建設機械Construction Machinery
日本の顔ぶれ
アメリカの対応企業
キャタピラーCAT
Caterpillar Inc.
建設機械と鉱山機械に加え、石油・ガスや発電、船舶、鉄道に使うエンジンを手がける。自社の金融部門を通じて、機械の販売に融資を組み合わせている。
- 売上高10.7兆円
- 純利益1.4兆円
- 時価総額59.3兆円
- 株価821.58USD
- 掲載企業内シェア51.5%
- 決算期FY2025 · 米国基準
- コマツ
- 日立建機
ディアDE
Deere & Company
農業機械を主力とするメーカー。ブランド名はジョンディア。建設・林業向けの機械も手がけ、自社の金融部門を持つ。
- 売上高7.3兆円
- 純利益7,979億円
- 時価総額29.2兆円
- 株価690.46USD
- 掲載企業内シェア34.8%
- 決算期FY2025 · 米国基準
- コマツ
- 日立建機
オシュコシュOSK
Oshkosh Corporation
高所作業機(JLG)、消防車、軍用車両などの特装車両を手がける。
- 売上高1.7兆円
- 純利益1,027億円
- 時価総額1.3兆円
- 株価132.75USD
- 掲載企業内シェア7.9%
- 決算期FY2025 · 米国基準
- タダノ
テレックスTEX
Terex Corporation
砕石・選別などのマテリアル処理機械、ごみ収集車などの廃棄物・リサイクル機器、高所作業車(ジーニー)を手がける。
- 売上高8,605億円
- 純利益351億円
- 時価総額1.0兆円
- 株価57.33USD
- 掲載企業内シェア4.1%
- 決算期FY2025 · 米国基準
- タダノ
マニトワックMTW
The Manitowoc Company, Inc.
クローラークレーン、タワークレーン、移動式クレーンを手がける。ブランドはマニトワック、ポテイン、グローブなど。
- 売上高3,557億円
- 純利益11億円
- 時価総額1,254億円
- 株価22.14USD
- 掲載企業内シェア1.7%
- 決算期FY2025 · 米国基準
- タダノ
カードの下にある「対応する日本企業」は、その米国企業と事業が重なる会社です。
規模の比較
日本企業(オレンジ)と米国企業(青)を同じ物差しで並べています。
日米の構造の違い
「建機専業」は日本側に多い
日本側の3社は、いずれも建設機械やクレーンを主力とする専業メーカーです。米国側でそれに当たるのはキャタピラーで、残る4社はそれぞれ重心が違います。ディアは農業機械が主力、オシュコシュは消防車や軍用車両を含む特装車両、テレックスはマテリアル処理と廃棄物機器、マニトワックはクレーンという構成です。
同じ「建設機械」の棚に並べても、会社の成り立ちが違う。これがこの業界で対応表を作るときの最初の注意点になります。
機械を売る会社が、金融も持っている
キャタピラーとディアは、自社の金融部門を通じて機械の購入資金を融資しています。決算にも金融のセグメントが独立して現れるため、製造業の数字だけを見ていると全体像を取り違えます。
同じ構造は日本側にもあります。コマツの事業部門は「建設機械・車両」「リテールファイナンス」「産業機械他」の3つで、リテールファイナンスが建設・鉱山機械のリースと割賦を担っています。一方、日立建機とタダノには金融のセグメントがありません。
高額な機械を扱う業界で、販売と金融が組み合わさっている会社と、そうでない会社がある。ここは日米の違いではなく、会社ごとの違いです。
クレーンで対応するのは1社だけ
日本では移動式クレーンをタダノが専業として手がけています。米国側でこれに正面から対応するのはマニトワックです。クローラークレーン、タワークレーン、移動式クレーンを製造しています。
テレックスとオシュコシュも並べていますが、重なっているのは高所作業車の範囲だけです。テレックスの報告セグメントはマテリアル処理・廃棄物リサイクル・高所作業車の3つで、移動式クレーンは含まれていません。オシュコシュも高所作業機はJLGブランドで手がけるものの、他は消防車と軍用車両です。同じ「クレーンの会社」と括ると実態を外します。
よくある質問
コマツのアメリカ版はどこですか?
建設機械を主力とする点で最も近いのはキャタピラーです。両社とも油圧ショベルやブルドーザー、鉱山向けの大型機械を手がけています。
ディアは農業機械の会社ではないのですか?
主力は農業機械です。4つの報告セグメントのうち2つが農業機械で、米国SECへの登録上の業種も農業機械となっています。ただし建設・林業のセグメントで油圧ショベルやブルドーザーも手がけているため、この対応表に含めています。農業機械としての対応は、日本ではクボタが近い位置にあります。
アメリカには建設機械の専業メーカーが少ないのですか?
このページの5社のうち、建設機械を主力とするのはキャタピラーです。残りは農業機械、特装車両、マテリアル処理、クレーンと、それぞれ別の重心を持っています。
数値はいつ時点のものですか?
売上高は直近の通年決算で、米国企業は米国SEC(証券取引委員会)に提出された年次報告書(10-K)、日本企業は金融庁EDINETに提出された有価証券報告書が出典です。株価と時価総額はページ下部の更新日時点のものです。決算と株価は更新のタイミングが異なるため、それぞれの日付を併記しています。
なお、各社の決算期はそろっていません。キャタピラーは12月期、ディアは11月期、コマツと日立建機は3月期、タダノは12月期です。会計基準も米国基準・IFRS・日本基準が混在するため、売上高の範囲は完全には一致しません。表と図には各社の期と会計基準を併記しています。
注記(2件)
- アメリカの対応企業
- 日米それぞれの開示資料(年次報告書・有価証券報告書)でセグメントを突き合わせ、重なりを確認できたものだけを載せています。どこがどう重なるかは下の「日米の構造の違い」で説明しています。
- 規模の比較
- 米ドルはページ下部のレートで円換算しました。会計基準が異なるため、売上高の範囲は完全には一致しません(各社の基準を併記しています)。上のカードの「掲載企業内シェア」は、掲載した米国企業5社の売上高合計に占める割合です。世界市場でのシェアではありません。
出典
売上高・純利益は各社の直近の通年決算(米国企業 FY2025/日本企業 2025年12月期・2026年3月期)によります。出典は米国SEC(証券取引委員会)の年次報告書(10-K)、金融庁EDINETの有価証券報告書、株価はYahoo Finance。金額の円換算は1米ドル = 158.73円、株価と時価総額は1米ドル = 157.06円。
投資判断は自己責任で行ってください。
当サイトは特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
数値は更新時点のものです。最新の情報は各社の開示資料をご確認ください。
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