スペースX
基本情報
スペースXSPCXNasdaq
SPACE EXPLORATION TECHNOLOGIES CORP
衛星通信のStarlink(コネクティビティ)・ロケットの打ち上げ(スペース)・AI(xAI・X)の3部門。2025年12月期は売上高の61.0%がコネクティビティで、部門の営業利益を出しているのはこの部門だけ(連結は25億89百万ドルの営業損失)。
売上高は3.0兆円で、KDDI(6.1兆円)の約0.5倍。従業員は約22,000人。
- 時価総額330.7兆円
- 売上高3.0兆円
- 営業利益▲4,110億円
- 純利益▲7,837億円
- 株価158.96USD
売上高と利益の推移
財務ハイライト(過去5期)
純損益・ROE
総資産・自己資本・自己資本比率
キャッシュ・フロー
1株あたり損益(EPS・希薄化後)
| 決算期 | 売上高 | 前期比 | 営業利益 | 営業利益率 | 純利益 | 純利益率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| FY20252025-12-31期末 | 29,641億円 | +33.2% | ▲4,110億円 | ▲13.9% | ▲7,837億円 | ▲26.4% |
| FY20242024-12-31期末 | 22,246億円 | +34.9% | 740億円 | 3.3% | 1,256億円 | 5.6% |
| FY20232023-12-31期末 | 16,487億円 | — | ▲5,564億円 | ▲33.7% | ▲7,346億円 | ▲44.6% |
直近3期の通年決算です。
事業の概要
コネクティビティ(Connectivity)
低軌道の衛星網「Starlink(スターリンク)」で、高速・低遅延のブロードバンドを個人・法人・政府に届ける。衛星から携帯電話へ直接つなぐ「Starlink Mobile」と、政府向けの専用の衛星網「Starshield」もこの部門
部門の利益7,021億円・利益率38.8%
- ★★売上高113億87百万ドルで連結の61.0%、前期比49.8%増。部門の営業利益は44億23百万ドル(利益率38.8%)で、3部門のうち利益を出しているのはこの部門だけ(利益率は当サイトの計算)
- ★会社は増益の理由を、個人向けと法人向けの顧客の伸び(売上高はそれぞれ23億78百万ドル・14億10百万ドル増)と説明し、衛星の打ち上げが増えたことによる減価償却費と、宣伝・海外展開の費用の増加が一部を打ち消したとしている
- ★売上の内訳は個人向け72億8百万ドルと法人・政府向け41億79百万ドル(Starlink Mobileを含む)。このうち端末(キット)などの製品の売上は15億10百万ドル
- ★10-Q(2026年8月4日提出)は、Starlinkの衛星を10,200基超、提供先を167の国・地域・市場と記載している。Starlink Mobileは約30か国で、提携する携帯電話会社には米国のT-モバイル、日本のKDDIなどがある(424B4)
- Starlinkのブロードバンド(個人向け)
- 航空・海運・陸上の移動体・政府向けの通信
- Starlink Mobile(衛星から携帯電話へ)
- Starshield(政府向けの衛星網)
- Starlinkの端末(キット)
スペース(Space)
再使用できるロケット(ファルコン9・ファルコンヘビー)と宇宙船ドラゴンで、商業・政府の顧客の衛星や宇宙飛行士・物資を軌道へ運ぶ。開発中の完全再使用型ロケット「Starship」もこの部門
部門の利益▲1,043億円・利益率▲16.1%
- ★★売上高40億86百万ドルで連結の21.9%、前期比7.6%増。部門の営業損益は6億57百万ドルの損失(前期は21百万ドルの利益)
- ★会社は損失の理由をStarshipの開発と、その打ち上げに使う発射設備への投資を加速したことと説明している。424B4はこの部門の研究開発費30億4百万ドルを、次世代ロケットStarshipの開発のためと記載
- ★★売上は顧客の打ち上げの分だけ。自社のStarlinkの衛星の打ち上げは部門間の売上に数えず、その費用は衛星の取得原価に入れている。2025年のファルコンの打ち上げ165回のうち、顧客の分は43回(自社の分は122回)
- ★会社は2025年に、米国の国家安全保障の打ち上げ(NSSL)の中型・大型12回のうち11回と、国際宇宙ステーションへの米国の有人・物資の輸送5回すべてを担ったと記載している
- ファルコン9・ファルコンヘビーの打ち上げ
- 宇宙船ドラゴン
- Starship(開発中)
- 政府の宇宙計画向けの開発と打ち上げ
AI
対話型AI「Grok」と、リアルタイムの情報・娯楽の場「X」(旧Twitter)、AIの計算基盤(データセンター)を一体で運営する。2026年2月に合併したxAIの事業
部門の利益▲10,087億円・利益率▲198.5%
- ★★売上高32億1百万ドルで連結の17.1%、前期比22.2%増。部門の営業損失は63億55百万ドルで、売上高のおよそ2倍(利益率△198.5%・当サイトの計算)
- ★会社は損失の拡大をクラウドの計算の費用・施設の費用・人件費の増加と説明している。研究開発費は、GPUの減価償却とクラウドの計算の費用で38億88百万ドル増えた
- ★売上の内訳は広告18億44百万ドルと、AIソリューションとインフラ13億57百万ドル(XとGrokの有料会員・データのライセンス・Grokのモデルの利用など)
- ★★2026年4〜6月期は計算能力を提供するクラウドサービス契約が加わり、四半期の売上高が25億61百万ドル(前年同期の3.5倍)になった。会社は同期末の計算能力を1.4ギガワットとしている
- Grok(AIのモデルとアプリ)
- X(旧Twitter)
- Xの広告
- XとGrokの有料会員
- 計算能力のクラウドサービス
注目ポイント
- ★★★売上の61.0%がStarlink(コネクティビティ)。利益を出しているのはこの部門だけ2025年12月期の売上高186億74百万ドルのうち、コネクティビティ(Starlink)が113億87百万ドルで61.0%、スペース(ロケット)が40億86百万ドル(21.9%)、AI(xAI・X)が32億1百万ドル(17.1%)です(構成比は当サイトの計算)。★★部門の営業損益は、コネクティビティが44億23百万ドルの利益(利益率38.8%)、スペースが6億57百万ドルの損失、AIが63億55百万ドルの損失で、連結では25億89百万ドルの営業損失でした。★会社は全社の費用もすべて3部門に配分しており、3部門の合計が連結の営業損益と一致します。★★スペースの損失には、次世代ロケットStarshipの開発費が入っています(424B4はこの部門の研究開発費30億4百万ドルをStarshipの開発のためと記載)。
- ★★★2026年2月にxAI(X・Grok)を合併。過去の期もさかのぼって合算しているスペースXは2026年2月2日に、対話型AI「Grok」と「X」(旧Twitter)を持つX.AI Holdings(xAI)を完全子会社にしました。★★イーロン・マスク氏が3社の議決権の過半を持っていたため、共通支配下の組織再編として扱い、2023〜2025年12月期の財務諸表もさかのぼって合算しています(424B4の注記1)。★★AIの部門は損失が大きく、2025年12月期は売上高32億1百万ドルに対して営業損失63億55百万ドルでした。会社はクラウドの計算の費用・施設の費用・人件費の増加を挙げています。★2023年12月期の営業損失35億5百万ドルには、Twitterを「X」に改めた際のブランドの減損37億75百万ドルが入っています。
- ★★2026年6月にNasdaqへ上場。日本でも公募を行った2026年6月12日にNasdaqとNasdaq Texasで取引が始まり、6月15日にクラスA普通株式6億3,888万8,888株(1株135ドル・引受会社の追加購入権の行使分を含む)の発行を終えました。手取りは856億75百万ドルです(10-Q)。★★公募には日本も含まれ、会社は関東財務局に有価証券届出書を出しています(2026年6月5日の訂正届出目論見書の英訳をSECに提出)。★★議決権の大半はマスク氏が持ちます。クラスB普通株式は1株10議決権で、424B4は上場後のマスク氏の議決権を約82.3%(追加購入権がすべて行使された場合)としています。★上場時に、償還可能な転換優先株式はすべて普通株式に転換されました。
- ★★日本はKDDI・ソフトバンク・NTTドコモとの衛星通信の提携で出てくる★★★424B4の全文で「Japan」という語が出てくるのは3か所だけです(当サイトが全文を数えました)。①リスク要因の節で、衛星から携帯電話へ直接つなぐ「Starlink Mobile」の第1世代のサービスについて、米国・カナダ・英国・日本・オーストラリアなどで商用の提供に必要な承認を得たと記載している箇所 ②③引受の節で、今回の公募に日本での公募が含まれると記載している箇所です。★★KDDIは、Starlink Mobileで提携する携帯電話会社の1社として424B4に3回出てきます(米国のT-モバイルのほか、海外ではOne NZ・Optus・Telstra・Rogers・KDDI・Salt・Entel・Kyivstar・VMO2)。★★2026年8月4日の決算発表資料は、4〜6月期に海外の携帯電話会社とStarlink Mobileの新しい提携を始めたとして、ソフトバンク・NTTドコモ・Spark NZを挙げています。★日本単独の売上高は開示されていません。
部門ごとの売上と利益
2025年12月期(2025年1月1日〜12月31日)424B4の注記19(セグメント情報)より
| 部門 | 売上高 | 部門の利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| コネクティビティ(Connectivity) | 18,075億円 | 7,021億円 | 38.8% |
| スペース(Space) | 6,486億円 | ▲1,043億円 | ▲16.1% |
| AI | 5,081億円 | ▲10,087億円 | ▲198.5% |
| 連結(営業損益) | 29,641億円 | ▲4,110億円 | ▲13.9% |
★★部門の利益は「部門の営業損益(segment income (loss) from operations)」です。
地域別・種類別の売上
地域別の売上高(取引が発生した国の基準)2025年12月期(2025年1月1日〜12月31日)
- 米国
- その他
- アイルランド
- カナダ
2025年12月期(2025年1月1日〜12月31日)の地域別の売上高です。
種類別の売上高(会社が注記で示す6区分)2025年12月期(2025年1月1日〜12月31日)
- 個人向けの通信(コネクティビティ)
- 法人・政府向けの通信(コネクティビティ)
- 打ち上げサービス(スペース)
- 広告(AI)
- 開発と打ち上げ(スペース)
- AIソリューションとインフラ(AI)
★会社が424B4の注記3で示す6つの区分で、3部門をそれぞれ2つに分けたものです。
最新の決算
2026年4〜6月期(2026年12月期 第2四半期)2026-08-04 公表
| 項目 | 2026年4〜6月期(2026年12月期 第2四半期) | 2025年4〜6月期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 12,403億円 | 6,462億円 | +91.9% |
| 営業損益 | ▲227億円 | ▲1,540億円 | 赤字継続 |
| 純損益 | ▲859億円 | ▲1,600億円 | 赤字継続 |
| 売上高営業損益率 | ▲1.8% | ▲23.8% | — |
会社が公表した決算資料の数値です。
会社が公表している中長期の目標
資本配分の方針と、決算説明会で示した見込み2026年6月12日の目論見書(424B4)と2026年8月4日の決算説明会に記載
会社が掲げる「使命」は「生命を多惑星に広げ、宇宙の本質を理解し、意識の光を星々へ広げるために必要なシステムと技術をつくる」です。
会社が示している方針と見込み2026年6月12日の目論見書(424B4)と2026年8月4日の決算説明会に記載
| 項目 | テーマ | 主な重点活動 |
|---|---|---|
| 1資本配分の優先順位①Starship・次世代のStarlink(ブロードバンドと携帯)・AIの計算基盤の3つに投資する | 会社が示した方針 |
|
| 22026年8月4日の決算説明会で示した見込み②2026年12月の売上高の見込みを年に換算した額(ARR)が1,000億ドルに届く軌道にあるとCFOが説明 | 会社が示した数値 |
|
| 3株主還元③当面、普通株式に現金配当を払う予定はない | 会社の方針 |
|
★★★会社は売上高・営業利益・純利益の見通しを、米国会計基準の金額で示していません。
経営目標(財務)
| 指標 | 直近の実績 | 会社が掲げた目標 |
|---|---|---|
| 年換算の売上高(ARR) | 2026年4〜6月期の売上高78億14百万ドル | 2026年12月の売上高の見込みを年に換算して1,000億ドルに届く軌道にある(Cursorの寄与を含む・2026年8月4日の決算説明会でのCFOの発言) |
| AIの計算能力 | 1.4ギガワット(2026年6月末) | 2026年末に2ギガワット超 |
| 設備投資 | 2026年4〜6月期 183億69百万ドル | 7〜9月期と10〜12月期も同程度(CFOの質疑での発言) |
| 米国会計基準(GAAP)での売上高・利益の見通し | 2025年12月期 売上高186億74百万ドル・営業損益△25億89百万ドル | 公表されていない |
これは会社が公表した計画であり、当サイトの予測でも評価でもありません。
日本企業との違い
KDDI9433
★★★提携の関係がある。スペースXの目論見書(424B4)は、衛星から携帯電話へ直接つなぐStarlink Mobileで提携する携帯電話会社の1社にKDDIを挙げ、KDDIの有価証券報告書も衛星とスマートフォンの直接通信サービス「au Starlink Direct」(接続数400万人超・2026年4月時点)を記載している。★★重なるのは通信の一部。スペースXの売上の61.0%は衛星を使う通信(Starlink)で、地上の携帯・固定の通信を本業とするKDDIとは手段が違う。★スペースXはロケット(21.9%)とAI(xAI・X、17.1%)の部門も持ち、ロケットにあたる事業はKDDIに無い。KDDIの金融・エネルギーにあたる事業はスペースXに無い。★規模はKDDIがスペースXの2.05倍
報告セグメントはパーソナル事業とビジネス事業の2つで、2026年3月期の売上高は6兆719億15百万円(IFRS)。★★規模はKDDIがスペースXの2.05倍です(ページ下部のレートで当サイトが計算)。★★★KDDIはスペースXの提携先です。目論見書(424B4)は、衛星から携帯電話へ直接つなぐStarlink Mobileで提携する携帯電話会社の1社にKDDIを挙げています。★★KDDIの有価証券報告書(2026年3月期)も、衛星とスマートフォンの直接通信サービス「au Starlink Direct」を2025年6月からの料金プランに組み込み、その接続数が400万人を超えた(2026年4月時点)と記載しています。ビジネス事業の説明でもStarlinkを新規商材の1つに挙げていますが、スペースXの社名は出てきません。★重なるのは通信の一部だけで、スペースXのロケットにあたる事業はKDDIにありません。★決算期はKDDIが3月末、スペースXが12月末です。
売上高をスペースXと並べる- KDDI6.1兆円2026年3月期
- スペースX3.0兆円直近の通期
- KDDI12.1兆円
- スペースX330.7兆円
NTT9432
★★提携の関係がある。スペースXの2026年8月4日の決算発表資料は、4〜6月期にStarlink Mobileの新しい提携を始めた海外の携帯電話会社として、NTTの連結子会社のNTTドコモを挙げる(目論見書の提携先の列挙には無い)。NTTの有価証券報告書にStarlink・SpaceXは出てこない。★★重なるのは通信の一部。スペースXの売上の61.0%は衛星を使う通信(Starlink)で、NTTは地上の通信に加えてITサービスとデータセンターの比重が大きい。★スペースXはロケットとAI(xAI・X)の部門も持ち、ロケットにあたる事業はNTTに無い。★規模はNTTがスペースXの4.86倍
報告セグメントは総合ICT・グローバル・ソリューション・地域通信・その他の4つで、2026年3月期の営業収益は14兆4,091億21百万円(IFRS)。★★規模はNTTがスペースXの4.86倍です(ページ下部のレートで当サイトが計算)。★★接点は衛星通信の提携です。スペースXの2026年8月4日の決算発表資料は、4〜6月期にStarlink Mobileの新しい提携を始めた海外の携帯電話会社として、NTTの連結子会社のNTTドコモを挙げています。★NTTの有価証券報告書(2026年3月期)には、StarlinkもスペースXも出てきません(当サイトが全文を数えて0件)。同社は宇宙ビジネスのブランド「NTT C89」を掲げ、衛星間の光通信の研究などに取り組むと記載しています。★重なるのは通信の一部だけで、スペースXのロケットにあたる事業はNTTにありません。★決算期はNTTが3月末、スペースXが12月末です。
売上高をスペースXと並べる- NTT14.4兆円2026年3月期
- スペースX3.0兆円直近の通期
- NTT15.4兆円
- スペースX330.7兆円
ソフトバンク9434
★★提携の関係がある。スペースXの2026年8月4日の決算発表資料は、4〜6月期にStarlink Mobileの新しい提携を始めた海外の携帯電話会社としてソフトバンクを挙げる(目論見書の提携先の列挙には無い)。ソフトバンクの有価証券報告書にStarlink・SpaceXは出てこない。★★重なるのは通信の一部。ソフトバンクはメディア・EC・決済が売上の3割を占め、スペースXはロケットとAI・Xの事業を持つ。★規模はソフトバンクがスペースXの2.37倍
報告セグメントはコンシューマ・法人・流通・メディア&EC・ファイナンスの5つで、2026年3月期の売上高は7兆386億80百万円(IFRS)。★★規模はソフトバンクがスペースXの2.37倍です(ページ下部のレートで当サイトが計算)。★★接点は衛星通信の提携です。スペースXの2026年8月4日の決算発表資料は、4〜6月期にStarlink Mobileの新しい提携を始めた海外の携帯電話会社としてソフトバンクを挙げています(目論見書の提携先の列挙には出てきません)。★ソフトバンクの有価証券報告書(2026年3月期)には、StarlinkもスペースXも出てきません(当サイトが全文を数えて0件)。同社は衛星通信のサービスやHAPS(空飛ぶ基地局)を使って、災害時などの通信を確保すると記載しています。★重なるのは通信の一部だけで、スペースXのロケットにあたる事業はソフトバンクにありません。★決算期はソフトバンクが3月末、スペースXが12月末です。
売上高をスペースXと並べる- ソフトバンク7.0兆円2026年3月期
- スペースX3.0兆円直近の通期
- ソフトバンク11.4兆円
- スペースX330.7兆円
三菱重工業7011
★★重なるのはロケット。三菱重工業の航空・防衛・宇宙セグメントは宇宙機器を含み、有価証券報告書は同セグメントの研究開発に「H3ロケット」の開発を挙げる。スペースXのスペース部門(売上高40億86百万ドル・営業損失6億57百万ドル)はファルコンの打ち上げと開発中のStarshipを扱う。★★ただし事業の重心はまったく違う。スペースXの売上の61.0%は衛星通信(Starlink)、17.1%はAI(xAI・X)で、三菱重工業は発電システム(エナジー)が最大。★スペースXの424B4が挙げるロケットの競合に三菱重工業の名前は無く、三菱重工業の有価証券報告書にもスペースXは出てこない。★規模は三菱重工業がスペースXの1.68倍
報告セグメントはエナジー・プラント・インフラ・物流・冷熱・ドライブシステム・航空・防衛・宇宙の4つで、2026年3月期の売上収益は4兆9,741億68百万円(IFRS)。★★重なるのはロケットです。三菱重工業の航空・防衛・宇宙セグメントは宇宙機器を含み、有価証券報告書は同セグメントの研究開発に「H3ロケット」の開発を挙げています。スペースXのスペース部門(売上高40億86百万ドル・営業損失6億57百万ドル)は、ファルコンの打ち上げと開発中のStarshipを扱います。★★規模は三菱重工業がスペースXの1.68倍です(ページ下部のレートで当サイトが計算)。★スペースXの目論見書(424B4)は競合のロケット会社を挙げていますが、三菱重工業の名前はありません(出現0件)。三菱重工業の有価証券報告書にもスペースXの名前は出てきません。★スペースXの通信(Starlink)とAIにあたる事業は三菱重工業にありません。
売上高をスペースXと並べる- 三菱重工業5.0兆円2026年3月期
- スペースX3.0兆円直近の通期
- 三菱重工業12.9兆円
- スペースX330.7兆円
IHI7013
★★重なるのはロケット。IHIの航空・宇宙・防衛は「航空エンジン、ロケットシステム・宇宙利用、防衛機器システム等」を扱い、有価証券報告書は「グループ経営方針2023」で航空エンジン・ロケット分野を成長事業に位置づける。スペースXのスペース部門(売上高40億86百万ドル・営業損失6億57百万ドル)はファルコンの打ち上げと開発中のStarshipを扱う。★衛星の網も双方が手がけるが、用途が違う。IHIはパートナー各社と連携し、陸上や海上の状況把握に役立つデータを提供する衛星コンステレーションの構築を目指すと記載し、スペースXは10,200基超の衛星で通信のStarlinkを運用する(コネクティビティ部門・113億87百万ドル)。★★事業の重心は違う。IHIの主力は航空エンジンの部品で、スペースXの売上の61.0%は衛星通信、17.1%はAI。★互いの開示資料に相手の名前は出てこない(出現0件)。★規模はスペースXがIHIの1.80倍
報告セグメントは資源・エネルギー・環境・社会基盤・産業システム・汎用機械・航空・宇宙・防衛の4つで、2026年3月期の売上収益は1兆6,434億2百万円(IFRS)。★★重なるのはロケットと衛星です。IHIの航空・宇宙・防衛は「航空エンジン、ロケットシステム・宇宙利用、防衛機器システム」を扱い、有価証券報告書はパートナー各社と連携した衛星コンステレーションの構築を目指すと記載しています。スペースXはロケット(スペース部門)と、10,200基超の衛星網Starlink(コネクティビティ部門)を持ちます。★★規模はスペースXがIHIの1.80倍です(ページ下部のレートで当サイトが計算)。★スペースXの目論見書(424B4)にも、IHIの有価証券報告書にも、相手の名前は出てきません(出現0件)。
売上高をスペースXと並べる- IHI1.6兆円2026年3月期
- スペースX3.0兆円直近の通期
- IHI2.9兆円
- スペースX330.7兆円
川崎重工業7012
宇宙関連機器で一部接するのみ。川崎重工業の航空宇宙システムは航空機・航空機用エンジン・宇宙関連機器を扱い、スペースXのロケット(スペース部門)と接するのはその一部。★川崎重工業の最大の事業は二輪車を含むパワースポーツ&エンジンで、スペースXは衛星通信(61.0%)とAI(17.1%)が大きい。★互いの開示資料に相手の名前は出てこない(出現0件)。★規模はスペースXが川崎重工業の1.28倍
報告セグメントは航空宇宙システム・車両・エネルギーソリューション&マリン・精密機械・ロボット・パワースポーツ&エンジン・その他の6つで、2026年3月期の売上収益は2兆3,112億67百万円(IFRS)。★重なりは小さく、川崎重工業の航空宇宙システムに含まれる宇宙関連機器と、スペースXのスペース部門が接するだけです。★★規模はスペースXが川崎重工業の1.28倍です(ページ下部のレートで当サイトが計算)。★スペースXの目論見書(424B4)にも、川崎重工業の有価証券報告書にも、相手の名前は出てきません(出現0件)。
売上高をスペースXと並べる- 川崎重工業2.3兆円2026年3月期
- スペースX3.0兆円直近の通期
- 川崎重工業2.1兆円
- スペースX330.7兆円
スペースXは米国会計基準、NTT・KDDI・ソフトバンクはIFRSです。売上高の範囲は完全には一致しません。★決算期もずれます。スペースXの2025年12月期(2025年1月1日〜12月31日)と、NTT・KDDI・ソフトバンクの2026年3月期(2025年4月1日〜2026年3月31日)は3か月ずれます。★★スペースXの通年の数値は、上場前の目論見書(424B4)によるもので、年次報告書(10-K)はまだ出ていません。2026年2月に合併したxAI(X・Grok)も含めて合算しています。★★事業の範囲が大きく違います。スペースXの売上の61.0%は衛星を使う通信(Starlink)で、残りはロケットの打ち上げ(21.9%)とAI・X(17.1%)です。NTT・KDDI・ソフトバンクは地上の携帯・固定の通信を中心に、金融・IT・決済などを持ちます。★NTTの有価証券報告書の呼び方は売上高ではなく営業収益です。米ドルはページ下部に記載のレートで円換算しています。
よくある質問
スペースXと比べる日本企業はどこですか?
この業界ページ(通信)に載っている日本企業は、NTT・KDDI・ソフトバンクです。★★3社とも、スペースXの事業の一部(衛星から携帯電話へ直接つなぐStarlink Mobile)で提携の相手として名前が出てきます。KDDIは目論見書(424B4)の提携先の列挙に、ソフトバンクとNTTドコモ(NTTの連結子会社)は2026年8月4日の決算発表資料に出てきます。★★一方で事業の範囲は大きく違います。スペースXの売上の61.0%は衛星を使う通信(Starlink)で、残りはロケットの打ち上げ(21.9%)とAI・X(17.1%)です。NTT・KDDI・ソフトバンクは地上の携帯・固定の通信を中心に、金融・IT・決済などを持ちます。★★スペースXの売上高は186億74百万ドル(ページ下部のレートで約2兆9,641億円)です。売上高はNTTがスペースXの4.86倍、ソフトバンクがスペースXの2.37倍、KDDIがスペースXの2.05倍です(NTT・KDDI・ソフトバンクは2026年3月期・当サイトの計算)。★ロケットの事業は、重工・防衛の業界ページで三菱重工業・川崎重工業・IHIと並べています。★424B4が競合として挙げるのは、ロケットではユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ボーイングとロッキード・マーティンの合弁)・アリアンスペース・ノースロップ・グラマン・ブルーオリジン・ロケットラボなど、ブロードバンドではベライゾン・AT&T・T-モバイルなどの地上の通信会社とアマゾンの衛星網(Amazon LEO)など、AIではOpenAI・Anthropic・グーグル・メタ・マイクロソフトなどです。競合の列挙に日本の会社の名前はありません。
スターリンクの契約者は何人ですか?
2026年6月30日時点で約1,200万で、1年前の約600万の2倍です(10-Q)。★★会社の定義では、Starlink.comのアカウントに直接ひも付くサービスライン(回線)の数で、人数や端末の数ではありません。1つの回線を何人かで使うことも、1人が複数の回線を持つこともあります。★航空・海運・陸上の移動体・政府などの、個別に契約する法人・政府の顧客は含みません。★1契約あたりの月の売上(ARPU)は2026年4〜6月期に66ドルで、前年同期の85ドルから下がりました。会社は、海外の契約者の比率が上がったことと、安い料金の商品を足したことを理由に挙げています。★2026年3月31日時点は約1,030万でした(424B4)。★衛星から携帯電話へ直接つなぐStarlink Mobileは約30か国で提供しています。次の世代のStarlink Mobileに使う2GHz帯などの周波数の免許を、EchoStarから総額約196億ドルで取得する契約も結んでいます(2026年5月12日に米連邦通信委員会(FCC)が承認。取得の完了は2027年11月30日ごろの予定と424B4に記載)。★契約者数とARPUは会社が定義した指標で、監査済みの財務諸表の項目ではありません。
なぜ営業損失なのですか?
3部門のうち、営業利益を出しているのがコネクティビティ(Starlink)だけだからです。★★2025年12月期の部門の営業損益は、コネクティビティが44億23百万ドルの利益、スペースが6億57百万ドルの損失、AIが63億55百万ドルの損失で、合計の25億89百万ドルの損失が連結の営業損失と一致します(会社は全社の費用もすべて3部門に配分しています)。★★スペースの損失には、次世代ロケットStarshipの開発費が入っています。424B4はこの部門の研究開発費30億4百万ドルをStarshipの開発のためと記載し、会社は損失の理由をStarshipとその発射設備への投資の加速と説明しています。★★AIの損失は、クラウドの計算の費用・施設の費用・人件費の増加によるものと会社は説明しています。GPUの減価償却とクラウドの計算の費用で、AIの研究開発費は38億88百万ドル増えました。★2026年4〜6月期の営業損失は1億43百万ドルで、前年同期の9億70百万ドルから縮みました。★当サイトは、損失がいつまで続くかを書きません。
xAIとの合併で、数字はどう変わったのですか?
過去の期にさかのぼって、xAI(X・Grok)の数字が合算されています。★★スペースXは2026年2月2日にX.AI Holdings(xAI)を完全子会社にしました。xAIは2025年3月28日にX(旧Twitter)とX.AI Corp.を傘下に収めていました。★★イーロン・マスク氏が3社の議決権の過半を持っていたため、会社は共通支配下の組織再編として扱い、2023〜2025年12月期の財務諸表を合算した形で示しています(新たなのれんは計上していません)。★そのため、当ページの3期の数値は、合併前のスペースX単独の数値ではありません。★2025年12月期でいえば、AIの部門(xAI・X)は売上高32億1百万ドル・営業損失63億55百万ドルで、連結の営業損失25億89百万ドルより大きい損失です。★2023年12月期の営業損失35億5百万ドルには、Twitterを「X」に改めた際のブランドの減損37億75百万ドルが入っています。
上場はいつで、いくら調達したのですか?
2026年6月12日にNasdaqとNasdaq Texasで取引が始まり、6月15日にクラスA普通株式6億3,888万8,888株を1株135ドルで発行しました。引受会社の追加購入権8,333万3,333株の行使分を含みます。★★手取りは856億75百万ドル(引受手数料と費用5億75百万ドルを引いた額・10-Q)です。★会社は目論見書で、手取りをAIの計算基盤の拡大、打ち上げの設備とロケットの改良、衛星網の規模と容量の拡大に使い、残りを一般的な事業目的に充てるとしています。★★公募は米国のほか、オーストラリア・カナダ・欧州経済領域の一部の国・日本・スイス・英国でも行われました。日本では関東財務局に有価証券届出書を出しており、2026年6月5日の訂正届出目論見書の英訳では、日本での引受にみずほ証券(事務主幹事)・楽天証券・SBI証券が並んでいます。★6月26日には5本からなる社債250億ドル(利率5.35〜6.65%)を発行し、その手取りで2026年3月に借りた200億ドルのつなぎ融資を全額返済しました(10-Q)。★クラスB普通株式は1株10議決権で、424B4は上場後のマスク氏の議決権を約82.3%(追加購入権がすべて行使された場合)としています。★当サイトは、株価の水準を評価しません。
Cursorの買収はどうなりましたか?
2026年8月14日に完了しました(8-K)。★★AIのコーディングの道具「Cursor」を運営する米国の非上場の会社 Anysphere を子会社にし、対価としてクラスA普通株式3億8,928万9,254株を交付しました。株数は、Cursorの株式価値を600億ドルとみなし、完了の直前7取引日の終値の出来高加重平均で割って決めたものです。ほかに、確定済みの制限付き株式ユニット(RSU)の分として175万2,426株(源泉徴収の前)を交付し、未確定のRSUとストック・オプションを引き継いでいます。★会社は2026年4月に買収の選択権の契約を結び、6月に行使していました。★4〜6月期の決算(10-Q)には、まだCursorの数字は入っていません。★交付した株数は、10-Qの表紙の発行済株式数(2026年7月28日時点で131億8,177万9,945株)の約3.0%にあたります(当サイトの計算)。
日本での事業はどう書かれていますか?
数値は開示されていません。★★★目論見書(424B4)の全文で「Japan」という語が出てくるのは3か所だけです(当サイトが全文を数えました)。①リスク要因の節で、衛星から携帯電話へ直接つなぐStarlink Mobileの第1世代のサービスについて、少なくとも1社の携帯電話会社との提携に加えて、米国・カナダ・英国・日本・オーストラリアなどで商用の提供に必要な承認を得たと記載している箇所 ②③引受の節で、今回の公募に日本での公募が含まれると記載している箇所です。★★KDDIは、Starlink Mobileで提携する携帯電話会社の1社として424B4に3回出てきます。★★2026年8月4日の決算発表資料は、4〜6月期に海外の携帯電話会社とStarlink Mobileの新しい提携を始めたとして、ソフトバンク・NTTドコモ・Spark NZを挙げています。★2026年4〜6月期の10-Qに「Japan」は出てきません(0件)。★★逆向きでは、KDDIの有価証券報告書(2026年3月期)が、衛星とスマートフォンの直接通信サービス「au Starlink Direct」を2025年6月からの料金プランに組み込み、その接続数が400万人を超えた(2026年4月時点)と記載しています。スペースXの社名は出てきません。NTTとソフトバンクの有価証券報告書(2026年3月期)には、StarlinkもスペースXも出てきません(当サイトが全文を数えて0件)。★地域別の売上は米国・アイルランド・カナダ・その他の4区分で、日本で生じた売上がどの区分に入るかは書かれていません。
配当はありますか?
ありません。目論見書(424B4)の配当方針は「当面、普通株式に現金配当を宣言・支払う予定はない」で、将来の利益は事業の成長に充てるとしています。★借入の契約にも、配当を制限する条項があると記載しています。★2023〜2025年12月期の株主資本等変動計算書に、普通株式への配当の支払いはありません。
自己資本比率やROEが極端な値になっているのはなぜですか?
上場前の自己資本に、優先株式が入っていないためです。★★スペースXは上場前、償還可能な転換優先株式(2025年12月末に387億52百万ドル)を、負債と株主資本のあいだの区分に置いていました。株主資本は25億73百万ドルしかなく、当サイトが計算すると自己資本比率は2.8%、2025年12月期のROEは△132.8%になります。★★優先株式は2026年2月のxAIの合併時と6月の上場時に普通株式へ転換され、上場の手取りも加わって、2026年6月末の株主資本は1,272億24百万ドルです(10-Q)。★そのため、推移の図の自己資本比率とROEは、上場後の会社や他社と並べて比べられる値ではありません。★基本情報には株価純資産倍率(PBR)とROEを載せていません。2025年12月末の株主資本で計算すると、同じ理由で大きく出るためです。★2026年12月期の年次報告書(10-K)が出れば、上場後の株主資本で計算した値が推移に加わります。
なぜ「今期の見通し」の節がないのですか?
会社が売上高・営業利益・純利益の見通しを、米国会計基準の金額で示していないためです。★★2026年8月4日の決算発表資料に見通しの表はありません。同じ日の決算説明会で、CFOは「Cursorの寄与を含め、2026年末までにARR(年換算の売上高)1,000億ドルに届く軌道にあると考えている」と述べ、ARRは2026年12月の売上高の見込みを年に換算したものと説明しています。★あわせて、AIの計算能力が2026年末に2ギガワットを超える見込みと、7〜12月の設備投資が4〜6月期(183億69百万ドル)と同程度になるという考えを示しました(会社がIRサイトに載せた説明会の記録による)。★★ARRは通年の売上高の見通しではなく、会社が定義した指標です。★そのため当ページには「今期の見通し」の節を置かず、中長期の目標の節に会社の言い方のまま載せています。
スペースXの決算はいつ発表されますか?
米国の上場企業は、決算を公表すると米国SEC(証券取引委員会)に決算発表の書類(Form 8-K)を提出します。スペースXの直近1回の決算発表の日は次のとおりです(米国の日付)。
- 2026年8月4日:2026年6月30日までの四半期(四半期報告書 Form 10-Q の提出は2026年8月4日)
決算発表の日は、同じ期間の四半期報告書・年次報告書がSECに提出されてから当ページに載せています。次の発表日は載せていません。
数値はいつ時点のものですか?
推移・基本情報・部門別・地域別と種類別は2025年12月期で、根拠は2026年6月12日に提出された最終目論見書(Form 424B4)の監査済み連結財務諸表です。同社は2026年6月に上場したばかりで、年次報告書(Form 10-K)はまだ出ていません。★直近の四半期(2026年4月1日〜6月30日)は、2026年8月4日に提出された四半期報告書(Form 10-Q)によります。★Starlinkの契約者数などの指標と決算説明会の内容は2026年8月4日の決算発表資料と説明会の記録、上場は2026年6月15日の8-K、Cursorの買収は2026年8月14日の8-K、日本での公募は2026年6月5日の届出目論見書の英訳によります。★同社の決算期は12月末で、比べているNTT・KDDI・ソフトバンクは3月末です。★株価と時価総額はページ下部の更新日時点の値です。米ドルもページ下部に記載のレートで円換算しています。
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注記(5件)
- 売上高と利益の推移
- ★★★上場前の3期(2023〜2025年12月期)だけを載せています。スペースXは2026年6月に上場した会社で、それより前の通年の財務諸表は目論見書(424B4)の中にあり、SECのXBRLが付いていません。3期の数値は424B4の監査済み連結財務諸表から当サイトが書き写しました。★★★3期ともxAI(X・Grok)を含めて合算した数値です。2026年2月のxAIの合併を共通支配下の組織再編として扱い、さかのぼって合算しています(Xは2022年10月にマスク氏が買収したTwitter)。★★売上高は103億87百万ドルから186億74百万ドルへ1.80倍になりました。営業損益は△35億5百万→+4億66百万→△25億89百万ドルです。2023年12月期にはTwitterを「X」に改めた際のブランドの減損37億75百万ドルが、2025年12月期には研究開発費の増加(34億64百万ドルから86億43百万ドル)が入っています。★★2024年12月期の純利益7億91百万ドルには、保有するビットコインの評価益9億55百万ドルが入っており、法人税も5億49百万ドルの戻り(ベネフィット)でした。会社は法人税の主な理由に、米国の繰延税金資産に対する評価性引当金の一部取り崩しを挙げ、2025年12月期にはその分を戻しています(純損失49億37百万ドル)。★★★自己資本は小さく出ています。上場前は償還可能な転換優先株式(2025年12月末に387億52百万ドル)を負債と株主資本のあいだに置いており、株主資本に入っていません。そのため自己資本比率(2025年12月末2.8%)とROE(2025年12月期△132.8%)は、上場後の会社とは比べられない値です。優先株式は2026年2月のxAIの合併時と6月の上場時に普通株式へ転換され、2026年6月末の株主資本は1,272億24百万ドルです(10-Q)。★★1株あたり損益は、上場前の普通株式の数で割った値です。2024年12月期は、純利益からみなし配当と優先株式などに配分した利益を除き、転換を仮定した調整を加えた21百万ドルを、優先株式などの転換を仮定した99億56百万株で割った0.00ドル(基本は0.01ドル)です。2026年5月の1株→5株の株式分割は、3期ともさかのぼって反映されています。★ROEと自己資本比率は会社が公表していないため当サイトが計算しています(ROEの分母は期首と期末の自己資本の平均、自己資本比率は期末の自己資本÷期末の総資産)。2023年12月末の総資産は424B4に載っていないため、2023年12月期の自己資本比率は出していません。
- 部門ごとの売上と利益
- 会社は424B4の注記19に、最高経営意思決定者(CEO)がこの物差しで部門の業績を評価し、資源を配分すると記載しています。★★全社の費用もすべて3部門に配分されており、3部門の合計(2025年12月期は△25億89百万ドル)が連結の営業損益と一致します。部門間の売上もありません(自社の衛星の打ち上げは、部門間の売上として計上していません)。★2026年1〜3月期に、xAIの合併を受けて3部門へ組み替えており、過去の期も新しい区分に直されています。★利益率は当サイトが部門の営業損益÷部門の売上高で計算した値です。★会社は決算発表資料などで、減価償却費・株式報酬費用などを引く前の「部門の調整後EBITDA」も示しています(2025年12月期はスペース6億53百万・コネクティビティ71億68百万・AI△12億37百万ドル)。当ページの表は米国会計基準の営業損益です。
- 「部門の利益」が何を指すかは会社によって違います。掲載している会社の基準の一覧を用語集に置いています。
- 地域別・種類別の売上
- 会社が目論見書(424B4)で開示した区分をそのまま用いており、当サイトで分類し直したものではありません。★★会社が示す区分は米国・アイルランド・カナダ・その他の4つで、基準は「取引が発生した国」(based on the country of domicile in which the transaction originated)です。★米国が129億66百万ドルで売上高の69.4%、アイルランドが18億27百万ドル(9.8%)、カナダが7億64百万ドル(4.1%)、その他が31億17百万ドル(16.7%)です(構成比は当サイトの計算)。米国の比率は2023年12月期71.9%・2024年12月期71.4%でした。★会社はアイルランドを単独で示す理由を書いていません。当サイトは推測しません。★★日本単独の売上は開示されていません。★会社は、2025年12月末と2024年12月末の長期性資産は実質的にすべて米国にあると記載しています。
- ★★伸びたのは法人・政府向けと個人向けで、法人・政府向けは2023年12月期の10億52百万ドルから3.97倍の41億79百万ドルに、個人向けは28億17百万ドルから2.56倍の72億8百万ドルになりました(当サイトの計算)。★広告は2023年12月期の23億23百万ドルから2024年12月期は17億28百万ドルへ減り、2025年12月期は18億44百万ドルです。★スペースの「打ち上げサービス」は打ち上げの時点で売上を計上し、政府機関の宇宙計画向けの「開発と打ち上げ」は作業の進み具合に応じて計上します。★法人・政府向けには、Starlink Mobileの売上が含まれます。
- 最新の決算
- 当サイトが原文を翻訳・加工したものではありません。増減は前年の同じ期間との比較です。★3か月(2026年4月1日〜6月30日)の数値です。SECに提出された四半期報告書(Form 10-Q、2026年8月4日)によります。★★売上高は91.9%増の78億14百万ドルで、内訳はコネクティビティ42億91百万ドル(65.8%増)・AI 25億61百万ドル(247.5%増)・スペース9億62百万ドル(29.0%増)です(増加率は当サイトの計算)。★★★AIの売上高のうち21億94百万ドルが「AIソリューションとインフラ」で、会社は計算能力を提供するクラウドサービス契約が立ち上がり、四半期の売上が16億ドル増えたと決算発表資料に記載しています。★営業損益は1億43百万ドルの損失(前年同期は9億70百万ドルの損失)で、部門別ではコネクティビティが16億56百万ドルの利益、スペースが5億42百万ドル・AIが12億57百万ドルの損失です。★★純損失は5億41百万ドルで、支払利息6億29百万ドルなどの営業外の費用が受取利息3億40百万ドルを上回りました。★Starlinkの契約者(サービスライン)は2026年6月末に約1,200万で前年同期の2倍、1契約あたりの月の売上(ARPU)は66ドル(前年同期85ドル)です。★1株あたり損益(基本・希薄化後)は△0.09ドルです。上場で普通株式が増えたため、上場前の期とは分母の株数が大きく違います。★会社は同じ日の決算発表資料で調整後EBITDAを35億38百万ドルと示しています。物差しが違うため、当サイトの表には並べていません。
- 会社が公表している中長期の目標
- 決算発表資料(2026年8月4日)にも見通しの表はありません。★★下に並べたのは、目論見書(424B4)に書かれた方針と、2026年8月4日の決算説明会でCFOが示した見込みで、説明会の内容は会社がIRサイトに載せた記録によります。★そのため当ページには「今期の見通し」の節を置かず、ここに会社の言い方のまま載せています。★★年換算の売上高(ARR)は会社が定義した指標で、監査済みの財務諸表の項目ではありません。
- 目標の言い回しは資料の表現をそのまま用いています。計画は見直されることがあります。会社が目論見書(2026年6月12日)と決算説明会(2026年8月4日)で示した内容です。★★ARRは2026年12月の1か月の売上高の見込みを年に換算した指標で、通年の売上高の見通しではありません。★会社は将来に関する記述の留保を資料に記載しており、説明会の記録にも、内容に誤りが含まれうる旨と、投資の判断の前に説明会そのものとSECへの提出書類を確かめるよう求める断り書きがあります。
出典
部門別・地域別・種類別の売上高、四半期決算、中長期の目標は、同社が公表した次の資料から当サイトが書き写しました(最終目論見書(Form 424B4)(2026-06-12 公表)/2026年12月期 第2四半期 Form 10-Q(2026-08-04 公表)/2026年4〜6月期の決算発表(Form 8-K 添付資料99.1)(2026-08-04 公表)/2026年4〜6月期の決算説明会の記録(会社のIRサイト)(2026-08-04 公表)/新規株式公開の完了(Form 8-K)(2026-06-15 公表)/日本での公募の届出目論見書の英訳(Form FWP)(2026-06-05 公表)/Cursor(Anysphere)の買収の完了(Form 8-K)(2026-08-14 公表))。3期の推移(売上高・利益・総資産・キャッシュ・フロー等)は同社が米国SECに提出したForm 424B4の表(XBRLが無いため当サイトが書き写しました)によります。発行済株式数は、その後に株式数が変わっているため、10-Q(2026年6月30日に終了した四半期) 表紙から当サイトが書き写しました。金額は1米ドル=158.73円、株価と時価総額は1米ドル=157.83円で円に直しています(レートの出典はYahoo Finance)。
投資判断は自己責任で行ってください。
当サイトは特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。
数値は更新時点のものです。最新の情報は各社の開示資料をご確認ください。
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