三井不動産
基本情報
- 正式社名
- 三井不動産株式会社
- 英文社名
- Mitsui Fudosan Co., Ltd.
- 証券コード
- 8801(東京証券取引所)
- 会計基準
- 日本基準
- 発行済株式数
- 2,718,535,953 株
- ROE(自己資本利益率)
- 8.7%2026年3月期
- 1株あたり配当金
- 35 円2026年3月期
- 従業員数
- 27,704 人2026年3月期末・有価証券報告書
売上高と利益の推移
財務ハイライト(過去5期)
親会社株主に帰属する当期純利益・ROE
総資産・純資産・自己資本比率
キャッシュ・フロー
1株当たり当期純利益(EPS)
| 決算期 | 売上高 | 前期比 | 経常利益 | 純利益 | 純利益率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026年3月期2026-03-31期末 | 27,097億円 | +3.2% | 3,133億円 | 2,787億円 | 10.3% |
| 2025年3月期2025-03-31期末 | 26,254億円 | +10.2% | 2,903億円 | 2,488億円 | 9.5% |
| 2024年3月期2024-03-31期末 | 23,833億円 | +5.0% | 2,679億円 | 2,246億円 | 9.4% |
| 2023年3月期2023-03-31期末 | 22,691億円 | +8.0% | 2,654億円 | 1,970億円 | 8.7% |
| 2022年3月期2022-03-31期末 | 21,009億円 | — | 2,249億円 | 1,770億円 | 8.4% |
直近5期の通年決算です。出典は金融庁EDINETに提出された有価証券報告書で、利益は同報告書の「主要な経営指標等の推移」によります。日本企業は円で決算を出すため、円換算はしていません。図の売上高と利益は同じ物差しで並べているので、棒の高さの差がそのまま利益の大きさにあたります。★★売上高・経常利益・当期純利益が5期続けて増えています。売上高は2兆1,008億70百万円(2022年3月期)から2兆7,097億47百万円(2026年3月期)へ29.0%増、当期純利益は1,769億86百万円から2,786億84百万円へ57.5%増えました(当サイトの計算)。★★ROEも6.6%から8.7%へ上がっています。★★★1株当たり配当金が2025年3月期に84円から31円へ下がって見えるのは、株式分割によるものです。同期に発行済株式総数が9億3,687万7千株から27億8,218万9千株へ増えています。分割前の基準に直せば減配ではありません。★2026年3月期の営業活動によるキャッシュ・フローは1,452億70百万円で、前期の5,992億52百万円から75.8%減りました(当サイトの計算)。★★自己資本比率は34.1%から32.4%へ下がっています。総資産が8兆2,080億12百万円から10兆1,034億74百万円へ23.1%増えたためです(当サイトの計算)。
事業の概要
賃貸
オフィスビルや商業施設等の賃貸。外部顧客への売上高の34.6%を占める
利益構成比34.9%1,770億円・利益率18.4%
分譲
マンション・戸建住宅の分譲と、投資家向けの賃貸住宅・オフィスビル等の分譲。外部売上の26.9%
利益構成比38.1%1,932億円・利益率26.5%
マネジメント
プロパティマネジメント・仲介・アセットマネジメント。外部売上の18.9%
利益構成比15.9%809億円・利益率13.3%
その他
新築請負事業等。外部売上の10.6%
利益構成比2.0%102億円・利益率3.3%
施設営業
ホテル・リゾート事業とスポーツ・エンターテインメント事業。外部売上の9.0%
利益構成比9.1%463億円・利益率18.9%
注目ポイント
- ★★★部門の利益が「事業利益」で、営業利益とは別のもの会社は部門の利益を「連結損益計算書の営業利益に、持分法投資損益(不動産分譲を目的とした関係会社株式売却損益含む)および固定資産売却損益を加えた金額」と定義し、「事業利益」と呼んでいます。★2026年3月期は営業利益3,977億88百万円に対し、事業利益4,451億20百万円で、差は473億32百万円です。★★内訳は持分法投資損益△44億22百万円と固定資産売却損益517億54百万円です。★★★この定義は決算短信の1ページ目にも「事業利益」の欄として並んでおり、会社が主要な指標として使っていることが読み取れます。★長期経営方針の利益目標も事業利益で示されています。★★三菱地所も「事業利益」を使いますが、定義は「営業利益+持分法投資損益」で、固定資産売却損益を含めません。
- ★★★分譲の利益の4分の1以上が固定資産の売却によるもの分譲部門の事業利益1,931億82百万円のうち、517億54百万円は固定資産売却損益です(会社の表)。★営業利益だけなら1,435億1百万円で、賃貸部門の1,815億65百万円を下回ります。★★前期の分譲部門の固定資産売却損益は287億69百万円でしたので、1.8倍に増えています(当サイトの計算)。★★会社は長期経営方針で「保有・開発・マネジメント」のビジネスモデルとして、「開発:資産の売却による付加価値の顕在化、『開発利益(売却益)』の享受」を挙げています。★★★当サイトはこの売却が続くかどうかを述べません。
- ★★2025年3月期に株式分割をしている2025年3月期に発行済株式総数が9億3,687万7千株から27億8,218万9千株へ増えています。★1株当たり配当金が84円から31円へ下がって見えるのは、この分割によるものです。分割前の基準に直せば減配ではありません。★1株当たり当期純利益も分割後の基準にそろえて表示されています(2024年3月期80円19銭 → 2025年3月期89円26銭)。★★当サイトの5期の表は、会社が有価証券報告書に載せた値をそのまま写しています。
- ★★有価証券報告書の提出後に自己株式を消却している有価証券報告書(2026年6月24日提出)の発行済株式総数は27億5,591万4,511株ですが、2027年3月期第1四半期の決算短信(2026年6月30日現在)は27億1,853万5,953株と印字しています。差の3,737万8,558株は消却されたものです。★★★当サイトの時価総額は決算短信の27億1,853万5,953株で計算しています。そのまま使うと時価総額が1.4%多く出ます。★会社は同じ日に「自己株式の消却に関するお知らせ」も開示しています。★★日本では四半期報告書が廃止され、四半期の株式数は決算短信にしか出ません。★期末自己株式数も3,837万8,428株から2,725万106株へ減っています。
- ★★直近の四半期は売上高が23%減り、純利益は39%減った2026年4〜6月期は売上高6,169億30百万円(23.1%減)・営業利益1,035億7百万円(35.4%減)・事業利益1,045億83百万円(44.3%減)・経常利益894億93百万円(37.9%減)・純利益758億18百万円(39.0%減)でした。★前年同期(2025年4〜6月期)は売上高が27.3%増・営業利益が58.1%増と大きく伸びた期で、その反動という形です。★★★当サイトは減収減益の理由を書きません。会社が要因を数値で示していないためです。★★通期の予想は増収増益で、売上高2兆8,000億円(3.3%増)・営業利益4,100億円(3.1%増)・事業利益4,500億円(1.1%増)・当期純利益2,850億円(2.3%増)としています。★自己資本比率は31.4%(前期末32.4%)。
部門ごとの売上と利益
2026年3月期有価証券報告書の注記「セグメント情報等」より
| 部門 | 売上高 | うち外部顧客向け | 部門の利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 賃貸 | 9,597億円 | 9,366億円 | 1,770億円 | 18.4% |
| 分譲 | 7,293億円 | 7,293億円 | 1,932億円 | 26.5% |
| マネジメント | 6,100億円 | 5,115億円 | 809億円 | 13.3% |
| その他 | 3,115億円 | 2,883億円 | 102億円 | 3.3% |
| 施設営業 | 2,450億円 | 2,441億円 | 463億円 | 18.9% |
| 調整額 | ▲1,457億円 | — | ▲625億円セグメント間取引消去△19億65百万円と、各報告セグメントに配分していない全社費用△605億23百万円 | — |
| 連結 | 27,097億円 | 27,097億円 | 4,451億円 | — |
★★5つの報告セグメントは商品・サービス別です。★★★賃貸が外部顧客への売上高の34.6%、分譲が26.9%で、この2つで6割を超えます。★★★部門の利益は営業利益ではありません。会社は「セグメント利益(事業利益)又は損失は、連結損益計算書の営業利益又は損失に、持分法投資損益(不動産分譲を目的とした関係会社株式売却損益含む)および固定資産売却損益を加えた金額と調整を行っています」と記載しています。★5部門の営業利益の合計は4,602億76百万円、調整額△624億88百万円を引くと連結の営業利益3,977億88百万円になります。★★事業利益では4,451億20百万円で、差の473億32百万円は持分法投資損益△44億22百万円と固定資産売却損益517億54百万円です。★★★分譲の事業利益1,931億82百万円には固定資産売却損益517億54百万円が含まれます。営業利益だけなら1,435億1百万円で、賃貸(1,815億65百万円)を下回ります。★減損損失は197億57百万円(賃貸191億12百万円ほか)で、前期の108億94百万円から増えています。
「部門の利益」が何を指すかは会社によって違います。掲載している会社の基準の一覧を用語集に置いています。
地域別の売上
地域別の売上高2026年3月期
- 日本
- その他
2026年3月期の地域別の売上高です。会社が有価証券報告書の注記「関連情報 2.地域ごとの情報」よりで開示した区分をそのまま用いており、当サイトで分類し直したものではありません。★★★会社が開示している内訳はこの2区分だけです。日本2兆3,638億95百万円(87.2%)、その他3,458億51百万円(12.8%)で、2区分の合計は連結の売上高2兆7,097億47百万円と一致します(割合は当サイトの計算)。★前期は日本2兆3,064億27百万円・その他3,189億35百万円でした。★★有形固定資産は3区分で開示されています。日本3兆3,370億83百万円・米国8,337億58百万円・その他3,808億79百万円(合計4兆5,517億21百万円)。★★★米国が有形固定資産の18.3%を占めており、売上の割合より大きい形です(当サイトの計算)。★会社は米国・英国でオフィスビル等の賃貸と分譲、マレーシア・台湾で商業施設の賃貸、米国ハワイ州でリゾート施設の営業を行っていると記載しています。
最新の決算
2026年4〜6月期(2027年3月期 第1四半期)2026-08-07 公表
| 項目 | 2026年4〜6月期(2027年3月期 第1四半期) | 2025年4〜6月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 6,169億円 | 8,023億円 | -23.1% |
| 営業利益 | 1,035億円 | 1,601億円 | -35.4% |
| 経常利益 | 895億円 | 1,440億円 | -37.9% |
| 純利益 | 758億円 | 1,242億円 | -39.0% |
| 売上高営業利益率 | 16.8% | 20.0% | — |
会社が公表した決算資料の数値です。当サイトが原文を翻訳・加工したものではありません。増減は前年の同じ期間との比較です。★3か月(2026年4月1日〜6月30日)の数値です。純利益は親会社株主に帰属する四半期純利益。★★★売上高は23.1%減、営業利益は35.4%減、経常利益は37.9%減、純利益は39.0%減でした。★会社が示す事業利益も1,045億83百万円で44.3%減です。★★前年同期(2025年4〜6月期)は売上高が27.3%増・営業利益が58.1%増と大きく伸びた期でした。★★★当サイトは減収減益の理由を書きません。会社が要因を数値で示していないためです。★通期の予想は増収増益(売上高3.3%増・営業利益3.1%増)なので、この四半期の落ち込みは通期の予想には織り込まれた形です。★自己資本比率は31.4%(前期末32.4%)。
会社が公表している今期の見通し
2027年3月期2026-08-07 公表
| 項目 | 会社の見通し | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 28,000億円 | +3.3% |
| 営業利益 | 4,100億円 | +3.1% |
| 経常利益 | 3,150億円 | +0.5% |
| 純利益 | 2,850億円 | +2.3% |
| 1株あたり配当金 | 37円 | — |
これは会社が公表した数値であり、当サイトの予測ではありません。★純利益は親会社株主に帰属する当期純利益です。1株当たり当期純利益の予想は105円77銭。★★会社は事業利益4,500億円(1.1%増)も同じ表で示しています。当サイトの表には売上高・営業利益・経常利益・当期純利益だけを載せています。★増収増益の予想です。★配当予想は年37円(中間18円50銭・期末18円50銭)で、2026年3月期の35円から2円の増配です。★会社は「直近に公表されている業績予想からの修正の有無:無」としています。会社は、実際の業績がこの数値と大きく異なることがありうる旨を資料に記載しています。
長期経営方針
グループ長期経営方針「& INNOVATION 2030」2024年4月策定・2026年度と2030年度前後の目標
会社が掲げる「ありたい姿」は「産業デベロッパーとして、社会の付加価値の創出に貢献」です。
経営目標(財務)
| 指標 | 2026年3月期の実績 | 会社が掲げた目標 |
|---|---|---|
| 事業利益(2026年度) | 4,451億20百万円 | 4,400億円以上 |
| 当期純利益(2026年度) | 2,786億84百万円 | 2,700億円以上 |
| ROE(2026年度) | 8.7% | 8.5%以上 |
| ROE(2030年度前後) | 8.7% | 10%以上 |
| ROA(事業利益÷総資産・2030年度前後) | — | 5%以上 |
| 総還元性向(2024〜2026年度) | — | 毎期50%以上 |
| 配当性向(2024〜2026年度) | 46.1% | 毎期35%程度 |
これは会社が公表した計画であり、当サイトの予測でも評価でもありません。目標の言い回しは資料の表現をそのまま用いています。計画は見直されることがあります。★★★会社は2026年度の利益目標(事業利益・純利益)とROE目標を1年前倒しで達成したと有価証券報告書に記載しています。2026年3月期の実績は事業利益4,451億20百万円・当期純利益2,786億84百万円・ROE8.7%で、いずれも目標を上回りました(当サイトの比較)。★事業利益は「営業利益+持分法投資損益(不動産分譲を目的とした関係会社株式売却損益含む)+固定資産売却損益」、ROAは「事業利益÷総資産(期首期末平均)」と定義されています。★★バランスシートの目標は総資産9兆円程度・有利子負債4.5兆円程度・D/Eレシオ1.2〜1.5倍程度(いずれも2026年度)です。★2026年3月期末の総資産は10兆1,034億74百万円で、目標の9兆円程度を上回っています(当サイトの比較)。★★キャッシュの配分(2024〜2026年度の累計)は、基礎営業CF 1兆円程度・資産回収2兆円程度をキャッシュインとし、成長投資2兆円程度・戦略的資金0.6兆円程度・株主還元0.4兆円程度をキャッシュアウトとしています。★★政策保有株式は2026年度までの3年間で50%削減するとしています。★事業戦略は「三本の道」(コア事業の更なる成長/新たなアセットクラスへの展開/新事業領域の探索、事業機会獲得)です。★為替の前提は120円/ドル〜140円/ドルと記載されています。
アメリカの対応企業
サイモン・プロパティー・グループSPG
商業施設の賃貸という点で重なる。三井不動産は「オフィスビルおよび商業施設等の賃貸」を賃貸事業として行い、サイモン・プロパティー・グループはモールを中心とする不動産事業の単一セグメント。★★★ただし三井不動産は分譲(外部売上の26.9%)を持ち、サイモン・プロパティー・グループには対応する事業が無い。★規模はサイモン・プロパティー・グループ(63億64百万ドル・基準日のレートで約1兆120億円)が三井不動産(2兆7,097億円)の0.37倍で、日本側のほうが大きい。
★★商業施設の賃貸という点で重なります。三井不動産は「オフィスビルおよび商業施設等の賃貸」を賃貸事業として行い、サイモン・プロパティー・グループはモールを中心とする不動産事業の単一セグメントです。★★★ただし三井不動産は分譲(外部売上の26.9%)を持ち、サイモン・プロパティー・グループには対応する事業がありません。★規模はサイモン・プロパティー・グループ(63億64百万ドル・基準日のレートで約1兆120億円)が三井不動産(2兆7,097億円)の0.37倍で、日本側のほうが大きい形です。★★株主資本比率も三井不動産32.4%、サイモン・プロパティー・グループ12.8%と違います。
売上高を三井不動産と並べる- サイモン・プロパティー・グループ1.0兆円FY2025
- 三井不動産2.7兆円直近の通期
- サイモン・プロパティー・グループ11.2兆円2026-08-22 時点
- 三井不動産4.1兆円2026-08-22 時点
プロロジスPLD
物流施設という点で重なる。三井不動産は三井不動産ロジスティクスリートマネジメント㈱を通じて物流施設の不動産投資信託の資産運用を行い、プロロジスは物流施設の賃貸と開発が売上の93.3%。★★ただし事業の幅が違う。三井不動産は賃貸・分譲・マネジメント・施設営業ほか5部門、プロロジスは2部門。★規模はプロロジス(87億90百万ドル・約1兆3,977億円)が三井不動産(2兆7,097億円)の0.52倍。
★★物流施設という点で重なります。三井不動産は三井不動産ロジスティクスリートマネジメント㈱を通じて物流施設の不動産投資信託の資産運用を行い、プロロジスは物流施設の賃貸と開発が売上の93.3%です。★★ただし事業の幅が違います。三井不動産は賃貸・分譲・マネジメント・施設営業ほか5部門、プロロジスは2部門です。★規模はプロロジス(87億90百万ドル・約1兆3,977億円)が三井不動産(2兆7,097億円)の0.52倍です。★★株主資本比率はプロロジス53.9%で、日米5社で最も高い水準です。
売上高を三井不動産と並べる- プロロジス1.4兆円FY2025
- 三井不動産2.7兆円直近の通期
- プロロジス21.0兆円2026-08-22 時点
- 三井不動産4.1兆円2026-08-22 時点
アメリカン・タワーAMT
不動産という点だけが重なる。★★★アメリカン・タワーは通信塔とデータセンターを貸す会社で、三井不動産のようなオフィス・商業施設・住宅の開発や分譲を行っていない。★★株主資本比率も大きく違う。アメリカン・タワー5.8%に対し三井不動産32.4%。★規模はアメリカン・タワー(106億45百万ドル・約1兆6,926億円)が三井不動産(2兆7,097億円)の0.62倍。
不動産という点だけが重なります。★★★アメリカン・タワーは通信塔とデータセンターを貸す会社で、三井不動産のようなオフィス・商業施設・住宅の開発や分譲を行っていません。★★★株主資本比率も大きく違います。アメリカン・タワー5.8%に対し三井不動産32.4%です。★規模はアメリカン・タワー(106億45百万ドル・約1兆6,926億円)が三井不動産(2兆7,097億円)の0.62倍です。★★アメリカン・タワーは通期の見通しをGAAPの金額で示しており、三井不動産と同じ形です。
売上高を三井不動産と並べる- アメリカン・タワー1.7兆円FY2025
- 三井不動産2.7兆円直近の通期
- アメリカン・タワー13.0兆円2026-08-22 時点
- 三井不動産4.1兆円2026-08-22 時点
三井不動産は日本基準、米国3社は米国会計基準です。売上高の範囲は完全には一致しません。米ドルはページ下部に記載の基準日のレートで円換算しています。
★★★日米5社で売上高が最も大きいのが三井不動産です。2兆7,097億47百万円は、最大の米国企業アメリカン・タワー(約1兆6,926億円)の1.6倍です(当サイトの計算)。
★★★売上の中身が違います。三井不動産は分譲(物件の販売)が外部売上の26.9%を占め、新築請負事業等の「その他」も10.6%あります。米国3社にこれに当たる事業はありません。サイモン・プロパティー・グループは賃料収入が売上の91.7%、プロロジスは物流施設の賃貸と開発が93.3%です。
★★★部門の利益の定義が5社で5通りです。三井不動産は「事業利益」(営業利益+持分法投資損益+固定資産売却損益)、三菱地所は営業利益ベース、プロロジスとアメリカン・タワーは減価償却費を引く前の金額、サイモン・プロパティー・グループは報告セグメントが単一で部門の利益がありません。
★★そのため部門の利益率を5社で並べることはしていません。プロロジスの不動産事業は75.5%、アメリカン・タワーの米国・カナダは80.3%と高く出ますが、これは減価償却費を引く前の数字です。
★★通期の見通しの出し方も分かれます。三井不動産・三菱地所・アメリカン・タワーは金額で示し、プロロジスとサイモン・プロパティー・グループは1株当たりの範囲だけです。そのためこの2社のページには「今期の見通し」の節がありません。
★決算期は三井不動産が3月末、米国3社はいずれも12月末です。ただし直近の四半期はどれも2026年4〜6月期なので、同じ3か月で比べられます。
よくある質問
三井不動産に対応する米国企業はどこですか?
★★★正面から重なる会社はありません。三井不動産は開発から賃貸・分譲・マネジメント・施設営業までを手がける総合デベロッパーで、米国の3社はいずれも1つの資産に絞って貸すREITだからです。★★とくに分譲(外部売上の26.9%)に当たる事業を米国3社は持っていません。★★商業施設の賃貸ではサイモン・プロパティー・グループ、物流施設ではプロロジスが近い形です。★規模はサイモン・プロパティー・グループ(約1兆120億円)が三井不動産(2兆7,097億円)の0.37倍、プロロジス(約1兆3,977億円)が0.52倍、アメリカン・タワー(約1兆6,926億円)が0.62倍で、いずれも日本側のほうが大きい形です。★当サイトが載せている22業界で、対応関係に◎(正面から重なる)が1件も無いのは不動産だけです。
なぜ部門の利益が「事業利益」なのですか?
★★★会社がそう定義しているためです。有価証券報告書の注記に「セグメント利益(事業利益)又は損失は、連結損益計算書の営業利益又は損失に、持分法投資損益(不動産分譲を目的とした関係会社株式売却損益含む)および固定資産売却損益を加えた金額と調整を行っています」と記載されています。★2026年3月期は営業利益3,977億88百万円に対し、事業利益4,451億20百万円で、差は473億32百万円(持分法投資損益△44億22百万円と固定資産売却損益517億54百万円)です。★★決算短信の1ページ目にも「事業利益」の欄が並んでおり、会社が主要な指標として使っていることが読み取れます。★★三菱地所も「事業利益」を使いますが、定義は「営業利益+持分法投資損益」で、固定資産売却損益を含めません。★当サイトは会社の定義をそのまま書いています。
分譲の利益が賃貸を上回っているのはなぜですか?
★★分譲部門の事業利益1,931億82百万円のうち、517億54百万円は固定資産売却損益です(会社の表)。★営業利益だけなら1,435億1百万円で、賃貸部門の1,815億65百万円を下回ります。★★前期の分譲部門の固定資産売却損益は287億69百万円でしたので、1.8倍に増えています(当サイトの計算)。★★会社は長期経営方針で「保有・開発・マネジメント」のビジネスモデルを掲げ、「開発:資産の売却による付加価値の顕在化、『開発利益(売却益)』の享受」と説明しています。★★★当サイトはこの売却が続くかどうかを述べません。
1株当たり配当金が2025年3月期に下がったのはなぜですか?
★★★株式分割によるものです。2025年3月期に発行済株式総数が9億3,687万7千株から27億8,218万9千株へ増えています。★1株当たり配当金は84円から31円になりましたが、分割前の基準に直せば減配ではありません。★1株当たり当期純利益も分割後の基準にそろえて表示されています(2024年3月期80円19銭 → 2025年3月期89円26銭)。★★当サイトの5期の表は、会社が有価証券報告書に載せた値をそのまま写しています。★2026年3月期は35円、2027年3月期の予想は37円です。
発行済株式数のところに注記があるのはなぜですか?
★★★有価証券報告書の提出後に自己株式を消却しているためです。有価証券報告書(2026年6月24日提出)の発行済株式総数は27億5,591万4,511株ですが、2027年3月期第1四半期の決算短信(2026年6月30日現在)は27億1,853万5,953株と印字しています。差の3,737万8,558株は消却されたものです。★★当サイトの時価総額は決算短信の27億1,853万5,953株で計算しています。そのまま使うと時価総額が1.4%多く出ます。★会社は同じ日に「自己株式の消却に関するお知らせ」も開示しています。★★日本では四半期報告書が廃止され、四半期の株式数は決算短信にしか出ません。★三菱地所・大阪ガスでも同じ形の直しを入れています。
直近の四半期が大幅な減収減益なのはなぜですか?
★★2026年4〜6月期は売上高6,169億30百万円(23.1%減)・営業利益1,035億7百万円(35.4%減)・事業利益1,045億83百万円(44.3%減)・純利益758億18百万円(39.0%減)でした。★前年同期(2025年4〜6月期)は売上高が27.3%増・営業利益が58.1%増と大きく伸びた期で、その反動という形です。★★★当サイトは理由を書きません。会社が要因を数値で示していないためです。★★通期の予想は増収増益で、売上高2兆8,000億円(3.3%増)・営業利益4,100億円(3.1%増)・当期純利益2,850億円(2.3%増)としています。★★不動産の売上には物件の売却が含まれるため、四半期ごとの振れが大きくなります。★三菱地所は同じ四半期に営業収益39.4%増・純利益198.3%増で、正反対の動きをしています。
長期経営方針の目標はどうなっていますか?
★★「& INNOVATION 2030」(2024年4月策定)は、2026年度に事業利益4,400億円以上・純利益2,700億円以上・ROE8.5%以上を掲げています。★★★会社は有価証券報告書に「2026年度の定量目標のうち、利益目標である事業利益・純利益およびROE目標は1年前倒しで達成しております」と記載しており、2026年3月期の実績(事業利益4,451億20百万円・当期純利益2,786億84百万円・ROE8.7%)はいずれも目標を上回っています(当サイトの比較)。★2030年度前後の目標はROE10%以上・ROA5%以上・EPS成長率+8%/年以上です。★★株主還元は2024〜2026年度で総還元性向 毎期50%以上・配当性向 毎期35%程度・累進配当としています。★ありたい姿は「産業デベロッパーとして、社会の付加価値の創出に貢献」、事業戦略は「三本の道」(コア事業の更なる成長/新たなアセットクラスへの展開/新事業領域の探索、事業機会獲得)です。
数値はいつ時点のものですか?
5期の推移・部門別・地域別・従業員数は2026年3月期の有価証券報告書(2026年6月24日提出)、長期経営方針の目標は2024年4月公表の「& INNOVATION 2030」、直近の決算と通期の予想・発行済株式数は2026年8月7日公表の第1四半期決算短信によります。株価と時価総額はページ上部に記載した基準日の値です。
数値の基準日と出典
- 決算(通年)
- 2026年3月期(2026-03-31 期末)
- 決算(四半期)
- 2026年4〜6月期(2027年3月期 第1四半期)/2026-08-07 公表
- IR資料の確認日
- 2026-08-22
部門別・地域別の売上高、四半期決算、今期の見通し、長期経営方針は、同社のIRサイトで公開されている次の資料から当サイトが書き写しました(有価証券報告書(2026年3月期)(2026-06-24 公表)/2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)(2026-08-07 公表)/グループ長期経営方針「& INNOVATION 2030」(2024-04-01 公表))。5期の推移(売上高・利益・総資産・キャッシュ・フロー等)と従業員数は金融庁EDINETに提出された有価証券報告書によります。発行済株式数は、その後に株式数が変わっているため、2027年3月期 第1四半期決算短信 (2026年8月7日公表)から当サイトが書き写しました。
投資判断は自己責任で行ってください。
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数値は基準日時点のものです。最新の情報は各社の開示資料をご確認ください。