マニトワック(MTW)はどんな会社か

タダノを知っている人にとって、最も分かりやすいアメリカの会社です。クレーンを専業とし、クローラークレーン、タワークレーン、移動式クレーンを手がけています。

このページの5社のなかで、日本企業と事業の輪郭が最も近いのがマニトワックです。ただし規模は大きく違い、売上高はタダノとほぼ同じ水準です。

基本情報

正式社名
The Manitowoc Company, Inc.
ティッカー
MTW(NYSE)
業種(SEC登録)
Construction Machinery & Equip(SIC 3531)
決算期
12月期
株価
20.68 ドル(約 3,294 円)
時価総額
1,188億円
発行済株式数
36,061,969 株
従業員数
約4,700人(20か国以上に在籍)2025-12-31 時点

事業の中身

クレーンの専業メーカー

1902年創業、本社はウィスコンシン州ミルウォーキーです。10-Kには、子会社を通じて世界に「lifting products and services」を提供する会社と書かれています。持ち上げること、それ自体が事業の中心です。

ブランドはグローブ、マニトワック、ナショナルクレーン、ポテイン、シャトルリフト、Upfits by Aspen Equipment。加えて、サービスを担う子会社としてMGX Equipment Servicesがあります。

複数のブランドを持ちますが、どれもクレーンとその周辺です。キャタピラーやディアのように事業の柱が複数ある構成ではありません。

報告セグメントが地域になっている

このページに事業別の円グラフはありません。マニトワックの報告セグメントが、製品ではなく地域で区切られているためです。

10-Kには、この区切りが「management approach」によるもの、つまり経営陣が実際に事業を見て判断するときの単位をそのままセグメントにしていると書かれています。製品で分けていないのは、製品がクレーンで一貫しているからだと読めます。

このサイトでは会社が開示する区分をそのまま使い、当サイトで分類し直すことはしません。したがって、マニトワックについては地域別の内訳だけを示しています。

決算に季節性がある

10-Kには、北半球の季節、とくに建設業の動きにより、第1四半期と第3四半期の売上高が一般に最も低くなると書かれています。

四半期の数字を前の四半期と比べると、この季節性の影響を業績の変化と取り違えることがあります。このページの「最新の決算」で前年の同じ四半期と比べているのは、そのためです。

従業員は20か国以上に

従業員は4,700人あまりで、20か国以上に在籍しています。このページの5社のなかでは最も小さい規模です。

何で稼いでいるか

地域別

マニトワックの地域別の売上構成
  • 南北アメリカ2,007億円56.2%
  • 欧州・アフリカ1,063億円29.8%
  • 中東・アジア太平洋500億円14.0%

FY2025の売上高の内訳です。米国SECへの提出書類(XBRL)から取得し、合計が売上高と一致することを確認しています。区分は会社が開示するものをそのまま用いており、当サイトで分類し直したものではありません。日本語の区分名は当サイトによる訳です。四捨五入と社内取引の相殺のため、内訳の合計は売上高と一致しないことがあります。

最新の決算

2026年4〜6月期10-Q 2026-08-07 提出

項目2026年4〜6月期2025年4〜6月期増減
売上高948億円859億円+10.3%
営業利益50億円16億円+217.3%
純利益23億円2億円+846.7%

米国SEC(証券取引委員会)に提出された四半期報告書(10-Q)の数値です。当サイトが原文を翻訳したものではなく、開示された数値をそのまま日本語の表に置き換えています。増減は前年の同じ四半期との比較です。円換算は表の下に記載した基準日のレートによる単純換算で、決算時点の為替とは異なります。

業績と配当の推移

売上高の推移(円換算)2,740億円FY20213,238億円FY20223,549億円FY20233,470億円FY20243,570億円FY2025
決算期売上高営業利益純利益1株あたり配当
FY20252025-12-31期末3,570億円86億円11億円
FY20242024-12-31期末3,470億円83億円89億円
FY20232023-12-31期末3,549億円147億円62億円
FY20222022-12-31期末3,238億円-148億円-197億円
FY20212021-12-31期末2,740億円74億円18億円

直近5期の通年決算です。出典は米国SEC(証券取引委員会)に提出された年次報告書(10-K)。円換算は表の下に記載した基準日のレートによります。配当は実績であり、将来の配当を示すものではありません。

日本企業との違い

タダノとの重なり(対応の濃さ ◎)

日本で移動式クレーンを専業として手がけているのがタダノです。米国側でこれに正面から対応するのがマニトワックで、クローラークレーン、タワークレーン、移動式クレーンを製造しています。

両社とも、クレーンを中心に据えた専業メーカーという成り立ちが共通しています。この業界ページで日米の対応が最も明快な組み合わせです。

同じページに並ぶテレックスとオシュコシュも高所作業車を手がけますが、重なるのはその範囲だけで、移動式クレーンは扱っていません。

コマツ・日立建機との重なり

ありません。マニトワックは油圧ショベルやブルドーザーを手がけておらず、鉱山機械もありません。この2社との対応関係は業界ページの表に載せていません。

日本の企業対応の濃さ重なるところ
タダノ移動式クレーン・クローラクレーンで直接競合

対応の濃さ: 直接競合(世界市場で同じ製品・顧客を取り合う)/ 同業(業界は同じだが事業構成が異なる)/ 部分対応(一部の事業のみ重なる)。判定は日米双方のセグメント開示を突き合わせて行っています。

よくある質問

グローブとマニトワックは同じ会社ですか?

同じです。グローブはマニトワックの移動式クレーンのブランドで、会社の正式名称は The Manitowoc Company, Inc. です。ほかにポテイン(タワークレーン)、ナショナルクレーンなどのブランドがあります。

なぜ事業別の売上構成が載っていないのですか?

マニトワックの報告セグメントが、製品ではなく地域(南北アメリカ・欧州アフリカ・中東アジア太平洋)で区切られているためです。事業別の内訳は開示されていません。このサイトは会社が開示する区分をそのまま用い、当サイトで推定して分類し直すことはしません。

タダノとの対応が◎なのはなぜですか?

両社ともクレーンを専業とし、移動式クレーンで同じ市場に出ているためです。判定は日米双方のセグメント開示を突き合わせて行っています。テレックスとオシュコシュが△なのは、重なるのが高所作業車の範囲だけで、移動式クレーンを手がけていないからです。

数値はいつ時点のものですか?

通年の決算は直近5期で、出典は米国SEC(証券取引委員会)に提出された年次報告書(10-K)です。四半期の決算は四半期報告書(10-Q)によります。株価と時価総額はページ下部に記載の基準日時点のものです。円換算は同じ基準日のレートによる単純換算で、決算時点の為替とは異なります。

数値の基準日と出典

決算
FY2025(2025-12-31 期末)
株価・時価総額
2026-08-15 時点
為替
1米ドル = 159.31円(2026-08-15 時点)

事業内容・従業員数・販売網は FY2025 の 10-K、売上高・利益・配当・発行済株式数は同社のXBRLデータ(米国SEC)、株価と為替は Yahoo Finance によります。

投資判断は自己責任で行ってください。

当サイトは特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。

数値は基準日時点のものです。最新の情報は各社の開示資料をご確認ください。