のQuEraです。★★富士通は超伝導方式の量子コンピュータを開発しています。有価証券報告書の研究開発活動に、2025年4月に理化学研究所との共同研究で256量子ビットの超伝導量子コンピュータを発表し、2030年度に1万物理量子ビット超の構築を目指すと記載しています。★★NECの有価証券報告書に量子コンピュータの記載はありません(当サイトが全文を数えて0件)。「量子」は研究開発活動の節の量子暗号通信の1か所です。★富士通もNECも量子の売上を開示していません。★規模は、富士通の2026年3月期の売上収益3兆5,029億71百万円がアイオンキューの2025年12月期の売上高1億30百万ドル(ページ下部のレートで約206億円)の169.76倍、NECの3兆5,827億33百万円が173.62倍です(当サイトの計算)。
なぜ部門ごとの売上と利益の表がないのですか?
会社の報告セグメントが1つだけだからです。10-Kの注記21に「当社は1つの営業セグメントとして事業を行っている。最高経営意思決定者である会長兼最高経営責任者は、事業上の意思決定・資源の配分・業績の評価のために連結ベースの財務情報を検討している。業績の評価と資源の配分には、連結損益計算書の連結の純損失を用いている」と記載されています。★そのため当ページは、収益の種類別(量子ハードウェア/プラットフォーム・コンサルティング・サポート)と顧客の所在地別を載せています。★★同社は量子コンピューターのほか、量子のネットワーク・センサー・セキュリティの製品と衛星の画像データも売っていますが、それぞれの売上は開示していません。★同じ理由で、パロアルトネットワークス・クラウドストライクのページにも部門の表がありません。
営業損失が売上高より大きいのはなぜですか?
費用が売上高の5.9倍あるためです。★★2025年12月期の売上高1億30百万ドルに対し、費用の合計は7億64百万ドルでした(当サイトの計算で売上高の5.87倍)。内訳は研究開発費3億6百万ドル・一般管理費2億45百万ドル・減価償却費8,200万ドル・売上原価7,749万ドル・販売費5,345万ドルです。★★このうち株式報酬費用が3億12百万ドルで、現金の支出を伴いません。★会社は研究開発費の増加の主な理由に、人員の増加と新たな株式報酬の付与(買収で付与した代替の報酬を含む)による人件費の1億46百万ドルの増加を挙げています。★一般管理費には買収の取引と統合の費用4,350万ドルが、減価償却費には買収で得た無形資産の償却が含まれます。★会社は10-Kで、より多くの量子ビットと高い性能に必要な技術上の節目を優先するため、当面は大きな損失が続くと記載しています。★当サイトは、この損失がいつ縮むかを書きません。
純損益が四半期ごとに黒字になったり赤字になったりするのはなぜですか?
ワラント(株式を決まった価格で買える権利)の時価評価の損益が入るためです。★★同社は2025年7月と10月に株式を発行した際、Series A(36,042,530個・行使価格99.88ドル・2032年7月9日まで)とSeries B(43,010,800個・行使価格155.00ドル・2032年10月14日まで)のワラントを発行しました。これらと上場のときに引き継いだ公開ワラントは負債に計上され、四半期ごとに時価で評価し直されます。会社は10-Qで、2026年4〜6月期の評価損を「主にSeries AとSeries Bのワラントの時価評価の損失で、当社の株価の変動による」と説明しています。★★★直近の4四半期の純損益は、2025年7〜9月期△10億55百万ドル(評価損8億82百万ドル)、10〜12月期+7億54百万ドル(評価益9億50百万ドル)、2026年1〜3月期+8億5百万ドル(評価益10億58百万ドル)、4〜6月期△18億68百万ドル(評価損16億49百万ドル)でした。営業損益は4四半期とも赤字です(△1億69百万→△2億29百万→△2億72百万→△3億37百万ドル)。★★ワラント負債は2025年12月末で24億72百万ドル、2026年6月末で30億52百万ドルです。★公開ワラント(IONQ WS・行使価格11.50ドル)は2026年9月30日に期限を迎え、9月29日の取引開始前に売買が止まりました(2026年8月28日の8-K)。★当サイトは、どの四半期の損益が「本来の姿」かを決めません。
SkyWater Technologyの取得とは何ですか?
2026年7月31日に完了した、米国の半導体ファウンドリー(半導体の受託製造)の取得です。★★総対価は約18億ドルで、当社株24,135,775株と現金7億41百万ドルです(10-Q)。SkyWaterの株主は1株につき現金15.00ドルと当社株0.4883株を受け取りました。★取得に使った現金は、債務の返済と取引の費用の約3億15百万ドルを含めて約10億56百万ドルです(10-Q)。★会社はSkyWaterを、ミネソタ・フロリダ・テキサスに拠点を持ち、DMEAの認定を受けたカテゴリー1Aの信頼できるファウンドリー(Trusted Foundry)と説明しており、取得の後もSkyWaterの名前で他社からの受託製造を続けるとしています。★★両社は取得の前から取引がありました。会社は、2026年4〜6月期の調整後EBITDA(非GAAP)にSkyWaterとの商取引に関わる研究開発費2,470万ドルが入っていると注記しており、2026年12月期の見通しでは同社とSkyWaterの間の売上を消去しています(下の見通しの質問)。★この取得は2026年4〜6月期より後なので、当ページの決算の数値にはまだ入っていません。
2025年にはどんな会社を買収しましたか?
6件です。★★総対価が最も大きいのはOxford Ionics(2025年9月16日・15億90百万ドル)で、ほかにCapella Space(衛星・7月11日・4億25百万ドル)、Lightsynq Technologies(5月30日・3億6百万ドル)、Vector Atomic(10月2日・1億81百万ドル)、id Quantique(スイス・4月30日・1億16百万ドルで約86%を取得し、7月に約91%へ)、市場情報の事業(6月9日・4,061万ドル)です。★★対価の大半は自社株で、6件の総対価26億59百万ドルのうち現金は5,845万ドルでした(当サイトの計算)。★会社は10-Kで、Oxford Ionicsの取得は電子による量子ビットの制御(EQC)で半導体の製造と規模の拡大を生かし、量子コンピューターの開発の計画を早めると考えていること、Lightsynqの取得で光による量子ビットの接続の技術を得たことを記載しています。★2025年12月末ののれんは19億64百万ドル、無形資産は7億67百万ドルで、総資産65億70百万ドルの41.6%です(当サイトの計算)。★2026年にはSkyloom Global(1月26日)・Seed Innovations(1月30日)・Nexus Photonics(6月30日・7,605万ドル)を取得し、7月31日にSkyWater Technologyの取得を完了しました。
日本での事業はどう書かれていますか?
日本単独の売上は開示されていません。★★10-Kの全文で「Japan」という語が出てくるのは1か所だけで、アジアで顧客を開拓するうえで対象になりうる個人情報の規制(中国の個人情報保護法・日本の個人情報保護法・シンガポールの個人データ保護法)を並べた箇所です(当サイトが全文を数えました)。直近の10-Q(2026年4〜6月期)には出てきません。★★★日本との接点は、2025年の決算発表資料と10-Qに書かれています。2025年1〜3月期の資料に「日本で量子コンピューティングを加速するため、豊田通商と旗艦的な販売代理店の提携を結んだ。日本市場への参入を意味する」とあり、産業技術総合研究所(AIST)のG-QuATとの覚書の締結も記載されています。2025年4〜6月期の資料には「AISTとAI分野の協力の覚書を結び、共同の研究開発・人材育成・IonQ Forte級の量子コンピューターの利用に道を開く」とあります。★2025年10〜12月期の決算説明会(書き起こしは2026年2月27日にSECへ提出)で、CFO兼COOは新しい顧客の機会を探す地域の例に、オーストラリア・イタリア・インドなどと並べて日本を挙げています。★★同じ業界ページの富士通・NECは、10-Kに出てきません(出現0件)。
今期の見通しはどうなっていますか?
会社は2026年9月8日に、2026年12月期の売上高を4億50百万〜4億60百万ドルと示しています。★★7月31日に取得したSkyWater Technologyの8〜12月の売上を含み、同社とSkyWaterの間の売上を消去した金額です。同じ日の投資家説明会の資料は、内訳を同社単独2億80百万〜2億90百万ドル・SkyWaterの8〜12月2億40百万ドル・社内取引の消去△7,000万ドルとしています。★★同社単独の見通しは、2026年2月25日の2億25百万〜2億45百万ドルから、5月6日に2億60百万〜2億70百万ドル、8月5日に2億80百万〜2億90百万ドルへ引き上げられました。★★★利益の見通しにGAAPの金額はありません。2月25日と5月6日の決算発表資料では調整後EBITDA(非GAAP)を3億10百万〜3億30百万ドルの損失としていましたが、8月5日の決算発表資料と9月8日の発表にはこの項目がありません。会社は、ワラントの時価評価などの金額と時期を予測できないため、最も近いGAAPの指標との調整を示せないと記載しています。★前期比は、2025年12月期の売上高1億30百万ドルと比べると246.1%〜253.8%増ですが(当サイトの計算)、SkyWaterの5か月分が入るため、同じ範囲の比較ではありません。
中長期の目標はありますか?
売上高や利益の中長期の数値目標は、当サイトが確認した資料にはありません。★確認したのは10-K・10-Q・決算発表資料と、2026年9月8日の投資家説明会の資料です。投資家説明会の資料は、会社の将来の見方を示した頁に「財務モデルではない」と注記しています。★★技術の計画は示されています。会社は2026年1月26日のSkyWaterとの合併契約の発表で、20万量子ビットのQPU(量子処理装置)の機能試験を2028年に前倒しし、8,000を超える論理量子ビットを可能にする見込みだと記載しています。財務の目標ではないため、当ページには「中長期の目標」の節を置いていません。
配当はありますか?
ありません。10-Kに「これまで現金配当を宣言したことも支払ったこともなく、予見できる将来に支払う見込みもない」と記載されています。
アイオンキューの決算はいつ発表されますか?
米国の上場企業は、決算を公表すると米国SEC(証券取引委員会)に決算発表の書類(Form 8-K)を提出します。アイオンキューの直近4回の決算発表の日は次のとおりです(米国の日付)。
- 2026年8月5日:2026年6月30日までの四半期(四半期報告書 Form 10-Q の提出は2026年8月10日)
- 2026年5月6日:2026年3月31日までの四半期(四半期報告書 Form 10-Q の提出は2026年5月7日)
- 2026年2月25日:2025年12月31日までの1年間(年次報告書 Form 10-K の提出は2026年2月25日)
- 2025年11月5日:2025年9月30日までの四半期(四半期報告書 Form 10-Q の提出は2025年11月5日)
決算発表の日は、同じ期間の四半期報告書・年次報告書がSECに提出されてから当ページに載せています。次の発表日は載せていません。
数値はいつ時点のものですか?
推移・基本情報・売上の内訳は2025年12月期で、根拠は2026年2月25日に提出された年次報告書(Form 10-K)です。★直近の四半期(2026年4月1日〜6月30日)は、2026年8月10日に提出された四半期報告書(Form 10-Q)によります。★今期の見通しは2026年9月8日の発表と投資家説明会の資料、それまでの見通しと四半期ごとのワラントの評価損益は各四半期の決算発表資料(2025年11月5日・2026年2月25日・5月6日・8月5日)によります。★同社の決算期は12月末で、比べている富士通とNECは3月末です。★発行済株式数は10-Qの表紙の381,002,314株(2026年7月29日)で、7月31日にSkyWater Technologyの対価として交付した24,135,775株は含まれていません。★株価と時価総額はページ下部の更新日時点の値です。米ドルもページ下部に記載のレートで円換算しています。
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注記(4件)
- 売上高と利益の推移
- ★★★5期で売上高は約210万ドルから1億30百万ドルへ61.9倍になりましたが、営業損益は5期とも赤字で、赤字の額も広がっています(△3,869万→△8,575万→△1億58百万→△2億32百万→△6億34百万ドル)。★★2025年12月期の営業損失は売上高の4.87倍です(当サイトの計算)。会社は10-Kで、より多くの量子ビットと高い性能に必要な技術上の節目を優先するため、当面は大きな損失が続くと記載しています。★★★純損益は営業損益と別の動きをします。純損益には、ワラント(株式を決まった価格で買える権利)の時価評価の損益が入ります。同社はワラントを負債に計上し、期末ごとに時価で評価し直した差を損益に入れています(2021年12月期6,333万ドルの損失、2022年12月期3,014万ドルの利益、2023年12月期1,921万ドルの損失、2024年12月期1億17百万ドルの損失、2025年12月期6,671万ドルの利益)。★2025年12月期はほかに、受取利息5,600万ドル・ワラントに配分した発行費用4,571万ドル(費用)・法人税4,457万ドル(利益側)が入りました。法人税が利益側になったのは、会社の説明では、買収に伴って繰延税金負債を計上し、評価性引当金が減ったためです。★★同社は2021年9月30日に、特別買収目的会社(SPAC)のdMY Technology Group, Inc. IIIとの合併で上場しました(ニューヨーク証券取引所での取引は10月1日から)。株式分割はありません。配当は出していません。★★自己資本比率は92.1%(2021年12月期)から57.8%(2025年12月期)へ下がりました。2025年12月末の負債27億57百万ドルのうち24億72百万ドルがワラント負債です。★ROEと自己資本比率は会社が公表していないため当サイトが計算しています(ROEの分母は期首と期末の自己資本の平均、自己資本比率は期末の自己資本÷期末の総資産)。赤字の期のROEはマイナスになります。
- 売上高の内訳
- 会社が10-Kで開示した区分をそのまま用いており、当サイトで分類し直したものではありません。★★会社が売上を分ける区分は「米国」「スイス」「その他の国」の3つで、顧客の所在地が基準です(10-Kの注記15)。★★米国が8,696万ドルで売上高の66.9%、スイスが1,663万ドル(12.8%)、その他の国が2,643万ドル(20.3%)です(構成比は当サイトの計算)。★★前期は米国が94.5%で、米国以外は5.5%でした。2025年12月期は米国以外が33.1%に増えています。会社は2025年10〜12月期の決算発表資料で、2025年の売上の30%超が米国以外の顧客だったと記載しています。★2026年4〜6月期の10-Qでは区分に「韓国」が加わり、韓国が1,777万ドル(その四半期の22.2%)でした。★★★日本単独の売上は開示されていません。10-Kの全文で「Japan」という語が出てくるのは1か所だけで、アジアで顧客を開拓するうえで対象になりうる個人情報の規制(中国の個人情報保護法・日本の個人情報保護法・シンガポールの個人データ保護法)を並べた箇所です(当サイトが全文を数えました)。
- 会社は10-Kの注記21に「当社は1つの営業セグメントとして事業を行っている。最高経営意思決定者である会長兼最高経営責任者は、事業上の意思決定・資源の配分・業績の評価のために連結ベースの財務情報を検討している。業績の評価と資源の配分には、連結損益計算書の連結の純損失を用いている」と記載しています。★そのため上の表は収益の種類別です。★★量子ハードウェアが6,995万ドル(売上高の53.8%)、プラットフォーム・コンサルティング・サポートが6,007万ドル(46.2%)です。前期はほぼ半々(50.1%と49.9%)で、2023年12月期はプラットフォーム・コンサルティング・サポートが67.9%でした(構成比は当サイトの計算)。★会社は売上の源泉を、量子のハードウェア(保守・サポートを含む)の設計・開発・製造・販売、量子コンピューターのクラウドでの提供(QCaaS)、アルゴリズムの共同開発などのコンサルティング、衛星の画像とデータの提供と説明しています。それぞれがどちらの区分に入るかは示していません。★★クラウド事業者(AWS・Microsoft・Google)を通じた売上は、クラウド事業者を顧客として計上し、利用者への上乗せを含まないと会社は記載しています。
- 最新の決算
- 当サイトが原文を翻訳・加工したものではありません。増減は前年の同じ期間との比較です。★3か月(2026年4月1日〜6月30日)の数値です。SECに提出された四半期報告書(Form 10-Q、2026年8月10日)によります。★★売上高は286.8%増の8,005万ドル(量子ハードウェア4,647万ドル・プラットフォーム・コンサルティング・サポート3,358万ドル)。会社は増収の理由を、特別仕様の量子コンピューターのハードウェアを製作する契約の進捗と、買収による売上の増加と説明しています。★★顧客の所在地は米国3,824万ドル(47.8%)・韓国1,777万ドル(22.2%)・スイス884万ドル(11.0%)・その他の国1,520万ドル(19.0%)です(構成比は当サイトの計算)。★★営業損失は3億37百万ドル(前年同期1億61百万ドル)で、売上高営業損益率は△421.3%(前年同期△776.0%)です。★★★純損失18億68百万ドルの大半はワラントの評価損16億49百万ドルで、ほかに受取利息3,198万ドルと、戦略的な投資の評価益を主とするその他の収益7,971万ドルが入っています。★希薄化後1株当たり損益は5.08ドルの損失(前年同期0.70ドルの損失)。★2026年7月31日に取得したSkyWater Technologyの数値は、この四半期には入っていません。★会社は同じ日の決算発表資料で、調整後EBITDA(非GAAP)を1億20百万ドルの損失と示しています。物差しが違うため、当サイトの表には並べていません。
- 会社が公表している今期の見通し
- ★★前期比は、2025年12月期の売上高1億30百万ドルとの比較で当サイトが計算した値です。SkyWaterの5か月分の売上が入るため、同じ範囲の比較ではありません。会社は、実際の業績がこの数値と大きく異なることがありうる旨を資料に記載しています。
出典
売上高の内訳、四半期決算、今期の見通しは、同社が公表した次の資料から当サイトが書き写しました(2025年12月期 Form 10-K(2026-02-25 公表)/2026年12月期 第2四半期 Form 10-Q(2026-08-10 公表)/2026年4〜6月期の決算発表(Form 8-K 添付資料99.1)(2026-08-05 公表)/SkyWaterの取得後の2026年12月期の見通し(Form 8-K 添付資料99.1)(2026-09-08 公表)/投資家説明会の資料(Investor Day 2026)(2026-09-08 公表)/2025年10〜12月期および通期の決算発表(Form 8-K 添付資料99.1)(2026-02-25 公表)/2026年1〜3月期の決算発表(Form 8-K 添付資料99.1)(2026-05-06 公表)/2025年7〜9月期の決算発表(Form 8-K 添付資料99.1)(2025-11-05 公表)/2025年1〜3月期の決算発表(Form 8-K 添付資料99.1)(2025-05-07 公表)/2025年4〜6月期の決算発表(Form 8-K 添付資料99.1)(2025-08-06 公表)/SkyWater Technologyとの合併契約の発表(Form 8-K 添付資料99.1)(2026-01-26 公表)/SkyWater Technologyの取得の完了(Form 8-K 添付資料99.1)(2026-07-31 公表)/公開ワラントの期限と取締役の選任(Form 8-K)(2026-08-28 公表)/2024年12月期 Form 10-K(2025-02-26 公表)/2023年12月期 Form 10-K(2024-02-28 公表)/2022年12月期 Form 10-K(2023-03-30 公表))。5期の推移(売上高・利益・総資産・キャッシュ・フロー等)と発行済株式数は、米国SECに提出されたXBRLデータによります。金額は1米ドル=158.73円、株価と時価総額は1米ドル=157.83円で円に直しています(レートの出典はYahoo Finance)。
投資判断は自己責任で行ってください。
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数値は更新時点のものです。最新の情報は各社の開示資料をご確認ください。
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