ダウ
基本情報
ダウDOWNYSE
DOW INC.
パッケージング&スペシャリティプラスチックス50.9%、インダストリアルインターミディエイツ&インフラストラクチャー28.4%、パフォーマンスマテリアルズ&コーティングス20.7%の3セグメント。前身は1897年にミシガンで設立された会社。
売上高は6.3兆円で、三菱ケミカルグループ(3.7兆円)の約1.7倍。
- 時価総額3.2兆円
- 売上高6.3兆円
- 営業利益—
- 純利益▲4,164億円
- 株価27.97USD
- PBR1.26倍
- ROE▲15.7%
- 配当利回り7.51%
株価
月末の終値です。2021年11月から2026年09月まで。株式分割は反映済みで、配当は含みません。出典はYahoo Finance。
売上高と利益の推移
財務ハイライト(過去5期)
当社株主に帰属する当期純利益・ROE
総資産・純資産・株主資本比率
キャッシュ・フロー
1株当たり当期純利益(EPS)
| 決算期 | 売上高 | 前期比 | 純利益 | 純利益率 |
|---|---|---|---|---|
| FY20252025-12-31期末 | 63,442億円 | -7.0% | ▲4,164億円 | ▲6.6% |
| FY20242024-12-31期末 | 68,197億円 | -3.7% | 1,771億円 | 2.6% |
| FY20232023-12-31期末 | 70,829億円 | -21.6% | 935億円 | 1.3% |
| FY20222022-12-31期末 | 90,321億円 | +3.5% | 7,273億円 | 8.1% |
| FY20212021-12-31期末 | 87,251億円 | — | 10,018億円 | 11.5% |
直近5期の通年決算です。
事業の概要
パッケージング&スペシャリティプラスチックス
ポリエチレンなどの樹脂と、その原料。3部門で最大で、売上高は部門合計の50.9%
部門の利益1,313億円・利益率4.1%
- 部門の利益(オペレーティングEBIT)は2023年の27億ドルから2025年の8億27百万ドルへ減った
- 3部門で唯一、5期を通じて黒字を保っている
- ポリエチレン
- エチレン
- 包装材料
インダストリアルインターミディエイツ&インフラストラクチャー
ポリウレタン原料・工業用中間体・水処理など。売上高は部門合計の28.4%
部門の利益▲890億円・利益率—
- ★2025年はオペレーティングEBITが5億61百万ドルの損失。2024年は1億25百万ドルの利益だった
- 会社は持分法適用会社の損失2億82百万ドルをこの部門に計上している
- ポリウレタン原料
- 工業用中間体
- 水処理薬品
パフォーマンスマテリアルズ&コーティングス
シリコーンと塗料原料。売上高は部門合計の20.7%
部門の利益486億円・利益率3.8%
- オペレーティングEBITは3億6百万ドルで、2024年の3億18百万ドルからほぼ横ばい
- シリコーン
- 塗料用原料
注目ポイント
- 5期で売上高が3割近く減った売上高は2022年12月期の568億64百万ドルを山に、446億22百万→429億64百万→399億68百万ドルと3期続けて減っています。2021年12月期の549億68百万ドルと比べても27.3%小さい水準です。
- ★2025年12月期は26億23百万ドルの純損失5期で唯一の赤字です。1株当たり利益も3.70ドルの損失でした。当サイトはこの期を含めて5期をそのまま並べています。理由は10-Kの該当箇所を読んでいないため触れていません。
- ★3部門のうち1つが営業赤字部門の利益(オペレーティングEBIT)は、パッケージング&スペシャリティプラスチックス8億27百万ドル、パフォーマンスマテリアルズ&コーティングス3億6百万ドルに対し、インダストリアルインターミディエイツ&インフラストラクチャーは5億61百万ドルの損失です。
部門ごとの売上と利益
2025年12月期Form 10-K の注記25より
| 部門 | 売上高 | うち外部顧客向け | 部門の利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| パッケージング&スペシャリティプラスチックス | 31,699億円 | 31,699億円 | 1,313億円 | 4.1% |
| インダストリアルインターミディエイツ&インフラストラクチャー | 17,719億円 | 17,719億円 | ▲890億円 | — |
| パフォーマンスマテリアルズ&コーティングス | 12,911億円 | 12,911億円 | 486億円 | 3.8% |
★★部門の利益は会社独自の「オペレーティングEBIT」です。
地域別の売上
地域別の売上高(顧客の所在地基準)2025年12月期
- 米国
- その他の地域
- 欧州・中東・アフリカ・インド
2025年12月期の地域別の売上高です。
最新の決算
2026年4〜6月期2026-07-23 公表
| 項目 | 2026年4〜6月期 | 2025年4〜6月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 19,194億円 | 16,038億円 | +19.7% |
| 純利益 | 1,144億円 | ▲1,325億円 | 黒字転換 |
会社が公表した決算資料の数値です。
日本企業との違い
三菱ケミカルグループ4188
ベーシックマテリアルズ&ポリマーズ、MMA&デリバティブズが石油化学系の素材で重なる
売上高をダウと並べる- 三菱ケミカルグループ3.7兆円2026年3月期
- ダウ6.3兆円直近の通期
- 三菱ケミカルグループ1.6兆円
- ダウ3.2兆円
信越化学工業4063
生活環境基盤材料(塩化ビニル樹脂・か性ソーダ)と機能材料(シリコーン)が、ダウの汎用樹脂・中間体と重なる
売上高をダウと並べる- 信越化学工業2.6兆円2026年3月期
- ダウ6.3兆円直近の通期
- 信越化学工業12.0兆円
- ダウ3.2兆円
住友化学4005
エッセンシャル&グリーンマテリアルズが石油化学系の素材で重なる
売上高をダウと並べる- 住友化学2.3兆円2026年3月期
- ダウ6.3兆円直近の通期
- 住友化学9,530億円
- ダウ3.2兆円
よくある質問
ダウの日本版はどこですか?
汎用樹脂の領域では、三菱ケミカルグループのベーシックマテリアルズ&ポリマーズ部門と住友化学のエッセンシャル&グリーンマテリアルズ部門が近い事業です。ただしダウはこの領域が会社の全部なのに対し、日本の2社(三菱ケミカルグループ・住友化学)では一部門にすぎません。三菱ケミカルグループは産業ガス、住友化学は医薬品と農薬という、ダウが持たない事業を抱えています。
推移の図が純利益なのはなぜですか?
★★同社の連結損益計算書に営業利益の行が無いためです。「Net sales」から費用を引いて「Income (loss) before income taxes(税引前利益)」へ進む形で、営業利益の小計そのものを置いていません。当サイトが5期そろえて描ける利益が純利益しかないため、純利益で描いています。ニューコア・アルコア・TJX・KLAと同じ扱いです。
今期の見通しはどこですか?
★この会社は通期の売上高や利益の見通しを金額で公表していないため、節を置いていません。米国企業には四半期ごとの決算発表で次の四半期の見通しだけを示す会社が多く、通期の売上高や利益を金額で出す会社は限られます。★★ダウも次の四半期の見通しを金額で示しています。2026年7月23日の決算説明資料(会社のIRサイトに掲載)では、2026年7〜9月期の部門別のオペレーティングEBITDA(非GAAP)を、パッケージング&スペシャリティプラスチックス約12億ドル・インダストリアルインターミディエイツ&インフラストラクチャー約2億50百万ドル・パフォーマンスマテリアルズ&コーティングス約3億ドルとしています。2026年9月16日の投資家向けの説明資料では、同じ四半期の利益(資料の表記は「3Q26 earnings」)を15億〜16億ドルとしています。★通期については、7月23日の資料で設備投資 約25億ドル・減価償却費 約27億ドルなどを示しています。日本の3社はいずれも通期の業績予想を金額で公表しています。
中期経営計画はありますか?
★日本企業の中期経営計画にあたる、売上高や利益の目標を年限とともにそろえた計画は公表していません。このページには「中期経営計画」の節を置いていません。★★ただし事業の変革計画「Transform to Outperform」では、年限つきの数値目標を示しています。会社は2026年1月29日にSECへ提出した8-Kで、オペレーティングEBITDA(非GAAP)を近い将来に少なくとも20億ドル押し上げるとし、内訳を2026年に5億ドル、2027年に12億ドル、2028年に3億ドルの上積みとしました。★2026年7月23日の決算説明資料と9月16日の投資家向けの説明資料(いずれも会社のIRサイト)では、2026年の効果を約7億ドルに引き上げ、2027年末までに合計約20億ドルとしています。日本の3社のうち、信越化学工業は金額の数値目標を持たず「年次ごとの増収、増益」を掲げています。
ダウの決算はいつ発表されますか?
米国の上場企業は、決算を公表すると米国SEC(証券取引委員会)に決算発表の書類(Form 8-K)を提出します。ダウの直近4回の決算発表の日は次のとおりです(米国の日付)。
- 2026年7月23日:2026年6月30日までの四半期(四半期報告書 Form 10-Q の提出は2026年7月24日)
- 2026年4月23日:2026年3月31日までの四半期(四半期報告書 Form 10-Q の提出は2026年4月24日)
- 2026年1月29日:2025年12月31日までの1年間(年次報告書 Form 10-K の提出は2026年2月3日)
- 2025年10月23日:2025年9月30日までの四半期(四半期報告書 Form 10-Q の提出は2025年10月24日)
決算発表の日は、同じ期間の四半期報告書・年次報告書がSECに提出されてから当ページに載せています。次の発表日は載せていません。
数値はいつ時点のものですか?
5期の推移と部門別・地域別の内訳は2025年12月期(Form 10-K)、直近の四半期は2026年4〜6月期(Form 10-Q)によります。株価と時価総額はページ下部の更新日時点の値です。
同じ業界の掲載企業
日本の掲載企業
米国の掲載企業
注記(4件)
- 売上高と利益の推移
- ★★★同社の連結損益計算書には営業利益の行がありません。「Net sales」から費用を引いて「Income (loss) before income taxes(税引前利益)」へ進む形で、営業利益の小計そのものを置いていません。当サイトが5期そろえて描ける利益が純利益しかないため、推移の図は純利益で描いています。ニューコア・アルコア・TJX・KLAと同じ扱いです。★★純利益は「普通株主に帰属する純利益」です。同社は非支配持分を含む純利益(2025年は24億44百万ドルの損失)とは別に、非支配持分に帰属する分を差し引いた金額を開示しており、当サイトは後者を載せています。2025年の非支配持分に帰属する利益は1億79百万ドルでした。★2025年は26億23百万ドルの純損失で、5期で唯一の赤字です。
- 部門ごとの売上と利益
- 会社は10-Kに「Operating EBIT を、税引前利益から支払利息を除き、重要項目(significant items)の影響を除いた金額と定義する」と記載しています。★3部門の売上高の合計392億67百万ドルは、連結の売上高399億68百万ドルと7億1百万ドル違います。差は会社が「Corporate(全社)」に割り当てている分です。★3部門のオペレーティングEBITの合計は5億72百万ドルで、2024年の28億16百万ドル、2023年の30億43百万ドルから大きく減っています。
- 「部門の利益」が何を指すかは会社によって違います。掲載している会社の基準の一覧を用語集に置いています。
- 地域別の売上
- 会社がForm 10-K の注記25で開示した区分をそのまま用いており、当サイトで分類し直したものではありません。★会社が分けているのは米国・欧州/中東/アフリカ/インド(EMEAI)・その他の地域の3つだけです。10-Kの注記25にこれより細かい区分はありません。★3地域とも前期から減っており、米国153億4百万→147億29百万ドル、EMEAI 139億58百万→125億89百万ドル、その他137億2百万→126億50百万ドルです。
- 最新の決算
- 当サイトが原文を翻訳・加工したものではありません。増減は前年の同じ期間との比較です。★3か月(2026年4月1日〜6月30日)の数値です。★★この四半期の数値は、四半期報告書(Form 10-Q)の連結損益計算書から手で書き写しました。SECが公開しているXBRLのデータでは、この報告書の数値が子会社The Dow Chemical Companyの側に登録されており、当サイトの自動取得に入らないためです。★売上高は101億4百万ドルから120億92百万ドルへ19.7%増え、純利益は7億21百万ドルと、前年同期の8億35百万ドルの損失から黒字に転じました。純利益はダウの普通株主に帰属する額で、非支配持分を含む純利益は8億2百万ドル(前年同期は8億1百万ドルの損失)です。★部門別の売上高は、パッケージング&スペシャリティプラスチックスが50億25百万ドルから63億85百万ドルへ27.1%増、インダストリアルインターミディエイツ&インフラストラクチャーが27億86百万ドルから31億66百万ドルへ13.6%増、パフォーマンスマテリアルズ&コーティングスが21億29百万ドルから23億61百万ドルへ10.9%増でした。★会社は売上高の増加について、現地通貨建ての価格が20%上がり(パッケージング&スペシャリティプラスチックスはポリエチレンの値上がりなどで30%)、為替が1%押し上げ、数量が1%減ったと説明しています。数量の減少については、アジア太平洋と欧州・中東・アフリカ・インドで中東の紛争の影響を受けたことや、米国メキシコ湾岸の計画的な保守を挙げています。★パッケージング&スペシャリティプラスチックスの部門の利益(オペレーティングEBIT)は71百万ドルから12億78百万ドルへ増え、会社は主な理由に販売価格の上昇と自社の取り組み(会社の表記は「self-help initiatives」)を挙げています。★この四半期には、事業の変革計画「Transform to Outperform」に伴う人員削減の費用4億45百万ドルを含め、リストラクチャリングと資産関連の費用5億3百万ドルを計上しています。★利益率は出していません。同社の損益計算書に営業利益の行が無く、他社と同じ物差しの利益率を作れないためです。
出典
部門別・地域別の売上高、四半期決算は、同社が公表した次の資料から当サイトが書き写しました(Form 10-K(2025年12月期)(2026-02-03 公表)/Form 10-Q(2026年4〜6月期)(2026-07-24 公表))。5期の推移(売上高・利益・総資産・キャッシュ・フロー等)は米国SECに提出されたXBRLデータによります。発行済株式数は、その後に株式数が変わっているため、10-Q(2026年6月30日に終了した四半期) 表紙から当サイトが書き写しました。金額は1米ドル=158.73円、株価と時価総額は1米ドル=157.83円で円に直しています(レートの出典はYahoo Finance)。
投資判断は自己責任で行ってください。
当サイトは特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
数値は更新時点のものです。最新の情報は各社の開示資料をご確認ください。
更新日