コーニング
基本情報
コーニングGLWNYSE
CORNING INC /NY
光ファイバー・光ケーブル・接続製品、ディスプレイ用ガラス基板、カバーガラス(ゴリラガラス)などの特殊材料、排ガス浄化用のセラミック、実験器具、多結晶シリコンの会社。2025年12月期の売上高156億29百万ドル(前期比19.1%増)・営業利益22億79百万ドル(14.6%)。
売上高は2.5兆円で、フジクラ(1.2兆円)の約2.1倍。従業員は約67,200人。
- 時価総額22.3兆円
- 売上高2.5兆円
- 営業利益3,617億円
- 純利益2,533億円
- 株価164.19USD
- PER89.7倍
- PBR11.98倍
- ROE14.2%
- 配当利回り0.68%
株価
月末の終値です。2021年11月から2026年09月まで。株式分割は反映済みで、配当は含みません。出典はYahoo Finance。
売上高と利益の推移
財務ハイライト(過去5期)
純利益・ROE
総資産・自己資本・自己資本比率
キャッシュ・フロー
1株あたり利益(EPS・希薄化後)
| 決算期 | 売上高 | 前期比 | 営業利益 | 営業利益率 | 純利益 | 純利益率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| FY20252025-12-31期末 | 24,808億円 | +19.1% | 3,617億円 | 14.6% | 2,533億円 | 10.2% |
| FY20242024-12-31期末 | 20,822億円 | +4.2% | 1,802億円 | 8.7% | 803億円 | 3.9% |
| FY20232023-12-31期末 | 19,981億円 | -11.3% | 1,413億円 | 7.1% | 922億円 | 4.6% |
| FY20222022-12-31期末 | 22,522億円 | +0.8% | 2,283億円 | 10.1% | 2,089億円 | 9.3% |
| FY20212021-12-31期末 | 22,352億円 | — | 3,352億円 | 15.0% | 3,025億円 | 13.5% |
直近5期の通年決算です。
事業の概要
光通信(Optical Communications)
光ファイバー・光ケーブルと、光コネクタ・ケーブル組立品などの接続製品。通信事業者向け(キャリア・ネットワーク)と、データセンターを含む企業・政府などの自営網向け(エンタープライズ・ネットワーク)の2つに分けて売る
部門の利益1,664億円・利益率16.7%
- ★★部門の売上高62億74百万ドルは、部門の売上高の合計164億8百万ドルの38.2%で、6区分で最も大きい(当サイトの計算)。前期の46億57百万ドルから34.7%増えた
- ★★エンタープライズ・ネットワークは19億79百万ドルから31億95百万ドルへ61.4%増え、キャリア・ネットワーク(30億79百万ドル・15.0%増)を上回った(当サイトの計算)。会社はエンタープライズの増収を「生成AI向け製品の強い需要」と説明している
- ★部門の純利益は6億12百万ドルから10億48百万ドルへ71.2%増えた(当サイトの計算)。光通信は固定レートの調整がほとんど無く、米国会計基準の光通信の製品の売上高も62億74百万ドル
- ★★10-Kは主な競合として、アンフェノール・フジクラと米国子会社 America Fujikura Ltd.・Sumitomo・Prysmian Group を挙げる
- ★光ファイバーの工場はノースカロライナ州・中国・インド・ポーランドにある(10-K)。2026年5月6日に発表したエヌビディアとの提携では、ノースカロライナ州とテキサス州に新しい工場を3つ建てるとしている
- 光ファイバー(SMF-28e・Contour など)
- 光ケーブル(RocketRibbon・miniXtend など)
- 光コネクタ・ケーブル組立品
- データセンター向けの高密度の配線(Edge8)
- 家庭への光ファイバーの引き込み向けの接続(Evolv)
ディスプレイ(Display)
液晶と有機ELのディスプレイ用ガラス基板。テレビ・ノートPC・モニター・タブレット・携帯機器に使われる。自社で開発したフュージョン法と呼ぶ製法で作る
部門の利益1,576億円・利益率26.9%
- ★★部門の純利益は9億93百万ドルで、利益率26.9%は6区分で最も高い(当サイトの計算)
- ★★★部門の売上高36億97百万ドルは1ドル=120円などの固定レートで換算した額。米国会計基準のディスプレイの製品の売上高は29億65百万ドルで、差は7億32百万ドル(当サイトの計算)。会社は固定レートの調整で最も大きいのはこの部門の円だと記載している
- ★★部門の売上高は前期の38億72百万ドルから4.5%減った。会社は、固定レートを1ドル=107円から120円に改めた影響(前期は107円のまま)と説明し、2024年後半の値上げでほぼ打ち消したと記載している
- ★★上位3社の顧客で部門の売上高の59%(固定レートで調整しない額・会社の記載)
- ★★10-Kは主な競合として AGC と日本電気硝子の2社を挙げ、自社を「フラットパネルディスプレイ用ガラス基板の世界最大の生産者」と記載している
- ★製造拠点は中国・韓国・台湾(2025年12月期の10-K)。2023年12月期の10-Kまでは日本も挙げていた
- 液晶用ガラス基板(EAGLE XG Slim)
- 高精細向けのガラス(Astra)
- 有機EL・LTPS向けのガラス(Lotus NXT)
- 第10・10.5世代の大型基板
特殊材料(Specialty Materials)
スマートフォンなどのカバーガラス「ゴリラガラス」、半導体製造装置向けの光学材料、航空宇宙・防衛向けの光学部品、サングラスや放射線を遮るガラスなど。150を超える材料の組成を持つ
部門の利益583億円・利益率16.6%
- ★★ゴリラガラスの売上は13億86百万ドルで部門の62.7%。前期の12億24百万ドルから13.2%増えた(当サイトの計算)
- ★部門の売上高は前期の20億18百万ドルから9.6%増え、部門の純利益は2億60百万ドルから3億67百万ドルへ41.2%増えた(当サイトの計算)。会社は携帯機器向けのプレミアムなガラスの需要を挙げる
- ★会社はアップルと組み、iPhone 15 と iPhone 15 Plus の背面に使う着色ガラスを届けたと10-Kに記載している
- ★★10-Kは主な競合として Schott・AGC・日本電気硝子・Heraeus・JENOPTIK を挙げる
- ★上位2社の顧客で部門の売上高の43%(会社の記載)
- ゴリラガラス(カバーガラス)
- スマートフォン向けのガラスセラミック
- 半導体製造装置向けの光学材料(HPFS・ULE)
- ガラスのウエハー・基板
- 航空宇宙・防衛向けの光学部品
自動車(Automotive)
排ガス浄化用のセラミック担体(触媒を載せる部材)とフィルター、車の内外装のガラス(車載ディスプレイのカバーなど)。2025年1月に排ガス浄化の事業と自動車用ガラスの事業をまとめてできた部門
部門の利益441億円・利益率15.5%
- ★部門の売上高は前期の18億46百万ドルから2.8%減った(当サイトの計算)。会社は大型ディーゼルの市場の弱さと為替の影響を挙げる
- ★部門の純利益は2億61百万ドルから2億78百万ドルへ6.5%増えた(当サイトの計算)。会社は自動車用ガラスの事業の改善を挙げる
- ★売上の内訳は、自動車用・ガラスなどが12億66百万ドル、ディーゼルが5億28百万ドル
- ★★10-Kは主な競合として日本ガイシ(NGK Insulators)・イビデン・AGC・LENS を挙げる
- ★上位3社の顧客で部門の売上高の61%(会社の記載)
- 触媒用のセラミック担体(Celcor・FLORA)
- ガソリン車・ディーゼル車用の微粒子フィルター(DuraTrap)
- 車載ディスプレイのカバーガラス(AutoGrade Gorilla Glass)
- 曲面ガラスの成形技術(3D ColdForm)
ライフサイエンス(Life Sciences)
創薬研究やバイオ医薬品の生産に使う実験器具と消耗品。細胞培養の容器・液体を扱うプラスチック製品・培地や血清・ガラス器具などを、Corning・Falcon・PYREX・Axygen のブランドで主に販売代理店を通じて売る
部門の利益97億円・利益率6.3%
- ★部門の売上高は前期の9億79百万ドルから0.7%減った(当サイトの計算)。会社は前期並みと説明している
- ★部門の純利益61百万ドル・利益率6.3%は、5つの報告セグメントで最も低い(当サイトの計算)
- ★売上の内訳は、実験器具が4億69百万ドル、細胞培養の製品が5億3百万ドル
- ★★2026年1〜3月期から報告セグメントの基準に届かなくなり、「ライフサイエンスと新規事業」にまとめられた
- 細胞培養の容器・培地
- 液体を扱うプラスチック製品
- ガラス器具(PYREX)
- 研究用の機器
ヘムロックと新規事業(Hemlock and Emerging Growth Businesses)
報告セグメントの基準に届かない事業をまとめた区分。中心は、高純度の多結晶シリコン(ポリシリコン)を太陽電池・半導体向けに作るヘムロック・セミコンダクター。ポリシリコンから太陽電池用のウエハーとモジュールを作る事業、医薬品用のガラス管・バイアルの事業も入る
部門の利益▲41億円・利益率▲1.8%
- ★★部門の売上高は前期の10億97百万ドルから33.1%増えた(当サイトの計算)。内訳は多結晶シリコンが9億55百万ドル、その他が5億5百万ドル
- ★★部門の純損益は26百万ドルの損失(前期は42百万ドルの利益)。会社は、ポリシリコン・太陽電池用ウエハー・モジュールの増産の立ち上げで一時的に費用が増えたと説明している
- ★2025年4月に米国の太陽電池モジュールの工場を取得し(取得対価の公正価値2億78百万ドル)、ミシガン州ヘムロックで借りた太陽電池の製造施設を2025年10〜12月期に使い始めた(10-K)
- ★★2026年1〜3月期から、ヘムロックと太陽電池用ウエハー・モジュールの事業は「ソーラー」として報告セグメントになった
- 多結晶シリコン(ポリシリコン)
- 太陽電池用のウエハー
- 太陽電池モジュール
- 医薬品用のガラス管・バイアル
注目ポイント
- ★★★売上高の数字が2つある。部門の売上は1ドル=120円の固定レート2025年12月期の米国会計基準の売上高は156億29百万ドル(前期比19.1%増)、営業利益は22億79百万ドル(前期の11億35百万ドルの2.0倍)、純利益は15億96百万ドルでした(売上高営業利益率14.6%・当サイトの計算)。★★★ところが会社が部門の業績や決算発表の見出しに使う売上高は164億8百万ドルで、7億79百万ドル多くなります。会社は円・ウォン・人民元などで受け取る売上を、自社で決めた固定レート(2025年は1米ドル=120円)で換算した額を部門の売上高とし、非GAAPの「コア売上高」にも使っています。会社は、この調整で最も大きいのはディスプレイ部門の円だと記載しています。★★円などの為替の動きに備えて会社が結ぶ為替予約・オプションの損益は、営業利益の下に入ります(2025年12月期は1億50百万ドルの利益・税引前)。★当サイトの推移の表と図、直近の四半期の表は米国会計基準の数値で、部門の表と地域別の内訳だけが固定レートの数値です。
- ★★★光通信が部門の売上の38.2%。エンタープライズ向けは61.4%増光通信(光ファイバー・ケーブル・接続製品)の部門の売上高は46億57百万ドルから62億74百万ドルへ34.7%増え、部門の売上高の合計の38.2%を占めました(当サイトの計算)。★★データセンターを含むエンタープライズ・ネットワークは19億79百万ドルから31億95百万ドルへ61.4%増え、キャリア・ネットワーク(30億79百万ドル)を上回りました。会社は理由を「生成AI向け製品の強い需要」と説明しています。★★2026年には大口の顧客との契約が続きました。会社は、1月にメタ・プラットフォームズと最大60億ドルの複数年契約、4月28日の決算発表でハイパースケールの顧客2社と同程度の規模・期間の長期契約、5月6日にエヌビディアとの長期の提携、6月にアマゾン・ドット・コムとの数十億ドル規模の複数年契約を、決算発表資料などに記載しています。★2026年4〜6月期の光通信の部門の売上高は20億72百万ドルで、前年同期比32%増でした(会社の記載)。
- ★★★10-Kの競合の一覧に日本の社名が並ぶ。ディスプレイ用ガラスはAGCと日本電気硝子★★★10-Kが部門ごとに挙げる主な競合には、日本の社名が多く出てきます(当サイトが全文を数えました)。光通信はアンフェノール・フジクラと米国子会社 America Fujikura Ltd.・Sumitomo(10-Kの表記はこれだけ)・Prysmian Group、ディスプレイはAGCと日本電気硝子の2社、特殊材料は Schott・AGC・日本電気硝子・Heraeus・JENOPTIK、自動車は日本ガイシ・イビデン・AGC・LENS です。★★日本の顧客への売上は6億82百万ドルで、部門の売上高の合計の4.2%です(顧客の所在地基準・当サイトの計算)。★★10-Kの全文で「Japan」という語は41回出てきますが、38回は「Japanese yen(日本円)」で、残りの3回は地域別の表の「日本」、税の時効が成立した年(日本は2014年まで)、子会社 Corning Japan K.K. の名前です。★同じ業界ページの村田製作所とTDKは、10-Kに出てきません(出現0件)。
- ★★2026年は部門を組み替え、エヌビディアにワラントを発行★★★2026年1〜3月期から部門を4つに組み替えました。ディスプレイと特殊材料が「グラス・イノベーションズ」、ヘムロック・セミコンダクター(多結晶シリコン)と太陽電池用ウエハー・モジュールの事業が「ソーラー」になり、光通信と自動車はそのままです。★★2026年5月6日に、エヌビディアとの長期の提携を発表し、同社にワラントを発行しました(行使価格180ドルで最大1,500万株・事前払込みで300万株、合計5億ドル)。4〜6月期には同じ顧客から、2029年12月31日までの長期供給契約の前受金10億ドルを受け取っています(10-Q)。★★同じ日の投資家向け説明会で、スプリングボード計画を2030年まで延ばし、年換算の売上高を2026年末に200億ドル、2028年末に300億ドル、2030年末に400億ドルにする社内計画を示しました(中長期の目標の節)。★2026年9月11日には、ゴールドマン・サックスを通じて最大20億ドルの普通株式を市場で売り出す契約を結びました(手取りは一般的な事業目的に使うと記載)。
部門ごとの売上と利益
2025年12月期(2025年1月1日〜12月31日)10-Kの注記18(報告セグメント)より
| 部門 | 売上高 | 部門の利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 光通信(Optical Communications) | 9,959億円 | 1,664億円 | 16.7% |
| ディスプレイ(Display) | 5,868億円 | 1,576億円 | 26.9% |
| 特殊材料(Specialty Materials) | 3,510億円 | 583億円 | 16.6% |
| 自動車(Automotive) | 2,848億円 | 441億円 | 15.5% |
| ライフサイエンス(Life Sciences) | 1,543億円 | 97億円 | 6.3% |
| ヘムロックと新規事業(Hemlock and Emerging Growth Businesses) | 2,317億円 | ▲41億円 | ▲1.8% |
| 固定レートと実勢レートの差・部門に配分していない損益 | ▲1,237億円 | ▲1,554億円固定レートの換算の調整△6億65百万・為替予約の利益1億50百万・外貨建て借入の換算損△52百万・研究開発費△1億59百万・無形資産の償却△1億10百万・支払利息(純額)△2億60百万・部門に当てた税と実際の法人税の差4億48百万・その他△3億31百万ドル | — |
| 連結(純利益・非支配持分を含む) | 24,808億円 | 2,765億円 | 11.1% |
★★★部門の利益は「部門の純利益(segment net income)」です。
地域別・製品区分別の売上
顧客の所在地別の売上高(部門の売上高の合計・固定レートで換算)2025年12月期(2025年1月1日〜12月31日)
- 米国
- 中国
- 台湾
- その他の欧州
- 日本
- その他のアジア太平洋
- ドイツ
- 韓国
- その他の地域
- カナダ
- メキシコ
2025年12月期(2025年1月1日〜12月31日)の顧客の所在地別の売上高(部門の売上高の合計164億8百万ドルの内訳)です。
製品区分別の売上高(米国会計基準・連結の売上高の内訳)2025年12月期(2025年1月1日〜12月31日)
- 光通信の製品
- ディスプレイの製品
- 特殊材料の製品
- 自動車の製品
- ライフサイエンスの製品
- 多結晶シリコン
- その他の製品
★★★こちらは固定レートで換算する前の、米国会計基準の売上高の内訳です(10-Kの注記4)。
最新の決算
2026年4〜6月期(2026年12月期 第2四半期)2026-07-28 公表
| 項目 | 2026年4〜6月期(2026年12月期 第2四半期) | 2025年4〜6月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 7,151億円 | 6,130億円 | +16.6% |
| 営業利益 | 1,108億円 | 910億円 | +21.8% |
| 純利益 | 887億円 | 744億円 | +19.2% |
| 売上高営業利益率 | 15.5% | 14.8% | — |
会社が公表した決算資料の数値です。
会社が公表している中長期の目標
スプリングボード計画(2026年5月6日に2030年末まで延長)2026年5月6日の投資家向け説明会の資料と、2026年7月28日の決算発表資料(Form 8-K 添付資料99)に記載
会社が掲げる「自社の説明(10-Kの冒頭)」は「コーニングは、当社が前進を後押しする産業でも、私たちが共有する世界でも、進歩に欠かせない存在である」です。
会社が示している目標と見通し2026年5月6日の投資家向け説明会の資料と、2026年7月28日の決算発表資料(Form 8-K 添付資料99)に記載
| 項目 | テーマ | 主な重点活動 |
|---|---|---|
| 12030年までのスプリングボード計画(2026年5月6日)①年換算の売上高を2026年末200億ドル・2028年末300億ドル・2030年末400億ドルにする社内計画 | 会社が示した数値 |
|
| 2スプリングボード計画のこれまで②2023年7〜9月期に開始。当初の売上と利益率の目標を2025年10〜12月期に1年早く達成したと会社は記載 | 会社の説明 |
|
| 32026年7〜9月期の見通し(2026年7月28日公表)③コア売上高49億〜50億ドル(約16%増)・コアの1株当たり利益0.85〜0.89ドル(約28%増) | 会社が示した数値 |
|
| 4投資と株主還元④2026年の設備投資は約17億ドルの見込み。四半期配当は1株0.28ドル | 直近の動き |
|
★★★会社は米国会計基準での売上高・利益の見通しを出していません。
経営目標(財務)
| 指標 | 実績 | 会社が掲げた目標 |
|---|---|---|
| 年換算の売上高(会社の定義) | 176億ドル(2025年10〜12月期) | 2026年末200億ドル・2028年末300億ドル・2030年末400億ドル(社内計画) |
| 売上高の年平均成長率 | — | 2026年10〜12月期から2030年10〜12月期まで19% |
| コアの営業利益率 | 20.2%(2025年10〜12月期) | 20%以上 |
| コアのROIC(投下資本利益率) | 14.2%(2025年10〜12月期) | 10%台後半へ |
| 米国会計基準(GAAP)での売上高・利益の見通し | 2025年12月期 売上高156億29百万ドル・営業利益22億79百万ドル | 公表されていない |
これは会社が公表した計画であり、当サイトの予測でも評価でもありません。
日本企業との違い
フジクラ5803
★★★光ファイバー・光ケーブル・光の接続製品で事業が重なる組み合わせ。コーニングの10-K(2025年12月期)は、光通信部門の主な競合として「Amphenol, Fujikura and their subsidiary America Fujikura Ltd., Sumitomo and Prysmian Group S.p.A.」を挙げ、フジクラと米国子会社を名指ししている。フジクラの資料にコーニングの名前は出てこない(0件)。★★どちらもデータセンター向けが伸びている。コーニングの光通信部門は2025年12月期に62億74百万ドル(約9,959億円)(前期比34.7%増)で、うちハイパースケールのデータセンターを含むエンタープライズ・ネットワーク向けが31億95百万ドル(61.4%増)。フジクラの情報通信事業部門は2026年3月期に6,531億72百万円(44.7%増)で、会社は生成AIの普及・拡大を背景としたデータセンタ向けの需要を挙げる。★★会社全体での比重は違う。光通信はコーニングの部門の売上高の合計の38.2%、フジクラの情報通信は外部顧客向け売上高の55.2%・部門の利益の80.9%(いずれも当サイトの計算)。★★同じ2026年4〜6月期は、コーニングの光通信部門が20億72百万ドル(約3,289億円)(32%増)、フジクラの情報通信事業部門が2,644億円(83.9%増)。★部門の利益の段階が違う(コーニングは21%の税を引いた後の部門の純利益、フジクラは営業利益ベース)ので、部門の利益率は並べない。★★規模はコーニングが2.10倍(売上高は約2兆4,808億円と1兆1,823億58百万円・当サイトの計算)。★★米国向けの割合は近い。コーニングは米国が部門の売上高の合計の41.2%、フジクラは米国の顧客が売上高の44.2%(いずれも当サイトの計算)。★フジクラは米国商務省との枠組み合意書(2025年10月28日)のもとで、米国で最大2,600億円の光ファイバケーブルの投資を検討している。★決算期はコーニングが12月末、フジクラが3月末
2026年3月期の売上高は1兆1,823億58百万円(日本基準)。★★★コーニングの10-Kは、光通信部門の主な競合の1社として「フジクラと米国子会社 America Fujikura Ltd.」を名指ししています(出現2件・同じ1文)。同じ文には、アンフェノール・Sumitomo・Prysmian Group も並んでいます。★★コーニングの光通信部門は、光ファイバー・光ケーブル・光コネクタなどの接続製品で、部門の売上高の合計の38.2%を占めます(当サイトの計算)。★規模はコーニングがフジクラの2.10倍です(ページ下部のレートで換算・当サイトの計算)。★決算期はフジクラが3月末、コーニングが12月末です。
売上高をコーニングと並べる- フジクラ1.2兆円2026年3月期
- コーニング2.5兆円直近の通期
- フジクラ9.9兆円
- コーニング22.3兆円
村田製作所6981
★★★作っている製品が重ならない。コーニングは光ファイバー・ケーブル・接続製品(部門の売上高の合計の38.2%)、ディスプレイ用ガラス基板(22.5%)、カバーガラスなどの特殊材料(13.5%)が中心で、村田製作所はコンデンサ(売上収益の51.1%)が中心(いずれも当サイトの計算)。★★コーニングの10-Kは村田製作所を名指ししていない(出現0件)。★★規模はコーニングが村田製作所の1.35倍(売上高は約2兆4,808億円と1兆8,308億56百万円・ページ下部のレートで換算・当サイトの計算)。★★売上高営業利益率は14.6%と15.4%(いずれも当サイトの計算)。★★設備投資の比率は8.2%と13.5%(当サイトの計算)。★中国向けの売上が大きい点は共通(コーニングは顧客の所在地で中国が部門の売上高の合計の30.3%、村田製作所は中華圏が47.2%)。★決算期はコーニングが12月末、村田製作所が3月末
積層セラミックコンデンサを中心とするコンポーネント部門と、高周波モジュール・電池・センサなどのデバイス・モジュール部門の2つで、2026年3月期の売上収益は1兆8,308億56百万円(IFRS)。★★★作っている製品が重なりません。コーニングは光ファイバー・ケーブル・接続製品、ディスプレイ用ガラス基板、カバーガラスなどの特殊材料、排ガス浄化用のセラミック、実験器具、多結晶シリコンの会社で、村田製作所はコンデンサ(売上収益の51.1%)が中心です。★★コーニングの10-Kは村田製作所を名指ししていません(出現0件)。★★規模はコーニングが村田製作所の1.35倍です(売上高は約2兆4,808億円と1兆8,308億56百万円・ページ下部のレートで換算・当サイトの計算)。★★売上高営業利益率は14.6%と15.4%です(いずれも当サイトの計算)。★中国向けの売上が大きい点は共通で、コーニングは顧客の所在地で中国が部門の売上高の合計の30.3%、村田製作所は中華圏が47.2%です。
売上高をコーニングと並べる- 村田製作所1.8兆円2026年3月期
- コーニング2.5兆円直近の通期
- 村田製作所16.6兆円
- コーニング22.3兆円
TDK6762
★★★作っている製品が重ならない。コーニングの柱は光ファイバー・ケーブル・接続製品(部門の売上高の合計の38.2%)、TDKの柱はリチウムイオン二次電池を中心とするエナジー応用製品(売上高の54.7%)(いずれも当サイトの計算)。★★コーニングの10-KはTDKを名指ししていない(出現0件)。★★規模はTDKがコーニングの1.01倍(売上高は2兆5,048億20百万円と約2兆4,808億円・当サイトの計算)。★★売上高営業利益率は14.6%と10.9%(いずれも当サイトの計算)。★★設備投資の比率は8.2%と11.9%(当サイトの計算)。★★TDKは中国が売上の55.0%、コーニングは顧客の所在地で中国が部門の売上高の合計の30.3%。★決算期はコーニングが12月末、TDKが3月末
リチウムイオン二次電池を中心とするエナジー応用製品が売上高の54.7%を占め、受動部品・センサ応用製品・磁気応用製品と合わせて4つの報告セグメントを持つ。2026年3月期の売上高は2兆5,048億20百万円(IFRS)。★★★作っている製品が重なりません。コーニングの柱は光ファイバー・ケーブル・接続製品(部門の売上高の合計の38.2%)で、TDKの柱は電池と電源です。★★コーニングの10-KはTDKを名指ししていません(出現0件)。★★規模はほぼ同じで、TDKがコーニングの1.01倍です(売上高は2兆5,048億20百万円と約2兆4,808億円・当サイトの計算)。★★売上高営業利益率は14.6%と10.9%です(いずれも当サイトの計算)。★★TDKは中国が売上の55.0%、コーニングは顧客の所在地で中国が部門の売上高の合計の30.3%です。
売上高をコーニングと並べる- TDK2.5兆円2026年3月期
- コーニング2.5兆円直近の通期
- TDK6.2兆円
- コーニング22.3兆円
4社は会計基準と決算期の組み合わせが異なるため、売上高の範囲は完全には一致しません。コーニングは12月末の米国会計基準、村田製作所とTDKは3月末のIFRS、フジクラは3月末の日本基準です。★コーニングの数値は2025年12月期(2025年1月1日〜12月31日)で、日本側の2026年3月期(2025年4月1日〜2026年3月31日)とは3か月ずれます。★★★コーニングの部門の表と地域別の内訳は、会社が決めた固定レート(2025年は1米ドル=120円など)で換算した金額で、米国会計基準の売上高より7億79百万ドル多くなっています。ページ下部の円換算のレートとは別のものです。★★コーニングの部門の利益は、一律21%の税を引いた後の「部門の純利益」で、日本企業の部門の営業利益とは段階が違います。米ドルはページ下部に記載のレートで円換算しています。
よくある質問
コーニングと比べる日本企業はどこですか?
この業界ページに載っている日本企業は、村田製作所・TDK・フジクラです。★★★10-Kが競合として名指ししているのはフジクラで、光通信部門の主な競合として「フジクラと米国子会社 America Fujikura Ltd.」を挙げています(出現2件・同じ1文)。★★村田製作所とTDKは10-Kに出てきません(出現0件)。作っている製品も重ならず、コーニングは光ファイバー・ケーブル・接続製品、ディスプレイ用ガラス基板、カバーガラスなどの特殊材料、排ガス浄化用のセラミック、実験器具、多結晶シリコンの会社です。★★10-Kはほかにも、AGC・日本電気硝子(ディスプレイ用ガラスと特殊材料)、日本ガイシ・イビデン(自動車の排ガス浄化)、「Sumitomo」(光通信)を競合に挙げています(AGC・日本電気硝子・日本ガイシ・イビデンは当サイトに載っていない会社で、「Sumitomo」は10-Kが社名をこの表記でしか書いていません)。★★規模は、コーニングの売上高156億29百万ドル(ページ下部のレートで約2兆4,808億円)が、村田製作所の2026年3月期の売上収益1兆8,308億56百万円の1.35倍、TDKの売上高2兆5,048億20百万円に対しては0.99倍、フジクラの売上高1兆1,823億58百万円に対しては2.10倍です(当サイトの計算)。
売上高が2つあるのはなぜですか?
部門の売上高を、会社が決めた固定レートで換算しているためです。★★2025年12月期の米国会計基準の売上高は156億29百万ドル、部門の売上高の合計は164億8百万ドルで、差は7億79百万ドルです。会社は円・ウォン・人民元・台湾ドル・メキシコペソ・ユーロで受け取る売上を、2025年は1米ドル=120円・1,250ウォン・6.9人民元などの固定レートで換算した額を部門の売上高とし、非GAAPの「コア売上高」としても示しています(2023〜2024年は1ドル=107円)。★★★会社は、この調整で最も大きいのはディスプレイ部門の円だと記載しています。米国会計基準のディスプレイの製品の売上高29億65百万ドルに対し、部門の売上高は36億97百万ドルでした。★★会社は10-Kで、米国外の売上の大きな部分が円建てで、円の動きに備えてオプションと平均レートの為替予約を結んでいると記載しています。こうした為替予約の損益(円以外の通貨の分を含む)は米国会計基準では営業利益の下に入り、2025年12月期は1億50百万ドルの利益(税引前)でした。★★2026年4月1日からは方法が変わり、ヘッジした分だけを契約のレートで換算しています(4〜6月期の円のヘッジレートは1ドル=120円、ヘッジの割合98%)。★当サイトの推移の表と図、直近の四半期の表は米国会計基準の数値です。
日本での事業はどう書かれていますか?
日本の顧客への売上は6億82百万ドルで、部門の売上高の合計164億8百万ドルの4.2%です(2025年12月期・顧客の所在地基準・当サイトの計算)。前期は6億88百万ドルでした。★★日本の長期性資産は26百万ドルで、2023年12月期の3億88百万ドル、2024年12月期の1億25百万ドルから減っています(10-Kの地域別の表)。★★2023年12月期の10-Kはディスプレイ用ガラスの製造拠点として中国・韓国・日本・台湾を挙げていましたが、2024年12月期と2025年12月期の10-Kは中国・韓国・台湾です。会社は2024年12月期にディスプレイの工場1か所の閉鎖に伴う資産の除却を計上していますが、どの国の工場かは10-Kに書かれていません。★★10-Kの全文で「Japan」は41回出てきますが、38回は「Japanese yen(日本円)」で、円の為替の説明です。残りの3回は、地域別の表の「日本」、税の時効が成立した年(日本は2014年まで)、2015年の契約の当事者として出てくる子会社 Corning Japan K.K. です。★子会社の一覧(添付資料21)には、日本で設立された会社として Corning Japan K.K. が載っています。★円建ての社債を6本持っています(2027〜2039年に満期・2025年12月末の帳簿価額の合計8億59百万ドル・当サイトの計算)。
10-Kが競合として挙げる日本企業はどこですか?
部門ごとの主な競合として、次の日本の社名が出てきます(2025年12月期の10-K・当サイトが全文を数えました)。★★光通信はアンフェノール、フジクラと米国子会社 America Fujikura Ltd.、Sumitomo(10-Kの表記はこれだけ)、Prysmian Group です。★★ディスプレイはAGCと日本電気硝子の2社で、会社は自社を「フラットパネルディスプレイ用ガラス基板の世界最大の生産者」と記載しています。★★特殊材料は Schott・AGC・日本電気硝子・Heraeus・JENOPTIK です。★★自動車は日本ガイシ・イビデン・AGC・LENS です。★ライフサイエンスは Thermo Fisher Scientific・Avantor・Greiner・Eppendorf・Sarstedt・Danaher で、日本の社名はありません。★★★同じ業界ページのアンフェノールも、10-Kの主な競合の一覧にコーニングを挙げています。★当サイトは、どの会社が強いかを書きません。
ゴリラガラスの売上はどれくらいですか?
2025年12月期のゴリラガラスの売上は13億86百万ドルで、特殊材料部門の売上高22億11百万ドルの62.7%です(当サイトの計算)。前期の12億24百万ドルから13.2%増えました。★ゴリラガラスは携帯電話・タブレット・ノートPC・スマートウォッチなどのカバーや背面に使う、化学的に強化した薄いガラスで、10-Kは米国・韓国・台湾で作ると記載しています。★★会社はアップルと組み、iPhone 15 と iPhone 15 Plus の背面に使う着色ガラスを届けたと10-Kに記載しています。★特殊材料部門の売上高は固定レートで換算した額で、米国会計基準の特殊材料の製品の売上高は21億94百万ドルです。★★2026年1〜3月期からは、ディスプレイと合わせた「グラス・イノベーションズ」の部門に入っています。★10-Kは特殊材料の主な競合として Schott・AGC・日本電気硝子・Heraeus・JENOPTIK を挙げています。
光通信の売上が伸びたのはなぜですか?
会社は、生成AI向け製品の強い需要を挙げています。★★2025年12月期の光通信の部門の売上高は46億57百万ドルから62億74百万ドルへ34.7%増え、部門の純利益は6億12百万ドルから10億48百万ドルへ71.2%増えました(当サイトの計算)。★★データセンターを含むエンタープライズ・ネットワークは19億79百万ドルから31億95百万ドルへ61.4%増、キャリア・ネットワークは26億78百万ドルから30億79百万ドルへ15.0%増です。会社は、エンタープライズは生成AI向け製品、キャリアはデータセンター間の接続と光ファイバーの家庭への引き込み(FTTH)の需要を理由に挙げています。★★2026年4〜6月期も光通信の部門の売上高は20億72百万ドルで、前年同期比32%増(エンタープライズ・ネットワークは65%増・会社の記載)でした。★★大口の顧客との契約が続いています。会社は、2026年1月にメタ・プラットフォームズと最大60億ドルの複数年契約、4月28日の決算発表でハイパースケールの顧客2社と同程度の規模・期間の長期契約、5月6日にエヌビディアとの長期の提携、6月にアマゾン・ドット・コムとの数十億ドル規模の複数年契約を、決算発表資料などに記載しています。★当サイトは、この伸びが続くかどうかを書きません。
エヌビディアへのワラントとは何ですか?
2026年5月6日に、エヌビディアとの長期の提携に合わせて発行した新株予約権(ワラント)です。★★会社はエヌビディアに、①行使価格180ドルで最大1,500万株を買えるワラントと、②行使価格0.0001ドルで300万株を買える事前払込みのワラントを、合計5億ドルで発行しました(Form 8-K)。①は発行から3年、提携の契約の終了、会社の重要な取引のいずれか早い時点で失効します。★★会社は①を顧客に払う対価として扱い、発行日の公正価値2億96百万ドルを、契約にもとづく販売に合わせて売上高から差し引いていきます(10-Q)。★★4〜6月期には同じ顧客から、2029年12月31日までの長期供給契約の前受金10億ドルを受け取りました(10-Qは相手を「顧客」と記載していますが、同じ契約で発行したワラントの相手は8-Kでエヌビディアと記載されています)。★発表資料によると、提携でコーニングは米国の光接続の生産能力を10倍、光ファイバーの生産能力を50%超増やし、ノースカロライナ州とテキサス州に新しい工場を3つ建て、3,000人を超える雇用を生むとしています。★当サイトは、この提携の評価を書きません。
2026年から部門が変わったのですか?
はい。2026年1〜3月期から報告セグメントは4つです。★★ディスプレイと特殊材料が「グラス・イノベーションズ」に、ヘムロック・セミコンダクター(多結晶シリコン)と太陽電池用ウエハー・モジュールの事業が「ソーラー」にまとまり、光通信と自動車はそのままです。ライフサイエンスは基準に届かなくなり、ほかの事業と合わせて「ライフサイエンスと新規事業」になりました。★★会社が2026年4月28日に示した組み替え後の2025年12月期は、光通信62億74百万ドル(部門の純利益10億48百万ドル)、グラス・イノベーションズ59億8百万ドル(13億60百万ドル)、自動車17億94百万ドル(2億78百万ドル)、ソーラー12億31百万ドル(89百万ドル)、ライフサイエンスと新規事業12億1百万ドル(△54百万ドル)です。★★当ページの部門の表は、変更前の2025年12月期の10-Kの区分で載せています。★2026年4月1日からは、部門の売上の換算も固定レートから「ヘッジした分の調整」に変わりました。
なぜ「今期の見通し」の節がないのですか?
会社が米国会計基準での売上高・利益の見通しを出していないためです。★★2026年7月28日に示した2026年7〜9月期の見通しは、コア売上高49億〜50億ドル(前年同期比約16%増)とコアの1株当たり利益0.85〜0.89ドル(約28%増)で、どちらも非GAAPの指標です。会社は、外国為替の動きなどを予測しないため、見通しをGAAPで示すことはできないと記載しています。★★中長期については、2026年5月6日の投資家向け説明会で、年換算の売上高を2026年末に200億ドル、2028年末に300億ドル、2030年末に400億ドルにする社内計画(スプリングボード計画)を示しました(2026年10〜12月期から2030年10〜12月期の年平均成長率19%)。★そのため当ページには「今期の見通し」の節がなく、中長期の目標の節に会社の言い方のまま載せています。★★社内計画は2027〜2030年の円相場を1ドル=150円と置いています。
2021年12月期の1株あたり利益が、純利益と合わないのはなぜですか?
1株あたり利益の分子が、純利益から優先株式に関わる金額を差し引いたものだからです。★★2021年12月期の純利益は19億6百万ドルですが、1株あたり利益(希薄化後1.28ドル)は、ここから優先株式の配当24百万ドルと、優先株式の償還で払った対価の超過分8億3百万ドルを差し引いた10億79百万ドルを、加重平均株式数8億44百万株で割ったものです(2023年12月期の10-K)。★★サムスンディスプレイが持っていた優先株式は2021年4月に普通株式1億1,500万株に転換され、会社はそのうち3,500万株を約15億ドルで買い戻しました。★当サイトは会社が公表した1株あたり利益をそのまま載せています。株式分割は5期ともありません。★サムスンディスプレイは残りの8,000万株を持ち、このうち2,200万株は2024〜2027年に会社へ売り渡しを申し出ることができる取り決めです(2025年12月期の10-K)。
コーニングの決算はいつ発表されますか?
米国の上場企業は、決算を公表すると米国SEC(証券取引委員会)に決算発表の書類(Form 8-K)を提出します。コーニングの直近4回の決算発表の日は次のとおりです(米国の日付)。
- 2026年7月28日:2026年6月30日までの四半期(四半期報告書 Form 10-Q の提出は2026年7月29日)
- 2026年4月28日:2026年3月31日までの四半期(四半期報告書 Form 10-Q の提出は2026年5月1日)
- 2026年1月28日:2025年12月31日までの1年間(年次報告書 Form 10-K の提出は2026年2月12日)
- 2025年10月28日:2025年9月30日までの四半期(四半期報告書 Form 10-Q の提出は2025年10月31日)
決算発表の日は、同じ期間の四半期報告書・年次報告書がSECに提出されてから当ページに載せています。次の発表日は載せていません。
数値はいつ時点のものですか?
推移・基本情報・部門別・地域別・製品区分別は2025年12月期で、根拠は2026年2月12日に提出された年次報告書(Form 10-K)です。★直近の四半期(2026年4月1日〜6月30日)は2026年7月29日提出の四半期報告書(Form 10-Q)、次の四半期の見通しは7月28日の決算発表資料、スプリングボード計画は2026年5月6日の投資家向け説明会の資料、エヌビディアへのワラントは2026年5月6日の8-K、株式の市場売出しの契約は2026年9月11日の8-Kによります。★同社の決算期は12月末で、比べている村田製作所・TDK・フジクラは3月末です。★株価と時価総額はページ下部の更新日時点の値です。米ドルもページ下部に記載のレートで円換算しています。
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注記(5件)
- 売上高と利益の推移
- ★★5期で売上高は140億82百万ドルから156億29百万ドルへ11.0%増えました(2021年12月期→2025年12月期)。途中の2023年12月期は125億88百万ドルで、前期の141億89百万ドルから11.3%減っています。★★営業利益は21億12百万→14億38百万→8億90百万→11億35百万→22億79百万ドルで、2025年12月期に5期で最も大きくなりました(売上高営業利益率は15.0%→10.1%→7.1%→8.7%→14.6%・当サイトの計算)。★★2025年12月期は売上高が19.1%増え、営業利益は前期の2.0倍、純利益は5億6百万ドルから15億96百万ドルへ3.2倍になりました。会社は増収の内訳として、光通信の製品で16億ドル、多結晶シリコンと太陽電池モジュールで3億48百万ドル、ディスプレイの製品で2億38百万ドル、特殊材料の製品で1億94百万ドル、自動車の製品で73百万ドルの増加を挙げています。★★★純利益は、営業利益の下に入る為替予約の損益でも動きます。同社は円・ウォン・人民元などで稼ぐ利益をドルに直すときの為替の動きに備えて為替予約やオプションを持っており、その損益(会社は translated earnings contract と呼ぶ)は2021年12月期3億54百万ドル・2022年12月期3億51百万ドル・2023年12月期1億61百万ドル・2024年12月期83百万ドル・2025年12月期1億50百万ドルの利益でした(いずれも税引前)。★★2024年12月期の純利益には、事業構造改革・減損などの費用4億7百万ドル(税引前)が入っています(ディスプレイの工場1か所の閉鎖を主とする資産の除却1億28百万ドルと、外国の事業体の清算などに伴う為替換算差額の損失1億31百万ドルを含む・2025年12月期の10-K)。★★2021年12月期の1株あたり利益1.28ドルは、純利益19億6百万ドルから8億27百万ドルを差し引いた10億79百万ドルで計算されています。サムスンディスプレイが持っていた優先株式を普通株式に転換した際、会社が3,500万株を買い戻した対価のうち8億3百万ドルと、優先株式の配当24百万ドルを差し引いたものです(2023年12月期の10-K)。株式分割は5期ともありません。★1株あたり配当は0.96ドルから1.12ドルへ増え、2023年12月期から3期は1.12ドルです。★ROEと自己資本比率は会社が公表していないため当サイトが計算しています(ROEの分母は期首と期末の自己資本の平均、自己資本比率は期末の自己資本÷期末の総資産)。
- 部門ごとの売上と利益
- 会社は10-Kの注記18に、最高経営意思決定者(最高経営責任者)が部門の純利益で業績を評価し、資源の配分を決めると記載しています。部門に直接かかる全社の管理費の一部を配分したうえで、一律21%の税を差し引いた金額で、営業利益ではありません。★★★部門の売上高と利益は、会社が決めた固定レートで換算した金額です。2025年12月期は1米ドル=120円・1,250ウォン・6.9人民元・31台湾ドル・21メキシコペソ・0.88ユーロで(2023〜2024年は107円など)、会社は固定レートによる調整のうち最も大きいのはディスプレイ部門の円だと記載しています。そのため6区分の売上高の合計164億8百万ドルは、米国会計基準の売上高156億29百万ドルより7億79百万ドル多くなります(表の「固定レートと実勢レートの差・部門に配分していない損益」の行)。★★部門の純利益の合計27億21百万ドルに、固定レートの換算の調整△6億65百万ドル、為替予約の利益1億50百万ドル、支払利息(純額)△2億60百万ドル、部門に一律21%で当てた税(7億58百万ドル)と実際の法人税(3億10百万ドル)の差4億48百万ドルなど、部門に配分していない損益△9億79百万ドルを足すと、非支配持分を含む純利益17億42百万ドルになります。コーニングの株主に帰属する純利益は15億96百万ドルです。★★利益率は当サイトが部門の純利益÷部門の売上高で計算した値で、税を引いた後の比率です。米国会計基準の売上高営業利益率14.6%と並べて読むことはできません。★部門間の売上は表に出てこず、6区分の売上高は外部の顧客への売上です(10-Kの製品区分の表)。★★★2026年1〜3月期から部門は4つになりました。ディスプレイと特殊材料が「グラス・イノベーションズ」に、ヘムロック・セミコンダクターと太陽電池用ウエハー・モジュールの事業が「ソーラー」にまとまり、ライフサイエンスはほかの事業と合わせて「ライフサイエンスと新規事業」になりました。会社が2026年4月28日に示した組み替え後の2025年12月期は、グラス・イノベーションズ59億8百万ドル(部門の純利益13億60百万ドル)、ソーラー12億31百万ドル(89百万ドル)、ライフサイエンスと新規事業12億1百万ドル(△54百万ドル)です。★★2026年4月1日からは、固定レートに代えて、ヘッジした分だけを契約のレートで換算する方法(会社は adjustment for hedged exposures と呼ぶ)に変わりました。この表は変更前の2025年12月期の10-Kの数値です。
- 「部門の利益」が何を指すかは会社によって違います。掲載している会社の基準の一覧を用語集に置いています。
- 地域別・製品区分別の売上
- 会社が10-Kの注記18で開示した区分をそのまま用いており、当サイトで分類し直したものではありません。★★★この内訳の合計164億8百万ドルは、米国会計基準の売上高156億29百万ドルではなく、固定レートで換算した部門の売上高の合計です(10-Kの表の合計)。★★米国が67億60百万ドルで41.2%、中国が49億71百万ドルで30.3%、台湾10億32百万ドル(6.3%)、日本6億82百万ドル(4.2%)、韓国4億20百万ドル(2.6%)です(構成比は当サイトの計算)。米国は51億72百万ドルから67億60百万ドルへ30.7%増えました。★★会社は、米国以外の売上が売上高の57%(2024年12月期は61%)と記載しています(MD&A)。★★★会社が国別に金額を示すのは米国・カナダ・メキシコ・日本・台湾・中国・韓国・ドイツの8か国で、日本は6億82百万ドル(前期6億88百万ドル)でした。★★日本の長期性資産は26百万ドルで、2023年12月期の3億88百万ドル、2024年12月期の1億25百万ドルから減っています(10-Kの同じ表)。2023年12月期の10-Kはディスプレイ用ガラスの製造拠点に日本を挙げていましたが、2024年12月期と2025年12月期の10-Kは中国・韓国・台湾の3つです。★長期性資産は米国が102億42百万ドル、中国が44億22百万ドル、韓国が28億6百万ドルです。
- 合計は連結の売上高156億29百万ドルと一致します。★★★部門の表と比べると、ディスプレイだけが大きく違います。部門の売上高36億97百万ドルに対して、米国会計基準のディスプレイの製品の売上高は29億65百万ドルで、差は7億32百万ドルです(特殊材料・自動車・ライフサイエンスの差は13百万〜17百万ドル。当サイトの計算)。会社は、固定レートの調整で最も大きいのはディスプレイ部門の円だと記載しています。★★米国会計基準のディスプレイの製品の売上高は27億27百万ドルから29億65百万ドルへ8.7%増えましたが、部門の売上高(固定レート)は38億72百万ドルから36億97百万ドルへ4.5%減っています。会社は部門の減収の理由を、2025年に固定レートを1ドル=107円から120円に改めた(前期は107円のまま)ためと説明しています。★光通信は固定レートの調整がほとんど無く、2つの表で同じ62億74百万ドルです。★多結晶シリコンとその他の製品の合計14億60百万ドルは、ヘムロックと新規事業の部門の売上高と同じです。
- 最新の決算
- 当サイトが原文を翻訳・加工したものではありません。増減は前年の同じ期間との比較です。★3か月(2026年4月1日〜6月30日)の数値です。SECに提出された四半期報告書(Form 10-Q、2026年7月29日)によります。★★売上高は16.6%増の45億5百万ドル、営業利益は21.8%増の6億98百万ドル、純利益は19.2%増の5億59百万ドルでした(当サイトの計算)。売上高営業利益率は15.5%(前年同期14.8%)です。★★会社は増収の主な理由として、光通信の製品で5億6百万ドル、多結晶シリコンと太陽電池の製品で2億7百万ドルの増加を挙げています。★★この期から部門は4つです。光通信20億72百万ドル(前年同期比32%増)、グラス・イノベーションズ14億63百万ドル、自動車4億71百万ドル、ソーラー4億38百万ドル(90%増)、ほかにライフサイエンスと新規事業2億94百万ドルです(会社の記載)。ソーラーは太陽電池用ウエハーの工場の長めの保守停止があり、部門の純損益は7百万ドルの損失でした。★★2026年4月1日からは、固定レートに代えて、ヘッジした分だけを契約のレートで換算する方法に変わりました(この期の円のヘッジレートは1ドル=120円・ヘッジの割合98%)。★★この期に、2029年12月31日までの長期供給契約の前受金10億ドルを顧客から受け取りました(10-Q。同じ契約で発行したワラントの相手は、2026年5月6日の8-Kでエヌビディアと記載されています)。★実効税率は6.2%(前年同期14.4%)です。★会社は非GAAPのコア売上高を47億38百万ドル、コアの1株当たり利益を0.78ドルと示していますが、物差しが違うため当サイトの表には並べていません。
- 会社が公表している中長期の目標
- 会社は、外国為替の動きなどを予測しないため、見通しをGAAPで示すことはできないと決算発表資料に記載しています。★示しているのは、年換算の売上高・コアの営業利益率・コアのROIC(投下資本利益率)などの中長期の目標と、次の四半期のコア売上高とコアの1株当たり利益で、いずれも非GAAPです。そのため当ページには「今期の見通し」の節を置かず、ここに会社の言い方のまま載せています。★★年換算の売上高は、会社が四半期の売上高を年に直した値で、会社が2025年10〜12月期を176億ドルとしているのは、同じ期のコア売上高44億12百万ドルの4倍にあたります(当サイトの計算)。
- 目標の言い回しは資料の表現をそのまま用いています。計画は見直されることがあります。会社が2026年5月6日の投資家向け説明会の資料と、7月28日の決算発表資料(Form 8-K 添付資料99)に記載した内容です。★★年換算の売上高・コアの営業利益率・ROIC・コアの1株当たり利益は、いずれも会社が定義した非GAAPの指標で、当ページの表や図に並べている米国会計基準の実績とは物差しが違います。★★コアの指標は、円などの外貨を会社が決めたレートで換算しています(2026年4月1日からはヘッジした分を契約のレートで換算)。★会社は将来に関する記述の留保を資料に記載しています。★当サイトは、計画が達成されるかどうかを書きません。
出典
部門別・地域別・製品区分別の売上高、四半期決算、中長期の目標は、同社が公表した次の資料から当サイトが書き写しました(2025年12月期 Form 10-K(2026-02-12 公表)/2026年12月期 第2四半期 Form 10-Q(2026-07-29 公表)/2026年4〜6月期の決算発表(Form 8-K 添付資料99)(2026-07-28 公表)/2025年10〜12月期および通期の決算発表(Form 8-K 添付資料99)(2026-01-28 公表)/2026年1〜3月期の決算発表(Form 8-K 添付資料99.1)(2026-04-28 公表)/部門の組み替え後の過去の業績(Form 8-K 添付資料99.2)(2026-04-28 公表)/エヌビディアへのワラントの発行(Form 8-K)(2026-05-06 公表)/エヌビディアとの長期の提携の発表(Form 8-K 添付資料99.1)(2026-05-06 公表)/投資家向け説明会の資料(Corning Incorporated (GLW) Investor Event)(2026-05-06 公表)/株式の市場売出しの契約(Form 8-K)(2026-09-11 公表)/2025年12月期 Form 10-K 添付資料21(子会社の一覧)(2026-02-12 公表)/2024年12月期 Form 10-K(2025-02-13 公表)/2023年12月期 Form 10-K(2024-02-12 公表))。5期の推移(売上高・利益・総資産・キャッシュ・フロー等)と発行済株式数は、米国SECに提出されたXBRLデータによります。金額は1米ドル=158.73円、株価と時価総額は1米ドル=157.83円で円に直しています(レートの出典はYahoo Finance)。
投資判断は自己責任で行ってください。
当サイトは特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
数値は更新時点のものです。最新の情報は各社の開示資料をご確認ください。
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