エスティローダー
基本情報
- 正式社名
- ESTEE LAUDER COMPANIES INC
- 英文社名
- The Estée Lauder Companies Inc.
- ティッカー
- EL(NYSE)
- 会計基準
- 米国会計基準(US GAAP)
- SECへの登録業種
- Perfumes, Cosmetics & Other Toilet PreparationsSIC 2844
- 発行済株式数
- 361,798,567 株10-K(2026年6月期) 表紙
- ROE(自己資本利益率)
- 4.7%FY2026・当サイトの計算
- 1株あたり配当金
- 1.40 米ドルFY2026
- 1株あたり利益(EPS)
- 0.50 米ドルFY2026・希薄化後
- 従業員数
- 約55,000 人2026-06-30 時点・うち約35,000人は店頭のビューティーコンサルタント。研究開発は約1,000人
売上高と利益の推移
財務ハイライト(過去5期)
当社株主に帰属する当期純利益・ROE
総資産・純資産・株主資本比率
キャッシュ・フロー
1株当たり当期純利益(EPS)
| 決算期 | 売上高 | 前期比 | 営業利益 | 営業利益率 | 純利益 | 純利益率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| FY20262026-06-30期末 | 23,925億円 | +5.0% | 1,240億円 | 5.2% | 289億円 | 1.2% |
| FY20252025-06-30期末 | 22,776億円 | -8.2% | ▲1,248億円 | ▲5.5% | ▲1,801億円 | ▲7.9% |
| FY20242024-06-30期末 | 24,814億円 | -1.9% | 1,542億円 | 6.2% | 620億円 | 2.5% |
| FY20232023-06-30期末 | 25,294億円 | -10.3% | 2,399億円 | 9.5% | 1,599億円 | 6.3% |
| FY20222022-06-30期末 | 28,199億円 | — | 5,040億円 | 17.9% | 3,800億円 | 13.5% |
直近5期の通年決算です。出典は米国SECに提出されたXBRLデータで、金額は1米ドル=158.98円で円に直しています。図の売上高と利益は同じ物差しで並べているので、棒の高さの差がそのまま利益の大きさにあたります。★★★2025年6月期は営業損失7億85百万ドル・当期純損失11億33百万ドルでした。のれんとその他無形資産の減損12億86百万ドル、タルカムパウダー訴訟の和解に関する費用1億59百万ドルなどが含まれます。★★2026年6月期は営業利益7億80百万ドル・当期純利益1億82百万ドルへ戻りました。★★売上高は5期で177億37百万ドル(2022年6月期)から150億49百万ドル(2026年6月期)へ15.2%減っています。2026年6月期は前期比5%増で、4期ぶりの増収です。★★1株当たり配当金も減っています。2024年6月期の2.64ドルから2025年6月期1.71ドル、2026年6月期1.40ドル(四半期0.35ドル)です。★株主資本比率は26.7%(2022年6月期)から19.3%(2026年6月期)へ下がりました。★株式分割はありません。
事業の概要
スキンケア(Skin Care)
売上高の48.7%を占める最大の部門。利益はここに集まっている
部門の利益2,251億円・利益率19.3%
- ★★★営業利益14億16百万ドルは4部門で最大。前期の5億74百万ドルから2.5倍になった
- ★★利益率19.3%も4部門で最も高い(当サイトの計算)
- ★売上高は前期の69億62百万ドルから5%増えた(会社の表記。為替の影響を除くオーガニックでは4%増)
- ★2026年6月期は証券集団訴訟の和解に関する費用27百万ドルがこの部門に計上されている
- エスティ ローダー
- ラ・メール
- クリニーク
- オリジンズ
- ダーマロジカ
メイクアップ(Makeup)
売上高の28.4%。4部門で唯一、営業損失が続いている
部門の利益▲111億円・利益率▲1.6%
- ★★★営業損失70百万ドル。前期の4億41百万ドルの損失からは84%縮まった
- ★売上高は前期の42億5百万ドルから2%増えたが、為替の影響を除くオーガニックでは横ばい
- ★★前期はのれんとその他無形資産の減損3億8百万ドル、タルカムパウダー訴訟の和解に関する費用1億59百万ドルがこの部門に計上されていた
- ★2026年6月期は証券集団訴訟の和解に関する費用35百万ドルが計上されている
- M·A·C
- ボビイ ブラウン
- エスティ ローダー
- TOM FORD
フレグランス(Fragrance)
売上高の18.5%。3部門の中で最も伸びた
部門の利益324億円・利益率7.3%
- ★★★売上高は前期の24億91百万ドルから12%増。4部門で最も高い伸び(オーガニックでも10%増)
- ★★営業損益は前期の3億78百万ドルの損失から2億4百万ドルの利益へ転じた
- ★★2026年6月期に香水の路面店を純増33店舗開いたと会社が説明している。Le Labo と Jo Malone London が中心
- ★★Jo Malone London と TOM FORD が10億ドルブランドに加わり、会社の10億ドルブランドは6つになった
- Jo Malone London
- Le Labo
- TOM FORD
- Editions de Parfums Frédéric Malle
ヘアケア(Hair Care)
売上高の3.8%。4部門で最も小さい
部門の利益▲6億円・利益率▲0.7%
- ★売上高5億65百万ドルは前期と同じ額
- ★★営業損失4百万ドル。前期の41百万ドルの損失からは90%縮まった
- ★2026年6月期は証券集団訴訟の和解に関する費用9百万ドルが計上されている
- アヴェダ
- Bumble and bumble
注目ポイント
- ★★★2期ぶりに営業黒字へ戻った2025年6月期は営業損失7億85百万ドル・当期純損失11億33百万ドルでしたが、2026年6月期は営業利益7億80百万ドル・当期純利益1億82百万ドルになりました。★前期はのれんとその他無形資産の減損12億86百万ドル、タルカムパウダー訴訟の和解に関する費用1億59百万ドルが営業損益を押し下げていました。★★当期は事業構造改革に伴う費用が8億23百万ドル(前期4億86百万ドル)へ増えています。それでも黒字になりました。★売上高は5%増の150億49百万ドルで、会社は「4期ぶりの増収」としています。
- ★★製品カテゴリーと地域の両方で開示している会社は同じ売上高を製品カテゴリー別(スキンケア・メイクアップ・フレグランス・ヘアケア・その他)と地域別(南北アメリカ・欧州中東アフリカ・アジア太平洋・中国本土)の2通りで開示しています。★★当ページはその両方を載せています。同じ金額を別の切り口で分けたものなので、足し合わせないでください。★★中国本土をアジア太平洋と分けて開示しているのは、当サイトが載せている化粧品6社の中でエスティローダーだけです。
- ★★利益はスキンケアとアジアに集まっている製品別ではスキンケアの営業利益14億16百万ドルが4部門の合計16億3百万ドルの88.3%(当サイトの計算)。★地域別ではアジア太平洋8億23百万ドルと中国本土3億73百万ドルの2つで74.6%(当サイトの計算)です。★★★メイクアップは70百万ドルの営業損失で、4部門で唯一の赤字です。前期の4億41百万ドルの損失からは縮まっています。
- ★★配当を2期続けて減らしている1株当たり配当金は2024年6月期の2.64ドルから、2025年6月期1.71ドル、2026年6月期1.40ドルへ減りました。★2026年6月期の四半期配当は0.35ドルです。★これは事実の記載であり、当サイトは買うべきか売るべきかを述べません。
- ★会社は「Beauty Reimagined」という戦略名を使っている会社は決算発表資料で、「Beauty Reimagined」のすべての側面で成果を出していると述べ、「One ELC」という運営モデルを外部パートナーとともに完全に確立し、PRGP(Profit Recovery and Growth Plan)の再構築プログラムの承認を2026年6月30日時点で完了したと説明しています。★数値目標を伴う中期経営計画は公表していません(2026年8月21日時点で当サイトが確認した範囲)。★★そのため当ページには「中期経営計画」の節がありません。
部門ごとの売上と利益
2026年6月期決算発表資料の Results by Product Category より
| 部門 | 売上高 | うち外部顧客向け | 部門の利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| スキンケア(Skin Care) | 11,666億円 | 11,666億円 | 2,251億円 | 19.3% |
| メイクアップ(Makeup) | 6,798億円 | 6,798億円 | ▲111億円 | ▲1.6% |
| フレグランス(Fragrance) | 4,418億円 | 4,418億円 | 324億円 | 7.3% |
| ヘアケア(Hair Care) | 898億円 | 898億円 | ▲6億円 | ▲0.7% |
| その他(Other) | 164億円 | 164億円 | 91億円 | 55.3% |
| 事業構造改革に伴う返品・費用 | ▲19億円 | — | ▲1,308億円Returns/charges associated with restructuring and other activities。各部門に配分せず、合計から引く形で表示されている | — |
| 連結 | 23,925億円 | 23,925億円 | 1,240億円 | 5.2% |
★★★4つの報告セグメントは製品カテゴリー別です。地域別の内訳は別に開示されているので、当ページでは次の枠に載せています。★★★部門の合計150億61百万ドルは、連結の売上高150億49百万ドルより12百万ドル大きくなっています。事業構造改革に伴う返品を各部門に配分せず、合計から引く形で表示しているためです。★★「部門の利益」は営業利益(Operating Income)で、事業構造改革に伴う費用8億23百万ドルを配分する前の金額です。4部門と「その他」の合計16億3百万ドルから8億23百万ドルを引くと、連結の営業利益7億80百万ドルになります。★★利益率は当サイトの計算です。会社は部門ごとの利益率を公表していません。★「その他」はカードにしていません。売上高の0.7%です。
「部門の利益」が何を指すかは会社によって違います。掲載している会社の基準の一覧を用語集に置いています。
地域別の売上
地域別の売上高2026年6月期
- 南北アメリカ(The Americas)
- 欧州・中東・アフリカ(EUKEM)
- アジア太平洋(Asia/Pacific)
- 中国本土(Mainland China)
2026年6月期の地域別の売上高です。会社が決算発表資料の Results by Geographic Region よりで開示した区分をそのまま用いており、当サイトで分類し直したものではありません。★★★4区分がほぼ4等分に近い形で並んでいます。南北アメリカ44億63百万ドル(29.6%)、欧州・中東・アフリカ37億94百万ドル(25.2%)、アジア太平洋37億46百万ドル(24.9%)、中国本土30億58百万ドル(20.3%)です(割合は4区分の合計150億61百万ドルに対する当サイトの計算)。★★中国本土を独立した区分として開示しているのが特徴です。★★地域別には営業利益も開示されています。アジア太平洋8億23百万ドル、中国本土3億73百万ドル、南北アメリカ2億11百万ドル、欧州・中東・アフリカ1億96百万ドルです。アジア太平洋と中国本土の2つで、4区分の合計16億3百万ドルの74.6%を占めます(当サイトの計算)。★★前期の南北アメリカは8億18百万ドルの営業損失でした。のれんとその他無形資産の減損9億11百万ドルがこの地域に計上されていたためです。★4区分の合計から事業構造改革に伴う返品12百万ドルを引くと、連結の売上高150億49百万ドルになります。
最新の決算
2026年4〜6月期(第4四半期)2026-08-19 公表
| 項目 | 2026年4〜6月期(第4四半期) | 2025年4〜6月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 5,766億円 | 5,423億円 | +6.3% |
| 営業利益 | ▲62億円 | ▲620億円 | 赤字継続 |
| 売上高営業利益率 | ▲1.1% | ▲11.4% | — |
会社が公表した決算資料の数値です。当サイトが原文を翻訳・加工したものではありません。増減は前年の同じ期間との比較です。★3か月(2026年4月1日〜6月30日)の数値です。★★売上高は6%増えました(為替の影響を除くオーガニックでは5%増)。会社は「4四半期連続の増収」としています。★★★第4四半期は営業損失39百万ドルです。事業構造改革に伴う費用3億6百万ドル(前年同期1億2百万ドル)を計上しているためで、これを除いた調整後営業利益(非GAAP)は2億67百万ドル(前年同期1億37百万ドル)と会社は示しています。★★希薄化後1株当たり損失は0.32ドル(前年同期は1.51ドルの損失)。★製品別の売上高はスキンケア18億53百万ドル(9%増)・メイクアップ10億10百万ドル(3%増)・フレグランス6億18百万ドル(10%増)・ヘアケア1億40百万ドル(1%減)です。★当期純利益の四半期の金額は会社が決算発表資料に示していないため、この表には入れていません。
会社が公表している今期の見通し
2027年6月期2026-08-19 公表
| 項目 | 会社の見通し | 前期比 |
|---|---|---|
| 希薄化後1株当たり当期純利益(GAAP) | 2.52ドル〜2.85ドル | 2026年6月期の実績は0.50ドル |
- ★★★会社がGAAPの金額で示している通期の見通しは、1株当たり利益だけです。売上高は「オーガニックで3%〜5%の増収」という伸び率の形でしか示していません(GAAPベースでも同じ3%〜5%)。そのため上の表は1行だけです。
- ★★調整後営業利益率(非GAAP)の見通しは12.7%〜13.5%で、会社は2026年5月時点の暫定見通し12.5%〜13.0%から引き上げたと説明しています。2026年6月期の実績(調整後)は11.2%です。
- ★調整後の1株当たり利益(非GAAP)の見通しは3.10ドル〜3.35ドル(2026年6月期の実績は2.51ドル)。
- ★会社は前提として、調整後の実効税率を約33%〜34%、希薄化後の加重平均株式数を約3億6,800万株と示しています。
- ★営業活動によるキャッシュ・フローは13億〜14億ドルを見込み、2026年6月期(17億73百万ドル)から減る見通しだと説明しています。事業構造改革の支払いの増加と運転資本の増加が理由です。
- ★設備投資は売上高の約4%を見込むとしています。
これは会社が公表した数値であり、当サイトの予測ではありません。★見通しは2026年6月25日時点の為替レートを用いた予想だと会社が注記しています。★★会社は「地政学的な環境の悪化(関税や消費者心理への影響を含む)がないこと」を前提に挙げています。★★中東の紛争については「現時点の状況と当社の評価にもとづけば、2027年6月期の業績に重要な影響を与えるとは考えていない」と記載しています。★1株当たりの金額は円に直していません。会社は、実際の業績がこの数値と大きく異なることがありうる旨を資料に記載しています。
日本企業との違い
資生堂4911
双方ともスキンケアを軸にした高価格帯の世界展開で正面から重なる。地域別の開示を持ち、アジア(中国)が利益の柱という形も共通する。ただし資生堂は報告セグメントが地域別、エスティローダーは製品カテゴリー別
スキンケアを軸にした高価格帯の世界展開という点で正面から重なります。★★★アジア(中国)が利益の柱という形も共通します。エスティローダーはアジア太平洋8億23百万ドルと中国本土3億73百万ドルの2区分で地域別営業利益の74.6%を占め、資生堂は中国&トラベルリテール事業のコア営業利益645億25百万円が5部門で最大です。★★部門の切り方は違います。エスティローダーは製品カテゴリーで4つ、資生堂は地域で5つに分けています。★規模はエスティローダー(150億49百万ドル・基準日のレートで約2兆3,925億円)が資生堂(9,700億円)の約2.5倍です。★★直近の通期の損益は逆向きです。エスティローダーは営業黒字へ戻り、資生堂は営業損失287億88百万円を出しています。
売上高をエスティローダーと並べる- 資生堂9,700億円2025年12月期
- エスティローダー2.4兆円直近の通期
- 資生堂1.5兆円2026-08-22 時点
- エスティローダー5.9兆円2026-08-22 時点
コーセーホールディングス4922
高価格帯の化粧品という点で重なるが、エスティローダーは高価格帯だけで一般価格帯の部門を持たない。コーセーホールディングスはコスメタリー事業(一般価格帯)を併せ持つ
高価格帯の化粧品という点で重なります。★★エスティローダーは高価格帯だけで、一般価格帯の部門を持ちません。コーセーホールディングスはコスメタリー事業(一般価格帯)を併せ持ち、売上高の19.5%を占めます。★規模はエスティローダー(約2兆3,925億円)がコーセーホールディングス(3,302億円)の約7.2倍です。★★部門の切り方も違います。エスティローダーは製品カテゴリーで4つ、コーセーホールディングスは価格帯で2つに分けています。★決算期はエスティローダーが6月末、コーセーホールディングスが12月末です。
売上高をエスティローダーと並べる- コーセーホールディングス3,302億円2025年12月期
- エスティローダー2.4兆円直近の通期
- コーセーホールディングス3,571億円2026-08-22 時点
- エスティローダー5.9兆円2026-08-22 時点
ポーラ・オルビスホールディングス4927
双方とも高価格帯のスキンケアを軸に複数ブランドを並べるが、ポーラ・オルビスホールディングスは売上高の87.0%が日本で、エスティローダーは南北アメリカ29.6%が最大という程度に分散している
高価格帯のスキンケアを軸に複数ブランドを並べるという点で重なります。★★★海外の広がりが大きく違います。エスティローダーは南北アメリカ29.6%・欧州中東アフリカ25.2%・アジア太平洋24.9%・中国本土20.3%と4区分にほぼ4等分に近い形で分かれ、ポーラ・オルビスホールディングスは売上高の87.0%が日本です。★規模はエスティローダー(約2兆3,925億円)がポーラ・オルビスホールディングス(1,703億円)の約14.1倍です。★★自己資本比率も違います。エスティローダーは19.3%、ポーラ・オルビスホールディングスは82.3%です。
売上高をエスティローダーと並べる- ポーラ・オルビスホールディングス1,703億円2025年12月期
- エスティローダー2.4兆円直近の通期
- ポーラ・オルビスホールディングス3,222億円2026-08-22 時点
- エスティローダー5.9兆円2026-08-22 時点
エスティローダーは米国会計基準、日本3社は日本基準(コーセーホールディングス・ポーラ・オルビスホールディングス)とIFRS(資生堂)です。売上高の範囲は完全には一致しません。米ドルはページ下部に記載の基準日のレートで円換算しています。
★★★部門の切り方が4社とも違います。エスティローダーは製品カテゴリーで4つ、資生堂は地域で5つ、コーセーホールディングスは価格帯で2つに分け、ポーラ・オルビスホールディングスは2つあるがビューティケア事業に96.4%が入ります。
★★エスティローダーは製品カテゴリーと地域の両方を開示しています。同じ売上高を2通りに分けたものなので、当ページでは両方を載せたうえで「足し合わせないでください」と注記しています。中国本土をアジア太平洋と分けて開示しているのは、当サイトが載せている化粧品6社の中でエスティローダーだけです。
★★利益の集中の仕方が資生堂と似ています。エスティローダーはスキンケアの営業利益14億16百万ドルが4部門の合計16億3百万ドルの88.3%(当サイトの計算)、資生堂は中国&トラベルリテールのコア営業利益645億25百万円が連結のコア営業利益445億20百万円を1部門で上回ります。どちらも1つの区分に利益が寄っています。
★決算期はエスティローダーが6月末、日本3社はいずれも12月末です。
よくある質問
エスティローダーに対応する日本企業はどこですか?
資生堂です。★★スキンケアを軸にした高価格帯の世界展開という点で正面から重なり、アジア(中国)が利益の柱という形も共通するためです。★規模はエスティローダー(約2兆3,925億円)が資生堂(9,700億円)の約2.5倍です。★★ただし部門の切り方が違います。エスティローダーは製品カテゴリーで4つ、資生堂は地域で5つに分けています。★コーセーホールディングス(約7.2倍)とポーラ・オルビスホールディングス(約14.1倍)とは規模の差がさらに大きくなります。
部門の売上高の合計が、連結の売上高より大きいのはなぜですか?
★★★事業構造改革に伴う返品を各部門に配分していないためです。4部門と「その他」の売上高の合計は150億61百万ドルですが、連結の売上高は150億49百万ドルで、差の12百万ドルは「事業構造改革に伴う返品」として合計から引かれています。★★営業利益も同じ形です。部門の合計16億3百万ドルから事業構造改革に伴う費用8億23百万ドルを引いて、連結の営業利益7億80百万ドルになります。★当サイトの表は会社の表示どおりに並べ、この行を「事業構造改革に伴う返品・費用」として示しています。
2期ぶりに営業黒字へ戻ったのはなぜですか?
★★前期(2025年6月期)に一時的な費用が重なっていたためです。会社は前期にのれんとその他無形資産の減損12億86百万ドル、タルカムパウダー訴訟の和解に関する費用1億59百万ドルを計上しており、営業損失7億85百万ドル・当期純損失11億33百万ドルでした。★★2026年6月期は事業構造改革に伴う費用が8億23百万ドル(前期4億86百万ドル)へ増えていますが、それでも営業利益7億80百万ドル・当期純利益1億82百万ドルになりました。★売上高は5%増の150億49百万ドルで、会社は4期ぶりの増収としています。★会社はこの改善をPRGP(Profit Recovery and Growth Plan)の効果と説明していますが、費目ごとの内訳は示していないため、当サイトは要因を分解しません。
第4四半期が営業損失なのに、通期が営業黒字なのはなぜですか?
★★第4四半期に事業構造改革に伴う費用3億6百万ドル(前年同期1億2百万ドル)を計上したためです。第4四半期の売上高は36億27百万ドルで6%増でしたが、営業損益は39百万ドルの損失でした。★会社はこれを除いた調整後営業利益(非GAAP)を2億67百万ドル(前年同期1億37百万ドル)と示しています。★★通期では事業構造改革に伴う費用8億23百万ドルを差し引いても営業利益7億80百万ドルが残りました。
なぜ「中期経営計画」の節がないのですか?
★★数値目標を伴う中期経営計画を会社が公表していないためです(2026年8月22日時点で当サイトが確認した範囲)。★会社は決算発表資料で「Beauty Reimagined」という戦略名を使い、「One ELC」という運営モデルを外部パートナーとともに完全に確立し、PRGP(Profit Recovery and Growth Plan)の再構築プログラムの承認を2026年6月30日時点で完了したと説明していますが、年限と数値を組み合わせた目標は示していません。★会社が公表していないものを当サイトが作ることはしません。
2027年6月期の見通しはどうなっていますか?
★★★会社がGAAPの金額で示しているのは希薄化後1株当たり利益(2.52〜2.85ドル)だけです。2026年6月期の実績は0.50ドルでした。★売上高は「オーガニックで3%〜5%の増収」という伸び率でしか示されていません(GAAPベースも同じ3%〜5%)。★そのため当ページの見通しの表は1行だけです。★非GAAPの指標として、調整後営業利益率12.7%〜13.5%(2026年5月時点の12.5%〜13.0%から引き上げ)、調整後1株当たり利益3.10〜3.35ドルが示されています。★これは会社が公表した予想であり、当サイトの予測ではありません。
数値はいつ時点のものですか?
5期の推移は米国SECに提出されたXBRLデータ、製品カテゴリー別・地域別の内訳と第4四半期の数値・2027年6月期の見通しは2026年8月19日公表の通期決算発表資料(Form 8-K 添付 EX-99.1)、従業員数は同日提出のForm 10-Kによります。円換算のレートはページ下部に記載した記事作成時のもので、株価・時価総額の基準日とは別に固定しています。
数値の基準日と出典
- 決算(通年)
- FY2026(2026-06-30 期末)
- 決算(四半期)
- 2026年4〜6月期(第4四半期)/2026-08-19 公表
- 資料の確認日
- 2026-08-22
- 円換算のレート
- 1米ドル = 158.98円(2026-08-21 時点・Yahoo Finance)
- 株価・時価総額
- 2026-08-22 時点(1米ドル = 158.86円)
部門別・地域別の売上高、四半期決算、今期の見通しは、同社が公表した次の資料から当サイトが書き写しました(Form 10-K(2026年6月期)(2026-08-19 公表)/2026年6月期 通期決算発表資料(Form 8-K 添付 EX-99.1)(2026-08-19 公表))。5期の推移(売上高・利益・総資産・キャッシュ・フロー等)は米国SECに提出されたXBRLデータによります。発行済株式数は、その後に株式数が変わっているため、10-K(2026年6月期) 表紙から当サイトが書き写しました。金額は1米ドル=158.98円(2026-08-21 時点)で円に直しています。この換算レートは記事を作成した時点のもので、上に書いた株価・時価総額の基準日とは別に固定しています。
投資判断は自己責任で行ってください。
当サイトは特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
数値は基準日時点のものです。最新の情報は各社の開示資料をご確認ください。