楽天グループ
基本情報
楽天グループ4755東京証券取引所
楽天グループ株式会社
楽天市場・楽天トラベルなどのインターネットサービス、カード・銀行・証券のフィンテック、携帯電話のモバイルという3つの報告セグメントを持つ。2025年12月期の売上収益2兆4,965億75百万円・営業利益143億82百万円(0.6%)。
売上高は2.5兆円で、ブッキング・ホールディングス(4.1兆円)の約0.6倍。従業員は約29,419人。
- 時価総額1.6兆円
- 売上高2.5兆円
- 営業利益—
- 純利益▲1,779億円
- 株価716円
- PBR1.57倍
- ROE▲18.5%
- 配当利回り0.00%
売上高と利益の推移
財務ハイライト(過去5期)
親会社の所有者に帰属する当期損失・ROE
総資産・親会社の所有者に帰属する持分・持分比率
キャッシュ・フロー
基本的1株当たり当期損失(EPS)
| 決算期 | 売上高 | 前期比 | 税引前利益 | 純利益 | 純利益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025年12月期2025-12-31期末 | 24,966億円 | +9.5% | ▲296億円 | ▲1,779億円 | ▲7.1% |
| 2024年12月期2024-12-31期末 | 22,792億円 | +10.0% | 163億円 | ▲1,624億円 | ▲7.1% |
| 2023年12月期2023-12-31期末 | 20,713億円 | +7.8% | ▲2,177億円 | ▲3,395億円 | ▲16.4% |
| 2022年12月期2022-12-31期末 | 19,209億円 | +14.2% | ▲4,156億円 | ▲3,772億円 | ▲19.6% |
| 2021年12月期2021-12-31期末 | 16,818億円 | — | ▲2,126億円 | ▲1,338億円 | ▲8.0% |
直近5期の通年決算です。
事業の概要
インターネットサービス
楽天市場などのEC、楽天トラベル、米国・欧州・カナダのキャッシュバック・サービスRakuten Rewards、電子書籍のRakuten Kobo、メッセージングのRakuten Viber、広告の販売、プロスポーツの運営
部門の利益889億円・利益率6.5%
- ★★外部顧客への売上は1兆3,300億65百万円で連結の53.3%。3部門で最大
- ★セグメント利益889億43百万円(前期比4.5%増)・利益率6.5%。外部顧客への売上で割ると6.7%(当サイトの計算)
- ★モバイルエコシステム貢献として145億42百万円を差し引いた後の金額。差し引く前は1,034億85百万円
- ★従業員は9,793人(2025年12月末)で、3部門で最も多い
- 楽天市場
- 楽天トラベル
- 楽天24・楽天ブックス
- Rakuten Rewards
- Rakuten Kobo
- Rakuten Viber
フィンテック
楽天カード・楽天銀行・楽天証券・楽天ペイメント・楽天生命保険・楽天損害保険などの決済と金融のサービス
部門の利益1,999億円・利益率20.5%
- ★★★セグメント利益1,999億22百万円で3部門で最大(前期比30.3%増)。利益率20.5%
- ★★部門の売上9,759億31百万円は内部取引を消去する前の金額で、グループ会社間の内部取引を控除した外部顧客への売上は7,468億95百万円(連結の29.9%)。外部顧客への売上で割った利益率は26.8%(当サイトの計算)
- ★議決権の所有割合は楽天カード85.01%・楽天銀行49.26%・楽天証券51.0%。会社は楽天銀行を実質的に支配していると判断して連結している
- ★モバイルエコシステム貢献として194億80百万円を差し引いた後の金額。差し引く前は2,194億2百万円
- 楽天カード
- 楽天銀行
- 楽天証券
- 楽天ペイ・楽天Edy
- 楽天生命・楽天損保
モバイル
携帯電話の楽天モバイル、光回線の楽天ひかり、電力の楽天でんき、Open RANベースの通信インフラを販売する楽天シンフォニー
部門の利益▲1,618億円・利益率▲33.5%
- ★★★セグメント損失1,618億41百万円。3部門で唯一の損失(前期は2,089億33百万円の損失)
- ★★モバイルエコシステム貢献として他の2部門から配分された340億22百万円を足した後の金額。足す前の損失は1,958億63百万円
- ★部門の売上は4,828億38百万円(前期比9.6%増)。会社はモバイル事業が2025年12月期にEBITDAの黒字化を達成したと記載している
- ★楽天モバイルの全契約回線数は2025年12月に1,000万回線を超え、2026年6月末は1,075万回線(法人向けのBCP用の回線・MVNE・MVNOを含む)
- 楽天モバイル
- 楽天ひかり
- 楽天でんき
- 楽天シンフォニー
注目ポイント
- ★★★Non-GAAP営業利益は黒字でも、親会社の所有者に帰属する当期損失が5期続く2025年12月期のNon-GAAP営業利益は1,062億77百万円(前期70億48百万円)で、会社が経営の意思決定に使う指標では黒字です。★★IFRSの営業利益は143億82百万円、税引前利益は295億50百万円の損失、親会社の所有者に帰属する当期損失は1,778億86百万円でした。★★差の主なものは有価証券報告書に示されています。非経常的な項目△710億78百万円(倉庫型ネットスーパー事業の減損等279億9百万円、楽天シンフォニーのOpen RAN事業の減損204億97百万円、ロジスティクス事業の減損100億24百万円など)、金融収益・費用△360億46百万円、法人所得税費用936億63百万円です。★★★当期損失1,232億13百万円のうち非支配持分には546億73百万円の利益が帰属しており、そのぶん親会社の所有者の損失が大きくなっています。★2026年の中間期は税引前中間利益178億83百万円・中間利益254億29百万円の黒字でしたが、親会社の所有者に帰属する中間損失は109億41百万円でした。
- ★★★利益の中心はフィンテック、損失はモバイル2025年12月期のセグメント利益はフィンテック1,999億22百万円、インターネットサービス889億43百万円で、モバイルは1,618億41百万円の損失です。★★モバイルの損失は前期の2,089億33百万円から縮小し、部門の売上は4,828億38百万円(前期比9.6%増)でした。★★2026年の中間期もモバイルは710億80百万円の損失(前年同期は884億57百万円の損失)で、フィンテックの利益は1,277億8百万円(前年同期比46.9%増)です。★★楽天モバイル株式会社の単体の2025年12月期は、売上収益3,748億72百万円・税引前当期損失2,470億92百万円です(有価証券報告書の関係会社の状況)。
- ★★2026年10月にフィンテックの3社を楽天銀行の下にまとめる会社は2026年10月1日を効力発生日として、楽天銀行株式会社を株式交付親会社、楽天カード株式会社と楽天証券ホールディングス株式会社を株式交付子会社とする再編を予定しています(決算短信に記載)。★会社は、資金調達の柔軟化と資金調達コストの最適化、マーケティングの連携強化などによる個人顧客基盤の拡大と収益力の向上を目指すとしています。★★第3四半期に再編関連費用を計上する予定で、通期の連結業績への具体的な影響額は「未定」と決算短信に記載されています。★楽天ペイメントはこの再編の対象外です(決算説明会資料)。
- ★★米国との接点は、キャッシュバックと出資と衛星★★米国の連結子会社Ebates Inc.は、会社が2014年10月に「北米最大級の会員制オンライン・キャッシュバック・サイト」を展開する会社として子会社化し、いまはオンライン・キャッシュバック・サービスを運営しています(補足資料は「Rakuten Rewards (Ebates)」と表記)。★米国にはRakuten USA, Inc.(従業員303人)と、ボストン(2015年7月)・サンマテオ(2018年4月)の研究拠点があります。★★2024年12月期に、保有するAST SpaceMobile,Inc.株式の会計上の取扱いの変更で再測定益1,069億6百万円を計上しました。楽天モバイルが2026年第4四半期からの提供開始を目指す商用サービスは、同社の衛星を利用して提供する予定です(決算説明会資料)。★米国のLyft, Inc.の株式は、2025年第3四半期に全株式を返済原資として先渡売買契約を早期解除しています。★★同じ業界ページの米国3社(ブッキング・ホールディングス・ウーバー・テクノロジーズ・アップラビン)の社名は、有価証券報告書・決算短信・決算説明会資料のいずれにも出てきません。
部門ごとの売上と利益
2025年12月期有価証券報告書のセグメント注記より
| 部門 | 売上高 | うち外部顧客向け | 部門の利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| インターネットサービス | 13,697億円 | 13,301億円 | 889億円 | 6.5% |
| フィンテック | 9,759億円 | 7,469億円 | 1,999億円 | 20.5% |
| モバイル | 4,828億円 | 4,196億円 | ▲1,618億円 | ▲33.5% |
| 内部取引等 | ▲3,319億円 | — | ▲207億円 | — |
| 連結 | 24,966億円 | — | 1,063億円 | 4.3% |
★★★部門の利益は、会社が定義する「Non-GAAP営業利益」ベースのセグメント損益です。
地域別・サービス別の売上
地域別の売上収益(顧客の所在地による)2025年12月期
- 日本
- 米州
- アジア
- 欧州
- その他
2025年12月期の外部顧客への売上収益です。
主要なサービス別の売上収益(外部顧客向け)2025年12月期
- その他
- 楽天市場及び楽天トラベル
- 楽天モバイル
- 楽天カード
- 楽天銀行
- 楽天証券
- Rakuten Rewards
- 楽天24
- 楽天ペイメント
- 楽天ブックス
- Rakuten Symphony Singapore
- 楽天エナジー
★★有価証券報告書の注記「売上収益」にある収益の分解の表で、グループ会社間の内部取引を控除した後の金額です。
最新の決算
2026年1〜6月期(2026年12月期 中間期)2026-08-10 公表
| 項目 | 2026年1〜6月期(2026年12月期 中間期) | 2025年1〜6月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 13,091億円 | 11,591億円 | +12.9% |
| 営業利益 | 504億円 | ▲66億円 | 黒字転換 |
| 税引前利益 | 179億円 | ▲662億円 | 黒字転換 |
| 純利益 | ▲109億円 | ▲1,244億円 | 赤字継続 |
| 売上高営業利益率 | 3.9% | ▲0.6% | — |
会社が公表した決算資料の数値です。
会社が公表している目標
2026年12月期の連結業績予想(金額なし)と財務の目標2026年8月10日公表の決算短信と決算説明会資料に記載
会社が掲げる「ビジョン」は「グローバル イノベーション カンパニーであり続ける」です。
会社が説明している今期の取り組み2026年8月10日公表の決算短信と決算説明会資料に記載
| 区分 | テーマ | 主な重点活動 |
|---|---|---|
| 1インターネットサービス事業流通総額と売上収益の成長と、海外インターネットサービスの継続的な黒字化 | 会社の記載 |
|
| 2フィンテック事業各サービスの顧客基盤と取扱高の拡大。2026年10月1日に楽天銀行を中心とする再編 | 会社の記載 |
|
| 3モバイル事業通信品質の向上と契約者獲得のペースの加速で、損益の改善を目指す | 会社の記載 |
|
| 4財務財務有利子負債の削減と、社債の償還に向けた資金の確保 | 会社の記載 |
|
★★数値を伴う目標は、下の表の項目だけです。
経営目標(財務)
| 指標 | 2025年12月期(実績) | 会社が掲げた目標 |
|---|---|---|
| 連結売上収益 | 2兆4,965億75百万円(前期比9.5%増) | 2026年12月期に前期比で一桁後半の成長率を目指す |
| Non-GAAP営業利益 | 1,062億77百万円 | 2026年12月期も黒字化を目指す |
| 税引前当期利益 | 295億50百万円の損失 | 2026年12月期に黒字化を目指す |
| 当期利益(非支配持分に帰属する分を含む) | 1,232億13百万円の損失 | 2026年12月期に黒字化を目指す |
| 非金融事業の純有利子負債÷非金融事業のEBITDA | 6.5倍(2025年12月末) | 2027年までに5倍以内(2026年6月末は6.2倍、一時的なポイント費用の増加を含めると6.6倍) |
| フィンテック再編の定量化されたシナジー | — | 2030年3月期に財務と個人顧客向けの合算で850億円以上 |
これは会社が公表した計画であり、当サイトの予測でも評価でもありません。
アメリカの対応企業
ブッキング・ホールディングスBKNG
★★旅行の予約で重なる組み合わせです。楽天グループの楽天トラベルと、ブッキング・ホールディングスの Booking.com・Agoda などが同じ種類のサービスです。★★ただし楽天トラベルの売上は単独で開示されておらず、有価証券報告書では「楽天市場及び楽天トラベル」の合計(5,567億90百万円)までしか分かりません。楽天グループはこのほかにフィンテックと携帯電話(モバイル)の事業を持ちます。★両社とも、相手の社名を資料に書いていません。
売上高を楽天グループと並べる- ブッキング・ホールディングス4.1兆円FY2025
- 楽天グループ2.5兆円直近の通期
- ブッキング・ホールディングス20.2兆円
- 楽天グループ1.6兆円
アップラビンAPP
★重なるのは、広告を売る事業があるという点だけです。アップラビンは報告セグメントが広告の1つで、モバイルアプリ向けを中心とする広告の仕組みを売ります。楽天グループのインターネットサービスにも広告の事業が含まれますが、広告の売上は単独で開示されていません。★アップラビンの10-Kに楽天グループの社名は出てこず(0件)、楽天グループの資料にもアップラビンの社名はありません。
売上高を楽天グループと並べる- アップラビン8,447億円FY2025
- 楽天グループ2.5兆円直近の通期
- アップラビン16.3兆円
- 楽天グループ1.6兆円
ウーバー・テクノロジーズUBER
★報告セグメントは重なりません。ウーバー・テクノロジーズは配車・配達・貨物の3区分で、金融や携帯電話の区分はありません。楽天グループには配車や配達の報告セグメントがありません。★接点は、楽天グループが米国の配車会社 Lyft の株式を持っていたことで、会社の資料によると2025年7〜9月期に全部を先渡売買契約の解除に充てています。Lyft はウーバー・テクノロジーズが10-Kで配車の競争相手に挙げている会社です。★両社とも、相手の社名を資料に書いていません。
売上高を楽天グループと並べる- ウーバー・テクノロジーズ8.0兆円FY2025
- 楽天グループ2.5兆円直近の通期
- ウーバー・テクノロジーズ22.8兆円
- 楽天グループ1.6兆円
よくある質問
楽天グループのアメリカ版はどこですか?
当サイトは同じネットサービスの業界ページに、米国のブッキング・ホールディングス・ウーバー・テクノロジーズ・アップラビンの3社を載せています。★★ただし重なるのは事業の一部です。楽天グループの報告セグメントはインターネットサービス・フィンテック・モバイルの3つで、ブッキング・ホールディングスとは旅行予約(楽天トラベル)、アップラビンとは広告を売る事業が重なります。★★3社の10-K(2025年12月期)の報告セグメントは、ブッキング・ホールディングスが1つ、ウーバー・テクノロジーズがモビリティ・デリバリー・フレイトの3つ、アップラビンが1つで、銀行・クレジットカード・証券や携帯電話の区分はありません。★ウーバー・テクノロジーズの10-Kは、配車サービスで競う相手の1社としてLyftを挙げています。楽天グループは米国のLyft, Inc.の株式を持っていましたが、2025年第3四半期に全株式を返済原資として先渡売買契約を早期解除しています(有価証券報告書)。★★楽天グループの有価証券報告書・決算短信・決算説明会資料に、3社の社名は1度も出てきません。
Non-GAAP営業利益が黒字なのに、なぜ当期損失なのですか?
IFRSの営業利益までに非経常的な項目などが差し引かれ、その後に金融費用と法人所得税費用があり、さらに利益の一部が非支配持分に帰属するためです。★★2025年12月期の段階ごとの金額は、Non-GAAP営業利益1,062億77百万円→IFRSの営業利益143億82百万円→税引前損失295億50百万円→当期損失1,232億13百万円→親会社の所有者に帰属する当期損失1,778億86百万円です(有価証券報告書)。★★Non-GAAP営業利益からIFRSの営業利益までの差は、無形資産償却費51億72百万円・株式報酬費用156億45百万円と、非経常的な項目△710億78百万円です。非経常的な項目には、倉庫型ネットスーパー事業の減損等279億9百万円、楽天シンフォニーのOpen RAN事業の減損204億97百万円、ロジスティクス事業の減損100億24百万円などが含まれます。★営業利益から税引前損失までの間に、金融収益・費用△360億46百万円と、持分法による投資損失78億86百万円(Rakuten Medical, Inc.への投資の減損46億26百万円を含む)があります。★法人所得税費用は936億63百万円で、会社はグループ通算制度から離脱している楽天カード・楽天銀行・楽天証券の課税所得が増えたことなどを挙げています。★★★最後に、当期損失1,232億13百万円のうち546億73百万円の利益が非支配持分に帰属します。有価証券報告書の注記では、楽天銀行のグループから331億35百万円、楽天証券のグループから142億7百万円、楽天カードのグループから71億59百万円が非支配持分に配分されています(非支配持分が持つ割合はそれぞれ50.74%・49.00%・14.99%)。
「Non-GAAP営業利益」とは何ですか?
会社が経営の意思決定に使っている利益で、会計基準(IFRS)が定める指標ではありません。★会社はIFRSの営業利益から、会社が定める非経常的な項目とその他の調整項目(株式報酬費用・子会社取得時に認識した無形資産の償却費)を除いたものと説明しています。非経常的な項目は「将来見通し作成の観点から一定のルールに基づき除外すべきと当社グループが判断する一過性の利益や損失」です。★★会社は、米国証券取引委員会が定める基準を参照しているが、その基準に完全には準拠していないと注記しています。★★2024年12月期は逆向きに離れていました。Non-GAAP営業利益70億48百万円に対してIFRSの営業利益は529億75百万円で、非経常的な項目にAST SpaceMobile,Inc.株式の会計上の取扱いの変更による再測定益1,069億6百万円が入っていたためです。★★当サイトの推移の表と図、直近の決算の表はIFRSの数値で作っています。部門の表だけは、会社がセグメント注記をNon-GAAP営業利益ベースで示しているため、その基準の金額です。
「モバイルエコシステム貢献」とは何ですか?
会社が各部門の利益に配分している、部門どうしの貢献を数値にした指標です。★会社の説明では「楽天モバイルMNO契約者の粗利益ベースのアップリフト効果」から「グループ会社からモバイル事業への送客効果」を差し引いたもので、楽天モバイル(MNO)の個人契約者と契約していない人とで楽天市場・楽天カード・楽天証券など18事業の利用の差を、各事業の粗利率と契約数を掛けて月ごとに計算しています。★★2025年12月期は、インターネットサービスから145億42百万円、フィンテックから194億80百万円を差し引き、モバイルに340億22百万円を足しています。3部門の合計は変わりません。★★配分する前の部門の利益は、インターネットサービス1,034億85百万円・フィンテック2,194億2百万円・モバイル△1,958億63百万円です。★当ページの部門の表は、会社が有価証券報告書と決算短信の本文で「セグメント利益」「セグメント損失」と呼んでいる配分後の金額にしています。
モバイルの損失はどう推移していますか?
損失の金額は小さくなっています。★★モバイルのセグメント損失は2024年12月期2,089億33百万円、2025年12月期1,618億41百万円で、2026年の中間期は710億80百万円(前年同期は884億57百万円)でした。部門の売上は2025年12月期が4,828億38百万円(前期比9.6%増)、2026年の中間期が2,525億41百万円(前年同期比13.3%増)です。★★会社はモバイル事業が2025年12月期にEBITDAの黒字化を達成したと記載しています。★楽天モバイルの全契約回線数は2025年12月に1,000万回線を超え、2026年6月末は1,075万回線です(法人向けのBCP用の回線・MVNE・MVNOを含む)。★★楽天モバイル株式会社の単体では、2025年12月期の売上収益3,748億72百万円に対して税引前当期損失2,470億92百万円です。★会社は2026年12月期の楽天モバイルの設備投資額を2,000億円強とする予定を有価証券報告書に記載しています。★★2026年の中間期には、ネットワーク設備の一部の耐用年数の見直しで、連結の営業利益が172億77百万円増えています(決算短信の注記)。
フィンテック事業の再編とは何ですか?
2026年10月1日を効力発生日として、楽天銀行株式会社が株式交付を行い、楽天カード株式会社と楽天証券ホールディングス株式会社を子会社にする再編です(決算短信)。★会社は目的として、資金調達の柔軟化と資金調達コストの最適化、マーケティングの連携強化やファイナンス商品の強化などによる個人顧客基盤の拡大と収益力の向上を挙げています。★★決算説明会資料では、定量化したシナジーを2030年3月期に財務と個人顧客向けの合算で850億円以上とすることを目指すとしています。★★第3四半期に再編関連費用を計上する予定で、通期の連結業績への具体的な影響額は未定と決算短信に記載されています。★有価証券報告書の議決権の所有割合は、楽天カード85.01%・楽天銀行49.26%・楽天証券51.0%です。★楽天ペイメントは再編の対象外です(決算説明会資料)。
米国での事業はどのくらいの規模ですか?
会社は米国単独の売上を開示していません。★★開示されているのは「米州」で、2025年12月期は2,536億20百万円(連結の10.2%)です(顧客の所在地による区分)。前期の2,502億20百万円から1.4%増えました(当サイトの計算)。★★有形固定資産及び無形資産2兆1,477億10百万円のうち、米州は4,003億11百万円(18.6%)です(割合は当サイトの計算)。★★サービス別では、Rakuten Rewardsの外部顧客への売上が1,497億17百万円(連結の6.0%)で、会社は決算説明会資料でRakuten Rewardsを米国・欧州・カナダのサービスとして説明しています。★米国の子会社と関連会社として、オンライン・キャッシュバック・サービスを運営するEbates Inc.(2014年10月に子会社化)、Rakuten USA, Inc.(従業員303人)、持分法を適用するRakuten Medical, Inc.(議決権の所有割合18.16%)があり、研究拠点はボストンとサンマテオにあります。★★2024年12月期には、保有するAST SpaceMobile,Inc.株式の再測定益1,069億6百万円を計上しました。楽天モバイルが2026年第4四半期からの提供開始を目指す商用サービスは、同社の衛星を利用して提供する予定です(決算説明会資料)。
なぜ「今期の見通し」の節がないのですか?
★★★会社が2026年12月期の連結業績予想を金額で示していないためです。決算短信には「連結売上収益については、前期に比べ一桁後半の成長率を目指します。また、Non-GAAP営業利益については、当期においても黒字化を目指すほか、税引前当期利益及び当期利益についても黒字化を目指します」と書かれています。★★当サイトは伸び率や「黒字化」を金額に直しません。会社の書き方のまま「会社が公表している目標」の節の表に置いています。★2026年8月10日の決算短信では、直近に公表した業績予想からの修正は無しとされています。★会社は同じ決算短信で、フィンテック事業の再編について第3四半期に再編関連費用を計上する予定で通期の連結業績への具体的な影響額は未定とし、公表すべき事項が生じた場合は速やかに知らせると記載しています。
配当はありますか?
2025年12月期は無配です。★2023年12月期から3期続けて無配で、2021年12月期と2022年12月期は1株当たり4.50円でした。★★会社は2026年2月12日の取締役会で当期の配当を行わないことを決めたと有価証券報告書に記載しています。財務健全性を確保する財務方針にもとづき、配当による資金流出を抑えることが財務基盤の安定と株主価値の向上につながると考えた、としています。★★2026年12月期の1株当たり配当金は「未定」です(決算短信。中間配当は0円)。★会社は配当方針を「安定的・継続的に配当を行うことを基本」とし、配当再開の時期は現時点では未定だが、連結業績の黒字化と有利子負債の削減を進める中で適時適切に復配を行えるよう努めると記載しています。
親会社所有者帰属持分比率が3.4%なのはなぜですか?
会社は、資産合計に占めるカード事業・銀行事業・証券事業の資産の割合が大きいと説明しています。★2025年12月末の資産には、証券事業の金融資産6兆351億76百万円、銀行事業の貸付金5兆4,404億59百万円、カード事業の貸付金3兆6,626億76百万円があり、負債で最も大きいのは銀行事業の預金12兆7,412億93百万円です(決算短信の要約中間連結財政状態計算書の前期末の欄)。★★親会社の所有者に帰属する持分9,924億2百万円を総資産28兆8,044億円で割ると3.4%です。★★会社は、非支配持分を含む資本合計1兆3,542億32百万円を資産合計で割った「連結自己資本比率」(4.7%)も示しています。当該事業の非支配持分を取り込んだ資本合計を使うほうが財政状態の理解に有用と判断した、と記載しています。★2026年6月末は連結自己資本比率4.2%・親会社所有者帰属持分比率2.9%です。★親会社所有者帰属持分比率は2021年12月期の6.5%から毎期下がり、2025年12月期は3.4%です。
推移のグラフの利益が「税引前利益」なのはなぜですか?
有価証券報告書の「主要な経営指標等の推移」に営業利益の欄が無いためです。★同表には売上収益・税引前当期利益・親会社の所有者に帰属する当期損失・総資産などが並びますが、営業利益はありません。★★会社は決算データシートに年度の営業利益も載せていますが、当サイトは5期の推移を1つの表から取るほうが確かめやすいため、載っている欄で通しました。★営業利益は2024年12月期529億75百万円、2025年12月期143億82百万円です(有価証券報告書の連結損益計算書)。★★税引前利益が黒字だったのは5期で2024年12月期(162億77百万円)だけで、この期にはAST SpaceMobile,Inc.株式の再測定益1,069億6百万円が含まれています。
数値はいつ時点のものですか?
5期の推移と部門別・地域別・サービス別の売上、従業員数は2025年12月期で、根拠は2026年3月26日に金融庁EDINETへ提出された有価証券報告書です。★直近の中間期(2026年1月1日〜6月30日)と会社が公表している目標は、会社が2026年8月10日に公表した決算短信と決算説明会資料によります。★同社の決算期は12月末で、当ページのブッキング・ホールディングス・ウーバー・テクノロジーズ・アップラビンも12月末です。★米ドルはページ下部に記載のレートで円換算しています。株価と時価総額はページ下部の更新日時点の値です。
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注記(5件)
- 売上高と利益の推移
- 利益は同報告書の「主要な経営指標等の推移」によります。会社はIFRS会計基準を適用しており、売上高を「売上収益」、純利益を「親会社の所有者に帰属する当期利益(損失)」、自己資本にあたるものを「親会社の所有者に帰属する持分」と呼びます。当サイトは日米の会社を同じ言葉で並べるため、表の見出しは全社共通の言い方にそろえています。★★有価証券報告書の「主要な経営指標等の推移」に営業利益の欄が無く、税引前利益までしか載っていません。そのため推移の図に描く利益は税引前利益にしています。営業利益は同じ報告書の連結損益計算書にあり、2024年12月期は529億75百万円、2025年12月期は143億82百万円です。★★★親会社の所有者に帰属する当期損益は5期とも損失です。2021年12月期から順に1,338億28百万円・3,772億17百万円・3,394億73百万円・1,624億42百万円・1,778億86百万円の損失で、税引前利益が黒字だったのは2024年12月期(162億77百万円)だけでした。★★2024年12月期には、AST SpaceMobile,Inc.株式の会計上の取扱いの変更による再測定益1,069億6百万円が含まれています。会社は同社への投資を持分法から、その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産に変えたと記載しています。★★売上収益は5期とも前期を上回り、1兆6,817億57百万円から2兆4,965億75百万円へ1.48倍になりました(当サイトの計算)。★★総資産は16兆8,312億21百万円から28兆8,044億円へ1.71倍になり、親会社所有者帰属持分比率は6.5%から3.4%へ下がっています(倍率は当サイトの計算)。2025年12月期末の負債で最も大きいのは銀行事業の預金12兆7,412億93百万円です。★1株当たり配当額は4.50円・4.50円のあと、2023年12月期から3期続けて0円です。★IFRS第17号「保険契約」を2023年12月期の期首から適用しており、2022年12月期の指標は遡って適用した後の数値です(有価証券報告書の注記)。2021年12月期は適用前の数値です。★従業員数は28,261人から29,419人へ推移しています。
- 部門ごとの売上と利益
- 会社はIFRSの営業利益に、会社が定める非経常的な項目やその他の調整項目(株式報酬費用・子会社取得時に認識した無形資産の償却費)を調整したものを経営の意思決定に使っており、セグメント注記もこの基準で示しています。★★さらに「モバイルエコシステム貢献」を各部門に配分しています。楽天モバイル(MNO)の契約者が契約していない人より楽天グループの各種サービスを利用する傾向が高いことをもとに算出した貢献効果から、グループ会社からモバイル事業への送客効果を差し引いた指標です(会社の説明)。2025年12月期はインターネットサービスから145億42百万円、フィンテックから194億80百万円を差し引き、モバイルに340億22百万円を足しています。3部門の合計は変わりません。★★上の表の部門の利益は配分した後の金額で、配分する前はインターネットサービス1,034億85百万円・フィンテック2,194億2百万円・モバイル△1,958億63百万円です。★3部門の合計1,270億24百万円から内部取引等207億47百万円を引いた1,062億77百万円が、連結のNon-GAAP営業利益です。そこから無形資産償却費51億72百万円と株式報酬費用156億45百万円を引き、非経常的な項目△710億78百万円を加えると、IFRSの営業利益143億82百万円になります。★★表の「売上高」は内部取引を消去する前の金額です。「うち外部顧客向け」は有価証券報告書の注記「売上収益」にある収益の分解の表(グループ会社間の内部取引を控除した金額)から取っており、3部門の合計は連結の売上収益2兆4,965億75百万円と一致します。★★当サイトの利益率は、その部門の売上高(内部取引を含む)を分母にしています。外部顧客への売上で割るとインターネットサービス6.7%・フィンテック26.8%・モバイル△38.6%です(いずれも当サイトの計算)。★★会社は2026年12月期の第1四半期から、一部のAI関連の開発費用を各部門に配賦しています。決算データシートでは2025年12月期の部門の利益もこの方法で遡って直されており、インターネットサービス872億34百万円・フィンテック1,992億88百万円・モバイル△1,621億55百万円です。上の表は有価証券報告書に載った修正前の金額です。★会社は資産と負債を部門に配分していません。
- 「部門の利益」が何を指すかは会社によって違います。掲載している会社の基準の一覧を用語集に置いています。
- 地域別・サービス別の売上
- 会社が有価証券報告書のセグメント注記で開示した区分をそのまま用いており、当サイトで分類し直したものではありません。★★売上収益は顧客の所在地を基礎として国又は地域に分類されています(会社の注記)。★★★日本が2兆1,074億26百万円で連結の84.4%です。★★米州は2,536億20百万円(連結の10.2%)で、前期の2,502億20百万円から1.4%増えました(当サイトの計算)。会社は米国単独の金額を開示していません。★前期と比べると日本は11.6%増え、アジアは821億43百万円から741億52百万円へ9.7%減りました(当サイトの計算)。★★有形固定資産及び無形資産2兆1,477億10百万円のうち、米州は4,003億11百万円(18.6%)を占めます(割合は当サイトの計算)。
- 12区分の合計は連結の売上収益と一致します。★★最も大きいのは「その他」5,708億2百万円(連結の22.9%)で、内訳はインターネットサービス4,410億13百万円・フィンテック1,148億12百万円・モバイル149億77百万円です。会社は「その他」の中身を示していません。★楽天市場及び楽天トラベルは5,567億90百万円(連結の22.3%)、楽天モバイルは3,152億51百万円(連結の12.6%)です。★★Rakuten Rewardsは1,497億17百万円(連結の6.0%)で、会社は決算説明会資料でRakuten Rewardsを米国・欧州・カナダのサービスとして説明しています。★★楽天カード・楽天証券・楽天銀行の売上には、利息及び配当収益等のIFRS第9号に基づく収益が含まれます(楽天カード1,845億92百万円・楽天証券965億98百万円・楽天銀行1,241億54百万円)。★楽天エナジーの売上には政府補助金を含みます(会社の注記)。
- 最新の決算
- 当サイトが原文を翻訳・加工したものではありません。増減は前年の同じ期間との比較です。★★6か月(2026年1月1日〜6月30日)の数値です。純利益は親会社の所有者に帰属する中間損益。★★★営業利益は504億40百万円の黒字になりましたが、純利益は109億41百万円の損失です。税引前中間利益178億83百万円と中間利益254億29百万円はどちらも黒字(会社は2019年の中間期以来7年ぶりと記載)で、中間利益のうち363億70百万円が非支配持分に帰属するためです。★★★営業利益には、会計上の見積りの変更による増加172億77百万円が含まれます。会社はネットワーク設備の一部の耐用年数を見直し、営業利益と税引前中間利益がそれぞれ172億77百万円増えたと注記しています。★★会社が重視するNon-GAAP営業利益は783億34百万円(前年同期比296.6%増)、EBITDAは2,240億57百万円(同22.4%増)です。★非経常的な項目には、ロジスティクス事業の倉庫を自社利用に転換したことに伴う減損等170億円と、一部欧州マーケットプレイス事業の撤退に伴う減損10億19百万円が含まれます。★★セグメント別(Non-GAAP営業利益ベース)では、インターネットサービスが売上6,557億60百万円(前年同期比4.1%増)・利益442億27百万円(同67.2%増)、フィンテックが売上5,707億51百万円(同25.1%増)・利益1,277億8百万円(同46.9%増)、モバイルが売上2,525億41百万円(同13.3%増)・損失710億80百万円(前年同期は884億57百万円の損失)です。★前年同期のセグメント損益は、2026年12月期からのAI関連の開発費用の配賦変更に合わせて遡って修正されています。ポイント関連事業の一部をインターネットサービスへ移した分は遡って修正されていません(決算説明会資料)。★4〜6月の3か月だけでは、純利益は77億7百万円の黒字(前年同期は509億64百万円の損失)でした。★1株当たり中間損失は5円03銭(前年同期57円64銭)。
- 会社が公表している目標
- 会社は有価証券報告書で、主な経営指標として全社と各事業の売上収益・Non-GAAP営業利益・流通総額・会員数・クロスユース率などを重視すると記載しています。★★当サイトが読んだ資料(有価証券報告書・決算短信・決算説明会資料)には、期間を区切った売上収益や利益の金額の中期計画はありません。
- 目標の言い回しは資料の表現をそのまま用いています。計画は見直されることがあります。★★★会社は2026年12月期の連結業績予想を金額で示していません。決算短信には「連結売上収益については、前期に比べ一桁後半の成長率を目指します。また、Non-GAAP営業利益については、当期においても黒字化を目指すほか、税引前当期利益及び当期利益についても黒字化を目指します」と書かれています(2026年8月10日時点で、直近に公表した予想からの修正は無し)。★★黒字化を目指すと書かれているのは税引前当期利益と当期利益で、親会社の所有者に帰属する当期利益についての記載はありません。★2025年12月期について会社は、目標としていた二桁増収に届かなかったと有価証券報告書に記載しています(実績は9.5%増)。★当サイトは、目標に届くかどうかの見通しを書きません。
出典
部門別・地域別・サービス別の売上高、四半期決算、会社が公表している目標は、同社のIRサイトで公開されている次の資料から当サイトが書き写しました(有価証券報告書(2025年12月期・第29期)(2026-03-26 公表)/2026年12月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結)(2026-08-10 公表)/2026年度第2四半期決算説明会(連結) プレゼンテーション資料・補足資料(2026-08-10 公表)/決算データシート(2026年12月期第2四半期)(2026-08-10 公表))。5期の推移(売上高・利益・総資産・キャッシュ・フロー等)と発行済株式数・従業員数は、金融庁EDINETに提出された有価証券報告書によります。
投資判断は自己責任で行ってください。
当サイトは特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
数値は更新時点のものです。最新の情報は各社の開示資料をご確認ください。
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