ボルグワーナー
基本情報
ボルグワーナーBWANYSE
BORGWARNER INC
ターボ&サーマル40.3%、ドライブトレイン&モース39.4%、パワードライブ16.2%、バッテリー&チャージング4.1%。エンジン車・ハイブリッド車・電気自動車の技術を挙げる。
売上高は2.3兆円で、デンソー(7.5兆円)の約0.3倍。従業員は約37,500人。
- 時価総額1.9兆円
- 売上高2.3兆円
- 営業利益851億円
- 純利益440億円
- 株価60.38USD
- PER47.2倍
- PBR2.26倍
- ROE5.0%
- 配当利回り0.93%
株価
月末の終値です。2021年11月から2026年09月まで。株式分割は反映済みで、配当は含みません。出典はYahoo Finance。
売上高と利益の推移
財務ハイライト(過去5期)
純利益・ROE
総資産・自己資本・自己資本比率
キャッシュ・フロー
1株あたり利益(EPS・希薄化後)
| 決算期 | 売上高 | 前期比 | 営業利益 | 営業利益率 | 純利益 | 純利益率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| FY20252025-12-31期末 | 22,724億円 | +1.6% | 851億円 | 3.7% | 440億円 | 1.9% |
| FY20242024-12-31期末 | 22,359億円 | -0.8% | 867億円 | 3.9% | 537億円 | 2.4% |
| FY20232023-12-31期末 | 22,537億円 | +12.4% | 1,841億円 | 8.2% | 992億円 | 4.4% |
| FY20222022-12-31期末 | 20,056億円 | +7.0% | 1,602億円 | 8.0% | 1,498億円 | 7.5% |
| FY20212021-12-31期末 | 18,735億円 | — | 1,451億円 | 7.7% | 852億円 | 4.5% |
直近5期の通年決算です。
事業の概要
Turbos & Thermal Technologies
ターボチャージャーと熱まわりの製品。燃費と排ガスを改善する部品を扱う
部門の利益1,395億円・利益率15.2%
- 外部顧客向け57億6,900万ドルは連結の40%で4部門の最大
- 乗用車向けターボチャージャーだけで連結売上の約21%を占めると会社が開示している
- 会社の調べでは、ターボチャージャーの世界シェアが1位
- ターボチャージャー
- eBooster
- eTurbo
- 排ガス処理システム
- 熱マネジメントシステム
- ガソリン点火技術
- パワートレインセンサー
- キャビンヒーター
- バッテリーヒーター
- バッテリー冷却システム
Drivetrain & Morse Systems
駆動系とチェーン系。自動変速機の油圧制御や4WD・AWDのトルク配分を担う
部門の利益1,652億円・利益率18.4%
- 部門の利益10億4,100万ドルは4部門でもっとも大きい
- 利益率18.4%も4部門でもっとも高い
- アイシンのパワートレイン関連と製品名の上で近い範囲
- 油圧制御
- 自動変速機用フリクション・クラッチ製品
- トランスファーケース
- 電子制御式リミテッドスリップデフ(eLSD)
- 電動トルクベクタリング
- アクスルディスコネクト
- チェーンシステム
- 可変カムタイミング
PowerDrive Systems
電動化の中核。インバーターや電動モーター、統合駆動モジュールを扱う
部門の利益▲132億円・利益率▲3.5%
- 2025年12月期は8,300万ドルの部門損失。前期の1億4,400万ドルの損失からは縮小した
- 外部顧客向けは前期の19億800万ドルから23億2,200万ドルへ増えた
- 2024年12月期にのれん4億6,800万ドルを全額減損している
- インバーター
- 車載充電器
- DC/DCコンバーター
- コンビネーションボックス
- 回転電機
- 統合駆動モジュール(iDM)
- 電子制御装置
Battery & Charging Systems
バス・トラック・オフハイウェイ向けの高性能リチウムイオン電池システム
部門の利益▲62億円・利益率▲6.6%
- 2025年2月に充電事業からの撤退を決めた。報告部門の区分は変えていない
- 2025年12月期にのれん4億2,300万ドルを減損し、期末ののれんは1億4,600万ドルになった
- 2026年8月の決算発表では部門の名称が Battery Energy Systems になっている
- バス向けリチウムイオン電池システム
- トラック向け電池システム
- オフハイウェイ向け電池システム
注目ポイント
- 部門の利益は「調整後」で、連結の営業利益とは大きく違う会社が部門の指標に使う Segment Adjusted Operating Income は、減損や事業構造改革費用を除いた後の営業利益。4部門の合計17億9,800万ドルに対し、連結の営業利益は5億3,600万ドルにとどまる
- 4部門のうち2部門が損失電動化の中核である PowerDrive Systems が8,300万ドル、Battery & Charging Systems が3,900万ドルの部門損失。どちらも前期より損失は縮んでいる
- 主要な得意先はフォルクスワーゲンとフォード10-Kによれば連結売上に占める割合はフォルクスワーゲン約13%、フォード約12%。他に10%を超える得意先はない。フォードは当サイトが自動車の業界で取り上げている会社
- 2023年にPHINIAを分離独立させた燃料噴射とアフターマーケットの事業。5期の売上高はいずれも継続事業ベースで、分離前の期も同じ範囲で並んでいる
部門ごとの売上と利益
2025年12月期10-Kの注記24より
| 部門 | 売上高 | うち外部顧客向け | 部門の利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| Turbos & Thermal Technologies | 9,162億円 | 9,157億円 | 1,395億円 | 15.2% |
| Drivetrain & Morse Systems | 8,975億円 | 8,944億円 | 1,652億円 | 18.4% |
| PowerDrive Systems | 3,725億円 | 3,686億円 | ▲132億円 | ▲3.5% |
| Battery & Charging Systems | 937億円 | 937億円 | ▲62億円 | ▲6.6% |
| 部門間取引の消去 | ▲75億円 | — | — | — |
| 報告セグメント計 | 22,724億円 | 22,724億円 | 2,854億円 | 12.6% |
当サイトが「部門の利益」と書いている欄は、会社が Segment Adjusted Operating Income (Loss) と呼ぶ指標です。
地域別の売上
国・地域別の売上高(連結)2025年12月期
- 中国
- 米国
- メキシコ
- ドイツ
- その他欧州
- ポーランド
- 韓国
- その他
- ハンガリー
2025年12月期の国・地域別の売上高です。
最新の決算
2026年12月期 第2四半期(2026年4〜6月)2026-08-05 公表
| 項目 | 2026年12月期 第2四半期(2026年4〜6月) | 2025年4〜6月 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 5,791億円 | 5,775億円 | +0.3% |
| 営業利益 | 587億円 | 459億円 | +28.0% |
| 税引前利益 | 590億円 | 451億円 | +31.0% |
| 純利益 | 440億円 | 356億円 | +23.7% |
| 売上高営業利益率 | 10.1% | 7.9% | — |
会社が公表した決算資料の数値です。
会社が公表している今期の見通し
2026年12月期2026-08-05 公表
| 項目 | 会社の見通し | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 140億〜143億米ドル | — |
| 営業利益率(米国会計基準) | 9.6%〜9.8% | — |
| 調整後営業利益率 | 10.7%〜10.9% | — |
| 1株あたり利益(希薄化後・米国会計基準) | 4.72〜4.94米ドル | — |
| 調整後1株あたり利益(希薄化後) | 5.05〜5.30米ドル | — |
| 営業キャッシュ・フロー | 16億〜17億米ドル | — |
| フリー・キャッシュ・フロー | 9億〜11億米ドル | — |
- 会社は2026年8月5日に、4〜6月期の決算発表にあわせて調整後1株あたり利益の見通しを引き上げた。前回は5.00〜5.20米ドルで、引き上げの理由として上半期の自己株式の取得を挙げている
- 売上高・営業利益率・キャッシュ・フローの見通しは据え置いている
- 会社は、対象とする小型車市場の生産台数が3%減から横ばいになると見ている。為替は売上を約1億7,500万ドル押し上げ、Battery Energy Systems 部門の売上は約2億5,000万ドル減ると見込む
- 会社は、データセンター向けなどの新しい領域を進めるために2026年の研究開発費を増やす方針を示している
これは会社が公表した数値であり、当サイトの予測ではありません。
日本企業との違い
デンソー6902
熱マネジメントとパワトレインで製品名の上では重なるが、デンソーは地域でしか金額を区切っておらず、重なりを数字で確かめられない
有価証券報告書(2026年3月期)の報告セグメントは日本・北米・欧州・アジアの4つで、いずれも地域です。ボルグワーナーが製品で4つに分けているのとは立て方が逆になります。製品別の売上は別に開示されており、モビリティエレクトロニクス・サーマルシステム・パワトレインシステム・エレクトリフィケーションシステム・先進デバイスの5区分に非車載事業分野を加えた形です。熱マネジメントとパワトレインという製品名の上では重なりますが、デンソーは製品ごとの利益を開示していないため、重なりの大きさを利益の数字では確かめられません。売上規模はデンソーが約3.4倍です。
売上高をボルグワーナーと並べる- デンソー7.5兆円2026年3月期
- ボルグワーナー2.3兆円直近の通期
- デンソー5.3兆円
- ボルグワーナー1.9兆円
アイシン7259
アイシンのパワートレイン関連(AT・CVT・eAxle)と、ボルグワーナーのドライブトレイン&モースシステムズ(39.4%)が製品名の上で近い
有価証券報告書(2026年3月期)の報告セグメントは日本・北米・欧州・中国・アセアン・インドの5つで、いずれも地域です。製品別の売上は「大部分が自動車部品」として記載を省略しています。製品の範囲では、ボルグワーナーの Drivetrain & Morse Systems(売上の39.4%)がアイシンのパワートレイン関連(AT・CVT・ハイブリッドトランスミッション・eAxle)と近い位置にあります。両社には資本関係の歴史があります。アイシンの有価証券報告書の沿革によれば、同社は1969年5月に米国ボーグ・ワーナー社との合弁事業計画に基づいてアイシン・ワーナー株式会社を設立し、同社は1988年にアイシン・エィ・ダブリュへ社名を変え、2021年4月にアイシンが吸収合併しました。
売上高をボルグワーナーと並べる- アイシン5.1兆円2026年3月期
- ボルグワーナー2.3兆円直近の通期
- アイシン1.6兆円
- ボルグワーナー1.9兆円
3社とも決算期と会計基準の組み合わせが異なるため、売上高の範囲は完全には一致しません。ボルグワーナーは12月期・米国会計基準で、日本2社は3月期・IFRSです。米ドルはページ下部に記載のレートで円換算しています。
よくある質問
ボルグワーナーと正面から重なる日本の会社はどこですか?
アイシンです。ボルグワーナーの Drivetrain & Morse Systems(売上の39.4%)と、アイシンのパワートレイン関連が製品名の上で近い範囲です。両社には1969年の合弁にさかのぼる資本関係の歴史もあります。デンソーとは熱マネジメントとパワトレインで重なりますが、デンソーは部門を地域で区切っていて製品ごとの利益を開示していないため、重なりの大きさを数字では確かめられません。
部門の利益の合計が、連結の営業利益と合わないのはなぜですか?
会社が部門の指標に使っている Segment Adjusted Operating Income が、事業構造改革費用・M&A費用・無形資産の償却費・減損などを除いた後の営業利益だからです。4部門の合計は17億9,800万ドルですが、連結の営業利益は5億3,600万ドルです。差の主なものは全社費用2億6,100万ドル、減損6億2,400万ドル、事業構造改革費用1億100万ドルで、会社が10-Kの注記24に調整表を示しています。
「中長期の目標」の節がないのはなぜですか?
会社が全社の中長期の数値目標を公表していないためです。投資家向け説明資料には「2026年とその先の重点」として売上成長・利益率の改善・キャッシュ創出・1株あたり利益の積み増しという方向が示されていますが、年と金額を伴う目標はありません。当サイトは、会社が出していない数値を作らない方針のため、この節を出していません。なお1製品についての将来の金額として、データセンター向けのタービン発電機システムを2027年に量産開始予定で、立ち上げ年の売上を3億ドル超と見込むと会社が示しています。
2021年と2022年の売上高が、当時の会社の発表より小さいのはなぜですか?
2023年にPHINIA Inc.(燃料噴射とアフターマーケットの事業)を分離独立させたためです。分離した事業は非継続事業として過去にさかのぼって除かれており、当サイトが載せている5期はいずれも継続事業ベースで、同じ範囲で並んでいます。
地域別の売上は、売り先の地域ですか?
違います。10-Kには「顧客の所在地ではなく生産の場所に売上を帰属させている」と記載されています。日本のデンソーが顧客の所在地別の内訳を出しているのとは基準が違うため、そのまま比べることはできません。
ボルグワーナーの決算はいつ発表されますか?
米国の上場企業は、決算を公表すると米国SEC(証券取引委員会)に決算発表の書類(Form 8-K)を提出します。ボルグワーナーの直近4回の決算発表の日は次のとおりです(米国の日付)。
- 2026年8月5日:2026年6月30日までの四半期(四半期報告書 Form 10-Q の提出は2026年8月5日)
- 2026年5月6日:2026年3月31日までの四半期(四半期報告書 Form 10-Q の提出は2026年5月6日)
- 2026年2月11日:2025年12月31日までの1年間(年次報告書 Form 10-K の提出は2026年2月11日)
- 2025年10月30日:2025年9月30日までの四半期(四半期報告書 Form 10-Q の提出は2025年10月30日)
決算発表の日は、同じ期間の四半期報告書・年次報告書がSECに提出されてから当ページに載せています。次の発表日は載せていません。
数値はいつ時点のものですか?
ページ下部の「出典」に、資料ごとの公表日と円換算に使ったレートを記載しています。
同じ業界の掲載企業
日本の掲載企業
米国の掲載企業
注記(5件)
- 売上高と利益の推移
- 2023年にPHINIA Inc.(燃料噴射とアフターマーケットの事業)を分離独立させており、5期とも継続事業ベースで並んでいます。分離前の2021年・2022年の売上高を会社の当時の開示と読み比べると、PHINIAの分だけ小さく見えます。ROEは会社が公表していないため当サイトが計算しています。分母は日本の有価証券報告書と同じ「期首と期末の自己資本の平均」です。自己資本比率も同じく当サイトの計算(期末の自己資本÷期末の総資産)で、日本企業のページが会社の公表値を使っているのとは出どころが違います。EPSは希薄化後で、1株あたりの金額は米ドルのまま載せています。2025年12月期に営業利益が5億3,600万ドルまで落ちたのは、Battery & Charging Systemsののれんの減損4億2,300万ドルを含む6億2,400万ドルの減損によります。
- 部門ごとの売上と利益
- 会社はこれを部門の業績を測る指標と定めており、事業構造改革費用・M&A費用・無形資産の償却費・減損などを除いた後の営業利益です。したがって4部門の合計17億9,800万ドルは、連結の営業利益5億3,600万ドルとは一致しません。会社が示す差の主なものは、全社費用2億6,100万ドル・減損6億2,400万ドル・事業構造改革費用1億100万ドル・加速償却9,000万ドル・無形資産の償却費6,600万ドルです。部門の売上高は部門間の取引を含み、4部門を足して消去4,700万ドルを引くと連結の14億3,160万ドル(143億1,600万ドル)になります。
- 「部門の利益」が何を指すかは会社によって違います。掲載している会社の基準の一覧を用語集に置いています。
- 地域別の売上
- 会社が10-Kの注記24「Geographic Information」で開示した区分をそのまま用いており、当サイトで分類し直したものではありません。この区分は顧客の所在地ではなく、生産の場所を基準にしています。会社は10-Kに「顧客の所在地ではなく生産の場所に売上を帰属させると、連結売上の約84%が米国外」と記載しています。ドイツ・ポーランド・ハンガリー・その他欧州を合わせた欧州は51億4,800万ドルで、単独では中国が最大です。なお会社は eProducts(約26億ドル)と Foundational products(約117億ドル)という区分も示していますが、10億ドル未満を丸めた概数のため合計が連結の売上高と一致せず、当サイトの内訳の検算を通せないので表にはしていません。
- 最新の決算
- 当サイトが原文を翻訳・加工したものではありません。増減は前年の同じ期間との比較です。純利益は BorgWarner Inc. に帰属する分。1株あたり利益(希薄化後)は1.34ドルで前年同期の1.03ドルから30.1%増えました。会社は、売上がほぼ横ばいだったのは為替が押し上げた一方で市場の生産台数と Battery Energy Systems 部門の売上が減ったためと説明しています。同部門の四半期の売上は1億ドルで、前年同期の1億5,900万ドルから減っています。会社は同じ四半期に約1億ドルの自己株式を取得し、取得枠を10億ドル積み増しました。
- 会社が公表している今期の見通し
- 会社は純利益の見通しを金額では公表していません(1株あたり利益で示しています)。営業利益は、決算発表資料の見通しの調整表に、米国会計基準の営業利益13億4,300万〜13億9,800万米ドル、調整後営業利益15億〜15億6,500万米ドルが載っています。米国企業には日本企業のような通期の業績予想を出す慣行がなく、上の表は会社が決算発表資料に数値で書いた項目です。調整後営業利益率・調整後1株あたり利益・フリー・キャッシュ・フローは米国会計基準によらない指標で、会社が同じ資料に調整表を示しています。金額は会社の書き方どおり幅のまま載せており、当サイトで中央値を作ることも円に換算することもしていません。この見通しは四半期の決算発表で更新されます。会社は、実際の業績がこの数値と大きく異なることがありうる旨を資料に記載しています。
出典
部門別・地域別の売上高、四半期決算、今期の見通しは、同社が公表した次の資料から当サイトが書き写しました(Form 10-K(2025年12月期)(2026-02-11 公表)/2026年12月期 第2四半期 決算発表(Form 8-K の添付資料 99.1)(2026-08-05 公表))。5期の推移(売上高・利益・総資産・キャッシュ・フロー等)と発行済株式数は、米国SECに提出されたXBRLデータによります。金額は1米ドル=158.73円、株価と時価総額は1米ドル=157.61円で円に直しています(レートの出典はYahoo Finance)。
投資判断は自己責任で行ってください。
当サイトは特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
数値は更新時点のものです。最新の情報は各社の開示資料をご確認ください。
更新日