アルコア
基本情報
- 正式社名
- Alcoa Corp
- 英文社名
- Alcoa Corp
- ティッカー
- AA(NYSE)
- 会計基準
- 米国会計基準(US GAAP)
- SECへの登録業種
- Primary Production of AluminumSIC 3334
- 発行済株式数
- 263,909,445 株直近の提出書類
- ROE(自己資本利益率)
- 20.5%FY2025・当サイトの計算
- 1株あたり配当金
- 0.10 米ドルFY2025
- 1株あたり利益(EPS)
- 4.37 米ドルFY2025・希薄化後
- 従業員数
- 約14,900 人2025-12-31 時点・16か国。うち約11,400人が労働協約の対象(米国1,100・欧州2,000・カナダ1,400・南米4,500・豪州2,400)
売上高と利益の推移
財務ハイライト(過去5期)
純利益・ROE
総資産・自己資本・自己資本比率
キャッシュ・フロー
1株あたり利益(EPS・希薄化後)
| 決算期 | 売上高 | 前期比 | 純利益 | 純利益率 |
|---|---|---|---|---|
| FY20252025-12-31期末 | 20,459億円 | +7.9% | 1,845億円 | 9.0% |
| FY20242024-12-31期末 | 18,966億円 | +12.7% | 96億円 | 0.5% |
| FY20232023-12-31期末 | 16,823億円 | -15.3% | ▲1,038億円 | ▲6.2% |
| FY20222022-12-31期末 | 19,853億円 | +2.5% | ▲196億円 | ▲1.0% |
| FY20212021-12-31期末 | 19,376億円 | — | 684億円 | 3.5% |
直近5期の通年決算です。出典は米国SECに提出されたXBRLデータで、金額は1米ドル=159.45円で円に直しています。図の売上高と利益は同じ物差しで並べているので、棒の高さの差がそのまま利益の大きさにあたります。★図に描いている利益は純利益です。同社の損益計算書は「売上高 →(費用)→ 税引前利益」という形で、営業利益の小計そのものがありません。そのためSECのXBRLにも営業利益が5期とも登録されておらず、当サイトは5期そろって取れる純利益を描いています(D-2-11-6)。★下の部門ごとの表に出している「部門の利益」は、会社が部門の業績を測る指標として用いている「Segment Adjusted EBITDA」で、これも営業利益とは別のものです。ROEは会社が公表していないため当サイトが計算しています。分母は日本の有価証券報告書と同じ「期首と期末の自己資本の平均」です。自己資本比率も同じく当サイトの計算(期末の自己資本÷期末の総資産)で、日本企業のページが会社の公表値を使っているのとは出どころが違います。EPSは希薄化後で、1株あたりの金額は米ドルのまま載せています。★2022年12月期と2023年12月期は当期損失でした。2025年12月期の純利益11億57百万ドルは、税引前利益10億64百万ドルに法人税の戻入55百万ドルと非支配持分の損失38百万ドルを加えたものです。
事業の概要
Aluminum(アルミニウム)
アルミの製錬と鋳造、および発電事業。第三者向け売上の65.1%を占める
利益構成比54.5%1,687億円・利益率12.6%
- アルミ生産量231万9千トン(前期221万5千トン)、出荷量252万2千トン
- 製錬所はオーストラリア・ブラジル・カナダ・アイスランド・ノルウェー・スペイン・米国にある
- 発電資産はブラジルと米国の外部顧客のほか、自社の製錬所にも電力を供給する
- 2025年7月1日にサウジアラビアの製錬合弁会社の持分25.1%を売却した
- 商品グレードの地金(Tバー・スラブインゴット)
- 付加価値インゴット(鋳物用・ビレット・ロッド・スラブ)
- 電力(外部・自社向け)
Alumina(アルミナ)
ボーキサイトの採掘とアルミナの精製。売上の32%はアルミニウム部門への販売
利益構成比45.5%1,406億円・利益率13.5%
- ボーキサイト生産量3,750万乾燥トン、アルミナ生産量964万トン
- 精製所はオーストラリア(ピンジャラ・ワジェラップ)、ブラジル、スペイン(サンシプリアン)にある
- 部門の売上高65億57百万ドルのうち21億10百万ドルはアルミニウム部門への販売
- アルミナの第三者向け平均販売価格は1トンあたり415ドル(前期472ドル)
- ボーキサイト
- アルミナ(製錬用・非製錬用)
注目ポイント
- 鉄ではなくアルミの会社ボーキサイトの採掘、アルミナの精製、アルミの製錬と鋳造という上流に特化している。日本製鉄・JFEホールディングスとは扱う金属も工程も重ならない。当サイトは同じ「素材」の括りで並べているが、事業としての対応は弱い
- 損益計算書に営業利益の小計が無い「売上高 →(費用)→ 税引前利益」という形で、営業利益にあたる行が置かれていない。部門の利益もSegment Adjusted EBITDAで、利払い・税金・減価償却の前の利益にあたる。当サイトの推移の図は、5期そろって取れる純利益を描いている
- 2022年と2023年は当期損失だった純利益は2021年4億29百万ドル→2022年▲1億23百万ドル→2023年▲6億51百万ドル→2024年60百万ドル→2025年11億57百万ドル。ROEも▲10.5%から20.5%まで振れている
- 米国のアルミ関税の影響を受ける立場にある会社は、カナダからの米国向けアルミ輸入が2025年3月12日に25%、6月4日に50%の関税の対象になったと10-Kに記載している。同社はカナダのケベック州に3つの製錬所を持つ
部門ごとの売上と利益
2025年12月期10-Kのセグメント情報より
| 部門 | 売上高 | うち外部顧客向け | 部門の利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| Aluminum(アルミニウム) | 13,360億円 | 13,328億円 | 1,687億円 | 12.6% |
| Alumina(アルミナ) | 10,455億円 | 7,091億円 | 1,406億円 | 13.5% |
| その他・調整 | ▲3,356億円 | — | ▲1,397億円 | — |
| 連結(税引前利益) | 20,459億円 | 20,459億円 | 1,697億円 | 8.3% |
部門の売上高は、部門間の取引を消去する前の金額。2部門を足すと149億36百万ドルで、そこから部門間取引の消去21億30百万ドルを引き、どちらの部門にも属さない25百万ドルを足すと128億31百万ドルになる。★★当サイトが「部門の利益」と書いている欄は、会社が『Segment Adjusted EBITDA』と呼ぶ指標。10-Kに「部門の売上高(第三者向けと部門間の合計)から、売上原価・販売費及び一般管理費等・研究開発費を差し引いたもの」と定義されており、利払い・税金・減価償却の前の利益にあたる。営業利益でも税引前利益でもない。会社は「他社の同じ名前の指標と比べられるとは限らない」とも注記している。★2部門の合計19億40百万ドルから連結の税引前利益10億64百万ドルまでの差は、減価償却費▲6億23百万ドル・事業構造改革費用等▲9億18百万ドル・のれんの減損▲1億44百万ドル・全社費用▲1億50百万ドル・支払利息▲1億58百万ドル・その他の収益10億57百万ドルなどによる。
「部門の利益」が何を指すかは会社によって違います。掲載している会社の基準の一覧を用語集に置いています。
地域別の売上
地域別の売上高(連結)2025年12月期
- 米国
- オーストラリア
- オランダ
- ブラジル
- スペイン
- その他
2025年12月期の地域別の売上高です。会社が10-Kで開示した区分をそのまま用いており、当サイトで分類し直したものではありません。10-KのXBRLに登録された国別の売上高による。6区分の合計は連結の売上高と一致する。★オランダが18.3%と3番目に大きいのは、同社の販売機能がオランダに置かれているためで、需要地の内訳ではない。★同じ鉄鋼・非鉄のニューコアは国・地域別の売上を開示していない。
最新の決算
2026年12月期 第2四半期(2026年4〜6月)2026-07-30 公表
| 項目 | 2026年12月期 第2四半期(2026年4〜6月) | 2025年4〜6月 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 6,324億円 | 4,812億円 | +31.4% |
| 税引前利益 | 769億円 | 257億円 | +199.4% |
| 純利益 | 649億円 | 261億円 | +148.2% |
| 売上高営業利益率 | 12.2% | 5.3% | — |
会社が公表した決算資料の数値です。当サイトが原文を翻訳・加工したものではありません。増減は前年の同じ期間との比較です。純利益はアルコアの株主に帰属する分。★営業利益の行が損益計算書に無いため、上の表には税引前利益を載せている。利益率も税引前利益で計算している。上半期(1〜6月)では売上高71億59百万ドル・税引前利益9億81百万ドル・アルコアの株主に帰属する純利益8億32百万ドル。
会社が公表している中長期の目標
Excel To Compete, Grow To Lead, Advance For Tomorrow2025年12月期 Form 10-K(2026年2月26日提出)で説明された戦略
会社が掲げる「会社が掲げるパーパス」は「raw potential(未加工の可能性)を real progress(確かな前進)に変える」です。
3つの戦略上の優先事項2025年12月期 Form 10-K(2026年2月26日提出)で説明された戦略
| 優先事項 | テーマ | 主な重点活動 |
|---|---|---|
| 1Excel To Compete競争力既存の事業で競争力を高める | 会社の価値観 |
|
| 2Grow To Lead成長業界を率いる立場を目指して成長する | 会社の価値観 |
|
| 3Advance For Tomorrow将来次の世代に受け継ぐ卓越性の礎を築く | 会社が掲げるビジョン |
|
★★会社は売上高・利益の中長期の数値目標を公表していません。そのためこの節は、10-Kに書かれている戦略と価値観だけを並べています。テレックスと違って節ごと落としてはいませんが、数値の目標が無いことは同じです(D-2-11-3)。
これは会社が公表した計画であり、当サイトの予測でも評価でもありません。目標の言い回しは資料の表現をそのまま用いています。計画は見直されることがあります。会社が2025年12月期のForm 10-Kで示した戦略です。当サイトの予測ではありません。★同社は中期経営計画にあたる文書を持たず、売上高や利益の中長期の数値目標も公表していません。
日本企業との違い
日本製鉄5401
アルコアは鉄ではなくアルミニウムの会社で、扱う金属が違う
★扱う金属が違う。日本製鉄は鉄鋼で、売上の91.2%が製鉄事業。アルコアはアルミニウムで、しかもボーキサイトの採掘・アルミナの精製・アルミの製錬という上流に特化している。製品も工程も重ならないため、当サイトの業界ページでは対応の強さを「△」としている。同じ「素材」の括りで並べているにすぎない。
売上高をアルコアと並べる- 日本製鉄10.1兆円2026年3月期
- アルコア2.0兆円直近の通期
- 日本製鉄3.7兆円2026-08-18 時点
- アルコア2.2兆円2026-08-18 時点
JFEホールディングス5411
アルコアは鉄ではなくアルミニウムの会社で、扱う金属が違う
★扱う金属が違う。JFEは鉄鋼事業が外部顧客向け売上の60.7%で、ほかに商社事業とエンジニアリング事業を持つ。アルコアはアルミの上流に特化しており、いずれの事業とも重ならない。当サイトの業界ページでは対応の強さを「△」としている。
売上高をアルコアと並べる- JFEホールディングス4.5兆円2026年3月期
- アルコア2.0兆円直近の通期
- JFEホールディングス1.2兆円2026-08-18 時点
- アルコア2.2兆円2026-08-18 時点
3社とも会計基準が異なります。アルコアは米国会計基準、日本製鉄とJFEホールディングスはIFRSです。決算期も異なり(アルコアは12月期、日本の2社は3月期)、そもそも扱う金属が違います。売上高の範囲は完全には一致しません。アルコアの金額はページ下部に記載の基準日のレートで円換算しています。
よくある質問
アルコアと正面から重なる日本の会社はありますか?
当サイトが掲載している範囲にはありません。アルコアはアルミニウムの会社で、日本製鉄とJFEホールディングスは鉄鋼の会社です。当サイトは同じ「鉄鋼・非鉄」という括りで並べていますが、業界ページでの対応の強さは両社とも「△」としています。
アルコアは何を作っているのですか?
アルミの上流にあたる3つの工程です。ボーキサイトを採掘し、それをアルミナに精製し、アルミナからアルミを製錬して鋳造します。報告セグメントは「Alumina(アルミナ)」と「Aluminum(アルミニウム)」の2つで、アルミナ部門の売上の32%はアルミニウム部門への販売です。
なぜ「売上高と利益の推移」の図が純利益なのですか?
同社の損益計算書に営業利益の小計がないためです。「売上高 →(費用)→ 税引前利益」という形で、営業利益にあたる行が置かれていません。SECのXBRLにも営業利益は5期とも登録されていないため、当サイトは5期そろって取れる純利益を描いています。
「部門の利益」は何の利益ですか?
会社が「Segment Adjusted EBITDA」と呼ぶ指標です。10-Kの定義によれば、部門の売上高(第三者向けと部門間の合計)から売上原価・販売費及び一般管理費等・研究開発費を差し引いたもので、利払い・税金・減価償却の前の利益にあたります。営業利益でも税引前利益でもありません。会社自身も「他社の同じ名前の指標と比べられるとは限らない」と注記しています。
オランダの売上が3番目に大きいのはなぜですか?
同社の販売機能がオランダに置かれているためです。需要地の内訳ではありません。地域別の売上は米国47.7%・オーストラリア23.5%・オランダ18.3%・ブラジル7.9%・スペイン2.5%です。
2025年12月期に純利益が税引前利益より大きいのはなぜですか?
法人税の戻入55百万ドルと、非支配持分に帰属する損失38百万ドルを加えたためです。税引前利益10億64百万ドルに対し、アルコアの株主に帰属する純利益は11億57百万ドルとなっています。
米国の関税の影響はありますか?
会社は10-Kで、カナダからの米国向けアルミ輸入が2025年3月12日に25%、2025年6月4日に50%の関税(米国通商拡大法232条)の対象になったと記載しています。同社はカナダのケベック州に3つの製錬所を持ちます。当サイトは影響額の予測はしていません。
なぜ「今期の見通し」の節がないのですか?
会社が全社の売上高・利益の見通しを公表していないためです。部門ごとの出荷量の見込みは示されていますが、金額ではありません。当サイトは会社が公表した数値だけを載せる方針のため、この節を置いていません。
数値はいつ時点のものですか?
ページ下部の「数値の基準日と出典」に、資料ごとの公表日と当サイトが確認した日を記載しています。
数値の基準日と出典
- 決算(通年)
- FY2025(2025-12-31 期末)
- 決算(四半期)
- 2026年12月期 第2四半期(2026年4〜6月)/2026-07-30 公表
- 資料の確認日
- 2026-08-19
- 円換算のレート
- 1米ドル = 159.45円(2026-08-18 時点・Yahoo Finance)
- 株価・時価総額
- 2026-08-18 時点(1米ドル = 159.45円)
部門別・地域別の売上高、四半期決算、中長期の目標は、同社が公表した次の資料から当サイトが書き写しました(2026年12月期 第2四半期 Form 10-Q(2026-07-30 公表)/2025年12月期 Form 10-K(2026-02-26 公表))。5期の推移(売上高・利益・総資産・キャッシュ・フロー等)と発行済株式数は、米国SECに提出されたXBRLデータによります。金額は1米ドル=159.45円(2026-08-18 時点)で円に直しています。この換算レートは記事を作成した時点のもので、上に書いた株価・時価総額の基準日とは別に固定しています。
投資判断は自己責任で行ってください。
当サイトは特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
数値は基準日時点のものです。最新の情報は各社の開示資料をご確認ください。