外食Restaurants
日本の顔ぶれ
- すかいらーくホールディングス報告セグメントは「レストラン事業」のみ。ただし有価証券報告書にブランド別の販売実績があり、ガスト36.0%、レストラン事業その他21.2%、しゃぶ葉13.8%、バーミヤン11.1%、ジョナサン5.5%、夢庵5.3%、資さん5.0%、その他2.3%。3,107店。アメリカではマクドナルドヤム・ブランズスターバックス
- ゼンショーホールディングスグローバルはま寿司25.3%、グローバルすき家24.9%、グローバル中食17.6%、レストラン13.6%、グローバルファストフード8.9%、小売6.1%、本社サポート0.9%の7区分。関係会社174社。アメリカではヤム・ブランズマクドナルドスターバックス
- 日本マクドナルドホールディングスハンバーガーレストラン事業の単一セグメント。日本マクドナルド株式会社が米国マクドナルド・コーポレーションにロイヤルティを支払い、国内のフランチャイジーからはロイヤルティを収受すると記載する。アメリカではマクドナルドヤム・ブランズスターバックス
アメリカの対応企業
スターバックスSBUX
STARBUCKS CORP
10-Kで自社をスペシャルティコーヒーの焙煎・販売・小売の会社と説明する。北米73.9%、インターナショナル21.1%、チャネルデベロップメント5.0%。中国が売上の8.5%。
- 売上高5.9兆円
- 純利益2,947億円
- 時価総額17.0兆円
- 株価94.86USD
- 掲載企業内シェア51.4%
- 決算期FY2025 · 米国基準
- 日本マクドナルドホールディングス
- ゼンショーホールディングス
- すかいらーくホールディングス
マクドナルドMCD
MCDONALDS CORP
報告セグメントは地域3つ。国際運営市場50.7%、米国40.3%、国際開発ライセンス市場&全社9.0%。45,356店の約95%がフランチャイズで、売上高の61.6%は家賃とロイヤルティなどのフランチャイズ収入。日本マクドナルドはこの会社からライセンスを受けている。
- 売上高4.3兆円
- 純利益1.4兆円
- 時価総額26.3兆円
- 株価236.50USD
- 掲載企業内シェア37.2%
- 決算期FY2025 · 米国基準
- 日本マクドナルドホールディングス
- ゼンショーホールディングス
- すかいらーくホールディングス
ヤム・ブランズYUM
YUM BRANDS INC
KFCグローバル43.1%、タコベルグローバル37.6%、ピザハットグローバル12.3%、ハビットバーガーグリル6.9%。ブランドごとに区分を開示する。63,285店の97%がフランチャイズ。2026年にピザハットの売却が決まった。
- 売上高1.3兆円
- 純利益2,475億円
- 時価総額5.9兆円
- 株価138.63USD
- 掲載企業内シェア11.4%
- 決算期FY2025 · 米国基準
- ゼンショーホールディングス
- 日本マクドナルドホールディングス
- すかいらーくホールディングス
カードの下にある「対応する日本企業」は、その米国企業と事業が重なる会社です。
規模の比較
日本企業(オレンジ)と米国企業(青)を同じ物差しで並べています。
日米の構造の違い
日本の会社が、米国の会社に使用料を払っている
日本マクドナルドホールディングスの有価証券報告書には、次の関係が書かれています。
- 日本マクドナルド株式会社は、米国マクドナルド・コーポレーションから許諾されるライセンスに対するロイヤルティーを支払う
- 日本国内では、フランチャイジーにノウハウや商標等のサブ・ライセンスを許諾し、フランチャイジーからロイヤルティーを収受する
つまり日本マクドナルドは、米国の会社から借りた看板を、日本の加盟店に貸し出す立場にあります。
当サイトはこれまで、日本企業が米国企業を保有している例(セブン&アイ・ホールディングス)と、買収した例(日本製鉄)を扱いました。この業界は3例目で、契約でつながっている形です。
ゼンショーとヤム・ブランズは、区分の作りが同じ
ゼンショーホールディングスとヤム・ブランズは、どちらも報告セグメントをブランド単位で開示しています。
- ゼンショーホールディングス — グローバルはま寿司25.3%、グローバルすき家24.9%、グローバル中食17.6%、レストラン13.6%、グローバルファストフード8.9%、小売6.1%、本社サポート0.9%
- ヤム・ブランズ — KFCグローバル43.1%、タコベルグローバル37.6%、ピザハットグローバル12.3%、ハビットバーガーグリル6.9%
複数のブランドを持ち、それぞれを1つの区分として示す作りが共通しています。扱う料理は違いますが、会社の組み立て方が近い組み合わせです。
売上高の大きさを、そのまま店舗網の大きさと読めない
売上高を並べると、次のようになります。
- スターバックス — 371億84百万ドル
- マクドナルド — 268億85百万ドル
- ヤム・ブランズ — 82億14百万ドル
ヤム・ブランズはスターバックスの4分の1以下です。ところが店舗数では、ヤム・ブランズ63,285店・マクドナルド45,356店・スターバックス40,990店の順で、大小が逆になります。
理由は、直営店とフランチャイズ店で売上の計上のされ方が違うためです。直営店は店頭の売上がそのまま計上され、フランチャイズ店は加盟店から受け取る使用料などだけが計上されます。フランチャイズ比率は次のとおりです。
- ヤム・ブランズ — 97%(店頭売上682億95百万ドルに対し、連結の売上高は82億14百万ドル)
- マクドナルド — 約95%(フランチャイズ店の店頭売上1,296億75百万ドルは、連結の売上高268億85百万ドルに入らない)
- スターバックス — 直営が52.5%(40,990店のうち直営21,514店)
日本マクドナルドホールディングスも同じ形で、システムワイドセールス8,886億49百万円に対し、連結の売上高は4,166億2百万円です。すかいらーくホールディングスとゼンショーホールディングスは直営が中心なので、店頭売上と売上高がほぼ重なります。
売上高の大きさを、そのまま店舗の数や規模と読み替えないでください。
すかいらーくは単一セグメントだが、ブランド別の売上は開示している
すかいらーくホールディングスの報告セグメントは「レストラン事業」のみで、部門ごとの利益は開示されていません。会社は「売上総利益率が概ね類似した水準にあり、類似した経済的特徴を共有し、食材の調達、加工、調理及び店舗への配送方法も基本的に共通している」ため集約したと説明しています。
一方、有価証券報告書の「主要ブランド別販売実績」にはブランドごとの売上高と店舗数が載っています。
- ガスト 1,645億89百万円(1,233店)
- レストラン事業その他 968億92百万円(637店)
- しゃぶ葉 631億34百万円(324店)
- バーミヤン 508億63百万円(369店)
- ジョナサン 250億8百万円(154店)/ 夢庵 241億15百万円(174店)/ 資さん 227億78百万円(94店)/ その他 104億15百万円(122店)
8区分の合計4,577億94百万円は、連結の売上収益と一致します。★ただしブランドごとの利益は開示されていないため、米国側と利益で比べることはできません。
スターバックスに対応する日本企業を置いていない
スターバックスは10-Kで自社を「スペシャルティコーヒーの焙煎・販売・小売の会社」と説明しています。
当サイトの日本側3社に、コーヒー専門店を主たる事業とする会社がありません。そのためスターバックスと重なるのは、店舗で飲食を提供するという範囲にとどまります。日本側の顔ぶれの選び方によるもので、対応する会社が存在しないという意味ではありません。
よくある質問
日本マクドナルドと米国マクドナルドは同じ会社ですか?
別の会社です。日本マクドナルドホールディングスは日本の上場会社で、有価証券報告書に「米国マクドナルド・コーポレーションから許諾されるライセンスに対するロイヤルティーを支払っております」と記載されています。
看板と仕組みを借りて、日本で店舗を運営する立場です。
ゼンショーホールディングスとヤム・ブランズはどこが重なるのですか?
双方とも複数の外食ブランドを運営し、報告セグメントをブランド単位で開示しているためです。ゼンショーははま寿司・すき家など7区分、ヤム・ブランズはKFC・タコベル・ピザハットなど。扱う料理は違いますが、会社の組み立て方が近い組み合わせです。
ヤム・ブランズの売上高が小さいのはなぜですか?
63,285店の97%がフランチャイズだからです。加盟店の店頭売上682億95百万ドルは連結の売上高に入らず、そこから受け取るフランチャイズ料とライセンス料(会社は「通常3〜6%」と記載)だけが入ります。連結の売上高82億14百万ドルは、店頭売上の12.0%にあたります。
一方、スターバックスは40,990店のうち直営が21,514店(52.5%)あり、直営店の店頭売上がそのまま計上されます。だから店舗数はヤム・ブランズのほうが多いのに、売上高では逆になります。
数値はそれぞれの10-Kに記載されたものです。売上高の大きさを、そのまま店舗の数や規模と読み替えないでください。
マクドナルドの部門別の内訳はどこから取っていますか?
10-Kの Segment and Geographic Information から当サイトが書き写しました。国際運営市場136億33百万ドル(50.7%)・米国108億25百万ドル(40.3%)・国際開発ライセンス市場&全社24億27百万ドル(9.0%)で、合計が連結の売上高268億85百万ドルと一致します。
★当サイトが自動取得しているXBRLには、この会社の事業別・地域別の次元がありません。10-KのItem 1も他ページへの参照で構成されており、本文に事業の説明がない形式です。そのため自動では取れず、個票を作る際に人が読んで書き写しました。
6社に共通することはありますか?
★★★米国3社はいずれも自己資本(株主資本)がマイナスです(マクドナルド△17億91百万ドル、スターバックス△80億96百万ドル、ヤム・ブランズ△73億25百万ドル)。自社株買いを重ねた結果で、利益が出ていないという意味ではありません。★日本の3社はいずれもプラスで、日本マクドナルドホールディングスの自己資本比率は77.0%です。
★分母が負になるとROEは黒字でもマイナスの値になるため、当サイトは米国3社の個票にROEと株主資本比率を出していません。理由は各社の個票に書いています。
数値はいつ時点のものですか?
決算数値は各社の直近の年次報告書(米国は10-K、日本は有価証券報告書)によります。決算期は会社ごとに異なり、スターバックスは9月末、マクドナルドとヤム・ブランズは12月末、すかいらーくホールディングスと日本マクドナルドホールディングスは12月末、ゼンショーホールディングスは3月末です。株価と時価総額はページ下部の更新日時点の値です。
注記(2件)
- アメリカの対応企業
- 日米それぞれの開示資料(年次報告書・有価証券報告書)でセグメントを突き合わせ、重なりを確認できたものだけを載せています。どこがどう重なるかは下の「日米の構造の違い」で説明しています。
- 規模の比較
- 米ドルはページ下部のレートで円換算しました。会計基準が異なるため、売上高の範囲は完全には一致しません(各社の基準を併記しています)。上のカードの「掲載企業内シェア」は、掲載した米国企業3社の売上高合計に占める割合です。世界市場でのシェアではありません。
出典
売上高・純利益は各社の直近の通年決算(米国企業 FY2025/日本企業 2025年12月期・2026年3月期)によります。出典は米国SEC(証券取引委員会)の年次報告書(10-K)、金融庁EDINETの有価証券報告書、株価はYahoo Finance。金額の円換算は1米ドル = 158.73円、株価と時価総額は1米ドル = 157.06円。
投資判断は自己責任で行ってください。
当サイトは特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
数値は更新時点のものです。最新の情報は各社の開示資料をご確認ください。
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