ウェルズ・ファーゴ
基本情報
- 正式社名
- WELLS FARGO & COMPANY/MN
- 英文社名
- Wells Fargo & Company
- ティッカー
- WFC(NYSE)
- 会計基準
- 米国会計基準(US GAAP)
- SECへの登録業種
- National Commercial BanksSIC 6021
- 発行済株式数
- 3,023,999,336 株直近の提出書類
- ROE(自己資本利益率)
- 11.8%FY2025・当サイトの計算
- 1株あたり配当金
- 1.70 米ドルFY2025
- 1株あたり利益(EPS)
- 6.26 米ドルFY2025・希薄化後
- 従業員数
- 約205,000 人2025-12-31 時点・在籍者数。うち約76%が米国
売上高と利益の推移
財務ハイライト(過去5期)
当社株主に帰属する当期純利益・ROE
総資産・純資産・株主資本比率
キャッシュ・フロー
1株当たり当期純利益(EPS)
| 決算期 | 売上高 | 前期比 | 純利益 | 純利益率 |
|---|---|---|---|---|
| FY20252025-12-31期末 | 132,966億円 | +1.7% | 33,898億円 | 25.5% |
| FY20242024-12-31期末 | 130,737億円 | -0.4% | 31,331億円 | 24.0% |
| FY20232023-12-31期末 | 131,215億円 | +11.1% | 30,409億円 | 23.2% |
| FY20222022-12-31期末 | 118,142億円 | -6.1% | 21,728億円 | 18.4% |
| FY20212021-12-31期末 | 125,765億円 | — | 35,123億円 | 27.9% |
直近5期の通年決算です。出典は米国SECに提出されたXBRLデータで、金額は1米ドル=158.86円で円に直しています。図の売上高と利益は同じ物差しで並べているので、棒の高さの差がそのまま利益の大きさにあたります。★★★銀行の損益計算書には営業利益の行がありません。収益から費用を引く途中に「営業利益」という小計を置かない形なので、当サイトの推移の図は当期純利益を描いています。★★★売上高は「支払利息を差し引いた後の総収益」(Total revenue)です。預金の利息など資金の調達費用を引いた後の数字で、一般の会社の売上高とは中身が違います。★★★その総収益は5期でほとんど増えていません。791億66百万ドル(2021年12月期)から836億99百万ドル(2025年12月期)へ5.7%増です(当サイトの計算)。JPモルガン・チェースの50.0%増、バンク・オブ・アメリカの26.9%増とは形が違います。★★2022年12月期に743億68百万ドルまで6.1%減り、そこから戻しています。★★当期純利益は221億9百万ドルから213億38百万ドルで、5期でほぼ横ばいです。2022年12月期に136億77百万ドルまで38.1%落ち込み、そこから回復しました(当サイトの計算)。★★1株当たり配当金は0.60ドルから1.70ドルへ2.8倍になっています。★★1株当たり利益は5.08ドルから6.26ドルへ23.2%増で、当期純利益がほぼ横ばいなのに増えているのは自己株式の取得で株数が減っているためです(当サイトの計算)。★★★株主資本比率は8.4%〜9.6%です。一般の会社の自己資本比率とは水準が違います。銀行は預金という負債で資金を集めて貸し出す業態のため、総資産が大きくなります。★★総資産は1兆9,480億68百万ドルから2兆1,486億31百万ドルへ増えています。2025年12月期だけで11.3%増です(当サイトの計算)。★株式分割はありません。
事業の概要
コンシューマーバンキング&レンディング
個人と小規模事業者向けの銀行業務と貸出。総収益の43.6%を占め、4部門で最大
利益構成比36.9%12,494億円・利益率21.0%
- 預金・当座預金
- クレジットカード
- 住宅ローン
- 自動車ローン
コーポレート&インベストメントバンキング
法人・機関投資家向けの貸出、投資銀行業務、市場取引、商業用不動産。総収益の22.5%で、部門の利益では最大
利益構成比34.1%11,570億円・利益率37.9%
- 法人向け貸出・トランザクションバンキング
- 投資銀行業務(引受・助言)
- 債券・株式の市場取引
- 商業用不動産ファイナンス
ウェルス&インベストメント・マネジメント
富裕層向けの資産運用・証券・信託・銀行サービス。総収益の19.1%
利益構成比9.9%3,366億円・利益率13.0%
- ウェルズ・ファーゴ・アドバイザーズ
- プライベートバンク
- 退職口座・信託
コマーシャルバンキング
中堅企業向けの銀行業務と貸出、資産担保貸付、リース。総収益の14.0%
利益構成比19.6%6,647億円・利益率34.9%
- 中堅企業向け貸出
- 運転資金管理・決済
- 資産担保貸付・リース
注目ポイント
- ★★★地域別の内訳を開示していない★★★会社は地域別の総収益を開示していません。そのためこのページには地域別の節がありません。★★Form 10-Kが示す地域の手がかりは従業員の比率だけで、「2025年12月31日時点で約205,000人の在籍者があり、約76%が米国を拠点としている」と記載されています。★★JPモルガン・チェース(北米76.6%)とバンク・オブ・アメリカ(米国86.4%)は地域別の総収益を開示しており、米国3社で開示していないのはウェルズ・ファーゴだけです。★日本の3社はいずれも4〜5区分で開示しています。★★★開示されていないことを推測で補うことはしません。
- ★★★5期で総収益がほとんど増えていない★★★総収益は791億66百万ドル(2021年12月期)から836億99百万ドル(2025年12月期)へ5.7%増にとどまります(当サイトの計算)。★★JPモルガン・チェースは50.0%増、バンク・オブ・アメリカは26.9%増で、3社の中で形が違います。★★当期純利益も221億9百万ドルから213億38百万ドルへ3.5%減です。2022年12月期に136億77百万ドルまで38.1%落ち込み、そこから回復しました。★★★それでも1株当たり利益は5.08ドルから6.26ドルへ23.2%増えています。★自己株式の取得で株数が減っているためで、会社は2026年上半期だけで約70億ドルの自己株式を取得したと記載しています(当サイトの計算)。★★★当サイトは総収益が伸びなかった理由を書きません。会社が5期の推移について要因を数値で示していないためです。★2025年に資産規模の上限(asset cap)が解除されたことは会社が触れており、CEOは「長年、貸借対照表を伸ばせず競合と同じ土俵に立てなかった」と述べています。
- ★★★部門の利益が営業利益ではなく当期純利益★★★会社は部門ごとに法人税と非支配持分まで配分し、当期純利益で部門の成績を示しています。★コンシューマーバンキング&レンディング78億65百万ドル・コーポレート&インベストメントバンキング72億83百万ドル・コマーシャルバンキング41億84百万ドル・ウェルス&インベストメント・マネジメント21億19百万ドル・コーポレート△1億13百万ドルで、足すと213億38百万ドルになり連結と一致します。★★★銀行の損益計算書には営業利益の行がありません。★★日本の3社は部門の利益に営業純益(三菱UFJ)・連結業務純益(三井住友)・業務純益(みずほ)を使っており、いずれも与信関係費用と法人税を引く前です。同じ「部門の利益」でも段階が違います。★JPモルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカも当期純利益で、米国3社はそろっています。
- ★★★通期の見通しも中長期の数値目標も公表していない★★★会社は通期の売上高・利益の見通しをGAAPの金額で示していません。2026年7月14日の決算発表資料にも、Form 10-Kにも、通期の予想の表はありません。そのためこのページには「今期の見通し」の節がありません。★★★中長期の数値目標も公表していません。Form 10-Kの将来に関する記述の注意書きに「資産利益率・株主資本利益率・有形普通株主資本利益率の目標レンジ」という項目は挙がっていますが、具体的な数値はどこにも示されていません。★★そのため「中長期の目標」の節もありません。★★JPモルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカも同じで、米国3社はいずれも節を落としています。★会社が数値で示している先行きは配当だけで、2026年7〜9月期の1株当たり配当を0.45ドルから0.50ドルへ11%引き上げる見込み(取締役会の承認が前提)としています。★★★当サイトが通期の数値を作ることはしません。
- ★★直近の四半期は1株当たり利益が25%増えた★★2026年4〜6月期は総収益226億22百万ドル(8.6%増)・当期純利益64億7百万ドル(16.6%増)・1株当たり利益2.00ドル(前年同期1.60ドル)でした(増減率は当サイトの計算)。★★会社は「1株当たり利益が2.00ドルへ25%増えた」「収益は9%増、資金利益は5%増、非資金利益は13%増」と記載しています。★費用は136億61百万ドル(同133億79百万ドル)で2%増、与信費用は9億14百万ドル(同10億5百万ドル)。★★ROTCEは前年同期の15.2%から17.7%へ、平均貸出は1兆265億ドル(12%増)、平均預金は1兆4,656億ドル(10%増)です。★普通株式等Tier1比率は10.3%(同11.1%)。★会社は2026年上半期に約70億ドルの自己株式を取得したと記載しています。★★★当サイトは増益の理由をこれ以上書きません。会社が示した範囲を超えるためです。
部門ごとの売上と利益
2025年12月期10-Kの Table 9 — Operating Segment Results Highlights より
| 部門 | 売上高 | 部門の利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| コンシューマーバンキング&レンディング | 59,354億円 | 12,494億円 | 21.0% |
| コーポレート&インベストメントバンキング | 30,552億円 | 11,570億円 | 37.9% |
| ウェルス&インベストメント・マネジメント | 25,939億円 | 3,366億円 | 13.0% |
| コマーシャルバンキング | 19,028億円 | 6,647億円 | 34.9% |
| コーポレート | 1,187億円 | ▲180億円 | — |
| 調整項目(Reconciling Items) | ▲3,095億円 | 0億円非課税の貸出・債券に関する資金利益と、低所得者向け住宅・再生可能エネルギー投資の税額控除を課税対象と比べられるようにするための調整。当期純利益への影響はない | — |
| 連結 | 132,966億円 | 33,898億円 | — |
★★★この表の「売上高」は支払利息を差し引いた後の総収益(Total revenue)です。一般の会社の売上高とは中身が違います。★★★部門の利益は営業利益ではなく当期純利益です。会社は部門ごとに法人税と非支配持分まで配分しています。★銀行の損益計算書には営業利益の行がありません。★★4部門と「コーポレート」の合計から調整項目△19億48百万ドルを引くと、連結の総収益836億99百万ドルになります。当期純利益も5行を足すと213億38百万ドルで連結と一致します。★★調整項目は、非課税の貸出・債券に関する資金利益と、低所得者向け住宅・再生可能エネルギー投資の税額控除を課税対象と比べられるようにするための調整で、会社は「コーポレート、コマーシャルバンキング、コーポレート&インベストメントバンキングに含まれるものを消去して連結に合わせている」と注記しています。当期純利益への影響はありません。★★★JPモルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカは部門の合計が連結の総収益と食い違いますが、ウェルズ・ファーゴは調整項目を表の中に置いて一致させています。★「コーポレート」は報告セグメントではなく、報告セグメントに含まれない事業をまとめたものと会社が説明しています。★★部門別の資産は開示されていません。★「コーポレート」は報告セグメントに含まれない事業で、財務部門・全社機能・投資ポートフォリオ・ベンチャーキャピタル投資と、売却済みの事業の実績を含みます。当サイトはカードを置かず表の金額だけを示しています。
「部門の利益」が何を指すかは会社によって違います。掲載している会社の基準の一覧を用語集に置いています。
最新の決算
2026年4〜6月期(2026年12月期 第2四半期)2026-07-14 公表
| 項目 | 2026年4〜6月期(2026年12月期 第2四半期) | 2025年4〜6月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 35,938億円 | 33,078億円 | +8.6% |
| 純利益 | 10,178億円 | 8,728億円 | +16.6% |
| 売上高純利益率 | 28.3% | 26.4% | — |
会社が公表した決算資料の数値です。当サイトが原文を翻訳・加工したものではありません。増減は前年の同じ期間との比較です。★3か月(2026年4月1日〜6月30日)の数値です。売上高は支払利息を差し引いた後の総収益。★★★総収益8.6%増・当期純利益16.6%増でした(当サイトの計算)。★1株当たり利益は2.00ドル(前年同期1.60ドル)。★★会社は「1株当たり利益が25%増えた」「収益は9%増、資金利益は5%増、非資金利益は13%増」「費用の抑制が営業レバレッジのプラスにつながった」と記載しています。★費用は136億61百万ドル(同133億79百万ドル)、与信費用は9億14百万ドル(同10億5百万ドル)。★★ROEは15.0%(同12.8%)、ROTCEは17.7%(同15.2%)。★平均貸出は1兆265億ドル(12%増)・平均預金は1兆4,656億ドル(10%増)です。★普通株式等Tier1比率は10.3%(同11.1%)。★会社は2026年上半期に約70億ドルの自己株式を取得し、2026年7〜9月期の1株当たり配当を0.45ドルから0.50ドルへ引き上げる見込みと記載しています。★★★当サイトは増益の理由をこれ以上書きません。
日本企業との違い
三菱UFJフィナンシャル・グループ8306
規模が日米6社で最も近い組み合わせ。★ウェルズ・ファーゴ(836億99百万ドル・約13兆2,966億円)が三菱UFJフィナンシャル・グループ(14兆6,208億円)の0.91倍で、米国企業のほうが小さい唯一の組み合わせである。★★時価総額でもウェルズ・ファーゴ約40兆2,766億円が三菱UFJ41兆6,319億円の0.97倍と近い(当サイトの計算)。★★★ただし海外の比重が正反対。三菱UFJは経常収益の52.3%が海外、ウェルズ・ファーゴは地域別の内訳を開示していない(従業員の約76%が米国)。★★5期の伸びも対照的で、三菱UFJの経常収益は140.6%増、ウェルズ・ファーゴの総収益は5.7%増。
★★★規模が日米6社で最も近い組み合わせです。★ウェルズ・ファーゴ(836億99百万ドル・基準日のレートで約13兆2,966億円)が三菱UFJフィナンシャル・グループ(14兆6,208億円)の0.91倍で、米国企業のほうが小さい唯一の組み合わせです。★★時価総額でもウェルズ・ファーゴ約40兆2,766億円が三菱UFJ41兆6,319億円の0.97倍と近い水準です(当サイトの計算)。★★★ただし海外の比重が正反対です。ウェルズ・ファーゴは地域別の内訳を開示していません(従業員の約76%が米国)。三菱UFJは経常収益の52.3%が海外です。★★5期の伸びも対照的で、ウェルズ・ファーゴの総収益は5.7%増、三菱UFJの経常収益は140.6%増です。
売上高をウェルズ・ファーゴと並べる- 三菱UFJフィナンシャル・グループ14.6兆円2026年3月期
- ウェルズ・ファーゴ13.3兆円直近の通期
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ41.6兆円2026-08-22 時点
- ウェルズ・ファーゴ40.3兆円2026-08-22 時点
三井住友フィナンシャルグループ8316
個人向けが最大の部門という点が重なる(三井住友リテール30.8%・ウェルズ・ファーゴのコンシューマーバンキング&レンディング43.6%)。★規模はウェルズ・ファーゴ(836億99百万ドル・約13兆2,966億円)が三井住友フィナンシャルグループ(10兆7,908億円)の1.23倍。★★★ただし海外の比重が正反対。三井住友は経常収益の53.2%が海外、ウェルズ・ファーゴは地域別を開示せず従業員の約76%が米国である。★★5期の伸びも対照的で、三井住友の経常収益は162.5%増、ウェルズ・ファーゴの総収益は5.7%増。★★どちらも1株当たりの数値に注記がある(三井住友は株式分割、ウェルズ・ファーゴは自己株式の取得で株数が減っている)。
個人向けが最大の部門という点が重なります(ウェルズ・ファーゴのコンシューマーバンキング&レンディング43.6%・三井住友リテール30.8%)。★規模はウェルズ・ファーゴ(約13兆2,966億円)が三井住友フィナンシャルグループ(10兆7,908億円)の1.23倍です。★★★ただし海外の比重が正反対です。ウェルズ・ファーゴは地域別を開示せず従業員の約76%が米国、三井住友は経常収益の53.2%が海外です。★★5期の伸びも対照的で、ウェルズ・ファーゴの総収益は5.7%増、三井住友の経常収益は162.5%増です。★★どちらも1株当たりの数値に注記があります(ウェルズ・ファーゴは自己株式の取得で株数が減り、三井住友は株式分割です)。
売上高をウェルズ・ファーゴと並べる- 三井住友フィナンシャルグループ10.8兆円2026年3月期
- ウェルズ・ファーゴ13.3兆円直近の通期
- 三井住友フィナンシャルグループ25.3兆円2026-08-22 時点
- ウェルズ・ファーゴ40.3兆円2026-08-22 時点
みずほフィナンシャルグループ8411
銀行・信託・証券を1つのグループで抱え、法人向けの比重が高い点が重なる。★規模はウェルズ・ファーゴ(836億99百万ドル・約13兆2,966億円)がみずほフィナンシャルグループ(9兆854億円)の1.46倍。★★★ただし海外の比重が正反対で、みずほは経常収益の54.3%が海外、ウェルズ・ファーゴは地域別を開示せず従業員の約76%が米国である。★★5期の伸びも対照的で、みずほの経常収益は129.2%増、ウェルズ・ファーゴの総収益は5.7%増。★★通期の開示も違い、みずほは当期純利益1兆4,000億円の予想を示す(上方修正済み)が、ウェルズ・ファーゴはGAAPの見通しを示さない。
銀行・信託・証券を1つのグループで抱え、法人向けの比重が高い点が重なります。★規模はウェルズ・ファーゴ(約13兆2,966億円)がみずほフィナンシャルグループ(9兆854億円)の1.46倍です。★★★ただし海外の比重が正反対で、ウェルズ・ファーゴは地域別を開示せず従業員の約76%が米国、みずほは経常収益の54.3%が海外です。★★5期の伸びも対照的で、ウェルズ・ファーゴの総収益は5.7%増、みずほの経常収益は129.2%増です。★★通期の開示も違い、みずほは当期純利益1兆4,000億円の予想を示します(上方修正済み)が、ウェルズ・ファーゴはGAAPの見通しを示しません。
売上高をウェルズ・ファーゴと並べる- みずほフィナンシャルグループ9.1兆円2026年3月期
- ウェルズ・ファーゴ13.3兆円直近の通期
- みずほフィナンシャルグループ19.8兆円2026-08-22 時点
- ウェルズ・ファーゴ40.3兆円2026-08-22 時点
ウェルズ・ファーゴは米国会計基準、日本3社は日本基準です。銀行の「売上高」にあたる数字は会社ごとに範囲が違います。米ドルはページ下部に記載の基準日のレートで円換算しています。
★★★日米6社で4番目の規模です。総収益836億99百万ドル(約13兆2,966億円)は、三菱UFJフィナンシャル・グループ(14兆6,208億円)の0.91倍、三井住友フィナンシャルグループ(10兆7,908億円)の1.23倍、みずほフィナンシャルグループ(9兆854億円)の1.46倍にあたります(当サイトの計算)。★★三菱UFJより小さいのは、米国3社でこの会社だけです。
★★★5期の伸びが日米で大きく違います。ウェルズ・ファーゴの総収益は5.7%増にとどまり、日本3社は129.2%〜162.5%増です(当サイトの計算)。銀行の「売上高」の範囲が違うため単純には比べられませんが、伸び方の差ははっきりしています。
★★★地域別を開示していないのはウェルズ・ファーゴだけです。JPモルガン・チェース(北米76.6%)・バンク・オブ・アメリカ(米国86.4%)・日本3社(日本45.7%〜47.7%)はいずれも開示しています。そのためこのページには地域別の節がありません。
★★★部門の利益の段階が日米で違います。ウェルズ・ファーゴは当期純利益で、法人税と非支配持分まで部門に配分しています。日本3社の営業純益・連結業務純益・業務純益は、いずれも与信関係費用も法人税も引く前です。同じ「部門の利益」という欄に入っていても、比べられる数字ではありません。
★★部門の合計が連結と一致するのはウェルズ・ファーゴだけです。同社は調整項目△19億48百万ドルを表の中に置いています。JPモルガン・チェースは managed basis の調整項目、バンク・オブ・アメリカはFTEベースの差があり、日本3社は粗利益と経常収益という別々の数字を使います。
★★★通期の見通しの出し方が違います。ウェルズ・ファーゴはGAAPの金額を1つも示しません。日本3社は当期純利益の目標値または予想を示します。そのためこのページには「今期の見通し」の節がありません。
★★★中長期の数値目標も公表していません。日本3社は中期経営計画でROE・利益・経費率の目標を掲げます。そのためこのページには「中長期の目標」の節もありません。
★決算期はウェルズ・ファーゴが12月末、日本3社は3月末です。ただし直近の四半期はどれも2026年4〜6月期なので、同じ3か月で比べられます。
よくある質問
ウェルズ・ファーゴに対応する日本企業はどこですか?
★★★規模では三菱UFJフィナンシャル・グループが最も近いです。ウェルズ・ファーゴ(約13兆2,966億円)は三菱UFJ(14兆6,208億円)の0.91倍で、米国企業のほうが小さい唯一の組み合わせです。★★時価総額でも0.97倍と近い水準です(当サイトの計算)。★★★ただし事業の形は違います。ウェルズ・ファーゴは地域別を開示せず従業員の約76%が米国、三菱UFJは経常収益の52.3%が海外です。★個人向けが最大の部門という点では三井住友フィナンシャルグループ(1.23倍)が近く、法人向けの比重ではみずほフィナンシャルグループ(1.46倍)が近い形です。
なぜ地域別の節がないのですか?
★★★会社が地域別の総収益を開示していないためです。Form 10-Kにも、セグメント情報の注記(Note 19)にも、地域別の収益の表がありません。★★10-Kが示す地域の手がかりは従業員の比率だけで、「2025年12月31日時点で約205,000人の在籍者があり、約76%が米国を拠点としている」と記載されています。★★JPモルガン・チェース(北米76.6%)とバンク・オブ・アメリカ(米国86.4%)は開示しており、米国3社で開示していないのはウェルズ・ファーゴだけです。★日本の3社はいずれも4〜5区分で開示しています。★★★開示されていないことを推測で補うことはしません。
なぜ5期で売上がほとんど増えていないのですか?
★★★当サイトは理由を書きません。会社が5期の推移について要因を数値で示していないためです。★総収益は791億66百万ドル(2021年12月期)から836億99百万ドル(2025年12月期)へ5.7%増にとどまります(当サイトの計算)。★★JPモルガン・チェースは50.0%増、バンク・オブ・アメリカは26.9%増で、3社の中で形が違います。★★当期純利益も221億9百万ドルから213億38百万ドルへ3.5%減です。2022年12月期に136億77百万ドルまで38.1%落ち込み、そこから回復しました。★★★それでも1株当たり利益は5.08ドルから6.26ドルへ23.2%増えています。★自己株式の取得で株数が減っているためで、EPSから逆算した株数は5期で21.7%減っています(当サイトの計算)。★★2025年に資産規模の上限(asset cap)が解除されたことは会社が触れており、CEOは「長年、貸借対照表を伸ばせず競合と同じ土俵に立てなかった」と述べています。
なぜ部門の利益が営業利益ではないのですか?
★★★銀行の損益計算書に営業利益の行が無いためです。収益から費用を引く途中に「営業利益」という小計を置かない形で、SECのXBRLにも `OperatingIncomeLoss` が5期とも登録されていません。★★会社は部門ごとに法人税と非支配持分まで配分し、当期純利益で部門の成績を示しています。コンシューマーバンキング&レンディング78億65百万ドル・コーポレート&インベストメントバンキング72億83百万ドル・コマーシャルバンキング41億84百万ドル・ウェルス&インベストメント・マネジメント21億19百万ドル・コーポレート△1億13百万ドルで、足すと213億38百万ドルになり連結と一致します。★★当サイトの5期の推移の図も当期純利益を描いています。★JPモルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカも当期純利益です。★★★日本3社は与信関係費用も法人税も引く前の利益を使うため、同じ欄でも比べられません。
なぜ「今期の見通し」と「中長期の目標」の節がないのですか?
★★★会社がどちらも公表していないためです。★2026年7月14日の決算発表資料にも、2025年12月期のForm 10-Kにも、通期の売上高・利益の予想の表はありません。★★★中長期の数値目標も示されていません。Form 10-Kの将来に関する記述の注意書きに「資産利益率・株主資本利益率・有形普通株主資本利益率の目標レンジ」という項目は挙がっていますが、具体的な数値はどこにも示されていません。★★日本の3社は当期純利益の目標値または予想を出し、中期経営計画でROE・利益・経費率の目標も掲げます。★会社が数値で示している先行きは配当だけで、2026年7〜9月期の1株当たり配当を0.45ドルから0.50ドルへ11%引き上げる見込み(取締役会の承認が前提)としています。★★★当サイトが通期の数値を作ることはしません。
株主資本比率8.4%は低くないのですか?
★★★銀行の株主資本比率は、一般の会社と同じ物差しでは読めません。銀行は預金という負債で資金を集めて貸し出す業態のため、総資産が大きくなります。★ウェルズ・ファーゴの総資産は2兆1,486億31百万ドル、株主資本は1,811億17百万ドルです。★★米国の3社は8.2%〜8.9%、日本の3社は3.74%〜5.15%という水準です(いずれも会社の数値から当サイトが計算)。★★★当サイトはこの差の理由を書きません。会計基準・規制・事業構成が違うためで、会社がその比較を示していないからです。★★なお会社が資本の厚さの目安として使うのは普通株式等Tier1比率で、2026年6月末は10.3%(前年同期11.1%)です。★総資産は2025年12月期だけで11.3%増えています(当サイトの計算)。
直近の四半期はどうでしたか?
★★2026年4〜6月期は総収益226億22百万ドル(8.6%増)・当期純利益64億7百万ドル(16.6%増)・1株当たり利益2.00ドル(前年同期1.60ドル)でした(増減率は当サイトの計算)。★★会社は「1株当たり利益が2.00ドルへ25%増えた」「収益は9%増、資金利益は5%増、非資金利益は13%増」「費用の抑制が営業レバレッジのプラスにつながった」と記載しています。★費用は136億61百万ドル(同133億79百万ドル)で2%増、与信費用は9億14百万ドル(同10億5百万ドル)。★★ROTCEは15.2%から17.7%へ、平均貸出は1兆265億ドル(12%増)、平均預金は1兆4,656億ドル(10%増)です。★普通株式等Tier1比率は10.3%(同11.1%)。★会社は2026年上半期に約70億ドルの自己株式を取得したと記載しています。★★★当サイトはこれ以上の説明を書きません。
数値はいつ時点のものですか?
5期の推移は米国SECに提出されたXBRLデータ、部門別の内訳・従業員数は2025年12月期のForm 10-K(2026年2月24日提出)、直近の四半期の数値と配当の引き上げ見込みは2026年7月14日公表の決算発表資料(Form 8-K 添付 EX-99.1)によります。円換算のレートはページ下部に記載した記事作成時のもので、株価・時価総額の基準日とは別に固定しています。
数値の基準日と出典
- 決算(通年)
- FY2025(2025-12-31 期末)
- 決算(四半期)
- 2026年4〜6月期(2026年12月期 第2四半期)/2026-07-14 公表
- 資料の確認日
- 2026-08-22
- 円換算のレート
- 1米ドル = 158.86円(2026-08-22 時点・Yahoo Finance)
- 株価・時価総額
- 2026-08-22 時点(1米ドル = 158.86円)
部門別の売上高、四半期決算は、同社が公表した次の資料から当サイトが書き写しました(Form 10-K(2025年12月期)(2026-02-24 公表)/2026年4〜6月期(第2四半期)決算発表資料(Form 8-K 添付 EX-99.1)(2026-07-14 公表))。5期の推移(売上高・利益・総資産・キャッシュ・フロー等)と発行済株式数は、米国SECに提出されたXBRLデータによります。金額は1米ドル=158.86円(2026-08-22 時点)で円に直しています。この換算レートは記事を作成した時点のもので、上に書いた株価・時価総額の基準日とは別に固定しています。
投資判断は自己責任で行ってください。
当サイトは特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
数値は基準日時点のものです。最新の情報は各社の開示資料をご確認ください。