ブッキング・ホールディングス
基本情報
ブッキング・ホールディングスBKNGNasdaq
Booking Holdings Inc.
Booking.com・Priceline・Agoda・KAYAK・OpenTable を持つ旅行と飲食店の予約の会社で、報告セグメントは1つ。2025年12月期の売上高269億17百万ドル(13.4%増)・営業利益88億25百万ドル(32.8%)。
売上高は4.1兆円で、リクルートホールディングス(3.7兆円)の約1.1倍。従業員は約24,300人。
- 時価総額20.2兆円
- 売上高4.1兆円
- 営業利益1.4兆円
- 純利益8,328億円
- 株価174.33USD
- PER26.3倍
- 配当利回り0.88%
売上高と利益の推移
財務ハイライト(過去5期)
当期純利益
総資産・株主資本(マイナス)
キャッシュ・フロー
1株あたり利益(EPS・希薄化後・株式分割前の基準)
★★★自己資本は2023年12月期からマイナスです。
| 決算期 | 売上高 | 前期比 | 営業利益 | 営業利益率 | 純利益 | 純利益率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| FY20252025-12-31期末 | 41,483億円 | +13.4% | 13,601億円 | 32.8% | 8,328億円 | 20.1% |
| FY20242024-12-31期末 | 36,585億円 | +11.1% | 11,643億円 | 31.8% | 9,065億円 | 24.8% |
| FY20232023-12-31期末 | 32,927億円 | +25.0% | 8,993億円 | 27.3% | 6,610億円 | 20.1% |
| FY20222022-12-31期末 | 26,338億円 | +56.0% | 7,863億円 | 29.9% | 4,713億円 | 17.9% |
| FY20212021-12-31期末 | 16,888億円 | — | 3,847億円 | 22.8% | 1,795億円 | 10.6% |
直近5期の通年決算です。
事業の概要
注目ポイント
- ★★★売上の9割が米国外の事業。区分は顧客ではなく事業の所在地2025年12月期の売上高269億17百万ドルのうち、米国外の事業が243億38百万ドル、米国が25億79百万ドルです。★★米国外のうち217億ドル(売上高の80.6%)が、オランダに所在する事業体に帰属すると10-Kに注記されています。Booking.comはオランダに本社を置き、Agodaはシンガポールに本社を置いて主にアジア太平洋の消費者向けにサービスを提供しています。★★★この区分は顧客の住む場所ではなく事業の所在地によるもので、米国の消費者がBooking.comでニューヨークのホテルを予約しても米国外の売上になります(会社の例示)。★2025年の予約された宿泊数は12億3,500万泊(8.0%増)で、会社は主に欧州とアジアの旅行需要によると説明しています。★Booking.comは2025年末に約440万の宿泊施設を掲載し、うち約390万が住宅・アパートなどの代替宿泊施設です。
- ★★★営業利益は16.8%増えたのに、純利益は8.1%減った(2025年12月期)★営業利益は75億55百万ドルから88億25百万ドルへ16.8%増え、売上高営業利益率は31.8%から32.8%へ上がりました(当サイトの計算)。★★一方、純利益は58億82百万ドルから54億4百万ドルへ8.1%減りました。★営業外の「その他の損益」が△12億97百万ドル(前期△82百万ドル)で、その中の為替差損14億91百万ドルのうち約14億ドルは、ヘッジに指定していないユーロ建ての債務と未払利息によるものと会社は注記しています。★支払利息は16億17百万ドル(前期12億95百万ドル)です。★営業費用には、KAYAKの減損4億57百万ドル(のれん1億80百万ドル・無形資産2億77百万ドル)が入っています。会社は、メタサーチ事業で顧客獲得費用が増えることを反映してKAYAKのキャッシュ・フローの予測を引き下げたためと説明しています。★事業変革プログラム(Transformation Program)の費用は2億5百万ドルでした。
- ★★★自己資本は2023年12月期からマイナス。自己株式の取得が純利益を上回った★自己資本は61億78百万ドル(2021年12月期)から、2023年12月期に△27億44百万ドルへ転じ、2025年12月期は△55億78百万ドルです。2026年6月末は△107億83百万ドルになっています(10-Q)。★★2023年12月期は、自己株式の取得104億43百万ドルが純利益42億89百万ドルの2.4倍ありました(会社の株主資本等変動計算書)。★2025年12月期も自己株式の取得が64億38百万ドル、配当が12億59百万ドルで、合わせると純利益54億4百万ドルを上回ります。★2026年1〜6月の自己株式の取得は78億14百万ドルで、6月末の自社株買いの残り枠は145億ドルです。★★当サイトはこの場合、ROEと自己資本比率を図に描きません。★当サイトは財務の良し悪しを判断しません。
- ★★★2026年4月2日に1株を25株に分割。5期の1株当たりの数値は分割前★会社は2026年4月2日 午後4時1分(米国東部時間)に、普通株式1株を25株とする株式分割の効力を発生させました(同日提出のForm 8-K)。会社は8-Kで、分割後の株価での取引を4月6日の取引開始時からとしていました。★★当ページの5期の1株当たり利益(2025年12月期は165.57ドル)と1株当たり配当は、分割前の2026年2月18日に提出された10-Kの数値です。発行済株式数751,380,500株(2026年7月27日)と株価は分割後なので、1株当たりの数値だけが古い基準になります。★★会社が分割後の基準で示し直したのは四半期と半期の数値だけで(2026年4〜6月期の希薄化後1株当たり利益は2.53ドル)、通期の5期ぶんは公表し直されていません。★分割後の基準にそろえると、5期の1株当たりの数値は25分の1になります。★配当は分割後、四半期ごとに1株0.42ドルです(2026年2月に分割前の基準で1株9.60ドルから10.50ドルへ引き上げたもの)。
売上高の内訳
地域別の売上高(事業の所在地による区分)2025年12月期(2025年1月1日〜12月31日)
- 米国外
- 米国
2025年12月期(2025年1月1日〜12月31日)の地域別の売上高です。
売上高の内訳(収益の種類別)2025年12月期(2025年1月1日〜12月31日)
- マーチャント
- エージェンシー
- 広告・その他
★★★同社の報告セグメントは1つだけなので、部門ごとの売上と利益の表は置けません。
最新の決算
2026年4〜6月期(2026年12月期 第2四半期)2026-08-04 公表
| 項目 | 2026年4〜6月期(2026年12月期 第2四半期) | 2025年4〜6月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 11,331億円 | 10,477億円 | +8.1% |
| 営業利益 | 3,853億円 | 3,468億円 | +11.1% |
| 純利益 | 3,005億円 | 1,379億円 | +117.9% |
| 売上高営業利益率 | 34.0% | 33.1% | — |
会社が公表した決算資料の数値です。
会社が公表している中長期の目標
2026年12月期の見通し(伸び率のみ)と事業変革プログラム2026年8月4日の決算発表資料(Form 8-K 添付資料99.1)に記載
会社が掲げる「会社が10-Kに掲げる使命」は「誰もがもっと簡単に世界を体験できるようにする」です。
会社が示している数値2026年8月4日の決算発表資料(Form 8-K 添付資料99.1)に記載
| 項目 | テーマ | 主な重点活動 |
|---|---|---|
| 12026年12月期の見通し①売上高は1桁台後半の増加(為替の影響を除くと1桁台半ば〜後半の増加) | 会社が示した数値 |
|
| 2事業変革プログラム(Transformation Program)②年間の削減額 約6億50百万ドル(2027年末までに実現) | 会社が示した数値 |
|
| 3次の四半期(2026年7〜9月)③売上高は4〜6%増(為替の影響を除くと5〜7%増) | 会社が示した数値 |
|
★★★会社は通期の見通しを伸び率でしか示しておらず、売上高・利益の金額は示していません。
経営目標(財務)
| 指標 | 2025年12月期(実績) | 会社が掲げた目標 |
|---|---|---|
| 売上高 | 269億17百万ドル | 2026年12月期は1桁台後半の増加(金額は示されていない) |
| 調整後EBITDA(非GAAP) | 99億37百万ドル | 2026年12月期は1桁台後半の増加 |
| 事業変革プログラムの年間の削減額 | 約5億50百万ドルぶんを実施(2025年末) | 約6億50百万ドル(2027年末までに実現) |
| 米国会計基準(GAAP)での利益の見通し | 営業利益88億25百万ドル | 公表されていない |
| 期間を区切った中長期の数値目標 | — | 当サイトが確認したSECの提出書類には記載が無い |
これは会社が公表した計画であり、当サイトの予測でも評価でもありません。
日本企業との違い
リクルートホールディングス6098
★★同じ種類の予約サービスを持つ組み合わせです。リクルートホールディングスの「じゃらん」(宿泊予約)と「Hot Pepper グルメ」(飲食店予約)に対し、ブッキング・ホールディングスは Booking.com(宿泊予約)と OpenTable(飲食店予約)を持ちます。★★ただしリクルートホールディングスでは、この2つはマーケティング・マッチング・テクノロジー事業の一部で、じゃらんの売上は「ライフスタイル領域」の合計(2,938億6百万円)までしか開示されていません。売上の多くは Indeed などのHRテクノロジーと人材派遣です。★両社とも、相手の社名を資料に書いていません。
報告セグメントはHRテクノロジー・人材派遣・マーケティング・マッチング・テクノロジーの3つで、2026年3月期の売上収益は3兆6,973億51百万円(IFRS)です。★★旅行の『じゃらん』(主に国内旅行の宿・ツアー・周辺観光のオンラインプラットフォーム)はマーケティング・マッチング・テクノロジー事業に含まれ、会社はこの事業を「主に日本国内で事業を展開する」と説明しています。売上は美容・旅行・飲食とSaaSを合わせた「ライフスタイル領域」の2,938億6百万円までしか分けて示されておらず、じゃらん単独の金額はありません。★会社は有価証券報告書に、旅行の分野は「オンライン移行当初から従量課金モデルを採用した」と記載しています。★★ブッキング・ホールディングスの10-Kに「Japan」という語は1度も出てこず、リクルートホールディングスの有価証券報告書にもBooking.com・Agodaの名前は出てきません(当サイトが両方の全文を検索しました)。★決算期はリクルートホールディングスが3月末で、ブッキング・ホールディングスの12月末と3か月ずれます。
売上高をブッキング・ホールディングスと並べる- リクルートホールディングス3.7兆円2026年3月期
- ブッキング・ホールディングス4.1兆円直近の通期
- リクルートホールディングス22.8兆円
- ブッキング・ホールディングス20.2兆円
楽天グループ4755
★★旅行の予約で重なる組み合わせです。楽天グループの楽天トラベルと、ブッキング・ホールディングスの Booking.com・Agoda などが同じ種類のサービスです。★★ただし楽天トラベルの売上は単独で開示されておらず、有価証券報告書では「楽天市場及び楽天トラベル」の合計(5,567億90百万円)までしか分かりません。楽天グループはこのほかにフィンテックと携帯電話(モバイル)の事業を持ちます。★両社とも、相手の社名を資料に書いていません。
報告セグメントはインターネットサービス・フィンテック・モバイルの3つで、2025年12月期の売上収益は2兆4,965億75百万円(IFRS)です。★★宿泊予約サービス『楽天トラベル』はインターネットサービスのセグメントにあり、有価証券報告書は売上を「楽天市場及び楽天トラベル」の合計5,567億90百万円で示しています(楽天トラベル単独の金額はありません)。★ブッキング・ホールディングスは売上の約89%が宿泊予約のサービスで、2社の事業が重なるのはこの部分です。★★ブッキング・ホールディングスの10-Kに「Japan」という語は1度も出てこず、楽天グループの有価証券報告書にもBooking.com・Agodaの名前は出てきません(当サイトが両方の全文を検索しました)。★決算期はどちらも12月末で、会計基準はブッキング・ホールディングスが米国会計基準、楽天グループがIFRSです。
売上高をブッキング・ホールディングスと並べる- 楽天グループ2.5兆円2025年12月期
- ブッキング・ホールディングス4.1兆円直近の通期
- 楽天グループ1.6兆円
- ブッキング・ホールディングス20.2兆円
ブッキング・ホールディングスは12月末の米国会計基準で、当ページの数値は2025年12月期(2025年1月1日〜12月31日)です。★楽天グループも12月末(IFRS)なので、2025年12月期どうしで期間がそろいます。★リクルートホールディングスは3月末(IFRS)で、2026年3月期(2025年4月1日〜2026年3月31日)はブッキング・ホールディングスの2025年12月期と3か月ずれます。★★日本の2社にとって旅行の事業は会社全体の一部で、旅行単独の売上は開示されていません。売上高を並べるときは、会社全体どうしの比較になることにご注意ください。米ドルはページ下部に記載のレートで円換算しています。
よくある質問
日本で近い事業を持つ会社はどこですか?
宿泊予約で重なるのは、楽天グループの『楽天トラベル』とリクルートホールディングスの『じゃらん』です。ただし形はかなり違います。★★ブッキング・ホールディングスは売上の約89%が宿泊予約のサービスで、2025年12月期の売上高は269億17百万ドルです。★日本の2社にとって旅行は会社全体の一部で、楽天グループは「楽天市場及び楽天トラベル」の合計(5,567億90百万円)、リクルートホールディングスは美容・旅行・飲食などを合わせた「ライフスタイル領域」(2,938億6百万円)までしか売上を分けて示していません。★★地域の向きも違います。ブッキング・ホールディングスは米国外の事業が売上の90.4%で、10-Kに「Japan」という語は出てきません。リクルートホールディングスは、じゃらんを含む事業を「主に日本国内で事業を展開する」と説明しています。
なぜ部門ごとの売上と利益の表がないのですか?
会社の報告セグメントが1つだけだからです。10-Kに「ブランドのポートフォリオは5つの事業セグメントで構成される。経済的な特徴の類似性などに基づき、事業セグメントを1つの報告セグメントに集約している」と記載されています。★同社が主なブランドとして挙げるのはBooking.com・Priceline・Agoda・KAYAK・OpenTableの5つですが、ブランドごとの売上は開示されていません。★最高経営意思決定者(CEO兼社長)は、事業セグメントごとの売上と「調整後EBITDAから設備投資を引いた額(Adjusted EBITDA less Capex)」を見ていると会社は記載しており、開示された報告セグメントの金額は2025年12月期で98億52百万ドルです。★そのため当ページは、収益の種類別(マーチャント/エージェンシー/広告・その他)と地域別(米国/米国外)を載せています。
売上の9割が「米国外」なのはなぜですか?
区分が顧客の住む場所ではなく、事業の所在地によるものだからです。★会社は10-Kに「米国外の事業の売上は、Booking.comとAgodaの全額と、KAYAKとOpenTableの米国外の事業から成る」と記載し、「米国の消費者がBooking.comでニューヨークのホテルを予約した場合も、米国外の事業の売上になる」と例を挙げています。★★2025年12月期は米国外の事業が243億38百万ドル(売上高の90.4%)、米国が25億79百万ドルです(構成比は当サイトの計算)。★米国外のうち217億ドルは、オランダに所在する事業体に帰属すると注記されています。Booking.comの本社はオランダです。★そのため、この数字から「米国の旅行者がどれだけ使っているか」は読み取れません。10-Kに顧客の国別の売上の表はありません。
マーチャントとエージェンシーは何が違うのですか?
会社が旅行者からの支払いを仲介するかどうかの違いです。★会社の10-Kによると、マーチャントは旅行者からの支払いを会社が仲介する取引で、旅行者に請求した額と宿泊施設などへ支払う額の差、決済に伴う収入(カードの割戻しなど)、旅行保険などの付帯収入が含まれます。エージェンシーは支払いを仲介しない取引で、ほぼすべてがBooking.comの宿泊予約の手数料です。★★2025年12月期はマーチャントが177億55百万ドルで売上高の66.0%、エージェンシーが79億68百万ドルで29.6%です。5期前の2021年12月期はエージェンシーが60.8%でした。★会社は、マーチャントの取引が増えると決済の処理やチャージバック(不正によるものを含む)などの費用も増え、売上高営業利益率を押し下げると説明しています。2025年は、決済の仲介による収入の増加が関連する費用の増加を上回ったとしています。
自己資本がマイナスとはどういうことですか?
負債の合計が資産の合計を上回っている状態です。★2025年12月末は、総資産292億64百万ドルに対して負債の合計が348億42百万ドルで、自己資本は△55億78百万ドルでした。★★会社の株主資本等変動計算書では、自己資本は2023年12月期にマイナスへ転じています。この期は、期首の27億82百万ドルに純利益42億89百万ドルなどが加わり、自己株式の取得104億43百万ドルが差し引かれて、期末に△27億44百万ドルになりました。★2025年12月末の内訳は、利益剰余金406億70百万ドル・払込資本83億56百万ドルに対して、自己株式(取得原価)が543億15百万ドルです。★2026年6月末は△107億83百万ドルで、2026年1〜6月の自己株式の取得は78億14百万ドルでした。★★当サイトはこの場合、ROEと自己資本比率を図に描いていません。分母がマイナスだと、利益が出ていても計算上の値がマイナスになるためです。★当サイトは財務の良し悪しを判断しません。
2026年4月の株式分割で、1株当たりの数値はどう読めばよいですか?
表と図の5期の1株当たり利益と配当は分割前、株価と発行済株式数は分割後です。★会社は2026年4月2日 午後4時1分(米国東部時間)に、普通株式1株を25株とする株式分割の効力を発生させました(会社は8-Kで、分割後の株価での取引を4月6日の取引開始時からとしていました)。★★当ページの5期の1株当たり利益(2025年12月期は165.57ドル)は、分割前の2026年2月18日に提出された10-Kの数値です。分割後の基準にそろえると25分の1になります。★会社が分割後の基準で示し直しているのは四半期と半期の数値だけで、2026年4〜6月期の10-Qは前年同期の希薄化後1株当たり利益を1.10ドルと示しています。通期の5期ぶんは公表し直されていないため、当サイトは数値を作らず、会社の公表値のまま載せています。★発行済株式数は751,380,500株(2026年7月27日)です。
1株当たり配当の数字に注記があるのはなぜですか?
当サイトが年間の額に直しているからです。★会社は2024年に配当を始めました(取締役会が配当方針を採用したのは2024年1月25日)。10-Kには「2025年は四半期ごとに1株9.60ドル(2024年は8.75ドル)の配当を宣言した」とあります。★★SECのXBRLはこの四半期1回分の額を年間の期間として付けているため、そのまま載せると年間の4分の1の額になります。当ページは4倍した38.40ドル(2025年12月期)・35.00ドル(2024年12月期)を載せています(当サイトの計算)。★★いずれも分割前の基準です。会社は2026年2月に四半期の配当を1株10.50ドルへ9.4%引き上げ、分割後の基準では1株0.42ドルになっています(2026年8月に宣言した9月30日支払いの配当も0.42ドル)。★2025年12月期の配当の宣言額は合計12億59百万ドルでした。
2025年12月期に営業利益が増えたのに、純利益が減ったのはなぜですか?
営業外の費用が大きく増えたためです。★営業利益は75億55百万ドルから88億25百万ドルへ16.8%増えましたが、純利益は58億82百万ドルから54億4百万ドルへ8.1%減りました。★★「その他の損益」が△12億97百万ドル(前期△82百万ドル)で、中身は為替差損14億91百万ドルなどです。会社は、そのうち約14億ドルがヘッジに指定していないユーロ建ての債務と未払利息に関するものだと注記しています(前期は同じ項目が5億26百万ドルの利益)。★支払利息も16億17百万ドル(前期12億95百万ドル)に増え、会社は転換社債に関する社債発行差金の償却と、2024年11月の社債の発行を理由に挙げています。★営業費用にはKAYAKの減損4億57百万ドルが入っています。★当サイトは、これらが一時的かどうかを判断しません。会社が公表した数値と、会社が挙げた理由だけを記します。
直近の四半期で純利益が2倍以上になったのはなぜですか?
前年同期に大きな為替の損失があったためです。★2026年4〜6月期は売上高73億52百万ドル(8.1%増)・営業利益25億ドル(11.1%増)で、純利益は19億50百万ドル(117.9%増)でした。★★前年同期(2025年4〜6月期)は「その他の損益」が△9億62百万ドルで、会社はそのうち9億61百万ドルがユーロ建ての債務と未払利息の為替の損失だと注記しています。当期は同じ項目が1億95百万ドルの利益でした。★★税引前利益の増加14億56百万ドルのうち、営業利益の増加は2億50百万ドルで、その他の損益の改善が11億21百万ドルです(当サイトの計算)。★前年同期は、2025年5月に満期を迎えた転換社債に関する社債発行差金の償却1億31百万ドルも支払利息に入っていました。★一方、法人税は6億10百万ドル(前年同期2億9百万ドル)で、実効税率は18.9%から23.8%へ上がっています。
日本での売上はどれくらいですか?
開示されていません。★★★10-Kの全文(英文で約30万字)で「Japan」という語は1度も出てきません(当サイトが数えました)。添付資料21の子会社の一覧にも日本の会社は載っていません(会社は、重要でない子会社は省いたと注記しています)。★会社が地域別に示すのは「米国」と「米国外」の2つだけで、しかも事業の所在地による区分です。★アジアについての記載は、Agodaが「主にアジア太平洋の消費者向け」でシンガポールに本社を置くこと、2025年の宿泊数の増加が主に欧州とアジアの旅行需要によること、アジアは平均客室単価が低い地域であることなどです。★★同じ業界ページに載る楽天グループ・リクルートホールディングス・ウーバー・テクノロジーズ・アップラビンの名前は、10-Kに1度も出てきません。会社が宿泊の事業と競い合う相手として名前を挙げているのは、AirbnbとVrbo(エクスペディア傘下)です。Googleについても、検索・Googleマップ・生成AIのGeminiに旅行を組み込んでいると記載しています。
今期の見通しはどこまで公表されていますか?
伸び率だけで、金額は示されていません。★2026年12月期は売上高・取扱高・調整後EBITDAがいずれも「1桁台後半の増加」、調整後1株当たり利益が「10%台前半〜半ばの増加」と会社は示しています(2026年8月4日)。★★利益の見通しは非GAAPの伸び率のみで、米国会計基準の純利益と1株当たり利益について会社は「合理的な労力なしに予測できない項目があるため、調整表を示せない」と記載しています。★そのため当ページには「今期の見通し」の節がなく、中長期の目標の節に会社の言い方のまま載せています。★会社は売上高の伸びを、2026年2月18日の資料では「2桁台前半」、4月28日と8月4日の資料では「1桁台後半」と示しています。★事業変革プログラムの年間の削減額は約6億50百万ドル(2027年末までに実現)としています。
数値はいつ時点のものですか?
推移・基本情報・収益の種類別と地域別は2025年12月期で、根拠は2026年2月18日に提出された年次報告書(Form 10-K)です。★直近の四半期(2026年4月1日〜6月30日)は2026年8月4日提出の四半期報告書(Form 10-Q)、今期の見通しと事業変革プログラムの削減額は同じ日の決算発表資料によります。★株式分割は2026年4月2日で、5期の1株当たりの数値はその前、発行済株式数(2026年7月27日)と株価は後のものです。★比較している楽天グループは12月末、リクルートホールディングスは3月末の決算期です。★株価と時価総額はページ下部の更新日時点の値です。米ドルもページ下部に記載のレートで円換算しています。
同じ業界の掲載企業
日本の掲載企業
米国の掲載企業
注記(4件)
- 売上高と利益の推移
- 61億78百万ドル(2021年12月期)→27億82百万ドル→△27億44百万ドル→△40億20百万ドル→△55億78百万ドル(2025年12月期)と推移し、2026年6月末は△107億83百万ドルです(10-Q)。★★当サイトはこの場合、ROE(自己資本利益率)と自己資本比率を図に描きません。分母がマイナスになると数字が意味を持たなくなるためで、プラスだった2021年・2022年12月期も含めて描いていません。★★会社の貸借対照表はこの欄を「Stockholders' deficit(株主資本の欠損)」と表記しています。2025年12月末は、利益剰余金406億70百万ドル・払込資本83億56百万ドルに対して自己株式(取得原価)が543億15百万ドルあり、合計が△55億78百万ドルになります。★総資産は236億41百万ドルから292億64百万ドルへ23.8%増えています。★当サイトは財務の良し悪しを判断しません。
- ★★★5期で売上高は109億58百万ドルから269億17百万ドルへ2.5倍、営業利益は24億96百万ドルから88億25百万ドルへ3.5倍になりました。★★2022年12月期は売上高が56.0%増えています。会社は10-Kで「新型コロナウイルス感染症の影響が弱まり、取扱高の改善が続いたため」と説明しています(予約された宿泊数は5億9,100万泊から8億9,600万泊へ51.6%増)。★売上高営業利益率は22.8%→29.9%→27.3%→31.8%→32.8%です(当サイトの計算)。2023年12月期は、スペインの競争当局の決定案に関する損失5億30百万ドル(一般管理費)と、オランダの年金基金の件の2億76百万ドル(人件費)が費用に入っています。★★純利益は営業利益と違う動きをする期があります。2021年12月期は株式の評価損5億69百万ドルと債務の早期返済による損失2億42百万ドルがあり、純利益は11億65百万ドルでした。2025年12月期は営業利益が増えたのに純利益が減りました(理由は注目ポイント)。★★★1株当たり利益(5期)と1株当たり配当(2期)は、いずれも2026年4月2日の株式分割(1株→25株)より前の基準です。分割後の基準にそろえると25分の1になります。会社は通期の5期ぶんを分割後の基準で公表し直していないため、当サイトは会社の公表値のまま載せています。★★1株当たり配当は当サイトが年間の額に直しています。会社はSECのXBRLに四半期1回分の額(2024年12月期8.75ドル・2025年12月期9.60ドル)を年間の期間として付けており、そのままでは4分の1の額が出ます。10-Kの「2025年は四半期ごとに1株9.60ドル(2024年は8.75ドル)の配当を宣言した」という記載を確かめ、4倍した35.00ドル・38.40ドルを載せました。配当は2024年に始まり、2021〜2023年12月期は無配です。★ROEと自己資本比率は、自己資本がマイナスの期があるため図に描いていません(理由は下の注記)。
- 売上高の内訳
- 会社が10-Kで開示した区分をそのまま用いており、当サイトで分類し直したものではありません。★★★区分は顧客の住む場所ではなく、事業の所在地によるものです。会社は10-Kに「米国外の事業の売上は、Booking.comとAgodaの全額と、KAYAKとOpenTableの米国外の事業から成る。消費者の居住地や利用時の所在地、旅行サービスの提供者やレストランの所在地とは関係がない」と記載し、「米国の消費者がBooking.comでニューヨークのホテルを予約した場合も、米国外の事業の売上になる」と例を挙げています。★米国外の事業が243億38百万ドルで売上高の90.4%、米国が25億79百万ドルで9.6%です(当サイトの計算)。★★米国外のうち217億ドルは「オランダに所在する事業体に帰属する」と注記されています(会社は10億ドル単位の小数1桁で示しています)。★★★10-Kの全文で「Japan」という語は1度も出てきません(当サイトが全文を数えました)。日本単独の売上は開示されていません。
- 会社は10-Kに「ブランドのポートフォリオは5つの事業セグメントで構成される。経済的な特徴の類似性などに基づき、事業セグメントを1つの報告セグメントに集約している」と記載しています。★最高経営意思決定者(CEO兼社長)は、事業セグメントごとの売上と「調整後EBITDAから設備投資を引いた額(Adjusted EBITDA less Capex)」を見ているとし、報告セグメントの金額は98億52百万ドルです(10-Kのセグメント注記)。★★そのため上の表は収益の種類別です。★マーチャント(旅行者から代金を預かる形)が177億55百万ドルで売上高の66.0%、エージェンシー(代金を預からず、主に宿泊施設から手数料を受け取る形)が79億68百万ドルで29.6%、広告・その他(KAYAKの送客とOpenTableのレストラン予約など)が11億94百万ドルで4.4%です(構成比は当サイトの計算)。★★5期前の2021年12月期は、エージェンシーが66億63百万ドルで売上高の60.8%を占めていました。会社は、Booking.comで「エージェンシーからマーチャントへの移行」が続いていると説明しています。★宿泊予約のサービスが売上の約89%です(10-Kの記載)。
- 最新の決算
- 当サイトが原文を翻訳・加工したものではありません。増減は前年の同じ期間との比較です。★3か月(2026年4月1日〜6月30日)の数値です。2026年8月4日提出の四半期報告書(Form 10-Q)から書き写し、同じ日の決算発表資料(Form 8-K 添付資料99.1)と一致することを確認しています。★★売上高は8.1%増の73億52百万ドル(マーチャント51億27百万ドル・エージェンシー19億3百万ドル・広告その他3億22百万ドル)、営業利益は11.1%増の25億ドルです。★★★純利益は117.9%増の19億50百万ドルで、営業利益よりずっと大きく伸びました。前年同期は営業外の「その他の損益」が△9億62百万ドルあり、会社はそのうち9億61百万ドルがユーロ建ての債務と未払利息の為替の損失だと注記しています。当期は同じ項目が1億95百万ドルの利益でした。★実効税率は23.8%(前年同期18.9%)です。★予約された宿泊数は3億2,500万泊(5.3%増)、取扱高は509億57百万ドル(9.0%増)。会社は、中東の紛争による間接的な影響(航空券の値上がり・一部路線の減便・長距離の国際旅行の需要の減少)が宿泊数の伸びを押し下げたと説明しています。★★1株当たりの数値は分割後の基準で、希薄化後1株当たり利益は2.53ドル(前年同期1.10ドル)です。
- 会社が公表している中長期の目標
- 利益の見通しは調整後EBITDAと調整後1株当たり利益(いずれも非GAAP)の伸び率だけで、米国会計基準の純利益と1株当たり利益について会社は「合理的な労力なしに予測できない項目があるため、調整表を示せない」と記載しています。★そのため当ページには「今期の見通し」の節を置かず、ここに会社の言い方のまま載せています。★★期間を区切った中長期の数値目標は、当サイトが確認したSECの提出書類にはありません。2026年2月18日の決算発表資料は「長期の成長の枠組み(long-term growth algorithm)」に触れていますが、その数値は書かれていません。
- 目標の言い回しは資料の表現をそのまま用いています。計画は見直されることがあります。会社がSECに提出した決算発表資料(2026年8月4日)に記載した内容です。★★利益の見通しは非GAAPの伸び率のみです。調整後EBITDAは、純利益から支払利息・受取利息・法人税・減価償却費に加えて、ユーロ建て債務の為替の損益・株式の評価損益・事業変革プログラムの費用などを除いたもので、当ページの表や図に並べている米国会計基準の実績とは物差しが違います。★会社は将来に関する記述の留保を資料に記載しています。
出典
売上高の内訳、四半期決算、中長期の目標は、同社が公表した次の資料から当サイトが書き写しました(2025年12月期 Form 10-K(2026-02-18 公表)/2026年12月期 第2四半期 Form 10-Q(2026-08-04 公表)/2026年12月期 第2四半期の決算発表(Form 8-K 添付資料99.1)(2026-08-04 公表)/2025年12月期 第4四半期および通期の決算発表(Form 8-K 添付資料99.1)(2026-02-18 公表)/株式分割の効力発生の届出(Form 8-K)(2026-04-02 公表)/2023年12月期 Form 10-K(2024-02-22 公表)/2022年12月期 Form 10-K(2023-02-23 公表))。5期の推移(売上高・利益・総資産・キャッシュ・フロー等)と発行済株式数は、米国SECに提出されたXBRLデータによります。金額は1米ドル=154.12円、株価と時価総額は1米ドル=154.12円で円に直しています(レートの出典はYahoo Finance)。
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