リンデ
基本情報
リンデLINNasdaq
LINDE PLC
産業ガスの会社で、10-Kに世界最大と記載する。酸素・窒素・アルゴンなどの空気由来のガスと、水素・ヘリウム・電子材料用ガスなどを扱う。
売上高は5.4兆円で、三菱ケミカルグループ(3.7兆円)の約1.5倍。
- 時価総額34.9兆円
- 売上高5.4兆円
- 営業利益1.4兆円
- 純利益1.1兆円
- 株価479.48USD
- PER32.8倍
- PBR5.78倍
- ROE18.1%
- 配当利回り1.25%
株価
月末の終値です。2021年11月から2026年09月まで。株式分割は反映済みで、配当は含みません。出典はYahoo Finance。
売上高と利益の推移
財務ハイライト(過去5期)
当社株主に帰属する当期純利益・ROE
総資産・純資産・株主資本比率
キャッシュ・フロー
1株当たり当期純利益(EPS)
| 決算期 | 売上高 | 前期比 | 営業利益 | 営業利益率 | 純利益 | 純利益率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| FY20252025-12-31期末 | 53,946億円 | +3.0% | 14,164億円 | 26.3% | 10,949億円 | 20.3% |
| FY20242024-12-31期末 | 52,389億円 | +0.5% | 13,706億円 | 26.2% | 10,421億円 | 19.9% |
| FY20232023-12-31期末 | 52,149億円 | -1.5% | 12,737億円 | 24.4% | 9,840億円 | 18.9% |
| FY20222022-12-31期末 | 52,959億円 | +8.3% | 8,522億円 | 16.1% | 6,583億円 | 12.4% |
| FY20212021-12-31期末 | 48,878億円 | — | 7,911億円 | 16.2% | 6,073億円 | 12.4% |
直近5期の通年決算です。
事業の概要
南北アメリカ(Americas)
南北アメリカの産業ガス事業。★5部門で最大で、外部売上は連結の44.7%
部門の利益7,535億円・利益率31.2%
- 部門の利益47億47百万ドル・利益率31.2%
- 5期で最も伸びた地域で、2023年の143億4百万ドルから152億8百万ドルへ増えた
- 酸素
- 窒素
- アルゴン
- 水素
欧州・中東・アフリカ(EMEA)
欧州・中東・アフリカの産業ガス事業。外部売上は連結の25.2%
部門の利益4,849億円・利益率35.7%
- ★部門の利益率35.7%で5部門のうち最も高い
- 酸素
- 窒素
- アルゴン
アジア太平洋(APAC)
アジア太平洋の産業ガス事業。外部売上は連結の19.6%
部門の利益3,068億円・利益率29.0%
- 部門の利益19億33百万ドル・利益率29.0%
- 酸素
- 窒素
- 電子材料用ガス
エンジニアリング(Engineering)
ガスプラントの設計・建設。外部売上は連結の6.6%
部門の利益648億円・利益率18.1%
- ★産業ガスの3部門への社内向け売上が27億2百万ドルあり、外部向けより多い(会社の注記)
- 部門の利益率18.1%は5部門で最も低い
- 空気分離プラント
- 水素プラント
その他(Other)
上の4部門に含まれない事業
部門の利益▲10億円・利益率—
- ★2025年は6百万ドルの損失。2024年は62百万ドルの利益だった
- ヘリウム
- その他
注目ポイント
- ★売上より利益が大きく伸びた5期売上高は307億89百万ドルから339億86百万ドルへ10.4%増えたのに対し、営業利益は49億84百万ドルから89億23百万ドルへ79.0%、純利益は38億26百万ドルから68億98百万ドルへ80.3%増えています。
- ★部門は製品ではなく地域で分かれている産業ガスは経済的に地域外へ運べないため、会社は南北アメリカ・EMEA・アジア太平洋という地域で部門を分けています。利益率が最も高いのはEMEAの35.7%で、最大の南北アメリカは31.2%です。
- ★化学の米国3社で唯一、営業利益を5期そろえられるダウとデュポンは連結損益計算書に営業利益の行が無く、当サイトは純利益で推移の図を描いています。リンデだけが営業利益の行を持っています。
部門ごとの売上と利益
2025年12月期Form 10-K のセグメント注記より
| 部門 | 売上高 | 部門の利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 南北アメリカ(Americas) | 24,140億円 | 7,535億円 | 31.2% |
| 欧州・中東・アフリカ(EMEA) | 13,570億円 | 4,849億円 | 35.7% |
| アジア太平洋(APAC) | 10,573億円 | 3,068億円 | 29.0% |
| エンジニアリング(Engineering) | 3,571億円 | 648億円 | 18.1% |
| その他(Other) | 2,092億円 | ▲10億円 | — |
| 購入価格配分の影響・費用削減費用など | 0億円 | ▲1,927億円リンデAGとの統合に伴う購入価格配分の影響、費用削減費用、事業の趨勢を示さない項目 | — |
| 連結(営業利益) | 53,946億円 | 14,164億円 | 26.3% |
★★同社は地域で部門を分けています。
国別の売上
国別の売上高(顧客の所在地基準)2025年12月期
- 米国
- その他の国
- 中国
- ドイツ
- 英国
- メキシコ
- ブラジル
- オーストラリア
2025年12月期の国別の売上高です。
最新の決算
2026年4〜6月期2026-07-31 公表
| 項目 | 2026年4〜6月期 | 2025年4〜6月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 14,745億円 | 13,484億円 | +9.3% |
| 営業利益 | 4,054億円 | 3,737億円 | +8.5% |
| 純利益 | 3,060億円 | 2,803億円 | +9.2% |
| 売上高営業利益率 | 27.5% | 27.7% | — |
会社が公表した決算資料の数値です。
日本企業との違い
三菱ケミカルグループ4188
三菱ケミカルグループの最大セグメント(産業ガス38.0%)と、リンデの本業が同じ。日本側の産業ガスは大陽日酸(現・日本酸素)が担う
売上高をリンデと並べる- 三菱ケミカルグループ3.7兆円2026年3月期
- リンデ5.4兆円直近の通期
- 三菱ケミカルグループ1.6兆円
- リンデ34.9兆円
信越化学工業4063
信越化学工業は産業ガスの事業を持たない
売上高をリンデと並べる- 信越化学工業2.6兆円2026年3月期
- リンデ5.4兆円直近の通期
- 信越化学工業12.0兆円
- リンデ34.9兆円
住友化学4005
住友化学は産業ガスの事業を持たない
売上高をリンデと並べる- 住友化学2.3兆円2026年3月期
- リンデ5.4兆円直近の通期
- 住友化学9,530億円
- リンデ34.9兆円
よくある質問
リンデの日本版はどこですか?
★三菱ケミカルグループの産業ガス部門です。この6社で正面から重なるのはこの組み合わせだけです。同部門は三菱ケミカルグループの売上収益の36.5%ですが、コア営業利益では89.2%を占めます。ただしリンデは産業ガスが会社の全部であるのに対し、三菱ケミカルグループでは一部門にすぎません。
なぜ部門が地域で分かれているのですか?
★★産業ガスが経済的に地域外へ運べないためです。会社は10-Kに「流通の経済性は各地域に固有であり、経営陣の業績評価の仕方と一致している」と記載しています。酸素・窒素・アルゴンといった製品は、パイプライン・タンクローリー・シリンダーで顧客の近くから供給する必要があり、遠隔地へ運ぶと採算が合いません。そのため製品ではなく地域が部門の単位になっています。
部門の表と国別の表はどう違いますか?
★切り口が違います。部門は南北アメリカ・EMEA・アジア太平洋という大きなくくりで、会社が業績を評価する単位です。国別の表は、会社が国ごとに開示している売上高で、米国が121億80百万ドル(連結の35.8%)を占めます。どちらも同じ連結売上高339億86百万ドルの内訳です。
5期で利益が大きく伸びているのはなぜですか?
売上高が307億89百万ドルから339億86百万ドルへ10.4%増えたのに対し、営業利益は49億84百万ドルから89億23百万ドルへ79.0%、純利益は38億26百万ドルから68億98百万ドルへ80.3%増えています。理由は10-Kの該当箇所を読んでいないため、当サイトでは触れていません。金額は年次報告書のとおりです。
今期の見通しはどこですか?
★会社は2026年7月31日にSECへ提出した8-Kの添付資料で、2026年12月期の調整後の希薄化後1株当たり利益(非GAAP)を17.70〜17.90ドル、設備投資を55億〜60億ドルと示しています。売上高と営業利益の見通しは示していません。当サイトはこのページに「今期の見通し」の節を置いていません。日本の3社はいずれも通期の業績予想を金額で公表しています。
リンデの決算はいつ発表されますか?
米国の上場企業は、決算を公表すると米国SEC(証券取引委員会)に決算発表の書類(Form 8-K)を提出します。リンデの直近4回の決算発表の日は次のとおりです(米国の日付)。
- 2026年7月31日:2026年6月30日までの四半期(四半期報告書 Form 10-Q の提出は2026年7月31日)
- 2026年5月1日:2026年3月31日までの四半期(四半期報告書 Form 10-Q の提出は2026年5月1日)
- 2026年2月5日:2025年12月31日までの1年間(年次報告書 Form 10-K の提出は2026年2月25日)
- 2025年10月31日:2025年9月30日までの四半期(四半期報告書 Form 10-Q の提出は2025年10月31日)
決算発表の日は、同じ期間の四半期報告書・年次報告書がSECに提出されてから当ページに載せています。次の発表日は載せていません。
数値はいつ時点のものですか?
5期の推移と部門別・国別の内訳は2025年12月期(Form 10-K)、直近の四半期は2026年4〜6月期(Form 10-Q)によります。株価と時価総額はページ下部の更新日時点の値です。
同じ業界の掲載企業
日本の掲載企業
米国の掲載企業
注記(4件)
- 売上高と利益の推移
- ★同社の損益計算書には営業利益の行があります。化学の米国3社のうち、5期そろって営業利益を出せるのはリンデだけです(ダウとデュポンは営業利益の行が無く、推移の図は純利益で描いています)。★★5期で売上高は10.4%増、営業利益は79.0%増、純利益は80.3%増と、利益の伸びが売上の伸びを大きく上回っています。★1株当たり配当は4.24ドルから6.00ドルへ5期で41.5%増えました。★加重平均希薄化後株式数は5億2,200万株から4億7,200万株へ9.6%減っています(自社株買いによるもの)。
- 部門ごとの売上と利益
- 産業ガスは経済的に地域外へ運べないため、会社は「流通の経済性は地域ごとに固有で、経営陣の業績評価の仕方と一致している」と10-Kに記載しています。製品区分ではありません。★★部門の利益は会社独自の「セグメント営業利益」です。会社は「リンデAGとの統合に伴う購入価格配分の影響、費用削減費用、事業の趨勢を示さない項目を除いた営業利益」と定義しています。5部門の合計101億37百万ドルから、これらの項目12億14百万ドルを差し引いた89億23百万ドルが連結の営業利益です。★部門の売上高は外部向けのみで、合計は連結の売上高と一致します。エンジニアリングから産業ガスの3部門への社内売上27億2百万ドルは含まれていません。
- 「部門の利益」が何を指すかは会社によって違います。掲載している会社の基準の一覧を用語集に置いています。
- 国別の売上
- 会社がForm 10-Kで開示した区分をそのまま用いており、当サイトで分類し直したものではありません。★★上の部門とは切り口が違います。部門は南北アメリカ・EMEA・アジア太平洋という大きなくくりですが、この表は会社が国ごとに開示している売上高です。米国が121億80百万ドルで連結の35.8%を占めます。★「その他の国」は、会社が個別に開示していない国をまとめたものです。
- 最新の決算
- 当サイトが原文を翻訳・加工したものではありません。増減は前年の同じ期間との比較です。★3か月(2026年4月1日〜6月30日)の数値です。SECに提出された四半期報告書(Form 10-Q)のXBRLから取得しています。
出典
部門別・国別の売上高、四半期決算は、同社が公表した次の資料から当サイトが書き写しました(Form 10-K(2025年12月期)(2026-02-25 公表)/Form 10-Q(2026年4〜6月期)(2026-07-31 公表))。5期の推移(売上高・利益・総資産・キャッシュ・フロー等)と発行済株式数は、米国SECに提出されたXBRLデータによります。金額は1米ドル=158.73円、株価と時価総額は1米ドル=157.83円で円に直しています(レートの出典はYahoo Finance)。
投資判断は自己責任で行ってください。
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