ブラックロック

基本情報

正式社名
BlackRock, Inc.
英文社名
BlackRock, Inc.
ティッカー
BLK(NYSE)
会計基準
米国会計基準(US GAAP)
SECへの登録業種
Security Brokers, Dealers & Flotation CompaniesSIC 6211
発行済株式数
154,869,259 株10-Q(2026年6月30日に終了した四半期) 表紙
ROE(自己資本利益率)
10.7%FY2025・当サイトの計算
1株あたり配当金
20.84 米ドルFY2025
1株あたり利益(EPS)
35.31 米ドルFY2025・希薄化後
従業員数
約24,900 人2025-12-31 時点・30か国超に拠点。米州40%・欧州中東アフリカ31%・アジア太平洋29%

売上高と利益の推移

売上高と営業利益の推移(億円)(利益率)00.0%8,0008.0%16,00016.0%24,00024.0%32,00032.0%40,00040.0%28,39310,143FY202228,3719,969FY202332,41912,032FY202438,47011,192FY202535.7%35.1%37.1%29.1%売上高営業利益営業利益率

財務ハイライト(過去5期)

当社株主に帰属する当期純利益・ROE

当社株主に帰属する当期純利益・ROE(億円)00.0%3,0004.0%6,0008.0%9,00012.0%12,00016.0%FY22FY23FY24FY25純利益ROE

総資産・純資産・株主資本比率

総資産・純資産・株主資本比率(兆円)0.00.0%8.010.0%16.020.0%24.030.0%32.040.0%FY22FY23FY24FY25総資産純資産株主資本比率

キャッシュ・フロー

キャッシュ・フロー(億円)▲10,000▲5,00005,00010,000FY22FY23FY24FY25営業投資財務

1株当たり当期純利益(EPS)

1株当たり当期純利益(EPS)(円)0153045FY22FY23FY24FY25EPS
決算期売上高前期比営業利益営業利益率純利益純利益率
FY20252025-12-31期末38,470億円+18.7%11,192億円29.1%8,822億円22.9%
FY20242024-12-31期末32,419億円+14.3%12,032億円37.1%10,118億円31.2%
FY20232023-12-31期末28,371億円-0.1%9,969億円35.1%8,741億円30.8%
FY20222022-12-31期末28,393億円10,143億円35.7%8,226億円29.0%

直近5期の通年決算です。出典は米国SECに提出されたXBRLデータで、金額は1米ドル=158.86円で円に直しています。図の売上高と利益は同じ物差しで並べているので、棒の高さの差がそのまま利益の大きさにあたります。★★★この図は4期しかありません。2024年10月の組織再編で新しい持株会社(BlackRock, Inc.)が設立され、米国SECのXBRLに残っている当社の決算データが2022年12月期からになっているためです。当サイトは足りない期を他の資料で埋めません。★★4期で収益は178億73百万ドルから242億16百万ドルへ35.5%増えました(当サイトの計算)。★★営業利益は63億85百万ドルから70億45百万ドルで、2024年12月期の75億74百万ドルから減っています。当期純利益も63億69百万ドルから55億53百万ドルへ減りました。★★★当サイトはこの減少の理由を書きません。会社は「GAAPベースの営業利益と営業利益率の低下は、買収に関連する非現金の費用などによる」と記載していますが、金額での分解は示していません。★★この会社は資産運用会社なので損益計算書に営業利益の行があります。証券会社のゴールドマン・サックス・モルガン・スタンレー・野村ホールディングス・大和証券グループ本社には営業利益の行がありません(大和は営業利益の行がありますが、部門の利益は経常利益です)。

事業の概要

14.0兆ドル運用資産残高2025年12月末。2026年6月末は15.3兆ドル
79.2%基礎手数料の比重収益242億16百万ドルのうち投資顧問・運用管理手数料等は191億79百万ドル
65.9%米州の比重収益242億16百万ドルのうち米州は159億56百万ドル
30か国超拠点2025年12月末。顧客は100か国超

注目ポイント

  • ★★★報告セグメントが1つしかない★★★会社は10-Kに「BlackRockの経営陣は当社の事業を1つのもの、すなわち資産運用事業として運営している。したがって当社は1つの資産運用の事業セグメントで活動している」と記載しています。★★最高経営意思決定者は会長兼最高経営責任者で、連結ベースの総収益・営業利益・BlackRock, Inc.に帰属する当期純利益を見て資源を配分すると会社が記載しています。★★★そのためこのページには「部門ごとの売上と利益」の節がありません。代わりに、会社が損益計算書で分けている収益の種類別の内訳を載せています。★★他の4社はいずれも3〜4つの報告セグメントを持ち、部門ごとの利益も開示しています。
  • ★★★この会社だけ「売上高」がそのまま収益★★★ブラックロックは資産運用会社なので、収益242億16百万ドルがそのまま売上高です。支払利息を差し引くという考え方がありません。★証券会社であるゴールドマン・サックス・モルガン・スタンレーは支払利息を引いた後の純収益、野村ホールディングス・大和証券グループ本社は引く前の総額を売上高として載せています。★★★5社の売上高を単純に並べると、この違いのぶんだけ意味が変わります。★★営業利益の行があるのもこの会社だけです。2025年12月期は70億45百万ドル、営業利益率29.1%です(当サイトの計算)。★会社は非GAAPの「調整後営業利益」96億ドルも示しています。
  • ★★★通期の見通しをGAAPの金額で示さない★★★会社は通期の収益・利益の見通しを1つも公表していません。★★そのためこのページには「今期の見通し」の節がありません。ゴールドマン・サックス・モルガン・スタンレーも同じで、米国3社ともGAAPの金額による見通しを示しません。★★★日本の野村ホールディングス・大和証券グループ本社も通期の業績予想を出していません。★★★掲載している日米5社で、通期の見通しを公表している会社は1社もありません。★★ただし2026年の自己株式取得については「四半期あたり5億50百万ドルへ引き上げ、2026年通期で20億ドルとする計画」と会社が記載しています。
  • ★★2030年までにプライベート市場で4,000億ドルを集める目標★★会社は10-Kに「インフラ・プライベートクレジット・ウェルス向けオルタナティブへの投資が、2030年までにプライベート市場で4,000億ドルを集めるという野心を支える」と記載しています。★2025年7月にHPS Investment Partners、2024年10月にGlobal Infrastructure Management、あわせてPreqinを取得しました。★★基礎手数料に占めるオルタナティブは30億19百万ドルで、前期の17億64百万ドルから71.1%増えています(当サイトの計算)。うちプライベート市場は23億50百万ドルです。★★会社は「保険会社向けの一般勘定運用で最大手であり、長期の運用資産残高は7,200億ドル」とも記載しています。★★★当サイトはこの目標が達成できるかどうかを述べません。
  • ★★2024年の組織再編で決算データが4期しかない★★★当サイトが持っている決算データは2022年12月期からの4期です。★2024年10月のGlobal Infrastructure Managementの取得にあわせて新しい持株会社(BlackRock, Inc.)が設立され、米国SECへの提出者が入れ替わりました。★★そのため米国SECのXBRLに残っている当社の年次データが4期分になっています。★★★当サイトは足りない1期を別の資料で埋めません。同じ表の同じ行から取れる数値だけを並べる方針のためです。★5期そろっている他の4社とは、推移の図の期間が1期違います。

地域別・収益の種類別の売上

地域別の収益2025年12月期

  • 米州 65.9%65.9%25,348億円米州
  • 欧州 29.6%29.6%11,384億円欧州
  • アジア太平洋 4.5%4.5%1,738億円アジア太平洋

2025年12月期の地域別の収益です。会社が10-Kの Note 27 — Segment Information の地域別の表よりで開示した区分をそのまま用いており、当サイトで分類し直したものではありません。★★★米州が収益の65.9%(159億56百万ドル)を占めます。★欧州71億66百万ドル(29.6%)・アジア太平洋10億94百万ドル(4.5%)です(当サイトの計算)。★★★欧州の比重29.6%は掲載している日米5社で最も高く、ゴールドマン・サックスの欧州・中東・アフリカ24.3%、モルガン・スタンレーの同11.8%を上回ります。★★アジア太平洋の4.5%は5社で最も低い水準です。★★会社は「これらの金額は法人の所在地を基礎に集計しており、必ずしも顧客の所在地や関連サービスの提供地を反映していない」と注記しています。★★人員の分布は収益とずれます。会社は従業員の40%が米州、31%が欧州・中東・アフリカ、29%がアジア太平洋と記載しています。★★★当サイトはこのずれの理由を書きません。

収益の種類別の内訳2025年12月期

  • 投資顧問・運用管理手数料および有価証券貸付収益 79.2%79.2%30,468億円投資顧問・運用管理手数料および有価証券貸付収益
  • テクノロジーサービス・サブスクリプション収益 8.2%8.2%3,147億円テクノロジーサービス・サブスクリプション収益
  • 投資顧問の成功報酬 5.9%5.9%2,262億円投資顧問の成功報酬
  • 販売手数料 5.6%5.6%2,153億円販売手数料
  • アドバイザリー・その他の収益 1.1%1.1%440億円アドバイザリー・その他の収益

★★★会社が損益計算書に並べている5つの区分をそのまま載せたものです。合計242億16百万ドルは連結の収益と一致します。★★★投資顧問・運用管理手数料および有価証券貸付収益が191億79百万ドルで、収益の79.2%を占めます(当サイトの計算)。会社はこれを「基礎手数料」と呼び、運用資産残高に対して受け取る手数料が中心です。★★テクノロジーサービス・サブスクリプション収益は19億81百万ドル(8.2%)で、会社は「前期比24%増」「年間契約額(ACV)は前期比31%増、Preqin関連を除くと16%増」と記載しています。中心はリスク管理システムのAladdinです。★成功報酬14億24百万ドル(5.9%)・販売手数料13億55百万ドル(5.6%)・アドバイザリーその他2億77百万ドル(1.1%)が続きます。★★基礎手数料の中ではオルタナティブが30億19百万ドルで、前期の17億64百万ドルから71.1%増えています(当サイトの計算)。うちプライベート市場は23億50百万ドルです。★★この区分と下の地域別は、同じ収益を別の切り口で分けたものです。足し合わせないでください。

最新の決算

2026年4〜6月期(2026年12月期 第2四半期)2026-07-15 公表

項目2026年4〜6月期(2026年12月期 第2四半期)2025年4〜6月期増減
売上高11,254億円8,615億円+30.6%
営業利益3,910億円2,750億円+42.2%
純利益3,041億円2,531億円+20.2%
売上高純利益率27.0%29.4%

会社が公表した決算資料の数値です。当サイトが原文を翻訳・加工したものではありません。増減は前年の同じ期間との比較です。★3か月(2026年4月1日〜6月30日)の数値です。★★★収益31%増・営業利益42%増・当期純利益20%増と会社が記載しています。★営業利益率は34.7%(前年同期31.9%)、1株当たり希薄化後利益は12ドル19セント(同10ドル19セント)です。★★運用資産残高は2026年6月末で15兆3,446億ドル(同12兆5,276億ドル)です。★★四半期の純流入は1,920億ドル(同677億ドル)で、会社は上半期の純流入3,210億ドルを過去最高と記載しています。★会社はオーガニックの基礎手数料成長率を8%、非GAAPの調整後営業利益率を45.9%と記載しています。★★四半期の自己株式取得は4億50百万ドルで、今後の四半期あたりの計画を5億50百万ドルへ引き上げると会社が記載しています。★★★当サイトは増益の理由を書きません。会社は収益の増加要因として市場の影響・オーガニックの基礎手数料成長・HPS取得に関連する手数料・成功報酬の増加・テクノロジーサービス収益の増加を挙げていますが、金額での分解は示していません。

会社が公表している中長期の目標

プライベート市場での資金調達目標(2030年まで)2030年まで

経営目標(財務)

指標2025年12月期の実績会社が掲げた目標
プライベート市場での資金調達(2030年まで)4,000億ドル

これは会社が公表した計画であり、当サイトの予測でも評価でもありません。目標の言い回しは資料の表現をそのまま用いています。計画は見直されることがあります。★★会社が10-Kに数値で書いている中長期の目標はこの1つだけです。「BlackRockのインフラ・プライベートクレジット・ウェルス向けオルタナティブへの投資が、2030年までにプライベート市場で4,000億ドルを集めるという野心を支える」と記載しています。★★★累計の資金調達額の目標であり、収益や利益の目標ではありません。★★当サイトは進捗にあたる累計額を持っていません。会社が10-Kに累計の実績を記載していないためです。★★関連する実績として、2025年12月期の基礎手数料のうちオルタナティブは30億19百万ドル(うちプライベート市場23億50百万ドル)、前期はそれぞれ17億64百万ドル・11億96百万ドルです。★会社は2025年12月期に純流入6,980億ドル・オーガニックの基礎手数料成長率9%を記録したと記載しています。★★★当サイトはこの目標が達成できるかどうかを述べません。

日本企業との違い

野村ホールディングス8604

★★★重なるのは資産運用だけ。ブラックロックは会社まるごとが資産運用で、野村ホールディングスのインベストメント・マネジメント部門は部門別の純収益の12.0%にとどまる(当サイトの計算)。★規模はブラックロック(242億16百万ドル・約3兆8,470億円)が野村ホールディングスの純収益(2兆1,677億円)の1.77倍だが、収益合計4兆7,584億86百万円と比べると0.81倍で上下が入れ替わる。★★★財務の形がまったく違う。ブラックロックの株主資本比率32.9%に対し、野村の自己資本比率は5.9%である。★★ブラックロックは報告セグメントが1つしかなく、部門ごとの利益を開示していない。★野村も2025年12月にMacquarie Group Limitedの米欧パブリック・アセットマネジメント事業を取得している。

★★★重なるのは資産運用だけです。ブラックロックは会社まるごとが資産運用、野村ホールディングスのインベストメント・マネジメント部門は部門別の純収益の12.0%にとどまります。★規模はブラックロック(242億16百万ドル・基準日のレートで約3兆8,470億円)が野村ホールディングスの純収益(2兆1,677億円)の1.77倍です(当サイトの計算)。★★★財務の形がまったく違います。ブラックロックの株主資本比率は32.9%、野村の自己資本比率は5.9%です。★★ブラックロックは報告セグメントが1つしかなく、部門ごとの利益を開示していません。★野村も2025年12月にMacquarie Group Limitedの米欧パブリック・アセットマネジメント事業を取得しています。

売上高をブラックロックと並べる
  • 野村ホールディングス4.8兆円2026年3月期
  • ブラックロック3.8兆円直近の通期
時価総額をブラックロックと並べる
  • 野村ホールディングス4.7兆円2026-08-22 時点
  • ブラックロック28.5兆円2026-08-22 時点

大和証券グループ本社8601

★★★重なるのは資産運用だけ。ブラックロックは会社まるごとが資産運用で、大和証券グループ本社のアセットマネジメント部門は部門別の純営業収益の15.9%にとどまる(当サイトの計算)。★規模はブラックロック(242億16百万ドル・約3兆8,470億円)が大和証券グループ本社の純営業収益(7,204億円)の5.34倍。★★★財務の形がまったく違う。ブラックロックの株主資本比率32.9%に対し、大和の自己資本比率は4.6%である。★★利益率の水準は近く、大和のアセットマネジメント部門は経常利益率58.5%、ブラックロックの営業利益率は29.1%である(当サイトの計算)。★★大和も不動産・プライベートエクイティ・再生可能エネルギー・インフラへの投資をこの部門に入れている。

★★★重なるのは資産運用だけです。ブラックロックは会社まるごとが資産運用、大和証券グループ本社のアセットマネジメント部門は部門別の純営業収益の15.9%にとどまります。★規模はブラックロック(約3兆8,470億円)が大和証券グループ本社の純営業収益(7,204億円)の5.34倍です(当サイトの計算)。★★★財務の形がまったく違います。ブラックロックの株主資本比率は32.9%、大和の自己資本比率は4.6%です。★★利益率の水準は近く、大和のアセットマネジメント部門は経常利益率58.5%、ブラックロックの営業利益率は29.1%です(当サイトの計算)。★★大和も不動産・プライベートエクイティ・再生可能エネルギー・インフラへの投資をこの部門に入れています。

売上高をブラックロックと並べる
  • 大和証券グループ本社1.5兆円2026年3月期
  • ブラックロック3.8兆円直近の通期
時価総額をブラックロックと並べる
  • 大和証券グループ本社2.8兆円2026-08-22 時点
  • ブラックロック28.5兆円2026-08-22 時点

ブラックロックは米国会計基準、日本2社は米国会計基準(野村ホールディングス)と日本基準(大和証券グループ本社)です。「売上高」にあたる数字は会社ごとに範囲が違います。米ドルはページ下部に記載の基準日のレートで円換算しています。

★★★日米5社でブラックロックは3番目の規模です。収益242億16百万ドル(約3兆8,470億円)は、野村ホールディングスの純収益(2兆1,677億円)の1.77倍、大和証券グループ本社の純営業収益(7,204億円)の5.34倍にあたります(当サイトの計算)。野村の収益合計4兆7,584億86百万円と比べると0.81倍で、下回ります。

★★★この会社だけ「売上高」がそのまま収益です。資産運用会社なので、支払利息を差し引くという考え方がありません。証券会社であるゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーは支払利息を引いた後の純収益、野村ホールディングスと大和証券グループ本社は引く前の総額を売上高として載せています。

★★★営業利益の行があるのもこの会社だけです。2025年12月期は70億45百万ドル、営業利益率29.1%です(当サイトの計算)。証券会社4社の損益計算書には営業利益の小計がありません(大和証券グループ本社には営業利益の行がありますが、部門の利益は経常利益で示されます)。

★★★報告セグメントが1つしかないのもこの会社だけです。他の4社は3〜4つの報告セグメントを持ち、部門ごとの利益も開示しています。そのためこのページには「部門ごとの売上と利益」の節がありません。

★★★株主資本比率32.9%は5社で群を抜いて高い水準です。野村ホールディングス5.9%、大和証券グループ本社4.6%、ゴールドマン・サックス6.9%、モルガン・スタンレー7.9%です。資産運用会社は顧客の資産を自分の貸借対照表に載せないため、総資産が小さく出ます。

★★★通期の見通しは3社とも公表していません。ブラックロックはGAAPの金額を1つも示さず、野村は「経済情勢や市場環境などによる不確実性があるため、業績予想は行っておりません」、大和は「有価証券関連業の業績は、経済情勢や相場環境に大きな影響を受ける状況にあり、その業績予想を行うことは困難であるため記載しておりません」と記載しています。そのため3社のページに「今期の見通し」の節がありません。

★★中長期の目標はどれも会社ごとに違う指標です。ブラックロックは「2030年までにプライベート市場で4,000億ドル」という資金調達の目標、野村ホールディングスは2030年度のROE10〜12%+・税引前当期純利益7,500億円超、大和証券グループ本社は2026年度の連結経常利益2,400億円以上・連結ROE10%程度です。

決算期はブラックロックが12月末、日本2社は3月末です。ただし直近の四半期はどれも2026年4〜6月期なので、同じ3か月で比べられます。

よくある質問

ブラックロックに対応する日本企業はどこですか?

★★★正面から重なる1社はありません。ブラックロックは会社まるごとが資産運用会社で、日本の2社はいずれも証券会社です。★資産運用の部分だけを見れば、野村ホールディングスのインベストメント・マネジメント部門(部門別の純収益の12.0%)と大和証券グループ本社のアセットマネジメント部門(部門別の純営業収益の15.9%)が対応します。規模はブラックロック(約3兆8,470億円)が野村の純収益(2兆1,677億円)の1.77倍、大和の純営業収益(7,204億円)の5.34倍です(当サイトの計算)。★★★財務の形はどちらとも大きく違い、ブラックロックの株主資本比率32.9%に対して野村5.9%・大和4.6%です。★★日本には野村アセットマネジメント・大和アセットマネジメントがありますが、いずれも上場していません。

なぜ「部門ごとの売上と利益」の節がないのですか?

★★★会社の報告セグメントが1つしかないためです。会社は10-Kに「BlackRockの経営陣は当社の事業を1つのもの、すなわち資産運用事業として運営している。したがって当社は1つの資産運用の事業セグメントで活動している」と記載しています。★最高経営意思決定者は会長兼最高経営責任者で、連結ベースの総収益・営業利益・BlackRock, Inc.に帰属する当期純利益を見て資源を配分すると会社が記載しています。★★★代わりに、会社が損益計算書で分けている収益の種類別の内訳を載せています。★★他の4社はいずれも3〜4つの報告セグメントを持ち、部門ごとの利益も開示しています。★★★当サイトは会社が開示していない区分を推計で作りません。

収益の中身はどうなっていますか?

★★★投資顧問・運用管理手数料および有価証券貸付収益が191億79百万ドルで、収益の79.2%を占めます(当サイトの計算)。会社はこれを「基礎手数料」と呼び、運用資産残高に対して受け取る手数料が中心です。★テクノロジーサービス・サブスクリプション収益は19億81百万ドル(8.2%)で、中心はリスク管理システムのAladdinです。会社は「前期比24%増」「年間契約額(ACV)は前期比31%増、Preqin関連を除くと16%増」と記載しています。★成功報酬14億24百万ドル(5.9%)・販売手数料13億55百万ドル(5.6%)・アドバイザリーその他2億77百万ドル(1.1%)が続きます。★★基礎手数料の中ではオルタナティブが30億19百万ドルで、前期の17億64百万ドルから71.1%増えています(当サイトの計算)。うちプライベート市場は23億50百万ドルです。

株主資本比率32.9%が高いのはなぜですか?

★★★資産運用会社は顧客の資産を自分の貸借対照表に載せないためです。運用資産残高14.0兆ドルは会社の資産ではなく、顧客の資産です。★総資産1,699億98百万ドルに対して株主資本は558億88百万ドルです。★★★証券会社はこれと形がまったく違います。顧客の取引にともなう資産を自分の貸借対照表に抱えるため総資産が大きく出て、ゴールドマン・サックスは6.9%、モルガン・スタンレーは7.9%、野村ホールディングスは5.9%、大和証券グループ本社は4.6%です。★★ROEは10.7%で、分母の株主資本が大きいぶん、証券会社より低く出る点に注意が要ります。★野村のROEは10.09%、大和は10.3%です。

なぜ推移の図が4期しかないのですか?

★★★米国SECのXBRLに残っている当社の年次データが2022年12月期からの4期しかないためです。2024年10月のGlobal Infrastructure Managementの取得にあわせて新しい持株会社(BlackRock, Inc.)が設立され、米国SECへの提出者が入れ替わりました。★★★当サイトは足りない1期を別の資料で埋めません。同じ表の同じ行から取れる数値だけを並べる方針のためです。★★他の4社は5期そろっています。★★4期で収益は178億73百万ドルから242億16百万ドルへ35.5%増えました(当サイトの計算)。★営業利益は63億85百万ドルから70億45百万ドルで、2024年12月期の75億74百万ドルからは減っています。

営業利益が2024年12月期から減ったのはなぜですか?

★★★当サイトは金額で分解した説明を書きません。会社が金額での分解を示していないためです。★会社は「GAAPベースの営業利益と営業利益率の低下は、買収に関連する非現金の費用などによる」と記載しています。★営業利益は75億74百万ドル(2024年12月期)から70億45百万ドル(2025年12月期)へ7.0%減りました(当サイトの計算)。★当期純利益も63億69百万ドルから55億53百万ドルへ12.8%減です。★★同じ期に収益は204億7百万ドルから242億16百万ドルへ18.7%増えています(当サイトの計算)。★会社は非GAAPの「調整後営業利益」96億ドル(前期81億10百万ドル)も示しています。★★★当サイトは調整後の数値を作りません。会社が公表した数値をそのまま載せています。

なぜ「今期の見通し」の節がないのですか?

★★★会社が通期の収益・利益の見通しをGAAPの金額で1つも公表していないためです。★★ゴールドマン・サックス・モルガン・スタンレーも同じで、米国3社ともGAAPの金額による見通しを示しません。★★★日本の野村ホールディングス・大和証券グループ本社も通期の業績予想を出していません。★★★掲載している日米5社で、通期の見通しを公表している会社は1社もありません。★★ただし2026年の自己株式取得については「四半期あたり5億50百万ドルへ引き上げ、2026年通期で20億ドルとする計画」と会社が記載しています。★★銀行や保険の日本企業は当期純利益の予想または目標を示すので、同じ金融でも証券・資産運用だけが違う形です。

中長期の目標はどうなっていますか?

★★会社が10-Kに数値で書いている中長期の目標は1つだけです。「BlackRockのインフラ・プライベートクレジット・ウェルス向けオルタナティブへの投資が、2030年までにプライベート市場で4,000億ドルを集めるという野心を支える」と記載しています。★★★累計の資金調達額の目標であり、収益や利益の目標ではありません。★★★当サイトはこの目標の進捗にあたる累計額を持っていません。会社が10-Kに累計の実績を記載していないためです。★関連する実績として、2025年12月期の基礎手数料のうちオルタナティブは30億19百万ドル(うちプライベート市場23億50百万ドル)、前期はそれぞれ17億64百万ドル・11億96百万ドルです。★会社は2025年12月期に純流入6,980億ドル・オーガニックの基礎手数料成長率9%を記録したと記載しています。★★★当サイトはこの目標が達成できるかどうかを述べません。

直近の四半期はどうでしたか?

2026年4〜6月期(2026年12月期 第2四半期)の実績は、収益70億84百万ドル・営業利益24億61百万ドル・当期純利益19億14百万ドルです。★会社は収益31%増・営業利益42%増・当期純利益20%増と記載しています。★営業利益率は34.7%(前年同期31.9%)、1株当たり希薄化後利益は12ドル19セント(同10ドル19セント)です。★★運用資産残高は2026年6月末で15兆3,446億ドル(同12兆5,276億ドル)です。★★四半期の純流入は1,917億ドル(同677億ドル)で、会社は上半期の純流入3,210億ドルを過去最高と記載しています。★会社はオーガニックの基礎手数料成長率を8%、非GAAPの調整後営業利益率を45.9%と記載しています。★★四半期の自己株式取得は4億50百万ドルで、今後の四半期あたりの計画を5億50百万ドルへ引き上げると会社が記載しています。★★★当サイトは増益の理由を書きません。会社が金額での分解を示していないためです。

数値はいつ時点のものですか?

4期の推移・収益の種類別・地域別・従業員数は2025年12月期(2025年12月31日まで)の数値で、年次報告書(10-K)は2026年2月25日に提出されました。★直近の四半期は2026年4〜6月期で、決算発表資料は2026年7月15日に公表されたものです。★株価と時価総額はページ下部に記載の基準日のものです。★★米ドルの円換算はページ下部に記載の基準日のレートを使っています。★★★当サイトは数値の基準日と出典をページの最後に必ず示します。

数値の基準日と出典

決算(通年)
FY2025(2025-12-31 期末)
決算(四半期)
2026年4〜6月期(2026年12月期 第2四半期)/2026-07-15 公表
資料の確認日
2026-08-22
円換算のレート
1米ドル = 158.86円(2026-08-22 時点・Yahoo Finance)
株価・時価総額
2026-08-22 時点(1米ドル = 158.86円)

地域別・収益の種類別の売上高、四半期決算、中長期の目標は、同社が公表した次の資料から当サイトが書き写しました(Form 10-K(2025年12月期)(2026-02-25 公表)2026年4〜6月期 決算発表資料(Form 8-K 添付 EX-99.1・EX-99.2)(2026-07-15 公表))。5期の推移(売上高・利益・総資産・キャッシュ・フロー等)は米国SECに提出されたXBRLデータによります。発行済株式数は、その後に株式数が変わっているため、10-Q(2026年6月30日に終了した四半期) 表紙から当サイトが書き写しました。金額は1米ドル=158.86円(2026-08-22 時点)で円に直しています。この換算レートは記事を作成した時点のもので、上に書いた株価・時価総額の基準日とは別に固定しています。

投資判断は自己責任で行ってください。

当サイトは特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。

数値は基準日時点のものです。最新の情報は各社の開示資料をご確認ください。