東京電力ホールディングス

基本情報

正式社名
東京電力ホールディングス株式会社
英文社名
Tokyo Electric Power Company Holdings, Incorporated
証券コード
9501(東京証券取引所)
会計基準
日本基準
発行済株式数
1,607,017,531 株
ROE(自己資本利益率)
▲12.7%2026年3月期
1株あたり配当金
0 円2026年3月期
従業員数
38,341 人2026年3月期末・有価証券報告書

売上高と利益の推移

売上高と経常利益の推移(兆円)(利益率)▲2.0▲4.0%0.00.0%2.04.0%4.08.0%6.012.0%8.016.0%10.020.0%5.30.02022年3月期8.1▲0.32023年3月期6.90.42024年3月期6.80.32025年3月期6.30.42026年3月期0.8%▲3.5%6.2%3.7%6.6%売上高経常利益経常利益率

財務ハイライト(過去5期)

親会社株主に帰属する当期純損益・ROE

親会社株主に帰属する当期純損益・ROE(億円)▲6,000▲15.0%▲4,000▲10.0%▲2,000▲5.0%00.0%2,0005.0%4,00010.0%'22/3'23/3'24/3'25/3'26/3当期純損益ROE

総資産・純資産・自己資本比率

総資産・純資産・自己資本比率(兆円)0.00.0%4.08.0%8.016.0%12.024.0%16.032.0%'22/3'23/3'24/3'25/3'26/3総資産純資産自己資本比率

キャッシュ・フロー

キャッシュ・フロー(億円)▲12,000▲8,000▲4,00004,0008,000'22/3'23/3'24/3'25/3'26/3営業投資財務

1株当たり当期純利益(EPS)

1株当たり当期純利益(EPS)(円)▲300▲1500150300'22/3'23/3'24/3'25/3'26/3EPS
決算期売上高前期比経常利益純利益純利益率
2026年3月期2026-03-31期末63,286億円-7.1%4,173億円▲4,543億円▲7.2%
2025年3月期2025-03-31期末68,104億円-1.6%2,544億円1,613億円2.4%
2024年3月期2024-03-31期末69,184億円-14.7%4,255億円2,678億円3.9%
2023年3月期2023-03-31期末81,122億円+52.8%▲2,854億円▲1,236億円▲1.5%
2022年3月期2022-03-31期末53,099億円422億円29億円0.1%

直近5期の通年決算です。出典は金融庁EDINETに提出された有価証券報告書で、利益は同報告書の「主要な経営指標等の推移」によります。日本企業は円で決算を出すため、円換算はしていません。図の売上高と利益は同じ物差しで並べているので、棒の高さの差がそのまま利益の大きさにあたります。★★★経常利益と当期純損益の向きが2期でそろっていません。2023年3月期は経常損失2,853億93百万円・当期純損失1,236億31百万円、2026年3月期は経常利益4,173億26百万円なのに当期純損失4,542億63百万円です。★★★2026年3月期は特別損失9,966億66百万円を計上したためです。会社は「税金等調整前当期純損失は、特別利益に関係会社株式売却益を1,030億円、原子力損害賠償・廃炉等支援機構からの資金交付金818億円を計上した一方、特別損失に災害特別損失9,138億円、原子力損害賠償費827億円を計上したことなどから、3,943億円となった」と記載しています。★★売上高は2023年3月期の8兆1,122億25百万円を山に、3期続けて減っています。2026年3月期は6兆3,285億74百万円で、会社は総販売電力量が前期比6.7%減の2,132億kWhだったと記載しています。★★1株当たり配当金は5期ともありません(無配)。株式分割はありません。

事業の概要

エナジーパートナー

電気の小売販売。外部顧客への売上高の76.4%を占める

売上構成比 76.4%売上構成比76.4%48,350億円

利益構成比43.3%2,550億円・利益率5.1%

パワーグリッド

送電・変電・配電による電力の供給。外部売上の19.4%

売上構成比 19.4%売上構成比19.4%12,256億円

利益構成比13.9%817億円・利益率3.6%

ホールディングス

経営サポートと原子力発電等。外部売上の3.4%

売上構成比 3.4%売上構成比3.4%2,127億円

利益構成比21.9%1,290億円・利益率15.6%

リニューアブルパワー

再生可能エネルギー発電。外部売上の0.8%

売上構成比 0.8%売上構成比0.8%515億円

利益構成比6.9%404億円・利益率21.4%

フュエル&パワー

火力発電と燃料の調達。事業の大半は㈱JERAへ移っている

売上構成比 0.1%売上構成比0.1%37億円

利益構成比14.1%833億円・利益率—

76.4%エナジーパートナーの割合外部顧客への売上高4兆8,349億64百万円。電気の小売販売
9,138億93百万円災害特別損失燃料デブリ取り出し準備の費用の見積りを変えた。前期は626億81百万円
21.8%自己資本比率前期末25.1%から3.3ポイント低下。日米6社で最も低い
0円1株当たり配当金5期とも無配。2027年3月期の予想も0円

注目ポイント

  • ★★★経常利益は4,173億円なのに、当期は4,542億円の純損失2026年3月期の経常利益は4,173億26百万円で前期比64.0%増でしたが、親会社株主に帰属する当期純損益は4,542億63百万円の損失でした(前期は1,612億78百万円の利益)。★★★特別損失9,966億66百万円を計上したためです。★★うち災害特別損失が9,138億93百万円(前期626億81百万円)。会社は「2025年7月23日に開催された機構の燃料デブリ取り出し工法評価小委員会において、燃料デブリ取り出し工法を設定したうえで、一定の技術的根拠をもって示すことが出来るようになった燃料デブリ取り出しに係る準備工程について議論が行われ、取り出し準備に係る作業のあり方が示されたことから、当該費用又は損失の見積りの変更を行った」とし、新たに織り込んだ取り出し準備の作業費用等9,030億円を災害特別損失として計上した結果、税金等調整前当期純損失が同額増えたと記載しています。★特別利益は1,849億63百万円(関係会社株式売却益1,030億99百万円、原賠・廃炉等支援機構資金交付金818億63百万円)。
  • ★★★通期の業績予想を出していない会社は2027年3月期の連結業績予想について、「現時点においては中東情勢等の影響を受け、燃料価格等の見通しが不透明であり、具体的な業績予想をお示しできる状況になく、売上高・営業損益・経常損益・親会社株主に帰属する当期純損益ともに未定としております」と記載しています。★★★当サイトが載せている日本企業で、通期の予想を金額で出していないのはこの会社だけです。そのためこのページには「今期の見通し」の節がありません。当サイトが数値を作ることはしません。
  • ★★フュエル&パワーは売上がほとんど無いのに利益が出ているフュエル&パワー部門の外部顧客への売上高は37億1百万円ですが、経常利益は833億49百万円です。★★会社は同部門の主要な関係会社に㈱JERAを挙げています。会社の記載によれば、2019年4月1日付けで㈱JERAが承継会社となり、東京電力フュエル&パワー㈱の燃料受入・貯蔵・送ガス事業及び既存火力発電事業等を吸収分割により承継させました。★★同部門の持分法による投資利益は977億34百万円、持分法適用会社への投資額は1兆4,884億3百万円です。★当サイトは㈱JERAの業績を持っていません。同社は上場しておらず、当サイトが扱う一次資料の範囲外です。
  • ★★普通株式のほかにA種・B種優先株式がある有価証券報告書の「株式の総数等」には、普通株式16億701万7,531株のほかに、A種優先株式16億株・B種優先株式3億4,000万株が載っています。合計は35億4,701万7,531株です。★★A種・B種優先株式は2012年7月に発行されたもので、決算短信は普通株式と別の表で配当を示しています(2026年3月期・2027年3月期の予想ともに0円)。★★★当サイトの時価総額は普通株式16億701万7,531株だけで計算しています。普通株式の株価に、普通株式でない株式を掛けることはしません。★この直しを入れる前は2.2倍の時価総額が出ていました。
  • ★福島の賠償と廃炉に使った金額を会社が示している会社は「当社は、これまでの賠償に加え、中間指針第五次追補等を踏まえた追加賠償等、引き続き被害者の方々に寄り添った迅速かつきめ細やかな賠償に努め、当年度末までに累計11兆6,827億円をお支払いしてきた」と記載しています。★貸借対照表には災害損失引当金1兆2,498億23百万円、原子力損害賠償引当金5,204億47百万円、特定原子力施設炉心等除去引当金1,809億76百万円が並んでいます(2026年3月31日現在)。★★柏崎刈羽原子力発電所の6号機について、会社は2026年1月に原子炉を起動、2月に送電を再開し、4月に営業運転を開始したと記載しています。★その前の2025年12月に、6号機と7号機の再稼働への了解を新潟県から得たとしています。

部門ごとの売上と利益

2026年3月期有価証券報告書の注記「セグメント情報等」より

部門売上高うち外部顧客向け部門の利益利益率
エナジーパートナー49,897億円48,350億円2,550億円5.1%
パワーグリッド22,944億円12,256億円817億円3.6%
ホールディングス8,269億円2,127億円1,290億円15.6%
リニューアブルパワー1,892億円515億円404億円21.4%
フュエル&パワー37億円37億円833億円
調整額▲19,752億円▲1,721億円部門間取引の消去。会社は「セグメント間の受取配当金消去△1,760億70百万円等が含まれている」と記載している
連結63,286億円63,286億円4,173億円

★★5つの報告セグメントは、2016年の分社化でできた基幹事業会社に対応しています。★★★エナジーパートナー(電気の小売)が外部顧客への売上高の76.4%を占めます。★★フュエル&パワーは売上高が37億1百万円しかないのに経常利益833億49百万円です。会社は同部門の主要な関係会社に㈱JERAを挙げており、火力発電の事業はJERAへ移っています(この部門の持分法による投資利益は977億34百万円)。★部門の利益は経常利益ベースで、5部門の合計5,893億93百万円から調整額1,720億67百万円を引くと連結の経常利益4,173億26百万円になります。★★外部顧客への売上高の合計は6兆3,285億72百万円で、連結の売上高6兆3,285億74百万円と2百万円だけ違います(会社の表のとおり)。当サイトは連結の売上高を分母にしています。

「部門の利益」が何を指すかは会社によって違います。掲載している会社の基準の一覧を用語集に置いています。

最新の決算

2026年4〜6月期(2027年3月期 第1四半期)2026-07-29 公表

項目2026年4〜6月期(2027年3月期 第1四半期)2025年4〜6月期増減
売上高14,812億円14,251億円+3.9%
経常利益114億円1,013億円-88.7%
純利益▲98億円▲8,577億円赤字継続
売上高経常利益率0.8%7.1%

会社が公表した決算資料の数値です。当サイトが原文を翻訳・加工したものではありません。増減は前年の同じ期間との比較です。★3か月(2026年4月1日〜6月30日)の数値です。純利益は親会社株主に帰属する四半期純損益。★★★売上高は3.9%増えましたが、経常利益は88.7%減り、営業損益は342億70百万円の損失(前年同期は646億99百万円の利益)でした(当サイトの計算)。★★★前年同期の純損失8,576億90百万円は、燃料デブリ取り出し準備の費用の見積りを変えた分をこの四半期に計上したためです(通期の災害特別損失9,138億93百万円の大部分)。★当四半期も特別損失として原子力損害賠償費156億円を計上したと会社は別に開示しています。★★当サイトは減益の理由を書きません。会社が要因を数値で分解していないためです。★自己資本比率は22.1%(前期末21.8%)。

総合特別事業計画

第五次総合特別事業計画2026年1月に国の認定

経営目標(財務)

指標直近の実績会社が掲げた目標
賠償・廃炉に確保する資金(年間)約5,000億円程度
フリーキャッシュフロー2028年度以降は黒字を確保

これは会社が公表した計画であり、当サイトの予測でも評価でもありません。目標の言い回しは資料の表現をそのまま用いています。計画は見直されることがあります。★★会社は「経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」として、この2つだけを挙げています。「五次総特のとおり、賠償・廃炉に関して、当社グループ全体で年間約5,000億円程度の資金を確保する。加えて、2028 年度以降のフリーキャッシュフローは黒字を確保する」という記載です。★★★売上高や利益の目標は示されていません。会社は「中長期的な廃炉の推進と企業価値向上の両立に向け、資金・技術・能力等の補完につながるアライアンスを追求し、大胆な改革に取り組んでいく」とし、2026年1月の計画認定後にアライアンスパートナーの募集等も行っていると記載しています。当サイトは、有価証券報告書の本文に数値が書かれている記述だけを写しました。

アメリカの対応企業

デューク・エナジーDUK

自国で最大級の電力会社どうしで、電力と都市ガスの両方を扱う。ただし財務の形が大きく違う。東京電力ホールディングスは福島第一原子力発電所の賠償・廃炉を抱え、2026年3月期は災害特別損失9,138億93百万円で当期純損失4,542億63百万円。通期の業績予想も「未定」。デューク・エナジーは5期続けて増配している。

★★自国で最大級の電力会社どうしで、電力と都市ガスの両方を扱います。★★★ただし財務の形が大きく違います。東京電力ホールディングスは2026年3月期に災害特別損失9,138億93百万円で当期純損失4,542億63百万円、5期とも無配です。デューク・エナジーは5期続けて増配しています。★規模はデューク・エナジー(322億37百万ドル・基準日のレートで約5兆1,261億円)が東京電力ホールディングス(6兆3,285億円)の0.81倍で、日本側のほうが大きい形です。★★部門の利益の定義も違います。東京電力ホールディングスは経常利益ベース、デューク・エナジーは継続事業の利益から非支配持分と優先株式配当を除いたものです。

売上高を東京電力ホールディングスと並べる
  • デューク・エナジー5.1兆円FY2025
  • 東京電力ホールディングス6.3兆円直近の通期
時価総額を東京電力ホールディングスと並べる
  • デューク・エナジー14.8兆円2026-08-22 時点
  • 東京電力ホールディングス8,827億円2026-08-22 時点

サザンSO

電力と都市ガスを扱う点が重なる。東京電力ホールディングスは5期とも無配、サザンは5期続けて増配と株主還元の形が正反対。規模はサザン(約4.7兆円)が東京電力ホールディングス(6兆3,285億円)の0.74倍で、日米6社で唯一、日本側のほうが大きい組み合わせ。

電力と都市ガスを扱う点が重なります。★★★株主還元の形が正反対です。東京電力ホールディングスは5期とも無配、サザンは5期続けて増配(2.62ドル→2.94ドル)しています。★規模はサザン(295億53百万ドル・約4兆6,997億円)が東京電力ホールディングス(6兆3,285億円)の0.74倍です。★★サザンは通期の見通しの金額をSECへの提出書類に載せておらず、東京電力ホールディングスは「未定」としています。どちらも当サイトのページには「今期の見通し」の節がありません。

売上高を東京電力ホールディングスと並べる
  • サザン4.7兆円FY2025
  • 東京電力ホールディングス6.3兆円直近の通期
時価総額を東京電力ホールディングスと並べる
  • サザン15.9兆円2026-08-22 時点
  • 東京電力ホールディングス8,827億円2026-08-22 時点

ネクステラ・エナジーNEE

電力会社という点だけが重なる。ネクステラ・エナジーは長期契約の再生可能エネルギー・蓄電の開発が売上の32.0%を占め、東京電力ホールディングスのリニューアブルパワーは外部売上の0.8%。ROEも正反対で、ネクステラ・エナジー13.1%に対し東京電力ホールディングスは△12.7%。

電力会社という点だけが重なります。★★★ネクステラ・エナジーは長期契約の再生可能エネルギー・蓄電の開発(NEER)が売上の32.0%を占め、東京電力ホールディングスのリニューアブルパワーは外部売上の0.8%です。★★★ROEも正反対で、ネクステラ・エナジー13.1%に対し東京電力ホールディングスは△12.7%です。★規模はネクステラ・エナジー(274億12百万ドル・約4兆3,592億円)が東京電力ホールディングス(6兆3,285億円)の0.69倍です。

売上高を東京電力ホールディングスと並べる
  • ネクステラ・エナジー4.4兆円FY2025
  • 東京電力ホールディングス6.3兆円直近の通期
時価総額を東京電力ホールディングスと並べる
  • ネクステラ・エナジー27.7兆円2026-08-22 時点
  • 東京電力ホールディングス8,827億円2026-08-22 時点

東京電力ホールディングスは日本基準、米国3社は米国会計基準です。売上高の範囲は完全には一致しません。米ドルはページ下部に記載の基準日のレートで円換算しています。

★★★日米6社で売上高が最も大きいのは東京電力ホールディングスです。6兆3,285億74百万円は、デューク・エナジーの約5兆1,261億円を上回ります。★★ただし利益は正反対で、東京電力ホールディングスは当期純損失4,542億63百万円、デューク・エナジーは当期純利益49億68百万ドル(約7,899億円)です。

★★★部門の分け方の意味も違います。東京電力ホールディングスの5部門は事業の種類ではなく2016年の分社化でできた基幹事業会社に対応しており、エナジーパートナー(小売)とパワーグリッド(送配電)が別々の部門です。米国3社はいずれも小売と送配電を1つの部門に含めています。

★★★部門の利益の定義が6社ともばらばらです。東京電力ホールディングスは経常利益ベース、関西電力は経常利益から受取配当金を除いたもの、大阪ガスは営業利益+持分法による投資利益。米国3社はいずれも営業利益ではなく税引後の利益です。

★★★通期の見通しの出し方も分かれます。東京電力ホールディングスは「未定」、サザンはSECへの提出書類に金額を載せておらず、デューク・エナジーとネクステラ・エナジーは調整後(非GAAP)の1株当たり利益だけです。4社とも当サイトのページに「今期の見通し」の節がありません。

★★自己資本比率21.8%は日米6社で最も低い水準です(大阪ガス54.4%・関西電力35.1%・デューク・エナジー26.5%・ネクステラ・エナジー25.7%・サザン23.1%)。

決算期は東京電力ホールディングスが3月末、米国3社はいずれも12月末です。ただし直近の四半期はどれも2026年4〜6月期なので、同じ3か月で比べられます。

よくある質問

東京電力ホールディングスに対応する米国企業はどこですか?

★★デューク・エナジーとサザンが近いです。どちらも電力と都市ガスの両方を持つ大手で、東京電力ホールディングスもエナジーパートナーの中にガス供給事業(2,818億33百万円)を持っています。★★★ただし財務の形が大きく違います。東京電力ホールディングスは福島第一原子力発電所の賠償・廃炉を抱え、5期とも無配です。米国3社はいずれも5期続けて増配しています。★規模はデューク・エナジー(約5兆1,261億円)が東京電力ホールディングス(6兆3,285億円)の0.81倍、サザン(約4兆6,997億円)が0.74倍、ネクステラ・エナジー(約4兆3,592億円)が0.69倍で、いずれも日本側のほうが大きい形です。

経常利益が4,173億円なのに、なぜ当期は純損失なのですか?

★★★特別損失を9,966億66百万円計上したためです。★★うち災害特別損失が9,138億93百万円(前期626億81百万円)です。★★★会社は「会計上の見積りの変更」として理由を書いています。「2025年7月23日に開催された機構の燃料デブリ取り出し工法評価小委員会において、燃料デブリ取り出し工法を設定したうえで、一定の技術的根拠をもって示すことが出来るようになった燃料デブリ取り出しに係る準備工程について議論が行われ、取り出し準備に係る作業のあり方が示されたことから、当該費用又は損失の見積りの変更を行った」という記載で、新たに織り込んだ取り出し準備の作業費用等9,030億円を災害特別損失として計上した結果、税金等調整前当期純損失が同額増えたとしています。★特別利益は1,849億63百万円(関係会社株式売却益1,030億99百万円、原賠・廃炉等支援機構資金交付金818億63百万円)で、税金等調整前当期純損失は3,943億77百万円でした。

なぜ「今期の見通し」の節がないのですか?

★★★会社が「未定」としているためです。2027年3月期第1四半期決算短信に「現時点においては中東情勢等の影響を受け、燃料価格等の見通しが不透明であり、具体的な業績予想をお示しできる状況になく、売上高・営業損益・経常損益・親会社株主に帰属する当期純損益ともに未定としております。今後、業績見通しがお示しできる状況となった段階で、速やかにお知らせいたします」と記載されています。★★★当サイトが載せている日本企業で、通期の予想を金額で出していないのはこの会社だけです。★関西電力と大阪ガスは売上高・営業利益・経常利益・当期純利益をすべて金額で示しています。当サイトが数値を作ることはしません。

時価総額はどう計算していますか?

★★★普通株式16億701万7,531株だけで計算しています。有価証券報告書の「株式の総数等」には、普通株式のほかにA種優先株式16億株・B種優先株式3億4,000万株が載っており、合計は35億4,701万7,531株です。★★A種・B種優先株式は2012年7月に発行されたもので、決算短信は普通株式と別の表で配当を示しています(2026年3月期・2027年3月期の予想ともに0円)。★★★普通株式の株価に、普通株式でない株式を掛けることはしません。この直しを入れる前は2.2倍の時価総額が出ていました。★★同じ形はANAホールディングス・ゼンショーホールディングス・ソフトバンクにも見つかり、当サイトの取り込みの道具を直しました。

フュエル&パワーは売上が37億円しかないのに、なぜ利益が833億円なのですか?

★★会社は同部門の主要な関係会社に㈱JERAを挙げています。会社の記載によれば、2019年4月1日付けで㈱JERAが承継会社となり、東京電力フュエル&パワー㈱の燃料受入・貯蔵・送ガス事業及び既存火力発電事業等を吸収分割により承継しました。★★同部門の持分法による投資利益は977億34百万円、持分法適用会社への投資額は1兆4,884億3百万円です。★外部顧客への売上高37億1百万円に対して経常利益833億49百万円という形は、この持分法の利益によるものと読み取れます。★★★当サイトは㈱JERAの業績を載せていません。同社は上場しておらず、当サイトが扱う一次資料の範囲外です。

福島の賠償と廃炉にはどれだけの資金が要るのですか?

★★会社は賠償の累計額を示しています。「当社は、これまでの賠償に加え、中間指針第五次追補等を踏まえた追加賠償等、引き続き被害者の方々に寄り添った迅速かつきめ細やかな賠償に努め、当年度末までに累計11兆6,827億円をお支払いしてきた」という記載です。★貸借対照表には災害損失引当金1兆2,498億23百万円、原子力損害賠償引当金5,204億47百万円、特定原子力施設炉心等除去引当金1,809億76百万円が並んでいます(2026年3月31日現在)。★★第五次総合特別事業計画では「賠償・廃炉に関して、当社グループ全体で年間約5,000億円程度の資金を確保する」としています。★★★当サイトは総額がいくらになるかを書きません。会社が示していないためです。

数値はいつ時点のものですか?

5期の推移・部門別・従業員数・第五次総合特別事業計画の目標は2026年3月期の有価証券報告書(2026年6月24日提出)、直近の決算と発行済株式数は2026年7月29日公表の第1四半期決算短信によります。株価と時価総額はページ上部に記載した基準日の値です。

数値の基準日と出典

決算(通年)
2026年3月期(2026-03-31 期末)
決算(四半期)
2026年4〜6月期(2027年3月期 第1四半期)/2026-07-29 公表
IR資料の確認日
2026-08-22

部門別の売上高、四半期決算、総合特別事業計画は、同社のIRサイトで公開されている次の資料から当サイトが書き写しました(有価証券報告書(2026年3月期)(2026-06-24 公表)2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)(2026-07-29 公表))。5期の推移(売上高・利益・総資産・キャッシュ・フロー等)と発行済株式数・従業員数は、金融庁EDINETに提出された有価証券報告書によります。

投資判断は自己責任で行ってください。

当サイトは特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。

数値は基準日時点のものです。最新の情報は各社の開示資料をご確認ください。