エクソンモービル
基本情報
エクソンモービルXOM
EXXON MOBIL CORP
上流・エネルギー製品・化学製品・特殊製品の4部門。連結の売上高3,322億38百万ドル・純利益288億44百万ドル。
売上高は53.2兆円で、ENEOSホールディングス(11.8兆円)の約4.5倍。
- 時価総額108.6兆円
- 売上高53.2兆円
- 営業利益—
- 純利益4.6兆円
- 株価164.81USD
- PER24.6倍
- PBR2.63倍
- ROE11.0%
- 配当利回り2.43%
売上高と利益の推移
財務ハイライト(過去5期)
純利益・ROE
総資産・自己資本・自己資本比率
キャッシュ・フロー
1株あたり利益(EPS・希薄化後)
| 決算期 | 売上高 | 前期比 | 純利益 | 純利益率 |
|---|---|---|---|---|
| FY20252025-12-31期末 | 532,338億円 | -5.0% | 46,216億円 | 8.7% |
| FY20242024-12-31期末 | 560,133億円 | +1.5% | 53,965億円 | 9.6% |
| FY20232023-12-31期末 | 552,117億円 | -16.7% | 57,698億円 | 10.5% |
| FY20222022-12-31期末 | 662,831億円 | +44.8% | 89,311億円 | 13.5% |
| FY20212021-12-31期末 | 457,675億円 | — | 36,917億円 | 8.1% |
直近5期の通年決算です。
事業の概要
エネルギー製品
原油を精製して燃料をつくり、輸送して売る。会社の「プロダクト・ソリューションズ」の中核
利益構成比22.9%11,894億円・利益率3.0%
- ★★★外部への売上2,444億51百万ドルで4部門の75.5%。ところが部門利益は74億23百万ドルで、4部門の22.9%にとどまる(当サイトの計算)
- ★★部門利益率3.0%。上流の54.2%とは桁が違う
- ★米国990億73百万ドル・米国以外1,453億78百万ドルで、米国以外が59.5%
- ★2025年の製油所処理量は日量3,979千バレル(米国1,927・米国以外2,052)。エネルギー製品の販売量は日量5,593千バレル
- ガソリン・軽油・ジェット燃料
- 潤滑油の基油
- 原油と石油製品の取引・輸送
上流(アップストリーム)
原油と天然ガスを探して掘り、生産する
利益構成比65.8%34,215億円・利益率54.2%
- ★★★外部への売上は393億89百万ドルで4部門の12.2%にすぎないのに、部門利益213億54百万ドルは4部門の65.8%(当サイトの計算)
- ★★★部門利益率54.2%で4部門のうち最も高い
- ★米国50億63百万ドル・米国以外162億91百万ドルで、利益の76.3%が米国の外から出ている
- ★2025年の石油換算生産量は日量4,736千バレル(前期4,333千バレル)。液体の生産は日量3,329千バレル、天然ガスは日量8,442百万立方フィート
- 原油の生産
- 天然ガス・LNG
- オイルサンド
化学製品
石油化学品(ポリエチレン・ポリプロピレンなど)をつくって売る
利益構成比2.5%1,282億円・利益率3.6%
- ★外部への売上222億9百万ドルで4部門の6.9%。部門利益8億ドル(3.6%)
- ★★米国は9億3百万ドルの黒字、米国以外は1億3百万ドルの赤字。前期は米国16億27百万ドル・米国以外9億50百万ドルでどちらも黒字だった
- ★2025年の販売量は21,303千トン(米国6,977・米国以外14,326)
- ★★会社は四半期報告書で「化学のマージンは改善したものの、過去10年の下限を下回ったままだった」と記載している
- ポリエチレン
- ポリプロピレン
- その他の石油化学品
特殊製品
潤滑油・アスファルト・合成基油など、用途の限られた製品
利益構成比8.8%4,578億円・利益率16.1%
- ★外部への売上177億71百万ドルで4部門の5.5%。部門利益28億57百万ドル(16.1%)
- ★★部門利益率16.1%は上流に次いで高い。売上は最小だが、化学製品(8億ドル)より利益が大きい
- ★2025年の販売量は7,791千トン(米国1,894・米国以外5,897)
- 潤滑油
- アスファルト
- 合成基油・特殊製品
注目ポイント
- ★★★掘る事業が利益を出し、精製する事業は売上だけが大きいエネルギー製品(燃料)は外部への売上2,444億51百万ドルで4部門の75.5%を占めますが、部門利益は74億23百万ドルで22.9%にとどまります。★★★上流(原油と天然ガスの生産)は売上393億89百万ドル(12.2%)で、部門利益213億54百万ドル(65.8%)です(比率は当サイトの計算)。★部門利益率は、上流54.2%・特殊製品16.1%・化学製品3.6%・エネルギー製品3.0%です。★★★当ページのシェブロンも同じ形です。同社は上流の売上が全体の29.0%で利益の80.9%、下流は売上71.0%で利益19.1%です。★★★コノコフィリップスは違います。同社は精製をしない上流だけの会社で、売上高589億44百万ドルに対し純利益79億88百万ドルと、売上に対する利益の比率が13.6%あります。エクソンモービルは8.7%、シェブロンは6.5%です(いずれも当サイトの計算)。
- ★★★2026年7月にテキサス州へ本店を移した同社は2026年7月1日に、ニュージャージー州からテキサス州へ本店を移す組織再編(Redomiciliation Merger)を完了しました。★テキサス州法人のExxonMobil Holdings Corporationが、証券取引法Rule 12g-3(a)にもとづく承継登録者となり、ティッカーXOMを引き継ぎました。★★事業の中身は変わっていません。会社は「旧会社の普通株式1株は、自動的に新会社の普通株式1株へ交換され、旧会社の株主は同じ株数・同じ比率で新会社の株主になった」と届出に記載しています。★旧会社は社債の主たる債務者のままで、新会社がその支払いと履行を全額・無条件に保証しています。★★★当サイトのデータの取り方にも影響します。SECのティッカー一覧はXOMを新しい登録主体に結び付けますが、そちらには年次決算が1件も無いため、5期の推移は組織再編前の登録主体(CIK 0000034088)から取っています。★会社は1882年にニュージャージー州で設立されました。144年ぶりの本店の移転にあたります。
- ★★2024年5月にパイオニアを取得した会社は2024年5月3日にパイオニア・ナチュラル・リソーシズを取得し、5億45百万株を発行しました(10-Kの注記)。★加重平均株式数は40億52百万株(2023年12月期)から42億98百万株(2024年12月期)へ増えています。★総資産も3,763億17百万ドルから4,534億75百万ドルへ、763億58百万ドル増えました。★★★当ページの3社はいずれも大型の買収で規模を広げています。シェブロンは2025年にヘス・コーポレーションを取得し、2025年の石油換算生産量が前期比12%増の日量370万バレルになりました。コノコフィリップスは2024年第4四半期にマラソン・オイルを取得し、2025年の生産量は前期比20%増の日量2,375千バレルです。★エクソンモービルの2025年の石油換算生産量は日量4,736千バレル(前期4,333千バレル)で、3社の中でいちばん多いです。
- ★従業員5万8千人で、6割近くが米国の外会社は10-Kに「正社員の数は2025年末で58千人、2024年末で61千人、2023年末で62千人」と記載しています。3年で4千人減っています。★「当社の従業員の59%超が米国の外にいて、160を超える国籍が社内にある」とも記載しています。★「キャリア社員の平均勤続年数は約30年」という記載もあります。★★売上高3,322億38百万ドルを58千人で割ると、1人あたり9億1,776万円になります(ページ下部のレートで換算・当サイトの計算)。★★★石油の会社は、売上に対して人数が少ないという形が数字に出ます。当サイトが載せている小売や金融の会社とは、人数と売上の関係が大きく違います。
部門ごとの売上と利益
2025年12月期10-Kのセグメント注記より
| 部門 | 売上高 | 部門の利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| エネルギー製品 | 391,679億円 | 11,894億円 | 3.0% |
| 上流(アップストリーム) | 63,112億円 | 34,215億円 | 54.2% |
| 化学製品 | 35,585億円 | 1,282億円 | 3.6% |
| 特殊製品 | 28,474億円 | 4,578億円 | 16.1% |
| 4部門の合計 | 518,850億円 | 51,968億円 | 10.0% |
★★★この会社でいちばん目を引くのは、売上と利益の並びが逆になっていることです。
地域別の売上
地域別の売上高(4部門の合計)2025年12月期
- 米国以外
- 米国
2025年12月期の4部門の外部への売上です。
最新の決算
2026年4〜6月期(2026年12月期 第2四半期)2026-08-03 公表
| 項目 | 2026年4〜6月期(2026年12月期 第2四半期) | 2025年4〜6月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 185,892億円 | 130,595億円 | +42.3% |
| 税引前利益 | 31,123億円 | 17,152億円 | +81.4% |
| 純利益 | 23,273億円 | 11,347億円 | +105.1% |
| 売上高税引前利益率 | 16.7% | 13.1% | — |
会社が公表した決算資料の数値です。
日本企業との違い
ENEOSホールディングス5020
どちらも掘るところから精製・販売までを持つ統合型で、売上の大半が精製・販売、利益率は掘るほうが高いという形も同じ。★★ただし規模が違う。エクソンモービルの上流の外部売上は約6兆3,112億円で、ENEOSの石油・天然ガス開発2,167億44百万円の29倍。★ENEOSは売上の74.7%が日本
石油製品ほか・石油天然ガス開発・機能材・電気・再生可能エネルギーの5事業で、2026年3月期の売上高は11兆7,654億70百万円。★★★事業の形がよく似ています。 どちらも掘るところから精製・販売までを持ち、売上の大半は精製・販売、利益率は掘るほうが高いという並びも同じです。ENEOSは石油製品ほかが売上の87.9%で利益率2.8%、石油・天然ガス開発が売上1.8%で23.5%。エクソンモービルはエネルギー製品が部門売上の75.5%で3.0%、上流が12.2%で54.2%です。★★ただし掘るほうの規模が大きく違います。 エクソンモービルの上流の外部売上393億89百万ドルは、ページ下部のレートで円に直すと約6兆3,112億円で、ENEOSホールディングスの石油・天然ガス開発2,167億44百万円の29倍です。★★★地理も逆です。 ENEOSは売上の74.7%が日本、エクソンモービルは4部門の合計のうち米国が42.5%で、残りは米国の外です。
売上高をエクソンモービルと並べる- ENEOSホールディングス11.8兆円2026年3月期
- エクソンモービル53.2兆円直近の通期
- ENEOSホールディングス3.6兆円
- エクソンモービル108.6兆円
出光興産5019
どちらも掘るところから精製・販売までを持つ統合型で、売上の大半が精製・販売という形も同じ。★★ただし規模が違う。エクソンモービルの連結売上高3,322億38百万ドルは、出光興産の8兆1,058億91百万円の約6.6倍。★出光は基礎化学品と電力・再生可能エネルギーが赤字
燃料油・基礎化学品・高機能材・電力再生可能エネルギー・資源の5事業で、2026年3月期の売上高は8兆1,058億91百万円。★★こちらも統合型で、形は同じです。 出光興産は燃料油が売上の83.8%で利益率2.6%、資源が売上2.5%で16.3%。★★規模はエクソンモービルが約6.6倍です(連結の売上高3,322億38百万ドル=約53兆2,338億円対8兆1,058億91百万円)。★★★赤字の部門があるかどうかが違います。 出光興産は基礎化学品(68億47百万円の赤字)と電力・再生可能エネルギー(18億10百万円の赤字)を抱えます。エクソンモービルは4部門とも黒字ですが、化学製品は米国以外が1億3百万ドルの赤字です。★出光興産は2027年3月期の第1四半期からIFRSへ移行しており、5期の推移(日本基準)と直近の四半期の土台が違います。
売上高をエクソンモービルと並べる- 出光興産8.1兆円2026年3月期
- エクソンモービル53.2兆円直近の通期
- 出光興産1.9兆円
- エクソンモービル108.6兆円
INPEX1605
エクソンモービルの上流部門とだけ重なる。同社は精製・化学・特殊製品も持つ統合型で、エネルギー製品が部門売上の75.5%を占める。★上流どうしで比べると、エクソンモービルの外部売上393億89百万ドル(約6兆3,112億円)に対しINPEXは2兆113億51百万円
国内O&Gと海外O&G(イクシスプロジェクト/その他のプロジェクト)で、2025年12月期の売上収益は2兆113億51百万円。★★★INPEXは精製をしません。 エクソンモービルの4部門のうち、上流だけが対応します。★上流どうしで比べると、エクソンモービルの外部売上393億89百万ドル(約6兆3,112億円)に対し、INPEXは2兆113億51百万円です。★★売上に対する利益の比率は逆転します。 INPEXは売上収益に対する当期利益が19.6%、エクソンモービルは連結で8.7%です(いずれも当サイトの計算)。精製・販売の売上が大きいぶん、統合型の比率は下がります。★★INPEXは税負担が重いのが特徴で、税引前利益1兆1,734億73百万円が当期利益3,938億36百万円になります。
売上高をエクソンモービルと並べる- INPEX2.0兆円2025年12月期
- エクソンモービル53.2兆円直近の通期
- INPEX5.1兆円
- エクソンモービル108.6兆円
4社とも決算期と会計基準の組み合わせが異なります。エクソンモービルは12月末の米国会計基準、ENEOSホールディングスは3月末のIFRS、出光興産は3月末の日本基準(2027年3月期からIFRS)、INPEXは12月末のIFRSです。★★部門の利益の定義もそろいません。エクソンモービルは税引後の部門利益、ENEOSホールディングスは営業損益、出光興産は営業利益と持分法投資利益の合計、INPEXは親会社の所有者に帰属する当期利益です。米ドルはページ下部に記載のレートで円換算しています。
よくある質問
燃料の事業が大きいのに、利益が小さいのはなぜですか?
当サイトは理由を書いていません。会社が数値で分解していないためです。★事実として、エネルギー製品(燃料)の外部売上は2,444億51百万ドルで4部門の75.5%を占めますが、部門利益は74億23百万ドルで22.9%にとどまります。★★★上流(原油と天然ガスの生産)は外部売上393億89百万ドル(12.2%)で、部門利益213億54百万ドル(65.8%)です(比率は当サイトの計算)。★部門利益率は上流54.2%・特殊製品16.1%・化学製品3.6%・エネルギー製品3.0%です。★★★当ページの日本側2社もまったく同じ形です。ENEOSホールディングスは石油製品ほかが売上の87.9%で利益率2.8%、出光興産は燃料油が83.8%で2.6%。掘るほうは、ENEOSが23.5%、出光が16.3%です。★★シェブロンも同じで、下流が売上71.0%・利益19.1%、上流が29.0%・80.9%です。★★★コノコフィリップスとINPEXは精製をしないため、この形になりません。
2026年7月にSECの登録主体が変わったのですか?
変わりました。★同社は2026年7月1日に、ニュージャージー州からテキサス州へ本店を移す組織再編(Redomiciliation Merger)を完了しました。テキサス州法人のExxonMobil Holdings Corporationが、証券取引法Rule 12g-3(a)にもとづく承継登録者となり、ティッカーXOMを引き継いでいます。★★事業の中身は変わっていません。会社は届出に「旧会社の普通株式1株は、自動的に新会社の普通株式1株へ交換され、旧会社の株主は同じ株数・同じ比率で新会社の株主になった」と記載しています。★旧会社は社債の主たる債務者のままで、新会社がその支払いと履行を全額・無条件に保証しています。★★★当サイトのデータの取り方にも影響します。SECのティッカー一覧はXOMを新しい登録主体に結び付けますが、そちらには年次決算が1件もありません(提出されているのは四半期報告書と8-Kのみ)。5期の推移は組織再編前の登録主体から取っています。★会社は1882年にニュージャージー州で設立されました。144年ぶりの本店の移転にあたります。
2026年4〜6月期に大きく伸びたのはなぜですか?
会社は市況の変化によるものだと説明しています。★四半期報告書に「第2四半期の市況は、中東の供給途絶と世界的な製油能力の減少に強く影響され続けた」「世界の製油マージンは、前例のない規模の製油能力の減少により、過去10年の幅を大きく上回った」「天然ガス価格は、供給途絶が続くなか過去10年の平均を上回る水準にとどまった」と記載しています。★原油価格については「過去10年(2010〜2019年)の幅の中にとどまった」としています。★化学は「マージンは改善したものの、過去10年の下限を下回ったままだった」と記載しています。★数字では、売上高が42.3%増・純利益が105.1%増でした(当サイトの計算)。1株当たり利益は1.64ドルから3.48ドルです。★★★当ページのシェブロン(売上56.3%増)・コノコフィリップス(32.4%増)も同じ四半期に伸びています。★★精製を持たないコノコフィリップスの伸びがいちばん小さいことが、製油マージンの効き方の裏づけになります。★日本側でも、ENEOSホールディングスの営業利益が859.5%増、出光興産は前年同期の営業損失から黒字へ転じています。
損益計算書に営業利益がないのですか?
ありません。★同社の損益計算書は、「売上高およびその他の営業収益」3,239億5百万ドルに「持分法投資利益」50億64百万ドルと「その他の収益」32億69百万ドルを足した「収益およびその他の収益の合計」3,322億38百万ドルから始まり、そこから費用を引いて税引前利益412億68百万ドルへ進みます。★当サイトは推移の図に描く利益を純利益にしています。★直近の四半期の比率も税引前利益で計算しています。★★★当ページのシェブロンとコノコフィリップスも同じです。石油の会社に共通する形で、当サイトが載せているアメリカン・エキスプレス(銀行持株会社)などとも同じ事情です。★★日本側は3社とも営業利益の行がありますが、ENEOSホールディングスと出光興産は「主要な経営指標等の推移」の表に営業利益の欄が無いため、当サイトの推移の図の扱いは会社ごとに違います。
日本での売上はどれくらいですか?
開示されていません。★会社の地域区分は「米国」と「米国以外」の2つだけです。★4部門を足すと、米国1,375億65百万ドル(42.5%)・米国以外1,862億55百万ドル(57.5%)です(比率は当サイトの計算)。★★上流だけは米国のほうが大きい(米国253億96百万ドル・米国以外139億93百万ドル)一方、ほかの3部門はいずれも米国以外が多いという形です。★会社は10-Kに「当社の各部門および関係会社は、米国および世界のほとんどの国で事業を行い、または製品を販売している」と記載しています。★★★当ページの3社の中で、地域の見せ方はすべて違います。シェブロンは上流・下流それぞれを米国と海外に分け、コノコフィリップスは「米国」と「米国以外」に加えて5つの地域部門を持ちます。★★日本側では、ENEOSホールディングスが「日本・シンガポール・中国・その他」、INPEXが「国内O&G」を独立した部門として示しています。
従業員は何人ですか?
正社員は2025年末で58千人です。2024年末61千人・2023年末62千人なので、3年で4千人減っています。★会社は「当社の従業員の59%超が米国の外にいて、160を超える国籍が社内にある」と10-Kに記載しています。★「キャリア社員の平均勤続年数は約30年」という記載もあります。★★売上高3,322億38百万ドルを58千人で割ると、1人あたり9億1,776万円になります(ページ下部のレートで換算・当サイトの計算)。★★★石油の会社は、売上に対して人数が少ないという形が数字に出ます。★日本側では、ENEOSホールディングスが34,099人、出光興産が14,392人、INPEXが3,720人です。★INPEXは1人あたり5億4,068万円で、こちらも人数が少なく1人あたりが大きい形です(当サイトの計算)。
今期の見通しはどこまで公表されていますか?
SECの提出書類には公表されていません。★10-Kと10-Qに、通期の売上高や利益の見通しの記載はありません。★会社が示しているのは、設備投資の計画や構造的コスト削減の目標といった、金額の一部にとどまります。★★★当ページのシェブロン・コノコフィリップスも同じです。★★★日本側の3社は違います。ENEOSホールディングス・出光興産・INPEXは、日本の制度にもとづき決算短信で通期の業績予想を公表します。ENEOSは売上高12兆8,500億円・営業利益6,100億円、INPEXは売上収益1兆9,730億円・営業利益1兆2,230億円などです。★★同じ業界でも、見通しの示し方が日米で分かれます。
中期経営計画はありますか?
会社は売上高・利益率・ROEなどの中長期の数値目標を、SECの提出書類では公表していません。★通期の見通しすら書いていないので、複数年の金額目標もありません。★会社は「2019年比の構造的コスト削減の累計」を示しており、2025年末までに163億ドル、2026年の上半期にさらに12億ドルとしています。これは費用の削減額であって、売上や利益の目標ではありません。
数値はいつ時点のものですか?
決算数値は各社の直近の年次報告書(米国は10-K、日本は有価証券報告書)によります。決算期は会社ごとに異なり、エクソンモービルは12月末、ENEOSホールディングスと出光興産は3月末、INPEXは12月末です。直近の四半期の実績は、会社が2026年8月3日にSECへ提出した四半期報告書(Form 10-Q)によります。★2025年12月期の10-Kは、組織再編前の登録主体であるExxon Mobil Corporationが2026年2月18日に提出したものです。株価と時価総額はページ下部の更新日時点の値です。
注記(4件)
- 売上高と利益の推移
- ★★★この会社の損益計算書には営業利益の行がありません。「売上高およびその他の営業収益」に「持分法投資利益」と「その他の収益」を足した「収益およびその他の収益の合計」が続き、そこから費用を引いて税引前利益へ進みます。そのため推移の図に描く利益は純利益にしています。★★表の売上高は「収益およびその他の収益の合計」です。2025年12月期は3,322億38百万ドルで、うち売上高およびその他の営業収益が3,239億5百万ドル、持分法投資利益が50億64百万ドル、その他の収益が32億69百万ドルです。★★★5期の振れが大きい会社です。売上高は2,856億40百万ドル(2021年12月期)→4,136億80百万→3,445億82百万→3,495億85百万→3,322億38百万ドル(2025年12月期)。2022年12月期が突出しています。★★純利益はもっと振れます。230億40百万→557億40百万→360億10百万→336億80百万→288億44百万ドル。2022年12月期は2021年12月期の2.4倍で、そこから3期続けて減っています(いずれも当サイトの計算)。★★★当サイトは増減の理由を書きません。会社が数値で分解していないためです。★1株当たり配当は3.49ドルから4.00ドルへ、5期とも前期を上回っています。★★2024年12月期に総資産が763億58百万ドル増えました。同期の加重平均株式数には2024年5月3日のパイオニア・ナチュラル・リソーシズの取得で発行した5億45百万株が含まれると会社は注記しています。★株式分割はありません。
- 部門ごとの売上と利益
- エネルギー製品(燃料)は外部への売上2,444億51百万ドルで4部門の75.5%を占めますが、部門利益は74億23百万ドルで22.9%にとどまります。上流は売上393億89百万ドル(12.2%)で、部門利益213億54百万ドル(65.8%)です(比率は当サイトの計算)。★★★部門利益率で見ると、上流54.2%・特殊製品16.1%・化学製品3.6%・エネルギー製品3.0%です。原油と天然ガスを掘る事業が利益を出し、それを精製して売る事業は売上だけが大きいという形になっています。★★部門の利益は税引後の金額です。会社は各部門について税引前利益と法人税を示したうえで、非支配持分を除いた「部門利益」を掲げています。★4部門の合計は、外部への売上3,238億20百万ドル・部門利益324億34百万ドルです。★★そこに「全社および財務」の35億90百万ドルの赤字を足すと、当社に帰属する純利益288億44百万ドルになります。この区分には全社の管理費・財務・保険の活動と、まだ資産と収益の規模が小さい低炭素事業(ロー・カーボン・ソリューションズ)が入ります。★★連結の売上高3,322億38百万ドルと4部門の合計3,238億20百万ドルの差は、持分法投資利益・その他の収益・全社の収益によるものです。★会社は各部門を米国と米国以外に分けて開示しています。
- 「部門の利益」が何を指すかは会社によって違います。掲載している会社の基準の一覧を用語集に置いています。
- 地域別の売上
- 会社が10-Kのセグメント注記で開示した区分をそのまま用いており、当サイトで分類し直したものではありません。★★米国以外が1,862億55百万ドルで57.5%、米国が1,375億65百万ドルで42.5%です(いずれも当サイトの計算)。★会社は部門ごとに米国と米国以外を分けて示しており、当サイトはそれを4部門ぶん足し合わせています。上流は米国253億96百万ドル・米国以外139億93百万ドル、エネルギー製品は米国990億73百万ドル・米国以外1,453億78百万ドル、化学製品は米国75億94百万ドル・米国以外146億15百万ドル、特殊製品は米国55億2百万ドル・米国以外122億69百万ドルです。★★★上流だけは米国のほうが大きい(米国64.5%)一方、ほかの3部門はいずれも米国以外が多いという形です。★★★日本単独の数字はありません。会社は米国と米国以外の2つでしか分けていません。★会社は10-Kに「当社の各部門および関係会社は、米国および世界のほとんどの国で事業を行い、または製品を販売している」と記載しています。★2区分の合計は4部門の合計と一致します。
- 最新の決算
- 当サイトが原文を翻訳・加工したものではありません。増減は前年の同じ期間との比較です。★★★3か月(2026年4月1日〜6月30日)で、売上高が42.3%増・純利益が105.1%増という大きな伸びでした(当サイトの計算)。1株当たり利益は1.64ドルから3.48ドルです。★★★会社は市況の変化によるものだと説明しています。四半期報告書に「第2四半期の市況は、中東の供給途絶と世界的な製油能力の減少に強く影響され続けた」「世界の製油マージンは、前例のない規模の製油能力の減少により、過去10年の幅を大きく上回った」「天然ガス価格は、供給途絶が続くなか過去10年の平均を上回る水準にとどまった」と記載しています。★原油価格については「過去10年(2010〜2019年)の幅の中にとどまった」としています。★★化学は「マージンは改善したものの、過去10年の下限を下回ったままだった」と記載しています。★★この四半期の売上高およびその他の営業収益は1,145億29百万ドル(前年同期794億77百万ドル)です。★実効税率は34%から24%へ下がりました。会社は「税率の異なる国ごとの業績構成の変化による」と説明しています。★★同社の損益計算書には営業利益の行が無いため、比率は税引前利益で計算しています。
出典
部門別・地域別の売上高、四半期決算は、同社が公表した次の資料から当サイトが書き写しました(2025年12月期 Form 10-K(2026-02-18 公表)/2026年12月期 第2四半期 Form 10-Q(2026-08-03 公表)/本店移転に伴う承継登録の届出(Form 8-K12B)(2026-07-01 公表))。5期の推移(売上高・利益・総資産・キャッシュ・フロー等)と発行済株式数は、米国SECに提出されたXBRLデータによります。金額は1米ドル=160.23円、株価と時価総額は1米ドル=158.92円で円に直しています(レートの出典はYahoo Finance)。
投資判断は自己責任で行ってください。
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