ゴールドマン・サックス
基本情報
- 正式社名
- GOLDMAN SACHS GROUP INC
- 英文社名
- The Goldman Sachs Group, Inc.
- ティッカー
- GS(NYSE)
- 会計基準
- 米国会計基準(US GAAP)
- SECへの登録業種
- Security Brokers, Dealers & Flotation CompaniesSIC 6211
- 発行済株式数
- 291,171,408 株直近の提出書類
- ROE(自己資本利益率)
- 13.9%FY2025・当サイトの計算
- 1株あたり配当金
- 14.00 米ドルFY2025
- 1株あたり利益(EPS)
- 51.32 米ドルFY2025・希薄化後
- 従業員数
- 47,400 人2025-12-31 時点・35か国超に拠点。米州50%・欧州中東アフリカ20%・アジア30%
売上高と利益の推移
財務ハイライト(過去5期)
当社株主に帰属する当期純利益・ROE
総資産・純資産・株主資本比率
キャッシュ・フロー
1株当たり当期純利益(EPS)
| 決算期 | 売上高 | 前期比 | 純利益 | 純利益率 |
|---|---|---|---|---|
| FY20252025-12-31期末 | 92,590億円 | +8.9% | 27,286億円 | 29.5% |
| FY20242024-12-31期末 | 85,010億円 | +15.7% | 22,679億円 | 26.7% |
| FY20232023-12-31期末 | 73,480億円 | -2.3% | 13,529億円 | 18.4% |
| FY20222022-12-31期末 | 75,245億円 | -20.2% | 17,889億円 | 23.8% |
| FY20212021-12-31期末 | 94,267億円 | — | 34,370億円 | 36.5% |
直近5期の通年決算です。出典は米国SECに提出されたXBRLデータで、金額は1米ドル=158.86円で円に直しています。図の売上高と利益は同じ物差しで並べているので、棒の高さの差がそのまま利益の大きさにあたります。★★★証券会社の損益計算書には営業利益の行がありません。収益から費用を引く途中に「営業利益」という小計を置かない形なので、当サイトの推移の図は当期純利益を描いています。★★★「売上高」は純収益(Total net revenues)で、支払利息を差し引いた後の金額です。★日本の野村ホールディングスと大和証券グループ本社が「売上高」として載せているのは支払利息を引く前の総額なので、そのままでは比べられません。★★5期で純収益は593億39百万ドルから582億83百万ドルへ1.8%減っています。2022年12月期に473億65百万ドルまで落ち、そこから回復した形です。★★当期純利益は216億35百万ドルから85億16百万ドル(2023年12月期)まで下がり、171億76百万ドルへ戻りました。★★★当サイトはこの上下の理由を書きません。会社が5期の推移について要因を数値で分解していないためです。
事業の概要
グローバル・バンキング&マーケッツ
法人・政府・機関投資家向けの投資銀行業務と市場業務。純収益の71.1%を占め、部門の利益でも最大
利益構成比80.4%27,918億円・利益率42.4%
- M&Aの助言と引受け(株式・債券)
- 債券・為替・商品(FICC)のマーケット・メイクとファイナンス
- 株式のマーケット・メイクとプライム・ファイナンス
- 法人向けの貸出とトランザクション・バンキング
アセット&ウェルス・マネジメント
資産運用と富裕層向けの資産管理。純収益の28.6%
利益構成比18.9%6,556億円・利益率24.7%
- 株式・債券・オルタナティブ投資の運用
- 超富裕層向けのウェルス・アドバイザリー
- プライベート・バンキングとMarcusによる個人預金
- 自己勘定によるオルタナティブ資産への投資
プラットフォーム・ソリューションズ
Apple Cardなどのカード発行と預金。撤退が進み、純収益は前期の21億29百万ドルから1億51百万ドルへ縮んだ
利益構成比0.7%240億円・利益率100.0%
- Apple Card向けのクレジットカード発行と預金の受入れ
- 既に撤退した事業に関する損益
注目ポイント
- ★★★「売上高」は支払利息を引いた後の純収益★★★ゴールドマン・サックスが売上高として示すのは純収益(Total net revenues)で、582億83百万ドルです。★内訳は非金利収益447億24百万ドルと純金利収益135億59百万ドルです。★★★日本の野村ホールディングス(収益合計4兆7,584億86百万円)と大和証券グループ本社(営業収益1兆4,679億83百万円)は支払利息を引く前の総額を売上高として載せています。そのままでは比べられません。★★野村の純収益は2兆1,677億13百万円、大和の純営業収益は7,204億27百万円で、こちらとなら同じ物差しで比べられます。
- ★★★プラットフォーム・ソリューションズがほぼ消えた★★★純収益が前期の21億29百万ドルから1億51百万ドルへ、92.9%減りました(当サイトの計算)。★★会社はApple Cardに関して貸出収益が22億60百万ドル減り、貸倒引当金の戻し入れが24億80百万ドルあったと記載しています。★★★2025年12月にApple Cardのプログラムを他の発行会社へ移管する契約を締結し、移管には約24か月かかる見込みとしています。★非金利収益は27億15百万ドルのマイナスです。★★税引前利益は1億51百万ドルで、純収益と同額になりました。★★★当サイトは今後どうなるかを述べません。
- ★★★通期の見通しをGAAPの金額で示さない★★★会社は通期の売上高・利益の見通しを1つも公表していません。★★そのためこのページには「今期の見通し」の節がありません。★モルガン・スタンレー・ブラックロックも同じで、米国3社ともGAAPの金額による見通しを示しません。★★★日本の野村ホールディングス・大和証券グループ本社も通期の業績予想を出していません。★大和は決算短信に「有価証券関連業の業績は、経済情勢や相場環境に大きな影響を受ける状況にあり、その業績予想を行うことは困難であるため記載しておりません」と明記しています。★★★掲載している日米5社で、通期の見通しを公表している会社は1社もありません。
- ★★数値の中期目標を年次報告書に書いていない★★会社は10-Kの将来見通しに関する記述で「目標とするROE・ROTE・経費率・経費削減」に触れていますが、その数値そのものは10-Kに記載していません。★数値として書かれている目標は資本に関するもので、「所要のCET1比率に対して50〜100ベーシス・ポイントのバッファを維持することを目標とする」という記述です。★★★そのためこのページには「中期経営計画」の節がありません。★日本の野村ホールディングスは2030年度にROE10〜12%+・税引前当期純利益7,500億円超、大和証券グループ本社は2026年度に連結経常利益2,400億円以上・連結ROE10%程度を掲げています。★★★当サイトは会社が公表した数値だけを載せます。
- ★★資産運用の買収を続けている★2025年9月にT. Rowe Priceとの協業を発表し、同社の普通株式に最大10億ドルを投資することで合意したと会社が記載しています。★2025年10月にIndustry Venturesの買収に合意しました。金額は6億65百万ドルに加え、2030年までの業績目標の達成に応じて最大3億ドルの追加対価があり、2026年1月に完了しています。★2025年12月にInnovator Capital Managementの買収に合意しました。金額は現金と株式で約20億ドル、2026年第2四半期に完了する見込みとしています。★★いずれもアセット&ウェルス・マネジメント部門に関するものです。★★★当サイトは買収の効果を見通しません。
部門ごとの売上と利益
2025年12月期10-Kの Note 25 — Business Segments より
| 部門 | 売上高 | 部門の利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| グローバル・バンキング&マーケッツ | 65,853億円 | 27,918億円 | 42.4% |
| アセット&ウェルス・マネジメント | 26,497億円 | 6,556億円 | 24.7% |
| プラットフォーム・ソリューションズ | 240億円 | 240億円 | 100.0% |
| 連結 | 92,590億円 | 34,715億円 | — |
★★★この表の「売上高」は純収益(Total net revenues)です。支払利息を差し引いた後の収益で、一般の会社の売上高とは中身が違います。★★★3部門の合計が連結とぴったり一致します。調整項目がありません。★★★部門の利益は税引前利益で、法人税を引く前の金額です。日本の野村ホールディングスも税引前利益ですが、大和証券グループ本社は経常利益です。★★★プラットフォーム・ソリューションズの純収益が1億51百万ドルまで縮んでいます。会社はApple Cardに関して貸出収益が22億60百万ドル減り、貸倒引当金の戻し入れが24億80百万ドルあったと記載しています。2025年12月にApple Cardのプログラムを他の発行会社へ移管する契約を締結し、移管は約24か月かかる見込みとしています。★★この部門は税引前利益も1億51百万ドルで、純収益と同額です。貸倒引当金の戻し入れが営業費用とほぼ同じ大きさだったためです。★★2025年12月期の第4四半期に部門の区分を変更しています。トランザクション・バンキングがプラットフォーム・ソリューションズからグローバル・バンキング&マーケッツへ移りました。
「部門の利益」が何を指すかは会社によって違います。掲載している会社の基準の一覧を用語集に置いています。
地域別の売上
地域別の純収益2025年12月期
- 米州
- 欧州・中東・アフリカ
- アジア
2025年12月期の地域別の純収益です。会社が10-Kの Note 25 — 地域別の純収益と税引前利益よりで開示した区分をそのまま用いており、当サイトで分類し直したものではありません。★★★米州が純収益の62.7%(365億48百万ドル)を占めます。★欧州・中東・アフリカ141億55百万ドル(24.3%)・アジア75億80百万ドル(13.0%)が続きます(当サイトの計算)。★★会社自身は四捨五入した割合として63%・24%・13%と記載しています。★★税引前利益で見るともう少し米州に寄ります。米州149億80百万ドル・欧州・中東・アフリカ51億38百万ドル・アジア17億34百万ドルで、米州が68.6%です(当サイトの計算)。★★人員の分布は収益とずれます。会社は従業員の50%が米州、20%が欧州・中東・アフリカ、30%がアジアと記載しています。★★★当サイトはこのずれの理由を書きません。会社が地域別の費用構造を数値で分解していないためです。
最新の決算
2026年4〜6月期(2026年12月期 第2四半期)2026-07-14 公表
| 項目 | 2026年4〜6月期(2026年12月期 第2四半期) | 2025年4〜6月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 32,309億円 | 23,167億円 | +39.5% |
| 純利益 | 10,529億円 | 5,914億円 | +78.0% |
| 売上高純利益率 | 32.6% | 25.5% | — |
会社が公表した決算資料の数値です。当サイトが原文を翻訳・加工したものではありません。増減は前年の同じ期間との比較です。★3か月(2026年4月1日〜6月30日)の数値です。売上高は支払利息を差し引いた後の純収益。★★★純収益39.5%増・純利益78.0%増でした(当サイトの計算)。★★会社は純収益と1株当たり利益がいずれも過去最高だったと記載しています。★1株当たり利益は20ドル98セント、年率換算のROEは23.5%、有形自己資本利益率(ROTE)は25.5%です。★★部門別の純収益はグローバル・バンキング&マーケッツ155億20百万ドル・アセット&ウェルス・マネジメント45億97百万ドルで、残りがプラットフォーム・ソリューションズです。★運用資産残高(AUS)は4兆400億ドルで過去最高と会社が記載しています。★★2026年第3四半期から四半期配当を11%引き上げ、1株5ドルにすると会社が記載しています。★1株当たり純資産は367ドル67セントです。★★★当サイトは増益の理由を書きません。会社が四半期について要因を数値で分解していないためです。
日本企業との違い
野村ホールディングス8604
機関投資家向けの投資銀行業務と市場業務が柱という点が重なる。ゴールドマン・サックスのグローバル・バンキング&マーケッツ(純収益の71.1%)と、野村ホールディングスのホールセール部門(部門別の純収益の53.8%)が対応する(当サイトの計算)。★規模はゴールドマン・サックス(582億83百万ドル・約9兆2,589億円)が野村ホールディングスの純収益(2兆1,677億円)の4.27倍。★★部門の利益はどちらも税引前利益。★★★自国の比重は逆向きで、ゴールドマン・サックスは米州62.7%、野村は日本50.2%である。★★財務の形は近く、株主資本比率6.9%対自己資本比率5.9%。★★ゴールドマン・サックスは個人向けの資産管理をアセット&ウェルス・マネジメントに含めており、部門の分け方が野村の4区分とはそろわない。
機関投資家向けの投資銀行業務と市場業務が柱という点が重なります。ゴールドマン・サックスのグローバル・バンキング&マーケッツ(純収益の71.1%)と、野村ホールディングスのホールセール部門(部門別の純収益の53.8%)が対応します。★規模はゴールドマン・サックス(582億83百万ドル・基準日のレートで約9兆2,589億円)が野村ホールディングスの純収益(2兆1,677億円)の4.27倍です(当サイトの計算)。★★部門の利益はどちらも税引前利益で、段階がそろいます。★★★自国の比重は逆向きで、ゴールドマン・サックスは米州62.7%、野村は日本50.2%です。★★財務の形は近く、株主資本比率6.9%対自己資本比率5.9%です。
売上高をゴールドマン・サックスと並べる- 野村ホールディングス4.8兆円2026年3月期
- ゴールドマン・サックス9.3兆円直近の通期
- 野村ホールディングス4.7兆円2026-08-22 時点
- ゴールドマン・サックス48.1兆円2026-08-22 時点
大和証券グループ本社8601
機関投資家向けの市場業務と投資銀行業務を持つ点が重なる。大和証券グループ本社のグローバル・マーケッツ&インベストメント・バンキング部門(部門別の純営業収益の36.6%)と、ゴールドマン・サックスのグローバル・バンキング&マーケッツ(純収益の71.1%)が対応する(当サイトの計算)。★★★ただし比重がまったく違う。★規模はゴールドマン・サックス(582億83百万ドル・約9兆2,589億円)が大和証券グループ本社の純営業収益(7,204億円)の12.85倍。★★部門の利益は大和が経常利益、ゴールドマン・サックスが税引前利益で段階が違う。★★従業員数は14,984人対47,400人。★★★自国の比重も逆向きで、大和は日本86.8%、ゴールドマン・サックスは米州62.7%である。
機関投資家向けの市場業務と投資銀行業務を持つ点が重なります。ゴールドマン・サックスのグローバル・バンキング&マーケッツ(71.1%)と、大和証券グループ本社のグローバル・マーケッツ&インベストメント・バンキング部門(部門別の純営業収益の36.6%)が対応します。★★★ただし比重がまったく違います。★規模はゴールドマン・サックス(約9兆2,589億円)が大和証券グループ本社の純営業収益(7,204億円)の12.85倍です(当サイトの計算)。★★部門の利益はゴールドマン・サックスが税引前利益、大和が経常利益で段階が違います。★★従業員数は47,400人対14,984人です。
売上高をゴールドマン・サックスと並べる- 大和証券グループ本社1.5兆円2026年3月期
- ゴールドマン・サックス9.3兆円直近の通期
- 大和証券グループ本社2.8兆円2026-08-22 時点
- ゴールドマン・サックス48.1兆円2026-08-22 時点
ゴールドマン・サックスは米国会計基準、日本2社は米国会計基準(野村ホールディングス)と日本基準(大和証券グループ本社)です。「売上高」にあたる数字は会社ごとに範囲が違います。米ドルはページ下部に記載の基準日のレートで円換算しています。
★★★日米5社でゴールドマン・サックスは2番目の規模です。純収益582億83百万ドル(約9兆2,589億円)は、野村ホールディングスの純収益(2兆1,677億円)の4.27倍、大和証券グループ本社の純営業収益(7,204億円)の12.85倍にあたります(当サイトの計算)。
★★★「売上高」の物差しが違います。ゴールドマン・サックスの純収益は支払利息を差し引いた後の金額です。日本2社が売上高として載せているのは引く前の総額で、野村は収益合計4兆7,584億86百万円、大和は営業収益1兆4,679億83百万円です。そのままの数字で比べると、ゴールドマン・サックスは野村の1.95倍、大和の6.31倍になります(当サイトの計算)。上の比較は日本側も純収益・純営業収益にそろえたものです。
★★部門の利益はゴールドマン・サックスと野村ホールディングスが税引前利益でそろいます。大和証券グループ本社は経常利益です。
★★★自国の比重が逆向きです。ゴールドマン・サックスは純収益の62.7%が米州で、欧州・中東・アフリカ24.3%、アジア13.0%です。野村ホールディングスは日本50.2%・海外49.8%、大和証券グループ本社は日本86.8%・海外13.2%です。
★★★通期の見通しは3社とも公表していません。ゴールドマン・サックスはGAAPの金額を1つも示さず、野村は「経済情勢や市場環境などによる不確実性があるため、業績予想は行っておりません」、大和は「有価証券関連業の業績は、経済情勢や相場環境に大きな影響を受ける状況にあり、その業績予想を行うことは困難であるため記載しておりません」と記載しています。そのため3社のページに「今期の見通し」の節がありません。
★★中長期の数値目標は日本側だけです。野村ホールディングスは2030年度にROE10〜12%+・税引前当期純利益7,500億円超、大和証券グループ本社は2026年度に連結経常利益2,400億円以上・連結ROE10%程度を掲げます。ゴールドマン・サックスが10-Kに数値で書いている目標は「所要のCET1比率に対して50〜100ベーシス・ポイントのバッファを維持する」だけです。
★決算期はゴールドマン・サックスが12月末、日本2社は3月末です。ただし直近の四半期はどれも2026年4〜6月期なので、同じ3か月で比べられます。
よくある質問
ゴールドマン・サックスに対応する日本企業はどこですか?
★★★野村ホールディングスです。機関投資家向けの投資銀行業務と市場業務が柱という点が重なり、ゴールドマン・サックスのグローバル・バンキング&マーケッツ(純収益の71.1%)と野村のホールセール部門(部門別の純収益の53.8%)が対応します。★規模はゴールドマン・サックス(約9兆2,589億円)が野村の純収益(2兆1,677億円)の4.27倍、大和証券グループ本社の純営業収益(7,204億円)の12.85倍です(当サイトの計算)。★★部門の利益の段階が税引前利益でそろうのも野村です。大和は経常利益です。★★★ただし自国の比重は逆向きで、ゴールドマン・サックスは米州62.7%、野村は日本50.2%です。
「売上高」は何を指していますか?
★★★純収益(Total net revenues)です。支払利息を差し引いた後の収益で、2025年12月期は582億83百万ドルでした。★内訳は非金利収益447億24百万ドルと純金利収益135億59百万ドルです。★★★日本の野村ホールディングス(収益合計4兆7,584億86百万円)と大和証券グループ本社(営業収益1兆4,679億83百万円)が売上高として載せているのは、支払利息を引く前の総額です。★★野村の純収益は2兆1,677億13百万円、大和の純営業収益は7,204億27百万円で、こちらとなら同じ物差しで比べられます。★★モルガン・スタンレーもゴールドマン・サックスと同じ純収益、ブラックロックは資産運用会社なので収益がそのまま売上高です。
部門の利益はどの段階の利益ですか?
★★★税引前利益(Pre-tax earnings)です。法人税を差し引く前の金額で、営業利益ではありません。★★証券会社の損益計算書には営業利益の行がありません。収益から費用を引く途中に「営業利益」という小計を置かない形です。★部門別の税引前利益はグローバル・バンキング&マーケッツ175億74百万ドル・アセット&ウェルス・マネジメント41億27百万ドル・プラットフォーム・ソリューションズ1億51百万ドルです。★★★3部門の合計218億52百万ドルは連結と完全に一致します。調整項目がありません。★★利益率はグローバル・バンキング&マーケッツ42.4%、アセット&ウェルス・マネジメント24.7%です(当サイトの計算)。★野村ホールディングスとモルガン・スタンレーも税引前利益、大和証券グループ本社は経常利益です。
プラットフォーム・ソリューションズの売上が急に減ったのはなぜですか?
★★★Apple Cardからの撤退が進んでいるためです。★純収益は前期の21億29百万ドルから1億51百万ドルへ、92.9%減りました(当サイトの計算)。★★会社はApple Cardに関して貸出収益が22億60百万ドル減り、貸倒引当金の戻し入れが24億80百万ドルあったと記載しています。★非金利収益は27億15百万ドルのマイナスです。★★★2025年12月にApple Cardのプログラムを他の発行会社へ移管する契約を締結し、移管には約24か月かかる見込みと会社が記載しています。★★この部門の税引前利益は1億51百万ドルで、純収益と同額になりました。貸倒引当金の戻し入れが営業費用とほぼ同じ大きさだったためです。★★★当サイトは今後どうなるかを述べません。
なぜ「今期の見通し」の節がないのですか?
★★★会社が通期の売上高・利益の見通しをGAAPの金額で1つも公表していないためです。★★モルガン・スタンレー・ブラックロックも同じで、米国3社ともGAAPの金額による見通しを示しません。★★★日本の野村ホールディングス・大和証券グループ本社も通期の業績予想を出していません。★大和は決算短信に「有価証券関連業の業績は、経済情勢や相場環境に大きな影響を受ける状況にあり、その業績予想を行うことは困難であるため記載しておりません」と明記しています。★★★掲載している日米5社で、通期の見通しを公表している会社は1社もありません。★★銀行や保険の日本企業は当期純利益の予想または目標を示すので、同じ金融でも証券だけが違う形です。
なぜ「中期経営計画」の節がないのですか?
★★★会社が10-Kに数値の中期目標を書いていないためです。★将来見通しに関する記述には「目標とするROE・ROTE・経費率・経費削減」への言及がありますが、その数値そのものは10-Kに記載がありません。★数値として書かれている目標は資本に関するもので、「所要のCET1比率に対して50〜100ベーシス・ポイントのバッファを維持することを目標とする」という記述です。★★★当サイトは会社が公表した数値だけを載せます。推測で埋めません。★★日本の野村ホールディングスは2030年度にROE10〜12%+・税引前当期純利益7,500億円超、大和証券グループ本社は2026年度に連結経常利益2,400億円以上・連結ROE10%程度を掲げています。★★モルガン・スタンレーも数値目標を10-Kに書いていません。
資産運用の買収を続けているのはなぜですか?
★★★当サイトは理由を書きません。会社が買収の目的を数値で説明していないためです。★2025年9月にT. Rowe Priceとの協業を発表し、退職・ウェルス市場向けにパブリックとプライベートを組み合わせた投資ソリューションを提供することを目的として、同社の普通株式に最大10億ドルを投資することで合意したと会社が記載しています。★2025年10月にIndustry Venturesの買収に合意しました。金額は6億65百万ドルに加え、2030年までの業績目標の達成に応じて最大3億ドルの追加対価があり、2026年1月に完了しています。★2025年12月にInnovator Capital Managementの買収に合意しました。金額は現金と株式で約20億ドル、2026年第2四半期に完了する見込みとしています。★★いずれもアセット&ウェルス・マネジメント部門に関するものです。★★★当サイトは買収の効果を見通しません。
地域別の収益と人員の分布がずれているのはなぜですか?
★★★当サイトは理由を書きません。会社が地域別の費用構造を数値で分解していないためです。★純収益の分布は米州62.7%・欧州中東アフリカ24.3%・アジア13.0%です(当サイトの計算。会社自身は四捨五入した63%・24%・13%と記載)。★従業員の分布は米州50%・欧州中東アフリカ20%・アジア30%と会社が記載しています。★★アジアは収益13.0%に対して人員30%で、差が最も大きい形です。★★税引前利益で見ると米州が68.6%で、収益の比重よりさらに米州に寄ります(当サイトの計算)。★会社は35か国超に拠点を持つと記載しています。
5期の純収益と当期純利益が上下しているのはなぜですか?
★★★当サイトは理由を書きません。会社が5期の推移について要因を数値で分解していないためです。★純収益は593億39百万ドル(2021年12月期)から473億65百万ドル(2022年12月期)まで下がり、582億83百万ドル(2025年12月期)へ戻りました。5期では1.8%減です(当サイトの計算)。★当期純利益は216億35百万ドルから85億16百万ドル(2023年12月期)まで下がり、171億76百万ドルへ戻りました。★★この5期のうち2021年12月期が純収益・当期純利益とも最も大きい形です。★★株主資本は1,099億26百万ドルから1,249億72百万ドルへ13.7%増えています(当サイトの計算)。
数値はいつ時点のものですか?
★5期の推移・部門別・地域別・従業員数は2025年12月期(2025年12月31日まで)の数値で、年次報告書(10-K)は2026年2月25日に提出されました。★直近の四半期は2026年4〜6月期で、決算発表資料は2026年7月14日に公表されたものです。★株価と時価総額はページ下部に記載の基準日のものです。★★米ドルの円換算はページ下部に記載の基準日のレートを使っています。★★★当サイトは数値の基準日と出典をページの最後に必ず示します。
数値の基準日と出典
- 決算(通年)
- FY2025(2025-12-31 期末)
- 決算(四半期)
- 2026年4〜6月期(2026年12月期 第2四半期)/2026-07-14 公表
- 資料の確認日
- 2026-08-22
- 円換算のレート
- 1米ドル = 158.86円(2026-08-22 時点・Yahoo Finance)
- 株価・時価総額
- 2026-08-22 時点(1米ドル = 158.86円)
部門別・地域別の売上高、四半期決算は、同社が公表した次の資料から当サイトが書き写しました(Form 10-K(2025年12月期)(2026-02-25 公表)/2026年4〜6月期 決算発表資料(Form 8-K 添付 EX-99.2)(2026-07-14 公表))。5期の推移(売上高・利益・総資産・キャッシュ・フロー等)と発行済株式数は、米国SECに提出されたXBRLデータによります。金額は1米ドル=158.86円(2026-08-22 時点)で円に直しています。この換算レートは記事を作成した時点のもので、上に書いた株価・時価総額の基準日とは別に固定しています。
投資判断は自己責任で行ってください。
当サイトは特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
数値は基準日時点のものです。最新の情報は各社の開示資料をご確認ください。