ユニ・チャーム
基本情報
- 正式社名
- ユニ・チャーム株式会社
- 英文社名
- Unicharm Corporation
- 証券コード
- 8113(東京証券取引所)
- 会計基準
- IFRS
- 発行済株式数
- 1,862,502,957 株
- ROE(自己資本利益率)
- 8.3%2025年12月期
- 1株あたり配当金
- 18 円2025年12月期
- 従業員数
- 16,542 人2025年12月期末・有価証券報告書
売上高と利益の推移
財務ハイライト(過去5期)
親会社の所有者に帰属する当期利益・ROE
資産合計・親会社所有者帰属持分・持分比率
キャッシュ・フロー
1株当たり当期純利益(EPS)
| 決算期 | 売上高 | 前期比 | 営業利益 | 営業利益率 | 税引前利益 | 純利益 | 純利益率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025年12月期2025-12-31期末 | 9,453億円 | -4.4% | 1,089億円 | 11.5% | 1,054億円 | 652億円 | 6.9% |
| 2024年12月期2024-12-31期末 | 9,890億円 | +5.0% | 1,385億円 | 14.0% | 1,345億円 | 818億円 | 8.3% |
| 2023年12月期2023-12-31期末 | 9,418億円 | +4.9% | 1,280億円 | 13.6% | 1,323億円 | 861億円 | 9.1% |
| 2022年12月期2022-12-31期末 | 8,980億円 | +14.7% | 1,196億円 | 13.3% | 1,157億円 | 676億円 | 7.5% |
| 2021年12月期2021-12-31期末 | 7,827億円 | — | 1,225億円 | 15.6% | 1,220億円 | 727億円 | 9.3% |
直近5期の通年決算です。出典は金融庁EDINETに提出された有価証券報告書で、利益は同報告書の「主要な経営指標等の推移」によります。日本企業は円で決算を出すため、円換算はしていません。図の売上高と利益は同じ物差しで並べているので、棒の高さの差がそのまま利益の大きさにあたります。利益はコア営業利益です。会社は有価証券報告書の注記で「当社グループの経常的な事業業績を測る指標として有用な情報であり、売上総利益から販売費及び一般管理費を控除して算出しております」と定義しており、5期とも同じ定義で載せています。セグメント別の利益もこの指標です。純利益は「親会社の所有者に帰属する当期利益」、持分は「親会社の所有者に帰属する持分」です。1株当たりの指標は、2025年1月1日を効力発生日とする株式分割(1株につき3株)が第62期の期首に行われたと仮定して算定されています。
事業の概要
パーソナルケア
紙おむつ・生理用品・大人用排泄ケア。売上の8割を占める主力
利益構成比76.4%832億円・利益率10.7%
- 連結売上高の81.9%。会社の主力そのもの
- ウェルネスケア(大人用)・フェミニンケア・ベビーケアの3分野
- 2025年12月期は前期から518億円の減収
- ウェルネスケア関連商品
- フェミニンケア関連商品
- ベビーケア関連商品
ペットケア
ペットフードとペットトイレタリー。利益率は3部門で最も高い
利益構成比22.1%241億円・利益率15.4%
- コア営業利益率15.4%で、パーソナルケアの10.7%を上回る
- 3部門で唯一、2025年12月期に増収(74億円増)
- 連結売上高に占める割合は16.5%
- ペットフード関連商品
- ペットトイレタリー関連商品
その他
産業用資材関連商品。3部門で唯一、部門間の売上がある
利益構成比1.5%16億円・利益率10.9%
- 連結売上高に占める割合は1.6%
- セグメント間の売上高118百万円は、この部門にだけある
- 産業用資材関連商品
注目ポイント
- 2025年12月期は減収減益だった売上高は9,890億円から9,453億円へ4.4%減り、コア営業利益は1,385億円から1,089億円へ21.4%減った。ROEは11.1%から8.3%へ低下している。5期のうち売上高が前期を下回ったのはこの期だけである。
- 減収の中身は中国地域別の売上高で、中国が1,073億円から780億円へ293億円減っている。連結全体の減少額437億円の3分の2にあたる。日本は3,399億円から3,425億円へ増えている。
- 利益率が高いのはペットケアコア営業利益率はペットケアが15.4%で、主力のパーソナルケア10.7%を上回る。売上に占める割合は16.5%だが、利益では22.1%を占める。
- 利益の指標は営業利益ではなくコア営業利益会社は有価証券報告書に営業利益ではなくコア営業利益を載せている。売上総利益から販売費及び一般管理費を控除して算出したもので、事業の経常的な業績を測る指標として会社が定義している。セグメントごとの業績評価にも同じ指標を用いている。
部門ごとの売上と利益
2025年12月期有価証券報告書のセグメント注記より
| 部門 | 売上高 | うち外部顧客向け | 部門の利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| パーソナルケア | 7,744億円 | 7,744億円 | 832億円 | 10.7% |
| ペットケア | 1,561億円 | 1,561億円 | 241億円 | 15.4% |
| その他 | 149億円 | 148億円 | 16億円 | 10.9% |
| 消去または全社 | ▲1億円 | — | — | — |
| 合計 | 9,453億円 | — | 1,089億円 | 11.5% |
利益はコア営業利益(売上総利益から販売費及び一般管理費を控除したもの)で、会社がセグメントの業績評価に用いている指標です。セグメント間の売上高は「その他」に118百万円あるだけで、消去すると連結の9,452億円になります。表の金額は会社の記載どおりで、百万円未満の四捨五入により部門の足し算と合計が1百万円ずれる箇所があります。
地域別の売上
連結(外部顧客への売上高)2025年12月期
2025年12月期の外部顧客への売上高です。会社が決算説明会資料で開示した区分をそのまま用いており、当サイトで分類し直したものではありません。★会社が有価証券報告書で「連結会社の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております」と記載している区分です。売り先の所在地による区分ではありません。アジアに属する主な国は、会社の注記によればインドネシア・タイ・ベトナム・インドです。百万円未満の四捨五入により、内訳の足し算と合計が2百万円ずれます。
最新の決算
2026年12月期 中間期(2026年1〜6月)2026-08-05 公表
| 項目 | 2026年12月期 中間期(2026年1〜6月) | 2025年1〜6月 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 4,871億円 | 4,642億円 | +4.9% |
| コア営業利益 | 650億円 | 570億円 | +14.1% |
| 純利益 | 410億円 | 418億円 | -1.9% |
| 売上高営業利益率 | 13.3% | 12.3% | — |
会社が公表した決算資料の数値です。当サイトが原文を翻訳・加工したものではありません。増減は前年の同じ期間との比較です。純利益は親会社の所有者に帰属する中間利益。売上高とコア営業利益は増えているが、純利益は1.9%減っている。会社はこの期に連結の範囲へ1社(Nutrire Industria de Alimentos Ltda.)を加えている。
会社が公表している今期の見通し
2026年12月期2026-08-05 公表
| 項目 | 会社の見通し | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 10,150億円 | +7.4% |
| コア営業利益 | 1,130億円 | +3.8% |
| 純利益 | 700億円 | +7.3% |
| 売上高営業利益率 | 11.1% | — |
| 1株あたり配当金 | 22円 | — |
- 会社は中間期の決算短信で、直近に公表していた業績予想を修正したと記載している
- 1株当たり配当金の予想は年間22円(中間11円・期末11円)で、2025年12月期の18円から4円の増配
これは会社が公表した数値であり、当サイトの予測ではありません。会社が2026年8月5日に公表した数値です。基本的1株当たり当期利益の予想は40円68銭です。会社は、実際の業績がこの数値と大きく異なることがありうる旨を資料に記載しています。
中期経営計画
第13次中期経営計画2026年〜2030年の5年間
会社が掲げる「2030年ありたい姿」は「世界No.1の価値創造を追求し、独自の商品・サービスを通じて「共生社会」の実現と企業価値の向上を目指す」です。
前の中期経営計画は「第12次中期経営計画(2024年〜2025年)」でした。
「3つのR」による構造変革2026年〜2030年の5年間
| 柱 |
|---|
| 1RenaissanceAI×感性AI×感性が導く「人間中心」への回帰。AI活用で人の痛みや不快に寄り添い、潜在的不快を解消してヒットの再現性を最大化する。他社が模倣できない「絶対的価値」の創造を目指す。 |
| 2Rebirth脱・製造業新興市場を制する「脱・製造業」への新生。OEM活用による「最適生産」へ転換し、圧倒的なスピードとコスト競争力で新興国の成長(ボリュームゾーン)を獲得する。新興市場での「シェア向上」と「収益改善」の両立を目指す。 |
| 3Resonance共創価値顧客・社会との「共創価値」の「最大化」。Love Your Possibilities に基づき社会課題の解決を成長エンジンへ昇華させる。企業価値(PBR)の最大化と持続的成長を目指す。 |
会社が「『3つのR』による構造変革で、『非連続な成長』を実現」として掲げているものです。あわせて2030年のありたい姿として、相対価値目標に「世界No.1」、絶対価値目標に「時価総額4兆円」と「共生社会の実現」を置いています。コーポレート・ブランド・エッセンスは「Love Your Possibilities」です。
経営目標(財務)
| 指標 | 2025年実績 | 会社が掲げた目標 |
|---|---|---|
| 売上高 | 9,453億円 | 1.3兆円(コミットメント) / 1.5兆円(チャレンジ) |
| コア営業利益率 | 11.5% | 15%(コミットメント) / 17%(チャレンジ) |
| ROE | 8.3% | 15%(コミットメント) / 17%(チャレンジ) |
| 時価総額 | — | 4兆円(2030年ありたい姿) |
これは会社が公表した計画であり、当サイトの予測でも評価でもありません。目標の言い回しは資料の表現をそのまま用いています。計画は見直されることがあります。★会社は2030年の財務目標を「コミットメント」と「チャレンジ」の2段で示しています。売上高のCAGRはコミットメントが7%程度、チャレンジが10%程度(いずれも2025年から2030年)。会社は資料に、実際の業績が競合状況・為替の変動等により計画と大幅に異なる可能性がある旨を記載しています。
アメリカの対応企業
P&GPG
紙おむつと生理用品で正面から重なる。P&Gのベビー/フェミニン/ファミリーケアがこれにあたる
報告セグメントは5つで、10-K(FY2026)から取得した構成比はファブリック&ホームケア34.8%、ベビー/フェミニン/ファミリーケア23.4%、ビューティ18.4%、ヘルスケア14.3%、グルーミング7.9%。ユニ・チャームと重なるのはベビー/フェミニン/ファミリーケアの範囲で、P&Gの売上の4分の1にあたる。P&Gは洗剤・ヘアケア・化粧品を広く手がけるが、ユニ・チャームはこれらを扱っていない。
売上高をユニ・チャームと並べる- P&G13.9兆円FY2026
- ユニ・チャーム9,453億円直近の通期
- P&G53.5兆円2026-08-17 時点
- ユニ・チャーム1.8兆円2026-08-17 時点
キンバリークラークKMB
紙おむつと生理用品で重なるが、キンバリークラークは地域で区切っており製品ごとの内訳を開示していない
10-K(FY2025)によれば、継続事業は North America と International Personal Care の2つの報告セグメントに再編されており、**製品ではなく地域で区切っている**。SEC登録の業種は SIC 2670(加工紙・板紙製品)。紙おむつと生理用品という主力がユニ・チャームのパーソナルケア(連結売上の82%)と正面から重なる。ただしキンバリークラークはペットケアを手がけない。
売上高をユニ・チャームと並べる- キンバリークラーク2.6兆円FY2025
- ユニ・チャーム9,453億円直近の通期
- キンバリークラーク5.8兆円2026-08-17 時点
- ユニ・チャーム1.8兆円2026-08-17 時点
コルゲート・パルモリーブCL
ペット事業でのみ重なる
10-Kのセグメント表は Oral, Personal and Home Care と Pet Nutrition の2区分で、構成比は77.4%と22.6%。**ペット関連を大きな柱として持つ点がユニ・チャームと似ている**(ユニ・チャームのペットケアは売上の16.5%)。ただしコルゲートのペット事業はヒルズのペットフードが中心で、ユニ・チャームはペットトイレタリーも手がける。オーラルケアやホームケアはユニ・チャームにない。
売上高をユニ・チャームと並べる- コルゲート・パルモリーブ3.2兆円FY2025
- ユニ・チャーム9,453億円直近の通期
- コルゲート・パルモリーブ11.7兆円2026-08-17 時点
- ユニ・チャーム1.8兆円2026-08-17 時点
4社とも決算期と会計基準の組み合わせが異なるため、売上高の範囲は完全には一致しません。米ドルはページ下部に記載の基準日のレートで円換算しています。
よくある質問
ユニ・チャームと正面から重なるアメリカの会社はどこですか?
キンバリークラークです。紙おむつと生理用品という主力が重なります。P&Gはベビー/フェミニン/ファミリーケアの範囲で重なりますが、同社の売上の4分の1にとどまります。コルゲート・パルモリーブはペット関連を大きな柱として持つ点が似ています。
コア営業利益とは何ですか?
会社が有価証券報告書で「当社グループの経常的な事業業績を測る指標として有用な情報であり、売上総利益から販売費及び一般管理費を控除して算出しております」と定義している指標です。ユニ・チャームは営業利益ではなくこの指標を「主要な経営指標等の推移」に載せており、セグメントごとの業績評価にも用いています。当サイトも会社の呼び方に合わせています。
2025年12月期はなぜ減収減益だったのですか?
売上高は9,890億円から9,453億円へ4.4%、コア営業利益は1,385億円から1,089億円へ21.4%減りました。地域別の内訳では中国が1,073億円から780億円へ293億円減っており、連結全体の減少額437億円の3分の2にあたります。会社は第13次中期経営計画の資料で、第12次計画の課題として「WC、PCの成長加速不足」「商品・ブランド優位性、差別性縮小」「EC・デジタルチャネル対応の遅れ」「価格戦略やサプライチェーンの機動力不足」の4点を挙げています。
地域別の売上は、売り先の国ですか?
違います。有価証券報告書によれば「連結会社の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております」とあり、グループ会社がどこにあるかによる区分です。同じ日用品でも花王は顧客の所在地に基づく区分で開示しており、両社を地域別に単純比較することはできません。なお、アジアに属する主な国は会社の注記によればインドネシア・タイ・ベトナム・インドです。
2030年の目標が2つあるのはなぜですか?
会社が「コミットメント」と「チャレンジ」の2段で示しているためです。売上高はコミットメントが1.3兆円(2025年からの年平均成長率7%程度)、チャレンジが1.5兆円(同10%程度)。コア営業利益率とROEもそれぞれ15%と17%が示されています。会社は1.5兆円を「世界No.1への試金石」と表現しています。
数値はいつ時点のものですか?
決算数値は各社の直近の年次報告書(米国は10-K、日本は有価証券報告書)によります。決算期は会社ごとに異なり、ユニ・チャームは12月末、P&Gは6月末、コルゲート・パルモリーブとキンバリークラークは12月末です。中間期の実績と今期の見通しは、会社が2026年8月5日に公表した決算短信によります。株価と時価総額はページ下部に記載した基準日の値です。
数値の基準日と出典
- 決算(通年)
- 2025年12月期(2025-12-31 期末)
- 決算(四半期)
- 2026年12月期 中間期(2026年1〜6月)/2026-08-05 公表
- IR資料の確認日
- 2026-08-17
部門別・地域別の売上高、四半期決算、今期の見通し、中期経営計画は、同社のIRサイトで公開されている次の資料から当サイトが書き写しました(有価証券報告書(2025年12月期・第66期)(2026-03-19 公表)/2026年12月期 第2四半期(中間期)決算短信(2026-08-05 公表)/第13次中期経営計画(FY2026〜FY2030)(2026-02-12 公表))。5期の推移(売上高・利益・総資産・キャッシュ・フロー等)と発行済株式数・従業員数は、金融庁EDINETに提出された有価証券報告書によります。
投資判断は自己責任で行ってください。
当サイトは特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
数値は基準日時点のものです。最新の情報は各社の開示資料をご確認ください。