GAFAMGAFAM
日本の顔ぶれ
- ソニーグループ自社で機器を設計し、その上にサービスを重ねる会社。ゲーム・音楽・映画・半導体を1社で持つ。アップルとマイクロソフトに部分的に重なる。アメリカではアップルマイクロソフトメタ・プラットフォームズアルファベットアマゾン・ドット・コム
- NTT通信を売り、あわせてデータセンターとシステム構築を世界で手がける。マイクロソフトとアマゾンのクラウド事業に部分的に重なる。アメリカではマイクロソフトアマゾン・ドット・コムアルファベットアップルメタ・プラットフォームズ
- 富士通企業と官公庁向けのシステム構築と運用が中心。マイクロソフトに部分的に重なる。アメリカではマイクロソフトアマゾン・ドット・コムアルファベットアップルメタ・プラットフォームズ
アメリカの対応企業
アマゾン・ドット・コムAMZN
Amazon.com, Inc.
北米・海外・AWSの3部門。連結の売上高7,169億24百万ドル・営業利益799億75百万ドル。AWSは売上の18.0%で営業利益の57.0%を稼ぐ。日本の売上306億88百万ドルを単独開示。従業員は約157万6,000人。
- 売上高113.5兆円
- 純利益12.3兆円
- 時価総額435.6兆円
- 株価254.98USD
- 掲載企業内シェア34.7%
- 決算期FY2025 · 米国基準
- NTT
- ソニーグループ
- 富士通
アップルAAPL
Apple Inc.
報告セグメントは事業ではなく地域で、南北アメリカ・欧州・中華圏・日本・その他アジア太平洋の5区分。連結の売上高4,161億61百万ドル・営業利益1,330億50百万ドル。日本が独立した1部門で、部門利益率48.6%は5部門でいちばん高い。iPhoneが売上の50.4%を占めるが、製品ごとの利益は開示されていない。
- 売上高65.9兆円
- 純利益17.7兆円
- 時価総額751.1兆円
- 株価324.96USD
- 掲載企業内シェア20.1%
- 決算期FY2025 · 米国基準
- ソニーグループ
- NTT
- 富士通
アルファベットGOOGL
Alphabet Inc.
グーグルサービス・グーグルクラウド・その他の賭けの3部門。連結の売上高4,028億36百万ドル・営業利益1,290億39百万ドル。Google広告が売上の73.2%。営業外の損益が大きく、純利益1,321億70百万ドルが営業利益を上回る。
- 売上高63.8兆円
- 純利益20.9兆円
- 時価総額645.9兆円
- 株価337.12USD
- 掲載企業内シェア19.5%
- 決算期FY2025 · 米国基準
- ソニーグループ
- NTT
- 富士通
マイクロソフトMSFT
Microsoft Corporation
生産性とビジネスプロセス・インテリジェントクラウド・モア・パーソナル・コンピューティングの3部門。連結の売上高3,318億39百万ドル・営業利益1,552億37百万ドル。売上高営業利益率46.8%は5社でいちばん高い。3部門の営業利益の合計がそのまま連結になる。決算期は6月末。
- 売上高52.6兆円
- 純利益21.2兆円
- 時価総額584.3兆円
- 株価496.82USD
- 掲載企業内シェア16.0%
- 決算期FY2026 · 米国基準
- ソニーグループ
- NTT
- 富士通
メタ・プラットフォームズMETA
Meta Platforms, Inc.
ファミリー・オブ・アップスとリアリティラボの2部門。連結の売上高2,009億66百万ドル・営業利益832億76百万ドル。広告が売上の97.6%。売上1.1%のリアリティラボが191億93百万ドルの営業損失を出している。
- 売上高31.8兆円
- 純利益9.6兆円
- 時価総額237.5兆円
- 株価592.85USD
- 掲載企業内シェア9.7%
- 決算期FY2025 · 米国基準
- ソニーグループ
- NTT
- 富士通
カードの下にある「対応する日本企業」は、その米国企業と事業が重なる会社です。
規模の比較
日本企業(オレンジ)と米国企業(青)を同じ物差しで並べています。
日米の構造の違い
5社の共通点は「大きいこと」だけかもしれない
★★★GAFAMという呼び方は5社をひとまとめにしますが、事業の中身はかなり違います。
- アップルは機器を作って売り、その上にサービスを重ねる。iPhone1製品で売上の50.4%
- マイクロソフトは業務ソフトとクラウドを企業に売る。3部門とも法人向けが中心
- アルファベットは広告が売上の73.2%。クラウドと有料会員が次の柱
- アマゾンは小売が売上の82.0%だが、利益の57.0%はクラウド(AWS)から
- メタは広告が売上の97.6%。ほかに柱と呼べる事業が無い
★★売上高営業利益率は11.2%から46.8%まで開きます。マイクロソフト46.8%、メタ41.4%、アップル32.0%、アルファベット32.0%、アマゾン11.2%(いずれも当サイトの計算)。★★★同じ「巨大IT」でも、儲け方の効率はこれだけ違います。
売上と利益の並びが逆になる会社がある
★★★アマゾンのAWSは、売上の18.0%しかないのに営業利益の57.0%を稼ぎます(当サイトの計算)。★部門利益率はAWS 35.4%、北米6.9%、海外2.9%です。
★★この「大きく売る事業」と「よく稼ぐ事業」が別という形は、業種を超えて見られます。当サイトの石油・ガスのページでは、精製・販売が売上の大半を占めながら利益率2〜3%、原油と天然ガスを掘る事業は売上が小さく利益率16〜54%という同じ並びになっています。
★アルファベットにも似た形があります。グーグルクラウドは売上の14.6%で、部門利益率23.7%。グーグルサービスは売上の85.1%で40.7%です(当サイトの計算)。この会社の場合は、大きい事業のほうが利益率も高いという並びです。
大きな赤字部門を抱えたまま、高い利益率を保つ会社が2社ある
★★★メタのリアリティラボは、売上22億7百万ドル(連結の1.1%)に対して191億93百万ドルの営業損失を出しています。会社は営業利益率を△870%と記載しています。
★★アルファベットの「その他の賭け」も同じ形で、売上15億37百万ドル(連結の0.4%)に対し75億15百万ドルの営業損失です。
★★それでも2社の売上高営業利益率は41.4%と32.0%あります(当サイトの計算)。本体の事業が、赤字部門をまるごと吸収しているという形です。
部門の利益を足して連結になるかは、会社ごとに違う
★★★マイクロソフト・アマゾン・メタは、部門の営業利益を足すとそのまま連結の営業利益になります。
★★アップルとアルファベットは違います。
- アップルは研究開発費345億50百万ドルと一般管理費80億77百万ドルを「全社」にまとめ、5部門の外に置く(合計426億27百万ドル)
- アルファベットは「アルファベットレベルの活動」167億60百万ドルを3部門の外に置く。中身は汎用AIモデルの開発に関わる全社共通の研究開発、慈善活動、財務・人事・法務の全社共通費用
★★★部門の数字をそのまま足してよいかどうかは、会社ごとに確かめる必要があります。当サイトは5社すべてで確かめました。
日本の金額を出しているのは2社だけ
★★★アップルは日本を独立した報告セグメントとして開示しており、売上287億3百万ドル・部門利益139億55百万ドル・部門利益率48.6%です。この48.6%は5部門でいちばん高い水準です(当サイトの計算)。
★★アマゾンは日本の売上306億88百万ドルを単独開示していますが、日本の利益は出していません。
★残る3社は日本単独の金額を開示していません。マイクロソフトは「米国」と「米国以外」の2区分、アルファベットは4区分(日本はアジア太平洋)、メタも4区分(日本はアジア太平洋)です。
★★米国の比重も5社で違います。アマゾンは米国だけで68.3%、マイクロソフト51.5%、アルファベット48.2%、アップル36.5%、メタは米国とカナダを合わせて39.2%(いずれも当サイトの計算)。
決算期が3つに分かれる
★★★5社の「直近の通期」は、同じ期間ではありません。
- マイクロソフトは6月末。2026年6月期は2025年7月〜2026年6月
- アップルは9月末。2025年9月期は2024年9月末〜2025年9月末
- アルファベット・アマゾン・メタは12月末。2025年12月期は2025年1月〜12月
★★さらに、直近の四半期の出所も1社だけ違います。マイクロソフトの第4四半期には10-Qが出ないため、当サイトは決算発表の8-K(添付資料99.1)を読んでいます。他の4社は10-Qです。
従業員の数が桁違いに開く
★★★アマゾンは約157万6,000人で、他の4社の合計(約65万8,000人)の2倍以上です(当サイトの計算)。
★マイクロソフト約22万3,000人、アルファベット190,820人、アップル約16万6,000人、メタ78,865人。
★★アマゾンだけが倉庫と配送を自社で抱えていることが、この差に出ています。★当サイトの日本側で人数が多いのはトヨタ自動車(384,461人)ですが、それでもアマゾンの4分の1です。
見通しの示し方が、日米で分かれる
★★★5社とも、SECの提出書類に通期の売上高や利益の見通しを書きません。中長期の数値目標も公表していません。
★★日本側の3社は違います。ソニーグループ・NTT・富士通は、日本の制度にもとづき決算短信で通期の業績予想を公表し、中期経営計画も出しています。
★★この違いは制度によるもので、当サイトはどちらが良いとは書きません。
日本側に「アメリカ版」はいない
★★★このページに◎(正面から競合)は1件もありません。
- ソニーグループはアップルと「機器+サービス」の形が似ており、マイクロソフトとは家庭用ゲーム機で競います。★ただしアップルの売上高は約65兆9,116億円で、ソニーグループの12兆4,796億20百万円の5.28倍です(ページ下部のレートで換算・当サイトの計算)
- NTTはマイクロソフトとアマゾンのクラウド事業に重なりますが、★利益率が9.8%対41.3%(マイクロソフトのインテリジェントクラウド)と大きく違います
- 富士通はマイクロソフトと企業向けITで重なりますが、★★マイクロソフトの売上高は約52兆5,567億円で、富士通の3兆5,029億71百万円の15.0倍です(ページ下部のレートで換算・当サイトの計算)
★★★当サイトは「日本にもGAFAMに相当する会社がある」とは書きません。数字がそれを支えないためです。
よくある質問
なぜ業界ページではなく特集なのですか?
日本側に正面から対応する会社がいないためです。★★★当サイトの業界ページは「日本企業から見て、アメリカ版はどこか」をたどるために作っています。★★GAFAMの5社は事業の中身がそれぞれ違ううえ、日本側に同じ形の会社がいません。★無理に対応表を作ると、読者に嘘を伝えることになります。★★そこで5社を1つの箱にまとめ、部分的に重なる日本企業3社(ソニーグループ・NTT・富士通)を入口として示す形にしました。★★★このページに◎(正面から競合)は1件もありません。★URLも業界ページの `/industry/` ではなく `/feature/` になっています。
5社の利益はどれくらい違いますか?
指標によって答えが変わります。★売上高がいちばん大きいのはアマゾンの7,169億24百万ドル、★営業利益がいちばん大きいのはマイクロソフトの1,552億37百万ドル、★売上高営業利益率がいちばん高いのもマイクロソフトの46.8%です(当サイトの計算)。★純利益がいちばん大きいのはマイクロソフトの1,337億49百万ドルです。★★利益率で並べると、マイクロソフト46.8%・メタ41.4%・アップル32.0%・アルファベット32.0%・アマゾン11.2%です。★★★当サイトは会社の優劣を述べません。事業の形が違えば、比べられる範囲も限られます。★アマゾンの利益率が低いのは、売上の82.0%が小売だからという事実だけを書きます。
日本の売上が分かるのはどの会社ですか?
アップルとアマゾンの2社です。★★★アップルは日本を独立した報告セグメントとして開示しており、売上287億3百万ドル・部門利益139億55百万ドル・部門利益率48.6%です。この48.6%は5部門でいちばん高い水準です(当サイトの計算)。★★アマゾンは日本の売上306億88百万ドルを開示していますが、日本の利益は出していません。★残る3社は日本単独の金額を開示していません。マイクロソフトは「米国」と「米国以外」の2区分、アルファベットとメタは4区分で、日本はアジア太平洋にまとめられています。★★日本の読者にとっては、アップルの日本部門がいちばん細かく見えることになります。
部門の数字を足すと連結になりますか?
会社によります。★マイクロソフト・アマゾン・メタは、部門の営業利益を足すとそのまま連結の営業利益になります。★★アップルとアルファベットは違います。アップルは研究開発費345億50百万ドルと一般管理費80億77百万ドルを「全社」にまとめて5部門の外に置き(合計426億27百万ドル)、アルファベットは「アルファベットレベルの活動」167億60百万ドルを3部門の外に置きます。★★★そのため両社では、部門利益の合計と連結の営業利益が一致しません。★アルファベットは売上側にも「為替ヘッジ損益」△1億27百万ドルが部門の外にあります。★★当サイトは5社すべてでこれを確かめてから、部門の表を作っています。
純利益が営業利益より大きい会社があるのはなぜですか?
営業外の利益が大きいためです。★アルファベットの2025年12月期は、営業利益1,290億39百万ドルに対し純利益1,321億70百万ドルです。営業外の損益が297億87百万ドルあります。★★★直近の四半期はさらに極端で、同社の営業外の損益は979億83百万ドル、営業利益407億70百万ドルの2.4倍あります(当サイトの計算)。会社は「主にSpaceXと非公開企業1社の株式ポートフォリオの含み益による」と記載しています。★★アマゾンにも同じ形が出ています。同社の2026年4〜6月期の営業外の損益534億15百万ドルのうち、504億86百万ドルが「非公開企業への出資に関する評価の引き上げ」です。★★★当サイトが推移の図に営業利益を描くのは、こうした本業以外の動きを分けて見るためです。
メタだけ直近の四半期が減益なのはなぜですか?
費用が急に増えたためです。★2026年4〜6月期は、売上高が28.0%増えたのに営業利益は8.2%減でした(当サイトの計算)。★★研究開発費が129億42百万ドルから216億56百万ドルへ67%増えており、会社は「人件費の増加、データセンター・技術インフラ・第三者のクラウドサービスに関わるインフラ費用の増加、および第三者のAIトークン費用による」と記載しています。★売上原価も33%増えています。★★★売上高営業利益率は43.0%から30.9%へ12.1ポイント下がりました。★★当ページの他の4社は同じ四半期に増益です。アップルは営業利益26.6%増、マイクロソフトは18%増(会社発表)、アルファベットは30.4%増、アマゾンは43.2%増。
決算期はそろっているのですか?
そろっていません。★マイクロソフトは6月末、アップルは9月末、アルファベット・アマゾン・メタは12月末です。★★★そのため「直近の通期」は5社で同じ期間になりません。マイクロソフトの2026年6月期は2025年7月〜2026年6月、アップルの2025年9月期は2024年9月末〜2025年9月末、他の3社の2025年12月期は2025年1月〜12月です。★★比べるときは、同じ長さの1年であっても、含まれる時期が違うことに注意が要ります。★★さらに、直近の四半期の出所も1社だけ違います。マイクロソフトの第4四半期には10-Qが出ないため、当サイトは決算発表の8-K(添付資料99.1)を読んでいます。★日本側の3社は3社とも3月末です。
数値はいつ時点のものですか?
決算数値は各社の直近の年次報告書(米国は10-K、日本は有価証券報告書)によります。★決算期は会社ごとに異なり、マイクロソフトは6月末、アップルは9月末、アルファベット・アマゾン・メタは12月末、日本側の3社は3月末です。★直近の四半期は、アップルが2026年7月31日提出の10-Q、アルファベットが7月23日提出の10-Q、アマゾンが7月31日提出の10-Q、メタが7月30日提出の10-Q、マイクロソフトが7月29日提出の8-K(添付資料99.1)によります。米ドルはページ下部に記載のレートで円換算しています。株価と時価総額はページ下部の更新日時点の値です。
注記(2件)
- アメリカの対応企業
- 日米それぞれの開示資料(年次報告書・有価証券報告書)でセグメントを突き合わせ、重なりを確認できたものだけを載せています。どこがどう重なるかは下の「日米の構造の違い」で説明しています。
- 規模の比較
- 米ドルはページ下部のレートで円換算しました。会計基準が異なるため、売上高の範囲は完全には一致しません(各社の基準を併記しています)。上のカードの「掲載企業内シェア」は、掲載した米国企業5社の売上高合計に占める割合です。世界市場でのシェアではありません。
出典
売上高・純利益は各社の直近の通年決算(米国企業 FY2025・FY2026/日本企業 2026年3月期)によります。出典は米国SEC(証券取引委員会)の年次報告書(10-K)、金融庁EDINETの有価証券報告書、株価はYahoo Finance。円換算は1米ドル = 158.38円。
投資判断は自己責任で行ってください。
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数値は更新時点のものです。最新の情報は各社の開示資料をご確認ください。
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