バーテックス・ファーマシューティカルズ
基本情報
バーテックス・ファーマシューティカルズVRTXNasdaq
VERTEX PHARMACEUTICALS INC / MA
単一セグメント。指標は純利益。
売上高は1.9兆円で、武田薬品工業(4.5兆円)の約0.4倍。従業員は約6,400人。
- 時価総額22.0兆円
- 売上高1.9兆円
- 営業利益6,679億円
- 純利益6,327億円
- 株価541.69USD
- PER35.4倍
- PBR7.36倍
- ROE22.5%
売上高と利益の推移
財務ハイライト(過去5期)
純利益・ROE
総資産・自己資本・自己資本比率
キャッシュ・フロー
1株あたり利益(EPS・希薄化後)
| 決算期 | 売上高 | 前期比 | 営業利益 | 営業利益率 | 純利益 | 純利益率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| FY20252025-12-31期末 | 19,207億円 | +8.9% | 6,679億円 | 34.8% | 6,327億円 | 32.9% |
| FY20242024-12-31期末 | 17,636億円 | +11.7% | ▲373億円 | ▲2.1% | ▲857億円 | ▲4.9% |
| FY20232023-12-31期末 | 15,794億円 | +10.5% | 6,133億円 | 38.8% | 5,793億円 | 36.7% |
| FY20222022-12-31期末 | 14,293億円 | +17.9% | 6,893億円 | 48.2% | 5,316億円 | 37.2% |
| FY20212021-12-31期末 | 12,122億円 | — | 4,452億円 | 36.7% | 3,748億円 | 30.9% |
直近5期の通年決算です。
事業の概要
注目ポイント
- ★★★1つの疾患、1つの薬に集中しているトリカフタ/カフトリオ1製品で売上高の85.9%、同じ嚢胞性線維症のアリフトレックを足すと92.9%です。★★嚢胞性線維症は、欧米に多く日本ではまれな遺伝性の疾患です。会社は10-Kに「20年以上にわたって嚢胞性線維症の治療薬の発見と開発に取り組んできた」と記載しています。★★★当ページの医薬品8社の中で最も集中した形です。反対側にはアムジェン(最大のプロリアでも12.0%)があります。★会社は分野を広げつつあります。2025年12月期に鎌状赤血球症・βサラセミア(キャスジェビー)と急性疼痛(ジャーナビクス)で売上が立ち、2026年8月には内分泌の希少疾患を「第5の柱」に加えるとしてクリネティクス・ファーマシューティカルズの買収に合意したと公表しています。
- ★★★研究開発費が売上高の32.6%会社はセグメントの注記で研究費と開発費を分けて開示しています。研究費8億27百万ドル+開発費30億81百万ドル=39億9百万ドルで、売上高120億1百万ドルの32.6%にあたります。★★★当ページの医薬品8社で最も高い比率です(アムジェン19.8%、ギリアド・サイエンシズ19.7%、ジョンソン・エンド・ジョンソン15.6%、アッヴィ14.9%)。★販売その他の販売費11億2百万ドル・一般管理費6億50百万ドルと比べても、研究開発が2.2倍あります。★従業員は約6,400人(うち約5,200人が米国、約1,200人が米国外)と、8社の中でいちばん小さい規模です。
- ★★2024年12月期の赤字は買収の会計処理による2024年12月期は営業損失2億33百万ドル・純損失5億36百万ドルでした。★売上高は110億20百万ドルで前期比11.7%増えており、事業が縮んだわけではありません。★★★原因は、約50億ドルで取得したアルパイン・イミューン・サイエンシズを「資産取得」として処理し、46億28百万ドルを「取得した仕掛研究開発費」として一括で費用にしたことです。アルパインの主力候補品はポベタシセプトという抗体医薬です。★この処理は当ページのギリアド・サイエンシズと同じ形で、同社も2026年4〜6月期に3件の買収で111億83百万ドルを一括費用にしています。★費用が資産にならないため、翌期以降の償却負担は生じません。2025年12月期の同費用は1億33百万ドルです。
- ★無配で、当ページの8社で唯一同社は配当を出していません。当ページの医薬品8社のうち、配当が無いのはこの会社だけです。★参考までに、他の7社の1株当たり配当(直近の通期)は、アムジェン9.66ドル・アッヴィ6.65ドル・イーライリリー6.23ドル・ジョンソン・エンド・ジョンソン5.14ドル・ギリアド・サイエンシズ3.16ドルです。★当サイトは配当の有無について良し悪しを述べません。
地域別の売上
地域別の売上高(顧客の所在地基準)2025年12月期(2025年1月1日〜12月31日)
- 米国
- 欧州
- その他の地域
2025年12月期(2025年1月1日〜12月31日)の地域別の売上高です。
製品別の売上高2025年12月期(2025年1月1日〜12月31日)
- トリカフタ/カフトリオ(嚢胞性線維症)
- アリフトレック(嚢胞性線維症)
- その他の製品
- その他の収益
★★★トリカフタ/カフトリオ1製品で売上高の85.9%(103億12百万ドル)。
最新の決算
2026年4〜6月期2026-08-03 公表
| 項目 | 2026年4〜6月期 | 2025年4〜6月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 5,336億円 | 4,745億円 | +12.5% |
| 営業利益 | 1,996億円 | 1,842億円 | +8.3% |
| 純利益 | 1,760億円 | 1,653億円 | +6.5% |
| 売上高営業利益率 | 37.4% | 38.8% | — |
会社が公表した決算資料の数値です。
会社が公表している今期の見通し
2026年12月期の見通し2026-08-03 公表
| 項目 | 会社の見通し | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 131億〜132億ドル | +9.2%〜+10.0%(当サイトの計算) |
| 研究開発費・取得IPR&D・販売管理費の合計(GAAP) | 63億〜64億5千万ドル | — |
- ★★会社はGAAPの金額で売上高と費用の見通しを示しています。利益(1株当たり利益や営業利益)の見通しは公表していません。
- ★会社は2026年8月3日に売上高の見通しを引き上げました(129.5億〜131億ドル → 131億〜132億ドル)。
- ★うち5億ドル以上を、嚢胞性線維症以外の製品(キャスジェビーとジャーナビクス)から見込むとしています。また為替が前期比で約150ベーシスポイント(1.5%)の押し上げになるとしています。
- ★★この見通しにはクリネティクス・ファーマシューティカルズの買収の影響は含まれていません。会社は「第3四半期の完了を見込んでおり、完了後に見通しを更新する」と記載しています。
- ★非GAAPの同費用の見通しは56億5千万〜57億5千万ドルで、差の主因は株式報酬費用6億5千万〜7億ドルだと会社は説明しています。費用の見通しには取得IPR&D費用約1億ドルが含まれます。
- ★前期比は当サイトの計算です(2025年12月期の売上高120億1百万ドルとの比較)。
これは会社が公表した数値であり、当サイトの予測ではありません。
日本企業との違い
武田薬品工業4502
希少疾患という領域で重なる(武田薬品工業は希少疾患7,627億円・16.9%、バーテックス・ファーマシューティカルズは会社全体が希少疾患の会社)。★★★ただし集中度がまったく違う。武田薬品工業は最大でも31.2%、バーテックス・ファーマシューティカルズはトリカフタ1製品で85.9%。★規模も違い、バーテックス・ファーマシューティカルズの売上高は武田薬品工業の連結売上収益の半分に届かない
「医薬品事業」の単一セグメントで、2026年3月期の売上収益は4兆5,057億円。どちらも単一セグメントで、部門別の表を持たない点が共通します。★★希少疾患という領域で重なります。 武田薬品工業は希少疾患7,627億円(16.9%)を持ち、バーテックス・ファーマシューティカルズは会社全体が希少疾患の会社です。嚢胞性線維症は欧米に多く日本ではまれな遺伝性の疾患で、会社は10-Kに「20年以上にわたって嚢胞性線維症の治療薬の発見と開発に取り組んできた」と記載しています。★★★ただし集中度がまったく違います。 武田薬品工業は最大の消化器系疾患でも31.2%ですが、バーテックス・ファーマシューティカルズはトリカフタ/カフトリオ1製品で85.9%です。★★規模も大きく違います。 バーテックス・ファーマシューティカルズの売上高120億1百万ドルは、武田薬品工業の連結売上収益の半分に届きません。★血漿分画製剤・ワクチンにあたる事業はありません。
売上高をバーテックス・ファーマシューティカルズと並べる- 武田薬品工業4.5兆円2026年3月期
- バーテックス・ファーマシューティカルズ1.9兆円直近の通期
- 武田薬品工業9.2兆円
- バーテックス・ファーマシューティカルズ22.0兆円
第一三共4568
★★研究開発への傾き方が近い。バーテックス・ファーマシューティカルズの研究開発費は売上高の32.6%で、第一三共も売上収益の2割を超える。どちらも1つの技術基盤に賭ける形(第一三共は抗体薬物複合体、バーテックス・ファーマシューティカルズは嚢胞性線維症)。★規模は近い(バーテックス・ファーマシューティカルズが第一三共の9割前後)。★★★ただし疾患領域は重ならない(がん対嚢胞性線維症)
「医薬品事業」の単一セグメントで、2026年3月期の売上収益は2兆1,230億円。医療用医薬品が95.6%を占めます。★★研究開発への傾き方が近い形です。 バーテックス・ファーマシューティカルズの研究開発費は39億9百万ドルで売上高の32.6%。第一三共も売上収益の2割を超える研究開発費を投じており、どちらも「1つの技術基盤に賭ける」形です(第一三共は抗体薬物複合体、バーテックス・ファーマシューティカルズは嚢胞性線維症の膜貫通調節因子)。★★規模は近いです。 バーテックス・ファーマシューティカルズの売上高120億1百万ドルは、第一三共の連結売上収益の9割前後です(ページ下部のレートによる)。★★★ただし疾患領域は重なりません。 第一三共はがんが中心、バーテックス・ファーマシューティカルズは嚢胞性線維症が中心です。★バーテックス・ファーマシューティカルズは遺伝子編集治療(キャスジェビー1億15百万ドル)を持ちます。 第一三共にこれに当たる製品はありません。
売上高をバーテックス・ファーマシューティカルズと並べる- 第一三共2.1兆円2026年3月期
- バーテックス・ファーマシューティカルズ1.9兆円直近の通期
- 第一三共5.6兆円
- バーテックス・ファーマシューティカルズ22.0兆円
アステラス製薬4503
★★★1製品への依存という点で、掲載中の日米11社の両端にいる2社。アステラス製薬はXTANDIで44.9%、バーテックス・ファーマシューティカルズはトリカフタで85.9%(同じ疾患の2製品で92.9%)。★★どちらも「次の柱」を外から買っているが、バーテックス・ファーマシューティカルズは資産取得として処理したため2024年12月期は46億28百万ドルの一括費用で赤字になった。★配当が違う(アステラス製薬は配当あり、バーテックス・ファーマシューティカルズは無配)
「医薬品事業」の単一セグメントで、2026年3月期の売上収益は2兆1,392億円。XTANDI1製品で44.9%(9,608億円)を占めます。★★★1製品への依存という点で、日米11社の両端にいる2社です。 アステラス製薬はXTANDIで44.9%、バーテックス・ファーマシューティカルズはトリカフタ/カフトリオで85.9%。同じ疾患の2番手アリフトレックを足すと92.9%が1つの疾患に集中します。★★どちらも「次の柱」を外から買っています。 アステラス製薬は重点戦略製品としてPADCEV・IZERVAY・VYLOY・VEOZAH・XOSPATAの5つを挙げ、バーテックス・ファーマシューティカルズは2024年にアルパイン・イミューン・サイエンシズを約50億ドルで取得し、2026年8月にはクリネティクス・ファーマシューティカルズの買収に合意したと公表しています。★★ただしバーテックス・ファーマシューティカルズは資産取得として処理したため、2024年12月期は46億28百万ドルの一括費用で赤字になりました。★配当が違います。 アステラス製薬は配当を出し、バーテックス・ファーマシューティカルズは無配です。★従業員数は約6,400人で、アステラス製薬の14,099人の半分以下です。
売上高をバーテックス・ファーマシューティカルズと並べる- アステラス製薬2.1兆円2026年3月期
- バーテックス・ファーマシューティカルズ1.9兆円直近の通期
- アステラス製薬4.3兆円
- バーテックス・ファーマシューティカルズ22.0兆円
4社とも決算期と会計基準の組み合わせが異なるため、売上高の範囲は完全には一致しません。バーテックス・ファーマシューティカルズは12月期の米国会計基準、武田薬品工業・第一三共・アステラス製薬は3月期のIFRSです。★バーテックス・ファーマシューティカルズは配当を出していないため、1株当たり配当の欄が空きます。米ドルはページ下部に記載のレートで円換算しています。
よくある質問
バーテックス・ファーマシューティカルズと正面から重なる日本の会社はどこですか?
どの1社とも正面からは重なりません。 理由は疾患領域です。同社の売上の92.9%は嚢胞性線維症という1つの遺伝性疾患に集中しており、日本側3社の主力(武田薬品工業=消化器系・血漿分画製剤、第一三共=がん、アステラス製薬=前立腺がん・免疫抑制剤)とは重なりません。★★希少疾患という括りでは武田薬品工業(7,627億円・16.9%)と接します。★★研究開発への傾き方では第一三共に近い形です。どちらも1つの技術基盤に賭けており、バーテックス・ファーマシューティカルズの研究開発費は売上高の32.6%です。★★1製品への依存という物差しでは、アステラス製薬(XTANDIで44.9%)と同じ軸の上にいますが、程度が違います(85.9%対44.9%)。
嚢胞性線維症とはどんな病気ですか?
遺伝性の疾患で、欧米に多く日本ではまれです。 会社は10-Kに「20年以上にわたって嚢胞性線維症の治療薬の発見と開発に取り組んできた」と記載しています。★同社の売上の大半はこの1疾患から生じます。 トリカフタ/カフトリオ103億12百万ドル(85.9%)、アリフトレック8億37百万ドル(7.0%)、そして「その他の製品」に含まれるカルデコ・オーカンビ・シムデコ/シムケビも同じ疾患の薬です。★★地域別で欧州が28.8%と大きいのは、この疾患の患者が欧米に多いことと整合します(当ページの他の米国企業より欧州比率が高い)。★当サイトは疾患の医学的な説明をしません。会社が開示している事業と数値だけを扱います。
2024年12月期だけ赤字なのはなぜですか?
買収の会計処理によるものです。 2024年12月期は営業損失2億33百万ドル・純損失5億36百万ドルでしたが、売上高は110億20百万ドルで前期比11.7%増えており、事業が縮んだわけではありません。★★★会社は2024年にアルパイン・イミューン・サイエンシズを約50億ドルで取得し、これを「資産取得」として処理したため、46億28百万ドルを「取得した仕掛研究開発費」として一括で費用にしました。アルパインの主力候補品はポベタシセプトという抗体医薬です。★★企業結合として処理すれば取得価額は無形資産になり、何年もかけて償却されます。資産取得ではその期に全額が費用になります。★この処理は当ページのギリアド・サイエンシズと同じ形で、同社も2026年4〜6月期に3件の買収で111億83百万ドルを一括費用にしています。★費用が資産にならないため、翌期以降の償却負担は生じません。2025年12月期の同費用は1億33百万ドルで、純利益は39億53百万ドルに戻っています。
研究開発費が売上高の32.6%というのは、どういうことですか?
会社はセグメントの注記で研究費と開発費を分けて開示しています。研究費8億27百万ドル+開発費30億81百万ドル=39億9百万ドルで、売上高120億1百万ドルの32.6%にあたります。★★★当ページの医薬品8社で最も高い比率です(アムジェン19.8%、ギリアド・サイエンシズ19.7%、ジョンソン・エンド・ジョンソン15.6%、アッヴィ14.9%)。★販売その他の販売費11億2百万ドル・一般管理費6億50百万ドルと比べても、研究開発が2.2倍あります。★従業員は約6,400人(うち約5,200人が米国、約1,200人が米国外)と、当ページの医薬品8社の中でいちばん小さい規模です。★★会社は分野を広げつつあります。2025年12月期に鎌状赤血球症・βサラセミア(キャスジェビー1億15百万ドル)と急性疼痛(ジャーナビクス5,960万ドル)で売上が立ち、2026年8月には内分泌の希少疾患を「第5の柱」に加えるとしてクリネティクス・ファーマシューティカルズの買収に合意したと公表しています。
配当はありますか?
出していません。 当ページの医薬品8社のうち、配当が無いのはこの会社だけです。★参考までに、他の7社の1株当たり配当(直近の通期)は、アムジェン9.66ドル・アッヴィ6.65ドル・イーライリリー6.23ドル・ジョンソン・エンド・ジョンソン5.14ドル・ギリアド・サイエンシズ3.16ドルです。★そのため当ページの推移の表では、1株当たり配当の欄が5期とも空きます。★当サイトは配当の有無について良し悪しを述べません。
日本での売上はどれくらいですか?
開示されていません。 会社の地域別の区分は米国・欧州・その他の3つだけです。★米国が売上高の62.9%(75億48百万ドル)、欧州が34億60百万ドル・28.8%、その他が9億92百万ドル・8.3%です。★★当ページの医薬品8社の中では、米国への偏りが小さいほうです(アッヴィは76.2%、ギリアド・サイエンシズは70.9%)。★区分の基準は「顧客の所在地」で、「その他の収益」だけは「その収益に関係するバーテックスの法人の所在地」で割り当てると会社は注記しています。★長期性資産の国別では米国28億88百万ドル・英国1億67百万ドル・その他2,700万ドルで、日本は独立していません。★★当ページの医薬品8社のうち、日本を国名で開示しているのはイーライリリー(21億32百万ドル)とアッヴィ(12億74百万ドル)の2社だけです。
今期の見通しはどこまで公表されていますか?
GAAPの金額で、売上高と費用の見通しが公表されています。 2026年8月3日の決算発表で、2026年12月期の売上高131億〜132億ドル(129.5億〜131億ドルから引き上げ)、研究開発費・取得IPR&D・販売管理費の合計(GAAP)63億〜64億5千万ドルとしています。★利益(1株当たり利益や営業利益)の見通しは公表されていません。★うち5億ドル以上を、嚢胞性線維症以外の製品(キャスジェビーとジャーナビクス)から見込むとしています。また為替が前期比で約150ベーシスポイント(1.5%)の押し上げになるとしています。★★この見通しにはクリネティクス・ファーマシューティカルズの買収の影響は含まれていません。会社は「第3四半期の完了を見込んでおり、完了後に見通しを更新する」と記載しています。★見通しは10-Kにも四半期報告書にも記載がありません。SECに提出される決算発表資料(Form 8-K 添付資料99.1)にあります。
中期経営計画はありますか?
会社は売上高・利益率・ROEなどの中長期の数値目標を、SECの提出書類では公表していません。★通期の見通しは1年ぶんだけで、複数年にわたる数値目標の一覧はありません。★武田薬品工業・第一三共・アステラス製薬が中期経営計画で示すようなものを、バーテックス・ファーマシューティカルズはSECの提出書類に出していません。
数値はいつ時点のものですか?
決算数値は各社の直近の年次報告書(米国は10-K、日本は有価証券報告書)によります。決算期は会社ごとに異なり、バーテックス・ファーマシューティカルズは12月末、武田薬品工業・第一三共・アステラス製薬は3月末です。直近の四半期の実績は、会社が2026年8月4日にSECへ提出した四半期報告書(Form 10-Q)によります。株価と時価総額はページ下部の更新日時点の値です。
注記(4件)
- 売上高と利益の推移
- ★★売上高は5期で1.58倍になりました。75億74百万→89億31百万→98億69百万→110億20百万→120億1百万ドル。5期とも前期を上回っています。★★★一方、2024年12月期だけが赤字です。営業損益が27億82百万→43億7百万→38億32百万→△2億33百万→41億73百万ドル、純損益が23億42百万→33億22百万→36億20百万→△5億36百万→39億53百万ドル。★★★原因は1つの買収です。会社は2024年にアルパイン・イミューン・サイエンシズを約50億ドルで取得し、これを資産取得として処理したため、46億28百万ドルを「取得した仕掛研究開発費」として一括で費用にしました。企業結合として処理すれば無形資産になり何年もかけて償却されますが、資産取得ではその期に全額が費用になります。★同じ費用は2025年12月期には1億33百万ドル、2023年12月期には5億27百万ドルにとどまります。★2025年12月期には別に、無形資産の減損3億79百万ドルがあります。会社は「1型糖尿病を対象としたVX-264の第1/2相試験の結果を受けて開発の中止を判断し、セマ・セラピューティクスから取得した仕掛研究開発資産を全額減損した」と記載しています。★★同社は配当を出していません。★ROEと自己資本比率は会社が公表していないため当サイトが計算しています(ROEの分母は期首と期末の自己資本の平均、自己資本比率は期末の自己資本÷期末の総資産)。
- 地域別の売上
- 会社が10-Kの注記Qで開示した区分をそのまま用いており、当サイトで分類し直したものではありません。★米国が売上高の62.9%(75億48百万ドル)を占めます。当ページの医薬品8社の中では米国への偏りが小さいほうです(アッヴィは76.2%、ギリアド・サイエンシズは70.9%)。★★欧州が34億60百万ドル・28.8%と大きいのが特徴です。★区分の基準は「顧客の所在地」で、「その他の収益」だけは「その収益に関係するバーテックスの法人の所在地」で割り当てると会社は注記しています。★★日本の金額は開示されていません。長期性資産の国別では米国28億88百万ドル・英国1億67百万ドル・その他2,700万ドルで、日本は独立していません。★3区分の合計は連結の売上高と一致します。
- 当ページの医薬品8社で最も集中しています。★2番手のアリフトレックは2025年12月期に8億37百万ドルで、同じ嚢胞性線維症の治療薬です。2製品を合わせると売上高の92.9%が嚢胞性線維症の1疾患に集中します。★★その他の製品8億20百万ドルには、キャスジェビー1億15百万ドル(鎌状赤血球症・βサラセミアの遺伝子編集治療)とジャーナビクス5,960万ドル(急性疼痛)が含まれます。残りはカルデコ・オーカンビ・シムデコ/シムケビという古い嚢胞性線維症の薬です。★キャスジェビーは2024年12月期の1,000万ドルから11.6倍、ジャーナビクスは2025年12月期が最初の売上です。★4区分の合計は連結の売上高と一致します。
- 最新の決算
- 当サイトが原文を翻訳・加工したものではありません。増減は前年の同じ期間との比較です。★3か月(2026年4月1日〜6月30日)の数値です。★売上高は12.5%増えました。会社は決算発表資料に「嚢胞性線維症の治療薬の継続的な伸びと、追加の疾患領域への多角化による」と記載しています。★米国の売上は11%増の20億6百万ドルでした。★営業利益は8.3%増、純利益は6.5%増で、売上の伸びより緩やかです。売上高営業利益率は38.8%から37.4%へ下がりました。★2026年8月時点で、クリネティクス・ファーマシューティカルズの買収に合意しており、第3四半期の完了を見込むと会社は記載しています。この四半期の数値には反映されていません。
- 会社が公表している今期の見通し
- ★見通しは10-Kにも四半期報告書にも記載がなく、SECに提出された決算発表資料(Form 8-K 添付資料99.1)にあります。会社は、実際の業績がこの数値と大きく異なることがありうる旨を資料に記載しています。
出典
地域別の売上高、四半期決算、今期の見通しは、同社が公表した次の資料から当サイトが書き写しました(2025年12月期 Form 10-K(2026-02-13 公表)/2026年12月期 第2四半期 Form 10-Q(2026-08-04 公表)/2026年12月期 第2四半期の決算発表(Form 8-K 添付資料99.1)(2026-08-03 公表))。5期の推移(売上高・利益・総資産・キャッシュ・フロー等)と発行済株式数は、米国SECに提出されたXBRLデータによります。金額は1米ドル=160.04円、株価と時価総額は1米ドル=160.04円で円に直しています(レートの出典はYahoo Finance)。
投資判断は自己責任で行ってください。
当サイトは特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
数値は更新時点のものです。最新の情報は各社の開示資料をご確認ください。
更新日