日用品の米国株 — 日本企業から見る対応表
この業界は、これまでと違って読者が製品を毎日手に取っています。
パンパースはP&G、クリネックスはキンバリークラーク、コルゲートの歯磨きはコルゲート・パルモリーブの製品です。日本のドラッグストアの棚で、花王のメリーズやユニ・チャームのムーニーと並んでいます。
そのため、このページには初めて◎(直接競合)が付きます。日米の会社が、同じ棚で同じ買い物客を取り合っているからです。
この業界の日本の顔ぶれ
アメリカの対応企業
| 企業 | ティッカー | 事業 | 売上高 | 掲載企業内シェア | 時価総額 | 対応の濃さ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| P>he Procter & Gamble Company | PG | ファブリック&ホームケア、ベビー/フェミニン/ファミリーケア、ビューティ、ヘルスケア、グルーミングの5セグメント。 | 13.9兆円FY2026 · 米国基準 | 70.3% | 53.5兆円 | 花王 ◎ ユニ・チャーム ◎ ライオン ○ |
| コルゲート・パルモリーブColgate-Palmolive Company | CL | オーラル・パーソナル・ホームケアと、ペット栄養(ヒルズ)の2区分。ペットが売上の2割を超える。 | 3.2兆円FY2025 · 米国基準 | 16.5% | 11.7兆円 | ライオン ◎ 花王 ○ ユニ・チャーム △ |
| キンバリークラークKimberly-Clark Corporation | KMB | 北米と海外パーソナルケアの2セグメント。事業の売却に伴い、製品ではなく地域で区切る形に変わった。 | 2.6兆円FY2025 · 米国基準 | 13.3% | 5.8兆円 | 花王 ○ ユニ・チャーム ○ ライオン △ |
対応の濃さ:◎ 直接競合(世界市場で同じ製品・顧客を取り合う)/○ 同業(業界は同じだが事業構成が異なる)/△ 部分対応(一部の事業のみ重なる)
規模の比較
日本企業(オレンジ)と米国企業(青)を同じ物差しで並べています。米ドルは基準日のレートで円換算しました。会計基準が異なるため、売上高の範囲は完全には一致しません(各社の基準を併記しています)。上の表のシェアは、掲載した米国企業3社の売上高合計に占める割合です。世界市場でのシェアではありません。
日米の構造の違い
同じ棚に並ぶという意味
これまでの4業界では、日米の会社が同じ売り場に並ぶことはありませんでした。建設機械は建設会社が買うもので、通信は国ごとの免許事業です。
日用品は違います。紙おむつの棚には、P&Gのパンパース、花王のメリーズ、ユニ・チャームのムーニーが並びます。日本の消費者が、日米の会社の製品を並べて選んでいるという点で、この業界は特別です。
ペット事業を持つ会社と持たない会社
日米の両方に、ペット関連の事業を持つ会社があります。
- コルゲート・パルモリーブ — ペット栄養(ヒルズ)が売上の22.6%
- ユニ・チャーム — ペットケアが2つの報告セグメントの1つ。米国のハーツも傘下
- ライオン — 一般用消費財のなかでライオンペットがペットフード・ペット用品を扱う
一方、P&G、キンバリークラーク、花王にはペットの事業がありません。同じ日用品の棚でも、会社によって扱う範囲が違います。
化学品(企業向け)を持つのは日本側だけ
花王にはケミカル事業、ライオンには産業用品事業があります。どちらも消費者ではなく企業に売る事業です。
米国側の3社にこれに当たるセグメントはありません。消費者向けに絞っているのが米国側、企業向けの事業も併せ持つのが日本側、という違いがあります。
キンバリークラークだけ区分が地域
キンバリークラークは10-Kで「事業の売却に伴い、継続事業は地域で定義された2つの報告セグメント(北米・海外パーソナルケア)に再編された」と述べています。
そのため、同社については紙おむつがいくら、ティッシュがいくら、という内訳が分かりません。ユニ・チャームとの対応を◎ではなく○としているのは、製品レベルの重なりを開示資料から確認できないためです。
SECへの登録業種も、キンバリークラークは SIC 2670(加工紙・板紙製品)で、P&Gの2840(石鹸・洗剤・化粧品)やコルゲートの2844(香水・化粧品)とは別の分類になっています。
よくある質問
花王のアメリカ版はどこですか?
洗剤・ヘアケア・化粧品・紙おむつと重なりが最も広いのはP&Gです。日本のドラッグストアでも、花王のアタックとP&Gのアリエール、花王のメリーズとP&Gのパンパースが並んで売られています。
ただし花王は企業向けの化学品事業を持っており、P&Gにこれに当たる事業はありません。
ライオンとコルゲート・パルモリーブが◎なのはなぜですか?
オーラルケアが両社の柱であることに加えて、ペット事業も双方が持つためです。コルゲートはペット栄養(ヒルズ)が売上の22.6%、ライオンは一般用消費財のなかでライオンペットがペットフードを扱っています。事業の組み合わせがよく似ています。
米国3社の日本での売上は分かりますか?
分かりません。3社とも地域別の開示はありますが、日本単独の数字は開示されていません。当サイトは開示された数値だけを載せるため、推定は行いません。
数値はいつ時点のものですか?
売上高は直近の通年決算で、米国企業は米国SEC(証券取引委員会)に提出された年次報告書(10-K)、日本企業は金融庁EDINETに提出された有価証券報告書が出典です。株価と時価総額はページ下部に記載の基準日時点のものです。
各社の決算期はそろっていません。P&Gは6月期、コルゲート・キンバリークラークは12月期、日本側3社は12月期です。会計基準は日本側3社がIFRS、米国側3社が米国基準です。売上高の範囲は完全には一致しないため、表と図には各社の期と会計基準を併記しています。
数値の基準日
- 売上高(米国企業)
- 各社の直近の通年決算(FY2025・FY2026)。出典は米国SEC(証券取引委員会)に提出された年次報告書(10-K)
- 売上高(日本企業)
- 各社の直近の通年決算(2025年12月期)。出典は金融庁EDINETに提出された有価証券報告書
- 株価・時価総額
- 2026-08-15 時点
- 為替
- 1米ドル = 159.31円(2026-08-15 時点)
投資判断は自己責任で行ってください。
当サイトは特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
数値は基準日時点のものです。最新の情報は各社の開示資料をご確認ください。