オシュコシュ(OSK)はどんな会社か
用途が決まった特別な車をつくる会社です。高所作業車、消防車、ごみ収集車、軍用トラック、郵便配送車。どれも量産の乗用車とは違い、使う現場が先にあって、それに合わせて造られます。
日本ではタダノの高所作業車と重なりますが、重なるのはその範囲だけです。会社全体で見ると、消防車と軍用車両が大きな比重を占めています。
基本情報
- 正式社名
- Oshkosh Corporation
- ティッカー
- OSK(NYSE)
- 業種(SEC登録)
- Motor Vehicles & Passenger Car Bodies(SIC 3711)
- 決算期
- 12月期
- 株価
- 152.89 ドル(約 24,356 円)
- 時価総額
- 1.5兆円
- 発行済株式数
- 62,351,309 株
- 従業員数
- 約18,400人(うち生産部門 約11,750人)2025-12-31 時点
事業の中身
3つの報告セグメント
10-Kには、3つの報告セグメントが2025年の連結売上高に占める割合まで書かれています。
- Access(43%)— 高所作業車と伸縮ブーム式フォークリフト。JLGブランド
- Vocational(36%)— 消防車(Pierce)、ごみ収集車(McNeilus)、空港用車両、コンクリートミキサー車
- Transport(20%)— 軍用車両と郵便配送車
このページの円グラフはSECへの提出書類のXBRLから取得したもので、10-Kに書かれたこの構成比と一致します。
高所作業車のJLG
Access セグメントの中心はJLGブランドです。工事現場やイベント会場で、人と資材を高い場所へ持ち上げる機械を手がけています。建設機械のメーカーというより、現場で人が高い場所へ届くための機械を扱う事業です。
日本ではタダノが高所作業車を手がけており、重なるのはここです。
消防車と軍用車両
Vocational と Transport を合わせると売上の半分を超えます。消防車のPierce、ごみ収集車のMcNeilusは、いずれも自治体や公共の事業者が主な顧客です。Transport セグメントには軍用トラックと、米国郵便公社向けの配送車が含まれます。
顧客が政府・自治体であるという点は、民間の建設会社を顧客とする建設機械メーカーとは事業の性格が違います。
会社の位置づけ
10-Kでは自社を「global industrial technology company」と説明し、建設・消防・航空・ごみ収集・防衛・配送の各分野に向けて、用途特化型の車両と機器を作る会社としています。単一の製品分野に属する会社ではありません。
何で稼いでいるか
事業別
- 高所作業車(JLG)7,160億円43.6%
- 特装車(消防車・ごみ収集車)5,937億円36.1%
- 軍用・輸送車両3,340億円20.3%
地域別
- 米国1.4兆円82.2%
- 欧州・中東・アフリカ1,779億円10.7%
- その他の地域600億円3.6%
- 北米(米国以外)583億円3.5%
FY2025の売上高の内訳です。米国SECへの提出書類(XBRL)から取得し、合計が売上高と一致することを確認しています。区分は会社が開示するものをそのまま用いており、当サイトで分類し直したものではありません。日本語の区分名は当サイトによる訳です。四捨五入と社内取引の相殺のため、内訳の合計は売上高と一致しないことがあります。
最新の決算
2026年1〜3月期10-Q 2026-05-08 提出
| 項目 | 2026年1〜3月期 | 2025年1〜3月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 3,692億円 | 3,684億円 | +0.2% |
| 営業利益 | 131億円 | 279億円 | -53.2% |
| 純利益 | 69億円 | 179億円 | -61.6% |
米国SEC(証券取引委員会)に提出された四半期報告書(10-Q)の数値です。当サイトが原文を翻訳したものではなく、開示された数値をそのまま日本語の表に置き換えています。増減は前年の同じ四半期との比較です。円換算は表の下に記載した基準日のレートによる単純換算で、決算時点の為替とは異なります。
- 四半期報告書(10-Q)2026年1〜3月期米国SEC EDGAR(英語)
- 年次報告書(10-K)2025-12-31 期末米国SEC EDGAR(英語)
- 提出書類の一覧(EDGAR)過去の決算をすべて辿れます
業績と配当の推移
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 純利益 | 1株あたり配当 |
|---|---|---|---|---|
| FY20252025-12-31期末 | 1.7兆円 | 1,497億円 | 1,031億円 | 2.04 ドル |
| FY20242024-12-31期末 | 1.7兆円 | 1,610億円 | 1,086億円 | 1.84 ドル |
| FY20232023-12-31期末 | 1.5兆円 | 1,334億円 | 953億円 | 1.64 ドル |
| FY20222022-12-31期末 | 1.3兆円 | 593億円 | 277億円 | 1.48 ドル |
| FY20212021-09-30期末 | 1.2兆円 | 943億円 | 811億円 | 1.32 ドル |
直近5期の通年決算です。出典は米国SEC(証券取引委員会)に提出された年次報告書(10-K)。円換算は表の下に記載した基準日のレートによります。配当は実績であり、将来の配当を示すものではありません。
日本企業との違い
タダノとの重なり(対応の濃さ △)
重なるのは高所作業車の範囲だけです。タダノは移動式クレーンを専業とし、高所作業車も手がけています。オシュコシュの Access セグメント(売上の43%)がこれに当たります。
一方、タダノの主力である移動式クレーンは、オシュコシュの事業に含まれません。逆にオシュコシュの消防車・軍用車両にあたる事業を、タダノは持っていません。
同じ「高い場所に届く機械」でも、会社としての重なりは部分的です。移動式クレーンで正面から対応するのはマニトワックです。
コマツ・日立建機との重なり
ありません。オシュコシュは油圧ショベルやブルドーザーを手がけておらず、鉱山機械もありません。この2社との対応関係は業界ページの表に載せていません。
| 日本の企業 | 対応の濃さ | 重なるところ |
|---|---|---|
| タダノ | △ | 高所作業機の範囲でのみ重なる |
対応の濃さ:◎ 直接競合(世界市場で同じ製品・顧客を取り合う)/○ 同業(業界は同じだが事業構成が異なる)/△ 部分対応(一部の事業のみ重なる)。判定は日米双方のセグメント開示を突き合わせて行っています。
よくある質問
JLGとオシュコシュは同じ会社ですか?
JLGはオシュコシュの高所作業車ブランドです。会社の正式名称は Oshkosh Corporation で、Access セグメントの製品がJLGブランドで販売されています。
建設機械の会社ではないのですか?
建設現場で使われる高所作業車を手がけているため、この業界ページに含めています。ただし売上の半分以上は消防車・ごみ収集車・軍用車両で、建設機械の専業メーカーではありません。売上構成の図で確認できます。
タダノとの対応が△なのはなぜですか?
重なっているのが高所作業車の範囲だけだからです。タダノの主力である移動式クレーンをオシュコシュは手がけておらず、オシュコシュの主力である消防車・軍用車両をタダノは手がけていません。判定は日米双方のセグメント開示を突き合わせて行っています。
数値はいつ時点のものですか?
通年の決算は直近5期で、出典は米国SEC(証券取引委員会)に提出された年次報告書(10-K)です。四半期の決算は四半期報告書(10-Q)によります。株価と時価総額はページ下部に記載の基準日時点のものです。円換算は同じ基準日のレートによる単純換算で、決算時点の為替とは異なります。
数値の基準日と出典
- 決算
- FY2025(2025-12-31 期末)
- 株価・時価総額
- 2026-08-15 時点
- 為替
- 1米ドル = 159.31円(2026-08-15 時点)
事業内容・従業員数・販売網は FY2025 の 10-K、売上高・利益・配当・発行済株式数は同社のXBRLデータ(米国SEC)、株価と為替は Yahoo Finance によります。
投資判断は自己責任で行ってください。
当サイトは特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
数値は基準日時点のものです。最新の情報は各社の開示資料をご確認ください。